1.3 運用管理性を向上させる機能
1.3.5 アクセス制御
GDS は、利用者の操作ミスなどによるデータ破壊を未然に防ぐために、以下のアクセス制御機能を提供 します。
クラススコープ
ディスク装置を GDS で管理するためには、特定のクラスへ登録する必要があります。クラスは、複数の ディスクを入れる器のような役割を果たします。
クラスは、スコープという属性を持っており、クラスに登録されたディスクに対して、操作したりアク セスしたりできるノード群を決めることができます。つまり、決められたノード群以外からは、ディス クへの操作が抑止され、誤って構成を変更してしまったり、データ矛盾を発生させたりすることがなく なります。
たとえば、あるディスク装置群がノードA、ノードB、ノードC という 3 つのノードに接続されていて、
一部のディスク装置は、ノードA とノードB からのみアクセスし、残りのディスク装置は、ノードB と ノードC からのみアクセスする運用を想定します。
この例では、2 つのクラスを作って、ノードA とノードB、ノードB とノードC で共用するディスクを分 けて管理します。これによって、クラスのスコープに定義されていないノードC やノードA からは一切 操作できないように保護されます。
図:クラススコープ
ボリュームの起動/停止
GDS の論理ボリュームは、共用しているノードごとに、一時的に停止させたり、起動したりすることが できます。
停止中のボリュームには、そのノードからアクセスすることができません。したがって、誤ってアクセ スしてデータ矛盾を発生させることがなくなります。
図:ボリュームの起動/停止
アクセスモード
論理ボリュームには、アクセスモードという属性を、共用しているノードごとに定義することができま す。アクセスモードには、読み書き用モードと読み取り専用モードの 2 つがあります。
たとえば、ある特定のノードから、データのバックアップをするために、論理ボリュームへアクセスす るときには、読み取り専用モードに設定しておくことによって、誤った書き込みを防止することができ ます。
図:アクセスモード
起動ロック
論理ボリュームは、ノードの起動やクラスタアプリケーションの起動と連動して、自動的に起動され、
アクセス可能となります。逆に、クラスタアプリケーションを停止すると、自動的に論理ボリュームも 停止するため、クラスタアプリケーションが停止しているノードから、誤って論理ボリュームへアクセ スしてしまうことはありません。
しかしながら、ノードをリブートしたりすると、予期せずボリュームが起動されてしまう場合も考えら れます。
こうした場合にも、起動を抑止するための機構として、論理ボリュームに起動ロック属性を定義できま す。あるノードで、起動ロックが有効となっている場合、ノードのリブートやクラスタアプリケーショ ンの起動と連動して、自動的にボリュームが起動されることを抑止できます。
図:起動ロック