副腎剔 出後及び脳下垂体剔 出後 の胃潰瘍 発生
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(2) 212. 石. 第5節. 原. り採 血 し た. Cortisone投 与 群 に あ つ て は 前 日の 注 射24時. 闇を. よ びK. 2.. Flame. 目, 7日 目 は 正 常 値 を 示 した.田. 辺10)は術 後2週. 間 目 に約40%に. 点状小潰 瘍をみ ると. 目資 の 成 績 で は,潰 瘍 性. わ れ る こ と は,す で に 多 数 の 報 告 が あ る.し か し な が ら,下 垂 体 剔 出後 ラ ッ トで は,環 境 さえ 良 好 で あ. 火 焔 比 色 法8)に よ り測 定 し,用 具 はModel21 leman. 得 られ た が4日. (小 括)下 垂 体 剔 出直 後 よ り種 々 の代 謝 障 害 が 現. 血 液電解質 測定法. Naお. 目 の群 に低 い 値 が. 変 化 は 全 例 に 認 め られ な か つ た.. 血 糖値測 定法. Crecelius‑Seifert氏 法7)に よ り測 定 した.. 1.. られ な か つ た.血 糖 値 は術 後2日. い つ て い る が,著 者 の7日. 経 過 し た後 採 血 し た.. 第7節. 道. これ ら各 群 は,血 漿 電 解 質 に は 著 明 な 変 化 は認 め. 採血 法. 前 編 と同 様 に 軽 い エ ー テ ル に 麻 酔 下 心 臓 穿 刺 に よ. 第6節. 弘. Photometerを. Co. 使 用 した.. れ ば,置 換 療 法 を 行 な わ な くて も,副 剔 後 に 比 較 し て か な り長 期 間 生 存 可 能 で あ る.そ れ は 下 垂 体 剔 出. Ca. 後 の 代 謝 異 常 が 副 剔 時 の そ れ に 比 較 す る と軽 度 なた. 柳 沢 氏 光 電 比 色 法9)に よ り測 定 した.. め で あ ろ う.本 実 験 に お け る成 績 を前 編 に お け る副. 第8節. 剔 後 の 血 液 成 分 の 変 化 と 比 較 して 見 る と,短 期 間 の. 潰 瘍 程 度 の 分 類10). 前 編 と 同 様+,. 〓, 〓 の3段 第3章. 階 に 分 類 し た.. 観 察 で は あ る が,明 後2日. 実験成績. らか に 代 謝 異 常 は軽 い.た だ 術. 目 に軽 度 な 低 血 糖 を 示 して い る に 過 ぎ な い.. 副 剔 後(前 編)に. お い て低 血 糖,血. 液電解質の変. Ⅰ. 副 腎 ・下 垂 体 お よ び 卵 巣 剔 出. 化 と潰 瘍 性 変 化 の 発 現 の 間 に 因 果 関係 が あ る と述 べ. 副 腎 皮 質 機 能 を左 右 す る もの は下 垂 体 で あ る が,. た.本 実 験 で は 下 垂 体 剔 出 後7日. 目まで潰瘍性変化. 下 垂 体 の支 配 下 に あ る 内 分 泌 腺 は副 腎 の み な らず 甲. を 認 め て い な い の は,血 液 成 分 の 変 化 が 現 わ れ な い. 状 腺,性. こ とと 関 連 して 考 え る と 当 然 の 結 果 と思 わ れ,短 期. 腺等 も そ の支 配 下 に あ る.. 田 辺10)は,下 垂 体 ・副 腎 系 の 胃潰 瘍 に 対 す る 関 係 に つ い て,副 剔 後 の潰 瘍 性 変 化 は下 垂 体 を 剔 出 す る こ とに よ り一 層 は げ し くな る と いつ て い る. 著 者 は 次 の4群. 閥 の低 血 糖(4日. 第2節. に わ け血 液 成 分 の変 化 と潰 瘍 発 生. 状 態 と の 関係 を 観 察 した.. 目で す で に 正 常 値)で. 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出 後 の血 液 成 分 の 変 化 と潰瘍性変化 の関係. 田 辺10)の実 験 で は 術 後1,. 1.. 下垂体 剔 出. の が な く, 3日 目以 後4日. 2.. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出. 度 の潰 瘍 を 認 め て い る.. 3.. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出+Cortisone注. 4.. 副 腎 ・下 垂 体 ・卵 巣 剔 出. 第1節. 射. 2日 で潰 瘍 を 認 め た も 目ま で に全 例 に 〓 〜 〓 程. 著 者 の 実 験 で は 潰 瘍 程 度 の 著 明 な もの は 非 常 に採 血 が 困 難 で あ り,血 液 が少 量 しか 得 られ な か つ た も. 下垂 体剔出後 の血液成分 の変化 と潰瘍性. の は2〜3匹. の 血 漿 を 混 ぜ て 測 定 した.. 第1項. 変化 の関係 下 垂 体 剔 出後 水 道 水 を与 え,術 後2,. は潰 瘍 性 変. 化 を 起 す まで に 至 ら な い と考 え うれ る.. 4,. 7日 目. 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出後 水 道 水 投 与 群. 著 者 は,術 後1,. 2,. 3日 目 に そ れ ぞ れ 採 血 した. に 採 血 して 血 液 成 分 と潰 瘍 性 変 化 に つ い て 観 察 し表. が 潰 瘍 程 度 の 著 明 な もの,す. 1の 成 績 を え た.な. 採 血 が 困 難 で あ つ た.. お下 垂 体 剔 出を 行 な つ た ラ ッ ト. は,採 血 後 す べ て 開 頭 し脳 底 出 血 の著 明 な もの は 除. 血 液 成 分 の 変 化 は表2に. な わ ち3日. 目 の群 で は. 示 した 如 くで あ り,時 間. の 経 過 に と もな つ て 変 化 が 著 明 と な つ て お り,特 に. 外 した.. 血 糖 の 変 化 が 強 い(表2の1群).. 表1. 下垂体 剔出後 の変化. 第2項. 副 腎 ・下 垂 体 同時 剔 出+1%. Nacl液. 経. 口投 与 群 こ の群 で は2, NaCl液. 3日 目 に 採 血 した.副. を 与 え た 場 合,血. 剔 後1%. 液成分 およ び 潰瘍性変化. も ほ と ん ど認 め られ な い こ とは 前 編 で の べ た.副 剔 の み の 採 血 は 非 常 に 容 易 で あ つ た が,下 垂 体 を 同時 に 剔 出 す る と1%. NaCl液. を経 口投 与 して も採 血 は.
(3) 副腎剔 出後及 び脳下 垂体剔 出後 の胃潰 瘍発生 に関す る実験的研究 表2. 213. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出 後 各 種 処 置 群. 困 難 と な り,同 時 に 血 液 成 分 に も変 化 が 認 め られ,. (小 括)副. 腎 ・下 垂 体 を 剔 出 す る と血 液 成 分 お よ. それ は時 間 経 過 に 従 い 強 くな つ て い る(表2の2. び潰 瘍 性 変 化 は短 時 日で 著 明 とな り,そ の 中 で 血 糖. 群).. の低 下 が 著 明 で あ る.. 術 後3日. 目に は 胃変 化 を認 め1%. NaCl液. 経 口投. 副 腎 ・下 垂 体 同時 剔 出+5%ブ. ド糖 液 を 投 与 して や る と血 糖 値 の み. な らず 電 解 質 もほ ぼ 正 常 値 に あ り潰 瘍 の 発 生 を 認 め. 与 に 予防 効 果 が ほ とん ど な い こ とが わか る. 第3項. この 際5%ブ. ドー 糖 液. て い な い. 1%. 経 口投 与 群 この 群 で は,血 液成 分 の 変 化 は ほ とん ど認 め られ. NaCl液. 経 口投 与 で は 副 剔 ラ ッ トの 血 液 成 分. お よ び 冑 の潰 瘍 性 変 化 を 予 防 しえ た が,副 腎 ・下 垂. ず,胃 の 潰 瘍 性 変 化 も認 め られ な か つ た.術 後3日. 体 剔 出 後 は 血 液 成 分 の 不 均 衡,潰 瘍 発 生 を 是 正 しえ. 目 に採 血 し た.田 辺10)の実 験 で も5日. な い.こ れ は 両 腺 剔 出後 の 代 謝 異 常 が 極 め て 複 雑 で. か な潰 瘍 性 変 化 を認 め て い な い. 5%ブ. 目ま で は 明 ら ドー糖 経 口. 副 腎 を 先 に剔 出 して い た 群 で,変 化 が 著 明 に 認 め. 投 与 が著 明 な予 防 効 果 が あ る よ うで あ る(表2の3. られ るの も代 謝 異 常 が 他 の群 よ りは げ しい た め と思. 群). 第4項 副 腎 ・下 垂 体 同時 剔 出+1%. NaCl液. と5. この群 で は,. 5%ブ. ドー糖 液 の 投 与 群 と同 様 に術. 後3日 目 の観 察 で は著 明 な 変 化 は 認 め られ ず,や 血 糖 値 が低 い(表2の4群).田 防 効果 が や や 劣 り,術 後4日. や. 様 の 血 管 性 変 化,組 織 性 変 化 を 認 め て い るが そ の 程 度 が 強 い とい つ て い る.. 辺10)の 観 察 で は 予. 両 腺 剔 出後 の 観 察 期 間 が 副 剔時 の そ れ と異 るけ れ. 目 に+程 度 の 潰 瘍 性 変. ど も血 液 成 分 の変 化 と潰 蕩 性 変 化 の 程 度 とあ る程 度 平 行 の 関 係 に あ る こ と は以 上 の 成 績 で充 分 考 え られ. 化 を認 め て い る. 副 剔 後2日. わ れ る. 増 田11)の組 織 学 的 所 見 で,副 剔 時 に み られ る と同. %ブ ドー糖 液 の 等 量 混 和 液 経 口投 与 群. 第5項. 著 明 な た め で あ ろ う.. 目 に下 垂 体 剔 出を 行 な つ た 群. この群 に は水 道 水 投 与 を 行 な つ て,術 後1,. 2日. 目に 採血 した が,採 血 は非 常 に 困 難 で あ り術 後1日 目で は 胃に は 未 だ潰 瘍 性 変 化 は 認 め られ な か つ たが, 血 液 成 分 に は変 化 が あ らわ れ て お り術 後2日. 目す で. る こ とで あ る. 第3節. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出 後Cortisone注. 射群. の 血 液 成 分 と潰 瘍 性 変化 の 関 係 副 剔 ラ ッ トで は, Cortisone 0.05〜0.1mg/100g B. w./dayの. 注 射 に よ り血 液 成 分 の 手 衡 保 持 お よ. に+〜 〓 程 度 の潰 瘍 性 変 化 が 認 め られ,血 液 成 分,. び潰 瘍 の 発 生 を 予 防 し う るが, 5mg/animal/dayで. 特 に血 糖 の変 化 は 最 も強 い(表3).. は か え つ て血 液 成 分 の 不 均 衡 を ま ね き予 防 効 果 が少. 表3. 副 腎 剔 出 後2日. 目 下 垂 体 剔 出 群.
(4) 214. 石. 表4. ※. 原. 射 群. 副 剔 後10日 目に 下 垂体 剔 出. 注 射 を 行 な い,10日. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出時 にCortisone注. 射 が 血 液 成 分,. 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出 後Cortisone B. W.注. こ の場 合,採. 目に 下 垂 体 剔 出 群. 血 が 非 常 に 困 難 で 術 後2日. 目にはほ. とん ど採 血 が 出来 な い の で 術 後24時 間 で 採 血 した.. 潰 瘍 発 生 に どの よ う に 影 響 を 示 す か を 観 察 した.. mg/100g. 道. 副 腎 ・下 垂 体 剔 出 後Cortisone注. な い こ と は 前 編 で の べ た.. 第1項. 弘. 0.1. 射群. 血 液 成 分 の 変 化 を 認 め,強 度 の 潰 瘍 発 生 も あ つ た (表4,. 4群).. (小 括)Cortisoneの. 成 熟 ラ ッ トの 両 腺 を 同 時 に 剔 出 し0.1mg/dayの. 作 用 に つ いて 興 味 あ る 成 績. Cortisoneを 皮 注 し た.田 辺10)の 実 験 で 潰 瘍 が2日. を え た.副 腎 ・下 垂 体 剔 出 ラ ッ トにCortisone. 目 に発 現 しは じめ4日. mg/100g. 目 に全 例 死 亡 して い る た め,. 3日 目 に採 血 し た.こ の 群 で も血 液 成 分 の変 化 を 示 して い る(表4,. 1群).. Caに. B. W.の. な い.. の場 合Cotisone少. 量 注 射 でgluc. ocorticoid様 の作 用 よ り, mineralocorticoid様 の 作 用 が 強 くあ らわ れ て い る よ うで あ る.し. 第2項 mg/100g. 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出 後Cortisone B. W.注. 射,. 5%ブ. 0.1. ドー糖 経 口投 与 群. こ の群 で は,血 液 成 分 の 不 均 衡 も認 め られ ず 潰 瘍 の 発 生 例 もな か つ た(表4, 術 後3日. 目 に採 血 した が,. 2群).. K,. は さ し て強 い 変 化 を 認 め な い が,低 血 糖 を 防. ぎ え な か つ た.こ. Cortisone少 量 で は 血 液 成 分 の低 血糖 を 是 正 し え. 注 射 を 行 な う と血 漿 のNa,. 0.1. Cortisone 0.1mg/100g. B. W.注. た が つ て,. 射 に5%ブ. ドー糖. 経 口投 与 を 併 用 し低 血 糖 を も正 常 値 に 回 復 せ しめ る よ う にす る と潰 瘍 発 生 を み な か つ た こ と は重 要 な意 味 が あ る と思 わ れ る.. 1群 に 比 し非 常 に 採 血. 副 剔,あ. るい は下 垂 体 剔 出 を そ れ ぞ れ 単 独 に行 な. つ た場 合 の 血 液 成 分 に つ い て は,い ろ い ろ報 告 が あ. が 容 易 で あ つ た. 田辺10)は未 熟 ラ ッ トを 含 め て実 験 して い る が,術. るが 両 腺 剔 出 の 研 究 は 余 りみ られ な い.こ れ は 代謝. そ ら く術 後. 異 常 の複 雑 さの た め 生 存 日数 も短 く,採 血 も非 常 に. 6日 目 に も血 液 成 分 の 変 化 は認 め られ な い と 思 わ れ. 困 難 な た め と思 わ れ る.両 腺 剔 出 の 場 合 の代 謝 異 常. る.. に は,い ろ い ろ な 因 子 が あ り,血 液 成 分 の み の 変化. 後6日. 目 ま で 潰 瘍 発 生 を み て い な い.お. 5%ブ. ドー 糖 液 を 経 口投 与 して 予 防 効 果 が あ が. だ け で は 論 じえ な い と思 わ れ る が,副 剔 後血 液 成分. る と い う こ とは 注 目 しな け れ ば な らな い. 第3項 /animal注. 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出 後Cortisone 射,. 5%ブ. 5mg. 垂 体 剔 出 の 場 合 は飢 餓 の状 態 に あれ ば,低 血 糖 は 短. ドー糖 液 経 口投 与 群. 著 者 の 観 察 期 間 内 で は 血 液 成 分 胃変 化 に 余 り大 き な変 化 は認 め られ な か つ た(表4, に5mgのCortisoneを. 3群).副. 剔時. 注 射 した 場 合 に は血 液 成 分. に 副 剔 時 の み の 場 合 と逆 の 血 液成 分 の 不 均衡 を 示 す が,下. 垂 体 剔 出を 併 用 す る と そ れ ほ ど逆 の不 均 衡 状. 態 を 示 して い な い の は,副. の 変 化 が 著 明 に な る の は,術 後7日 以 後 で あ り,下. 剔 のみ の場 合 よ り も. 時 日 で 発 現 す る. 著 者 の 観 察 期 間 が 術 後24時 間 乃 至3日. の短期間で. あ る た め に手 術 侵襲 の 飢 餓 性 変 化 も加 わ つ て 血 糖 変 化 が 強 くあ らわ れ た の か も しれ な い. Cortisoneは 副 腎 皮 質 ホ ル モ ンの す べ て で な い こ と は 衆 知 の と こ ろで あ り,副 剔 後 の 代 謝 異 常 を すべ. Cortispneの 必 要 量 が増 大 し て い る た め と 思 わ れ る.. て 代 償 し うる もの で は な い.ま. 田辺10)の実 験 で は,. 剔 出 した 場 合 置 換 療 法 剤 と して の 価 値 は さ らに 低下. 6日 目 に〓 程 度 の 潰 瘍 性 変 化 の. す る.副 剔 後Cortisone. 発 現 を み て い る. 第4項. 副 剔 後Cortisone. 0.1mg/100g. B. W./day. して 副 腎 と下 垂体 を. 0.1mg/100g. B. W./day注. 射 を10日 間行 な つ た 際,血 液 成 分 の 変 化 お よ び 潰瘍.
(5) 副腎剔 出後及 び脳 下垂体剔 出後 の胃潰瘍発生 に関す る実験 的研究 表5. ★. 215. 卵 巣 ・副 腎 ・下 垂 体 剔 出 群. 副 剔後10日 目 に 下 垂 体 剔 出. 性 変 化 は現 わ れ な い こ と は前 編 で の べ たが,副. 腎お. 腸 潰 瘍 発 生 に つ い て の 自律 神 経 機 能 異 常 説 は,自 律. よ び下 垂 体 剔 出 の場 合 に は た と えCortisoneを. 注射. 神 経 障 害 に よ り,胃 壁 に血 行 障 害 が 生 じ,こ れ に 胃. して も血 液 成 分,と. くに血 糖 の 変 化 が 急 速 か つ 強 度. 液 が 作用 して 潰 蕩 が 生 ず る とい うの で あ る が,も. ち. に現 わ れ て お り,潰 瘍 性 変 化 も強 くあ らわ れ る.こ. ろ ん い ず れ の 学 説 も潰 瘍 の 発 生 原 因 と して 総 て を 一. の こと か ら両 者 の 間 に 因果 関 係 が あ る こ と が 充 分 に. 元 的 に説 明 出 来 な い点 が あ り,多. うかが え る.血 液 成 分 を正 常 値 に 保 ち うる よ うな 処. れ て い る わ け で あ る.. 置,た と え ば5%ブ. ドー糖 液 経 口 投 与 を 行 な う と潰. くの 学 説 が た て ら. 自律 神 経 と くに 迷 走 神 経 に 関 し て は,古. くか らい. 瘍 発 生 を 予 防 しえ た の は 実 に興 味 あ る こ と と い え よ. ろ い ろ と研 究 され て お り, Brodie (1814)13)は. う.. 神 経 切 断 に よ り 胃液 分 泌 量 の減 少 を 報 告 して い る し,. 第4節. 卵 巣 ・副 腎 剔 出 後 各 種 処 置 を行 つ た 場 合 の血 液成 分 と潰 瘍 性 変 化 の 関 係. 下 垂体 ・副 腎 ・卵 巣 は非 常 に密 接 な関 係 が あ る.. また は あ る期 間 わ お い て 剔 出 し,第2,第3節 様 処 置を 行 な つ て 観 察 した.そ. と同. の 成 績 は 表5に. 示. す.. は,胃. るい. の病 的 神 経 支 配 に よ る も の で あ ろ うと い つ て. い る. Hartzell (1929)15)は. 犬 にお ける 迷走 神経 切. 断 に よ り 胃液 の減 少 す る の を 確 か め, Pieri (1932) 16)は胃疾 患 々者14例 に 迷 走 神 経 切 断 術 を 行 な い ,同 様 の 胃 液酸 度 の 低 下 を 報 告 し て い る. Gushing. 採 血が 困 難 な た め, 1か ら5群 まで は術 後2日, 6群 は術後24時 間 で 採 血 した .. 5%ブ. と比 較 す る ドー糖 液 経 口投. 与 群 で は 血 液 成 分 の異 常,潰 瘍 発 生 を 術 後2日. 目の. 観 察 で は 認 め て い な い.. nsky14)以 来 の神 経 性 因 子 に も とず く潰 瘍 性 変 化 の 発 生 を 再 確 認 した, Dragstedt. (1943)18)19)20)が 潰 瘍. 患 者 に 対 し,迷 走 神 経 切 断 術 が 有 力 な治 療 効 果 を 有 す る こ とを 発 表 して 胃 分 泌 の神 経支 配 につ い て 画 期. 腎 ・下 垂 体 剔 出 と,卵 巣 剔 出 を も併 用. した時 の血 液成 分,お. (1932)17)は 脳 手 術 に さい し,胃 潰 瘍 が 続 発 す るの を 認 め 間脳 の 自律 神 経 中 枢 の 影 響 を 重 視 し, Rokita. 血 液成 分 と潰 瘍 性 変 化 を 第2,第3節 と,同 様 の 傾 向 が 認 め られ,. (小括)副. Rokitasky14)も 脳 疾 患 と 胃潰 瘍 につ い て の 発 生 機 序 は,食 道 お よ び 胃の 迷 走 神 経 の 反 射 作 用 か,あ. 卵 巣 を2週 間以 前 に 剔 出 し,副 腎 ・下垂 体 を 同時,. 迷走. よ び潰 瘍 発 生 につ い て 比較 し. 的 発 展 を もた ら した.犬,兎,ラ. ッ トを使 用 して 両. 側 迷 走 神 経 切 断 を 行 な つ た 大 井21)の実 験 で は,迷 走. てみ る と,し い て い え ば,卵 巣 剔 出 を 併 用 した場 合. 神 経 切 断術(迷. わ ず か 変 化 が 強 い よ うで あ るが 著 明 な 差 は 認 め られ. 形 態 学 的 変 化 が 強 く, 1.5ヵ 月 も た つ と 形 態 学 的 変. な い.田 辺10)の潰 瘍 発現 日数 の 観 察 で も,発 現 日数. 化 も胃 の 運 動 お よ び 分 泌 機 能 が 回 復 して くる と い つ. が や や 短 くなつ て い る程 度 で あ る.卵 巣 そ の もの の. て い る.そ こ で著 者 は迷 切 後1.5ヵ. 血 液 成 分 と潰 瘍 性 変 化 に対 す る作 用 は,あ. トを使 用 し,副 剔 あ る い は副 腎 ・下 垂 体 剔 出 を 行 な. るに して. も非 常 に 軽 度 な もの と思 わ れ る. Ⅱ. 迷 走 神 経 切 断 術 の 潰 瘍 発 生 に お よぼ す影 響 胃潰 瘍 の成 因 の一 つ に 自律 神 経 性 要 因 が 重 要 な 位 置 を 占め る こ とは 否 定 出来 な い と こ ろ で あ る. G. v. Bergmann (1913)に よ り 提 唱 され た 胃 ・十 二 指. 切 と 略 す)後1週. 間 前 後 に壁 細 胞 の. 月経 過 した ラッ. つ て,血 液 成 分 お よ び 潰 瘍 性 変 化 に 迷 切 が如 何 に影 響 す る か を 観 察 した. 第1節. 迷 走 神 経 切 断 と血 液 成 分 と潰 瘍 性 変 化 の 関係. 迷 切 の み を 行 な つ た群 を 両 側,左,右. 側 群 の3群.
(6) 216. 石. 表6. 原. 迷. に わ け, 1.5ヵ 月 後 に致 死 せ しめ て 観 察 した. 第1項. 弘. 道. 切. 群. 副 剔 後 の 著 明 な血 液 成 分 お よ び 潰 瘍 性 変 化 に つ い て は 前 編 で の べ た が,迷 切 が 如 何 な る影 響 を お よ ぼ. 両側 迷切群. 迷 走 神 経 が 両 側 完 全 に 切 断 され て い る場 合 は,ラ ッ トを 致 死 せ しめ て 観 察 す る と,胃 は 大 低 食 物 で 充. す かを 見 るた め に 迷 切 後1.5ヵ 両 側 副 剔 を 行 な い7日. 滴 され て お り,胃 を 切 開 して も胃 壁 は 弛 緩 して平 面. 第1項. 的 に伸 展 し う る.迷 切 を 行 なつ て い な い ラ ッ トの 胃. 1) 無 処 置 群. と は好 対 称 で あ る.術 後 迷 切 の完 全,不 完 全 を致 死. 月 経 過 した ラ ッ トに. 目 に致 死 せ しあ て 観 察 した.. 両 側 迷 切 と副 剔. この 群 は,術 前 と 同 じ飲 料 お よ び飼 料 を 投 与 した.. せ しめ て 肉 眼 的 に確 認 す る こ と は,手 術 部 位 の癒 着. 血 液 成 分 お よ び潰 瘍 性 変 化 は,表7,. の た め に 困 難 で あ る.こ の 際 胃壁 の 収 縮 性 の有 無 に. と くで あ る.副 剔 群 にみ られ た 著 明 な血 液成 分 の変. よ り判 定 す るの が 価 値 が あ る よ うに思 わ れ る.. 化 は 認 め られ な か つ た.ま. 胃粘 膜 は 正 常 胃 よ り弛 緩 して い る こ とは も ち ろ ん で あ るが,色. 調 が 薄 い よ うに見 う け られ た.全 例 に. 潰 瘍 性 変 化 も血 液 成 分 の不 均 衡 も認 め られ な か つ た (表6,. 1群).. 第2項. や や弛 緩 して い る が,両 側 迷 切 群 ほ ど弛 緩 は 認 め ら 粘 膜 も前 壁 が 後 壁 に比 しや や 貧 血 性 で あ つ. 液 成 分 の 変 化 も潰 瘍 性 変 化 も全 例 に認 め られ. な か つ た(表6, 第3項. れ な か つ た.こ. れ は 副 剔 後1%. NaOl液. 2群).. 射群. 血 液 成 分 に 不 均 衡 を お こす 目 的 で 迷 切,副 剔 後 Cortisone 5mgを. 毎 日一 定 時 間 に皮 下 注 射 し,術 後. 7日 目 に致 死 観 察 した(表7,. 2群).非. 迷切群に. 比 し血 液 成 分 の 不 均 衡 の程 度 が 非 常 に 軽 く胃 粘 膜 に 2例 の み ご く軽 度 の 出血 斑 を 認 め た に す ぎな か つ た.. 右 側迷切群. 胃 粘 膜 は 胃 炎様 所 見 を 呈 して お り,胃 壁 に 弛 緩 を 認. この 群 で は,後 壁 が 前 壁 に 比 しや や 弛 緩 し 肉眼 的. め た.. に 粘 膜 が 貧血 性 で あつ た.血 液 成 分 お よ び潰 瘍 性 変. 第2項. 化 も認 め られ な か つ た(表6,. この 群 で は血 液成 分 に変 化 が み られ,. (小 括)友. 投 与 群 にみ. られ た と同 様 の 所 見 で,迷 切 群 の 方 が 胃壁 の弛 緩 を. 2) Cortisne 5mg/animal/day注. この 群 で は,胃 を 切 開 す る と 後 壁 に比 し,前 壁 が. た.血. た 胃 の 肉眼 的 所 見 に お い. て も,全 例 に潰 瘍 性 変 化 は み られ ず,充 血 像 もみ ら. 認 め る に す ぎ な かつ た.. 左側迷 切群. れ ず,胃. 1群 に 示 す ご. 3群).. 田22)は,多 量 食 物 摂 取 に よ る胃 膨 滴,. 左 迷 切 と副 剔 群. に〓 〜+)の. 3匹(50%). 潰 瘍 性 変 化 が あ つ た.潰 瘍 性 変 化 は後. ひ い て は 外 因 性 刺 戟 が 迷 切 に よ る 胃停 留 時 間 の 遷 延. 壁 の 方 に 強 く,変 化 の 認 め られ な い も の で も後壁 に. に よ り加 重 的 に働 い て 潰 瘍 を 発 生 せ し め る と い つ て. 充 血 像 が 認 め られ た(表8,. い るが,著. 者 の 実 験 で は,迷. 切 の み の ラ ッ トの 胃は. 膨 満 は 認 め るが,潰 瘍 の 発 生 を み た もの は1例. 第3項. 1群).. 右 迷 切 と副 剔 群. もな. こ の 群 で は 前 壁 に 軽 い 充 血 像 を 認 め, +の 潰 瘍 性. く,ま た 血 液成 分 も変 化 は 認 め られ な か つ た.両 側. 変 化 を2例 認 め た.血 液 成 分 の 変 化 は 左 迷切 群 に比. お よ び右 側 迷 切 群 が,左 側 迷 切 詳 に 比 し血 糖 値 が や. し少 し軽 度 で あつ た(表8,. や 高 い傾 向 に あ つ た が 有 意 の 差 は な い.迷 切 側 の 胃 粘 膜 が 他 側 に比 しや や 貧 血 性 で あ る の は,血 管 運 動. (小 括)石. 2群).. 原(恵)23)は 迷 切,副. 剔 ラ ッ トに お いて. 胃 液 分 泌 の 著 明 な低 下 と同 時 に 潰 瘍 性 変 化 もな い こ. 神 経 の う ちの 拡 張 神 経 で あ る 副 交 感 神経 の 切 断 の た. とを 報 告 して い る.こ の 事 実 か らす れ ば 胃 液分 泌 の. め血 管 収 縮 神 経 で あ る交 感 神 経 優 位 の た め で あ ろ う.. 低 下 が 潰 瘍 発 生 の 予 防 因 子 と考 え られ る.田 辺10)の. 第2節. 迷 走 神 経 切 断 と副 剔 後 の 血 液 成 分 お よ び 潰瘍 性変化 の関係. 迷 切,副. 剔 ラ ッ トに人 工 胃液 経 口 投 与 を 行 な つ た実. 験 で,胃 底 腺 部 に軽 い充 血 像 を認 め た の みで あ り,.
(7) 副 腎剔 出後及び脳下垂体 剔出後の 胃潰瘍 発生に関す る実 験的研究 表7. 両 側 迷 切 お. 表8. 217. よ び 副 剔 群. 片 側 迷 切 お よ び 副 剔 群. 増 田11)の組 織 学 的 所 見 で は,副 剔 時 に見 られ る拡 張. 異 な 影響 を 与 え る もの で な い とい つ て い る.ま た 右. 像,う つ 血 像 も認 め られ ず,粘 膜 お よ び 粘 膜 下 血 管. 迷 切 状 に 一 定 時 間 経 過 後, glucose 1g/kg. に著 変 もな い と いつ て い る.こ れ ら所 見 か ら して 胃. の 静 注 を お こな い,膵 静 脈 血 中 イ ン シ ュ リ ン濃 度 は. 液 が 促 進 因 子 と して 作 用 して い るが,一 次 的 意 義 を. 何 等 有 意 の 変 動 を 示 さず,対. お くこ とは で きな い よ うに思 わ れ る.. られ る イ ンシ ュ リン分 泌 の亢 進 が 完 全 に 消 失 す る の. 血 液成 分 に つ い て 観 察 す る と,迷 切,副. 剔を行な. (50%溶. 液). 照 群 に お い て 常 に認 め. に対 し,左 迷 切 後 糖 を 負 荷 した 場 合 に は イ ン シ ュ リ. つ た 中で 両 側 の 迷 切 群 に お い て は 非 常 に変 化 が少 な. ン分 泌 亢 進 が 認 め られ る と い つ て い る.さ. く,右 側 迷 切 群 は 左側 迷 切 群 よ り変 化 が 軽 度 で あ つ. 切 を 追 加 す る と イ ン シ ュ リ ン分 泌 の 亢 進 は持 続 せ ず,. た.左 側 迷 切 は潰 瘍 発 生 の 予 防 効 果 が 少 な く血 液 成. 糖 負 荷 前値 に復 す る と報 告 して い る.こ の こ とか ら. 分 の不 均 衡 が 認 め られ た.. して 右 迷走 神 経 が イ ン シ ュ リ ン分 泌 亢 進 に重 要 な 役. Cortisone注 射 で は 両 側 迷 切 群 が 非 迷 切 群 に 比 し 変 化が軽 度 な こ とが わ か つ た.. 割 を 演 じて い る こ と が 考 え られ る.す な わ ち,右 迷 走 神 経 が血 糖 と非 常 に密 接 な 関 係 が あ る と い う こ と. あ る もの は迷 走 神 経 に は イ ン シ ュ リ ン分 泌促 進 作 用 が あ ると説 き,あ. る も の は逆 に 抑 制 作 用 を想 定 し,. で あ る. イ ン シ ュ リンは 糖 質 代 謝 の 面 で は極 め て 重 要 な影. また ある もの は迷 走 神 経 の調 節 作用 を 否 定 す る等 そ. 響 を お よぼ す に か か わ らず,小. の結 論 は まつ た く一 致 して い な い24).. 明 らか な 影 響 を お よ ぼ さ な い29).. La Barre25)は. らに 右 迷. 腸 粘 膜 の 吸収 能 に は. 副剔動物 では 迷走神経刺 戟で血糖. 著 者 の実 験 で は,迷 切 特 に両 側 お よ び右 側 の 迷 切. は下 降 す る が,迷 走 神 経 の膵 枝 切 断 後 に は血 糖下 降. を お こ な う と副 剔 時 の血 糖 値 に変 動 が 少 な くな るば. を 認 め な い と報 告 して い る.ま たFeldman26)の7. か りで な く血 漿 電 解 質 の 不 均 衡 も是 正 され て い くこ. %のO2吸. 実 験 で正常家兎 およ. とを 認 め た.ま. び ラ ッ トに お い て は 血糖 が 上 昇 す る が,副 剔 後 に は. とが わ か つ た.. 入 によ るAnoxiaの. 低 血 糖 を 招 来 し,迷 走 ・副 剔 マ ウ ス を 使 用 して の 血 中 イ ンシ ュ リン測 定 で 副 剔 後Anoxiaに. 第3節. した ラ ッ ト. の血 中 イ ン シ ュ リ ンの増 量 を認 め た が ,迷 切 ラ ッ ト. た 潰 瘍 性 変 化 も お こ りに く くな る こ. 迷 切 と 副 腎 ・下 垂 体 同 時 剔 出後 の 血 液 成 分お よび潰瘍性変化. 迷 切 後1.5ヵ. 月 以 上 経 過 して 副 腎 ・下 垂 体 を 同 時. で は そ の 増 量 を 認 め て い な い . Kessler27)も 電気 シ ヨ ッ クを ラ ツ トに使 用 して の実 験 で 同 様 の こ とを 認. に 剔 出 した.飲 料 水 は水 道 水 を 与 え,置 換 療 法 は 行. め て い る.. ま で に死 亡 した 例 は の ぞ い た.死 亡 例 には いず れ も. 小 坂 等28)の報 告 に よれ ば,犬. の上 膵 十 二 指 腸 静 脈. の イ ン シ ュ リン濃 度 は 右 迷 走 神 経 刺戟 と と も に急 激 に上 昇 す る が,左 迷 走神 経 刺 戟 後 の イ ン シ ュ リ ン量 は 著 変 を 示 さ な い の で迷 走 神 経 中 イ ン シ ュ リ ン分 泌 促 進 作 用 を 有 す るの は右 側 で あ り,左 側 の よ うな 特. な つ て い な い.術 後2日. 目 に観 察 した.術 後2日. 目. 脳 底 出血 を認 め た が 胃 の 潰 瘍 性 変 化 は 認 め られ な か つ た.こ. の群 で は 採 血 が 比 較 的 容 易 で 血 液 成 分 ,胃. 粘 膜 の 潰 瘍 性 の 変 化 もほ とん ど認 め られ な か つ た. 迷 切 副 剔 群 と 同 様 に 胃 は 内 容 が 充 滴 して い て,粘 膜 も一 見 正 常 の如 くみ られ 収 縮 性 が な い に す ぎ な か つ.
(8) 218. 石. 表9. 原. 弘. 道. 迷 切 ・副 腎 お よ び 下 垂 体 剔 出 群. た(表9).. に は こ と に糖 尿 病 が きわ め て 古 くよ り知 られ て お り,. (小 括)副. 腎 ・下 垂 体 剔 出群 の著 明 な 血 液 成 分 お. す で に1908年. Borchardtは. 末 端 肥 大症 の 患 者 には. よ び 潰 瘍 性 変 化 は,迷 切 を お こ なつ て あ る と お こ り. 糖 尿 病 が 高 率 に 発 症 す る こ とを 認 め て い る.こ の 問. に くい.何 故 下 垂 体 剔 出を 行 な つ た場 合 の 血 糖 低 下. 題 に 関 してGoetsch,. が 起 らな いか に つ い て は い ろ い ろの 因 子 が 含 まれ て. の 報 告 が あつ て 以 来,ず つ と臨 床 家 の 研 究 の 対 象 と. い る と思 わ れ る が,迷 切 に よ つ て 膵 の イ ン シ ュ リ ン. な つ て い る. Houssayや. 分 泌 が 減 少 す る.一 方 胃蠕 動 運 動 が 低 下 し,胃 は常. よ り糖 代 謝 に重 要 な の は下 垂 体 前 葉 で あ る こ とが 明. に充 満 され,胃. らか に な つ て い る29).. が糖 の 貯 蔵 庫 と して の 役 目を 担 い,. 糖 と小 腸 粘 膜 と の接 触 時 間 が 長 い た め に血 糖 値 が 低. 迷 走 神 経 と血 液 電 解 質,血 糖 値 の 関 係 は非 常 に興. (1910). そ の 他 の 多 くの 研 究 者 達 に. 下 垂 体 剔 出 動 物 の 血 糖 は好 適 な 飼 育 条 件 で も正 常 よ り20〜30mg%位. 下 しな い の か も知 れ な い.. CuahingやJacobson. い.正 常 動 物 あ る い は,人 間 は. 絶 食 に して も ほ と ん ど血 糖 値 に影 響 は な い.事 実 餓. 味 が あ り,今 後 の発 展 に よ つ て は,臨 床 的 方 面 え の. 死 直 前 ま で は 血 糖 値 に 認 む べ き変 化 が 起 らな い が,. 利 用 も大 い に 考 え うる テー マ で あ ろ う.. 餓 死 直 前 に な つ て 突 如 と して 低 血 糖 と な る.し か し 下 垂 体 剔 出 を 施 行 して あ る場 合 に は 絶 食 は速 や かな. 第4章. 考 按 並 び に総 括. 副 剔 後 の潰 瘍 性 変 化 は,血 液 成 分 と くにKNa平 衡,お. よ び血 糖 と密 接 な関 係 に あ る こ と は 前 編 で の. べ た が,副. 腎 ・下 垂 体,卵 巣 ・副 腎 ・下 垂 体 剔 出後. 血 糖 値 の 低 下 を 伴 な う.従 つ て動 物 は 比 較 的 短 期 間 に低 血 糖 痙 攣 を起 して 死 ぬ と いわ れ て い る. Philips & Robb. (1934)34)の. 報告 で は 下垂体 剔出飢餓 ラッ. トの血 糖 値 は35〜50mg%と. 低 くな り,又 腸 管 よ り. の 潰 瘍 に つ い て も副 剔 後 の場 合 と大 体 同様 の こ とが. の 糖 吸 収 は30%減. い い う る と思 わ れ る.副 腎 ・下 垂 体 剔 出後 の 物 質 代. 貯 蔵 は 正 常 動 物 に 劣 る とい つ て い る.こ れ は血 糖 調. 謝 は極 め て 複 雑 で あ り,ま た採 血 も非 常 に 困 難 で あ. 節 の た め のHomcostasis機. つ た の で 副 剔 の場 合 程 容 易 に成 績 が え られ な か つ た. を お よ ぼ して い るた め で あ る.. が,両. 腺 剔 出後 の血 液 成 分 の変 化 を 是 正 せ しめ る よ. う な処 置 を お こ な う と潰 瘍 発 現 が 抑 制 さ れ る. 動 物 の下 垂 体 を 剔 出 した 実 験 報 告 は比 較 的 少 な い.. じ,肝. 飢 餓 効 果 に対 して2通. お よ び 骨 骼 筋 のglycogen. 序の閾値 に下垂体が影響. りの 説 明 の 仕方 が あ る29).. 1) 下 垂 体 前 葉 は 組 織 の 糖 質 利 用 に 抑 制 効 果 を お よ ぼ して い る.従 つ て 下 垂 体 を 剔 除 す る と抑 制 が と. 小 動 物 で は 下 垂 体 の 剔 出は 前 後 両 葉 を 除 去 す る こ と. れ て 糖 質 利 用 速 度 が 異 常 に促 進 し肝 臓 の 糖 新 生能 力. に な る.下 垂 体 剔 出 で 胃潰 瘍 の 発 生 に関 す る 報 告 は,. は これ に 歩 調 を あ わ せ る こ とが で き な くな る.. Keller30)に よ る と18匹 の 犬 の 内8匹. に胃の出血性 エ. 2) 下 垂 体 は 一 次 的 に は肝 臓 に お け る糖 新 生 過 程. ロ ジ オ ンを 認 め て い る . Dodds31)は 兎 で 剔 出 後 に 胃. に影 響 を お よ ぼ して い る.し. エ ロ ジ オ ンを見 て い る が,ま. は非 糖 質 素 材 よ りの 糖 新 生 速 度 を 低 下 せ しめ て,末. た逆 に 下 垂 体 エ キ スを. 注 射 して も 胃 に 潰 瘍 性 変 化を 見 て い る. Ivy32)は. ピ ッイ ト リンを 犬 に皮 下 注 射 して 無尿 や. 尿 比 重 の 上 昇 を起 して も潰 瘍 発 生 は 認 め な かつ た と い っ て い る. Winkelstein33)は. 若年者 の十二指腸 潰. 瘍 に下 垂体 の 機 能 障 害 を 認 め た と い つ て い る.. たが つ て 下 垂 体 の 剔 除. 梢 の 利 用 速 度 は正 常 で もそ の 必 要 と す る糖 量 を もは や 供 給 で きな くな る. 以 上 の 説 明 の い ず れ が 正 しい か 現 在 で は賛 否 あい な か ば して い る. 鼠 や兎 を 用 い た研 究 で は,末 梢 組 織 の 糖 利 用 を 強. Keller30)に よ る と下 垂 体 剔 出 後 の 胃 の変 化 は 視 床 下. く抑 制 して い る と い う結 論 に な つ て い るが,猫. 部 電 気 刺 戟 の 際 に見 られ る もの と同 じで あ つ た と い. で は 前 葉 の 一 次 的 作 用 は 肝 の糖 新 生 で あ っ て 下 垂 体. つ て い る.. 剔 除 は単 に 末 梢 組 織 の 糖 利 用 を 促 進 せ し め な い のみ. 下 垂 体 と糖 質 代 謝 と の 関 係 に つ い て み る と臨 床 的. な らず,逆. や犬. に か え つ て 減 少 せ しめ る とい う結 果 にな.
(9) 副 腎剔 出後及び脳下垂体剔 出後の 胃潰瘍 発生 に関す る実験 的研究 の 下 降, ‑Naの. つ て い る. Fischer35), Russe136)37), & Cori38)そ の 他 の 結 論. 219. 上 昇 を示 し,生 体 が 副 腎 機 能 亢 進 状. 態 に あ ると 考 え られ る場 合 で あ る.著 者 の実 験 に お. で は 鼠 の 下 垂 体 を 剔 除 す る と糖 質 の 酸 化 が 大 と な り,. け る,副 剔 後 のCortisone多. 下 垂 体 エ キ スを 投 与 す る と体 内 グ リコ ーゲ ンを 固定. に入 る と考 え られ る. Stressの 疲 憊 期 に 相 当 して 発. して 糖 質 利 用 を 抑 制 す る と い う.. 生 す る と考 え られ る潰 瘍 で は,低 血 糖,胃 液 分 泌 低. 下 垂 体 剔 出犬 に経 口 的 に ブ ドー 糖 を 投 与 した場 合 に は血 糖 の増 加 が著 明 で正 常 値 へ の 回 復 もお そ い.. 下,血 清Kの 上 昇, Naの. 量 注 射 の 潰 瘍 もこ の 中. 低 下 を 示 し,生 体 が 充 分. な 反 応 力 を 欠 如 して い る状 態 と考 え られ,下 垂 体 ・. Foglia & Potichの 正 常 犬 と 下 垂 体 剔 出 犬 に 同量 の. 副 腎 系 が 疲 憊 し消 も う した場 合 で,副 剔 とか,下 垂. 糖 の 持 続 静 脈 注 射 実 験 で も同 様 の 結 果 を 報 告 して い. 体 ・副 腎 剔 出後 の 変 化 が そ の代 表 的 な もの で あ ろ う.. る.こ れ は下 垂 体 剔 出 に よ り糖 の 処 理 能 力 が 減 退 す. これ ら両 種 の潰 瘍 が,実 験 的 に 同様 な 潰 瘍 性 変 化 を. る こ とを 示 して い る29).. 示 す.す. な わ ち,部 位 的 に も 胃底 腺 部 に 発 生 し,同. しか し,血 糖 曲線 は正 常 で あ り恐 ら くさ らに緩 徐. 部 の 特 殊 性 を示 す と同 時 に,相 反 す る血 液 性 変 化 が. に上 昇 す る と報 告 して い る もの もあ り,藤 本39)は下. 同 様 な 現 象 とな つ て 現 わ れ る と い う事 実 を 注 視 す る. 剔 犬 で は 血 糖 曲 線 の 上 昇 が 少 な く糖 投 与 後 に も糖 尿. 必 要 が あ る.. が正 常 動 物 よ り軽 度 で あ る と報 告 して い る.. 迷 走 神 経 と胃潰 瘍 の 関 係 につ い て み る と,迷 走 神. 著 者 の 実 験 で は,下 垂体 剔 出 後 に低 血 糖 が 起 るが 10),副 腎 と下 垂 体 を両 腺 剔 出 す る と さ らに著 明 とな る.こ れ らの 場 合Cortisoneを %ブ. 多 量 注 射 す る か,. 5. ドー糖 の経 口投 与 を併 用 す る と血 糖 を正 常,ま. 経 が 胃液 分 泌,胃. 運 動,胃 血 管 等 に 大 きな 作 用 を ゆ. う して い る こと は 周 知 の 事 実 で あ る.黒 津43)は家 兎 の 視 床 下 部 の 副交 感 帯 を 強 く電 気 刺 戟 す る と,胃 に 出血 が100%現. わ れ るが 迷 走 神 経 を 切 断 して お くと. た は それ 以 上 に保 ち う る.副 腎 ・下 垂 体 系 の 機能 脱. ほ と ん ど 出血 は現 わ れ な い と い つ て い る.ま. 落 時 に は低 血 糖 を き た し,機 能 亢 進 時 に は高 血 糖 を. 海44)は,横. きた す と考 え られ る.そ. の 発 生 を完 全 に 防 ぎ う る こ と は 興 味 あ る事 実 で あ る. して 本 実 験 で 潰 瘍性 変 化 の. 著 明 な場 合 は必 ず低 血 糖 値 を 示 して い た.. よ れ ば 下 垂 体 剔 出動 物 で は, KやPの. 血清 中 の値 は変 らな い の にKやPの. 瘍. と いつ て い る. Porter45)の 猿 使 用 実 験 で はStress. 次 に下 垂 体 と電 解 質 との 関 係 に つ い て み る と, de Bodo等40)に. 隔 膜 下 両 側 迷 切 が ラ ッ トのStress潰. た鳥. に よ る 胃 分 泌 刺 戟 の伝 導 経路 は 視 床 下 部 の前 部 か ら 迷 走 神経 起 始 核 を 通 り,迷 走 神 経 を 伝 つ て 胃 に 行 く. 排 出が減ず ると. 経 路 と,視 床 下 部 の後 部 か ら体 液 性 に脳 下 垂体 一 副. いつて い る. Earle等41)の. 観 察 で は下 剔 犬 は 数 週 間. 腎 系 を経 て 胃に 働 く経 路 の2つ が あ り,前 者 は 迷 切. 食 塩 を制 限 した場 合 もNa保. 持 能 力 を 有 し血 清Na. に よ り,後 者 は 副 剔 に よ り遮 断 され る と い つ て い る.. が維持 され て い る.こ の 点 は副 剔 時 と異 な つ て い る.. 迷 切 を 胃,十 二 指 腸 潰 潰 瘍 に 施 行 して い る報 告 が,. さ らにK塩 を 静 注 して も腎K排 泄 機 序 に は 変 化 が 認. 現 今 ア メ リカ に お い て 多 数 見 受 け られ る. Schindler. め られ て い な い.下 垂 体 剔 出動 物 が 副 腎 萎 縮 を 生 ず. 46)の胃鏡 検 査 所 見 に よ れ ば,胃 潰 瘍 患 者 の 胃切 除 の. るに もか か わ らず塩 類 制 限 あ る い は, K投 与 に 耐 え. 際,迷 切 を 行 な つ た方 が 迷 切 を 併 用 しな か つ た 場 合. う る こ とは副 腎 皮質 がACTHを. 欠 如 して も な お一. よ り術 後 消 化性 潰 瘍 の 発 生 もな く胃 炎 も少 な い と い. 定 のmineralocorticoidsの 分 泌 を 行 な つ て い る と考. つ て い る.ま た,近 藤47)は急 性 胃潰 瘍 患 者 の 胃鏡 検. え られ る.. 査 で 食 塩 投 与 を 行 な つ た 症 例 に も胃 粘膜 変 化 の改 善. Wright42)の. トカ ケ の 下 剔 実 験 で は,血. 減少 す る傾 向 に あ るが5%ほ. 清Naは. を み た とい う報 告 を して い る が,こ れ ら は著 者 の興. ど にす ぎ な い. Kは 正. 味 を ひ くと こ ろ で あ る.迷 切 後 副 剔 また は副 腎 ・下. わ ず か 増 加 す るがK. 垂 体 剔 出を 施 行 して も血 液 成 分 に変 化 を 起 しに くい. 常 と変 らな い.筋 肉 内 のNaは. は正 常 範 囲 内 に あ る とい っ て い る.い ず れ に しろ著. とい う こ と,お よ び 副 剔 後 に発 生 し う る ラ ッ トの 胃. 者 の行 な つ た 短 期 間 の 観 察 で は下 剔 の み で は 電 解 質. 潰 瘍 を 食 塩 水 投 与 で 予 防 し うる とい う事 実 に 関連 が. の 変 化 は 余 りな い よ うで あ る.. あ るの で は なか ろ うか と思 わ れ るか らで あ る.. Selye1)2)のStress潰 澁 瘍 はStressの. 瘍 に お け る観 察 で は, Stress. Benjamin48)49)50)は. 人 胃 お よび 動 物 胃 の 胃壁 血 管. 警 告反 応 期 と疲 憊 期 の 両 期 に お こ. 構 造 を 検 査 し,神 経,血 管 の 異 常 に よ り潰 瘍 が 発 生. る とい う. Stressの 警 告 期 に相 当 して 発 生 す る と考. す る と の見 解 を とつ て い る.人 の 正 常 胃 と迷 走 神 経. え られ る潰 瘍 で は,高 血 糖,胃 液 分泌 亢 進,血 清K. 非 刺 戟 の 犬 胃 とで は,胃 血 管 の 構 造 が 同 じで あ る こ.
(10) 220. 石. 原. と,ま た,胃 潰 瘍 患 者 の 胃 と右 側 迷 走 神 経 を 刺 戟 し. 弘. 道. び 胃 の 潰 瘍 性 変 化 が 著 明 で あ る.. た 犬 の 胃 と も,そ の 構 造 が 同 じで あ る こ とを 証 明 し. 3) 両 腺(副. 腎 お よ び下 垂 体)剔. 出後飲料 によ り. て い る.粘 膜 の血 管 だ け につ い て も 同様 な所 見 で あ. 低 血 糖 予 防 処 置 を行 な う と,変 化 が 軽 度 で あ り, 1. る とい つ た.す. %なNaCl液. な わ ち,人 お よ び 犬 の 胃 で は 噴 門 ・. 胃 底 部 と 幽 門 部 と は血 管 構 造 が 異 な つ て お り,前 者. こ しや す い.. で は,血 管 が 比 較 的 大 き く,か つ あ ら い の に,後 者 で は,比. 較 的 細 く,大 血 管 網 を つ くつ て い る.犬 で. の 経 口投 与 は 予 防 効 果 が な く低 血 糖 もお. 4) 両 腺 剔 出後Cortisone注 mg/100g. B. W./dayの. 射 を 施 行 す る場 合0.1. 注 射 で は 血 液成 分 の 不 均衡. 右 側 の 迷 走 神 経 を刺 戟 す る と,幽 門 部 の 大 血 管 網 が. を 是 正 しえ な い が,. 消 失 す る.そ. sone少 量 注 射 併 用 で は,血 液 成 分 の 変 化 の 是 正 が. して 迷 走 神 経 刺 戟 の 犬 で 認 め られ た 所. 5%ブ. ドー糖 経 口投 与 とCorti. 見 は,潰 瘍 患 者 の 胃 に も同 様 に認 め られ る.左 側 の. 認 め られ 潰 瘍 発 生 も認 め られ な い.Cortisone. 迷 走 神 経 を 刺 戟 した犬 で は,噴. animal/dayの. 減 少 す る. Benjaminは,こ ず い て,迷 走 神 経,こ. 門 ・胃 底 部 の血 管 が. の よ うな 血 管 所 見 に基. とに 右 側 迷 走 神 経 が 唯 一 の原. るが,副 剔 の み の場 合 に 比 し,程 度 も軽 く潰 瘍 発生 も認 め られ な い. 5) 卵 巣 ・副 腎 ・下 垂 体 剔 出 の 場 合 は 副 腎.下 垂. 因 で は な い ま で も人 の 胃 潰 揚 に お け る発 生 原 因 と し て 重 視 され る こ とを 強 調 して い る.. 体 剔 出 の場 合 に 比 し余 り差 を 認 め られ な い. 6) 迷 切 の み で は 血 液 成 分 お よ び 胃 の 潰 蕩 性 変化. 増 田11)の研 究 に よ る と,迷 切 後 副 剔 を 行 な つ て も, 副 剔 険 に み られ る よ うな 胃 血 管 変 化 は み られ な い. 著 者 の 行 なつ た 両 側 お よ び 右 側 迷 切 ラ ッ トに副 剔, 副 腎 ・下 垂 体 剔 出 を 行 な つ て も血 液 成 分 に 変 化 が お. も認 め られ な い. 7) 迷 切 を 行 な つ て あ る と 副 剔 を行 な つ て も 血 液 成 分 お よ び潰 瘍 性 変 化 は 認 め られ な い.. こ りに く く,潰 瘍 発 生 が 少 な い と い う こ とは,迷 走 神 経 が 血 管,胃. 液 分 泌,胃. 5mg/. 注 射 で は逆 の 不 均 衡 状 態 を 示 して い. の 運 動 に 関 して 大 き な作. 用 を 有 して い る 他 に 体 液 性 変 化 に対 して も重 大 な意. 8) 片 側 迷 切 に 副 剔 を 行 な う と,右. 側 迷切群では. 血 糖 値 の 変 動 が な く,血 液 成 分 お よ び潰 瘍 性 変 化 も お こ り に くい. 9) 迷 切 を 行 な つ て あ る と 副 腎 お よ び 下 垂 体 剔 出. 味 を 有 す る よ うに 思 わ れ る.. を 行 な つ て も血 液 成 分 お よ び 潰 瘍 性 変 化 が お こ りに 第5章. 結. 語. ラ ッ トの 副 腎 ・下 垂 体 剔 出,お. くい.. よ び両 腺剔 出 前 に. 迷 切 を加 え た 場 合 の 胃 の 潰 瘍 性 変 化 な ら び に 血 液 成 分(血. 漿 電 解 質 お よ び 血 糖)の 変 化 に つ い て 実 験 的. 研 究 を 行 な い,次. の成 績 を え た.. 終 りに のぞ み 御 指 導 御 校 閲 を 賜 つ た 恩 師 津 田前教 授,砂. く御 礼 申 し あ げ る. な お本 要 旨 は,第58,. 期 間 の観 察 で は ほ と ん ど見 られ な い. 2) 副 腎 ・下 垂 体 剔 出 無 処 置 群 で は 血 液 成 分 お よ. 消 学 会 中四 国第1回. 文 "Stress". I-IV,. 1950-1954.. Selye, me,. H:. 1952.:田. The. story. of the adaptation. 多 井 訳:適. AC. 5) Sandweiss, D. J.:. 27:. 604, 1954. 6). 田 中:塩. 野 義 研 究 所 年 報,. 7). 金 井:臨. 床 検 査 法 提 要,VII‑54昭29.金. 129,. 8). Coleman. flame. 9). 柳 沢:光. 電 比 色 計 の 実 験68,昭30.共. R. W., et al,: Hypothalamic influences. 10). 田 辺:ホ. ル モ ン 失 調 性 潰 瘍 に 関 す る 実 験 的 研 究,. S. J., et al.:. chronic stress and peptic. ulcer I. The effect of ACTH and Cotisone up on gastrtric secretion, J. A. M. A. 147: 1951. 4) Porter,. Effect of ACTH and of Cu. rtisone on peptic ulcer, Gastroenterology,. 昭32.. 医 歯 薬 出 版.. 3) Gray,. 総 会 に お い て発 表 した.. 875. 1953.. syndro. 応症候群 の話. 59回 日本 外 科 学 会 総 会,日. 献. TA Inc. Med. publi., Montreal, Canada. 2). よ び 田 辺 博 士 に 深 甚 の 謝 意 を 表 し,. ま た種 々御 協 力 を い た だ い た 増 田,森 本 両 博 士 に厚. 1) 下 垂 体 剔 出 後 の 血 液 成 分 お よ び 胃 の変 化 は短. 1) Selye, H:. 田教 授,お. on Hcl secretion of the stomach. Surgery,. 33:. No.. 5,. 678,. 1955. 原出. 版. photomemeter説. 岡 山 医 学 会 雑 誌,. 71:. 527,. 明 書.. 1959.. 立 出 版..
(11) 副腎剔 出後及 び脳 下垂体剔 出後の胃潰瘍発生 に関す る実験的研究 11). 増 田:ホ. induced. ル モ ン 失 調 性 胃 潰 瘍 の 実 験 的 研 究,岡. 山 医 学 会 雑 誌,. 71:. 3551,. 1959.. Wchnschr.,. 50:. & Med.. 46:. 小 坂 ら:. Insulin分. 29). Soskin,. 2, 1913.. 医 学13:. 13) Brodie, B. C.: cited by Hartzell,. 14). J. B.:. The. The. 代 謝,昭31.医. 潰 瘍 症,. 304,. Pieri,. J. B.:. The effect of section of the. of Chicago. Press:吉. 田. 歯 薬 出 版.. Ulceration in the diges Am.. J.. 109: 63, 1934. Pituitary control of alim. 潰 瘍 症,. 875,. stomach produced by the administration. of po. sterior pituitary extract, Proc. Roy. Soc. Med., Peptic ulcer and the inter brain,. 18) Dragstedt, L. R. et al.:. 1, 1932.. 123: 32). Supradiaphragmatic. section of vagus nerves in treatment of duodenal ulcer, Proc. Soc Exper. Biol. & Med., 53: 152, 1943,. Ivy,. 22, 1937. A. C.:佐. 藤 よ り 引 用:実. 胃 潰 瘍 と の 差 異,最. 33) Winkelstein, tary. 新 医 学14:670,昭34.. A., et al.:. dysfunction,. 験 的 胃 潰 瘍 と人. It's relation to pitui. J. Mt. Sinai Hosp.,. 12:. 773, 1945.. 19) Dragstedt, L. R. et al.:. Section of the vague. nerves to the stomach in the treatment. 34) Philips, R. A., et al:. Carbohydrate metabolism. of pe. studies in hypophysectomized albino rats, Am.. ptic ulcer complication and eud results after four years, Ann. Surg., 126: 687, 1947.. 35) Fisher, R. E., et al.: Carbohydrate oxidation in. 20) Dragstedt, L. R. et al.:. Appraisal of vagotomy. for peptic ulcer after 7 years, J. Amer. Med. Ass., 145: 795, 1951. 大 井:胃. J. Physiol. 109: 82, 1934.. hyhophysectomized rats, Med. 34:. Poc. Soc. Exp Bio. &. 106, 1936.. 36) Russell J. A., et al.: Maintenance of carbohydr. 十 二 指 腸 潰 瘍 症 に お け る2,. 的 事 項 に 対 す る 再 検 討,日. 3の. 基礎. ate levels in fasted hypophysectomized rats tre ated with anterior pituitary. 外 誌,55:698,昭. Exp. Biol. & Med. 34:. 29. 22). Physiol.. 江 堂.. Surg Gyn. & Obst., 55:. 21). University. Metabolism. entary blood flow and secretion changes in the. 井 よ り 引 用:胃. 17) Cusbing, H.:. Carbohydrate. 31) Dodds, E. C., et al.:. 161, 1930.. G.:大. 1957.南. 新. tive tract following hypophysectomy,. Vagus nerves on gastric acidity, Am. J. Phy siol. 91:. 泌 の 神 経 性 調 節(完)最. 30) Keller, A. D., et al.:. 江 堂.. 15) Hartzell,. Biol.. et al.:. 訳:糖. 井 よ り 引 用:胃. and sy. Soc. Exp.. 567,昭33. S.,. 1952.. Rokitansky, C:大. Proc.. 1941.. acidity, Am. J. Physiol. 91:. 1957.南. 16). 64,. effect of section of the vagus nerves on gastric 161, 1930.. of the vagoinsulin. system,. 28). 12) von Bergmann, G.: Ulcus duodeni uud vegeta tive Nervensysem., Berl. kin. convulsions. mpathico-adrenal. 221. 友 田:潰. 瘍 の 発 生 と 電 気 化 学 的 に 見 た 局 所 素 因,. 日外 誌,. 55:. 23). 石 原:慢. 性 胃 炎 と 胃 潰 瘍,昭31.医. 24). 小 坂:Insulin分. 25). La. 12:. 706,昭29.. 泌の神経性調 節. J.. J. A.:. 〔I〕 最 新 医 学,. 38) Cori, C. F., et al.: carbohydrate. et al.:小. 坂 よ り 引 用,. 分 泌 の 神 経 性 調 節(完)最. Insulin. 新 医 学13:. 565,. 昭33.. Glycogen disappearance and. oxidation. in hypophysectomized. rats, J. Biol. Chem., 115: 39) 藤 本:正. sympathetico-adrenal. On the vago-insulin. and. system and their mutual. relationship under conditions of central excita tion induced by anoxia and convulsant. drugs. 131: 281, 1940.. 27) Kessler, M., et al:. The effect of electrically. 627, 1936.. 常 犬,大 脳 垂 体 全 摘 出犬,大. 葉 摘 出 犬 並 に 大 脳 垂 体後,中. 26) Feldman, J., et al.:. Am. J. physiol.. The relation of the anterior. pituitary to carbohydrate metabolism, Physiol. Rev. 18: 1, 1938.. 学 書 院.. 103,昭32. Barre,. 37) Russell,. extracts, Proc. Soc.. 406, 1936.. 脳垂体前. 葉 摘 出犬 に 於 け る. 含 水 炭 素 代 謝 とThyroxin及. びOohorminと. 関 係,成 医 会 誌, 62:. 1943.. 255,. 40) Da Bodo, R. C., et al.:. Electrolyte and water. excretion in the hypophysectomized Proc. 9:. の. dog. Fed.. 30, 1950.. 41) Earle, D. P., et al.:. Effect of hypophysectomy.
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