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修 士修 士修 士修 士 論論論論 文文文文 概 要 書概 要 書概 要 書概 要 書2010

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(1)修 士 論 文 概 要 書 2010 年 専攻名 (専門分野). 情報理工学専攻. 氏 名. 田代 賢治. 研究指導名 情報システム工学研究 学籍番号 研 究 題 目. CD. 5108B077-6. 指. 導. 教. 員. 後藤. 2 月提出. 滋樹. 印. Mobile IPv6 マルチホーミングにおける Home Agent の障害対策. 1 Mobile IPv6 について 1.1 Mobile IPv6 の機能 インターネットで通信に用いられるIP アドレスは、 接続しているネットワークおよび端末ごとの番号の 組み合わせで構成され、端末が移動して別のネット ワークに接続すれば、アドレスも変更される。このと き、もう一方の端末が変更前のアドレスにパケット を送信しても、移動先の端末に届かず通信が中断し てしまう。 これを解決するため、Mobile IPv6 では移動端末 (MN) が通信開始時に接続していたネットワーク (Home Link) 上に存在するHome Agent (HA) という 端末がMN の最初のアドレス(HoA) と移動後のアド レス(CoA) を記憶し、MN と通信している端末(CN) に対してはずっと同じアドレスで通信しているよう に振舞いつつ、HoA 宛のパケットをCoA に転送する ことでMN が移動した際の通信を維持する。 また、HA がMN とCN に対して互いの直接経路を 通知することで、HA を経由せずに直接通信を行うこ ともできる。この場合にはMN とCN の両方がMobile IPv6 に対応している必要がある。 1.2 マルチホーミング 当初のMobile IPv6 の仕様では、同じHome Link 上 のすべてのMN の通信を一つのHA が一括して管理 する場合、MN やCN の数が増えるとHA にかかる負 担が膨大なものになるという問題点と、HA がダウン した場合そのHA を利用しているすべてのMN およ びそれらのMN と通信を行っているCN の通信が途 絶えてしまうという問題点が指摘されていた。 これらの問題点を解決するため、一つのHome Link 上に複数のHA を設置することで、それぞれのHA に かかる負担を分散すると同時に一つのHA に障害が 発生した場合に他のHA が代行できるようにする方 法(マルチホーミング) が提案された。 1.3 マルチホーミングの問題点 マルチホーミングにおいて、特に「MN とCN が直 接経路で通信を行っている時にHA に障害が発生し た場合」、当初の機能では使用中のHA (Primary HA) の障害を確認して他の利用可能なHA に切り替える のはMN が定期的またはネットワークの移動時に行. うBinding Update (BU) と呼ばれるアドレス情報の更 新を行うときのみである。特に「BU の直後にPrimary HA に障害が発生した場合」、次のBU まで他のHA に 切り替わらず、新しいCN が通信に参加できない、通 信中のMN およびCN がHA を利用した通信(特に 、 BRR と呼ばれるCN からMN に対するアドレス情報 の更新要求) を行えないなどの問題点が指摘されて いる。. 2 マルチホーミングの問題に対する解決法 2.1 既存の解決策 マルチホーミングにおいて指摘された問題点につ いて、これまでに以下のような解決法が提案されて いる。 ●MN が、CN から定期的に送信されるBU の更新要 求などのメッセージを受信できない場合、Primary HA に障害が発生したとみなして新しいHA に切り 替える。 ●Home Link 上にHA の動作を一括して管理する管理 マシンを設置し、いずれかのHA に障害が発生すれば、 そのHA を利用しているMN に通知し、新しいHA が 代行する。 ●同じHome Link 上の複数のHA 同士が互いの動作を 監視し、いずれかのHA に障害が発生すれば、そのHA を利用しているMN に通知し、新しいHA が代行する 2.2 本研究の提案 複数化したHA の一部に障害が発生したした場合 において、既存の解決策は、「いかにしてMN に Primary HA の障害を早急に通知するか」に焦点が置 かれていた。 しかし、複数のHA でMN の情報を共有していれば CN から「現在利用可能なHA」にアクセスしてMN に 現在利用可能なHA を通知しつつそのHA に切り替 えさせることで、MN に対してPrimary HA の障害を 事前に通知しなくても、安定した通信ができるので はないかと考え、本研究において検討を行うことに した。.

(2) 3 実験による検討. 5 今後の課題. 本論文における実験は、ネットワークシミュレー ターNS2 にMobiwan というパッチを適用してシミュ レーションを行った。 なお、lifetime とはBU によって更新された情報の 「寿命」であり、BU の間隔はこれより短くなければな らない。ここでは、lifetime の半分とした。. ●実際のネットワーク環境への応用 今回の実験は、CN がHA のダウンを通知する機能 の動作確認を行うための必要最低限の小規模なネッ トワークによるシミュレーションであり、現実のネ ットワーク環境に対応した実験が必要になると考え られる。 ●トラフィックの増加 本研究で提案した方法では、多数のMN が頻繁に 接続するネットワークを切り替える場合に、複数の HA およびCNに情報をいきわたらせるためのトラフ ィック量の増大が懸念される。. 参考文献. 図 1: 本研究におけるシミュレーション環境. ●実験 1 (新しい CN が通信に参加しようとする場合) 表1: 新しいCN が通信に加わるまでに要した時間. lifetime(秒) 解決策なし 提案手法. 30 15.87 0.58. 60 22.42 0.61. 120 37.85 0.53. 240 67.91 0.58. ●実験2 (通信中のCN がHA を経由した通信を行う場合). lifetime(秒) 解決策なし 提案手法. 30 15.24 1.54. 60 20.96 1.48. 120 37.09 1.39. 240 67.45 1.47. 表2: CN がSecondary HA に切り替えるまでに要した時間. 4 まとめ 本論文では、Mobile IPv6 のマルチホーミングにお いて指摘されている、一部の HA に障害が発生した とき他の HA に切り替えるまでのタイムラグにより 通信が途絶える危険について取り上げ、既存の解決 策として HA のダウンをいち早く MN に通知する方 法が提案されていることを述べた。 本研究では、複数のHA がMN の情報を共有し、CN が通信を行う際に利用可能なHA を探索することで、 事前にHA の障害をMN に通知せずに通信の継続性 を維持する方法を提案した。 提案した方法について実験した結果、CN が現在利 用可能なHA をMN に通知することで、MN が通信に 使用していたHAに障害が発生しても通信の安定性 を維持できることが確認された。また、既存の解決策 で発生していた、HA のダウンを確認してMN に通知 するまでの平均して約10 秒ほどのタイムラグが削 減できることも確認された。. [1] NS2 チュートリアル http://www.cool.giti.waseda.ac.jp/~onoder/ onoder/ns-tutorial.htm [2] MobiWan: NS-2 extensions to study mobility in Wide-Area IPv6 Networks http://www.inrialpes.fr/planete/mobiwan/ [3] 片桐友之助 Mobile IPv6 におけるHome Agent の 高速な障害発見法 早稲田大学 理工学部 卒業論文 2007年度, 2008 年2月. [4] 石井勇弥 Mobile IPv6 における認証処理を利用 したHome Agent の障害発見の高速化 早稲田大学大学院 理工学研究科 情報・ネットワ ーク専攻 修士論文 2006 年度, 2007 年2 月. [5] 銭飛 NS2 によるネットワークシミュレーショ ン- 実験で学ぶQoS ネットワーク技術 森北出版株式会社, 2006 年. A 追加実験 複数のHA にMN の情報を共有させる方法につい ては、MNからのBU を複数のHA に対して行う方法 と、HA 同士が常時互いの情報を交換し合う方法が考 えられる。本研究で最初に行った実験では前者の方 法を用いたが、後者の方法でも実験を行ったところ、 ほぼ同様の実験結果が得られた。ただし、MNの情報 が変更されてからSecondary HA に通知される前に Primary HA をダウンさせた場合は、解決策なしの場 合とほぼ同等の時間がかかった。 この方法は、HA 同士の情報交換の間隔を短くする と HA や MN の数に比例して HA の負担が増大し、 間隔を長くすると MN が頻繁にネットワークを移動 する場合通信の安定性が損なわれるという問題点が ある。.

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参照

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