• 検索結果がありません。

外科栄養と非特異的細胞性免疫能

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "外科栄養と非特異的細胞性免疫能"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1 9 2 タキ グチ j

竜 口

医 学 博 士 乙第

705

号 昭和60

2月15 日

(

6

0

)

ススム

氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学 位 規 則 第

5

条 第

2

項該当(博士の学位論文提出者〉 外 科 栄 養 と 非 特 異 的 細 胞 性 免 疫 能 〔 主 査 〉 教 授 織 畑 秀 夫 ( 副 査 〉 教 授 吉 岡 守 正 , 教 授 太 田 和 夫

論 文 内 容 の 要 旨

目的 外科悪性腫蕩患者の栄養状態が,非特異的細胞性免 疫能に及ぼす影響について,胃癌患者を対象に,様々 な検討を行なった. 方法 対象は1298 年9 月より 1839 年12 月までの胃癌症例の うちの64例である.これらの症例に栄養のパラメー ターとしてAlbumine ,Prealbumine , enirrefnsarT , 上腕三頭筋皮下脂肪厚, 42 時 間 尿niintaerC 巴を測定 し,重回帰式に代入して栄養評価指数 (N I)を決定し た.免疫能のパラメーターは, N alarut relliK 細胞活 性 (NK) ,PHA リンパ球幼若化反応 (PHA) ,末梢血 総リンパ球数 (TLC) ,T ce1lnoitaluoppbus (OKT 3 ), Helper T ce1loressprSu/ T ce上1七l (OKT 418 ),yedDela h y p e r s e n s i t i v e inks niotcaer (SU-PS) ,を用い,免疫 賦活剤としてOK-432 を使用した.栄養評価・免疫パラ メーターを測定し,免疫賦活施行後,再度免疫パラメー ターを測定して,可能な症例はさらに4 週間の高カロ リー栄養を施行し,再度各パラメーター測定及び免疫 賦活をおこなった.これらのパラメーターを用いて, 栄養状態と免疫能との聞の関係について統計的に検 討,考察をおこなった. 結果及び考察 (1)悪性腫療の Stage と栄養状態はよい相関を示 しStage が高いほど栄養状態は悪化する.高カロリー 投与によって栄養状態は明らかに改善をみるが, S t a g e の高い群は, Stage の低い群に比べて改善の程 度は,かんばしくなく,全く改善をみない例も高ageSt 8 1 2 群でみとめられる. ( 2 ) 栄養状態と細胞免疫に関わるパラメーターは概 ね相関を示し,栄養状態と細胞性免疫能との聞には密 接な関係が存在する. ( 3 ) 栄養改善後の短時間の急性免疫賦活で, NK 活 性及びPHA 幼若化率は活性債の上昇をみるが, TCL 及びOKT 3はかえって減少する.すなわち ,Dynamic Immunity とcitatS Immunity は短期急性免疫賦活に 対して,異なった反応を呈する. ( 4 ) 免疫賦活により, NK 活性は栄養状態にかかわ らず,一定の割合で活性化されるのに対し, PHA 幼若 化率は低栄養状態で、はかえって抑制

l

を受ける.すなわ ちNK ce l1系と Tcell 系は栄養状態によって,免疫賦 活に対する反応が異なる. ( 5 ) 高カロリー投与により免疫パラメーターはし、ず れも有意に改善をみる.免疫賦活に対する反応につい ても,高カロリー投与による免疫反応活性の向上が明 らかである. ( 6 ) 高カロリー投与前,栄養状態と免疫能に相関が みられたものが高カロリー投与後は相関が低下し,ま た高カロリー投与2週間で,栄養状態の改善と免疫能 の改善に明らかに違いが生じる.すなわち,高カロリー 投与による栄養と免疫の改善は,パラレノレにおこなわ れるのではなし免疫能の改善が栄養状態の改善に比 べて早期に行なわれる.また,免疫パラメーターのう ちでも,TLC ,OKT 3等のcitatS Immunity はその改善 が栄養改善に近い. ( 7 ) OKT 4/8 比は栄養改善前後をとわず一定であり,

(2)

1

9

3

低栄養状態における低免疫能は,免疫学的抑制状態に ポンスを有するのに対して, T clle 系はその活動に十 あるのではなく,単にエネルギーの容量が低いためで 分なエネルギーを必要としている.悪性腫蕩患者の低 あると思われる. 免疫能は,その原因が主として低栄養にあり,免疫賦 結 論 活時にも,その効果が栄養状態に大きく左右される事 以上より,栄養状態は直接に生体の細胞免疫活性に から,外科治療の対象となる悪性腫蕩患者一般はもち かかわっている.細胞性免疫担当細胞は,その系によっ ろん,外科補助療法としての免疫療法施行時にも,高 て要求するエネルギー需要が個々に異なると推察さ カロリーの積極的投与は不可欠である. れ, NK clle 系がかなりの低栄養でもそれなりにレス

論 文 審 査 の 要 旨

外 科 に お け る 悪 性 腫 虜 患 者 の 栄 養 状 態 が , 非 特 呉 的 細 胞 性 免 疫 能 に 対 し て い か な る 影 響 を 与 え る か , そ れ を 知 る こ と は 手 術 の 予 後 を 良 く す る 上 に 有 用 で あ る . 本 論 文 は , こ の 点 を 明 ら か に す る た め に 胃 癌 患 者 を 対 象 に 種 々 検 討 を 行 な い , 悪 性 腫 虜 患 者 の 低 免 疫 能 は , そ の 原 因 が 主 と し て 低 栄 養 に あ る が , 高 カ ロ リ 一 栄 養 は そ の 免 疫 能 を 高 め る 効 果 の あ る こ と を 明 ら か に し た も の で , 外 科 臨 床 に 貢 献 し , 学 術 上 価 値 あ る も の と 認 め る . 主論文公表誌 外科栄養と非特異的細胞性免疫能 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第

4

5

巻 第

1

1

1

1

8

8

-1

2

0

2

頁(昭和

9

5

1

1

5

2

日発行〉 副論文公表誌

1

)

n

i

o

n

a

t

m

i

t

a

o

n

C

~こ係わるカテーテル感染症の 検 討 外科と代謝・栄養

7

1

)

2

(

0

2

1

-

6

1

1

)

3

8

9

1

(

2

)

マイクロコンピュータによる高カロリー輸液計 算

JJPEN

5 (

)

3

215-223

1(

)

3

8

9

813-3

)

胃進行癌を合併した

s

i

o

s

h

n

t

a

c

A

N i

s

n

a

c

i

r

g

の 2 症例 癌の臨床

6

2

)

9

(

926-932

(1

)

0

8

9

4 ) 勝仮性嚢胞内出血の1 例 外科診療

4

2

)

3

(

4

7

3

-

1

7

3

)

2

8

9

1

(

5 ) 開腹歴のないイレウス例の検討 東女医大誌

3

5

)

6

(

1

2

6

-

4

1

6

1(

)

3

8

9

参照

関連したドキュメント

ときには幾分活性の低下を逞延させ得る点から 酵素活性の落下と菌体成分の細胞外への流出と

NGF)ファミリー分子の総称で、NGF以外に脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフ

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減

添付)。これらの成果より、ケモカインを介した炎症・免疫細胞の制御は腎線維

ク ロー ン型

 高齢者の性腺機能低下は,その症状が特異的で

1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

免疫チェックポイント阻害薬に分類される抗PD-L1抗 体であるアテゾリズマブとVEGF阻害薬のベバシズマ