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修修修修 士士士士 論論論論 文文文文 概概概概 要要要要 書書書書 2010

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(1)修 士 論 文 概 要 書 専攻名 (専門分野). 研究指導名 研 題. 究 目. 情報理工学専攻. 氏 名. 画像情報研究. 学籍番号. CD. 5108B003-0. 教. 2 月提出. 甲藤 二郎. 印. 導 員. イントラ圧縮動画像のフレーム合成を用いたひずみ低減手法の特性改善. 1.. はじめに 近年,画像の符号化において付加情報や複数の圧 縮画像を利用し、デコーダ側で復号画像の画質を改善 する手法が注目されており、それに関する研究が多く行 われている。イントラ符号化された圧縮動画像に対して、 動き検出を用いて復号画像を重ね合わせることで符号 化ひずみを低減する手法についての研究が進められて いる。本研究では量子化制約条件を考慮した複数フレ ームの合成による画質改善手法を提案する。 2. 従来研究 2.1. フレーム間 フレーム間での画像合成 での画像合成 一枚の静止画像を画素シフトして切り出した複数のサ ブ画像を互いに独立して重ね合わせることで、符号化ひ ずみが低減し、画質が向上する効果が得られる。この原 理を動画像へ適用し、復号画像の隣接フレーム間で同 一の領域をトラッキングし、その領域の重ね合わせを行 うことで、静止画像と同様の符号化ひずみ低減効果が 得られる。この様子を図 2.1 に示す。 n-1. 指. 新井 悠祐. 2010 年. n. n+1 動き検出. 画像合成 (重ね合わせ). マクロブロック 画素. 図 2.1 動き検出と画像合成の様子 2.2. 量子化制約条件による 量子化制約条件による DCT 係数の 係数の補正 JPEG 圧縮では量子化テーブルと量子化後の DCT 係 数を参照することで、量子化を行う前に DCT 係数が存 在していた範囲を特定することができる。そこで、何らか の画像処理を施した後に DCT 係数がこの範囲を超えて いた場合、範囲内に収まるように補正(クリッピング)を行 うことで画質の改善効果が得られる。この処理を式(2.1) に示す。  Q Q  C − S ⋅ (C ' ≤ C − ) 2 2  Q Q  C ' =  C + S ⋅ (C ' ≥ C + ) 2 2    (otherwise) C. (2.1). ここで C は補正前、C’は補正後の DCT 係数であり、Q は量子化テーブルの係数、S はクリッピング処理の際の 範囲を狭める割合である。 3. 提案手法 3.1. 提案手法の 提案手法の流れ 2.1 節と 2.2 節の手法を組み合わせることを考える。各 フレームの流れは図 3.1 に示す通りであり、以下に手順 を説明する。. (1) 各フレームをブロックに分割し、ブロックごとにフレ ーム間で同一領域のトラッキングを行う。 (2) 同一領域同士で重ね合わせを行う。 (3) DCT 変換を行い、式(1)による DCT 係数の補正(ク リッピング)を行う。 (4) 逆 DCT 変換を行い、合成画像を得る。 (1)(2)の部分が 2.1 節の画像の重ね合わせに相当してお り、(3)(4)の部分が 2.2 節の DCT 係数の補正処理に相当 す る。特に、Motion JPEG において は各フレ ームが JPEG 圧縮であるため、DCT 係数の補正による効果が期 待できることを利用している。 隣接フレーム 隣接フレーム間 フレーム間での画像合成 での画像合成 同一領域の トラッキング. 画像合成. 量子化制約条件による 係数の 量子化制約条件によるDCT係数 による 係数の補正 DCT. DCT係数補正. IDCT. 図 3.1 処理の流れ また、トラッキングの際に明らかに誤った領域を検出する 可能性があるため、ある程度似ている領域のみ合成を 行う必要がある。ここでは[1]と同様に合成する際の閾値 を式(3.1)のように設定し、この式が成り立つ場合のみ合 成を行う。 (3.1) ∑ I k ( x, y) − I k ' ( x + u , y + v) ≤ α ⋅ quant (k ) ( x , y )∈block. ここで Ik(x,y)は k フレームにおける座標(x,y)の画素値を 表す。(u,v)は動きベクトル、quant(k)は k フレームでの量 子化テーブルの DC 成分を表す。また、αは閾値を決定 するパラメータである。 3.2. 提案手法による 提案手法による画質改善効果 による画質改善効果 提案手法による画質改善効果を確認するために Motion JPEG 画像を用いた実験を行った。実験には CIF サイズの標準動画像”Mobile&Calendar”を jpeglib の 品質パラメータである quality を 50 と 75 にして圧縮した ものを用い、式(3.1)のパラメータαを変動させて実験を 行った。また、動き検出は 1/4 画素精度のブロックマッチ ングを用いている。結果を図 3.2、図 3.3 に示す。また、 図中の従来手法とは 2.1 節の画像合成のみを行う場合 を指す。 この結果より、従来手法よりも高い PSNR を得られてい ることが確認できる。また、αの変動による影響は従来 手法よりも小さく、特に高品質の図 3.2 ではαを大きくし すぎると画質が急激に劣化するのに対し、提案手法で は画像の劣化はあるもののある程度緩和されていること がわかる。すなわち、従来手法では閾値(ここではα)の.

(2) 設定によって改善効果が大きく左右されるが、提案手法 では閾値の設定に寛容で、ある程度条件を緩く(α=2 以上)することで安定した結果が得られる。 1.6 1.4. PSNR gain[dB]. 1.2 1. き検出の階層処理を踏襲している。方法 2 はそれに加え、 誤差が小さい部分では不用意にブロックサイズを小さく しないことでベクトルがばらつくのを防ぐことを目的として いる。方法 3、4 はブロック周辺の画素値も参考にするこ とでベクトルのばらつきを防ぐことを目的としており、特に 方法 4 においてはブロックマッチングではブロック周辺の 誤差が大きいことを考慮している[2]。. 従来手法 提案手法. 0.8 0.6 0.4. 予測ブロック. 予測ブロック. 予測ブロック. 0.2 0 0.5. 1. 2. 4. 6. 参照ブロック. 参照ブロック. α. 参照ブロック. 方法1、方法2. 図 3.2 提案手法による画質改善効果(quality=50). 方法3. 方法4. 図 4.1 動き検出の改善方法. 1.6 1.4. PSNR gain[dB]. 1.2 1 従来手法 提案手法. 0.8 0.6 0.4 0.2. 4.2. 動き検出の 検出の改善による 改善による効果 による効果 今回の実験では方法 1、3、4 の合成条件は閾値α=2 で式(2)が成り立つ場合とし、方法 2 ではα=1 で成り立た ない場合に、ブロックサイズを小さくした後α=2 で再探 索を行うこととする。それぞれの改善方法を提案手法に 適 用 し た 結 果 を 図 4.2 に 示 す 。 ま た 、 図 中 の 「Conventional」は通常のブロックマッチングを指す。. 0. 2 1. 2 α. 4. 6. 図 3.3 提案手法による画質改善効果(quality=75) 4. 更なる画質向上 なる画質向上のための 画質向上のための改善案 のための改善案 4.1. 動き検出の 検出の改善 複数フレームの合成では誤った領域を合成すると画像 劣化の原因となるため、動き検出の性能が手法全体の 性能に影響すると考えられる。動き検出には式(3.1)のよ うに合成に用いるブロックに制限はかけているものの、 更なる改善が必要である。たとえば、トラッキングに大き なブロックを用いると大局的な対応は取れるが画素単位 の誤差は増大し、小さなブロックを用いると画素単位の 誤差は減少するがベクトルがばらつきやすく、誤検出が 増加するといった問題がある。そこで、以下に示す方法 で動き検出の改善を行う。 方法1: 2Nx2N ブロックで探索を行い、求まったベクトル の近傍で NxN ブロックで再探索を行う。 方法2: 方法 1 で 2Nx2N ブロックのマッチング誤差が小さ い場合に再探索を行わない。 方法3: 重なりを許して求めるブロックを右上、右下、左 上、左下に含む 4 つの 2Nx2N ブロックで探索を 行い、一番誤差の小さいブロックのベクトルを NxN ブロックのベクトルとする。 方法4: 2Nx2N ブロックで探索を行い、そのベクトルを中 央の NxN ブロックのベクトルとする。 それぞれの方法の様子を図 4.1 に示す。方法 1 は、大き なブロックで求めたベクトル近傍で探索し直すことでばら つきを抑えることを目的としており、可変ブロックサイズ動. 1.9 1.8 PSNR gain [dB]. 0.5. 1.7 1.6. N=4 (従来手法) N=4 N=8 (従来手法) N=8 N=16(従来手法) N=16. 1.5 1.4 1.3 1.2 Conventional. 方法1. 方法2. 方法3. 方法4. 図 4.2 動き検出の改善による効果 この結果より、方法 1 以外の改善方法に対して画質の 改善が見られた。また、従来手法と提案手法とで最適な ブロックサイズが異なる可能性がある。 5. まとめ イントラ圧縮画像において、動き検出を用いてフレーム 間で画像合成を行う手法と、量子化制約条件に基づい た DCT 係数の補正を行う手法を組み合わせた手法に ついて提案し、実験によりその有用性を示した。また、動 き検出の改善により更なる画質改善効果が得られること を確認した。 発表文献 発表文献 [1] 新井悠祐、武藤圭吾、甲藤二郎、境田慎一、井口和久: “量子化制約条件を用いた複数フレームの合成による画 質改善手法の検討“ 、PCSJ2009 、P-5-06、 2009/10. 他、 全国大会 1 件、研究会 8 件(筆頭 5 件)、投稿中 1 件.

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