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鼻咽腔に原発した細網肉腫症の一例

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Academic year: 2021

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〔学

則〕

日本女子医学研究三国6回総會演説抄録

1・耳性冠後膿瘍の一治瞼例

東女第二病院耳鼻 赤垣美代子

9才男免勧懲残部24年10月21日

主訴 左耳痛並に激烈な左偏頭痛。 幼時より左慢性 中耳炎あり,10日前運動会の後に主訴起り,penicillin 30方単位4日聞連続注射に不拘症状悪化し紹介されて 当科に入院す。 体濫38。C,脹搏120,顔貌苦悶状,巡査は鼓膜全欠 損,耳漏なし。鼓室後上部に真殊腫塊の一部を認め・s E¥L 檬突起部圧痛激甚。腰椎穿刺で,圧ほ600mm, Que・ ckensted氏現象左側陽性,左側真珠熱熱静賑洞血栓の 診断下に,先づ中耳根治手術施行。揖指頭大の真珠腫塊 が乳様洞入口部を閉塞し,膿汁ほ排出妨げられ,乳様洞’ に圧縮潴溜し,第1難で噴出した。 広範囲に静脈洞周 囲膿瘍あり,洞血栓を確めたので創面にpenicillin注 入をした。衣で左内頸静脈結紮を施行。其ec penicillin 力輔蹴鞠の頸動脹注射を併用した。弔膿諸症状一時軽 快したが7日目より再び増悪,依ぞ8日目再手術施行, S餅状洞後方から横洞に副って硬脳膜外膿瘍初耳壁を 広く拡大除去し,側頭葉を露出すると,横平下部硬脳膜 に膨隆,変色部を認め,試験穿刺で膿汁を証明,蜘こ側 頭葉膿瘍あるを確め切開,悪臭性膿汁約10cc耕除し

た。膿瘍腔の大きざ上下6Cm,幅2cm,深さ3cmで

ゴム排膿管を挿入手術を終了した。 爾後,膿瘍腔内に Rivan61液洗HLft,後penicill{n注入,並に腰椎穿刺を反 復連続しで自覚症消失し,創面の肉芽形威ほ良好となり 硬脳膜切開口は縮少したが,膿瘍腔からほ少量乍らも排 膿ほ持続した。 約1カ月の後膿瘍腔内洗蔽の際注入し たpenic量11inが流出せず,同時に突然激しい頭痛を訴. えたので申止,翌臼より悪心,嘔吐,欠1申頻発,発熱 38.8。C,脊髄液ほ強度に梱濁.して完全な化膿性脳膜炎 となった。penicillinの頸動脈注射,髄腔内注入並に筋 注にて急速に症状軽快,6日後には脳膜炎症状は全く消 失し,之を契機として脳膿瘍も垣隣に閉塞し,創面の肉 芽形成も良好で3週聞で退院,以後異常を認めない。 従来,脳膿瘍の予後ほ不艮とざれ.てるるが,本例ほ治療 申膿瘍壁の破裂により,化膿性脳漠炎に進展したが,幸 いpenicillinの頸動脈注射並に髄腔内注入により全治 したものである。 2.慢性副鼻腔炎の病理,特に骨の組織畢的観察

日本医大耳鼻 稻:葉節子

慢性副鼻腔炎の病理組織学的研究ほ,これ迄詳細に行 はれて来たのであるが,その大部分は上顎洞粘膜につい てであり,骨の病変に就てほあ’まりふれられてるない。 最近ようやく滑変化k就ての研究発表が見られるよう になり注目されて来たのである。 私は,慢性副鼻腔炎にて手術を施行した患者の上顎洞 30側,籠骨蜂集40側の粘膜及骨壁の組織学的検索を 試み,特に10例に於てほ手術時各部,即ち上顎洞犬歯 鯨骨壁,洞粘膜,下鼻道側壁,自然孔附近,基板(上顎 洞より後部箭骨面案への境界部),飾骨胞,前回骨蜂案, 鋒筋骨三三,より摘出したものについて夫々検索を行っ た。 しかして節骨蜂案の骨病変は最:も顯著に認められ. た。即ち,.骨の変性,萎縮,壊死,ハPヴェル氏管拡 大,窩前回牧,増殖等の組織学酌変化は殆ど全例に見ら れた。 、 慢性副鼻腔炎の手術後の経過を観察するに,骨病変の 組織像,特に舗骨蜂案の病変の甚だしきものは経過不良 のものが多いことを認めた。 慢性副鼻腔炎は単に粘膜 の病変のみでほなく,骨:炎も合併してみることを思え ば’粘膜除去のみの手術でば完全治癒は営めなしt・のほ当 然のこと仁者える。勿論,アtrルギP体質など全く否定 することほ出来たいが,骨病変に対して新しい認識を持 ち手術後の後療法に一層の工夫が必要であると思う。 3.鼻咽纏に原発した細網肉腫症の一例

東女耳鼻科 小島杏子

患者ほ三和某43才の家婦。初診;昭和25年7月5

目。 主訴;両側耳鳴難聴,右咽頭痛及び左耳後部淋巴 腺腫脹。 家族歴;腫瘍の遺傳的関係はない。既往歴; 13才の時両側扁摘,14才の時左頸部結核性淋巴腺炎に て摘出手術を受けた。 現病歴;昭和24年工2月初旬 より急に左頸部淋巴腺の腫脹をmu L医療を受け15日で 軽快。 本年3月初句再び左頸腺腫脹し前回同様加療し たが軽快せず,5月下旬より左耳鳴起れり。6月2日に 本院放射線科を訪れ,淋巴肉腫症の疑診の下に6月5Ei Td一 ag 一

(2)

43 より15日迄に総計750rを左頸部1こ照射し,以後左鎖 骨に1球場淋巴腺腫脹を残して軽快したQ7月初句より 両側耳鳴難聴,口臭及び血膿性鼻漏菟認め,又喀療の悪 臭あるに驚き当科に受診した。 現症;全身所見 体温 37.2。C顔色蒼白,栄養不良。淋巴腺腫脹は左側頸部に 小難卵大1個,左腋窩及び右銀骨上窩に各々今月頭大, 大豆大に1個つつ腫大す。 田鼠膜部には鳩卵大1個, 揖指頭大3∼4個の腫大あり。腫脹部の表面皮膚に発赤 なく圧痛及び波動はない。表面雫滑,硬度鐸力性硬,周 囲組織との癒着なし。 胸部に所見ほないが肝臓を2横 指触れ脾臓ほ触れない。血液ワ氏反応陰性。』末梢血液 にほ淋巴球減少以外ほ異常なし。 局所所見;鼓膜両側 共に濁濁丙噛し前下部帯黄色に透視す。 鼻腔は著変な し。咽頭は右側索より後口蓋弓に亘り浮腫状に腫脹し 之に続く鼻咽腔天蓋から右耳管隆起に亘り漫潤腫脹し, 汚臓荻白色の被苔を有する潰瘍を認め,茸管開口部は二 三ず。潰瘍面より結核菌陰性。聴力は無音系梢や障碍 さる。 直ちに両鼓膜試験穿刺にて淡黄色透明梢や粘稠 液各0・4cc採取したが細菌を認めず。爾来外来にて鼻

咽腔に体IX線照射を開始す。7月20置鼻咽腔より

の試切を行い病理組織的検査の結果,細網肉腫症と診断 し,7月25日入院。以後所々の淋巴腺に深部照射を行 いっっ経過を観察申である。 に対して毒性がある。 第2例;鈴木某,ユ6才,女事務員。初診;’昭和25 年q月2日。主訴;軽度の咽頭痛。既往症;時々歯齪 炎,扁桃腺炎に罹患,本年4月右乾性肋膜炎に罹患。現 病歴;1ケ月前高熱, 咽頭痛あり,2H後解熱したが 以後咽頭後壁に広く潰瘍を生じ,某医より咽頭結核の疑 で当科1こ紹介された。現症;体温36.6ec,体側中等, 胸腹部に著変を詔めない。 局所所見;咽頭ほ上から下 階全面に亘る表在性潰瘍があり,表面は毎状で穎粒聞に 白色被苔がある。 鵡後口蓋弓は侵蝕されて境界不朗。 塗抹標本で特殊菌を認めない。病理組織単的に淋巴球, プラスマ細胞の浸潤及部位により一部上皮様細胞,:巨大 細胞を含む肉芽組織を認あた。 』血液ワ氏反応陰性。 培 養により門跡菌を証明した。 L 治療3両鴇草ヨ芦ドカリ内服,局所にパソネソズチ・・. ル氏変法及び紫外線照射を行い,第1例は著しく軽快し た。爾経過観察中で,その飽の検索続行中△看ある。 5・、人胎盤絨毛上段の細胞学蘭研究

童女解剖 内田駆子

入及び諸動物の胎盤の発生学的,細胞学的研究ほ古く より多くの人々によりなされてるるが,それら研究者の 意見ほ必ずしig 一致せず,叉,詳細な細胞学的研究を行 つた人は少いので,私は本研究を試みた。 4・ 口腔,咽喉醸母菌症の二例 、 材料ほ妊娠2カ月から10カ月に至る約80例の胎盤 東女耳鼻科 黒 川 清 子 である。 箆1例;大沢某26才・男工員・初診}昭和25年 胎盤の絨毛IS :層の上皮細慰こ覆1まれてるる。その 1月31日。主訴;軽度の咽頭痛及膿下障碍。既往症; 衷層をなす細胞は,所謂ジンチチウムをなす。 この層 18才で肺浸潤罹患。現病歴;昨年3月喉頭辺に魚骨を ほ妊娠初期程厚く,妊娠の経過すると共に家第に薄くな $し自然にぬけたが,同年9月より主訴を生じ軟口蓋の る。核は一般にクロマチソに富み,2乃至3個の核小体 潰瘍に気付Zt・た・麟 ・喀痴軍鶏等はない。事理;をもつ。この核は直接分裂及び穂こ間接分裂をなす。 体温37・19C,体格良,胸腹部に著変を認めない・局所 原形質内にば,ミトコンドリア,二身,室隅が認められ

所見・咽頭粘黙搬に課し漱口蓋に2×3・5cm大る・こ噺見により,恐らく顯繊紛泌騨で,之漱

の浅い潰瘍がある。 表面苺状で前縁にぽ挾い白色苔が 笛に液化して染色牲を失い,温州即ち分泌室胞となって あり境界明瞭でs辺縁纏なく・肥鞭1閏も詔めな)’・・四四れ,この麟こ於て分泌現象が行はれてるる事と思

両側前口蓋弓瞭脚湘髄・舌は白苔を被り眼が強1*れる。

い。喉頭蓋軟骨ほ発赤浸潤著明で粗製・豚脂檬苔が附着・ ラソグハソス氏細胞は,ジンチチウム層の下層に一列 して居る。潰瘍面の白色苔の塗抹標本でヂフテリー菌・ に並んだ,明るい,境界の明確な細胞である。 この細 結核菌・スピロへFタ等敦れ毛陰性。 梅毒を疑ったが 胞は妊娠初期にほ密在するが,月齢の進むにつれて減少 血液ワ氏反応陰性・血液像正常・罪報等価7・咽頭する。しかし,’憩ケ月に至るも,決して全く消失する 及喉頭の病理組waee的検査で結核擁像を詔めないが・割判、く,処々に野田胞が認められる。核ほ伽マチ 上皮下に多数の淋巴球,プラスマ細胞の浸潤を認めた。 ンに乏しく明調でk,る。 この細胞にも核分裂が認めら 駆梅療法を試みた力撫効・醸購症を疑・’特殊培養基掲・原形質慰・lkミト・ソドi)ア及び顧獅劔めら に培養した所,醸母菌を証明した。 該醸母菌はマウス れるが,室胞はないQ ・ 一一一一一 43 一一

参照

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