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IRUCAA@TDC : 種々なる根管充填に関する実験的研究(第一回報告)(其の二)

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Academic year: 2021

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(1)Title. Author(s) Journal URL. 種々なる根管充填に関する実験的研究(第一回報告 )(其の二) 花沢, 鼎; 近藤, 三郎; 松宮, 誠一; 関根, 永滋; 松井, 隆弘 齒科學報, 42(8): 561-584 http://hdl.handle.net/10130/1766. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 期十二巻第醗歯科學報昭和忙年八月一日 原“. 著. 稚々なる撰管充填に關する實瞼的研究(第一同報告喉二)           東京歯科讐學專門學校病理學研究室.             花  澤   9鼎                      かなへ.         近藤三郎 松宮誠一一             きぶ  らっ           せい  いち         關’根永滋 松井・隆弘              なが  しげ           ず二か  ひろ     んsd佛ρα疏・Z・9¢5CんθπLα6・猶α彦・吻㎜dθγ丁吻・Zbゐゆ・耽ゐεη         飾ch3cんπzθ.(yb獄s施πd’Pゲoズ1)償. K.正血ηα2αωα).      Ex】per孟me臨e盈1e Un重ersuehun gen最ber die.       vers¢hio“ene耳W覗rze肱ana1備Uumgen 7碗K.∬α冗α2α”α,S. K碗do,ε11血伽π吻α, N. Sθ腕物θ肱皿孤吻②.. 第二 「ヨードホルム」石炭酸樟磯糊劃を以てせる根管充愼  第1例及2例 下顎右第三ノJ・臼歯「(近心根を第1例,遠心根を第2例ざす)。.  第5號犬,生後約1ケ年牟。  5%盤酸「モルヒネ」7cc注射,「ラバーダム」を装置し,「ヨード」丁幾にて手術野を清掃,髄 腔を開き,、「リバノール」にて洗際,滅氣を去り,「カーリーマー」にて根管を籏大するさ共に抜. 髄を行ひ,再び「リバノール」にて洗條,綿花にて清拭す。更に「カーリーマー」にて雨根ごも根. 端外にまで穿孔,少しく出血し弛るも間もなく止血した。「アルコール4使用,乾燥後前記の充 墳材を充填,根端外にまで逸出せしめた。「セメント」にて封鎖。            1 i「レントゲン」所見 第24囲は手術直後の爲眞で,充填材は爾根さも根端外に逸出して居るが,. 其量は近心根の方が著しい。第25圖は手術後19日目の爲眞で之を前圖ざ比較するミ其遠心根 端外に逸出せる充填材は既に全く吸牧せられて之を認むるこミが出來ない。叉近心根にありて は根端外に歴出せられたる充墳材は大部分吸牧せられたるも爾一小部発離断された駄態で残存 し,其周園には暗影が窺はれる。.  組識的所見 近心根の歯髄は「リーマー」の鑛大によりて根管内に全く残留せす,根端外に歴出. せられたる充填材は「レントゲン」の所見に一致し,根管内の充墳材εは全く連絡を失ひて孤立 し,其周園は一一・部は結締織性の被膜により,叉一部は骨質によりて恰も包園せられたるが如.

(3) 2. 一一 ヤ澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充墳起關する實験的研究一  、.    第  24 圖.     第   25  圖. 第ラ號犬,下顎右第三4・臼薗 万1.手術直後 近心根(圖の右)た第1例,遠 心根(圖の左)々第2例とす. 左より藪へて「,双瓦. ・第忽圖ど同じ,手術後19日、目. 罰は第1及第2例,司は第7例.     第   26  圖 一一.       第   27  圖. 第1及第2例,第5號犬,下顎右第三小臼歯 71近遠心的縦断,手術後19日目ゲ摘大7倍.. 凱悌1綱㌔第26圖の近ひ根端附近, ’・. @\・L・∫駿大18倍. 鉱聯組織中1遡包鴎れナ・る充鄭(「レ吟ゲ   ・a遠心根(第2例)圖の雄近・ひ楓第i働. ソ」像ビ組織像ビは蓮心ざ近心が反封ざなつナこ). き観がある。而して骨枢の周園の骨質は其左側は本來の歯槽骨の構造を示すも,右側の大部分. 一螺材に富み,辮にして造骨糸1聰を険礫よ駄部分は新生し規のま思はれる.被膜中 には細胞の浸潤が極めて少ない∴根端に接せる組織は大部分癩痕化して治癒の傾向を示し,息. 562.

(4) 563. 、 一花澤・近藤。松宮關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一. 3. 肉状をなせる組織は小部分穿孔部を通じて根管内に進入し,充填材さ直接して居るのが見られ る。炎症浸潤は概して甚だ少く,從つて其結果に於てはかなり良好であるミ云ふを偉らない。. 恐らく此趨勢よりせば孤立せる栂端外の充填材も時日を経過するざ共に吸牧せ5れ浦失し・漸. 嬬靴鯵もの漕齪られ軋鯨來ρ分岐囎内にあ櫨騨明かに難し下居り鵬. に之嘩せ噛鱒は今鍵塵丁苑㌧  ピ\、∴、  次に遠亡根の豚態を窺ふに孝ず「レ或ト,ゲン」め所見に一致し℃根瑞外め充填材は全く消失 し,組織の一部は怠肉斌聖なし元根管卑匹進入し下根管内の充填材こ接騨』.・じかも既に癒痕. 化せんミする傾師ある.倶硫鮒芽置き拠られ焔根端の綴は舳艦1こして細胞の. 醐激・周動鷺には一繍生せられ餌測犬態が即蜷∫レマー・!こよ.り噛. 大せられ燃騨甥翻の残牌妙参分岐根管断岬挙ひ鱗儲し・其中 には. 濠?h噸脚憲嘩璽礪難黙鑑霧欄1.   第2例・第郡圖の遠心根端附近・振大18倍    分岐根管内にも進入して居る。.    以上の所見によりて案するに根端外に   :歴出せられた充環材は比較的短時日の後  ロ              .   に吸牧せちる}こさ,拉に宜近心根の状   態よリセば本充填材が多少糸耳雛綿友眸の.   遡鳶を傭つ下居る・併腱岬で.   はか帥嘩岬醸騨麹夕し   も麟脚徴隅な頗ま,棚を わ. a、 以下良好意る材品な鱗ミするわけには行   かぬこ思ふ , . 一一ン ・閥. D第3例曝顎竸動齢鄭號犬.     へ   _ ・   。儀 じ誌、∫いド へ.   牛御ヂ8「客馬・…∼∴1∵∵i. ㌃瞭鯵「ヤと喚12r噸{∫マル   戸≧階・,惣可勲今・・〕「断テル漉     翻充填材と置き換へられ蓉ぢ肉芽組織L\へ.   舗醐協編輝の下に麟を.     b.示申経繊維束”  し F ’ 牛部鑛大,抜髄を行ひ,「リバノール」洗條,「ヵ一Pリーマみ∫にて根端外1ピ穿孔,. にて根管を乾燥,充環材を根瑞外に逸出せしめた。 101日宿に「太トリキニーネ」にて致死せし.      『 ,貌             バ蟻. ・レントゲシ・脇第2咽の姐く手争博蘇の額観るに充嚇爆瑞州こ少しく突出して. 居るが,手術後101日を経た第30圖に、あ鉱て:1求根端外の充填材は全く吸牧せられ,且根管内.

(5) 4. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なろ根管充堤に關する實験的研究一.   第  29 圖 第3例,第8號犬,下顎. 564,.     第   31  圖 第3例,第8號犬,下顎左第三切歯匿,唇 舌的縦断,手術後101日目,振大18倍. 左第三切薗匿,手術直後. a. b.     11,2,3,4, C.     第  30 圖 第29圖ビ同じ園,手術後101日目. a・根管内充填材b.ゴリLマぞ「」による人工穿孔穣管壁に添. 加ぜられ7こる類骨質α根端組織に於けろ限局的細胞浸潤. /.        第   32  圖.    第3例,第31圖のbの附近,振大47倍. a.       11, 2, 3, 4,. b. の一部も清失した。.  組織的所見根端外に歴出せられ たる充填材は既に根管内に至るま. f. C. で消失し,根端部より増殖し來れ る息肉さ根管内に残留せる充環材. d. さは薄層の象牙質創屑を距て〉相、. 近接して居る。根管の充填材中に. e. もかなりに混合せる象牙質削片が 見られる。叉根管の一方の側壁(圖. の左側)にも恐らく充填時に塵抵 されたさ思はれる歌態で象牙質削. 乱象牙質 しLリーマー」によりて削られ†こる人工 根管壁 c.分岐根管d及びe人工根管壁に添加ぜら れアこる類骨質 £根端より進入ぜろ根管息肉.

(6) 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充翼に關する實験的研究一.  5 ◎. 565. 片が附著し,根端にまで及んで居る。叉「リーマー」によりて人工的に作られナこ根管内に根端よ. り進入し弛肉芽は其側壁にかなり不正な歌態の類骨質を添加し,之によりて自然の根端閉鎖は 牛ばに達し弛。此類骨質は之を強度の籏大によりて精検するに其中にかなりに多量の象牙質の. 創屑を見るこεが出來る。か》翻犬態は新に露出した歯髄を象牙質創屑で覆軍し弛揚合に起る ・憂化(Hellner, Feldm鼠nn, Neuwird等の研究)さ極めて類似せる黙からするミ,根端の自然閉. 鎖を促進する上に象牙質削屑の存在は有利さ思はれる。併し此類骨質問に認めらる〉肉芽は爾 張度の細胞浸潤を止め,癒痕化の傾向少きこさは此根管充填材が組織親友性に乏しきこざを暗 示するのではあるまいか。叉根端組織にも細胞浸潤が稽弼量く且廣範園に亙り,多少骨髄にま で及べるが如きは之亦良好なる攣化εは考へられない。分岐根管内にある歯髄は爾生存せるも 此分岐根管は第二次白塁質にょりて漸次閉塞されんさする傾向にある。.  以上本例は不完全ながらも根端め自然閉鎖を來し弛例であるが,根管内に進入せる息肉が爾                            く 肉芽の性質を止め,且根端に炎症の残存せる黙よりして;この改造機轄はかなりに悪戦苦圃の. 結果である電云ひ得ちざ思ふ。換言すれば充填後既に101日を経過して爾且癩痕化を見ざるが 如きはあまり其成績を良好εは見倣し得ない。.  第4例 下顎右側第三切歯周,第8號犬,第3例ミ同じ。  第3例ざ全く同一方法によ6て手術を施行,充填材を根端外に逸出せしめた。101日目に「ス 昏リキニーネ」にて致死。.  「レントゲン」所見 第33圖は手術直後の爲眞で,充填材は少し一く根端外に墜出せられたが101.         第33圖    . 第34圖.    第4例・第8號犬」顎右蘇三切鯛・ 第4級唖,第33圖胴じ手術後101醐    手術直後圖の右の大なる歯牙は犬歯司. 日後の所見では根端の充填材は全く吸牧せられて湾失し,且吸牧は根管内にまでも及んで居る。. 根端部には少し伊音影が見られるが之は手術直後のものε比較して殆んさ同一である・.  組織的所見根端外に歴出せられた充環材は既に根管内に至るまで吸牧せられ,根管内に進 入せる肉芽は息肉歌をなして充環材さ接鰯し,其表面は潰瘍状を呈し,細胞の浸潤が強い。根.

(7) 一花澤・近藤・松宮㌃關根・松井=種々ナよ’る根管充填に關する實験的研究一. 6.      第   35  圖 第4例,第8號犬,下顎右側第三切歯回,根. 端附近を示す.手術後101日臥振大17倍. 566.   管内には充唄材さ共にかなり多量の象牙   質削屑が混在し,,且棍端に近い部分では.   根管の一一側に歴縮され矧和態鳩根端に   まで到痒しで晟る“而して息肉自髄は術 a.   肉芽の状態を保持し,此削1腎上仁類骨質   を附艇レプ..根端部では殆ん費根端孔の自.   然閉鎖が行1救礁閾こ見みるがヂ併し之.   は他・)連郷片麟強査し漸による ﹁D.   さ・閉鯛軽乖全で乳溜肉瀬端の軟組.   織ε騨嘩獅聯するのであゐ・更   に息肉自髄中にも象牙質削屑を中心さし.   た石灰化が認められる。分岐根管内の歯. c.   髄は生存し,歯根膜には影響を及ぼして.   ゐない・根端噸囎脇郷蜘勺購く・  a.主根管内の充填材  b.根管息肉.   根の周騨鮒著塑嚇噛根縢・歯.  q根端組織に於ける強度の細胞浸潤.   槽骨匠接し甥旨肪綿胞を食砂る骨髄性の.     第   36 ’圖.   組織εから成り立ち,二根端卸部にはかな. 第4例,画第35圖のb附近,振大47倍.   り強度の細胞浸潤が見られ,其周園の骨   髄様組織内にも禰漫して居る。. e. d.    本倒は薩已の第3例勲ま嘆所見を等   ふし,一陸艮端め自熱閉鎖がゐな・娘ヒi進行し.   たに吾拘らす,根管内の息肉は肉芽の状   態を保持し,根端組織には肉芽腫様の強 a.   度なち細胞浸潤を残せるが如きは其成績   良好ざ見徹し得ない。. b  第5例 下顎左第一切歯ぼ,第8號犬、    第3及び第4例ミ同時に手術を施行,   但し此場合には前例ミ異り根端外に穿孔 c.   せす,且「リーマー」による根管籏大も充.   分に行はなかつたのミ,充填法が粗雑で   あつた}めに,充i眞材は根全長の牛以上   に達しなかつた。手構後101日目,「スト a.人工根管壁に添加ぜられ†ころ類骨質 b・、分岐根管.   リキニーネ∫致死5 c.根端孔た閉鎮ぜる新生白豊質 d・細胞浸潤の強き根 管息肉 e,「リーマー」によりて削去ぜられれる根管壁   「レントゲン」所見禿墳材は断績的に根.

(8) 567. 一花澤・近藤。松宮。關根・松井=種々なる根管充1眞に關する實験的研究一一. 7.       第   39  圓.   第  37  圖 第5例,第8號夫,下顎左  第一切爾「rg手術直後. 第5例,第8號犬,下左舞一切劇丁根端附近々示す.     手術後101日目,振大21倍. a. b.    4, 3, 2, 111, 2, 3, 4.     第  38 圖 第5例,第37圖と同じ手術後101日目.     a.根管の空隙 .b.壌死ぜる歯髄片. 管の牛に達した程度で,結果は甚だ不完全であるこさ. は言を竣たない。手術101日後の所見は何等の攣化な く,根端部にも異常を認めない。.  組織的所見 「リーマ詣」による根管の籏大は上牟部. だけで,それ以下は輩に抜髄針にて歯髄を抽出したる. に過ぎなかつさ群・鱗嘩き左贈側壁には盤片    4,3,2,111,2,3,4. が残留して壌死に陥つてゐ観充填枷ま楳管φ4≧に及. んでゐるだ驕鯛せる歯髄膿死歴の聞:に1嬬りの甥耀め喚る誘嘩管は其 数少く,一一部は閉塞し,一部は其中にある歯髄が生存せゐ結果程端部の組織に嫁何等の攣化が. 認められ猟のみなら婿生せる第二白薯1⑳て不完全な聯騨が脚る・根端 部の組織内にある血管は著じく鑛張して居るが;之は顎骨の骨髄の奪邦に亙σて見らる〉攣化. であるから・恐らく糠は關係のないものでみ鯵㌃ご\.  之を要するに本例は技術的方面よりすれば抜髄は不完奔売填ぢ不完全であつ1ヒ1三も拘ら凱. 分岐糖内の歯髄は生存し根端に毫も異常を來さなカ}?些講頗る期待に反し漸恥云. はねばな肱畢こ雌の充鮒姓活組駄近接せ聯予、ミは却つて炎症束幟襖ふる 原因ミなるのではあるまいか。.  第6例 下顎左第二小臼歯「じ,第5號犬,生後1年牛,♀。.

(9) 8. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一.    第   40  圖 L. 568. 第   41  圖 第6例,第40圖ざ同じ   手術後19日目. 第6例,第5號犬,下顎左第二小臼歯「び      、手術直後.  盤酸「モルヒネ」7cc注射,「ラバーダム」防漁の下に髄腔を開き,歯髄を抽出,「リ六ノール」. 洗條,「リーマー」にて根管籏大,根端外に穿孔せす,出血は殆んさなし。乾燥後「ヨードホル. ム、石炭酸襯翻剤充填,・セメン剛こて封嵐19日目僕秘   ・;.       第42圖     第6例,第5號犬,下左第二小臼歯「び近     第6例,「び蓮心根端附近々示す,第42圖 第鍔圖 鉱遠心的縦断,手術後19日目,振大8倍      ビ同一なろ他の連矯切片,振大32倍. a. 1鶴. b. C. 論辮 右方は蓮心根,左方は近心根,標本は正 しく根管た通じて縦断ぜられなかつ†こ. a.「リーマー」によりて振大ぜられナこる圭根管 b.分岐根管 c.健全ナよる歯ホ艮膜.

(10) 569. 9. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管売‡眞に關する實験的研究一一.     第   盗4  圖 第6例,「び近心根端附近々示す,第40圖. と同一なる他り蓮縷切片,擾大36倍.  「レントゲン」所見根の離開は普通の場. 合よりも少く,稚い軍根状をなし,近遠 心の雨根管は柏接近し,充填材は根端よ りかなりに遠い部分に到達しただけで,. 根端3分の1は其ま》になつて居る。而 して19日後の所見に於て充填材は量的 に毫も壁化なく,根端にも異常がない。 a.  組織的所見 根管壁には歯髄の残片を 認めす,象牙質創屑は充填材中に少しく. 混在する程度である。遠心根の分岐根管. は第43圖の如くかなりに上方より存在 b. し其中には生活せる歯髄を含み,從つて. 根端の組織には何等の獲化が見られな い。更に近心根の歌態も之さ等しく其分      a.分岐根管 b.健全なる歯根膜. 岐根管内には生活せる歯髄を止め,根端. 歯根膜には何等の異常がない。併しながら此分岐根管は果して長く此歌態を持績するものなり. ,や否やは豫測し得ないが,19日間の経過に於て毫も自然閉鎖の徴候を登見するこさが出來な い黙よりして,恐らくは此状態を省久しきに亙りて績けるものミ思ふ。.  第7例 下顎右第一小臼歯瑚,第5號犬。.   第   46  圖   第  45 圖. 第7例,第5號犬,下顎右第一小 臼歯司根端附近,手術後19日目. 第7例,第5號犬,下顎右 第一小臼爵馴,手術直後. a. a.分岐根管.

(11) 10. 570. 一花澤・近藤。松宮・關根・松井=種々ナよる根管充填」こ關する實験的研究一一.  前例さ全く同一方法によりて根管充墳を行ふ。根瑞外には穿孔せす。19日目に撲殺。  「レントゲン」所見 第45圖に示す如く充填は,根端にまで到達せす。19日後に於ては第25圖. の如く充填材は量的に礁哩{ヒな∼堺根端に砂しも灘が認められない・.. 繊蜥財贈内の充填榊噛豫芽鋤鯛混鶴糖蜘噛髄の残片観ない. 分岐根管は切片の調製法醤を得なかつ旗結果.完全に碑端に向つて開異し1で居らないが・併し. 他の連脚片喉て髄し慨吉黙鯵,も榔鯛し禰騨斯碓鶴從つτ歯根膜 中には何等の病攣が認められない。!、,  ゼ 隔、. 棚の結果は醐詮く同略柳狼貯説観漁昧ぢδ   畠暫  第ε例 上顎左第一切歯LL,第6號犬乳2年聖♀9  ‘一’,. 5耀酸モ・ヒ・ネ・昏5cc∼謝「ラバ7グム・曝・)下嘆臓開き;、朧後り“・一・レ・     第 .47,圖     に℃洗條,り.一マ隔」にて根管を少しく旗太しナーが,根端.   瓢灘瀧飛晦しなカつ嫉欄血は敏蝉残 「アルコー『ル3にて乾燥,1根管充堀 「セ些ン}封鎖 147. 日後に「ス戦輝一・〕にて瓶’6,  「レントゲン」所見.・第47圖の如く根管充填は不完全に行. はれ充填材は歯牙全長の約3分の2に達しただけで,之を. 左右の雨第三切歯に比較するミかなりの相違が認められ る。第48圖は手術後147日目の爲眞で,充填材は量的に何       第   重9  圖 第8例,第6號犬,上顎左第一切歯L⊥,根端附近.     手術律147日目,振大24倍 、3, 2, 1 11, 2, 3.  第、4& 圖 第8例,第47圖ざ同 じ手術後147旧目 b a. 3. 2, 1 卜1,・2;}含. a.分岐根管 b・輕度なる炎症性浸潤部.

(12) 571. 11. 一花澤・近藤・松宮。關根・松井=種々なる根管充翼に關する實験的研究一.     第   50  圖 第8例医,集49圖a部附近,振大11P倍一. 等の攣化がないが,根端にはかな り明瞭な影が見られる。此状態は 恐らく肉穿腫の形成ざ見るべきも のであらう。. c.  組織的所見 第49圖の如く根管 は根瑞の附近に至るまで捜大せら b. れたけれさも,根管充填は遙に之. ミ距たり,根全長の3分の2に及 んでをるだけである。而して此充 填材ミ根端ざの間の糧筍は牛は室 虚,牛は歯髄の壌死片(?)乃至 少許の象牙質削届を止め,根端部 分岐根管臼にある歯髄は第50圖の a. 如く銑に壌死して全,く生活せる細. 胞を讃明するこΣが出來ないα而 して根端組織内にはかメろ分岐根. 管に鷹じて比較的廣範園に亙りて    a.壊死ぜろ歯髄た含める分岐根管 b.分岐根管内に    息肉賦々ナよして進入世る肉芽組織 c.淡症渡潤部. 梢ミ強度の細胞浸潤を認め,’且周. 園の歯槽骨は吸敗せられたるため,其「レントグン」の所見霊一致しで根端歯根膜腔の憤大を來 して居る。但し根端に於ける細胞浸潤の程度は禾だ肉芽腫さ構する域には達,して居らない。.  本例は第5例こ同にく根管の充填せちれたる歌態は甚だ不完全で充填材さ根端さの間にはか なり室虚の部分が介在して居つたものである。而して第5例にありては分岐根管内の歯髄は明 に生存し,歯根膜には何等の異常を見なかつたに拘はらす,本例では全く之ミ相反して分岐根. 管内の歯髄は壊死に隔勉ダ某結果ミして根端組織に於ける炎症浸潤,歯槽骨の吸牧に件ふ歯根 膜膣の鑛大を來しテこ0うで:ある咲‘ D∴、」一、\,,  ,   :1、,.,1.,._;起三,㍑.       湯∵1二 .., ,源綜合的翠察    1、:∴::㌧  以上列墨せる例を遙覧するさ次表あ蓮り・であろ∴∵    1㍉卜∴∴∴㌧  以上の8例中根端組織に伺等の異常なく・,・從つ℃成績良好なb:き見敵し得る例は5,76,7の. 3例で何れも根端を穿孔じなかつ弛1もめであるぶ唯此3例ε同二な方法を行つ五に拘らす他の ・1例(第8働臓成績不良であつた。而「しで何れめ場合たるを問ばず,亀分岐根管内の歯髄の生否. が成績の良否こ比例するこさは注意ずべき事實である。叉穿孔したぢ例にありては根端外に墜 出せられたる充填材は吸牧せられ,且根管息肉の形成によりて根管内の充填材も一部清失し弛.

(13) 12. 572. 花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充‡眞に關する實験的研究一曹. 實験例簿位麟騨鞭薯充騨麟麟一 第1例 No.5 71近心. 第3例. ‘   .. 残留苞. キ. No.5 男遠心 19日 Nd.8. 101日. ,,. @,,. ,,  ‘. 強度の細 不・良 E渡潤、.  」 息肉と不完全 ,,. ネる根端閉鎮. 残留ぜ.. 147日. ,㌧  b. ,, L. C,. ,,. ’,,’. ,1,,  ・. 不窮レ. 翻矯攣 攣牝なし. ,,. 壌死. ,,. ,,. 騒  b1. な し. 良. な、 1し、 1な し. な   し. な’. ,,. E浸潤. b,,. 匡. ,,. ,,. E浸潤. ,,. 残留,. キ. 輕度の細 稽く可. 肉芽性息肉. 夢. 19日. き,, , 1. ︾,. 第7例 Nα5、刷. ,,. ,,. ,,,. 19日. 第8例 No.6. ,,. ,,. 『. フ充墳材吸牧. P」 i. 101日. 101日. 根端外及根管内. ㌧,. 第5例 Nα8巳 uf 第6例 Nαb. 穿孔. 周. 第4刎N謡,. 匿. 生存 ‘,,. 第2例 L. 19日. 良. オ. 強度の細. 良. ネ良.                    ユミ のである湧何燕も輕度又は強度の細胞浸網を根端組織中に残し其成績の上よりは之を良好. ざ認むるござが出來ない・叉根端の自然閉鎖は第3及第4桝(何れも101日)に於て不完全なが ら行はれた0)であるが;爾強度の炎症を俘ふ貼よりして組織の苦翻を暗示する檬である。.     筆∫ドfr』ド勅4」・「トリオジンク醐醜駅せる根管鰻 此試験1諌胤姉翻よ「ヨードホ・レム・を主縢し之に花澤「トリオヂンク・・スタ・・)粉末 を10:fの割合に加へ,之を滅菌食臨水叉は「トリオヂンクパスタ」の液で煉和したものである。 而して花澤「向・オヂン〆零ズタ」は次の如き庭方から成つて居る。  粉末’:「パラホルム」2・0 「チモーノレ」0・5無水硫酸亜鉛0・5酸化亜鉛7・0 「アスベスト」末 0・2        、      /.      ヒ  液:・「トリクレゾール」1cc 「クレオリン」2c¢ 「グリセリン」0・4cc.  第1例 下顎左第二切齢「,1號犬,生後約10ケ月,期間25日,撲殺。’  3%盤酸「モ7レヒネ」6cc注射,「ラバー/ダム」防漁の下に髄腔を開き,『リバノール」にて洗1條,. 漁氣を去り,抜髄を行ひ,再び「リバノール」洗條,漁氣を除き,「アルコール」乾燥,「ヨードホ ルム」10分,「トリオジンク」粉末1分の合剤を「トリオジンク」液にて煉和,根管充填を行つた。. 抜髄1こ際し可なり太い歯髄が完全な形で抽出され弛。犬が未だ幼若であるので髄腔殊に根管は. 非常に太い。併し抜髄時ρ出血は比較的少く・少時の後に完全に止血し丸  「レントゲン」所見 充填材は根端に近き部分にまで到達せす,且根管の容積甚だ大なるこざを. 想像せしめる。25日目の第52圖を見るに歯冠の一部破折し,封鎖「セメント」は少しく腕落し たが,充填材には全く量的の攣化が認められない。叉根端に於ても何等異常がない様である。. 組織的所見第53圖に示せる如く歯冠の一部破折し,右側に於ては歯齪さ歯質ミの問に潰瘍.

(14) 573  一花澤・近藤・松宮・關根・松井一種々なる根管韻i瀾する實験的研究一. 13.     第  51 圖 第1例,第1號犬,下顎左第二切歯阿.      手術直後.    第   53  圖 第1例,第1號犬,下顎左第二切歯匝. 唇舌的縦蹴手術後25日目,振大8倍. a. b.     3, 2, 111, 2, 3.     第  52、 圖 第1例,第51圖ざ同じ 手術後25日目 C. a.象牙質破折部 b.充翼材. c・血液等の凝塊       3, 2, 11ユ, と, 3. 状の嚢を生じた。充填材は根端にまで達せす,爾相當の距離を残して居る。歯髄の抽出は不完 全で,根管の一側には造歯細胞層が残留し,叉根端に近い部分にも生活せる歯髄の残片が認め られる。分岐根管は犬の若きに慮じてかなりに太く同様に生活せる組織を含み何れも細胞浸潤 はあるが其程度はあまり著しいものでない。更に此残存歯髄ざ充填材ざの間には血液さ充唄材 εの混合より成れるが如き凝塘泣に強度の細胞浸潤の結果牛壌死に陥れる観ある歯髄片(?)が 介在し,根端の歯根膜腔は「レントゲン」の所見に一致して比較的に廣く,下牛部は骨髄性の組. 織から成立して居る。血管はカなりに多い様であるが充血して居るさは考へられない。か〉る. 根端組織内には殆ん珀鰍の醐を見ないがかな禰畢性に・艶素を蝕せる組織球が散 在して居る。更に第54圖に見らるふ如く根端周園を続りて新に添加せられたる薄層の第二白 璽質はe部にありては拾も分岐根端孔を閉鎖せるが如き歌を呈し,c部では分岐根管の雨側に.

(15) 14. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充‡眞に關する實験的研究一.   第  64  圖. 574. 添加して根管を狭小ならしめつ〉ある様. 第52圖の根端附近,捷大20倍. に思はれる。.  以上の所見によ、り本働は寧ろ低位め歯         ト しくヤ                       ノ. 髄切断術が施され矧犬態で,残存歯髄さ 充填材さの間にを鵡墨度め炎症性濁潤を留.  に                   レ       へ. }あ℃唐るに掬ぢす根端組織に封しそは比. a. 較的窮響の少濠い例である。併しながら       べぎし. が〉る比絞的泉好な状態が果し℃永綾す. b.   ウ               アノ     ニ  を    イ              マ  ら                    ノ. るや嫉疑なきを得ないb.㌘. 辮例甥聯二切翻第2號犬・ 生後}年航  ごご.・  \ C.      第、56、圖  第2號夫}第2働上顎右第二切歯 、d. ,・ D2∫箪翁例‡左第さ切歯[2−・手衛直後. a.血灌,充填材等g混合より成%凝塊 h壌死. 岬噸勢5騨智分騨で・’ 箏馨圖φ都4附近♂振木139鋒、詩. a.  一35−2.一一劃1マ293・.   第  57 圖 しe. ㌃第2例 ご上顎右第二切歯到,第56圖ご同じ  . 事術後85日目. b  、. C. .d ’. a.分岐根管内の生存歯髄b第二次的に形成ぜ 、られれる白塁質 α分岐根管壁の第二次白野質 d.血管 e.根端閉鎮の起れる部分.

(16) u75. 一花澤。近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一.   第   58  圖 第2例,第2號犬,上顎右第二切歯鉱 唇舌的縦噺,手術後85日目,振大16倍. 15.    ・5%盤酸「モルヒネ」5cc注身寸,「ラ.   バーダム」防漁の下に髄腔を開き, σ1「ピーソーリーマー」にて根管上部籏 b   大,抜髄,・「リバゾール∫にて洗條,.   「力昌ゾーマー」にて根管籏大,再び    ユ    け    し     り     も        ひ ワ  レ   へ.   「リ.バノール」に◎先1鵬綿繊維にて   漁氣を去り,「ナノレコー・レ」,乾燥,.   「ヨードホルム」10分, 「トリオジン    クパスタ」籾・末1分を「トリオジンク. a.   パスタ4液にτ煉和して充墳し塵。   抜髄後に於ける出血は殆んさなかつ         ノへ.   粍「スト。ピング露て假封す..1週   間の後歯冠の一部破折し,「スト,ピ a・肥厚ぜる臼垂質 b.縛層り固有薗根膜 c.脂肪細胞奄含める懸粗結締織.   「 第   59  圖 一第2例,第58圖b部附近、.披大90倍.    ング」は腕落したので「セ1メント」で.   新に封鎮した。    「レントゲン」所見 第56囲に於て.   充填材は根端にまで達せす,術相當.   .の距離があるd而して85日目の第 C.   57圖では歯冠の「部崩壊しオこが根管.   内の充填材は量的には攣化なく,叉   根端にも何等の異常はない。、.    組織的所見 根管内の充填材中に.   ・は鯖質削片がかな咋灘し「リ   ーマτ“の到建し旗ε、思体れる、圭根.   管の末脚押腰擁材躰めに.   騨栖聖う・分岐鱒内噛. b.   髄麻部骨壌死に勘根端に近き音β   うg)みヴ僅に生存するに過ぎない。. . 根端に於て固有の歯根膜層は甚だ薄.   、く・共郷分は脂脚1胞胎め癩  ・粗結締織より成り,根端孔に封慮し. a.   て輕度の細胞浸潤が認められる。 ヘ                                                    ノ.    本例は分岐根管内の歯髄の大部分 a.肥厚ぜる白肇質、h・薄暦の固有薗根膜,輕度 の細胞浸潤を見る         c.細胞浸潤部d.分岐根管.   壌死せゐこミ,根端に輕度なる細胞.

(17) 16. 一花澤・近藤・松宮。關根・松井誕種々なる根管充≠箕に關する實験的研究一. 576. 浸潤のある黙よりして之を良好なりミは認め難い。. 第3例 上顎左第二切歯匿,第2號犬,. 1年牛。.        第   61 ・圖  第3例,第2號犬,上顎左第二切蘭匿,唇舌.     第 60岬.   的縦噺,根端附近,手術後85日目橋大14倍. 第3例,第2號犬 ‡晴左第二切歯 匿,第56詠同・ご,手微麦85日目 a C. b. e. d. 脳    亀     a.高壌に肥享ぜろ白垂貧 b.嚢胞膣 q結締織.           性嚢胞壁 d.嚢胞壁な園む骨質 e.分岐根管.     第   62  圖 第3例,第61・圖のbの附近,擾大87倍. 本例は第2例ざ同一の犬で同時に.   同じ方法で手術を行つたものであ   る。    「レントゲン」所見、根端外に穿孔し. a なかつ」ヒ爲に充環材は根端にまで達.   しない。根端に於ける歯根膜縢はか   なり廣い様である(第56圖参照) b.    第60圖は手術後85日の像である   が,充填材は量的には少しも憂化が b なレ}。唯根端に少しく暗影はを生じ.   歯根膜腔は少しく旗大せる感渉あ   る。.    組織的所見根管内には椹尖端に. d,近く穂多量の象牙酬片を勘   分岐根管内の歯髄は死に陥り大部分 &嚢胞壁の複層扁李上皮 h星芒状紬胞檬物 ’α貧喰細胞と白血球 乱白垂質.                  コ   室虚の状態ミなり,僅に少藪の白拍1.   球が見られる。根端には「しントゲ.

(18) 577. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる格管充翼に關する實験的研究一. 17. ン」所見さ一致して牛米粒大の嚢胞形成がある。而して此嚢胞の壁は複層扁準上皮にょりて裏 装され,外層の結締織性被膜は相當に厚く骨質さ緊く結合して居る。・嚢腫の内容は第62圖に 示せる如く「エオジン」に梢ヒ濃染せる星芒月犬細胞様ものが互に突起を以て相連りて網状をなし. 其中には少数の白血球が散在して居る。此者は果じて嚢壁の上皮細胞の攣化せるものなりや叉 は漿液の凝固せるものなりや否やは朋でないが,・細胞ミしてはあまりに相蓮綾せる貼ミ,倫此 外に大小種々なる球形のものを混在する黙からして,’寧ろ凝固せる蛋白禮ではあるまいかミ思. ふ。叉網眼内には「リボイ肖を囁取せる大貧喰細胞ガ存在する檬であるが其本膣は明瞭でな い。分岐根管の根端孔に接せる部分には白血球乃至組織球が群集して居る。.  本例に於て要胞Q壁をなせム#皮の由來は之を何れに求む冥きか,在來の輪雫によれば之を マラ。セ氏上皮索説さ,口腔,鼻膣,上顎洞等の粘膜よりする説ざに二大房llするこミが出來る。.    第  63、圖  ピ  ド        ’       而して著者等は寧ろ後説. 1慧1鰯姦_熱鷲右第三㌶灘鍵隷                歯到唇舌的縦噺,手術後77日目                    幽   儀.   精細に検査し得ざりし故   に自設を根、稼づけるこざ.   が聯か困難であるが,爾   其「レントゲン」像の示す.   如く鼻腔ミ近接せるこ   ε,其附近の炎症を件へ   る歯根膜中に僅少に存在  、すろ→ラ。セ氏上皮索が   3, 2, 1 11, 2, 3.   第  64 圖 第4例圃,第5例周,第63圖  蜜同じ.手術後77目目.   何等の増瑚犬態を示さな   いこさ,爾後述せる實験. ∫例に酌懲明瞬膵粘 .跨蝉灘明し得》・る   ごS等によりて余等の設   ぐ  ドヒ    ザ コ ナコ.  、を維持し紅いミ思ふ。  ノ セびし ヨコ. . 本例は何れにしても其  ごの結果φ不良なりしこさ. 燦鑑撫二二切 う タ   コ. … 歯到,第2號犬。.    5%盤酸「モルヒネ」4   cc注射,「ラバーダム」防 3,2,11.

(19) 18. 一花澤・近藤・松宮。關根・松井=種々なろ根管充‡眞に關する實験的研究一. 578. 漁の下に髄腔を開き,抜髄,「リバノール」洗際,「アルコール」乾燥,「ヨードホルム」10分,「ト. リオジンクパスタ」粉末1・0を滅菌食璽水にて煉和し充填し牝。手術中出血は甚だ少く直に充 填するこミが出菊ヒ。「セメント」假封。75日間放置。璽.  「レントゲン」所見 充填材は根端孔より梢ヒ距つた部分にまで達し,根端には少しく暗影を認. むるも,之は勿論夫が若い爲に根端組織が廣いからである。而して77日後の所見に於ても充 填材には何等量的に攣化なく,叉根端部の歌態も同プである。.  組織的所見充填材は根端にまでは到達せす,梢丸太き分岐根管内の歯髄は明に生存し殆んさ                 第   66  圖    ・            第4例圃・第65圖の根喘部附近,損大・22倍. a. b.               a.血餅(?)b.輕度の細胞浸潤. 炎症歌態を認めないが,其表面自Pち主根管ミ接せる部分では著しく充血し,且梢ヒ壌死に陥れ 翻犬態にある。而して充填材ざ此残存歯髄さの間には血餅ざ思はれる一層が介在して居る。根 端腔は「レントゲン」像の示す如く比較的廣澗で,根端に接せる薄層の歯根膜層さ,懸粗なる廣 き骨髄性の組織より成り,其分岐根端孔に封慮する部分には輕度の細胞浸潤が見られる。.  要するに本例は理想的ではないが其結果は比較的良好さ見るべきであらう。.  第5例 下顎右第三切歯周・第2號犬・手御後77日目。  第4例ε全く同一に塵置したもので根端にまで1よ穿孔しなかつ弛。   ・  ・.  「レントゲン所見隣在の犬歯さ重なつた爲に根端の状態を明瞭に窺ふこさが出來ないが充 填材は根端近くに達して居らないらしい(第63及64圖参照)。77日後の爲眞でも充填材は量的 に攣化なく,根端には肉芽腫様の暗影を認むるが之は前例ε等しく病的のものさ断定するこミ は出來ない。.

(20) 579. 一一. ヤ澤・近藤・松宮・關根・松井=種々ナよる根管充墳に關する實験的研究一. 19.   組織的所見 歯髄は根端に近く梢ヒ.     。第   67  圖.  多量に残存し恰も切断法を施しナこるが. 第5例,第2號犬,下顎右第三切欝91,唇舌的. 縦噺,根端附近,手術後77日目,振大10倍.  如き状態を呈し,噺端は少しく潰瘍状 /ミなり,其中には墜入せられたる象牙 質削片を含み,中央にあろものは比較 的大にして何れも石灰化して居る。残.  存歯髄申の血管は比較的に憤張充血  し,組織内には多数の血色素を食喰せ  る大貧喰細胞を認めるこざが出來る。. a. 分岐根管内の歯髄には殆んさ異常が認 められない。潰瘍状εなれる歯髄の表 面さ充環物ミの間には血餅,滲出せる  白血球,象牙質削片等が混在して居る。. 根瑞組織は甚だ廣く,固有の歯根膜層 は薄くして根瑞に近接し,他は大部分 ・懸粗な骨髄性の組織である。弦には炎.     第   68  圖. 症浸潤は殆ん曹見られないが根管内の. 第5例,周,第67圖のa部,振大77倍. 残存歯髄ミ同じく,血色素を含める大 食喰細胞が散在して居る。.  以上の所見よりすれば本例の成績は 理想的ミ云ふわけには行かない。.  第6及7例 上顎左第二小臼歯[旦,近. d. 心根を6例,遠心根を7例ミす。第4 號犬,生後約2年,手術後46日目。 a.   5%賂1酸「モルヒネ」3。5cci主身寸,「ラ. バーダム」防漁の下に髄腔を開き抜髄を C. 行ふ。出血は比較的少なかつた。rリーマ ー」にて根管旗大,「リバノール」,「アン. チホルミン」,「アルコール」等にて根管 b. の清掃,乾燥を行ひ,「ヨードホルム」 10・0,「トリオジンクパスタ」粉末1・0の. 割合のものを食盤水にて煉和充唄し, a.象牙質削片た中心ビぜる石灰牝暦 b.残 存ぜる健康歯髄 c,幼若象牙質暦 d.血管. 「セメント」にて封鎖した。46日後撲殺。.  「レントゲン」所見 既に第9圖及10圖.

(21) 20. 一花澤・近暉。松宮・關根・松井=種々なろ根管充翼に關する實験的研究一. 580.      第   69  圖.   に示し弛如く,充填材は近心,. 第6例,第4號犬,上顎左第ご小臼歯旦,近.   遠心共に根端にまで達せす,一. 心根端附近,手術後46日目,振大12倍.   定の距離を止めて居る。46日   後に於ても量的には何等の攣化   が認められない。叉栂端附近は   少しく廣い影が見えるが,之は   犬が若かつた事に聾因するミ思   ふ。.    組織的所見第69囲に示し弛   如く充填材は分岐根管部にまで   到達し,其末端には象牙質削片   を止め,分岐根管は狭窄し歯髄   は爾明に生存して居る。根端部   の組織は「レントゲン」の所見に.      第   70  圖.   一致して比較的に廣く,根端に. 第7例,第4號犬,上顎左第二小臼歯瞳,蓮.   接せる薄き歯根膜暦ミ,脂肪細. 心根端附近,手術後46日目,振大25倍.   胞を含める骨髄性の懸粗な厚き   層ミから成り立ち,鼻腔底の粘   膜ミは明に一層の骨質によりて. b 境されて居る。か払る根端の組   織内には毫も炎症浸潤が認めら  ・れない。自Pち本例にありて分岐. a 根管が狭窄せる爲に何等歯根膜   に刺戟を及ぼさなかつたミ思は   れる。.    次に遠心根の歌態を窺ふに充.   填材は分岐根管部にまで到達   し,其末端には象牙質削片が残         窩象牙質削片 b.細胞浸潤部.   留して恰も充填材の如くに歴縮. されて居るる分岐根管内の歯髄は大部分壌死に陥り,之に封慮して根端組織中にはかなり廣範園. に強度の細胞浸潤が見られる。根端組織は近心根ざ同檬に比較的に廣くして根端に接せる薄層 、の固有歯根膜さ,骨髄性の懸粗結締織層εより成り,細胞浸潤は附近の骨髄内にも及んで居る。.  以上の所見の如く同一なる歯牙に封し其遠心根さ近心根ざに同一なる手術を施したるに拘ら.

(22) 581. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一.       第   71  圖   第7例匿,第70圖のb部附近,擾大87倍 a       b. 21. す結果は決して同一に非 すして,近心根は大禮に 結果良好なるに反し遠心 根は甚だ不良なるは梢ヒ. 説明に苦まざるを得ない が,之を他の實験例に就 て考察するに大艘に於て. 分岐根管の撒少く且狭隆 なろ際には根端に炎症を 起さしむるこさ少きは事 實であらうざ思ふ。勿論 其他に手術中に起る感染 ,の有無も重大なる關係が あるには相違あるまい。  a.薄層々’なぜろ固有の歯根膜 b.小血管の周園に於ける細胞浸潤.  第8及9例 下顎右第. 二小臼歯司(近心根を第8例,遠心根を第9例εす),第8號犬,生後約2年牛》  5%盤酸「モルヒネ」13ccを注射しヲこるも奏数せす,更に4ccを追加しブこるも廉醇しなかつナこ. ので「エーテル」,「アルコール」,「クロ・ホルム」混合庶醇を行ひ辛じて手術するこさが出來. ナこ。此犬は既に第1回の手術時より「モルヒネ」に封して抵抗張く,第1同には5%「モルヒネ」 6cc,「ゾムニフェン」2cc,第2同には3%「モルヒネ」12cc,「ゾろニフェン」2cc,第3同には.                   ひ 5%「モルヒネコ12ccを用ひ牝が何れも奏敷不確實であつたのでAゴ、 C.E(「アルコール」,「クロ ロホルム」,「エーテル」混合液)麻醇を施したのであつた。今同は第4同目の實験であつ牝ので ある。「ヨードチンキ」塗布によりて手術野を潰毒し,通法により髄腔を開き「ビーソーリーマ. ー・にて根管上牛部礁大し・鞭鈴こて構「リバノーノ畔て洗條・:「力一リで「・にて 根管を旗大,其遠心根は根端外に穿孔し江。爾根さもあまり認むドき程の出血はなかつた。「ア ルコール」にて乾燥後「ヨードホルム」10・0,「トリオジンクパみタ」粉末1bOを「トリオジンクバ スタ」液にて煉和充填し弛。「セメント」封鎖。94日自「ストリ涛ニーネ」にて毒殺。.  「レントゲン」所見 第72圖は手術直後の爲眞で,’近心根は根端附近が薩心に向つて少しく轡. 曲し,充填材は根端にまで到達せす。之に反し遠心根では充填材がかなり大量に根端外に歴出. されて居る。然るに94日後では近心根の充填材は量的には憂化がないが,遠心根端外の充填 材はかなり吸牧されて約5分の1位に減少したらしい。併し此爲眞像は之を手術直後の前薗さ 比較するさ歯牙が少し小さく爲つて居るから其割合に多少の差異はあるさ思ふ。  組織的所見 第74圖の如く近心根は根端附近で遠心に向つて少しく轡曲せる爲,根管を籏大.

(23) 22. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一. 582. 第   73  圖.     第   72  圖. 第71圖ご同じ. 第8號犬,下顎右第二小臼歯一引,近心根 々第8例,蓮心根な第9例ざす,手術演後. 手術後日94目. するに當り,本來の根管さは異れる方向に「カーリーマー」は眞直に進行し象牙質壁の一部は削 り取られ,轡曲せる根管内には歯髄が残留したものミ思はれる。而して充填材は「リ呪マー」の. 到達し1ヒ範園にまで達し,其中には象牙質の創片が混在して居る。轡曲せる根管内に残留せる. 歯髄は全く壊死に陥り,細胞核を認むるこミが出來ない。之に反し分岐根管内の歯髄は倫生存 し從つて根端組織には全く細胞浸潤を認めす,其成績は良好なりε云ふこざが出來る。.        第  74  圖          次に第75圖は遠心根の駄態である                     つ    第8例,第8號犬,上顎右第二小臼薗近心    が圖に示せる如く根管は「リーマー」に    根端附近,手術後94日目,振大20倍                          よりて根端にまで穿通せられ,更に進 んで骨梁材をも貫通して遠く骨髄にま. で達し,之に慮じて充填材も亦根端外 に著しく多量に歴出せられ,一部は根. C. 端の歯根膜膣に滑ふて籏がり,一部は a. 穿通せられたる骨質を通じて骨髄中に かなり蔓延して居る。而して「レント. b. ゲン」の比較所見に於ては此充填材が. 最初に歴出せられたる分量よりも著し く減少せるこさが明であるから,現在 ではかなりに組織の治癒機轄が行はれ. たものざ見ねばならぬ。實際充填材の a.壌死ぜる歯髄 h「リーマー」の先端の到達 ぜる部分 c.充墳材中に混入ぜる象牙質削片. 周園は不完全ながら結締織性被膜によ りて包園され,細胞浸潤は部分的には. 強度であるが膿瘍形成の月犬態には達して居らぬ。更に此充填材中には「リーマー」による象牙質.

(24) 583. 一花澤・近藤・松宮・關根・松井=種々なる根管充填に關する實験的研究一. 23.     第   75  圖.. 削片や骨の削片が混在し,生活組織に. 第9例,第8號犬,下顎右第二小臼歯遠心 根端附近,留手術後94日目,振大16倍. 接せる所では多少此者を中心ミする石. 灰化が行はれて居る。第76圖は第75 圖のc部を籏大して根端外に歴出せら れたる充填材さ周園の組織さの關係を 示したもので,軟組織ミ充填材ミは骨 a. d. 削片,象牙質削片,極めて薄き石灰化 層等によりて隔てられ且微弱ながらも 結締織性被膜によりて包園せられた歌 態が窺はれる。併し周園の組織に於け. c. る細胞浸潤はなかり強度で完全に癩痕 化するには尚相當の時日を必要ざする ざ思ふ。. b.  其他部位によりては骨梁材が充填物 中に埋入せられナこる如き歌態さなり,. 從つて當然骨疽に陥れるものミ推定す べき部分も存在する。叉或る部分では a.骨梁材. b及c.根端より蓮く組織内ド瞳出ぜられ すごる充堤材  d.根端の周園に歴出ぜられれろ充翼材. 骨の改造の行はれた所もあり又一・小部.           第   76             圖 第9例闘の蓮心根,第75圖のc部振大77倍 C.    b        a. a.組織内に歴出ぜられれる充坂材 b.不完全に石灰化の起れる部分で主ビして象牙質 削片及骨削片より成つて居ろc・細胞浸潤部.

(25) 24     一花澤・近藤・松宮・關根・松井一種々なる根管充填に關する實験的研究一     584. 分には翻犬吸牧が行はれつ》ある。.  以上の所見からして根端外に歴出せられたる充填材が周園の組織に封して絵りに有害なる異 物さしては作用せす,其「レントゲン」所見に一致して組織は糊剤の吸牧ミ共に漸次治癒に赴く. もの離定せられる・   , 『 冠 、・が、    、 r向ご       綜合的観察 以上列塞せる例を通覧するさ次の通りである。 實験例 犬の番號 部 位 試験. 分岐根 根端葬孔の有,鱒 根管内歯 ヌ内歯. 充填材の攣化. 冝@間 曹フ朕態 曹フ生. ャ. ロ.. 第1例. No.1. 匝. 25日. 第2例. No.2. 副. 85日. な し. 残留生存 生存 穿孔ぜす な  し. 第3例. No.2. 匿. 85日. な し. 壌死. 根管、自、. ,,. り. の形根端組織攣牝. なし 貧喰細胞散在 精々可 ,,.   r ,,. ,,. C,. 成績. ,,. 輕度の炎症. ネ良. 嚢胞形成. 不良. ヒ輕度の炎症. 到. 77日. 第5例. No.2. 周. 77日. 第6例. R。.4 匿近心 46日 No.4A. 第7例}. 匿蓮心 46日. ,,. 生存. 残留生存 生存 な し ,,. .No.8 で1近心 94日. 幾存壌死. 第9例. No.8 で1遠心 94日. な し. 壌死 生存, 癒し,ヤ. 第B例. ,,. ,,. ,・. ,,. ,,. ,,. ,,. ,,. ,,. ,9  ° ,,. ,,. ,,. 穿 孔 著レき吸取. 稽く可 貧喰細胞散在i. No.2.  i。慶化ナよし ︸. 第4例. 良. 炎性浸潤. 不良.. iな  し. 良. ,,. ,,. 稽く可.  9. E1炎性浸潤. 不良.  以上の・9例中根端組織に何等の異常を見す從つて成績良好なろは第6,第8の2例で何れも 根端に穿孔しなかつた例である。根管内に歯髄の残留せるは3例で其中2例は生存,1例は壌 死レ弛δ分岐椹管内の歯髄の生存せるは4例で,成績は何れも比較的可良であつ弛。甚しく不. 良さ見るボきは第3棚嚢胞形成を見たるものさ・第7例の根端に張度の炎症を件へるものさ である。而して第9例の根端に穿孔せる例にありては根端外に歴出せられたる充填材は爾多量 に残留し,炎症を残して居た。(未完) ド           ト   ぴザ ゾひば . 鉱 ご篤1_____鶉鯉讐蔑略竺 窪.

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