1 2 02 2 京大 模 試4 現 代文
( 大問 一・ 文系 大 問二
) 採点 基 準・ 採点 例
■ 採 点の 原 則
① 全て の 答 案に つ い て各 要 素 単独 採 点 とす る が
、答 案 が 全く 日 本 語の 文
( 章) の 体 をな し て いな い と 判断 さ れる 場 合 は、 要 素 の有 無 に 関係 な く 0点 と す る。
② 得点 箇 所 の漢 字 の 誤り
、 送 り仮 名 の 誤り
、 句 点の 欠 落 等に つ い ては
、 一 つご と に 1点 減 点 する
。 尚
、同 一 の誤 字
、 送り 仮 名 の誤 り の 繰り 返 し につ い て は、 1 点 だけ の 減 点で よ い
。 問 一
一
■ 形 式上 の 不 備
・ 文末 表 現 は要 素 E 参照 基 準 配 点 8 点
■ 模 範解 答 例
※ 各 要 素同 意 表 現可
。 ニ ュア ン ス が正 し け れば 許 容
。 A
B
C 佐 々 木喜 善 が 素朴 な 方 言で 語 る 遠野 の 口 碑に 深 く 感動 し
、 深く 心 を 捉え ら れ た柳 田 が
、そ れ を 文字 に 書 き付
D け る こと で
、 さら に 多 くの 人 々 に語 り 伝 えよ う と した こ と
。
■ 要 素A
「 佐 々木 喜 善 が素 朴 な 方言 で 語 る遠 野 の 口碑
」
: 2点
■ 要 素B
「 深 く感 動 し
、深 く 心 を捉 え ら れた 柳 田 が、
」
: 2点
■ 要 素C
「 文 字に 書 き 付け る こ とで
」
: 2点
■ 要 素D
「 さ らに 多 く の人 々 に 語り 伝 え よう と し た」
: 2 点
■ 要 素E 文 末表 現 は
「…
( と いう
) こ と」 と い う形 が 原 則。 不 適 切な 形 で ある と 判 断さ れ る 場合 は 1 点減 点
。
2 問 二
■ 形 式上 の 不 備
・ 文末 表 現 は要 素 E 参照 基 準 配 点 8 点
■ 模 範解 答 例
※ 各 要 素同 意 表 現可
。 ニ ュア ン ス が正 し け れば 許 容
。 A
B 自 分 たち の 生 活世 界 の 外側 に あ る世 界 に 実在 す る 人間 が ごく 近 い 過去 に 実 際に 体 験 した 出 来 事を 伝 え る C
D 新 し いよ い 話 であ り
、 見知 ら ぬ 世界 の 消 息を 伝 え るも の
。
■ 要 素A
「 自 分た ち の 生活 世 界 の外 側 に 実在 す る 人間 が
」
:2 点
■ 要 素B
「 ご く近 い 過 去に 実 際 に体 験 し た出 来 事 を伝 え る
」:
■ 要 素C
「 新 しい よ い 話で あ り
」:
■ 要 素D
「 見 知ら ぬ 世 界の 消 息 を伝 え る
」:
■ 要 素E 文 末表 現 は
「…
( と いう
) も の」 と い う形 が 原 則。 不 適 切な 形 で ある と 判 断さ れ る 場合 は 1 点減 点
。
3 問 三
■ 形 式上 の 不 備
・ 文末 表 現 は要 素 F 参照 基
準 配 点 10
点
■ 模 範解 答 例
※ 各 要 素同 意 表 現可
。 ニ ュア ン ス が正 し け れば 許 容
。 A
B
C
D 柳 田 が定 義 し た「 世 間 話」 は
、 人や 物 の 流動 性 の 増大 で 自律 的 な 共同 性 が 徐々 に 解 体し
、 意 識が 生 活 世界
E の 外 に向 か っ て開 か れ てい っ た 共同 体 の 成員 の 心 に浸 透 し 拡大 し て いっ た
、 伝説 や 昔 話に 代 わ る説 話 の 形だ っ た とい う こ と
■ 要 素A
「 柳 田国 男 が 定義 し た
『世 間 話
』は
」
: 1点
■ 要 素B
「 人 や物 の 流 動性 の 増 大で
」
: 2点
■ 要 素C
「 自 律的 な 共 同性 が 徐 々に 解 体 し」
: 2 点
■ 要 素D
「 意 識が 生 活 世界 の 外 に向 か っ て開 か れ てい っ た 共同 体 の 成員
」
: 3点
■ 要 素E
「 伝 説や 昔 話 に代 わ る 説話 の 形 だっ た
」
:2 点
■ 要 素F 文 末表 現 は
「…
( と いう
) こ と」 と い う形 が 原 則。 不 適 切な 形 で ある と 判 断さ れ る 場合 は 1 点減 点
。
4 問 四
■ 形 式上 の 不 備
・ 文末 表 現 は要 素 G 参照 基
準 配 点 14
点
■ 模 範解 答 例
※ 各 要 素同 意 表 現可
。 ニ ュア ン ス が正 し け れば 許 容
。 A
B
C そ こ に生 き る 人々 な ら 位 置 や 地理
・ 地 形、 自 然 の情 景 ま で容 易 に 想起 し う る地 名 か ら、 生 き た表 徴 と して
D
E の 土 地の 力 を 感じ 取 っ た柳 田 は
、語 り 手 とし て そ れを 忠 実 に文 字 に 置き 換 え
、出 来 事 の現 場 に 可能 な 限 り身
F を 寄 せ、 あ た かも 自 分 自身 の 体 験で あ る かの よ う に語 ろ う とし た か ら。
■ 要 素A
「 そ こ(
= 地 名の 場 所
)に 生 き る人 々 な ら」
: 2 点
■ 要 素B
「 位 置や 地 理
・地 形
、 自然 の 情 景ま で 容 易に 想 起 しう る 地 名」
: 3 点
■ 要 素C
「 生 きた 表 徴 とし て の 土地 の 力 を感 じ 取 った
( 柳 田)
」
: 3点
■ 要 素D
「 語 り手 と し てそ れ を 忠実 に 文 字に 置 き 換え
」
: 2点
■ 要 素E
「 出 来事 の 現 場に 可 能 な限 り 身 を寄 せ
」
:2 点
■ 要 素F
「 あ たか も 自 分自 身 の 体験 で あ るか の よ うに 語 ろ うと し た
」: 2 点
■ 要 素G 文 末表 現 は
「… か ら
・た め
」 とい う 形 が原 則
。 但し
、 理 由説 明 の 答案 の 文 末表 現 と して 妥 当 な形 で あ る と判 断 さ れる な ら 可。 不 適 切で あ る と判 断 さ れる 場 合 はマ イ ナ ス1 点
。
⼆〇
⼆⼆ 年度 最終
京⼤ 本番 レベ ル模 試 理系
⼤問
⼆ 問⼀
■問 題8 ペー ジ︑ 4⾏
⽬の 内容 を説 明す る問 題
■形 式上 の不 備
・⽂ 末表 現: 不問
・句 点の 扱い
:不 問
基 準
配点
:1 0点
■模 範解 答
※各 要素 同意 表現 可︒ ニュ アン スが 正し けれ ば許 容 窮 A屈 でゆ とり がな く︑ す Bる こと もな く退 屈な 思い をす るだ けで ある こと に加 えて
︑年 C 齢か らく る
⾝体 の衰 えに よ て道 中の 苦労 も増 して きた
わ Dず らわ しい だけ の⾥ 帰り
︒
■採 点⽅ 法: 単独 採点
■字 数: 不問
■要 素A
窮屈 でゆ とり がな く: 2点
■要 素B
する こと もな く退 屈な 思い をす るだ けで ある
:2 点
■要 素C
年齢 から くる
⾝体 の衰 えに よっ て道 中の 苦労 も増 して きた
:3 点
■要 素D
わず らわ しい だけ の⾥ 帰り
:3 点
・﹁ 正⽉ の⾥ 帰り はわ ずら わし いだ けの もの であ る﹂ こと の説 明が でき てい るこ と
・同 意例
:﹁ 難儀
﹂・
﹁気 の進 まな い﹂ など
⼤問
⼆ 問⼆
■問 題8 ペー ジ︑ 8⾏
⽬の 内容 を説 明す る問 題
■形 式上 の不 備
・⽂ 末表 現: 不問
・句 点の 扱い
:不 問
基 準
配点
:9 点
■模 範解 答
※各 要素 同意 表現 可︒ ニュ アン スが 正し けれ ば許 容
⾼ A齢 であ るこ とを 理由 に︑ 実家 への
⾥帰 りを
⽌め て
⾃ B宅 で⼀ 緒に 正⽉ を過 ごす こと を嫁 から 提 案さ
れる と期 待し てい たが
︑例 C 年同 様に 今年 もま た実 家へ 追い 払わ れる こと にな
たと いう こと
︒
︵8 6字
︶
■採 点⽅ 法: 単独 採点
■字 数: 不問
■要 素A
⾼齢 であ るこ とを 理由 に︑ 実家 への
⾥帰 りを
⽌め て 3点
■要 素B
⾃宅 で⼀ 緒に 正⽉ を過 ごす こと を嫁 から 提案 され ると 期待 して いた
3点
■要 素C
例年 同様 に今 年も また 実家 へ追 い払 われ るこ とに な た 3点
⼤問
⼆ 問三
■問 題9 ペー ジ︑ 14
⾏⽬ の内 容を 説明 する 問題
■形 式上 の不 備
・⽂ 末表 現: 不問
・句 点の 扱い
:不 問
基 準
配点
:1 1点
■模 範解 答
※各 要素 同意 表現 可︒ ニュ アン スが 正し けれ ば許 容 義 A理 とは いえ 家族 であ るに もか かわ らず
︑正
⽉を とも に過 ごす こと を嫁 から は許 され ず︑ そう か とい
て実 B 家に 帰 ても
⾻休 めが でき るで もな く︑ 岩 C蔵
⼀家 と過 ごす ひと 時の
⽅が
︑家 族と
⼀緒 にい るよ うな 安ら げる 時間 であ ると 感じ てい る︒
︵1 08 字︶
■採 点⽅ 法: 単独 採点
■字 数: 不問
■要 素A
義理 とは いえ 家族 であ るに もか かわ らず
︑正
⽉を とも に過 ごす こと を嫁 から は許 され ず 3点
■要 素B
実家 に帰
ても
⾻休 めが でき るで もな く 4点
■要 素C
岩蔵
⼀家 と過 ごす ひと 時の
⽅が
︑安 らげ る時 間で ある と感 じて いる
4点
1 三 古⽂
三〇 点 内容 説明 の設 問で は末 尾の 句点 がな いも のは 1点 減点
︒た だし 現代 語訳 の設 問で は︑
⽂末 の句 読点 は不 問︒ 問⼀
傍線 部︵ 1︶
﹁は や対
⾯
た い め
すま じき
⼈の
︑い のち なり けり
︒﹂ は︑
⻄⾏ が晩 年に
︑再 び急 峻な 坂の 続く 東街 道の 難所 とし て知 られ た﹁ 佐夜 の中
⼭︵ 現在 の静 岡県 掛川 市⼩ 夜⿅ 峠︶
﹂を 越え て旅 がで きた 感慨 を詠 んだ
︑次 の和 歌を ふま えた
⾔葉 であ る︒ 年た けて また 越ゆ べし と思 ひき や命 なり けり 佐夜 の中
⼭
︵﹃ 新 古 今 和 歌 集
﹄ 巻 第
⼗
・ 羇 旅 歌
︶ 傍線 部︵ 1︶ を︑
⾔葉 を補
て現 代語 訳せ よ︒
︵ 10 点︶
︻模 範解 答︼ なん とま あ︑ 私は 年⽼ いて いる から
︑も うあ なた と再 び会 うこ とは ある まい と思
てい たの だが
︑そ のあ なた はこ うし ては るば ると 私を 訪う てく れた のだ なあ
︑こ れも 私の 命が なが らえ てく れた おか げで あ たこ とよ
︒
︻配 点︼ の要 素が 揃 てい れば
︵
︶内 の部 分点 を加 点す る︒ 1
﹁は や… けり
﹂の 訳︵ 2点
︶ なん とま あ︑…
こと よ︵ だな あ︶
︒ 2
﹁対
⾯
た い め
すま じき
﹂﹁ 年た けて また 越ゆ べし と思 ひき や﹂ の主 体︵ 2点
︶ 私は 年⽼ いて いる から
︵私 は⾼ 齢に な て/
⾼齢 の私 は︶ 3
﹁対
⾯
た い め
すま じき
﹂﹁ 年た けて また 越ゆ べし と思 ひき や﹂ の解 釈︵ 3点
︶ あな たと 再び 会う
︵再 会す る︶ こと はあ るま いと 思 てい たの だが
︵再 会で きる とは 思 てい なか
たが
/再 会で きる と思
ただ ろう か︶
︑ その あな たは こう して はる ばる と私 を訪 うて くれ たの だな あ
☆ 2・ 3の 要素 をま とめ て︑ 次の よう な表 現も 可と し︑
︵5 点︶ を与 える
︒ あな たは
︵こ うし ては るば ると
︶⾼ 齢の 私を 訪う てく れた
/あ なた は︵ こう して はる ばる と︶
⽣い 先短 い 私を 訪う てく れた
2 4
﹁い のち なり けり
・命 なり けり
﹂の 解釈
︵3 点︶
︵こ れも
︶私 の命 がな がら えて くれ たお かげ であ る
/こ れも 私の 寿命
︵⻑ 寿/ 天命
/⽣ 命⼒
/命 冥加
︶ のお かげ
︵に よ ての こと
/せ い︶ であ る
/ あり がた いの は︑ 私の 寿命
︵⻑ 寿/ 天命
/⽣ 命⼒
/命 冥加
︶で ある
/私 の寿 命︵
⻑寿
/天 命/
⽣命
⼒/ 命冥 加︶ に感 謝せ ねば なら ない
3 問⼆
傍線 部︵ 2︶ を︑
⾔葉 を補
て現 代語 訳せ よ︒
︵ 10 点︶
︵2
︶花 の時 のみ ゆる され てそ この 寺院 に遊 ぶ︒
︻模 範解 答︼
⻑崎 にい る清 国か らの 渡航 者た ちは
︑桜 の花 が満 開に なる 時だ けは
︑居 留地 の唐
⼈屋 敷か ら外 に出 るこ とを ゆ るさ れて いて
︑彼 らは
⻑崎 にあ る中 国⼈ の寺 院で 花⾒ の宴 を催 すの であ る︒
︵83 字 3⾏
︶
︻配 点︼ の要 素が 揃 てい れば
︵
︶内 の部 分点 を加 点す る︒ 1
﹁花 の時 のみ ゆる され てそ この 寺院 に遊 ぶ﹂ の主 体︵ 3点
︶
⻑崎 にい る清 国︵ 中国
︶か らの 渡航 者︵ 来航 者/ 商⼈ たち
︶は
/⻑ 崎に 滞在 して いる 清⼈
︵中 国⼈
︶は 2
﹁花 の時 のみ
﹂の 訳︵ 2点
︶ 桜の 花が 満開 にな る時 だけ
︵桜 の開 花時 だけ
/桜 が⾒ 頃の 時に 限り
︶ 3
﹁ゆ るさ れて
﹂の 訳︵ 2点
︶ 居留 地の 唐⼈ 屋敷
︵唐
⼈屋 敷/
⻑崎 の居 留地
/居 留地
︶か ら外 に出 るこ と をゆ るさ れて いて
︵許 可さ れて いて
︶ 4
﹁そ この 寺院 に遊 ぶ﹂ の訳
︵3 点︶
⻑崎
︵に ある 中国
⼈︶ の寺 院︵
⻑崎 の寺
︶で 花⾒ の宴 を催 す︵ 花⾒ をす る/ 観桜 会を ひら く︶ ので ある
︒
4 問三
傍線 部︵ 3︶ はど のよ うな こと を⾔
てい るか
︑説 明せ よ︒
︵ 10 点︶
︵3
︶酔 ひ⾔ に通 詞は いら ず花 の友
︻模 範解 答︼ 満開 の桜 を愛 でる 美意 識は 万国 共通 であ り︑ 酔い しれ るま で酒 を酌 み交 わす 異国 の者 同⼠ は︑ おの ずと その 気 持ち が通 い合 うも ので
︑も はや 通訳 など 必要 なく なる とい うこ と︒
︵79 字 3⾏
︶
︻配 点︼ の要 素が 揃 てい れば
︵
︶内 の部 分点 を加 点す る︒ 1
﹁花 の友
﹂の 解釈
︵3 点︶
﹁観 桜の よう な⾃ 然の 美を 愛す る感 性は 普遍 的な もの であ る﹂ とい う趣 旨︒
︵満 開の
︶桜 を愛 でる 美意 識は 万国 共通 であ り︵ 美し い桜 の花 を愛 する のは 普遍 的な こと であ
て/ 花⾒ を楽 しむ
⾏為 はど この 国の
⼈間 も同 じで
/⾃ 然の 美を 賞美 する 感性 は普 遍性 があ
て︶ 2
﹁酔 ひ⾔ に﹂ の解 釈︵ 3点
︶
﹁酒 や美 に酔 いし れて いる
⼈間 と⼈ 間の
⼼理 は︑ 曖昧 模糊 とし たも ので ある が︑
⾃然 と通 い合 うも ので あ る﹂ とい う趣 旨︒ 酔い しれ るま で酒 を酌 み交 わす 異国 の者 どう し︵ 酔 ぱら
たも のの 間で
/酔 いし れて いる
⼈間 どう し/ 陶然 とし てい るこ とは
⼈と
⼈の 間で
︶ は︑ おの ずと その 気持 ちが 通い 合う
︵⾃ 然と
⼼が 通じ 合う
/⾃ 然と わか り合 える
︶も ので
︑ 3
﹁通 詞は いら ず﹂ の解 釈
﹁2 のよ うな 状態 にな
てい る︑ 1の 属性 を持 つ者 同⼠ には
︑異
⾔語 通訳
︵⾔ 語交 流︶ の必 要な ど無 くな る﹂ とい う趣 旨︒
︵も はや
︶通 訳な ど必 要な くな る︵ 通訳 はい らな い/
⾔葉 の違 いな どは 必要 なく なる
︶ とい うこ と︒
︵4 点︶