基準5 選択的評価基準
[注意]選択的評価基準(5-A ~ 5-C)を実施する場合
自己点検評価の根拠となる資料データは備付資料とする。
資料データ一覧を *4(提出資料備付資料一覧)に記載する。
複数の基準を選択する場合は基準ごとにまとめて記載する。
5-A 教養教育の取り組みについて
5-A-① 教養教育の目的目標を定めている。
【現状】
基礎教育科目と共通教育科目を教養科目とし、建学の精神の実践行である「仏教Ⅰ・Ⅱ」
やその理論を学ぶ「仏教概説」「現代社会と人権」、幅広い知識の修得をめざす「生命の科 学」「環境の科学」等、最新の理化学、医学、物理工学等広く豊かな教養を修め、学科・専 攻を超えた学習を図っている。また社会人としての将来設計を描くとともに、就職活動で 必要なスキルを学ぶキャリア関連科目も設置している。これらの科目は授業科目一覧表に して単位数、配当セメスター、担当教育職員名、開講学期と共に「履修要覧」に記載し、
学生が履修できるように時間割を確保し社会人基礎力の養成を図っている。併せて、教養 教育の目的・目標もホームページ上においても公開している。
【課題】
各学科・専攻が教養的教育にふさわしい授業を積極的に提供し、新しい教養教育を創り 出す方向を探る。そのため、企画・立案・実施に関する委員会を設置しなければならない。
たとえば、教務委員会、語学主任および情報主任を含めた会議等で語学、情報教育、キャ リア科目の位置づけを見直し、学生が社会に輩出されて人間的成長をした一個人として活 躍できる下地を構築する。
【改善計画】
今後は、オリエンテーション(学科・専攻・クラス別オリエンテーション)においても、
「履修要覧」に沿い説明を加え、よりわかりやすく解説していく。また時代に即した教養 教育を学科・専攻間でも検討し、その検討事項を取りまとめて、必要とされる教養教育の 位置づけを再定義する。
5-A-② 教養教育の内容と実施体制が確立している。
【現状】
特に問題なく実施体制が確立されている。平成25年度は生活ナビゲーション学科ライ フデザイン専攻でのキャリア支援科目を平成24年度より、さらに充実を図り、全学生が 履修可能な時間割に配慮し、準必修科目と位置づけた。また一部科目のメニューを合同研 修会の配布資料にも含めて周知を図った。また、キャリア科目の充実を行い、入学式後の 保護者説明会においても教養科目領域のキャリア科目の位置づけを示し説明を加えた。
四天王寺大学短期大学部
同時に学生に対しては、キャリアに結びつく基礎学力向上のために学科・専攻を超えた 学習については、大学の他学部科目などを利用してもらえるように「履修要覧」、ホームペ ージ、オリエンテーションで紹介している。
保育科での幼稚園教諭2種免許・保育士資格の取得、生活ナビゲーション学科ライフケ ア専攻での介護福祉士資格取得に必要な教養科目についても、「履修要覧」に記載し、オリ エンテーションで説明、教養教育の内容と実施体制は確立できている。
本学では教養科目の位置づけは、カリキュラム分類として「基礎教育科目」と「共通教 育科目」に分けて種別している。
【基礎教育科目】
「仏教Ⅰ・Ⅱ」「仏教概説」「現代社会と人権」実践行を通して建学の精神を体得する科 目、建学の祖である聖徳太子の教えを実現するための科目と、人権論を学ぶ科目を据えて おり、現代社会の変化に対応し得る人材を育成することを目指したこれらの科目は、すべ て必修科目としている。
【共通教育科目】(保育科・生活ナビゲーション学科ライフデザイン専攻対象)
授業科目一覧の種別の中には、大種別として共通教育科目があり、その共通教育科目の 中種別として教養がある。更に小種別として基礎、一般、情報と数理に別れて表記し、こ れら科目を選択並びに選択必修としている。
各学科・専攻の枠にとらわれず、専門に必要な基礎的もしくは関連する領域を学ぶため に設置している。更に資格取得に関する科目群やステップアップ方式で履修する科目群も 含み、更に別分野・領域を学ぶことができるように設置され、「履修要覧」に理解しやすい ように表記している。
(教養・基礎の科目群)仏教関係の科目は、前掲の「基礎教育科目」で学んだ仏教の知 識・考え方を広め深めることを目的として設置している。すなわち、「仏教実践演習」では 瞑想・写経を中心とした実践的な「仏教Ⅰ・Ⅱ」(平成24年度以降入学生)に引き続き背 景にある仏教思想を深めながら学ぶ。「聖徳太子概説」では建学の祖である聖徳太子の事 績・教えを学び、「現代社会と仏教」では複雑で様々な問題をはらんだ現代社会における聖 徳太子の仏教の意義や仏教的な見方・考え方を修得する。また「仏教文化研究」は仏教が 生み出した多様な文化の一端を柔軟に提供するための題目科目として、平成25年度より 開講している。更に、学生の資質、意欲、学力の上で大幅な多様化が見られる状況下では、
自分の考えを筋道立てて正確にわかりやすく表現することが求められ、日本語の表現力が 不可欠であるため、「文章表現基礎」「実践文書作成」を開講している。論理的で明快な表 現力を養うための科目で、前者は基礎的な知識と技術を学び、後者は名称のとおり、まと まった文章を書く実践練習を行っている。
(教養・一般の科目群)所属する学科・専攻の枠を問わず、社会・人間について概括的な 知識を得て考えるための科目群として据えている。「共通教育研究」は時宜にかなった多様 な学問分野を柔軟に提供するために設けた題目科目である。併せて「日本国憲法」「法学(国 際法を含む)」「経済学」「政治学」「社会学」「心理学Ⅰ・Ⅱ」「哲学」「スポーツⅠ・Ⅱ」「体
四天王寺大学短期大学部
育講義」や単位互換科目の「知識・技能研究Ⅰ・Ⅱ」等を配置している。
(情報と数理の科目群)グローバル化や科学技術の進展などにより現代社会は急速な変化 をとげ、このような時代に対応する知識・技能を学ぶ科目群である。さらに〈情報処理・
数学〉と〈学際的な領域の理系科目〉の2群から構成しており、「情報処理演習Ⅰ・Ⅱ」は 研究・調査・発表に不可欠な基本的な情報処理技術を修得するために設置している。
情報処理演習応用の題目科目は、より専門化された特殊な授業内容に分かれる科目を示 し「数学演習Ⅰ」は数学の基礎的知識にもとづく論理的な思考と解法とを学び、就職時の 一般教養試験にも対応できるような内容にしている。学際的な理系科目は「生命の科学」
「環境の科学」「化学の世界」「物理の世界」「地球と宇宙」「先端技術」の6科目で〈情報 処理・数学〉と〈学際的な理系科目〉から1科目2単位を必修としている。
(キャリア教育の科目群)キャリア教育は1年次からスタートし、卒業後の社会生活を視 野に入れて、キャリア意識や社会人に必要な幅広い知識・技能を段階的に身につけられる ことを特色としている。「キャリア形成」は2年間でキャリア意識や産業・経済に関する知 識を養う題目科目である。この題目のもとに時代に即したキャリア形成に関する科目を開 設しており、これらの科目は必修ではないが、就職を目指す全学生に必修の意識で学んで もらうため、準必修科目と称して履修を勧めている。「キャリアデザイニング」「キャリア マネジメント」「日本経済の常識」「キャリアゼミ」「産業・企業研究」「国際化と日本企業 研究」これらの科目群は社会福祉主事任用資格の取得に必要な「社会福祉概論」「社会福祉 行政」「児童福祉論」「老人福祉論」といった指定科目も設定されている。
【共通教育科目】(生活ナビゲーション学科ライフケア専攻対象)
厚生労働大臣の指定する介護福祉士学校として、法的に定められた資格取得に必要な科 目を設定している。「情報処理演習Ⅰ・Ⅱ」「レクリエーション論」(卒業のみの場合はライ フデザイン専攻の共通教育科目の取得方法に準じる)。
【課題】
特になし。
5-A-③ 教養教育を行う方法が確立している。
【現状】
毎年6月を目安に次年度の教養教育編成案を作成している。その中でも語学、スポーツ、
情報教育、音楽教育などは各分野の主任教育職員にフィードバックし、検討項目を提出し てもらい、その後、教務委員会にて実施方法を再考し、それに基づき方法を確立している。
【課題】
今後、教養教育の履修については、オリエンテーションの充実と動機づけ(履修モデル の提示等)が必要である。加えてオフィス・アワーを活用した担任や学科の教育職員等の 学生個人の意向を踏まえた指導が必要である。また、初年次教育に該当する保育科専門教 育科目「保育実践演習Ⅰ~Ⅳ」、生活ナビゲーション学科ライフデザイン専攻専門教育科目
四天王寺大学短期大学部
「ライフデザインゼミナールⅠ~Ⅳ」および生活ナビゲーション学科ライフケア専攻専門 教育科目「ライフケア概論」との連携を考慮し、学生の教養教育の修得すべき内容を検討 し、教務委員会で教養教育の目的を再考する。
【改善計画】
教養教育科目を設置する目的は、知識の修得よりも知識の意味を考え、将来にどのよう に活かすか、学生個人が自発的に考え自己の成長に結びつけられるような科目設置をしな ければならない。特に短期大学部生に開講する教養教育科目の修得単位数が少ないため、
カリキュラムの編成を見直し多岐にわたる学問領域に学生が興味を持てるように、各学 科・専攻の教育職員や担任が積極的に指導することが必要である。
5-A-④ 教養教育の効果を測定評価し、改善に取り組んでいる。
【現状】
改善策の一つとして、具体的には「ファカルティ・ディベロップメント委員会」(以下「F D委員会」)およびFD専門部会が中心となって、学生の授業に関するアンケート調査、教 育職員の授業参観を実施し、その結果を短期大学部の授業の構成や教育方法に反映してい る。特にその中での教養教育の在り方について学生の意見等を汲み取り、改善に取り組ん でいる。
【課題】
社会が求める教養を再確認してカリキュラムに取り組むことが重要であり、今後も学 科・専攻で専門教育科目と教養教育科目との連携を確認してもらい、各学科・専攻ではど のような教養力が必要であるかを再定義し、今後のカリキュラム構成に反映させる。
【改善計画】
教養教育については、目的・目標を定め、その内容と実施体制について、社会が求める 教養を再確認し、科目数・科目内容の検証を詳細に実施した上で確立することとしている。
本学短期大学部の教養教育にあたる基礎教育科目は必修となっており選択はできないが、
共通教育科目は学生の自主性に任せ、幅広い教養科目群から選択し、個人にあった社会人 基礎力の修得を促している。教養教育の効果を測定・評価する場としては、各学期2回ず つ実施している学生アンケートがある。とりわけ「仏教Ⅰ・Ⅱ」については、仏教文化研 究所や宗教委員会においてアンケート結果を詳細に検討・議論し、より効果的な授業に改 善するよう努めている。
なお、平成28年度には、共通教育科目の大幅な改編を予定している。各専攻の専門 科目は資格取得をはじめ実践的内容が多いので、学生にとって共通教育科目はさまざまな 学問の取り組みや方法に触れる貴重な機会となっている。キャリア科目の充実もはかりな がら、語学や理系科目とのバランスwpとりつつ改善に取り組む。
【5-A-1備付】教養教育の取り組みについての資料