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現代インド政治

南アジア研究 第27号 007書評・三輪 博樹「近藤則夫『現代インド政治―多様性の中の民主主義―』」

南アジア研究 第27号 007書評・三輪 博樹「近藤則夫『現代インド政治―多様性の中の民主主義―』」

... そして、民主主義体制に対して「柔軟性」や「頑健性」をもたらす 要因として分析されているのが、有権者のトラスト(信頼)(第6章) と協調的連邦制(第8章)である。第6章では世論調査のデータを用い て、インドの民主主義体制における有権者のトラストが分析されてい る。分析の結果、インドの人々の認識構造においては、「社会的トラス ト」や「社会不安感」など社会に対する認識と、「政治体制へのトラ ...

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南アジア研究 第24号 008書評・小島 眞〔石上悦朗・佐藤隆広(編著)『 現代インド・南アジア経済論』〕

南アジア研究 第24号 008書評・小島 眞〔石上悦朗・佐藤隆広(編著)『 現代インド・南アジア経済論』〕

... きく、しかもグループ間よりも各グループ内部の方がはるかに深刻であ ること、さらには人間開発(教育、健康)の不平等には男女差、それに 公共財へのアクセスの違いが反映されていることが指摘されている。 第2章では、時系列データに基づいて、インドの財政連邦制制度、さ らには財政赤字問題が詳細に検討されている。財政赤字の背景として、 中央から州への財源移転、利益誘導政治に基づく補助金増大が指摘さ ...

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南アジア研究 第25号 014書評・吉田 修「近藤則夫(編)『研究双書No.599 現代インドの国際関係─メジャー・パワーへの模索─』」

南アジア研究 第25号 014書評・吉田 修「近藤則夫(編)『研究双書No.599 現代インドの国際関係─メジャー・パワーへの模索─』」

... 第7章 イ ンド外交と在外インド人─アメリカにおけるインド系コ ミュニティの政治活動の事例分析─ 第8章 日本における「東アジア共同体」論とインド認識 上述の観点に基づけば、第1章が明示的にインド外交におけるアメリ カの位置づけを論じており、第3、4章が地域としての南アジアの制約 要因を検討している。第1章は、1990年代以降のインド外交を、非同盟 ...

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南アジア研究 第28号 018書評・三宅 博之「鈴木真弥『現代インドのカーストと不可触民―都市下層民のエスノグラフィー―』」

南アジア研究 第28号 018書評・三宅 博之「鈴木真弥『現代インドのカーストと不可触民―都市下層民のエスノグラフィー―』」

... 清掃カーストの概念分析と動態の把握を行っているのが第3章であ る。清掃カーストが不可触民の範疇に含まれるので、その集団概念を DC 、 BC 、 SC に分けて説明している。歴史的にはイギリス植民地期に不 可触民という社会的身分が政治的なカテゴリーとして植民地政策によ って位置づけられ、不可触民側も積極的に受け入れた。その結果、独 立後の SC 概念が憲法の制定と福祉政策の実施に組み入れられたと述 ...

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現代インド研究 第 2 号 頁 2011 年 Contemporary India, Vol. 2, 2011, pp 榎木 : インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 研究ノート インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 ボディ ダンマ僧侶の活動事例 榎木美樹

現代インド研究 第 2 号 頁 2011 年 Contemporary India, Vol. 2, 2011, pp 榎木 : インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 研究ノート インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割 ボディ ダンマ僧侶の活動事例 榎木美樹

... 19) たとえば、個人名として男性ならラーマ、クリシュナなどからガウタム、シッダールタ、女性ならガウリー、 ラクシュミーといったものからマーヤー、ヴァイシャーリーなどへ名付けが変化した。仏教徒居住地の 名称も、ドゥルガ・ナガルなどからブッダ・ナガル、シッダールタ・コロニーなどとなった。 20) 政治的リーダーは「誰でもない」が 84/145 人(57.9%)、 「RPI リーダー」が 37/145 人(25.5%)、 ...

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南アジア研究 第28号 009書評・松浦 正孝「田辺明生・杉原薫・脇村孝平(編)『現代インド1 多様性社会の挑戦』」

南アジア研究 第28号 009書評・松浦 正孝「田辺明生・杉原薫・脇村孝平(編)『現代インド1 多様性社会の挑戦』」

... 人口問題は政治経済システムを大きく規定する。産業革命や勤勉革 命はその例であるし、移民はマフィアやマシーン政治を作った。近代 日本においては、不況期には農村が都市から過剰人口を吸収した。宮 崎学は近代ヤクザの発生を、近代化が進む過程の余剰人口と海運・水 運・陸運などの労働需要変動に対応するために生じたプールという観 点から説明している。戦後の引き揚げによる過剰人口に対しては、土 ...

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現代インドにおける異宗教間結婚とボランティア団体の役割

現代インドにおける異宗教間結婚とボランティア団体の役割

... こうした変化がみられる一方で,親が決めた人物ではない相手と交際している男女が,家族 や親族と絶縁され,地方から都市部に命がけの駆け落ちを行ない,最悪の場合,名誉殺人の犠 牲になる事例が後を絶たない現状がある. 1) この異カースト間結婚よりはるかに障害が大きい のが異宗教間結婚である.これは,結婚がヒンドゥー社会内部の問題にとどまらず,宗教集団 ...

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南アジア研究 第25号 013書評・中津 雅昭「ラーマチャンドラ・グハ(著)、佐藤宏(訳)『インド現代史─1947-2007─』(上巻・下巻)」

南アジア研究 第25号 013書評・中津 雅昭「ラーマチャンドラ・グハ(著)、佐藤宏(訳)『インド現代史─1947-2007─』(上巻・下巻)」

... ディー政権崩壊までがほぼ通史的に記述されている。インディラ時代の 政治に関して、グハは、議会制民主主義における野党の存在、議会での 審議、官僚や司法の独立性、党内民主主義等を尊重したネルーの政治と は対極に位置付け叙述する。とりわけ非常事態は、会議派分裂以降に中 央集権化を強めるインディラの政治が深化した結果と断じる(第22章)。 グハは、地域政党、ヒンドゥー・ナショナリズム勢力、会議派内部から ...

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南アジア研究 第24号 002油井 美春「現代インドにおける暴動とその予防の実証分析」

南アジア研究 第24号 002油井 美春「現代インドにおける暴動とその予防の実証分析」

... 予防外交から起因した予防概念の拡大によって、国家から非国家アク ターまでを対象とした体系的な紛争予防(conflict prevention)研究が展 開してきた[ラムズボサム 2009]。 こうした紛争研究の潮流に対し、インドの暴動研究は「暴動がなぜ発 生したのか」との観点から、その歴史、社会、政治に発生メカニズムを 求め[中溝 2012: 27]、またイデオロギーや組織に焦点を当てた研究が ...

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教科 : 公 民 科目 : 現代社会 学習指導要領 スタンダード 基礎 スタンダード 応用 スタンダード 発展 イ 現代の民主政治と政治参加の意義 社会契約説の基本的な考え方を理解し 民主政治 ホッブズ ロック ルソーのそれぞれの考え方の 社会契約説の内容を 絶対王政や市民革命と関連 基本的人権の保

教科 : 公 民 科目 : 現代社会 学習指導要領 スタンダード 基礎 スタンダード 応用 スタンダード 発展 イ 現代の民主政治と政治参加の意義 社会契約説の基本的な考え方を理解し 民主政治 ホッブズ ロック ルソーのそれぞれの考え方の 社会契約説の内容を 絶対王政や市民革命と関連 基本的人権の保

... ・生命尊重の精神が、現代社会において最も大切な 価値であり、現代社会の様々な仕組みの中に反映 されていることを理解する。 ・自らの自由や権利を主張するということは、同時 に他者に対しても同様の自由や権利を認めるこ とが前提となることや、責任・義務を果たすこと によって自己の個性を生かすことができること を具体的な事例を通して理解する。 ...

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南アジア研究 第24号 012書評・菅野 美佐子 〔常田夕美子『ポストコロニアルを生きる─現代インド女性の行為主体性─』〕

南アジア研究 第24号 012書評・菅野 美佐子 〔常田夕美子『ポストコロニアルを生きる─現代インド女性の行為主体性─』〕

... 内面の揺れと、「聖なるものの存在をこの世に浮かび上がらせる」(167 頁)宗教的可能性を見出している。 第5章「裏庭の政治―派閥政治と贈与―」では、前章までに論じられ てきた「ウチの領域」の内部に広がる女性の生活世界と、そこに立ち現 れる女性の行為主体性が、ソトの領域に分類される政治の世界と接合し ていく過程が論じられる。まず、ゴロ・マニトリ村における二つの派閥 ...

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南アジア研究 第28号 004書評論文・佐藤 宏「長崎暢子・堀本武功・近藤則夫(編)『現代インド3 深化するデモクラシー』」

南アジア研究 第28号 004書評論文・佐藤 宏「長崎暢子・堀本武功・近藤則夫(編)『現代インド3 深化するデモクラシー』」

... この二つの章を民主主義の「マクロ分析」とすれば、第6章は民主主 義の「ミクロ分析」であろうか。収録の順序を変えて、1、8章を先に検 討したのは、それゆえである。 まずは論考の趣旨を要約する。インドでは構造改革の実施や貧困者比 率の低下にもかかわらず、肥料・食糧補助金や対貧困層政策に一定比率 で財政支出が行われ続けてきた。選挙政治上の必要から生まれる「競合 ...

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南アジア研究 第24号 009書評・石井 一也 〔石坂晋哉『現代インドの環境思想と環境運動─ガーンディー主義と〈つながりの政治〉─』〕

南アジア研究 第24号 009書評・石井 一也 〔石坂晋哉『現代インドの環境思想と環境運動─ガーンディー主義と〈つながりの政治〉─』〕

... グナーらガーンディー主義者第二世代であるという。第二世代には、さ らにエビ養殖反対運動を指導した S ・ジャガンナータン、反原発・有機 農業運動を指導したナーラーヤン・デーサーイー、ナルマダー・ダム反 対運動に携わったバーバー・アムテーらが含まれる。インドのガーン ディー主義者は、アーシュラム間の連携や年次大会を通じてネットワー クを構築してきたものの、第二世代から第三世代に移行するにしたがっ ...

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南アジア研究 第22号 011テーマ別発表2 インド近現代史のなかの社会運動  石坂 晋哉「趣旨と全体的報告」

南アジア研究 第22号 011テーマ別発表2 インド近現代史のなかの社会運動  石坂 晋哉「趣旨と全体的報告」

... に捉えるべきだと主張した。すなわち、農村部の低カースト層の人びと がもっていたベンガル系ムスリム移民による土地収奪への危機感が、都 市部の運動指導者らによる不法移民排斥の主張と重なったこと等によ り、実際には「外国人」ではないはずのムスリム住民が標的とされる攻 撃が起き、指導者たちもこれを黙認した、というのがこの事件の本質 だったのである。このように位置づけると、反外国人運動の指導者たち ...

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現代マレーシアにおける政治と民族の関係

現代マレーシアにおける政治と民族の関係

... このような複数の民族政党による連合政権構造が維持されてきた背景には,マレーシア社 会,特に半島マレーシア独特の社会環境を挙げることができる.同社会では単一民族が圧倒的 多数を占めるのではなく,マレー人,華人,インド人という 3 つの民族集団が拮抗関係にあ るため,少数派の民族集団が多数派の民族集団に対してある一定の政治的発言力をもつ.とり ...

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セッション 3 BN 体制への対応 (2) 民族間関係の再編の試み 新党 は政治変革を起こすのか マレーシア政治への一視角 川端隆史外務省 1 1. 問題の所在 1 (1) なぜ 新党 に着目するのか現代政治において 新党 というキーワードからは 日本の 55 年体制の崩壊など 政治的に大きな変革期

セッション 3 BN 体制への対応 (2) 民族間関係の再編の試み 新党 は政治変革を起こすのか マレーシア政治への一視角 川端隆史外務省 1 1. 問題の所在 1 (1) なぜ 新党 に着目するのか現代政治において 新党 というキーワードからは 日本の 55 年体制の崩壊など 政治的に大きな変革期

... シンボルであるクリスを振りかざし、 MCAをはじめ とする華人社会において警戒感が増幅したり、 2007 年にはヒンドゥー寺院の取り壊し問題がインド人社 会の不安感を惹起させたりするなど、民族にかかる 問題が続発していた。そこに、アンワールは多民族 の公正な社会を実現する、マレーシアの担い手は多 民族であるという観点から強いメッセージを発信し ていった。無論、個人の影響に帰結することを意味 ...

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現代日本における利益政治の構造 その1

現代日本における利益政治の構造 その1

... 1920年代の多元的政治理論は、まさにこのような「集団の噴出」を背景に形成さ れた最初の政治理論だった 5 。しかし、1930年代以降ニューディール下のアメリカ 4 確かに階級的に言えば、これらの社会集団には支配(例えば経団連)と被支配(例えば労働組合)の側 に属する区別があり、また、それぞれの集団内でもエリートと大衆の区分が存在する。この限りで、集団 ...

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南アジア研究 第28号 011書評・佐藤 斉華「粟屋利江・井坂理穂・井上貴子(編)『現代インド5 周縁からの声』」

南アジア研究 第28号 011書評・佐藤 斉華「粟屋利江・井坂理穂・井上貴子(編)『現代インド5 周縁からの声』」

... 1993年の地方自治改革で導入された女性議員枠により、女性の村落 政治への参加がどう変化したかをケーララ州と UP 州の例をもとに検討 するのが第6章「女たちが政治に参加するとき」(喜多村百合・菅野美 佐子)である。前者では、女性議員の大幅増加とともに女性向け小規 模貯蓄・融資事業や開発財源の村落レベルへの積極的配分等により、女 ...

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南アジア研究 第28号 012書評・名和 克郎「三尾稔・杉本良男(編)『現代インド6 環流する文化と宗教』」

南アジア研究 第28号 012書評・名和 克郎「三尾稔・杉本良男(編)『現代インド6 環流する文化と宗教』」

... 「現代インドのムスリムが求める生活空間」という副題にも拘わらず、 第10章(山根聡)は近現代インド・ムスリム知識人の生み出した言 説と実践の変遷を丁寧に歴史的に辿っている。終始強調されるのは、伝 統墨守派、スーフィー教団、復興派、近代主義派に大別されるイギリ ス直接統治以降のインドのムスリム社会における、近代以降に台頭し ...

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南アジア研究 第27号 002研究ノート・田中 鉄也「現代インドにおける「公益の仕事」としてのヒンドゥー寺院運営」

南アジア研究 第27号 002研究ノート・田中 鉄也「現代インドにおける「公益の仕事」としてのヒンドゥー寺院運営」

... 独立後のインドでは、寺院運営の行政監督を一元的に統括するような 全インド的な行政組織は設立され得ず、その管理はそれぞれ各自州政府 によって実施された。インド憲法は当然ながら宗教団体の運営の自由権 を認めており、その団体の自治権や人事権等は、行政の介入を受けない 傾向が強い。他方でその自由は個々の利益や都合を優先できるわけでは なく「公の秩序、道徳および衛生を理由に制限される」[孝忠 2009: ...

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