中学校におけるストレスマネジメントを生かした健康教育 : 保健分野・体育分野の横断的な授業構成を通して
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(2) だほぐしの運動」と開発的・予防的な目的でスト. 5.今後の展望. レス対処に活用できる「リラクゼーション」を奉. 一本研究においては、「保健分野」と「体育分野」. 施した。5時間目はこれまでの体験したストレス. をつなぐ健康教育を企画し、ストレスマネジメン. 対処法を参考に、事例をもとにしたストレス対処. ト理論を土台にした授業を構築してきた。その目. の方法を個人・小集団・クラスで考えさせ、各人. 標は、子どもの心身の健康の向上であり、また学. に合ったストレス対処法を見つけさせる内容と. 校教育の目標である「生きるカ」の育成ともいえ. した。. るものである6今回のプログラムにおいて、一「認 知変容」「フォーカシング」「からだほぐしの運動」. 4.結果・考察一. rリラクゼーション」という様々な取り組みを実. 本プログラムを実施することで、以下の①一③. 践し、ストレスを感じると予想される場面におけ. について効果があり、その上で目標とした生徒に. るストレス対処については、一定の成果を得るこ. よるr望ましいストレス対処の習得」が統計的に. とができた。しかし、一部の生徒に対しては望ま. 認められた。. しいストレス対処への改善を意識化し、言語化さ せるまでには至ることはできなかった。今後、こ の問題については、教師間の連携と協働を図りな がら、個々の生徒を適確にアセスメントし、適切. 「保健分野」と「体育分野」をつなぐ取り組み. なアプローチを促していけるかにかかっている。. は様々あるが、今回の授業実践では、「フォーカ. またr保健体育科」を中心とし、継続したrス. シング」に焦点をあてて述べることとする。. トレス」に対する学習を構築していくことも、今. 「フォーカシング」を取り入れた授業において、. 後のストレス時における未然の対応や心構え、そ. 絵本を活用し、主人公の心が動く場面から受け取. して不合理な欲求や欲求不満を押さえながら、適. った、自分のからだの感じを用紙(からだと心の. 切な対処と対応・発散を可能にするようになると. 状態を図式化したイラスト)に表現させた。最初. 思われる。. の場面では、生徒はなかなか絵本から感じる自分. 情報消費社会の下で子ども達による様々な選. の感情を表現できず、困惑した状態の生徒も見受. 択が可能となっている今、環境が変化した時、い. けられた。しかし、第2場面以降は、からだの内. かにして自分を見失わず、これまでの経験・体. 面そして表面へと溢れ出していく実感を用紙へ. 験・学習したものを適切に表出することができる. と表現する生徒が多数見られ、自分自身のからだ. のか。そのためには教師が日々の生徒や保護者に. に関する気付きが徐々に促されていった。さらに. 関わる時に“言葉にならないことは”を聴こうと. rフォーカシング」を活用した実習を終えた後、. するカウンセリング・マインドの姿勢を保ちなが. 再度、自分や周りの仲間が書いた用紙を見る時間. ら、子どものストレスを正しく理解し、過剰なス. をとることで、心とからだが呼応している状況を. トレスを減らすとともに、子どものストレス耐性. より理解することができた。. を高める取り組みを促進する必要がある。. この2時間目に行った「心とからだのっながり」 の授業において、からだの実感が気持ちとっなが っていることを理解させることができたことが、. 修学指導教員 新井 肇. 次時の授業rストレスヘの対処」への意欲を高め、. 指導教員 松本剛. さらには、上記の①一③への結果につなかったと 考えられる。. 一79一.
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