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ボンドグラフと熱伝導解析による EHA熱解析ツールの開発

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Academic year: 2021

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(1)

Kyushu Institute of Technology

4. インターネットの技術

計算機通信基礎(10)

2014年度

九州工業大学大学院

情報工学研究院

塚本 和也

Kyushu Institute of Technology

今日の授業の内容

5章 インターネットの始まりと発展

5.1節 歴史

5.2節 インターネットの利用状況

5.3節 標準化および管理機構

5.4節 社会基盤としてのインターネット

2

Kyushu Institute of Technology

前回の講義の内容

誤り制御とフロー制御技術を紹介した

誤りは「ビット誤り」と「パケット廃棄」の2種類 誤り制御 誤り検出技術:データリンク、インターネット、トランスポート層 誤り回復技術:トランスポート層(TCP) Go-back-n ARQ及び選択的ACK ARQが利用 フロー制御

相手ホストの処理能力を考慮 ⇒ フロー制御

ネットワークの利用状況を考慮 ⇒ 輻輳制御

TCPのフロー制御 ⇒ ウィンドウフロー制御

3

Kyushu Institute of Technology

前回小テスト 解答例 1.

1. ネットワーク上での「誤り」の種類について説明せよ。その上で、 誤りを検出する層の種類とそこで用いられている技術について 説明せよ。

誤りの種類

ビット誤り:到着パケットのビットが正しくない パケット廃棄:パケットが到着しない

誤りの検出層の種類

トランスポート層、インターネット層 ⇒ チェックサム+パリティビット データリンク層 ⇒ チェックサム+CRC符号 4

Kyushu Institute of Technology

前回小テスト 解答例

2.

2. 誤り回復技術の種類とその制御について説明せよ。また、

TCPで採用されている誤り回復技術について理由も含めて 説明せよ。

誤り回復技術:

受信側で回復 ⇒ FEC(Forward Error Correction)方式 送信側で回復 ⇒ARQ(Automatic Repeat reQuest)方式 ARQには3種類存在 Stop-and-wait方式:ACKが帰ってくるまで次パケットを送信できない Go-back-n方式:再送パケット以降のパケットは全部再送 Selective ACK方式:誤ったパケットのみを再送 TCPで利用されている誤り回復技術 Go-back-n方式:誤りパケット以降の受信パケットに対する蓄積・順序 制御が不要 Selective ACK方式:上記が必要だが、効率のよい転送が可能 5

Kyushu Institute of Technology

前回小テスト 解答例

3.

3. TCPで採用されているフロー制御手法について説明せよ。その 際、送信量を決定する際に考慮している項目についてあげた上 で、送信量をどのように決定するのかについて説明せよ。 採用されているフロー制御手法:ウィンドウフロー制御 送信量を決定する際に考慮する項目 相手ホストのパケットの受信処理能力: 告知ウィンドウ(awnd)として送信側に通知 ネットワークの利用状況: 輻輳ウィンドウ(cwnd)として動的に変更しながら推定 ウィンドウサイズの決定方法(* 基本的にcwndで決定される) 1RTT内で連続送信したパケットの廃棄がない場合 ⇒ 次の1RTT内のcwndを増加 1RTT内で輻輳が発生した場合 ⇒ 輻輳を回避するために cwndを減少 6 送信量(ウィンドウサイズ) =min (cwnd, awnd)

(2)

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史:構築のきっかけ

7 1957年 ソ連:最初の人工衛星「スプートニク」の打ち上げ ↓ アメリカ:国防総省(DoD) 内に高等研究計画局(ARPA) を編成 ~目的は、軍事利用可能な科学技術の先行 1962年

Paul Baran, RAND 「分散通信ネットワークについて」

- パケット交換 (PS) ネットワーク; no single outage point 1965年

ARPA 「時分割コンピュータの協調ネットワーク」に関する研究後援

5.1 歴史:構築のきっかけ

ホッブズのインターネット年表

“Hobbes‘ Internet Timeline” RFC 2235 (FYI 32) 日本語訳 田中 克範

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(a) インターネットの始まり:

1969年~1990年

ARPANET

(1969年~1990年)

APRA(Advanced Research Projects Agency - 米国国防省(DoD)の研究機関 1969年に4ヵ所の研究施設を接続 カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB) カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) SRI International ユタ大学 構成要素 IMP(パケット交換機) ホスト

NCP(Network Control Orotocol/Program) ~「分散システム」として設計、ネットワーク技術の公開

AUP(Acceptable Use Policy):商業的利用の禁止 8

Kyushu Institute of Technology

初期のARPANETトポロジ

9

Kyushu Institute of Technology

1970年

ハワイ大学のNorman Abrahamson ALOHAnetを開発

ホストの無線接続、通信 1972年には ARPANET に接続される 1972年 国際会議でARPANETの公開実験 長距離のデータ通信が可能であることを実証 IMP:20台、ホスト:50台 1970年代 TCPの研究、雛型の実装、UNIXの普及 1974年 Vint Cerf と Bob Kahn

「パケット・ネットワークの相互接続ためのプロトコル」を発行 [IEEE Trans. Comm.] ~Transmission Control Program (TCP) の設計の詳細 1980年代 BSD UNIXの登場

10

5.1 歴史(a):ARPANETの発展

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(a): インターネットへ

1983年

ARPANETプロトコルの変更:NCP →TCP/IP NCP:ホスト間で仮想回線(VC)確立、パケット転送はIMP TCP/IP:ホスト間はTCP、ルータの相互接続はIPで実現 ARPANET → ARPANETとMILNET(軍事用)に分割

ワークステーションの登場(SUN Microsystems)

大型計算機並の機能を個人利用 TCP/IPプロトコルの標準装備 ~ 接続ホスト数の増加

1990年以降:ARPANET ⇒ インターネット

The Internet: 固有名詞としてのインターネット internet, internetworking:ネットワークの相互接続、運用

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(a): 商用利用へ

接続台数の増加⇒ 名前の衝突が問題

sail.arpa → sail.stanford.edu のように階層化

1987年

全米科学財団(National Science Foundation)

NSFNET

をスタート

1990年

ARPANETが運用を停止

商用の事業者によるインターネットが始まる

~ 商取引などの商用利用により接続ホストの

爆発的な増加

(3)

Kyushu Institute of Technology 5.1歴史(b):NSFNETの停止と新ネットワーク アーキテクチャ:1990年~1995年のアメリカの状況

1987年:NSFはMerit(ミシガン州の8大学で設立

された非営利法人)と基幹ネットワーク(

バックボーン

)

の5年間運用管理を委託契約

1992年:NSF、次期ネットワークアーキテクチャ構想

基幹ネットワークを商用インターネット事業者(Internet Service Providers, ISPs)のネットワークに移行 1993年 NSFが公開調達

利用制限のない相互接続点(Network Access Points, NAPs)の 実用化 経路サーバ設置とサーバ統括のための経路情報登録システムの開発 1995年4月: NSFNETの停止 新アーキテクチャへの移行 13

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(b): NAP、経路サーバ

NAP(Network Access Points)の実現技術

FDDI(Fiber Distributed Data Interface)

100Mb/s、光ファイバ接続

パケット転送は制御型(送信許可権(トークン)の取得)

ATM(Asynchronous Transfer Mode)

155Mb/s~、光ファイバ接続

53バイト固定長セルを単位とした非同期時分割転送

経路サーバ

IETF(Internet Engineering Task Force)フォーマット Meritの経路情報データベースを参照、ルータ設定

14

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(c): 次世代インターネット

NGIの登場:1995年~1996年

電話会社系商用ISPがバックボーンサービスを引き継ぎ

ビジネストラヒックの急増 次世代技術開発のための高速サービス提供が困難 研究用機材の接続が困難 ~ 次世代インターネット研究は産学官が協力し推進すべき

1996年 vBNS(very highspeed Backnbone Network Service)を研究用として開放

大学関係者によるコンソーシアムInternet2 の組織化

1996年:

アメリカ政府がNGI(Next Generation Internet)を提唱 15

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(d): Abileneの登場と発展

vBNSのさらなる高速化

IP over SONET(Synchronous Optical

NETwork)

1998年:ゴア副大統領

「5億ドルの次世代インターネットAbileneを開始」

NGIの一つという位置づけ

16

Kyushu Institute of Technology

インターネットの歴史と転送速度の変化

1969年~90年:

ARPANET

56kbps

1986年~95年:

NSFnet

1.5Mbps 45Mbps

1995年~

vBNS, Internet2

622Mbps

155Mbps

2.4Gbps

17

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(e): IP over WDMへ

SONET

光強度によるデジタル情報通信

本来は電話会社向けのため、装置が高価

WDM(Wavelength Division Multiplexing)

低減衰広帯域の「光波」

に情報重畳

長距離通信向け

ギガビットイーサネット

LANとの親和性を考慮した長距離利用

18

(4)

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(f): ヨーロッパの状況

TCP/IPでなく

OSI(7階層モデル)

の普及に注力

Eunet、EARN、HEPnet

UUCP(Unix-to-Unix CoPy)

UNIX OSの計算機間のデータバケツリレー

公衆データ網における従量制のため高額、低速

後にはほぼすべてがTCP/IPで置換

19

Kyushu Institute of Technology

5.1 歴史(g): 日本の発展

-JUNETのスタート-

1981年

N1ネットワーク:大学の計算機センター統合

東北大学などがALOHANETに参加

JUNET

慶應義塾大学 村井純氏らによる草の根的な活動

メッセージの日本語化、ネットワーク運用管理技術

などをリードする研究グループ

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Kyushu Institute of Technology

5.1(h) 日本と海外との接続

1985年:KDD研究所

ヨーロッパの代表的なゲートウェイに接続 さらにJUNETと相互接続 ~ インターネット接続

1985年:東京理科大学

専用回線によりIBMと接続(9.6kb/s)

1987年:NTT研究所などがインターネット接続

1988年:IPによる接続に成功

1989年:TCP/IPプロトコルを用いたはじめての専用線

でのインターネット接続

21

Kyushu Institute of Technology

5.1(i) WIDE, TISN, 5.1(j) SINET

WIDE, TISN

1989年 村井純 慶應義塾大学教授がWIDEを構築 IPv6、衛星回線を利用するインターネットの研究など、現在も活発に活動 している 1989年 釜江常好 東京大学教授がTISNを構築 1995年 省際研究情報NW(IMNet)に吸収、発展的に解消

SINET

1992年 国立情報学研究所が大学や図書館などと 接続するネットワークとして運用開始 プロトコル:X.25からTCP/IPへ 全国の主要大学を複数のバックボーンループで結ぶ アメリカを始め、ヨーロッパ、タイとも国際接続 22

Kyushu Institute of Technology

5.2 インターネットの利用状況

(a) インターネットの利用

初期のインターネット:電子メールによるトラヒックが最大

1990年:ファイル転送が電子メールを追い越す

現在:WWW(ウェブ)のデータが最大

NSFNETの1995年の利用状況 www ftp-data nntp telnet smtp ip domain irc gopher ftp icmp other

Kyushu Institute of Technology

5.2 (a): WWW (World Wide Web)

1989年 スイスのCERN研究所 Tin Berners-Lee氏が考案 1993年 NCSAでMosaicブラウザの開発 ~ 爆発的に普及 1994年 日本においてもウェブの利用が急増 vBNSの1998年の利用状況(TCP上のアプリケーション) http nntp smtp ftp-data other http://www.isoc.org/inet98/proceedings/6g/6g_3.htmlから作成

(5)

Kyushu Institute of Technology

5.2 (b): 経路表、(c): 宛先の分布

経路表

ルータ(router)が保持する宛先ネットワークと

それに適した出口(インターフェース)の組

ルータの自動的な経路制御で接続全ホストとの

通信が可能

宛先の分布

パケットヘッダからIPアドレスを取り出しカウント

(実際はIPアドレスの集合を表すAS番号を利用)

20%の相手との通信が、分量では80%以上

~ 限られた相手との通信が大半を占める

25

Kyushu Institute of Technology

5.3 標準化および管理機構

(a)インターネットソサイエティ

インターネットに関わる諸活動を世界的に推進

(b)

IETF(Internet Engineering Task Force)

インターネットの標準化を推進している 課題ごとにWG(ワーキンググループ)を作成

アプリケーション、一般、インターネット、運用と管理

経路制御、セキュリティ、トランスポート、ユーザサービス

年3回会議,各WGの活動はメーリングリストより確認可能

(c)

RFC(Request For Comments)

インターネットの標準規約を文章化 IETFのウェブページから無料で入手可能

WGで討議中の資料は,ドラフト(draft)という形で公開 26

Kyushu Institute of Technology

5.3 (d): ICANNとIANA

IANA(Internet Assigned Numbers Authority)

IETFでRFCとして決定された仕様について,

具体的な割り当ての規則を決め,管理,実行

アメリカ国防総省のプロジェクトとして運用されていた

ICANN(Internet Corporation for Assigned

Names and Numbers)

IANAの仕事は現在,ICANNが遂行 ドメイン名,IPアドレス,プロトコルの管理,実行

27

Kyushu Institute of Technology

5.3 (e): IPアドレスの割当

基本方針

地域ごとにRIR(Regional Internet Registry)が割当

アジア太平洋では,

APNIC(

www.apnic.net

)がRIR

日本のJPNIC(www.nic.ad.jp) 韓国のKRNIC

中国のCNNIC

RIRに申請して,IPアドレスを取得

28

Kyushu Institute of Technology

5.3 (f): ドメイン名の管理

APNICはドメイン名の割当はしない

JPNICがjpドメインを管理

ドメインの種類

gTLD(generic top level domain)

com, org, eduなどの世界中で利用されるドメインを管理

ccTLD(country code top level domain)

jp, kr, cnなどの国別のものを管理

ドメイン名に関しては,紛争がおきやすい

ICANNによる調停

29

Kyushu Institute of Technology

5.3 (g):インターネットにも秩序と規則

インターネットはボランティアが運営

初期のころは問題は少なかった

今は世界的に利用されている

人間社会を反映

問題,犯罪,紛争...

インターネットにおいても,社会的な姿勢が

必要

30

(6)

Kyushu Institute of Technology

計算機通信基礎 31

5.4 社会基盤としてのインターネット

情報通信白書(2014年度)

Kyushu Institute of Technology

5.4 世界のインターネット人口

Kyushu Institute of Technology

5.4 SNSユーザ数の推移

Kyushu Institute of Technology

5.4 途上国の携帯電話加入者数

Kyushu Institute of Technology

5.4 ロンドンオリンピックとICT

Kyushu Institute of Technology

(7)

Kyushu Institute of Technology

九州工業大学 ネットワーク環境

戸畑キャンパス 飯塚キャンパス 若松キャンパス 天神イムズ サテライトキャンパス 25Km 60Km SINET 北九州 SINET 北九州 1Gbps 40Gbps 飯塚 キャンパス LAN 飯塚 キャンパス LAN 戸畑 キャンパス LAN 戸畑 キャンパス LAN 若松 キャンパス LAN 若松 キャンパス LAN SINET 博多 SINET 博多 2.4Gbps 40Gbps 1Gbps 10Gbps SINET SINET 10Gbps

Kyushu Institute of Technology

 現実世界に存在するモノの99.4%はインターネットに接続されて いないと推定(CISCO)

IoT(Internet of Things) ⇒ IoE(Internet of Everything)  2000年:インターネットに接続可能なモノの数 ~ 約 2億個 → 2013年 100億程度に増加(モバイル技術の進歩が主因)  2020年予想:500億 インターネットは、人、プロセス、データ、モノを組み合わせて大きく成長

5.4 ICT社会の近未来:

IoE(Internet of Everything)

Kyushu Institute of Technology

IoT/IoE : 何でも繋がる時代に

Cyber-Physical Networks:

サイバー空間が実空間(我々の社会生活)と密接に繋がり、 支える時代に

Big data

生成、収集、蓄積、解析:

多様で膨大量の機器(センサ等)からデータ生成され、それを 活かす知恵が求められる

人を中心としたネットワークへ:

⇒ 接続性/信頼性を提供する技術に加えて、多様性を吸収し 生活支援を実現する技術/研究が必要

来週の講義:

期末試験に向けた「まとめ問題」

5章 まとめ:これからのネットワーク

参照

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