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修 士 論 文 概 要 書

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Academic year: 2022

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(1)修 士 論 文 概 要 書 2008 年. 専攻名(専門 情報ネットワーク専攻 分野). 氏 名. 高木. 邦孝. 画像情報処理研究. 研究指導名 研 題. CD 学籍番号 3606U053-6. 2 月提出. 究 目. 指. 導. 教. 員. 甲藤. 二郎. 教授. 印. DHT における負荷分散を目的とした複製配置手法の特性改善. 1.はじめに Peer-to-Peer(P2P) ストリーミングは,サーバの 負荷を増加させることなくコンテンツを多人数に 送信することが可能であり,近年注目されている 技術である.また,P2P は非構造化 P2P と構造化 P2P の 2 種類に分類することができ,本稿では構 造化 P2P の一つである分散ハッシュテーブル (DHT)に着目する. DHT では,システム共通の 1 つのハッシュ関数 を用意し,ノードとコンテンツに一意の ID が割り 当てられネットワークを構築する.また DHT を用 いることにより検索対象のコンテンツを保有して いるノードを確実に発見することが可能である. しかし,個々のノードの処理能力に関係なく,ア クセス数が多いコンテンツを保持するノードに大 きな負荷がかる問題点がある.そこで,以上の問 題点を解決する複製配置手法について検討する.. 理するノード B に配置し,その次の複製を自分の ID+2n-2 のノード C に,その次を先ほど複製を配置 したノード B の ID+2n-2 を管理するノード D に配 置する.このように配置していくことで,複製を ID 空間全体に分布させることができる.また successor list を使用した場合に比べ,アクセスが ID 空間の一部に集中することを防ぐこともでき る. 3.2 複製配置実行手段 オリジナルを管理するノード(図 1 ノード A)にお いてアクセス数が閾値を超えたら複製を配置する. アクセスの流れを表 1 に示す(閾値=10 としている). このようにすることで,アクセスの公平性の実現と, flash crowd のようなアクセスの集中に対応するこ とができる. B +2N-2ノードへ D. 2.従来手法 文献[2]では非構造化 P2P においての複製配置技術 に つ い て 述 べ ら れ て い る . そ し て , Square-root Replication を提案し,非構造化 P2P での理想的な複 製数を式(1),(2)から算出できることを解析から示し ている.. +2N-1ノードへ. +2N-2ノードへ. C. A. D. R = ∑ ri. (1). 図 1 複製配置場所. i =1. ri = R. fi. ∑. D. i =1. 表 1 アクセス推移. (2). fi.  D : 全データ数   R : 全複製数   ri : データiの複製数  f i : データiへの検索要求回数. また,各ノードが保持するコンテンツ数の違いに よる,各ノードの処理の不公平性に着目し,Chord[1] において successor list のノードと保持するコンテン ツを均等にして負荷分散を実現している手法があ る.しかし,アクセス数の違いによる不公平性につ いては解決できていない.. 3.提案手法 3.1 複製配置 本提案ではアルゴリズムに Chord を使用し, finger table を用いて複製を配置していく.配置場 所を図 1 に示す.最初の複製を自分の ID+2n-1 を管. ノ ー ド A. ノ ー ド B. ノ ー ド C. 1 2 ・ ・ ・ 1 ノ ー ド A 1 1 ・ ・ ・ 1 1 1 1 1 ・ ・ ・ 2 ノ ー ド A 2 2. 0 が ノ ー ド 0 0 ・ ・ 0 0 1 1 2 ・ ・ 0 が ノ ー ド 0 0. B に 複 製 配 置 1 2 ・ 9 1 0 1 0 1 1 1 1 ・ 1 9 C に 複 製 配 置 1 9 1 9. 1 2. 3.3 検索 従来通りの DHT アルゴリズムで行うが,検索 の際に最終目的地までの検索パス上に目的コンテ ンツがあれば,検索を終える.そのようにするこ とで,検索の際のホップ数を減らすことができる..

(2) 4.評価 4.1 実験環境 PlanetSim を用い,ノード数を 1000,コンテン ツ数 10000 とし,アルゴリズムに Chord を使用し たそして Zipf の法則(Zipf 係数=1.2)に基づくよう にアクセスを 10000 回行った.また複製配置の際 の閾値を 10 とした. 比較手法として,複製配置手法として代表的な リクエストしたノードに複製を配置する Owner Replication と,Square-root Replication を使用し た.また,Square-root Replication での各コンテ ンツの複製数は提案の総複製数を元に算出した. そ し て , Square-root Replication , Owner Replication 共に最終アクセス先をオリジナル,複 製含め公平とした. 4.2 結果 図 2 に複製数,図 3 アクセス数,図 4 にホップ 数の結果を示す.また,Owner Replication の総複 製数が約 10000 個,Square-root Replication と提 案 の 複 製 数 が 共 に 約 150 個 と な り , Owner Replication の 複 製 数 が 突 出 し て い る . そ し て Owner Replication の場合,複製数が多いために, アクセスが最も分散できている.ただし,ディス ク資源を浪費していることは自明であり,特に高 精細映像のような大容量コンテンツの蓄積・配信 に課題が残る.一方,Square-root Replication は, 複製の総数は提案と同じであるが,人気の高いコ ンテンツの複製数が少ないために,Chord と同様 1000. 5.まとめ 本稿では DHT のネットワークにおけるアクセ スの不公平さに着目し,アクセス数を元に複製を 配置することで,アクセスの分散化を行った.今 後は数学的な解析を行い,さらに理想的な複製配 置手法や検索方法の改善などが考えられる. 参考文献・発表文献 [1]Stoica, I., et al. “Chord: A scalable peer-to-peer lookup service for Internet applications” ACM SIGCOMM 2001. [2]E. Cohen and S. Shenker, Replication Strategies in Unstructured Peer-to-Peer Networks , Proc. ACM SIGCOMM 2002. [3]高木邦孝,蘇洲,甲藤二郎 “DHT における負荷分散 を目的とした複製配置手法” 電子通信情報学会 総合大 会 March 2007 14. 提案 Square-root Owner. 12 10 ホップ数. 100. 複製数. に,特定ノードへのアクセスの偏りが観測される. これらに対して提案方式では,ディスク資源の節 約,アクセスの負荷分散共に良好な特性を実現で きていることがわかる.またホップ数は検索途中 で目的コンテンツを発見する場合があるために, 少なくなっている. 最後に,図 5 に,複製は提案と同様に行うが, 複製場所を successor list にある順番通りとした 場合のノード毎のアクセス頻度の比較を示す. successor list を用いた場合,アクセスが ID 空間 の一部に集中しているが,finger table を用いた場 合,アクセスが ID 空間全体に分散していることが わかる.. 10. 1 1. 10. 100. 8 6 4. 1000. 2. 0.1. 0 Chord. 0.01. rank. 図2. 図4. 複製数の比較. ホップ数の比較. 160. 2500. 140. 提案 Square-root Owner Chord. 120 アクセス数. 2000. アクセス数. 提案. 1500. 100. 1000. 80 60 40 20. 500. 0 0. 0 1. 10. 100. 1000. アクセス数の比較. 400 600 ノード番号 successor list. rank. 図3. 200. 図5. 800. 1000. finger table. successor list 方式とのアクセス頻度の違い.

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