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<報告>大学における教授法と教育システムの開発(4) 利用統計を見る

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(4)

著者

森 彰

著者別名

Mori Akira

雑誌名

経営論集

39

ページ

123-141

発行年

1993-03-30

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005700/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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大学 にお け る教 授法 と教 育 システ ムの開発(4)

IV 。 大人数講義 のための インテ リジェン ト教室 1 。 イン テ リ ジ ェ ン ト の 意 味 剛 「 イン テリ ジェ ン ト」 や 「 イン テリ ジ ェ ン ス」 の一 般 的 な 意 味 前 椅 )で は,効果 的 か つ 効 率 的 な 大 人 数 講 義 を 実 現 す る た め の 技 術 とし て, 「バ ーコ ード を活 用 し た 出 席 調 査 と成績 管 理 」,「教 室 の イン テ リ ジェ ン ト化 」, 「お しゃ べ りで き な く す る」,「 常 にレ ポ ー ト 作 成 を課 す る」,「 試 験 問題 に工 夫 を凝 らす」,な ど を提 示 し た 。本稿 で は, その 中 の「教 室 の イ ン テ リ ジ ェ ン ト化 」 を と り上 げ て検 討 す る。 「 イン テリ ジ ェ ン ト 校 舎 」。「 イ ン テ リ ジェ ン ト 教 室 」,「 イン テ リ ジェ ン ト ビ ル 」,「 イン テ リ ジ ェ ン ト ・ カ ン パ ニ ー 」,等,我 々 は多 くの 場 所 で 「 イン テ リ ジ ェ ン ト」 と い う 言 葉 を 聞 き, 使 っ て い る。 に もか か わ ら ず, イン テ リ ジ ェ ン ト とい う 言 葉 の 意 味 は一 様 で は な く,「 イン テリ ジェ ン ト とは 何 か 」とい う質 問 に1 つ だ け の正 解 を答 え るこ とは難 し い。 し か し な が ら, 我 々が 開 発 し て い る新 し い 教 授 法 に 必要 とさ れ る 「 イン テ リ ジ ェ ン ト教 室 」 の イン テ リ ジェ ン トの 意 味 を 明 確 に す るこ とは それ ほ ど難 し い こ とで は な い。 イ ン テ リ ジェ ン ト 教 室 の 詳 細 を検 討 す る に先 だ っ て, イン テ リ ジ ェ ン ス も し くは イン テ リ ジ ェ ン ト が 使 わ れ て い る事 例 を示 し な が ら, イン テ リ ジェ ン ト の一 般 的 な意 味 を 考 え る。 最 初 に, 英 語 で 日 常 用 語 とし て使 わ れ て い る イ ン テ リ ジェ ン ト の 意 味 は 「知 能 を持 っ た ;知 能 の 高 い ; 物 わか りの い い」 と さ れ てい る≒ ■ ■ ■ イン テリ ジェ ン ス もし く は イン テ リ ジ ェ ン ト を情 報 と訳 す場 合 も多 い。 と こ ろ が, 情 報 と訳 す と本 来 の 意 味 が 損 な わ れ る場 合 も発 生 す る。日本 語 の「 情 報 」 に は「デ ー タ 」,「 イン フ ォ メ ー ショ ン 」「 イ ン テ リ ジェ ン ス」 の3 つ の英 語 が対 応 す る。 そ れ ら の3 つ の英 語 の 意味 づ け は論 者 に よっ て 異 な るが, 一

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般的 には次 の ように解釈 されてい る。 ●デ ータ あ る測 度で 計測さ れた もので事 実を表 す \ ●イン フ ォメー ション デ ータ なりイン ツォメーション を体系 化 した もので その事実の意味を表 す ●イン テリ ジェ ン ス 目的 に合 わせ てデ ータ, インフ ォメ ー ション, イン テリジェ ン スを整 理 し た ものでT, 行動の指 針 となる ・。 ∇ ……… … イン テ リジェ ン ス とい うの は目的 を達成 す るた めに情報を集 め,処理 加工 し, 結論 を導 き出 し, それを伝 え, さ らに蓄 積 す る, といっ た, 一連の情報 活動 の結果 得 られた ものであ る と考 えられ る。 ・。 イン テリジェ ントの一般的 な意 味 がこの とお り とす るな ら, イン テリジェ ント は大 別 して2 つの具体的 な使 われ方があ る。 第1 の使 わ れかたは, イン テリジェ ント・カ ンパ ニー に見 ら れるよう に,「労働 力や資 本で は なく,知 恵 を強 調 す る」とい う意味で の使 われ方で あ る≒ ここで知 恵 は人 間の頭 の中 に あ るだ けで な く,そのあ る部分 はコンピ ュータ な どの情 報機器 に移植 さ れる。 そうした知 恵を移植 さ れた機 器の特性 に着 目す る と第2 の使 われ方 となる。 第2 の使 われ方は, イン テリジェ ン ト・ビル に見 られるように「情報シ ス テ ム(主 としてコンピ ュータ と通信 ) を組 み込 むこ とにより処理 が自動化 さ れ, 便利で 快適 になっ てい る」 とい う意味で の使 われか たで あ る≒ (2) 知恵 以 上 の説明 から理解で きるが, イン テリジェン スには「知 恵」 犬という言葉 を対 応 させ るこ:とがで きよ う。 日本 語の「知 恵」 は「物事 の理をさ とり, 適 切 に処 理す る能力」5)とい う意味で あ る。「物 事の理 をさ とるL」こ とや「適切 に処 理 す るこ と」 は非常 に難 しい こ とであ る と考 えられ る。 学者 といえ ども 「物事 の理 をさ とる」こ とは至難 の技 で あ る とい える。さ らに「適切 な対 処」 は難 しい。厳 密 に考 えると,「知恵」を持つ こ とは不可 能 に近 い とも考えられ るが, 現 実 には知恵を持っ てい る動物, 人間, 機械, そして組織 は非常 に多L ヽ。・ 知 恵 は「一般 に ものご とを識別 し,統 合 す る心 の はた ら き。知 恵は現実 の さ まざ まな現象 を識別 す る とともに, それを統 合 して理 解す るはたら きで あ るた めに, 現実 の感覚 的 なは たら きを越 えて, 全体 を把握 す る超 越的 な意味

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大学における教授法と教育システムの開発(4)125 も含 んで い る。」 と も説 明 さ れ て い る‰ こ の よ う に 考 え る と, 知 恵 の質 の 善 し 悪 七 は あ る もの の, 知 恵 を作 りだ す こ とは それ ほ ど困難 な こ とで は な い 。 現 実 に知 恵 を持 っ て い る とみ な せ る人 ぱ 多 い。 そう し た 人 に共 通 し て見 ら れ る特 性 は, 願 望 や 目 的 意 識 があ り, そ の 願望 や 目 的 意 識 に関連 した 幅 広 く深 い知 識 を持 っ て い るこ とで あ る。 自分 の 経 験で 得 ら れ た知 識 だ けで 物 事 を 考 え た り判 断 す るの で は な く, 自分 が 経 験 し て得 た知 識 以 外 の知 識 を う ま く自分 の物 とし て い る ので あ る。 言 い換 え る な ら, 自分 が 存 在 し て き た空 間 や 時 間 を超 越 し た範 囲 で の知 識 を 身 につ け て い るので あ る7)。 論 者 は時 間 や空 間 の 制約 を超 越 し て考 え る こ とが 「知 恵」 の1 つ の 重 要 な特 性 で あ る と考 えて い る。 以 上 の 検 討 よ り, こ れ まで 時 間 と 空 間 に制 約 さ れ て きた 教 育8)を その制 約 か ら開 放 す るた め の手 段 が イン テリ ジ ェ ン ト,教 室 で あ る と考 え る。 もし, 時 間 と空 間 の 制 約 を排 除 す る こ とが技 術 的 に 可 能で あ る とす るな ら, こ れ まで の 大 学 教 授 法 は根 底 か ら見 直 さ れ ねば な らな い だ ろ う。 そ こで,2 項 で は時 間 と空 間 の 制 約 を排 除 す るた めの 新 し い 教 授 法 の1 つ の モ デ ル を提 示 す る。 そし て,3 項 で は それ を 実 現 す るた め に必 要 な ハ ー ド ウェ アシ ス テ ム を提 示 す る。 さ ら に4 項 で ぱ , こ う し た 新 し い し い大 学 教 授 法 に対 応 し た 学 生 の勉 強 部 屋 の情 報 シ ス テ ム化 の 実 態 を 紹 介 す る。 なお , 本 稿 で は すべ て の科 目 を対 象 とし て 検 討 し て い る わ けで は な い。 経 営 学 部 で の 科 目 は, 一 般 教育 科 目 , 外 国 語 科 目, 保 健 体 育科 目, 基 礎 教 育 科 目, 必修 科 目,選 択 科 目, と分 け ら れ て い た が9) こ こで 対 象 とし て考 えて い る科 目は基 礎 教 育科 目 以 後 の い わ ゆ る専 門 科 目 とよば れ てい た科 目 で あ る。 2 。時間と空 間の制約 を排除した 教授法 剛 時間・空 間の制約 を排 除す る 教育の領域 にお ける時 間 と空間 の制約 を具 体的 に説明 す る。時 間の面で は, 大 学教育の中で 講義 に割 ける時 間 は教 員お よび学生 共 に非常に少 ない とい う 制約 があっ た。 ●春休 み, 五 月連休, 夏休 み, 学 園祭, と冬休 みがあ る ●ウィークデ イしか講義で きない ●講義時間帯 し か講義で きない ●その他

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空間 の面で も大学 教 育の中心 が講義教室 となっ てい る制約 があ る。 ●教員・学生 とも教 室 に出向 く ●教室 にい る学生 に しか教 育出来 ない ●学外教 育 (た とえば, 企業見 学や実習) もしにくい ●学生 が定 常的 に勉 強 す るスペ ー スがない ●その他 こうした制約 を前提 とした大学教 育は一般 には当 た り前の よ うに考え られ ているが, こ れか らの時代 で は時代遅 れ とな る。 こ れか らは, 情 報 システ ム を活用 して時 間 と空間 の制約 をかなり排 除した教育 が可 能 と考 えて いる。具 体 的 に, 時 間 と空 間の 制約を排除 するための方法 を提示 す る。 十 (2) 時間 の制 約の排 除 の方法 時間 の制約 に関 し ては学生 側 に も教員側10)に も, さ ら に職員側 に もあ る。 大学 教育 とい う社会的 な役割 を大学 が果 たして行 くため には, 学生 に課せ ら れてい る時間 を制約 を排 除す るこ とが最 も効果的で あ る と考 えら れる。 そこ で,学生 の生活 時間 を い くつ かの種類 に分割 して, それ らの種類 毎 に時間の 制約 を排 除す るた めの方式 を提示 す る。 図 一1 に その大 要を示 す が, アンダ ー ライン (_ ) を付 けた項 目は対処 の 基本方針であ り,黒 点 ( ●) を付 けた項 目 は具体的 な対 処 策で あ る。 また, 破 矢線(> )は効果 の波及 を意味 す る。学生 の主 な生 活時 間を,休 み期間, 非出校 日, アノレバ イト時 間, 夜 間自由時 間, 非受 講時 間, 受 講時 間, に大別 す る。= 。

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白 老 で の 実 習 ぐ 八パ ソ コ ン 実 習 ,;r- タヘ・-ヌ検 索 1 1 1 1 1 1 1 1 II 学 内 の 実 習 ¬l1 1 ・実 習 室 の く | 開 放 利 用4 ・指 導 員 の : 配 置 大 学 に お け る教授 法 と教 育 シ ス テ ム の 開 発(4)127 ・ フ ァ ク シ ミ リ 休 み期 間( 春 休 み、GW 、 夏 休 み 学 園 祭 、 冬 休 み 、 等) 多 くの 学生 は 帰 省し て い る 非 出 校 日 非 受 講 時 間 帯 受 講 時 間 7M \'イト時 間 一 一一 一一 一一 夜 間 自 由 時 間 <-, `ら 企 業 研 究 ぐ ヽ一 二-li 4 −III 講 義 の 効 果 と 効 率 を 高 め るl ’= ・ 実 習 で 使 用 す る す べ て の 機 器 を 一 式 設 置!-> ・ プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン ・ シ ス テ ム の 導 入 − ( ビ デ オ 、OHP 、OHC 、 大 画 面 プ ロ ジ ェ ク タ、 等 ) | ∼ミミ 1111 − ︲I う I ︲ ・ ・ 講 義 と 実 習 な ど と を 分 離 し ・ 講 義 を 中 心 と す る ・ 興 味 、 動 機付 け を 中 心 に ︲ − ・ ぶ 、 ( 専 門 知 識 は 別 途 学 習 さ せ る ) < --- ジ ・ 勉 学 成 果 の 点 検 、 評 価 、 発 表 、 表 彰 く 図 一1 時間の制約と対処の方 式 −1 −1111 1111 1I =ミミ ● 1 )受講時 間 「受講時 間」 か ら戦略 を考 える。 前 々稿で示 した通 り,受 講時 間 が学生 の 生活時間 に占 める割合 は2.2% と計算 さ れ,この数 %の 時 間で 効果 あ る教育 を 遂行 する必要 があ る。講義 の効果 を高 めるためには,「魅 力あ る講 義の実戦」,

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「講義 内容の充 実」 その他多 くの策 が考 えられて きた が, そうした教員 の個 人技で は十 分 な効果 は期待で きない。 十 分 な効果 を挙 げ るた めには,教 育 の システ ム その ものを変 革す る必要 があ る。 その最 も効果 的 な方法 として, 講 義 と実習 を時間的場所 的 に分 離 (講実分 離) が考 えられる。 こ こで言 う実習 には, パ ソ コン実習, 語学実 習, といっ た いわゆ る実習 に加 えて,専門 知識 の収集, 文献 読破, 資料収集, デ ータ処 理, レyポート 作成,等 を も含 んで い る。 これ まで ,講義時 間帯 に もこ うした実習が含 まれるこ とも多 かっ たが, 実習を講義 から意図的 に分離 す る事 によ り, 講義 の効果 を高 めよう と考 えて い る。 そのた めには, 講義の 目的 は専門 知識の提供以上 に, 専門 領域 に対 す る興味 を も\だぜ, 自 発的 に勉 学す る様 な動機 付 けを行 い√ さ らに, 勉学 に必 要な技能 を体 得させ るた めの オ リエ ン テー ショ ンが必要 とな る。短 時間で こ うした教育成 果を挙げ るた めには, 言 う まで もな く講義 を支援 す るた めの各 種 の情報機 器が利 用可 能で なけ ればな らない。 学生 の自発的 な勉学の成果 は 講義で 評価 さ れる必要 もあ る。2 ) 非受 講時 間帯(実習時 間) ‥ こ うした講義を受 けた学 生 は, 受 講時 間以 外の時間帯 に大学 の施設や大学 に設置さ れた個 人で は所 有 してい ない種類 の設備 を使っ て, 勉学 に必要 な技 能を習得 した り,研 究資料 の収 集 にあ た るこ とにな る。 その ための施設や 設 備 ぱ学 生が 自由に使 える体 制 となっ てい るこ とが不可欠で あ る。 伝統的 かつ 典型的 な施設 は図 書館で あ ろ う。 図 書館 は学 生が使お うとし た時 はいつで も 使 え る体 制 となっ てい る。図書 館 と同 じ ように,パ ソコン 室U) やLL 教 室, そ の他各種 の実 習教室は( 開放利 用12)」が原則 とさ れなけ れば講実分 離は実現不 可 能 とな る。 さ らに, 実習 室 には実習 を指導 す る指 導員 も配置 さ れねば な ら ないだ ろ う。3 ) アルバ イト時 間 大部分 の学生 は何 らかのアルバ イト を してい る。 ほ とん どの アルバイト は 学生 の時 間の切 り売 りで しかな いが,こ と経 営学部の学生 の アルバ イト に関 し ては教 育効果 を挙 げ るための1 つの 手段 とす る事 も可 能で あ る。多 くの ア ルバ イト先 は経営学 の研 究対 象 となっ てい る企業で あ り, その企業 で の経験 を経営学 の勉学 に生 かす こ とを考 えたい。 具体的 にはアルバ イ 宍ト先 の企業 を 徹 底的 に調査 す る事 も経 営学 の勉学 に大 きく役立 つ だ ろう呪 調査 にあ たっ て はアルバ イト先 の従業 員 な 力上 司 さ らに上司 を経由 して その企業 の多 くの

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大学における教授法と教育システムの開発(4}129 部 門 で 調 査 す るこ と も可 能 だ ろ う し, その企 業 に 関 す る 各 種 の資 料 を 入 手 す る こ とも難 し くは な いだ ろ う。 ア ルバ イト 先 で 単 に体 を動 か し て業 務 を遂 行 す るの に 加 え て, その企業 を 内 側 か ら調 査 す る機 会 は十 分 あ り, ア ル バ イ ト を 経 由 し て 経 営 学 の勉 学 も可 能 とな るだ ろう 。 た とえば , 特 定 の アル バ イ ト 先 の 企業 と産業 とを対 象 とし て, 次 の よ うな 調 査 が可 能 だ ろ う。 ● ○ ○ 産業 の 発 展 に関 す る研 究 ● ○ ○ 産業 にお け る× × 社 の 位 置づ け ● × × 社 の 経 営戦 略 ● 〉く× 社 の マ ー ケ ティ ング 戦 略 ● × ×社 の 製 品戦 略 ● ×× 社 の 情 報 シ ス テ ム, 等 な ど こ うし て1 つ の企 業 を徹 底 的 に調 査 研 究 し, その 結果 をペ ーパ ー に ま とめ あげ るこ とは 経 営 学 の理 論 を 学 ぶ上 で 大 き な 助 け と な る14)。さ ら に,自分 が担 当 し て い る作 業 を改 善 す るた め の提 案 まで で き れ ば調 査 研 究 の成 果 とし て評 価 もで き るだ ろ う。1 つ の 企業 を徹 底 的 に研 究す る こ とに よ り, 他 の企業 を 研 究 す る と きの 比較 の 基準 とな り, 学 生 の 視 野 が 開 け て い く効果 も大 きい と 思 われ るノ4 ) 自 由時 間 (非 出 校 日, 休 み期 間, 夜 間) 図 一1 の破 線 に囲 ま れた時 間 帯 で あ る。 こ れ らの 時 間 は本 来 は 勉 学 な らび にサ ー クル 活 動 や遊 び な ど に当 て られ るべ きで あ るが , 自発 的 な 勉 学 の 動機 付 けが な さ れ て い な い 学生 の 場 合 は無 為 に使 わ れ るだ ろ う。 こ の時 間帯 に学 生 が 勉 学 に励 む よ う に講 義 で は 興 味 を持 た せ, 勉 学 の 動 機 付 け を す る必要 が あ る。 もし, 学 生 が 勉 学 に対 す る動 機 付 け が な さ れ て い れば, こ の時 間帯 は 文 献 読破 , 資 料 収 集 , レ ポ ー ト作 成, さ ら に個 人 で 所 有 し て い る情報 機 器 を 使 っ た 実 習 な ど に使 わ れ るだ ろ う。 こ う し た 自 由 時 間 で の学 生 の勉 学 の成 果 は 可 能 な 限 りペ ー パ ー な り小 論 文 に ま とめ ら れ, 講 義 の 時 間 帯 に発 表 な りの 機 会 が 与 え られ, さ ら に, そう し た 勉 学 の 成 果 は 講 義 科 目で の 成 績 評 価 に も 反 映 さ れ る こ とが望 ま し いだ ろ う。5 ) 休 み期 間 春 休 み や 夏 休 み な どの 長 期 の 休 み期 間 に は 制 度 的 な 教 育 を 実施 す る事 は難 し いだ ろ う。 また, こ う した, 長 期 的 な 休 暇 の 時 間 は それ な りの 活 用 の仕 方

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もあ るこ とは事 実であ る。 しか しながら,学生 が教育上 の支援 を必要 とした 時 や,教員 が学 生 に連 絡 を取 りたい ときに, それが不 可能 な シ ステムで は困 るだろ う。 また, 教員 が研 究 に専念 したり, 海外研究 に従事 してい て も情報 交換 がで きるシ ステムで なけ れば ならないだろ う。 そうし た条件 を満 たす情 報 システ ム として は,電 子 メール,電子掲示板(BBS), ファ ク シミリ,な ど があ る。 こ うした情報 シ ステ ムを活用 した大学教育の あ り方 につ い てはこ れ まで に も多 くの研 究 があ るが, 経営学部で も長期 に わたっ た実 験 を進 めてい る≒ しかし ながら,一 部 のゼ ミで の実験 の域 を越 えず,一 般 的 な教 授法 の開 発 には至っ てい ない。 (3) 空間の制約 学生 の勉学 の場 が講義 教 室 に限ら れる傾向 が強い。 受 講さ えす れば, 大学 の勉学 は終 わっ た と誤解 してい る学生 も少 な くは ない。 また, 教員側 として も, 講義教 室や研 究 室さ らに実習 室以外の場で の教 育 を重視 す る教員 も少 な くはないが, 現状で は多 くの困難 を伴 う。 しかしなが ら, 講義 教室以外 の場 で学生 が勉学 に励 み教員 がこ れを支援で きるシ ステ ムを構 築 す るこ とがこ れ からの大 学教育 に不 可欠 な条 件 となっ て きてい る16)。 時 間の制約 と同 じ よ うに, 学生の生活の場 をい くつ かに分類 し, それ らの 場毎 に空間 の制約 を排除 す るた めの 方式 を検討 す る。 学内 の空 間 としては, 当然 のこ となが ら講義教 室 が中核 とな る。 それに加 えてPC (パ ソコン) 室, 図書館, 教員研 究 室, を とりあ げ よう。 その ほかに もクラブ の 部室やグ ラン ド, 食堂, 校庭, な ど多 くの場所 があ るが, 講義 に直接 関 わる場所 としては 上 記の4 つの場所 が必要で あろ う。学 外の場 所 としては多 くの ものが考 えら れるが, 講義 と直接 に関係 す る と考 えられる, 自宅の勉 強部 屋, 書店 お よび 外部図 書館, アル バ イト先, を採 り挙げ る。 図 一2 は斜線で4 つ の部分 に区切 られてい るが, 下 は学生 の専門 領域の研 究の場,左 は資料 収集 の場,上 の部分 が技 能の習得の場で あ り, 右 は その他 となっ てい る。

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、一一PC の 利 用 技 能 を 身 に つ け る 大 学 にお け る教 授 法 と教 育 シ ス テ ム の 開 発(4)131 企 業 経 営 の 実 態 を 理 解 す る 一/ ・. 誦・La--血 ・ ・・- .L _f ・ ハ ー ド ・ ソ フ ト の 概 念 の 理 解 ・ 操 作 方 法 の 体 得 ・ ト ラ ブ ル シ ュ ー テ ィ ン グ ぜ ー一 情 報 の 収 集-・J ンヒ*1一夕デ ータへ ーヌ の 利 用( 書 籍 情 報 卜 新 聞 記 事 、 雑 誌 記 事 百 科 事 典 、 辞 書 、 | その 他 )i ・ 図 書 館目 録 検 索 図 書 館jN ・ 外 部 ア バ イ ト 先 PC 室 一 講 義 教 室 / 研 究 室 自 宅 の 勉 強 部 ) 自 分 の研 究 テ ー マ で の研 究 、 ・ 各 種 デ ー タベ ー ス の 利 用 ・ 文 献 調 査 ・ ワ ー プ ロ で のレ ポー ト 作 成 ・ 電 子 メ デ ィ ア を 使 っ た コ ミ ュ・―ケ ー シ ョ ン <----・ 企 業 活 動 の 実 態 調 査 ・ 企 業 へ の 提 案 活 動 そ の 他 ︱ そ の 他 ・-A高 度 な研 究 と の ふ れ あ い ・ 学 術 情 報 セ ン タ ー の利 用 ・ 教員 の研 究 成 果 の 閲 覧 図-2 空間 の制約 への対処 1 ) 講義教室 講義教室で の 効果 的 ならび に効 率的 な教育 の方式 に関 しては 前稿 で 多 くを 検 討してい る。 そちらを参 照さ れた い。2) 専門領域の研 究 の場 ここには教員 の研究 室 と学 生の 自宅の勉強部屋 とが含 まれ る。 学生 が自分 自身 の研究 テー マを持 ち, 自発的 に勉学 する場合 は, その研 究 テー マに近 い 科目 を担当し てい る教員 の指導 を受 けるこ とが多 いだ ろ う。 したがっ て, そ の学生は教 員の 研究室 に出 入 りし, 教員 から情報 を得 るこ とにな る。 た とえ ば, 参考資料 を紹 介 して もら う, 教員の論文 のコピ ーを もらい受 け る, 研究 室の端末を使 わせて もら いデ ータ ペ ース検 索 をす る, といっ た活 動 がなさ れ る,だろ う。

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自宅 の勉強 部屋で もワープ ロ を使 っ た り, デ ータベ ー ス検 索 をしたり, さ らに はパ ソコン通信で教員 や友 人 と情 報交 換 をす るだ ろ う。 講義 教 室 にはこうした勉学で 使 われ る情報機 器 の使 い方を指導 したり, そ れらの機 器を利 用 して教材 を提示 す るた めに情 報機 器の一式 が備 わってい る 必要 があ る。3 ) 資料 収集 の場 こ こ には,図書館や書店, さ らにコン ピュ ータ・デ ータベ ー スが含 まれる。 大学 図書 館, 書店 や外 部の図 書館で 文献 や 資料 を収 集 す るこ とが不可欠で あ ろ う。 こ れまで は, 図書目録カ ード や図 書 目録で 必要 な文献 をさが 七た り, 書店 の店頭 や図 書館で 実物を探 した りして きた。 しか し, これか らは, コン ピ ュ ータ・デ ータベ ー スを検 索 して文献 を探 した り, 論文 な り資料, さ らに は新聞 や雑 誌の記事 の内容をダ ウンロ ード した り, コンピュー タ・データベ ー ス に収録 さ れてい る辞 書や辞 典 を使 うよ うにな るだ ろ う。 こ うした活動の為 には, ワープ ロ, フ ァク シ ミリ沌 いっ た端 末機 と学内・ 学 外 のコンピ ュータ・デ ータベ ー ス とを接 続 しレ その実 際が講義教室や図書 館で 見 れるよ うにす る必要 があ るだ ろ う。 ニ4 ) 技 能習得 の場 ここ には,学 内の各種 の実習室 とアルバ イト先 の職場 が含 まれ る。PC 室 に お け る応用 ソ フト の実習 とアルバ イト先で の作業 は見 た目は まっ た く異 な る もので あ るが,「処理 の目的 が与 え られ」,「目的 を達 成 す るた めの処理内容 も 決 めら れてお り」,「決 められた処 理 の仕 方で 作業 を遂行 し」,「質的 に似た作 業 を繰 り返 し遂 行す る」 こ とによ り,「効率的 な処理 が出来 るようになる」, といっ た見 方 からす ると, 必ず し も異質の も犬ので はないだろ う。 こ うした作 業 は一 般的 には(技 能17)」 と呼ば れてい る。 経営 学の勉学 に必要 とさ れ る技 能 には多 くの ものがあ るが1≪)トとりわけパソ コン利 用 は重 要 な技能 と言 えるだ ろ う。 これ まで の大学 教育で は√パ ソコン の 実習 は正規 の (単位が与 えられ る)科 目 とし てパ ソコン教室 に受 講者を集 めて実施 さ れ るこ とが多かっ た。 こ うした方式 だ と, 教育 効率 も悪 く教育効 果 も少 ない こ とは明白であ る19)。「講 義で は基 本を教 え,技 能を身 につ け るた めの練 習 は各 白にまかせ る」 とい う講実分離 を実施 す るこ とによ り,実習科 目 の教 育効率 と教 育効果 は大 幅に高 め られ るだろ う。 / ‥ し この ため には, 講義教室 の設備 として は, パ ソコン一式 とパソコン画面 を

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大学における教授法と教育システムの開発(4)133 表 示 す る た め の 大 型 スクv ー ン が 不 可 欠 で あ る。 こ の ス クV ー ン を 使っ て, パ ソ コン 操 作 の 方法 を一 方 的 に講 義 し, 学 生 は スク リー ン を 見 な が ら ノー ト を と る。 講 義 が 終 わっ た ら, 学 生 はパ ソ コ ン 室 も し く は 自宅 の 勉 強部 屋 に 行 き, ノー ト を 見 な が ら実 習 す る。 この 時 , ト ラブ ル が 生 じ た ら, パ ソ コ ン 室 で 実 習 して い る場 合 は パ ソ コ ン 室 の 指 導 員 が サ ポ ー ト す る な り, 自宅 で の 実 習 の 場 合 は 電 話 , フ ァ ク シ ミ リ, パ ソ コン 通 信 で 質 問 で き る体 制 を作 っ てお けば よい20)。 ア ルバ イ ト 先 で の勉 学 に関 して は, 時 間 の 制 約 の 項 で 説 明 し た通 りで あ る。 3. インテリ ジェ ント教室の実際 こうした考 えに基づ き,1,2 年生 が教 育を受 ける朝 霞校 舎 に図 一3 に示 す大規模 なイン テリジェ ント教室を設置 し, さ ら に, 教 室 に移動で きるよう キャ スターのつ いたラッ クに イン テリジェ ント教 室の機 能 を盛 り込 んだ装 置 を導 入した。 イン テリジェ ン ト教 室に設置 した設備 は次 に示 す もので あ る。 ●汎用の高性 能大 型プ ロ ジェ クタ と大 型 スクリーン 必要 とさ れる機 能 は, カ ラー表示, 高解 像度 (ワ ープ ロ文字 が10 ×lOcm以 上 に拡大 され る),動画お よび静画 の表示,NTSC お よび24 ピ ン マルチ端子 を 持っ てい る, 等 であ る。 ●ビデ オ 必要 とさ れ る機 能は,ビデ オ撮影,ビデ オ再 生, パ ソ コン画面 をビデ オに 取 り込む, 等で あ る。 ●ノヽこソコン , 。・ 必 要 とさ れる機 能 は, パ ソコン室 にあ るパ ソコ ンの持 っ てい る機 能, パソ コン通信の た めのモデ ム,0HP にパソ コン画面 を映 し出 すた めの液晶デ ィ ス プ レ ー,NTSC 信 号への変換, などであ る。 ●ド キュメン ト リ→ダ ー (書画カ メラ) 必要 とされ る機 能 ぱ, 名刺程度 の資料 が大画面 に表示 で きるこ とであ る。 ● ぞの他 電 話回線,OHP , 操作卓,照 明設備, などで あ る。

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→ 外 部 デ ー タ ベ ー ス 図 一3 イン テリ ジェン ト教室の設 備

4 。 学生の勉 強部屋の 情報 化 大学での教 育が このよ うに変革 さ れた場合, 学生側の勉学 法 (教授法 とい う言葉 があ れば, 勉学法 とい う言 葉 もあっ て も良 いだろ う) に も大 きな変 革 が発生 す る。 この勉学 法 の変革 に関 しては別稿で 詳細 に検 討 した い, ここで は, 学生 の新 しい勉学 法 の イン フ ラ ともな るパ ソコン な りワ ープ ロの普及の 実態 を調 べた結果 を紹 介 す る21)。本稿で すで に説明 した とお り,新 しい勉学法 で はパ ソコン な りワープ ロ を自宅 の 勉強部屋で 利用で きる体 制が不 可欠 とな っ て くる。 具体 的 には, ワープ ロ を活 用したレポ ート な り論 文の作成, デー タベ ー スを活用 した資料収 集, 経営 データの統計的及 び数値的 な分析, 電子 メ ールを活用 したコ ミュ ニ ケー ション, フ ァクシミリを活用 した コ ミュニ ケ ー ション, その他情 報処 理科 目の実 習 などで, 自宅 の勉強部 屋 にワープ ロ な りパ ソコンが設 置さ れてい るこ とが必要 となっ て くる。 本学 に もPC 室 には多 少 のパ ソコ ン も設置 されてい るが, 共同 利 用のパ ソコ ンよ りは個 人で利 用で きい るパ ソコンを学生 が所有 して いた方 が望 ましいこ とは自明で あろ う。 そこで 経 営学 部で パ ソコンを学生教 育 に活用 してい る教 員 は, 学生 に「可能 な限 りワープ ロ な りパ ソコンを個 人で購 入 す る」 こ とを

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大学 にお け る教授法 と教育 システムの開発(4)135 勧 め て い る 。 そ の 結 果 , 経 営 学 部 の 学 生 の 多 く は 個 人 で ワ ー プ ロ な り パ ソ コ ン を 所 有 す る よ う に な っ た 。 以 下 , そ の 実 態 を 紹 介 す る 。 巾 調 査 の 概 要 ① 調 査 日 平 成3 年12 月3 日 ② 調 査 対 象 商 学 基 礎 論 ② の 受 講 生 ( 商 学 科 所 属 の 主 と し て1 ご弟 生 ) ③ 調 査 方 法 ア ン ケ ー ト 調 査 ( 講 義 時 間 に 配 布 ・ 回 収 ) ④ 調 査 対 象 の 母 集 団 (1)年初受講者名簿人数 (2)年度末受講者数 (2)の人数 −(1) の人数 学年 人数(人) 構成比(%) 人数(人) 構成比(%) 1 年 368 78 350 87 95 2 年 48 10 27 7 56 3 年 26 6 14 3 54 4 年 28 6 10 2 36 合計 470 100 401 100 85 表 −1 調 査の母集 団 年初受講者 名簿人数の合計 は470人で あ る。1 年生 はほぼ全員 が履修 してい る。2 年生以上 は1 年次 に不合 格 となっ た学生 の多 くが機械 的 に履修届 けを 出 し てい る ○ ・I ■ ■ 年 度末受 講者 数の合計 は401人で あ る。年初 の受 講生の85 % し か実際 に受 講 に の中には不合格 者 も含 まれてい る) してい ない。1 年生 ぱ95 % まで が 実際 に受講 して い るが,2 年 生以上 で は実 際 に受 講してい る人 数の割合 は半 分程 度 もし くは それ以下で あ る。 その結果 , 実際 に受 講 してい る学生の87 % は1 年生 となっ てい る。 ⑤ サンプ ル数 ]。91サンプ ル ⑥ サンプ ル の学年別内訳 学 年 人数(人) 構成比(%) 回収率(%) 1 年 179 94 51 2 年 7 4 26 3 年 1 1 7 4 年 2 1 10 無回答 2 1 合 計 191 100 47 表 −2 サンプル の学年 別構 成と学年 別回収率

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サンプ ル の94 % ぱ1 年生であ る。 その1 年生 の回収 率 (サンプ ル数を年度 末 の受 講生数で 除 した値 ) は51 % とほぼ半数であ る。2 年 生以上 のサンプ ル は少 ない。 (2) 集 計結果 パ ソコン とワープ ロ との家庭で の普及の状況 は表 −3 の とお りで あ る。 所有状況 人数(人) 所有率(%) パソコン所有 54 28 ワープロ所有 139 73 (両方を所有) 16 7 非所有 14 7 合計 191 100 93 % 表−3 機器の家 庭での普 及状況 パ ソ コン もし くは ワープ ロの所 有率 は93 % と極 めて高 い。 こ れらの機器 は 大学で 貸与 し たり購 入を斡旋 し てい るわけで はない。 大学で の勉強 にはパ ソ コン なりワープ ロ は不 可欠で あ る と学生 が認識し てい るが ゆ えに,学生 は自 発的 にパソ コン な りワープ ロを購 入 してい ると評価で き る。 大 学 が貸与 した パ ソコンで あ るなら, 学生 はパソコン を使 いこ なさ ないで あろう。 自分のお 金で購 入し たパ ソ コンであ るか ら,学生 はこ れを十 分活 用 す るこ とを考 える。 その結果,経営 学 部で ぱMS-DOS なりワープ ロソ フト の使 い方 な どに関し て は, 講義で 時間 を割 くこ とはない。 それだ けで も, 教 育の効果 と効率 は高 ま っ てい る。2 )機 器の所 有 者 と主 た る利用者 家庭で こ れだ け普及 し た機 器 の所有 者 と主 た る利 用 者 は表 −4 に示 す とお りであ る。 ノぐ ソ コ ン 所 有 者 主たる利用者 所 有 者 主 たる利用者 自 分 42 46 103 120 自分以外 8 8 36 19 合 計 54 54 139 139 表 −4 機 器の所有者と主 たる利用 者

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大学における教授法と教育システムの開発(4)137 機 器の所有 者 な らび に主 た る利用者 は「 自分」で あ るヶ− スが圧 倒的 に多 い。 とい うこ とは,1 家 にi 台で はな く, まさ に自分専 用機 となっ てい る。 この こ とは機 器の購 入時 期を調 べ るとさ らに明 らか とな る。3 )機器の購入 時期 時 期 区 分 ノ^° ソ コ ン 人 数( 人) 構 成 比( %) 人 数( 人) 構 成 比( %) 自 分 の 高 校 時 代 以 前 6 11 6 4 自 分 の 高 校 時 代 13 24 25 18 大 学 に 入 っ て か ら 30 56 102 73 不 明 5 9 6 4 合 計 54 100 139 100 表 −5 機 器 の 購 入 時 期 パ ソコン に関 して は56 % と半分 強が大 学入学以後 に購 入し てい る。 ワープ ロ は実に!?>% と4 分 の3 弱が大学入学以後 に購入 してい る。 こ うした状況 か らし て,大部 分の機 器 は大 学で の勉学用 に購 入さ れた と考 えら れる。4) その他 こ うしたハ ード ウェ アを どの ように活用 してい るか も問題 とな る。 その他 の調査項 目の集 計結果 からい くつ かの こ とが判 明す る。 第1 に, 殆 どの学生 はワープ ロ機 能 の みを利 用 してい る状 況 と考 えられる。 この こ とは当然で あ る。 なぜな ら, サ ンプ ルの大 部分 は大学1 年生であ り, 情報処 理関係 の専門 科 目なり経 営学 の専門科 目 を まだ ほ とん ど履修 してい ない か らで あ る。 さ ら に,残念 なこ となが ら,一 般教育科 目22)や語学科目23)で はパ ソコ ンな りワー プ ロを活用 す る方式 が ほ とん ど導入 さ れてい ないので あ る。2 年,3 年,4 年 にな るに従 っ て,統 計解析, シ ミュ レー ション,数値 計 算, などコンピ ュ ータを使 用せざ るを得 ない専門科 目が増 えて くる。 そうし た状況 に学生 が対応で きるよ うにするために は, 大学 のパ ソコン 設 置台数 を 増やすこ とも必 要で はあ るが,個 々 の学生 が自前のパ ソ コンを持 つ こ とは不 可欠 となるだろ う。

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おわりに 以上,新しい教授法のあり方を明らかにし, その教授法を実践するに必要 な大学に設置すべきインテリジェント教室の概念を明 らかにし, そうした教 育の方式 に対応した学生の勉強部屋の情報化の実態 も明 らかにした。こうし た説明から理解で きるとお り,当経営学部では大した予算は使 わずに,内容 的には画期的 とも言える教育システムの導入の第1 歩を踏 みだした。本稿で 検討した内容 に関連して, これからの大学教育に必要とされる早 急に着手す べき設備面の改善としては次のことが挙げ られる。 ●インテリジェント教室のプ ロジェクタの画質の向上 ●GATS-BBS の機能の向上 ●学生の機器にモデ ムを接続させる ●学生が自発的にパソコンを購入・利用で きるように体制を作り出す これらの4 つの改善点に関しては,今後徐々に改善されていくものと考え られる。 こうした設備面の改善の次に必要な対処は2 つあ る。 第1 は,こう した情報システムを活用した教授法が一般の教員 にも採用されるよう,各種 の対策を採 ること。第2 ぱ,学生の新しい勉学法の開発を本格的に開始し, これを普及させること。 注 1 )森 彰 「大学 におけ る教授法 と教育 シ ステ ムの開発(3)『経営論 集』38 号,東 洋 大学,1991 年2 )intelligentは知能が高 く理解力が優 れている という意味で, 動物 について もい う。intellectual は知力を錬磨し高度 に知的 な問題 に も対応 で きる能力を持 つ という意 味。;例 えば普通,小児 につい て,intelligentとはい えるが,intellectual とはい えない。(『ニュ ーセンチュ リー英 和事 典』) い くつか の用例 を示 してお く。Somedogsareveryintelligent 犬 には とて も利 口なのが い るAveryintelligentyoungman 聡 明 な青年humanintelligence 人知exchangealookofintelligence 互 い に意味あ りげ に見交 わすtheSupremeIntelligence 神haveasecretintelligenceoftheenemy'splan し 敵 の計略 の機密情報 を知っ てい る

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大学 におけ る教授法 と教育 シ ステ ムの開 発(4)139anintelligenceoffice 情 報 局Al (artificialintelligence ) 人 工 知 能CIA(centralintelligenceagency ) 中 央 情 報 局3 ) そ の 他 の 使 わ れ か た と し て は 次 の よ う な も の が あ る。 イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ シ ョ ッ プ , イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ セ ー ル ス, 日 米 イ ン テ リ ジ ェ ン ス 戦 争 , コ ー ポ レ ー ト ・ イ ン テ リ ジ ェ ン ス, 組 織 の イ ン テ リ ジ ェ ン ス , 等 。4 ) そ の 他 の 使 わ れ か た と し て は 次 の よ う な も の が あ る。 イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ シ テ ィ ー , イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ マ ン シ ョ ン , イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ バ ン ク , イ ン テ リ ジ エ ン ド 図 書 館 , イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ ス ク ー ル , イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ オ フ ィ ス , イ ン テ リ ジ ェ ン トCAD, イ ン テ リ ジ ェ ン ト ・ セ ン サ ー , 等 。5 ) 『広 辞 苑j6 』 仏 教 で は 知 恵 を も の ご と の 識 別 に 使 わ れ る 智 ( ジ ュ ニ ャ ー ナjnana ) と, 統 合 的 で 識 別 機 能 を 越 え る 般 若 の 知 慧 (プ ラ ジ ュ ニ ャ ーprajna ) と に 分 け て 考 え た 。 ま た , 先 天 的 に 備 わっ で い る生 得 慧 , 他 人 の 教 え か ら 得 ら れ る 聞 所 成 慧 内 的 思 索 に よ っ て 得 ら れ る 思 所 成 慧 修 行 の 実 践 の 中 で 得 ら れ る修 所 成 慧 の4 種 類 に 分 類 し て い る。 な お , 密 教 で は 真 実 を 探 究 す,る 方 法 を , 真 理 を 認 識 す る 知 慧 と 衆 生 を 救 済 す る 方 便 十 との 二 つ に 分 け , 仏 陀 は そ の 両 面 を 持 つ 存 在 で あ る と す る。 こ う し た 体 系 も今 後 の 教 育 の あ り か た を 検 討 す る上 で 参 考 と な る だ ろ う 。(『平 凡 社 世 界 大 百 科 事 典 』 を 参 照 )7) もっ と も 分 か り や す い 事 例 は, 落 語 に 出 て く る 大 家 さ ん だ ろ う 。 熊 さ ん や 八 さ ん が 知 ら な い こ と を 大 家 さ ん は い ろ い ろ と 教 え る。 さ ら に , 熊 さ ん や 八 さ ん が 解 決 で き な い 問 題 を , 大 家 さ ん は い と も簡 単 に 解 決 す る 。 熊 さ ん や 八 さ ん は 自 分 の 経 験 だ け で 物 事 を 考 え る が , 大 家 さ ん は , 世 間 一 般 ( 空 間 が 広 い ) や , 古 い 時 代 や 最 先 端 ( 時 間 が 長 い ) の 知 識 を 活 用 し て 考 え て い る の で あ る。8 ) 森 彰 「 大 学 に お け る教 授 法 と 教 育 シ ス テ ム の 開 発(1)」『経 営 論 集 』 東 洋 大 学 ,1990 キ,78 −80 頁 。9 ) 大 学 設 置 基 準 の 大 網 化 に よ り, こ の 体 系 は 大 き く 変 革 さ れ る こ と に な ろ う。 そ の 場 合 , 一 般 教 育 科 目 は 専 門 科 目 と し て の 性 格 を 強 め る と考 え ら れ , こ こ で 提 示 し て い る 大 学 教 授 法 は よ り 多 く の 科 目 で 採 用 さ れ る こ と と な ろ う。

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10) 教員側 の時 間的 な制約 は主 として講義時間以外 にか か る教 育に関 わる作業 時 間 であ る。大人 数講義 の場合, 教材 の作成時 間, レ ポート の添 削時 間, テストの採 点時 間, その他 多 くの時 間が必要 とな る。 こう七 だ時 間を 可能 な限 り削減す るこ とを考 えない と, 教員 の義務 と考 える研究活動 や学務 (学内事 務処理) などの時 間が無 くなっ てし まう。11 )多 くの大 学で はパ ソコン室で,パ ソコン1 台 に学 生1 人 もし くは2 人を割 り当 て て,実習 と講義 を同時併行的 に実施 してい る。こ うした 方式 は次 の ような大学 教育の質 を低 下 させ る という問題点 を内包し てい る。 ●実習の進捗 ぱ もっ とも遅 れて い る学生 に合 わさせ る。 ●すで にパ ソ コンをマ スター してい る学生 も実習 に付 き合 わさせ る ●1 台で もマ シンがト ラブルを発生 させ る と実習 が円滑 に進 まな い ●講義 が終 わる と学生 は勉強が終 わっ た と勘違 いす る ●学生 は教員 の顔 を見ないでCRT 画面 を見, 講義 の求 心 力が失 われ る ●教員 は オペ レ ータ もしくは実習助 手的 な作業 が要求 さ れる12 )PC 室 が講 義 に占有さ れる と,学生 は自由 にパ ソコンを利 用す るこ とがで きな く な る。13 )信州 大学経 済学 部で は平成4 年度 よ り,こ うした方式 を導 入す る。(日本経 済新 聞1991 年12 月21 日10面 ) 論者 の場 合 も,平 成2 年度のマ ーケティング 情報 シ ステ ム論 の数 名の受講者 を 対象 として, この よ うな方式を実験的 に導 入した。学生 は研究 目的 にあっ たアル バ イト先 を探 し,積極的 に調査し, アルバ イト先で も業 務 改善 の提 案を する とこ ろ まで 実務 経験 を持つ にいたった。14 )大学 の工 学部系 統で は夏休み を利用 して工場 実習 を実施 す るこ とが 多い。経営 学部で も年 に数 回,バ スを仕 立 てて 工場 見学 を実施 してお り,主観 的 な評価で は あ るが,経営 学 の勉 学 に有益であ る と考 えられ る。 しか しなが ら,工 場見学 は短 い時 間で工場 の表面 を見 るの に限 ら れてし まう点 を改 善 しよ う とす る と,長期 間 の実務実習 が必要 とな る。アルバ イト の機会 を う まく活用 す るこ とが考 えられる べ きであ ろ う。15 )し旭 貴朗 「電子メ ール・電子掲示版 システムの試作」『情報科 学 論集』第22 号, 東 洋大学,1991 年,13 −16頁。 森 彰「電 子メ ール システム とファ クシミリ との接 続 実験 一概 要 一」『経営研究所 論集 』第22 号, 東 洋大学,1991 年,17 −36頁。16 ) 芒の最 大 の理由 は,大学 教育は高等教育の完了 を意味 す るもので は なく,生涯 学習 の始 まりを 意味 す る ものに変 わっ てきてい るこ とで あ る。生涯 学習はj 自分 が興味 を持っ てい るこ とや,仕事上 必要 な情報 な り技 能を 自発的 に身 につけ る活

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大学における教授法 と教育 シ ステ ムの開発(4)141 動 で あ り,「 教 わ る 」 こ と よ り も 「 自 ら 学 ぶ 」 こ と が 要 求 さ れ る の で あ る 。17 ) 技 能 と は 「 技 芸 を お こ な う うで ま え 」 で あ り, 技 術 と は 「科 学 を 実 地 に 応 用 し て 自 然 の 事 物 を 改 変 ・ 加 工 し , 人 間 性 活 に 利 用 す る わ ざ 」 で あ る (『広 辞 苑 』)。18 ) 重 要 な 技 能 と し て は, 語 学 , 情 報 処 理 ( 応 用 ソ フ ト の 利 用 , ワ ー プ ロ 処 理 , パ ソ コ ン 通 信 , デ ー タ ベ ー ス検 索 , 等 ), 簿 記 , な ど が あ る。19 ) た と え ば , 最 初 の1 時 間 で は, シ ス テ ム ・ デ ィ ス ク や デ ー タ ・ デ ィ ス ク を フ ロ ッ ピ ー の ド ラ イブ に 入 れ る 。電 源 をON に す る,デ ー タ ・ デ`イ ス ク を フ ォ ー マ ッ ト す る, ワ ー プ ロ ソ フ ト を 立 ち 上 げ る, 数 行 の 文 章 を 入 力 す る , 程 度 で 終 わ っ て し ま う 。 次 の1 時 間 で は, 先 週 の お さ ら い で か な り の 時 間 が 喰 わ れ , 画 面 の 文 章 の 修 正 , デ ー タ ・ デ ィ ス ク へ の 文 章 の 格 納 , 格 納 さ れ た 文 章 を 読 み だ す , 文 章 を 印 字 す る, 程 度 で 終 わ っ て し ま う だ ろ う。 ワ ー プ ロ を す で に 使 っ て い る 学 生 に よ っ て は苦 痛 以 外 何 物 で も な い 。 ま た , こ う し た 程 度 の 内 容 は , 簡 単 な オ リェ ン テ ー シ ョ ン さ え講 義 し て お け ば , あ と は 学 生 が マ ニ ュ ア ル を 見 て , 自 分 で 体 得 す る こ と が 出 来 る 。20 ) 質 問 の 相 手 は パ ソ コ ン 室 の 指 導 員 が 考 え ら れ る。 ま た , ソ フ ト ハ ウ ス や メ ー カ ー の ユ ー ザ ー サ ポ ー ト 部 門 を 活 用 す る こ と も よ い 。21 ) 経 営 学 部 の1 つ の 組 織 で あ る 「 経 営 学 会 」 で 森 ゼ ミ の 学 生 が 研 究 発 表 す る た め に 実 施 し た 調 査 ( 情 報 機 器 の 所 有 状 況 に 関 す る 調 査 ) の 一 部 を 利 用 さ せ て も ら っ た 。22 ) ワ ー プ ロ を 使 っ た レ ポ ー ト の 提 出 ,デ ー タ ベ ー ス検 索 , 数 式 処 理 ソ フ ト , な ど , 一 般 教 育 で 利 用 で き る ソ フ ト ぱ 数 多 く あ る。23 ) 英 文 ワ ー プ ロ , ス ペ ル チ ェ ッ ク ・ ソ フ ト , 翻 訳 ソ フ ト , 英 文 の 構 文 チ ェ ッ ク ・ ソ フ ト ,英 文 の 文 法 チ ェ ッ タ ・ ソ フ ト,DIALOG な ど の 英 米 の デ ー タ ベ ー ス 検 索 , そ の 他 多 く の ソ フ ト の 利 用 が 考 え ら れ る 。

参照

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