• 検索結果がありません。

博士(工学)志和新一 学位論文題名

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "博士(工学)志和新一 学位論文題名"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

     博士(工学)志和新一 学位論文題名

対面形画像通信用表示方式におけるヒューマン      インタフェース機能の研究

学位論文内容の要旨

  テレピ電話やテレビ会議に代表される対面形画像通信は、音声情報に加えて 映像情報を伝送するので、従来の音声通信の用件伝達的な機能に加えて、感情 伝達や芸術表現的な機能も合わせ持ち、究極の通信メデイアとしてその普及が 期待されている。しかしながらこの対面形画像通信を使い易いものにするには 解決すべき課題が多く、そのーっがデイスプレイのヒューマンインタフェース 機能である。画像通信用デイスプレイにおいては、通常のデイスプレイで要求 される明るさ、解像度、色再現性などの物理的な画像再現機能に加えて、対面 感、臨場感、プライバシー保護とぃった、対面形通信に特有の新たな機能が必 要になる。

  対面感を実現するにはデイスプレイに表示される対話相手との視線の一致が 重要である。また、臨場感を発生させる最大の要因は表示の立体感であろうが、

臨場感を向上させて相手が眼前に実在するかのような感覚を与えることができ れば、通話者間のコミュニケーションに図り知れない効果を及ぼす。さらに、

音声通信におけるハンドセットが、通信相手の声を周囲の人に聞かれない保護 機能を持っように、デイスプレイにもプライバシー保護機能をもたせる必要が ある。現在のデイスプレイではこれらの機能が不十分であるかあるいは全く考 慮 さ れ て お ら な い ば か り か 、こ れ らの 機 能自 体 に も不 明 な点 が 多い 。   本研究は、視線一致表示、立体表示、およびプライバシー保護表示に関する 新たな方式を提案し、実験機の試作を通してその有効性を検討したもので、対 面形画像通信用デイスプレイにおけるそれらヒューマンインタフェース機能に 関 す る 研 究 に つ い て 述 べ た も の で あ り 、 以 下 の9章 か ら な っ て いる 。   第1章は序論であり、視線一致表示、立体表示、およびプライベートデイス プレイに関わる既往の研究を概述し、大画面化視線一致表示方式、レンテイキ ユラ板を用いるメガネなし3D表示方式、プライベート表示方式に関する未解明 の ョ £ 項 を 明 ら か に し て 本 研 究 の 目 的 を 明 ら か に し て い る 。   第2章は、新しく提案する対面感を付加した視線一致表示方式について述べ ている。すなわち、従来の視線一致技術の特徴、課題を明らかにした後、液晶 スクリーンを用いた時分割形視線一致表示方式を新しく提案し、その動作原理 と特徴について述べている。本方式は、デイスプレイの前面にデッドスベース

(2)

を生じない、大画面化に適する等の特徴を有している。また、対角40インチの 実験機を試作して動作原理を確認している。

  第3章は、第2章で提案した視線一致表示方式のモデル化を行い、そのモデル を用いてシミュレートした表示特性について試作機による実測結果と一致する ように調整することにより、妥当なモデルを開発している。白・黒パターンを 表示したときの輝度特性およびコントラスト比特性について、モデルによるシ ミュレーション結果は試作機による実測結果と良い対応を示した。さらに、こ のモデルを用いて本方式の最適動作条件を解析することにより、できるだけ短 時間で撮影することが必要なことを明らかにしている。また、その場合の光量 不足を解決 する方法の1っと して、照明 強度同期変 調法を提案 している。

  第4章は、第2章で提案した視線一致表示方式を対角100インチ以上まで大画 面化する方法について、2種類の新たな方式を提案・検討している。すなわち、

100インチの大形スクリーンの全面に液晶スクリーンを用いる方法と通常のマ ルチスクリーンデイスプレイに小形液晶スクリーン窓をはめ込む方法である。

前者は、スクリーンの光学応答性低下により明るい表示が困難であること、後 者は、明るい表示は実現できるものの小形窓部での継目の発生が避けられない こ と を そ れ ぞ れ 見 い だ し て お り 、 今 後 の 課 題 を 明 ら か に し て い る 。   第5章では、視線一致の概念を1人対1人から、複数人対複数人に拡張した多 視線一致の方式を提案している。複数人同士が矛盾なく誰とでも視線一致する ためには、デイスプレイに複数の画像を同時に表示するとともに、見る位置に よって異なる画像が見えるようにする必要がある。これを実現するため、レン テイキュラ板を用いた視線一致方式を提案し、レンテイキュラ、板の要求条件を 検討し、実験機の試作により提案した多視線一致表示の動作原理を確認してい る。

  第6章は、臨場感を付加した表示方式として、メガネなしで立体画像を観察 できる、反射形レンテイキュラ板を用いた投影形3D表示方式を提案している。

反射形レンテイキュラ板のサイドローブ設計と入射・反射方向の対称性を利用 して、メガネなし立体表示実験機を試作し、レンテイキュラ方式の限定された 視域の問題点が、磁気センサーを用いた頭部追跡方式で解決できることを示し ている。

  第7章は、LCDの前面にレンテイキュラ板を設置する構成により、直視形3D 表示方式を実現し、それを用いて対角15インチの直視形立体表示実験機を試作 して、立体画像通信の観点から表示特性を評価している。すなわち、試作立体 表示機による2D表示と3D表示について臨場感特性の比較を行い、臨場感に与え る3D表示の優位性を明らかにしている。

  第8i:rでは、プライバシー保護機能を付加したデイスプレイ方式として、レ ンテイキュラ板付き光源とLCDを組み合わせたプライベートデイスプレイを新 たに提案している。他人にデイスプレイを覗かれにくくする効果の有効性を明 らかにするため、切り替え可能な3方向からのみ観察できる実験機を試作して、

提案方式の動作原理を確認している。

  第9章は結言であり、本論文の結論を述べている。

(3)

学位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

対面 形画像通 信用表示 方式におけるヒューマン      インタフ ェース機 能の研 究

  テ レ ビ会 議に 代表 され る対 面形 画像 通信 は、 マル チメ ディ ア 時代 にお ける主要な通信メ ディ ア とし てそ の普 及が 期待 され てい る。 しか しそ の実 用化 に は解 決す べき課題が多く、

中で も その ディ スプ レイ は通 常の ディ スプ レイ に要 求さ れる 機 能に 加え て、対面感、臨場 感、 プ ライ バシ ー保 護と いっ た、 対面 形通 信に 特有 のヒ ュー マ ンイ ンタ フェ―ス機能が要 求さ れ る。 現在 のデ ィス プレ イで はこ れら のヒ ュー マン イン タ フェ ―ス 機能が全く考慮さ れて い ない かあ るい は不 十分 であ る。 これ らの ヒュ ーマ ンイ ン ター フェ ース機能自体に不 明な 点 が多 く、 その 研究 はよ うや く緒 にっ いた 状況 にあ る。

  本 研 究は 、対 面形 画像 通信 用デ ィス プレ イに おけ る視 線一 致 表示 、立 体表示、およびプ ライ ´ ヾシ 一保 護表 示等のヒューマンイン タフェース機能に関する研究にっいて述べたもの で、 ` 、く っか の新 たな方式を提案すると 共に、実験機の試作を通してその有効性を検討し たも の で、 以下 のよ うな 新し い知 見を 含ん でい る。

1)対 面感 を付 加し た視 線一 致表 示方 式 とし て、 液晶 スク リー ンを 用い た時 分割 形視 線     一致 表 示方 式を 新し く提 案し てそ の動 作原 理と 特徴 を明 らかにし、さらに本方式に     よる デ ィス プレ イの 実験 機を 試作 して 動作 原理 を確 認し ている。また、本表示方式     の妥 当ナょモデルを開発し、そのモデルを用い て解析することにより、いくうかの本     方式 の 最適 動作 条件 を見 出し てい る。

2)視 線一 致の 概念 を1人 対1人か ら、 複 数人 対複 数人 に拡 張し た多 視線 一致 の概 念を 新     たに 提 案し 、そ のー 実現 法を 提案 して いる 。す なわ ち、 複数人同士が矛盾なく誰と     でも 視 線一 致で きる ため には 、デ ィス プレ イに 同時 に複 数の画像を表示するととも

‑ 373

次 弘

広 惇

良 喜

耀  

  由

   

(4)

    に、見る位置に応じてその特定の一画像が選択的に見えるようにする必要があるこ     とを初めて明らかにしている。さらにその実現ために、レンティキュラ板を用いる     新しい視線一致方式を提案し、レンティキュラ板の性能に対する要求条件を検討し、

    実 験 機 の 試作 に よ り 提 案 し た 多 視 線 一 致 表 示 の 動 作原 理を確 認し てい る。

3)臨場感を付加した表示方式として、反射型レンティキュラ板のサイド口一ブ設計と     人射・反射方向の対称性を利用して、メガネなしで立体画像を観察できる投影形3     次元表示方式を新たに提案している。さらに、本方式によるメガネなし立体表示実     験機を試作して、動作原理を実証している。また試作立体表示機による2次元表示     と3次元表示にっいて臨場感特性の比較を行い、臨場感に与える3次元表示の優位     性を明らかにしている。

4)ディスプレイにおけるプライバシー保護機能の概念を新たに提案し、それを実現す     る一 方式 とし て、レンティキュラ板付き光源と液晶表示装置(LCD)を組み合わ     せたプライベートディスプレイを提案している。その有効性を明らかにするため、

    切り替え可能な3方向からのみ観察できる実験機を試作して、本方式の動作原理を     確認している。

  以上のように、本論文は対面形画像通信表示方式のためのヒューマンインクフェース機 能に関する研究を述べたもので、いくっかの新しい表示方式を提案し、試作機によりその 有効性を実証しており、情報光学、画像工学に関して新たな手段を与え、情報光学および 応用光学上の新しい知見を含むものであり、応用物理学・メディア工学に寄与するところ が大きい。

  よって著者は北海道大学f専士(工学)の学位を授与される資格あるものと認める。

参照

関連したドキュメント

[r]

[r]

致死感 受性に基づく従来の試験法では,感受性の異なる 2

.ま ず, 第5 章 で実 験的 に得 た2 種類 の体 積 含水 率〜 吸引 圧の 関形 式( 2 粒子径実験と 多粒子径実験)を用いて想定した山腹斜面末端か らの流出量を求めている.ついで,著

   第4 章では、fMRI

   提案貯 留関数 法はKinematicwave 法の解 と等価

[r]

   第3