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学 会
〔東女医大誌 第62巻 第5号頁494∼495平成4年5月〕
東京女子医科大学学会 第290回例会
日時 平成4年5月22日(金)午後2時半∼4時半
会場 東京女子医科大学 弥生記念講堂
(司会)幹事
吉岡弥生研究奨励金授与式(第31回)
挨拶
選考経過
吉岡弥生奨励金授与
前年度受賞者研究発表
小暮美津子
学長 吉岡 守正
選考委員 串田つゆ香
学長 吉岡 守正
(第三内科) 荷見 澄子
(循環器内科)雨宮 邦子
(座長)副会長 小幡 裕
福山型先天性筋ジストロフィーの免疫化学的検討
(小児科)池谷紀代子
無血清培養におけるサイトカインの白血病性
幹細胞の増殖と分化に及ぼす影響
(血液内科)高梨美乃子
原発性胆汁性肝硬変における胆管病変の
免疫病理学的研究
(消化器内科)橋本 悦子
吉岡弥生記念講演(第8回)
挨拶
「弥生先生を語る」
理事長 吉岡 博光
(座長)会長 吉岡 守正
常務理事 川野辺 静 先生
「アメリカ生活30年」
ラホィァ アレルギー免疫研究所部長
石坂 照子 先生
1.福山型先天性筋ジストロフィーの免疫化学的検
討
(小児科)池谷紀代子
福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)は,押下
時または乳児期に発症し,筋病変と中枢神経奇形が合
併する特殊な先天性筋ジストロフィー(CMD)で,1960・
年福山らにより初めて記載された.我国ではDuchen−
ne型筋ジストロフィー(DMD)に次いで頻度が高い.
DMDの原:因遺伝子は近年クローニングされ,その遺
伝子産物ジストロフィン(dys)が筋細胞膜に局在する
細胞骨格蛋白であることがわかり,臨床診断への応用
が試みられ’頁いる.一方,dys遺伝子とホモロジーを持
つ遺伝子が第6染色計上に発見され,その産物dystro−
phin related protein(DRP)もまた筋細胞膜に局在す
ることが報告された.CMDでは筋細胞の高度な変性
が特徴であり,DMDと同様,筋細胞膜の異常が推測さ
れる.我々はCMDをFCMD,非典型的福山型,特殊
型に分類し,両型でこれら筋細胞膜局在蛋白の発現を
免疫螢光染色とイムノヅロットにより調べた.DMD
で欠損しているdysは検討したCMD 8例全例の筋細
胞膜上に認められた.DRPはDMDでは正常であった
が,検索し得たCMD 4句目は低下が認められ,発現の
異常または分解の堅甲が示唆された.
2.無血清培養におけるサイトカインの白血病早撃
細胞の増殖と分化に及ぼす影響
(血液内科)高梨美乃子
白血病細胞の増殖機構を解明することは,より効果
的な新しい白血病治療法の開発に欠くべからざる研究
課題である.白血病細胞の増殖をin vitroで検討する
方法として,白血病芽球コロニー法がある.今まで牛
胎児血清が用いられてきたが,血清中には様々な物質
が含まれており,結果の解析に困難をもたらす可能性
がある.我々は無血清培地を用いた白血病芽球コロ
ニー@を確立し,穎粒球単球コロニー形成刺激因子
(GM−CSF),穎粒球コロニー形成刺激因子(G−CSF),
インターロイキン3(IL・3),インターロイキン1(IL−
1),インターロイキン6(IL−6), leukemia inhibitory
factor(LIF)のサイトカインの白血病細胞の増殖と分
化に及ぼす作用を検討した.GM−CSF, G−CSFは大多
数の症例で白血病細胞の強い増殖を促進した.G−CSF
への反応性は有血清培養での結果と異なっていた.IL・
3,IL1, IL−6は約半数の症例で,またLIFは一部の症
例で白血病細胞の増殖を促進した.これらのサイトカ
インは半数以上の症例で二次性コロニー形成を示し,
自己再生能をも支持することが明らかとなった.これ
らのサイトカインは細胞表面形質および形態から分化
誘導作用はないと思われたが,白血病細胞の増殖には
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