• 検索結果がありません。

2008 年度 上智大学経済学部経営学科 網倉ゼミナール卒業論文

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

シェア "2008 年度 上智大学経済学部経営学科 網倉ゼミナール卒業論文"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2008 年度 上智大学経済学部経営学科 網倉ゼミナール卒業論文

~ディズニーファン・ディズニーラバー・

ディズニーマニアの違いとは~

A0542116 小塚ゆかり A0642216 小池彩花

2009 年 1 月 15 日提出

1

(2)

目次

*はじめに

*素朴な疑問1 仮説・検証1~3

*素朴な疑問2 仮設・検証1~4

*まとめ

*さらに詳しい調査

*結論

*参考文献・参考資料

2

(3)

*はじめに

1983年4月15日の開園以来、大人気で衰えを知らない東京ディズニーランド(以下TDL)。 多くの人が一度は訪れた経験があると思う。しかも、リピーター率は 97%(注1)と言われて おり、一度訪れた人はその魅力にはまって何度も足を運んでしまう。そこで、卒業論文で TDL の魅力について取り扱ってみたいと思った。

TDLは、株式会社オリエンタルランド(以下OLC)により運営されているテーマパークであ る。2001年9月4日にオープンした東京ディズニーシー(以下TDS)と合わせて東京ディズニ ーリゾート(以下 TDR)と呼ばれている。TDS も扱いたいところだが、今年 8 周年を迎える TDSに対して、今年で26周年を迎えるTDLのほうがより歴史が長く、リピーターについて調 べやすいため、今回のアンケートではTDLに限定して調査を進めた。

まずはTDRの人気について。2007年の日本のテーマパーク入場者数は約5000万人で、その うち集客力1位のTDRが占めるのは2500万人である。ちなみに2位のユニバーサルスタジオ ジャパン(以下USJ)は860万人なので、その差は大きい。(図1参照) しかも、2008年は TDLの開園25周年を盛大に祝って前年をはるかに上回る入場者数を記録した。

図1 2007年の入場者数

注1:詳しい調査方法は公表されていないが、OLC が TDLの来園者に対して、以前に来園 したことがあるかという質問をしたという説が有力。

3

(4)

*素朴な疑問1

どのような人々がTDLを積極的に利用しているのか?

どのような人々が満足度の高いリピーターになるのか?

リピーター率が97%とはいっても、本当にTDLが大好きで通いつめる人・誘われるからなん となく何度か行ったことのある人など、様々なタイプの人がいる。そこで、TDLの積極的で満 足度の高いリピーターにはどのような人が多いのかを探るために、3つの仮説を立てた上でTDL に行く頻度や満足度などいくつかの質問を行った。素朴な疑問 1 に関する質問対象者は大学生 29人である。

*仮説1 「夢を求める人・現実を忘れたい人」

TDLのキャッチフレーズは‘夢と魔法の王国’だ。しかも ‘夢よ、ひらけ。’ が2008年度 の25周年の合言葉になっている。非現実的で夢があふれる世界が大好きな人は好みがTDLの コンセプトと一致しており、TDLへの愛情も強そうだ。

⇒検証1

「何を求めてTDLに行きますか?」という質問に対して「夢と希望を求めているから」と答 えた人のうち、10回以上訪れた熱心なリピーターは66%。全体で10回以上訪れた人は50%な ので、夢と希望を求めている人はTDLに行った回数が多いケースが多かった。

また、「TDL を一言で表すと?(自由記述)」という質問に対して「夢の国」と答えた人の満 足度は93点だったのに対して、「ネズミの国」と答えた人の満足度は55点だった。ミッキーマ ウスやミニーマウスを「ネズミ」と呼ぶ現実的な人の満足度は低く、TDLから「夢」を感じる 人の満足度は高い。夢というキーワードが大きく関係していることがうかがえるが、これは一般 的にも言われていることなので、もう少し別の角度から他の仮説も立ててみたい。

*仮説2 「海外旅行・海外文化が好きな人(欧米)」

TDLはもともとアメリカ発祥のテーマパークであり、シンボルのシンデレラ城もヨーロッパ のお城をお手本にしている。そして、入場パスポートのことを《パスポート》とよんでいること もあり、TDLにいる時間は日本にいながらも外国にいる気分を味わえる。

TDL計画当初は、千葉県舞浜市以外に静岡県清水市も誘致候補となっていたが、パーク内か ら富士山が見えてしまうのは日本的で景観を壊してしまうため、最終的に舞浜市になった。また、

TDLの計画を立てる際にウォルトディズニープロダクションズ側が日本の童話をモチーフにし たアトラクションも作ることを提案したところ、日本側がこれを拒否したという経緯もある。そ のため海外が好きな人は、このようになるべく日本を感じさせない環境づくりをしている TDL を好きな人が多いのではないかと思った。

4

(5)

⇒検証2

「海外旅行・海外文化(欧米)に興味がありますか?」という質問に対して「ある」と答えた 人のTDL満足度は74点で、「ない」と答えた人のTDL満足度は55点だった。海外に興味があ る人はTDLも好きな人が多いという傾向がある。しかし、海外旅行が好きな人たちはもともと アクティブな人が多く、少し遠くへ出掛けるのが好きなだけでTDL自体が大好きというわけで はないかもしれない。好みの違いというよりは、行動力の違いになってしまう。TDLへ遊びに 行くことを海外旅行と比較しても少し説得力に欠けるためこの仮説2も保留。

*仮説3 「幼いころからTDLを訪れる習慣があった人」

TDLでは平日・休日を問わず、毎日たくさんの家族連れを見ることができる。ベビーカーも パーク内のあちらこちらで見かけ、行く度に幅広い年齢層の人たちが訪れていることを実感する。

だが、小さな子どもたちは自分の意思でTDLに来るというよりは、親の意思により一緒に来て いる場合が多い。昔から家族がTDLを好きだったという環境で育った人と、そうではない環境 で育った人の違いが現在のTDLへの思いの差に表れているかもしれない。

⇒検証3

アンケートに答えてくれた29人のうち、10回以上TDLを訪れたことのある熱心なリピータ ーは約半数の15人である。そのうち、幼いころに家族でよく、またはしばしばTDLに行って いた人の割合は15人、つまり全員であった。10回以上TDLを訪れた人のうち、小さい頃から 家族で行く習慣のなかった人は0人で、結果はきれいに二分化した。

また、幼いころの利用度の差が現在の TDL の満足度の差につながるかどうかを調べてみた。

すると、幼い頃よく、またはしばしば行っていた人の満足度の平均点は77点で、幼い頃全然行 かなかった人の満足度の平均点は68点であった。9点の差はあるものの、現在の満足度にそれ ほど大きな差はないといってよいだろう。

ところが、「現在 TDL に行く際に誰が提案しますか?」という質問の結果を見てみると、提 案者に大きな違いが見られた。提案者が「自分」であると答えた割合が、幼い頃よく、またはし ばしば行った人は 100%であったが、幼い頃全然行かなかった人は 0%であった。(自分・女友 達・男友達・恋人・家族からの複数選択可の質問。例えば自分と女友達両方に答えた人も含まれ ている。)この結果から、幼い頃の習慣の差が、現在の TDL へ行こうとする積極性の差につな がっていることが分かった。検証3をここまででまとめてみる。

・幼いころに TDL に行く習慣があった人→満足度が高く、現在は自ら周りの人を誘って TDL に行く人が多い。

・幼いころにTDLに行く習慣がなかった人→必ずしも満足度が低いわけではないが、現在は誰 かに誘われて受動的にTDLに行く人が多い。

5

(6)

これらのアンケートの集計結果のほかに、友人たちとTDLについて話していて感じたことが いくつかあった。幼い頃からの利用者たちは、しばらく行っていないと自然と行きたくなる人が 多かった。目的があって行くというよりは、すでに生活の一部に組み込まれている。そして、

TDLを好きな理由を聞いても「とにかく大好きだから!」「雰囲気がいい!」「TDL全体が可愛 い!」など漠然とした抽象的な理由が目立った。一方、幼い頃に利用していなかった人たちは、

「あのアトラクションは確かに楽しいけれど、待ち時間が長い」「値段が高い」など現実的で具 体的な意見が目立った。

幼い頃から利用していた場合、TDLへの信仰心が強く、理由もなく好きになる人が多いよう な気がした。このような人たちがTDLを積極的に利用し続けて、ますます満足度の高いリピー ターになっていくのだろう。

ところが、昔からTDLに通っていた人がそのまま大きくなっても通い続けているというだけ では、単に昔からのファンがそのままの状態でいるだけである。TDLが一度つかんだファンの 心を離さないのはすごいことだが、もう少し詳しくファンたちの実態を調べたいと思った。そこ で、網倉先生の「一人前のディズニーオタクが他の人たちと違うところって何だろうね。」のお 言葉をヒントに、TDLへの熱意と実際の行動の関係を調べることにした。

*素朴な疑問2

TDLがとっても大好きな人たちは、普通のTDL利用者とどう違うのか?

パーク内外での行動にどのような差があるのか?

TDLを訪れるとそれぞれのTDLの楽しみ方は大きく異なることが分かる。パレードの場所取 りを 1 時間前からしている人、パレードが始まっても見向きもしない人。お土産を大量に買っ てディズニーの大きなショップバッグをいくつも持っている人、何も買わずに帰る人。

そこで、TDLへの行く頻度・TDLへの愛情で利用者を4つのカテゴリーに分類して行動パタ ーンの傾向を調べた。カテゴリー別の定義は以下のようにした。

【ライトユーザー】何度かTDLに訪れたことがある人

【ディズニーファン】5回以上訪れたことがある人

【ディズニーラバー】周囲から「この人はディズニーが好きだ」と思われている人

【ディズニーマニア】周囲から「この人はディズニー無しでは生活できない」と思われている人

6

(7)

ここでいうディズニーマニアとディズニーラバーの違いから、一人前のディズニーオタクは他 の人とはどのような違いがあるのかというのを検証してみる。あわせてライトユーザーやディズ ニーファンの行動も調べていこうと思う。

* 仮説(予想)1 「ディズニーマニアは開園から閉園までいるというはしゃぎ方はしない」

ディズニーマニアはマニアというだけあって、もう何回、何十回とディズニーランドに足を 運んでいると思う。つまりTDLのアトラクションからパレード、食事などありとあらゆる ものを一通りマスターしていると思うのだ。だから、地図をみてまわるなどの時間、行動の ロスがなく効率よくまわれる。そのためマニアはあまり来るチャンスのないライトユーザー やディズニーファン達とは異なり、一日毎のスケジュールとしてはやることが済めば早々と 切り上げ、そのかわり何度も足を運ぶのではないかと思う。

⇒検証1

このグラフを見てわかるように開園から閉園までいる人の割合は全体の36%である。彼らの 行動をみてみるとまず誰がTDLに行くことを提案するかとの質問に対して友人(女)に誘われ るが88.9%、自分で提案が66.7%と自分で提案もする割合も高いが34%もの人は受身 な形で行くことがわかる。ディズニーに行く際に下調べはしないという人が55.6%もいた。

イベント時、それ以外の両方にいくという人が55.6%、イベント時以外にいく人が44.4%

とイベント時などの混雑は避ける人が多いこともわかる。しかし満足度は100点が77.8%、

75点が22.2%と平均点はとても高い。

次にいつもアフター6というサンプルを取り出してみるとディズニーに行く頻度は少なく年

7

(8)

1,2回が100%。地図がないと迷う、もしくはだいたいわかるが50%ずつのため場所の把 握も難しい。しかもイベント派が100%でありデートなど、記念に少しいくだけという行動パ ターンがわかる。

次に遅めに来て閉園までいる人たちの行動みてみると行く頻度が年3回以上は14.3%でそ れ以外は全て年2回未満でそこまでディズニーにいっていないことがわかる。行く時の提案もマ ニアなら自分提案が100%と結果が出て欲しいとこだが71.4%と高い数値ではあるが断定 できるものではない。TDLの点数も100点が42.9%、75点が57.1%と平均は高い ものの100点が過半数を下回っているためこの仮説はあまりマニアとは関係ないのではない かとわかる。とりあえず保留にしておくことにする。

*仮説2 「ディズニーマニアは事前チェックがばっちり」

マニアはパーク内で真新しいことが行われていないか日々パレード情報、イベント情報などを チェックしていそうだと思う。公式HPをみたりmixiのディズニーのコミュニティーのトピッ クを見たりとたくさんの情報を得て常に気分を盛り上げていそう。そもそも事前チェックという よりはそれが日課になっている気もする。これこそが自発的な行動でありディズニーに対する思 いが自然と表れているものだと予想できる。

⇒検証2

まず項目毎の行動を分析してみる。68%という数の人が何も見ないという結果で彼らのTD Lにいったことのある回数は3割の人が5回未満で5~10回が1割、10回以上が約6割だっ た。ガイドブックを見る人は5回以下が100%でガイドブックをみるという行動からもライト

8

(9)

ユーザーな感じがする。これに対して公式サイトを見る人のTDLにいったことのある回数は6

~10回が14%で10回以上が86%とかなりの割合で何回もTDLに足を運んでいること がわかる。知人の口コミをみてみると彼らは公式サイトを見る割合100%でネットの口コミも 3分の2の66%が見ている。彼らの回数は66%が10回以上で34%が6~10回である。

またネットの口コミを見る人は同じく公式サイト、知人の口コミ両方とも100%重複しており かなりの事前チェックがうかがえる。彼ら全員が10回以上TDLに足を運んでいる。これから 事前チェックをすればするほどTDLにいく割合が高くなることがわかる。

次にTDLに行く提案は誰がするかであるが何もみない人の自己提案率は35.3%と低い水 準で誘われたら行くという受動的な人が多いようだ。ガイドブックを見る人は100%友人の提 案で自己提案率は0%だ。そこからも事前チェックをしない理由が自ずとわかる。公式サイトを 見る人は自己提案率がなんと100%である。これはかなり顕著な数値だ。同じくネットの口コ ミ、知人の口コミも自己提案率100%という数字がでる。

TDLの場所把握も提案と同じような結果がわかる。何もみない人は41%の人は地図がない と迷うという数字である。ガイドブックを見る人は100%地図がないと迷う。これに対し事前 チェックをしている人は迷う人が0%だ。

最後にTDLの評価だが何も見ない人の中には50点をつける人が5.9%、25点をつける 人が11.8%と50点以下の数値をつける人がでてくる。公式サイトをみる人は7割が100 点で3割が75点とかなり点数がいい。ネットの口コミ、知人の口コミにおいては両方とも10 0%が100点とかなり顕著な数値だ。これらから事前チェックはかなり重要なポイントである ことが検証された。特にネットの口コミを見る人はオールマイティな事前チェック度でありマニ アの要素が大いにうかがえる。

* 仮説3 「TDL内でのお食事に気をつかう」

先に書いた素朴な疑問①によると、幼い頃からTDLに通っていた人はTDLでの『雰囲気 重視』の人が多い傾向だった。食という行為はアトラクションに乗り、パレードを見るとい う遊ぶ行為よりも、より現実的なものであり『雰囲気』という点で大きな差がでると予想で きる。つまりマニアはTDL内での食事に関しても詳しいであるだろうと予想できお気に入 りのレストラン、こだわりの食事があるのではないかと思う。

9

(10)

⇒検証3

これはTDL内での食事はどうするものかというアンケートである。お気に入りのレストラン がある人は全員が自己提案してTDLに足を運び、10回以上TDLに来ている。場所も把握し ている。評価も75%が100点、25%が75点でとてもいい。またアトラクション派かパレ ード派という質問に対して75%の人がパレード派である。これはお気に入りのレストランもあ りパレードという雰囲気が好きという雰囲気重視なのではないか。それに対して一緒に行く相手 にまかせる人はTDLに行く自己提案率が36%と低い。食時も人任せであることからTDLに 対してかなり受身であることがわかる。アトラクション派が90%とかなり顕著な数値であり雰 囲気重視ではなさそうだ。しかしTDLの評価は100点、75点が半々で高い傾向である。最 後にどこでもいいからすいているところにいくという人はTDLへの自己提案率は50%でT DLへ行く回数は6割が10回以下である。顕著な数値がでたのは80%が事前チェックをしな いということである。アトラクション派が60%で雰囲気は重視していないようだ。TDLの評 価も50点以下が3割と低くなることがわかる。これらからTDLにお気に入りのレストランが ある人はTDLの雰囲気を重視していることがわかり、様々な点で積極的かつTDLへの詳しさ がうかがえる。TDLでの食事はマニアに関して大きな境目であるか重要であることがわかる。

*仮説4 「TDL内で写真をとる」

TDL内でたくさんいろいろな場所で写真をとる人はTDLから帰ってからもTDLでの余 韻にひたりたい、TDLでの雰囲気を味わいたいという気がする。TDLマニアは今までの検証 からもTDL内での行動だけでなく事前の行動も重要であることがわかっている。だからこそ写 真をとって帰ってからそれをまた思い出の一つとして残して、それを見ながらまたTDLに行き たいと思えるような事後の行動は大いに興味深いと思われる。

10

(11)

⇒検証4

まず写真を撮らないという人の行動を分析してみると、TDLへの自己提案率は33%と低い 傾向だ。事前チェックもしない人が83%でこれは顕著な数値である。同じく83%の人がアト ラクション派であることからもあまりパレードを見ないので雰囲気重視ではなく、写真を撮らな い理由もうかがえる。地図がないと迷う人が半数もいた。写真といえばイベント時期が特に好機 だが彼らはイベント時以外のすいている時期にいく人が83%とTDLへの意欲が低いように 思える。TDLの評価も100点の人が16%で50点以下が33%と低い。

これに対しお城や風景と一緒にとる人は自己提案率が65%で高い傾向だ。TDLへ足を運ぶ回 数も10回以上が75%と非常に高い。アトラクション派が58%とやや高いが撮らない人に比 比べると低いことがわかる。TDLの評価も50点以下が0%で100点が65%ととても高い。

イベント時期派が65%とこれも高いことから雰囲気重視であるように思える。キャラと一緒に とる人はサンプル数が少なくあまり傾向がみられなかったので保留。

これらから少しの差であるかもしれないが写真を撮る人、撮らない人の差が生じている。写真を とるという行動はTDLに対して意欲的な姿勢がわかり思いが強そうだとうかがえる。写真をと っておうちに帰ってきてからそれを眺めることはTDLでの楽しかった思い出が見るたびに思 い出され、また行きたいという思いにかられると思う。これはTDLへのリピートにつながる。

同じ経験、同じ思い出、同じ瞬間は存在しない。だからこそそれを一枚の写真にとどめることで あの時のTDLはこんなだったのだと自分の心にある思いと一緒により鮮明に思いうかべるの だと思う。TDLで写真をとるという行動は大きなポイントであるだろう。

11

(12)

*まとめ

~ライトユーザー・ディズニーファン・ディズニーラバー・ディズニーマニアの違い~

これら4つのカテゴリー分類は曖昧で難しいが、ディズニーへの気持ちの大きさで分類した。

行ったことのある回数も1つの目安になるが、どんなにTDLが大好きでも、住んでいる場所が 千葉県から遠ければ年に何度も行けるわけではないため、ここでいうディズニーラバーとは、私 たちから見てディズニーが大好きそうだと主観的に思った人たちのことをさしている。

【ライトユーザー】

ライトユーザーは何度か TDL を利用しているものの、ミッキーやプーさんに会いに行くこ と・新しく始まったパレードを見に行くことが目的なのではなく、TDLに‘行くこと’自体に 意味がある場合が多い。例えば男の子の場合、デートでTDLに行けばよい記念になり、相手も 喜んでくれるから便利という意見が多かった。これは、TDLが大好きだから行くというわけで はなく、ディズニーへの気持ちが比較的薄く、キャラクターへの興味も薄いので、ファンほどの 熱心さはない。

【ディズニーファン】

また、ディズニーファンはある程度TDLを訪れており、ライトユーザーと比べるとキャラク ターの名前やアトラクションの名称などのTDL知識もあるが、自分からTDLへ行く計画を頻 繁に立てるほどではなく、積極的にTDLを楽しもうという意欲は低めである。TDLの夢のある 雰囲気が好きな人よりも、乗り物そのものを楽しむ人が多い。行く時も、自分提案率はそれほど 高くなく、ディズニーラバーの友人が誘ってくれる際に一緒に行って、TDLを満喫しているパ ターンが多い。

【ディズニーラバー】

一方、ディズニーラバーは積極的にTDLを満喫している。パーク内での過ごし方も重要だが、

それ以外の時間もTDLに費やしている。素朴な疑問2の仮説2の検証結果からもうかがえるよ うに、事前の準備がばっちりな人が多い。せっかく行くからには思う存分楽しもうという気持ち で、すでにTDLに十分詳しいのにさらに公式HPなどでチェックをする。また、仮説4の検証 結果から、お城やイルミネーションといったTDLの風景の写真を撮る人は自分からTDLへ行 くことを提案する人が多いことがわかった。写真を撮るという行為は、思い出を残したいという 気持ちからすることなので、TDLへ行ったことを後から振り返って楽しみたい人は写真を撮る。

ディズニーラバーはこのようにしてTDLに行く前から気分を盛り上げ、帰ってからも余韻に 浸ることで、ディズニーファンと比べて、パーク外にいる時間もディズニーに費やしている。

12

(13)

【ディズニーマニア】

今回アンケートに答えてもらった人の中で、ディズニーマニアはおそらく 1 人である。現在 TDLの年間パスポートを持っている人は25人中1人だった。サンプル数が少なく、アンケー トから「ディズニーマニアの傾向がこうである。」とは言いにくいため、以前に見たテレビ番組 の例を挙げたいと思う。ある番組で、ディズニーマニアの特集をしており、そこには 5 組のデ ィズニーマニアな親子たちが出演してTDL・TDSに関する知識をクイズ形式で競っていた。そ れぞれの親子に‘来園回数1500回以上’‘隠れミッキーマニア’‘ディズニー仮装マニア’など のキャッチフレーズがついていて、周囲にはなかなかいないレベルのディズニーマニアな人たち だったので、良い参考になった。

彼らは、まだ他の人たちにあまり知られておらず、自分だけしか知らない情報を楽しそうに話 していた。期間限定のレストランメニューを一字一句間違えずに言えたり、ディズニーの会員し か参加できないパーティーに参加したりと、とてもディズニーに夢中だった。その中でも特に、

パーク内の至る所にひっそりと存在している‘隠れミッキー’の知識を熱く語っていた。mixi でもディズニーマニアのコミュニティーには隠れミッキーの情報が充実しており、この‘隠れミ ッキー’にこだわるかどうかがディズニーラバーとディズニーマニアの違いの 1 つになるよう だ。

また、自宅の様子も少しだけ見ることができたが、TDLで買ったぬいぐるみが所狭しと並べ られていたり、ディズニー映画が沢山揃えられているほか、家族でTDL・TDS行くたびに撮り ためてきたビデオが何年分もあったりと、すべてが充実している。そしてディズニーの月刊誌を 見ながら家族でさらにディズニーの知識を深めていた。自宅の映像を見て、ディズニーマニアな 人たちは家族全員でディズニーが大好きであることがうかがえた。

*さらに詳しい調査

続いてこれまでのアンケートとは別に、TDLが大好きな友人たちにTDLに対する思いを個別 に尋ねてみた。

はじめに、過去にTDLの年間パスポート(以下年パス)を持っていた友人の例。彼女は小学 生のころに2年間年パスを持っていた。それは彼女のお父さんがTDLが大好きだったためで、

神奈川県在住とTDLにあまり近くないが家族4人で月に何度も通っていた。彼女のお父さんは もともとディズニー映画が大好きで、TDLの年パスを購入した。記念に年パスを取っておいた りはしないが、トゥーンタウンができた当初に限定発売されたパスポート付きの絵は所有してい る。そして、あまり知られていないが、TDLには公式のサイン帳が売られており、パーク内の キャラクターにサインをしてもらうことができる(注2)。彼女は小さい頃はそれを持っていて、

サインを集めていた。

13

(14)

さらに、東京のディズニーランドだけではなく、アメリカ・フランスのディズニーランドにま で家族で出かけてしまったほどディズニーが大好きだ。世界中のディズニーランドを制した家族 はなかなかいないと思う(注 3)。ディズニーが好きという気持ちだけではなく、実際に家族で 行動に移しているところが素晴らしい。また、ディズニー映画好きなお父さんは、日本でまだ公 開されていなかった「ノートルダムの鐘」をアメリカで一足早く見てきた経験もある。先ほど上 で述べたような、‘まだ他の人たちにあまり知られておらず、自分だけしか知らない’ディズニ ーの世界を知るという、周りの人たちよりも一歩進んだファンでいることは、ディズニーマニア な人々にとって重要なことであるようだ。ちなみに 1 番好きなキャラクターはミッキーマウス で、隠れミッキーを探すかどうかを質問したところ、実際にTDLのパーク内で探したことはな いが、ネットで隠れミッキーについて調べたことがあるので詳しいらしい。やはり、努力により 周りの人々よりも一歩進んだ情報を手に入れていることがわかった。

次に、ダンボ好きな友人に質問をした。彼女は持ち物のディズニー率が高く、その中でも特に ダンボグッズが多いため、すぐにディズニーが大好きとわかる。このように、本人がディズニー 好きを公言しなくても、周囲からディズニー好きと認知されるのがディズニーラバーである。た いていの場合、○○ちゃん=あのキャラクターが大好きという風に、その人と特定のキャラクタ ーが結びつく。ディズニーラバーとディズニーマニアとの境界線である、他の人々よりも一歩進 んだ情報量、隠れミッキーなどに対する興味はそこまでないようだ。TDLではカチューシャを つけたいと思いつつもあまりつけることはない。

TDLに行く前の事前の準備という点では徹底しており、ディズニー公式HPをお気に入りに 登録して、2、3日に1度パソコンを開くたびにチェックしているらしい。TDLに行くからホー ムページをチェックするのではなくて、近いうちに行く予定がなくても、ディズニーのかわいい ホームページを見るのが好きなために、生活の一部としてTDL情報をチェックしている。そこ で、新しいイベントが始まったことなどを知って、TDLに行きたい気分が高まるようだ。公式 ホームページ以外にディズニー好きな人々が書いているブログなどを見るかどうか質問すると、

mixi のディズニーコミュニティーに入っているが、ディズニーマニアな専門用語が使われてい てよくわからないことがあると言っていた。

事前準備のほかに、帰ってきてからの思い出に関しては、記念にパスポートを保存している。

物心ついたときからTDLが好きで、ディズニー映画も好きである。

そして、ミニーちゃんが好きな友人にも質問をした。ダンボ好きの友人と同様、普段の会話で 自然とディズニーの話題になる。彼女も可愛いミニーちゃんの携帯ストラップをつけていたり、

ネイルサロンに行ったときにネイルアートをミニーちゃんの洋服とおそろいのピンクのドット にしてもらったりしている。○○ちゃん=ミニーちゃんが好きと認知されているので彼女もディ ズニーラバーだ。TDLに遊びに行くときはカチューシャをつける派で、現在3つほど所有して

14

(15)

15

いる。お母さん以外の家族はそれほどディズニー好きではなかったが、小さい頃から TDL・デ ィズニー映画が好きだった。小さい頃はディズニーランドで売っている公式のサイン帳にキャラ クターのサインを集めていた。ダンボ好きの友人と同じように、パーク内にある隠れミッキーに はこだわらないが、思い出としてパスポートを保存していて、公式ホームページをパソコンのお 気に入りに登録している。やはり、ディズニーラバーはTDLにいない時でもディズニーへの思 いが強いことが見受けられる。

注2:公式のサイン帳以外の市販のノートにもキャラクターのサインをしてもらえる。

注3:彼女が年パスを持っていた小学生当時は、まだ香港ディズニーランドが無かったため、ア

メリカ・日本・フランスの3カ国がすべてだった。香港ディズニーランドは2005年9月 12日に開園した。

*結論

TDL利用者をわける4つのカテゴリーのうち、ライトユーザー・ディズニーマニアは比較的 はっきりとわかりやすいが、ディズニーファンとディズニーラバーの境界線は明確にしにくい。

ディズニーファンとディズニーラバーの差は行く回数では測りにくく、TDLへの愛情・熱意に よって決まる。TDLに行く前の準備段階にどれだけ楽しめるか、帰ってきてからどれだけ思い 出に浸れるかが大きな違いとなる。TDLが好きで、TDL に来て楽しめればディズニーファン。

TDLにいない時でも日常的にディズニーキャラクターが大好きならディズニーラバー!さらに、

周囲よりも積極的にTDLに関わって、一歩進んだディズニー情報を持っていればディズニーマ ニア!!

TDLのパーク内にいるときの行動よりも、むしろTDLにいない時間の過ごし方からディズ ニーに対する気持ちの強さが感じられるようだ。

最後になりましたが、網倉先生・質問に協力してくれたみなさんたちのおかげで楽しくディズニ ーの卒業論文を書くことができました。どうもありがとうございます!

*参考文献・参考資料

・桂英史 「東京ディズニーランドの神話学」 青弓社 1999年

・「月刊レジャー産業2007年8月号」 総合ユニコム 2007年

・オリエンタルランド・ホームページ http://www.olc.co.jp/news/news.cgi?home_f

・「TVチャンピオン2 ディズニー選手権」 2008年3月27日放送

参照

関連したドキュメント

理念的には,④⑤◎のそれぞれのシステムは,それぞれ特有の分野をもちなが

8

青の現実の背景にあるもの、汰いしは根源は、どのようなもの

3 年生になるまでは特に進路を意識することはなく、ぼんやりと「公務員がいいかな」と いう考えで 1、2 年生の頃を過ごしていました。3

その上で、推定の際には (32) が満たされているかどうかを注意

内容は, PERT/CPM , LP,待ち行列,物流・在庫な とで,問題の処理にはコンピュータ(おもにパソコン) を積極的に利用している.たとえば, PERT (TIME

科 目 名 担当教員 科 目 名 担当教員 ■講義目的 自分の人生をつくる。 大学にようやく入学したが、大学生の4年間は、あと4年間で社会人として人生を歩む、最後の仕上げの重要な期間である。社会人としてどのような人 生を選択するのか、自分探しの最終段階と言うこともできる。4年後、あなたはどのような方向に進むのか、何をしたいのか、あなたは何者なのか、ど

...)に対する解答は,すべて解 答用紙の表側の所定箇所の数字もしくは記号を O