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かれこそは、慈悲に先んじて吉報を齎す風を送られる御方である。

ドキュメント内 indb (ページ 164-167)

それが(雨を)含んだ重い雲を運ベば、われはそれを死んでいる地に送って雨 を降らせ、これによって各種の果実を生産させる。われはこのように死者を甦 らせる。恐らくあなたがたは悟るであろう。58.良い土には、主の御許しによっ て、草木が茂る。悪い土には、貧弱なものの外生長しない。われはこのように 感謝する者のために、繰り返し各種の印を解明している。

語の説明:

57 節-[風]:風には吉報をもたらす風と、暴風や突風のような災害を齎す風

がある。暴風の例。「われは災厄の打ち続く日に、かれらに対し荒れ狂う風を送っ た。」(54 章…月章 19 節)

「死んでいる地」:…植物も育たず、放牧もできない不毛の地。

「死者を甦らせる」:… 雨によって植物が地中から出てくるように、死者も生き 返り、墓から出てくる。

58 節-[主の御許し]:信仰者で訓戒を聞く者に対し。

解説:

 アッラーが宇宙と地上を創造された創造者として存在するとき、アッラーは 天上と地上の世界の管理者、統治者として振舞われる。そして、人間は宇宙に あるものを利用する。アッラーはお望みになることは全て出来る御方である。

また、地上を腐敗させることを禁じられた。本節では、善行者のそばには慈悲 があることが説明されている。アッラーは日々の糧を与える御方であり、糧の なかでも大きいものは、植物の成長に影響を与える雨である。アッラーは不毛 の大地を生き返らせるように、復活の日に死者を甦らせる御方である。

 アッラーが、雨を降らす前に吉報として風を送られることについて、他の章 での記述。「かれこそは(人びとが)絶望した時、雨を降らせ、慈悲を垂れら れる方。かれは讃美すべき愛護者であられる。」(42 章… 相談章 28 節)、また慈 悲についての記述。「さあアッラーの慈悲の跡をよくみるがいい。かれが如何 に、死んだあとの大地を甦らされるかを。このようにかれは、死んだ者を甦ら せる。かれは凡てのことに全能であられる。」(30 章…ビザンチン章 50 節)

 水を大量に含んだ雨雲を、草木の生えない乾いた土地に送ることについての 記述。「かれらへの印の1つとしては、われが死んだ大地を甦らせ、・・」(第 36 章…ヤー・スィーン章 33 節)雨の生成過程は、海面(や河川)の水が熱せられ、

湿った空気が水蒸気となって上空に舞い上がり雨雲となる。上空の雨雲が強い 風に吹かれて移動し、雨を降らせるのはアッラーの御意志である。クルアーン の中では、このように雨や風などがアッラーの慈悲の一つとして何度も言及さ れている。

 「本当にアッラーこそは、風を送られる方である。それは雲を起こし、それ

を死んだ土地に送り、死に果てた大地を甦らされる。復活もまたこのようであ る」(35 章… 創造者章 9 節)「あなたがたは見ないか。アッラーは雲を駆り、や がてそれを相い合わせ、さらに固まりにされ、やがて慈雨が、その間から降る のを。」(24 章… 御光章 43 節)…「アッラーこそは、風を送りそれで雲を起こされ る御方であられる。それから御心のままに天にそれを広げ、粉微塵にそれを打 ち砕かれる。するとあなたは、その間から出て来る雨滴を見る。かれは、その しもベの中、御心に適う者にそれを降らせられる。」(30 章…ビザンチン章 48 節)

「また地上には、隣り合う(が相異った)地域がある。ブドウの園、穀物の畑、

一つの根から出た、またはそうでないナツメヤシの木、同じ水で灌漑されても、

食物としてあるものを外のものよりも優れたものになさる。本当にこの中に は、理性ある人びとにとって印がある。」(13 章…雷電章 4 節)「またかれは、 に準えるものを引合いに出して、自分の創造を忘れ、言う。『誰が、朽ち果 てた骨を生き返らせましょうか。』言ってやるがいい。『最初に御創りになった 方が、かれらを生き返らせる。かれは凡ての被造物を知り尽くしておられる。』」

(36 章… ヤー・スィーン章 78 ~ 79 節)「われが最初創造したように、再び繰り 返す。」(21 章…預言者章 104 節)「最初あなたがたを創られたように、あなたが たは(かれに)帰るのである。」(7 章…高壁章 29 節)

 イブン・アッバースはこう語っている。「これはアッラーによる信仰者と不 信仰者への対応の仕方のたとえである。即ち、肥沃な土地は信仰者を表し、塩 の土地(乾いて塩が吹き出ている土地)は不信仰者に例えている。」土地につ いての預言者の言葉。アブー・ムーサーは預言者が次のように語ったと伝えて いる「アッラーが私に授けて下さった導きと知識はたとえてみれば大地に降っ た慈雨のようなものである。大地には肥沃な土地もあり、それは雨をうけて沢 山の牧草を育てる。また不毛な土地もある。だがそれは水を溜めアッラーはそ れを人々に役立たせ彼らはそれを飲みまたそれで家畜に飲ませたりする。それ から雨はほかの土地にも降る。それは全くの不毛で水も溜めず草も育たない土 地である。つまり(最初のたとえは)アッラーの宗教についてよく考え、私に 授けられたものをよく役立てて教えを知り、そしてそれを他人にも教える者の

たとえである。また(第二のたとえは)教えを直接には役立てない者のたとえ である。それから(最後のたとえは)私が授けられた教えを受け付けない者の たとえである。」(ブハーリー、ムスリム、アッニサーイーによる伝承)…

生活規範:

1.アッラーは生活の糧の源である。アッラーは雨を降らせ、種や草木、植物、

果実を生育させる。人間や動物はそれらから益を得る。この降雨や生育がアッ ラーの存在、叡智、力、知恵を示している。

2.乾いた不毛の地に植物を生き返らすように、墓の中の死人を生き返らすこ とは、人間に再生と審判の日の復活を想い起こさせる。

3.アッラーは信仰者と不信仰者のたとえを示されている。信仰者の土地は肥 えた地で、降った雨により幾種類もの花や果実が得られる。不信仰者の土地は 塩分を含んだ地で、植物はわずかな量しか育たない。信仰者の土地への降雨は クルアーンの啓示のようである。清らかな心の持ち主にクルアーンの光が届く と、敬虔さや賞賛される知識や人格が現れる。邪まな心の持ち主にクルアーン の光が届いても、敬虔さや賞賛される知識や人格が現れるのは、まれである。

4.アッラーは人間にたとえを示されている。人々はアッラーの徴を見て、多 神崇拝の教えが無意味であることを知る。印は人々にとり有益なので、人間は アッラーに感謝するようになる。これは、「主を畏れる者たちへの導き」(2 章…

雌牛章 2 節)である。

2.[ 預言者ヌーフの物語 59 節~ 64 節 ]

本文 59.先にわれはヌーフをその民に遣わした。かれは言った。「わたしの人

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