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特別支援教育的観点による通常学級での授業方法に関する検討-算数「面積」の授業実践を通して-

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Academic year: 2021

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(1)  特別支援教育的観点による通常学級での授業方法に関する検討          一算数「面積」の授業実践を通して一 キーワード:通常学級 ベテラン教師 個に応じた支援 TT支援 学級経営. 特別支援教育学専攻 特別支援教育コーディネーターコース M07124E     西本真由美 意欲にどうかかわっているのかを検討すること. I.問題と目的  小・中学校の通常学級には、6.3%の割合で、. を目的とする。. 特別な支援を必要とする児童・生徒がいると報告 された(文部科学省,2002)。それらの子が学校. 皿.方法. 生活において、ほとんどの時間を過ごすのが通常. (1)対象. の学級である。担任は、その子らをしっかりと受. 学校:X市立Y小学校児童数約120人. け止め、その持てる力を伸ばし、学級のみんなと. 担任:男性教職経験29年. ともに成長していくことを支援していかなけれ.      特別支援学級経験4年. ばならない。特別支援教育の本格実施から、2年. 対象学年:4年約20人単学級. が経とうとしている。通常学級の担任の意識にも、. 丁2:女性教職経験年数2年. 変化が現れてきている。通常学級に在籍する発達 障害のある子どもへの対応については、子どもの. (2)手続き. 実態、障害特性、そして効果的な指導方法に関す. 【期間】200X年10月∼11月. る最新の知見も踏まえた根拠のある方法を導き. 【内容】算数「面積」の授業実践(全11時間). 出す必要がある。子ども側からの学級経営と授業.    担任、T2、筆者で打ち合わせを行いながら、. を見直す作業になる(小島ら,2008)。今まで、.    担任の授業方法で授業実践を行った。. 培ってきた学級経営や授業方法を子どもの側か. 【評価】児童の聞き取り、事前・事後アンケート、担. ら、見直すのである。特別支援教育的な観点のあ.   任の聞き取り、T2の聞き取り、授業観察、ビ. る授業とは、支援の必要な子どもらの特性にあっ.    テオ分析. た、手立てや支援のある授業のことである。手立 てや支援のある授業を行うことによって、支援の. 皿.結果. 必要な子どもらの学習への参加意欲が促進され. (1)単元のねらい. る。意欲を持つことで、理解へとつなげていくこ. 単元名「面積」. とができる。. 単元の目標「面積の概念を理解し、面積の単位C㎡、.  教職経験の長いベテランの教師はその経験か. ㎡、㎞2を知る。また、長方形や正方形の公式を知り、. ら、学級経営や授業実践に何らかの教授方法を持. それらを求め、活用することができる。」. っている。それを特別支援教育的な観点で見直し、. (2)二一ズの把握. 整理することで、学ぶべきことがはっきりしてく.  担任からの聞き取り、観察、実態テスト、事前. る。そこで本研究では、教職経験が長く、特別支. アンケートから、担任の二一ズと個に応じた支援. 援教育士の資格を持つ教師の授業方法を、教授活. の必要な子どもの二一ズを把握し、指導方針を立. 動の中の働きかけを中心に授業分析する。そのこ. てた。. とにより、特別支援教育の観点のある授業と学級. 経営が個に応じた支援の必要な子どもらの学習. 一252一.

(2) ヒントカード、教具そして、T2の支援を行っ. 表1 個に応じた支援の必要な子どもの支援内容 子どもの城子. 員別に必. 共通する. 興な支最. 支置. 視覚提示. A. 衝動的なところがあ. 声がけ、. 児. る. TT支援. B. 注意・集中が難しい. 普段から子どもの様子をよくわかっているT2 がかかわることによって、かれらの学習の理解 の手立てとなり、③の発表するのところで、発表 することができ自信をつけ、意欲的になっていっ. 操作活動. た。ここで、r学び合い」が行われていった。B. 視覚提示. 発表の境. 児. た。この中では、T2の支援が一番効果的で、. の工夫. 児がまだ、うまく発表できなかった頃、担任がB. TT支援. 児のつぶやきを捉えて、そこから考え方を広げて 発表の場. いったエピソードがあった(表2参照)。. の工夫. C. 題意の把握が難しい.     表2 B児のつぷやきを生かして. TT支援. 担任の働きかけ. 児. (3)担任の授業方針. 「B君がちらっと言.  共通する支援は、学級全体で行っていった。. いかけました。」. B 児. 他の児童. rえっと、. マス… 」. 「B君の言いたかっ. r…  」. い授業」とは、「わかった」「できた」ことの楽し. たことは?」「確かに. r…  」. さと、「学び方の楽しい」の2通りあり、今回は、. 言い方は、よくなか.  担任の二一ズは、「楽しい授業にしたい」r楽し. 「学び方が楽しい」、中でも、友だちとの学び合. ったです。でも、す. いを大切にした、特別ではない特別支援教育の中. ごく大裏なこと言う. で個に応じた支援の必要な子どもらの支援を行. たんやな。先生はそ. った。それは、問題の解き方にいろんな解き方が. の意見に貫成や。」. あっていい。それぞれに自分で考えたいろんな解. そのあとを続けて、友だちが説明した。ここでも. き方を発表し、友だちの考えも聞きき、みんな違. 「B君と一緒やなあ。」と言い、図形に線を引き、. ってみんないいことを、認め合っていくことであ. マスを作り、それを数えて求積するやり方をみつ. った。. けたB児をみんなの前でほめた。 皿.考察. (4)授業について  授業の流れを毎時間ほぼ同じにした。.  個に応じた支援の必要な子どもらに、T2の. ①題意の把握、②一人で考える、③発表し合う. 個別のかかわりは、とても効果的であった。そ. であった。②の一人で考えるところで、教材・教. こに、一人ひとりの違いを認め、一人ひとりを. 具の工夫や、T2の支援を行うことにより、個に. 大切にすることを学級経営の根本とし、実践し. 応じた支援を行った。A児、B児、C死ともに、. ている担任のモデルとなる行動、受容的な態度、. 主にT2の支援を受け、数多く発表することがで. わかりやすい指示、ほめる言葉などが加わり、. きた。授業が進むにつれて、特にB児は発表する. 個に応じた支援の必要な子だけではなく、どの. 言葉がスムーズに出るようになった。C児も発表. 子も楽しく、意欲的に学習することができたの. したことで、自信につながっていった。A児も担. である。. 任も友だちの動きをよく見て、興味を持って授業.  教材・教具にまだまだ工夫の余地があったのと、. に参加していた。. TT支援の打ち合わせの時間の確保が今後の課.  ひとりで考える場面に、個に応じた支援の必. 題である。. 要な子らが考えやすいように、ワークシートや.          主任指導教員  宇野宏幸. 一253一.

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参照

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