設問3.あなたが今後伸ばしていきたい能力は何ですか?
設問4-1.あなたの薬局での「調剤収入」と「調剤以外の収入」の構成比をお聞か せください。
5.8
48.3 37.5
48.1 34.0
38.6
25.5 2.2
40.9
20 40 60 80 (%)
0
情報収集・処理能力 リスクマネジメント能力
経営力 その他 薬物治療モニタリング力 カウンセリング力 コミュニケーション力 処方提案力 調剤技術力
調剤収入 調剤以外の収入
1〜5% 1.1%
10〜49% 5.1%
50〜79%
11.4%
90〜99%
71.6%
80〜89%
7.1%
0% 0.7%
100% 3.0%
1〜5%
54.7%
10〜49%
32.4%
50〜79%
6.1%
90〜99% 1.7%
0% 3.0%
100% 0.7%
80〜88% 1.4%
設問4-2.今後あなたの薬局では、その比率をどのようにしていきたいですか?
設問4-3.「調剤収入の割合を高めていきたい」とご回答の方は、その理由をお聞か せください。
現在の比率を 維持していきたい
42.0%
調剤収入の割合を 高めていきたい
6.7%
調剤以外の収入の 割合を高めていきたい
51.3%
25.9 20.4
46.3 29.6
22.2
42.6 22.2
16.7 3.7
9.3
10 20 30 40 50 (%)
0
店舗の広さが限られ OTC 薬の 販売スペースがないから 薬剤師が不足していて調剤以外の 業務に対応できないから 調剤以外の業務経験がないから その他 調剤を主体とすることでドラッグ ストアとの差別化を図りたいから 調剤こそ、薬剤師の最も重要な 職能だと思うから OTC 薬や生活用品の販売は、
メリットが少ないから まだ、処方箋枚数の増加が 期待できるから 経営規模を拡大したいから これまでも調剤中心で行ってきたから
設問4-4.「調剤以外の収入の割合を高めていきたい」とご回答の方は、その理由を お聞かせください。
設問4-5.あなたの薬局でOTC薬を販売していく上で、問題となる要素は何ですか?
32.4
49.2
64.0 38.5
28.7
41.9 18.4
6.5
20 40 60 80 (%)
0
薬剤師等の不足 その他 時間・労力と利益率との兼ね合い OTC 薬に関する知識不足 店舗面積 不動在庫・期限切れの増加 近隣の競合店との価格競争 医薬品卸からの仕入・配送
58.1 26.2
39.2
61.5 25.4
32.9 9.0
10.2 6.8
20 30 40 50 60 70 (%)
10 0
第一類医薬品など切れ味の良い OTC 薬が増えているから 患者さんからのニーズが高くなってきたから その他 セルフメディケーションの考え方が 徐々に浸透しているから 他の薬局との差別化に繋がるから
「調剤」と「OTC 等の販売」は車の両輪だから 調剤収入だけでは経営的なリスクが大きいから 処方箋枚数の増加が期待できないから 今後、調剤報酬の大幅な伸びは期待できないから
設問5-1.あなたは薬剤師が在宅医療や介護に関わることについてどう思いますか?
設問5-2.あなたは現在、在宅医療(訪問薬剤管理指導、居宅療養管理指導)に携わっ ていますか?
必然の方向 55.2%
介護については 薬剤師の範疇ではない
9.7%
いずれについても 関わるべき役割ではない
1.5%
その他 1.4%
ニーズがあれば 対応すべき
32.3%
携わっている 40.4 % 携わっていない
59.6%
設問5-3.「携わっている」とご回答の方は、在宅医療における薬剤師の役割はどの ようなことだと考えますか?
設問5-4.「携わっていない」とご回答の方は、その理由をお聞かせください。
73.8 68.6 24.6
25.5
40.3 5.8
8.3 6.2
28.6 2.2
1.8 4.9
20 40 60 80 100 (%)
0
無菌製剤・調剤の供給 薬物治療に関するインフォームド コンセント等への関与
医療用麻薬の供給 医療機器・介護用品・衛生材料等の供給 患者・介護者の肉体的・
心労的な負担の軽減 患者・介護者の経済的な負担の軽減 その他 ADLに応じた、剤型・用法等への関与 副作用のモニタリング 主治医への処方提案 主治医や他職種への情報提供と連携 患者・介護者に応じた薬学的管理
9.2
70.4 42.7
51.9 8.3
15.8
22.1 7.9
19.8
20 40 60 80 100 (%)
0
制度や取り組み方がよく分からない 時間・労力に対し報酬が見合わない
事務手続きが煩雑すぎる その他 医療用麻薬に対応できない 無菌調剤に対応できない 薬剤師不足で対応できない 届け出は行っているが 医師からの要請がない 訪問薬剤管理指導の届出を行っていない
設問6-1.あなたは、薬剤師が副作用の未然防止のためにバイタルサイン(体温・
呼吸・脈拍・血圧など)を確認することについて、どう思いますか?
設問6-2.「とても重要」「重要」「行ってもよい」とご回答の方は、その理由をお聞 かせください。
とても重要 32.4 % 行ってもよい
30.7%
重要 28.9%
あまり必要ではない 5.6%
必要ない 1.4%
その他 1.0 %
副作用などの 患者状態の把握に
有効だから 57.9%
患者との信頼関係に 繋がるから
14.7%
薬剤師の役割の 拡大に繋がるから
18.8%
主治医との 連携強化に 繋がるから
6.3%
その他 2.3%
病院・診療所に勤務する薬剤師は、医師、看護師等の医療従事者との信頼関係を構築し、
医療の担い手の一員として、薬物療法の質の向上と安全確保に資する患者本位の業務展開 を推進すべきである。すなわち、一人ひとりの患者の適切な薬物療法において、いかに医 薬品による重篤な副作用を回避又は軽減するか、さらに医薬品が関係する医療事故を未然 に防ぐための具体的な取り組みが重要な任務となる。
従来、薬剤師は薬歴、臨床検査値等の患者情報と専門知識に基づいた処方監査により薬 物療法の質の向上と安全確保を図り積極的な処方提案を行ってきた。しかし、分子標的薬 等の安全性に特に配慮すべき新薬が登場し、さらに副作用被害の防止や重篤な副作用の回 避等、適正な薬物療法の確保に対する国民の関心が高まっている中で、薬剤師はチーム医 療の一員として国民からの期待にどのように応えられるかが問われている。
本章では、上記のような考え方を踏まえつつ、病院・診療所薬剤師を取り巻く現状と課 題、並びに将来ビジョンと今後の取り組みについて整理した。
Ⅰ.現状と課題
病院・診療所薬剤師を取り巻く現状とそれに基づく主な課題を整理すると、以下のよう な項目が挙げられる。
1.国民の健康管理(予防医学等)への関わり (1)特定健康診査・特定保健指導への関わり (2)市中感染症モニターへの関与
(3)ワクチンの管理と接種 (4)市民教育への関わり (5)災害時の対応
2.外来患者への関わり (1)薬剤師外来
①持参薬、お薬手帳、薬歴の確認 ②患者状態の観察と臨床情報の収集 ③処方提案
④ニコチン依存症管理(禁煙指導)
(2)救急医療・中毒への対応 (3)臨床研究(治験を含む)
(4)地域ネットワークの構築と患者参加型医療の土壌推進 3.入院患者への関わり
(1)一般病棟での役割
①カンファレンス・回診への参加 ②持参薬、お薬手帳、薬歴の確認
③患者状態の観察と臨床情報の収集による処方提案 ④薬薬連携(地域連携)と情報の共有化
(2)集中治療室における役割 ①医薬品管理
②カンファレンスへの参加 ③薬歴把握と薬剤管理指導 ④調剤
⑤栄養管理 ⑥感染対策
(3)手術室における役割 ①医薬品管理
②手術時使用薬剤の調製
③回診・カンファレンスの参加と薬剤管理指導 ④手術室運営の改善
(4)臨床研究(治験を含む)
4.退院時の関わり
(1)地域連携パスの活用
(2)退院時共同指導と情報の共有化
5.医療・介護連携に貢献する取り組み (1)介護老人保健施設への関わり
①医薬品管理
②入所判定会議への参加 ③調剤
④薬剤管理と服薬指導・支援 ⑤感染対策
⑥栄養管理・褥瘡管理
(2)介護老人福祉施設への関わり ①医薬品管理
②感染対策
③NST・褥瘡管理
(3)訪問看護・介護事業者との連携 6.薬局との連携
(1)情報の共有
(2)患者への指導・啓発
7.医療の質の向上のための取り組み (1)医療関連感染対策への関わり (2)多職種連携
(3)医薬品安全管理 (4)その他
Ⅱ.将来ビジョンと今後の取り組み
以下、前項に掲げた課題について、病院・診療所薬剤師の将来ビジョンと今後の取り組 みについて、具体的に整理してみた。