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よく使われる記号

ドキュメント内 多変数の微分積分学1 講義ノート (ページ 142-145)

付 録 B ギリシャ文字、記号、注意すべき 言い回し

B.2 よく使われる記号

ここで説明してある記号以外にも、「集合」、「論理」の項にある記号は必見である。

i.e. 読み方は “that is,” で意味は「すなわち」、「いいかえると」。

s.t. 読み方は “such that” で意味は「〜のような」。

Q.E.D. 証明の終りを表す。

P =⇒QP ならばQ である」, 「PQ であるための十分条件」,

QP であるための必要条件」。

Q⇐=P (上と同じ)

P ⇐⇒QPQ であるための必要十分条件」, 「PQは同値」

P iff Q “if and only if P, Q ”古くは「P のとき、またその時に限り Q」 と訳された。要するにP ⇔Q ということである。

a:=b ab で定義する。

(ただしb は既に意味の定まった式で、a はまだ未定義の記号とする。)

a≡b (上と同じ)ab で定義する。a は定義によりb である。

a≡b ab は恒等的に等しい。

a≡b ab は合同である。

a≤b a < b または a=b. (a5b と同じ。) a≥b a > b または a=b. (a=b と同じ。)

C, C 複素数全体の集合 (the set of all complex numbers).

N, N 自然数全体の集合 (the set of all natural numbers).

(この講義では、自然数は1 以上の整数のこととする。) Q,Q 有理数全体の集合 (the set of all rational numbers).

R,R 実数全体の集合 (the set of all real numbers).

Z, Z 整数全体の集合 (the set of all integers).

(a, b) 開区間 (open interval){x∈R;a < x < b}. [a, b] 閉区間 (closed interval){x∈R;a≤x≤b}. (a, b] {x∈R;a < x≤b}.

[a, b) {x∈R;a≤x < b}.

m i=n

ai an+an+1+· · ·+am

(ただしこれはm≥n の場合で、m < n のときは 0 であると約束する。)

m i=n

ai an×an+1× · · · ×am

(ただしこれはm≥n の場合で、m < n のときは 1 であると約束する。) (n

r )

二項係数 nCr.

e 自然対数の底、ネイピアの数 (= 2.7182818284590· · ·) (注: 最近の工学系の本では立体 eで表すことが多い。) π 円周率 (= 3.14159265358979323846· · ·)

x↑a x を小さい方からa に近づける。高等学校流ならx→a−0 と書くところ。

x↓a x を大きい方からa に近づける。高等学校流ならx→a+ 0 と書くところ。

δij Kroneckerのデルタ。 i=j のとき 1, =j のとき 0を表す。

⃗a はベクトルであることを強調するための表現。

高等学校の数学ではベクトルは必ず矢印をつけたが、大学では a と太字にしたり、あるいは単にa ですませる。

[a] a を越えない最大の整数。いわゆるGauss の括弧 (これは日本方言だそうです)。 maxA 集合A に含まれる要素の最大値。

maxx∈A f(x) 集合A 上の関数 f の最大値。

言い換えると集合 f(A) = {f(x);x∈A} に含まれる要素の最大値。

minA 集合A の最小値。

min

xAf(x) 集合A 上の関数 f の最小値。

supA 集合A が上に有界な場合にはA の上限, そうでないとき. sup

xA

f(x) 集合A 上の関数 f の値の集合 f(A) = {f(x);x∈A}の sup.

infA 集合A が下に有界な場合にはA の下限, そうでないとき −∞.

x∈Ainf f(x) 集合A 上の関数 f の値の集合 f(A) = {f(x);x∈A}の inf.

logx x の自然対数 logex.

(工学系では logx= log10x (常用対数), lnx= logex である。) expx x の指数関数 (exponential)ex のこと。

n

a a >0の場合は an 乗根のうち正のもの。

a≤0の場合は n 乗根のうち実数であるもの。

sin, cos, tan 三角関数。引数の単位はラジアン。

cot, sec, cosec これも三角関数。それぞれ tan, cos, sinの逆数を表す。

B(p, q) ベータ関数の(p, q) における値。

Γ(x) ガンマ関数のx における値。

Arcsin, Sin1 sinの逆関数 sin1 の主値。

Arccos, Cos1 cosの逆関数 cos1 の主値。

Arctan, Tan1 tan の逆関数 tan1 の主値。

sinhx hyperbolic sine (= (ex−ex)/2).

coshx hyperbolic cosine (= (ex+ex)/2).

tanhx hyperbolic tangent (= sinhx/coshx).

|x| (x は実数) x の絶対値。

|z| (z は複素数) z の絶対値。

i 虚数単位 (=

1).

工学系では立体i で表すことも。また電気系ではj を使うことが多い。

ℜz, Rez 複素数z の実部。

ℑz, Imz 複素数z の虚部。

z 複素数z の共役複素数。

tA, AT 行列A の転置行列。工学系は後者の書き方が多い。

M(m, n;R) 実数を成分とする、mn 列の行列全体の集合。

M(n;R) 実数を成分とする、n 次正方行列全体の集合 (=M(n, n;R)).

M(m, n;C) 複素数を成分とする、mn 列の行列全体の集合。

M(n;C) 複素数を成分とする、n 次正方行列全体の集合(=M(n, n;C)).

(⃗x, ⃗y) ベクトル⃗x, ⃗y の内積。

⃗x·⃗y ベクトル⃗x, ⃗y の内積

⃗x×⃗y 3次元ベクトル⃗x,⃗y のベクトル積。

x 変数x の増分(変化量)。 f 関数f の(1階)導関数。

f′′ 関数f の 2 階導関数。

f(n) 関数fn 階導関数。

ただしn は非負整数。n= 0 のときは f 自身を表す。

このテキストでは、なるべく標準的な記法や言い回しを採用するように努めたが、中には標 準的な記法と言えるものがないものも多い。以下に掲げる記号は、かなり多くの本に載ってい るもので、あまり突飛なものではないが、使う場合は、最初に注意しておいた方がよいであ ろう。

¬PP でない」

P ∨QP またはQ である」

P ∧QP かつQ である」

!aa は一意的に存在する」

B(a;r) 考えている空間での a を中心とする半径 r の開球。

B(a;r) 考えている空間での a を中心とする半径 r の閉球。

⃗ejj 成分が 1で、他のすべての成分が 0 であるベクトル。

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