複式授業における伝統的な言語文化領域の教材開発-学年別同単元異目標授業-
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(2) . る。. 山田. 諭. 本論文は、ヘ き地複式教育において、主体的に言葉と関わり、伝 統的な言語文化に親しむ児童を育成する授業作りをどのように行 うかという視点に立ち、実践を行ってきた内容を記録したものであ. す ることが 一つの切 り 口にな ると考 えた。. そこで、伝統的な言語文化の複式授業において問題解決的な学 に着 目し、授業作りを 表現としての言葉﹂ 習を展開する上でも、﹁. れる。. え方を育む学習をどこで行うか。それは、昔話や俳句 ・ 短歌 ・ 漢文 などを扱う、伝統的な言語文化領域の学習の時間であると考えら れる。児童にとって、ただ作品に出合うだけでは、距離感を感じて しまう学習になりがちな伝統領域の学習において、﹁ 表現としての 言葉﹂ に着目することで、昔の言葉と現代の言葉の違いや、限られ た音数の中で表現される思いや情景など、思考に広がりが予想さ. し 。 い では、この﹁ 考 表 現 と しての言 葉 ﹂に着 目し、児 童 の新 たな 見 方 ・. 師が同時に直接指導することができない時間が生まれる。そのため、 児童が自力で問題を解決しなければならない時間が生まれる。そ して、その時間は、主体的に学習に取り組む時間になることが望ま. の学 習 では、2学 年 が学 年 別 に学 習 を 進 めること にな るために、教. 言葉ではなく、表現としての可能性に広がりを持つ言葉である。 また、本校 のような複式授業を展開している学級き は、国語科. 複式授業における伝統的な言語文化領域の教材開発 ∼学年別同単元異目標擾 案. はじめに 言 葉 には ﹁ 道 具 としての言葉 ﹂と ﹁ 表 現としての言 葉 ﹂があ る。坪 内. で述べられている言葉である。 稔典氏の﹃坪内稔典の俳句の授業﹄− ﹁日常 生 活では、道 具 としての言葉 が重 んじられており、わたしたち はこの道 具と しての言 葉 を優 先 さ せがち。たしかに、意 志 を 伝 達 す る道 具 と しての言 葉 は大 事 だが、も う 一つ、道 具 と しての意 味 を あ. 葉 、ま た、しりと りと かなぞな ぞな ど の言 葉 遊 び の言 葉 。そんな 言. まりなさない言葉ある。それが表現としての言葉。例えば詩歌の言. る。﹂. 葉は何かを伝えるということよりも、表現すること自体に意味があ 言語活動の充実に重点が置かれるようになり、各教科において、 思考を言語化し、伝える、理解するなどの交流する場面が増えてい る。この伝 え る活 動 において、必 要 な ツー ルと な る のが、﹁ 道 具と し ての言 葉 ﹂と な る。わ かりや す く 、順 序 立 てて、論 理的 に自 分 の考. えを伝える道具としての言葉である。 一方、自分の想像したことや感じたことを言葉で表現するものが. ﹁ 表 現 と しての言葉 ﹂であ る。日常 の指 導 の中 で感 じること でも あ る が、この内 面 を 表 現 す ると いう こと は、﹁ 道 具 と しての言 葉 ﹂と は、 異 な り、教 えた り、反 復 練 習 を したからと 言 ってでき るも のでも な. い。なぜならば、同じ 一つの物でも見方や感じ方は、十人十色であ り 、そ の児 童 、ひと り 一人 が 感 じたこと を 言 葉 で表 現 して初 め て ﹁ 表 現 としての言 葉 ﹂となる。道 具 としての言 葉 のよう に答 えがあ る. −128−.
(3) いて触 れ る。最 後 に、︻五、成 果 と 課 題 ︼ において、授 業 実 践 を 通 し. 結論を先取りすると、児童にとって遠い存在 のように感じる伝統 的な言語文化の学習内容をいかに身 近なものとするか、それは児 童の生活経験を最大限生かした教材開発が有効であることがわか った。また、間接指導時の主体的な学習の時間の確立のためには、 ﹁ に着目した 一単位時間の授業作りが重要であ 表現としての言葉﹂ るとともに、小中9年間の伝統領域 の授業作りにおいても発達段 階を考慮した手立てを思案することができた。 本論文では、︻一、複式授業における間接指導 M において先行研 究を紹介し、その先行研究の分析を通して、明治 ・ 大正・ 昭和・ 平成 において主流をなした間接指導のあり方について考察する。︻ 二、第 七十二回全国小学校国語科研究大会 ・ 釧路大会 ・ 領域主題解説蜘 では、全国大会で公開した授業の領域主題解説を記載する。︻ 三、 において、俳句と短歌の教材開発・一単位時間の授業 授業の構想︼ 作りについて述べ、︻ 四、授業 の実際 ︼ の中で、授業の様子や反省につ. るo. ての成果 ・ 課題、児童の反応や変容を記す。 上記のような手順により、間接指導の事実を確定し、伝統的な 言語文化領域における複式授業作りの成果と課題を明らかにす. 導 と 間 接 指 導 を 用 いて2つの学 年 の学 習 を 進 めていく。このこと は、. 一、複式授業における間接指導 複式学級における学習指導では、1つの教室で2つの学年が同時 に学習を行うため、上学年に教師による直接指導がなされている 間は、下学年は間接指導の時間になる。複式授業では、この直接指 複式授業では教師が直接児童に指導が出来ない時間が生まれ、そ の間、児童は自分たちの力だけで課題に取り組んでいかなければな らない。このような現状がある複式学級にとって、間接指導 の充実. るo. が複式授業の充実に繋がるといえる。 また、近年ではそのような間接指導の時間は、児童の自習の時間 ではなく、教師によって出された課題に取り組む児童の主体的な時 、先行研究の分析の結果によると間接指 間であるとされているが” 導のあり方は時代の流れとともに変化してきていることが読み取れ. 先行研究の中で、明治、大正、昭和、平成の各時代区分の中で、 間接指導 のあり方に異なる部分が存在することについてである。そ の内容を見ていくためにも、明治、大正時代の事実の抽出については 有馬毅 一郎著﹃へ き地 ・ 複式教育 の基礎的研究 −社会科を中心に の先行研究を用い、昭和に関しては笹沼浩 二著﹃ −﹄金OON年︶ 複 式学級に即した主体的学習指導の研究﹄□のき 年︶の先行研究を、 平成については長崎 ・ 琉球3大学連携研究 ﹁ 鹿児島 ・ 複式学級指導 法﹂ 編集委員会 編﹃複式学級指導法ー単式学級内の学力差に対 応した現場の工夫にも役立つ指導法ー ﹄ 東京教学社 命OOの︶の先行 研究を用いて各時代の間接指導のあり方を見ていくことにする。 まず明治期について、有馬氏の先行研究である﹃へ き地 ・ 複式教育 の基礎的研究 1 社会科を中心に﹄ぬ によると、明治5年の学制によ り学校教育が始まり、その後学校制度が整うとともに就学率や教 員数など学習環境が整えられ、学級というものが編制されるよう になる。そして、有 馬氏によると典良熊太郎氏は﹁ 単式学級を ﹁ 甲 、複式学級を ﹁ 乙種学級﹂ 種学級﹂ と独自に名づけ、乙種学級教授 法を説いている。﹁ 学年ノ異ナル生徒ヲ即チ数部ノ生徒ヲ 一人ノ教 師ニテ教授スルモノニ依り 一般教授法ノ外教師ノ手数ヲ省クノ道ヲ 講セサルヘ 教材を同 一ニ カラス教師ノ手数ヲ省クノ道大要ニアリ ーハ. スルコト ニハ生 徒 ラシテ自 修 セシムルノ道 ヲ立 ツルコト定 ナリ﹂として、 同教 材 か自 習 かの二者 択 一だと いう 。﹂飢 と 述 べている。この乙種 学. 級教授法は、明治末期における複式教授法と捉えることができる. −129.
(4) . であろう。また、この当時の複式学級における複式教授法は同教材 か自 習 かの二者 択 一と述 べら れているとともに、﹁ 教 児 童 の編 成 ﹂、﹁. 、﹁ 教授作業﹂の組み合わせ配合が重要であると考えられ 材の配列﹂. o と いう 記 述 がある。このよう な 文 章 から 、 認 めなけ ればなら ない。﹂−. は変則的な学習形態と考え消極的に取り扱うことをやめて間接 指導をもって自主的学習を発展させる機会としてその存在意義を. この当時は間接指導は複式教育にとってデメリットではなく、教師 の間接指導に対する考え方や、活用の仕方によっては直接指導と. 同じだけ の価 値 が 見いだせる時 間 であ ると 主 張 していることがわ か る。. ている。. 。 − とも 示している−. 考 える時 間と す る。. ② 児童 ・ 生徒が﹁ をつくり出す時間とする。 答え﹂ ③ 学習技能訓練に力を入れて、主として各個 人がじっくり. の内 容 を指 示 す る。. ① 自主性を養う絶好の形態とみる。いわば完全な自学自習. また、間接指導には具体的に次のような解釈があるのではないか. た﹂① とは、当 時 の研 究 文 献 の内 容 によく 表 われている。﹁ 岡・ 小 林 は、. 大正の複式教育も、自由 次に、大正期である。有馬氏によると ﹁ 教育運動、新教育思潮の流れの中で、児童自体の活動や主体性へ の 着眼を強く意識し始めるとともに、それが教育方法上にも、自習 の尊重や同時 ・ 同教材の加速などとなって表われてくることとなっ を強く説く。当時は、三日 自習法﹂ ながらの受動的で、 複式における﹁ 規則の柳にはめて活動を束縛し、自由を抑圧して知識を注入する 活 動 ﹂、﹁ 児 童 の心 理 ﹂、﹁ 自 学 心 ﹂、﹁ 自 発 的 な学 のが多 い﹂として、﹁ 自 習 とは、自 己によって学 び習 ふを い 習 ﹂など の用 語 を多 用 す る。﹁ ふ﹂として、間 接 指 導 に新 たな意 味 や 意 義 を 見いだしている﹂、 この. ⑤ 学習事項のフィードバック、直接指導につながる準備学習. し﹁ 方法 ・ 条 件 ﹂投 与 の時 間と し、間 接 指 導 は学 習 のねらい に迫 る中 心 過 程と みる。. の時 間 と す る。. す る。. ように大正期における間接指導のあり方は、大正自由教育 運動に おける社会の動きの中で、今までの教授主体の学習だけではなく、 児童の主体性を尊重した間接指導法にも日を向ける必要性を意. ⑥ 直接指導は自主学習を成立させる契機とし、内容を精選. ④ ③と同様にして、主として小集団学習活動時間の時間と. 識 し始 めていることがわかる。 次 に、昭 和 についてであ る。この時 代 の間 接 指 導 のあ り方 について. かたなし﹂何 かを さ せておくための単 な る 売工白 の時 間 ﹂であ ると 考. あがら な い﹂また ﹁ 学 習 の進 度 ﹂がおく れるという 言 葉 を 耳 にす る。. 左記のことから昭和における間接指導のあり方は、間接指導を 積極的に捉え、みずから学びとる子どもを育てる指導の機会とす. の から見 は、笹 沼浩 二﹃ 複式学級に即した主体的学習指導の研究﹄ ﹁ ていきたいと思う。本書の中で﹁ 複式は単式の半分の学習効率しか し これは従来の直接指導が本当の指導であり、間接指導の時間は﹁. 最後に平成についてである。平成に関しては、現代の複式教育に 複式学 おける間接指導の位置づけともいえる。先行研究の3つ目﹃ によると、﹁ 間接指導の時、先生から出された課題に基 級指導法﹄ づいて児童は学習する。間接指導の時は自習ではなく、主体的な学. るも のと位 置づけていることが読 み取 れる。. え、紙業息味なドリルや作業に終始し、指導を直接指導に集中し急 がないと、一般の単式学級の学習に追いつく事は出来ないというあ の る錯覚に似たものから来るものと思う﹂ 直接指導を価値が また、﹁ 高く、間接指導をもって学習の空白を埋めるためとしたり、あるい. . 0 3.
(5) . し、まと める時 間 であ る﹂繍と 述 べら れている。現在 では、上 で述 べら. ことを 以 下 のように示している。. また、 ﹃ 複式学級指導法﹄3章 国語の複式授業では、少人数、 異学年が複式のよさをいかした国語科 の授業作りでの気を付ける. 持 つことであると 捉え る。残 さ れた遺 産 を 正しく受 け継ぎ 、よりよい. で、本領域における﹁ と継承する姿勢﹂ とは、先人の遺産であ 未来へ る伝統的な言語文化を敬意をもって学び、またその学びの成果を 次の世代へ と伝えていく担い手としての意識を、学習者 一人 一人が. し、継 承 ・ 発 展 さ せようと す る態 度 ﹂を育 むことが求 めら れる。そこ. 二、第七十二回全国小学校国語科研究大会・ 領域主題解説 釧路大会・ 今回の授業実践は、第七十二回全国小学校国語科研究大会 ・ 釧 路大会において、伝統的な言語文化領域の授業として公開したも のである。そのため、研究理論は、伝統的な言語文化領域としての 領域主題、実践課題として構築し、授業を構想している。 領域主題として、﹁ 伝統的な言語文化の豊かさを感じる学びを通 して、未来へ と継承する姿勢を育てる授業の創造﹂ を掲げた。これか らの学習では、子供の資質 ・ 能力が注目されるようになり、国語科 の学習でも、﹁ 我が国の言語文化を享受し、生活や社会の中で活用. その具体的な内容については、授業構想の部分で述べたいと思う。. のず らしを 活 用 した学 習 展 開 。の3つのキー ワードを 大 切 にしていっ た。. ③ 話し合い活動に教師が参加できるような学習過程 今回の授業実践では、複式のよさをいかした国語科授業作りのた めに、①に関しては、異学年同単 元学習。②に関しては、児童が主 体的に話し合える学習内容、方法の選定。③に関しては、学習過程. 化︶. ① できるだけ多くの人数で話し合いを深め合えるような指導 類型の工夫 ② 子どもたちだけでも話合える学習内容の精選 ︵ 話題の焦点. 習の時間なのである。間接指導は、直接指導の時に先生が出した課 題を児童が自分で考え、課題の解決方法や答えを自分で見つけ出 れているように間接指導の時間は自習ではなく、主体的な学習の時 間であるとされている。また、この主体的な学習を充実させるため に、主体的な学習の仕方を身に付けさせる指導を1年生の頃から す る必 要があるとさ れている。. これまで、3つの先行研究においてそれぞれの時代区分における間 接指導のあり方を分析してきたが、大正期における大正自由教育 運動を境に、間接指導に対する考え方に変化が見られることがわ かった。大正期以前の間接指導のあり方といえば、直接指導を行え る同教材を選ぶか、間接指導を用いるなら自習 の二者択 一であっ た。一方、大 正期 以後の間接指導 のあり方は、児童の自発的な学 習の機会と位置づけ、間接指導 の時間は自習ではなく、主体的な 学習の時間であるとされている。また、児童の主体的な学習を行う ための間接指導 の充実に向けて、低学年からの学習の方法を指導 このように、複式教育における間接指導のあり方は社会の流れと. す る必要 性 があ ると さ れている。. 授 業 改 善 、研 究 の繰 り 返しと と も に 日 々変 化 していっていることが わかる。. 現在 の関接指導の時間は、昔のような自習の時間ではなく、児童 の自発的な活動を尊重した主体的な学習の時間というように考え られている。また、間接指導の充実には直接指導の際に教師の働き かけが重 要になるとも いわれている。・ ” このよう に、間 接 指 導 のあ り方 に ついてはこれ までで明 ら かにな っ. の先 の実 践 内 容 で見ていきたい。. た。それでは、複式授業では具体的にどのように間接指導の時間を 設定すれば、児童が主体的に学習活動を行うことができるのか、こ. −131−.
(6) . 形にして、また次 の世代 へ と渡してゆく学びの力こそ、新 たな価値を生 み出す 人材 の育成 に必要な資質 ・ 能力であると考える。 本 領域 では、﹁ 伝 統 的 な 言 語 文 化 の豊 かさ を感 じる学 び﹂を 通し、 ﹁ 未来 へ と継 承する姿勢 ﹂を確実に育 んでいくようにする。 ﹁ 伝 統 的 な言 語 文 化 の豊 かさ を感じる学 び﹂とは、古典 文学 、漢 文 学 、国語学、書 写と様 々にわたる分 野で先 人たちが積 み重ねてきたも のを、言葉に即して丁寧 に読 み、学んでいき、そこから受け取 った感 動 を、伝 え合 うことである。伝え合 うことで新たな感動や、それまでにな かった読 みが生まれる。そしてそれは、新 たな ﹁ 言 語文化の豊 かさ﹂とし て、未来 へ と伝 えていく姿勢 へ と変 わっていく。 小中9年間を 通して、言語文化 の豊 かさを感じ取り、古典 の世界 に 親しみ、獲得 した言葉を自 覚的 に言 語 運用 する姿 を最終的 な 日標と 捉え、子供が古典 の世界に自 分事として探求 心をも って向き合 うこと ができるような授業を構築 する必要がある。 そ のためには、意 思 を伝 達 す る ﹁ 道 具 としての言葉 ﹂とは対 照的 な ﹁ 表 現としての言 表 現としての言 葉 ﹂への着 目が必 要 不 可欠 である。﹁ 葉﹂とは、例えば、詩歌 の言葉や 言葉遊びの言葉、表 現をすること自体 に意味がある言葉である。 このことを念頭に置いた上で研究 の視点 を具体的に以下に述べる。 児 童 生 徒 の言 語 運用 場 面の具体像 を想定 するとともに、小中9年 間の各 発達 段階において身につけるべき力を、各学 年 の指導事 項に沿 っ て整 理した。特に、本領域では ﹁ 同じ教 材を発達 段階に応じて異なる切 り 口で授業を展開する﹂ ということが重要であり、それぞれの学 年に応 じ、系統的 に言 語 活動を 設定 す ることにより、小中 9年 間を 通して、 と継 承する姿勢が育まれるも のと考 えてい 伝統的な言語文化を未 来 へ るo 例えば、低学年では、豆日話﹂や ﹁ 神話﹂等 の読 み聞かせの経験を学習 へ 触れる﹂授業を行 活かせるよう読書体 験 の機会 を設け、言語文化に ﹁ う。中学 年では、声を 出 して古 典 作 品を読 む、暗 唱す るなど、多 く の 楽 しむ﹂授業を行 う。高学年 ・ 作 品に触れる機会を設け、言語文化を ﹁ 中学校では、古典 の世 界 への関 心を深め、昔 の人のものの見方や考 え方 楽 しむ﹂既 習 の活 動を 活 かし、言 語 文 化に を 捉え るなど 、﹁ 触 れる﹂﹁ ﹁ 親しむ﹂ 授業を行う。. 本領域の学習において、児童生徒が主体的に伝統的な言語文化と. 中学校. まりを促す資料提示の工. 関心を持 つとともに 関わっていくためには、透且かな言 語文化﹂に興味 ・ 知的好奇 心が揺 さぶられるような教材との出合いが大 切である。 また、小中9年間を通して、個 や集 団での学習 の中でどのようにして ﹁ 見方 ・ 考 え方 ﹂ を高めていくかを系統的 に整 理していった。 そして聞き慣れない言葉を扱 う本領域 では、学 習機会を本時 の時 間 のみと捉えず 、獲 得 した言葉 の力を 日常 的 に言 語 運用 する場を 設定 実 の場 ﹂の設定 が、﹁ 言 語 文 化を 未来 へと継 承す る姿 す る。そうした ﹁ を確実に育んでいく のである。 勢﹂ ︵ 小中9年間 の見方 ・ 考え方 を育む教師 の関わり︶. 板書等で思考を整理してい 小学校. くことで、表現としての言葉.
(7) . でも述べているが、①異学年同単 元学習。②児童が主体的に話し合 える学習内容、方法の選定③学習過程のずらしを活用した学習展. れば解けるか。﹂﹁ こうや ってみよう。﹂ と思える教材開発と学習方 法の定着が必要となる。. 要 にな ってく る。児 童 が ﹁ どう す 解 いてみたい。二 も っと 知 りたい。﹂﹁. 間接指導時に問題解決へ の見通しと意欲が持てているかどうかが重. いかに 二学 年 が効 果 的 に学 ぶこと ができ るか。複 式 授 業 において、. ② 児童が主体的に話し合える学習内容、方法 の選定. 業 のデ メリットを メリットに変 え ていくことはでき ないかと考 え授 業 作 りを進 めていった。. 以上のことから、同単 元異目標の授業を展開することで複式授. の確 認 にな り、四 年 生 の伝 え ることは、三 年 生 の今 後 の見 通 しにも なる。. そして、三年生の学習したことを四年生に伝えることは既習事項. な ることを踏 まえ ることが重 要 であ る。. また、ここで配慮しなければならないことは、目標と学習方法を発 達段階に合わせて学ぶこと、四年生は、俳句に関しては既習事項と. 単 元では、三 ・四 年 生 が 一緒 に学 習 ができ ると いう こと が言 え る。. 間に短歌を学習する場合もある。﹃日本語のひびきにふれよう﹄の. 単 元名 も 同 じと いうことであ る。また、出 版 社 によっては、三 年 生 の. そのような現状を打開するため、学年内のみならず、異学年が伝 え合い、学び合うことができる学習形態ができないかと考えた。 今 回取り扱う、俳句と短歌の授業の大きな特徴は、指導事項も. るo. 開 の3つのキー ワードに重 点 を 置 いて教 材 研 究 を していく。. る。. 三、授業の構想 授業作りを行う上で、先ず確実に押さえておきたいものは、指導 しなければならない中学年 の指導事項と教科書で扱 う教材であ. ① 同単元異目標授業 へ き地複式授業では、人数の少なさや人間関係の固定化から交流 の広がりや伝え合うことの必然性を持ちづらいという難しさがあ. . 指導事項 ア“ 易しい文語調の短歌や俳句について,情景を思い浮かべた り,リズムを感じ取 りながら音 読や 暗 唱をしたりするこ. 教材について 教育 出 三年生 日本語のひびきにふれよう∼俳句に親しむ∼ 版 四年生 日本語のひびきにふれよう∼短歌の世界∼ 中心教材 ﹁ では,小学生の作品から始まり,江戸 俳句に親しむ﹂ 期・ 近現代の代表的な俳人の作品が﹁ 春・ 夏・ 新年﹂の順に紹 秋・ 冬・ 介されている。また,﹁ 短歌の世界﹂ では,﹁ 万葉集﹂﹁ 古今集二新古 などから,近代の代表的な歌人の作品まで,時代の順に紹介 今集﹂ されている。どちらの教材も,児童が理解しやすいような句や歌が 選ばれており,児童が登場する作品も含まれている。作品の解説や 情景を表す写真も記載されており,児童の想像や思考を広げる効 このような中心教材の特色は,児童が作品を声に出して読み、情. 果 も大 き い。 景 を 思 い浮 かべたり ,五 七 調 のリズムを 感 じ取 りな がら 作 品 に親 し み,学 習 を進 めることに適 したも のであ ると 言える。. ︿ 複式授業としていかに教えるか・ 教材開発・ 研究﹀ 国語科の学習は、学年別指導を行っているので、複式授業となる。 では、いかに俳句 ・ 短歌の授業を複式授業として教材研究をしてい くか。今回の授業作りでは、すでに二、複式授業における間接指導. −133−.
(8) . 短歌をもとに、 まず、教材開発に関しては、中心教材で扱う俳句 ・ 児童の生活経験や 日常生活の中から、教材になるものはないかと 君 の名 考 えた。そこで、着 目した のは、北 海 道 下 の句 カルタと 映 画 ﹁ ちはや ふる﹂である。 は。﹂﹁ 慣 れ親 しんでいる北 海 道 下 の句 カルタには、実 は上 の句 があ り 、. 本州で行われている百人 一首とは繋がりがあること、古く昔からあ る自分達とは関係が無いと思っていた俳句や短歌が、今流行の映画 に大 き く 関 係 していることなど 、今 までの生 活経 験 からは考 えたこ と もな いことが、作 品 の言葉 に着 目していくこと で、学 習 の中 で大 き はないかと考 えた。. と繋がっていくので なズレを生み、自分事の問題となって解決意欲 へ 次に、主体的に話合える方法の選定についてである。中学年とい う発達段階において、間接指導の時に児童のみで話し合いを進める 方法には限りがある。また、学期ごとのまとまりや、年間を通して 繰り返し、様 々な教科や場面で練習をしながら習得していくもので あ る。 そ のことを念 頭に置き 、本 学 級 では、. の意 見を 比べる。. 三年生は、交流場面では自力解決した考えを発表し、友達と自分 ・ ・ 四年生は、自力解決した考えを司会者が中心となって発表し合い、 考 え の相 違 点 を探 してグルー プの考 えを ホワイトボー ドにまと め る。 ことを 日標として、春 から取 り組 んでいる。 最 後 に、学 習 過 程 のず ら しに ついてであ る。ここ数 年 、私 が複 式. ⑧ 学習過程のずらしを活用した学習展開. は、ど の学 年 のど の学 習 過 程 の直 接 指 導 を しているかと いう こと で. 授業の展開で 一番注目しているのが、交流場面での教師の位置であ る。この位置というのは、それぞれの学年が交流をしている時に教師. ある。単式 ・ 複式どちらの授業においても、交流場面に深まりが生 まれ、学習のまとめに進む際には、教師の問いかけや思考の整 理な どが必要になることが多く見られる。ましてや、学級をこれから作. っていく と いう 段 階 では、丁 寧 に授 業 を 進 めていき たいと ころであ るo. 各場 面における﹁ 問いを連続 させる﹂手立てを次 のように位置付ける。. そこで、学習過程の交流の場面では、教師が直接指導、もしくは 同時間接指導を計画し、どちらの学年も交流の様子を把握しなが ら必要な指導を行い、深い学びに繋げ、効果的なまとめの時間にな るように学習過程をずらす工夫を授業では取り入れている。 単元・一単位時間の構想﹀ へ. 手立て 1 確かで豊かな言語活動の充実 本校の全児童が少年団活動の中で、 北海道下の句カルタに慣れ. 親 しんでいる。下 の句 カルタは下 の句 を 読 んで下 の句 のカルタを 取 る. であり、活動の際には地 百人 一首︶ という北海道特有のカルタ遊び ︵ 域 のゲストティーチャーを招き、継続的に指導を受け、親 子カルタ 大会において世代を越えて伝統的な言語文化に親しんでいる。俳 短歌カルタを作って遊ぶ活動は、下の句カルタとの接点を見いだ 句・. しや す いも のであ ると 考 え る。このよう な ﹁日常 の言 語 生 活 と の結 び つき ﹂を 意 識 す ることによって、確 かで豊 かな 言 語 活動 の充実 が図 られていくはずである。. 個で言葉と関 手立て =1① 個 の立場や考え方を明確にする ︵ わる場面︶. 表 現としての言葉 ﹂と の出合 いに着 目し、教 材 開 発 本 領域 特有 の﹁ 七・ を行 う。短 歌 の学 習 では、日常 生 活 の中 で北 海道 下 の句 カルタ ︵ 五・ 五・ 七・ 七・ 七︶の言葉 の数 の 七︶に親しんできた経験と、百人 一首 ︵ 違 いから、児童 の中に問いが生まれるようにしていく。問いの創 出 から、 個 々の立 場や考 え方を 明らかにす ることにより、短 歌 や 俳句 など の. 134−.
(9) . していく 。. 短 詩 型 文学 に対して興味 関 心が高まり、問いを解 決 していく 必 要感 を生み出していく。 また、﹁ 表 現としての言葉 ﹂に触 れることで、﹁ 見方 ・ 考え方 ﹂ を 発揮し、 より豊 かな言 語文 化に親 しめるように、作 品を声 に出して読 み、リズ ムを楽 しむ、言葉 に着 目し情 景を思い浮 かべるなど、体 験 的 に言葉と 向き合えるようにしていく。 手立 て 口 1⑩ 獲 得 させたい言葉 の力につながる文章 や 表 現 への着 日 を促す ︵ 少人数や全員で言葉と関わる場 面︶ 個 で﹁ 表 現としての言葉 ﹂と向き合 い、獲得 した作 品 の読 み方 、感 じ 方 を交流 す ることで、決められた文字 数 の中 に ﹁ 想 いを 巡らす豊 かな 表 現﹂があることに気 付き、より ﹁ 見方 ・ 考え方 ﹂ を高めていけるように する。そのために、﹁ 表 現としての言葉 ﹂をどのように捉えたかに着 目し、 それぞれの捉え方 を構造的 に板書 や ワークシートに整 理できるように. ︵ ワークシート集︶. ど、主体的に言葉と関わり、獲得した言葉 の力を自覚的に言語運用し、 より能 動的 に伝 統的な言語文化に親しもうとする姿を 目指していく。. 欄 瞳灘 灘鰹 瞳. 地域の祖父母との下の句カルタ交流︶ ︵. . ﹂ 辱んだ・ セ仝招介ー合おう .. ぐ諺 暑ぼ. ¥飴・ 横 議卵遠. 単 元の導入の記録 掲示物︶ また、少 人数 や 全員 で 一斉 読 み、順 番読 みなど多 様な音読 の方 法 ︵ を試 みることで、より 一層作 品を楽 しみ、短 歌 の面白さ や 言葉 の豊 か 。 し さが経 で 験 き る 場 も 大 に 切 て い く 僻功・短歌カルタデ遮ぽラー 手立て 皿 獲得した言葉 の力を自覚的 に言語運用する場 の設定 おり 下の句カルタ・ ん 木札︶ 芦紫満塾霜”騨 * ∼しリセおりたいカルタの謹堺∼ ︵ 滑落慨 ﹄ 本 領域 では、言 語感 覚 を豊 かにす るために日常 的 に伝 統 的 な言 語 文化に親しむ言 語環境を作る必要があり、単 元終盤とともにその﹁ 実 の場﹂ も含めて最終的な言葉 の活用を図る場として捉えていく。 例えば、短 歌 の学 習 の単 元終盤 では、好きな 百人 一首 を選び、獲得し ∼ きも亀瑠, “ “ “ 一員 ”“’ ′い ・ な ん ど 出 ろ に ん み 声 て て t よ よ う“ た言葉 の力を自 覚 的 に言 語 運 用しながら 、選んだ 一首 の良 さ や 好 き ”鱒藷軸機 軸戯 鞠 雛瓢灘卿 韮 − 、三越辱“ な理由を明らかにし紹介 す る場を 設定していく。 ー 嬢畷 J 実 の場﹂では、学 習を 通して獲 得した新たな ﹁ また、単 元終 了後 の﹁ 見 槍母を器い うが.よんてみよう, . もぎ 方・ 考 え方 ﹂を活かすことで身 の周りに点在 する伝統的 な言 語文 化に 気付き、興味 ・ 関心を広げられるようにしていく。作 品を声に出して読 、 , , 雲 小 ご 暗 ”嬢 騨 . ﹁ む 三口 鯛 餅 汚 名 学 葉 のリズム・ 暗 唱︶内容に触れる ︵ ・ ・ r ・ 縮 ・ ・ 表現としての言葉 ﹂へ の着 目︶ な 1 , . ・ , “ 転 々 蒸 静 無 葛 り ; 泰 こ し せ ・き t ′. 135−.
(10) . . . 【言葉との出合い】. ∼ ∼等艶鰯発議三善露*. 嬰 1. 園. 1時 間 目. .小野小町 「思ひつつ 寝ればや 人の見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらま しを」 を読み{! 映画 「君の名 は。」 がこの歌からできたことを伝え,短歌であるということを知る。 ・「他にも小野小町の歌で知 っている短歌はあるかな?」 「 『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせ しまに』 これ百人 一首で覚えたよ!百人一首も短歌なんだ。」 ・「みんながいつもやっている下の句カルタも百人一首だよね?比 べてみると何が違う?」 「文字が多い。」 「半分 しか使っ ていない。」 「下の七・七 しか使っていない。」「五・七・五の 部分は知らない歌もある。」 ・小倉百人一首と北海道下の句カルタの違いについて知る。 「下の句カルタは、 小さい子 どもでも遊べるように五・七・五・七・七の七・七の部分だけ を使っていたんだね。」 「上の句を読んだだけで下の句を取るなんてす ごい!」. 1 醒. ・俳句・短歌カルタを作るためにはどうする? 「3年生が俳句の勉強を して五・七・五のカルタを作っ て,4年生が短歌の勉強を して短歌 カルタを作るのはどうかな?」 ・俳句・短歌カルタを作っ て遊ぶための学習計画を作ろう。 【学習の見通 し】 一時間目 俳句・短歌カルタで遊ぼう!学習計画を作る。 二時間目 作品を声に出して読んで俳句・短歌のヒミツを見つけ,お気に入りの作品を選ぶ。 三時間目 作品の言葉に注目して俳句・短歌のヒミツを見つけ,お気に入りの作品を読む。 四時間日 俳句・短歌カルタで遊ぶ。. 1 短歌【4年生 り. 1 俳句【3年生ー1. 署 ・声に出して読む. ○お気を こ入りの作品を選ぶ. ば ,言 ・γ ’ ; 詰 , } ○ “表現の言葉”. 移. , ¥ .. ノ. 都. ○情景を思い浮かべる. 鴇. ○お気に入りの作品を読む。. . oお気に入りの作品を読む。 、. 【口葉を広げる∼伝え合う∼】. \. ・作った俳句・短歌カ ルタを紹介 し合う。 o. 短歌カルタで遊 ぼう!. 1 俳句も短歌も限られた音数の中で作る作品である。表現としての言葉があり,想像を 墓 i 膨らませて読む作品である。 また, 何度も声に出 して読むことでリズムや響きを感 じ 馨 … ながら読むことができる。 昔から読み伝えられてきた作品がたくさんある。. =. ノ. ・学習 を振り返る。. \′ ′. ・「俳句と短歌の学習をしてみて学んだことを伝え合ってみよう。 似ていることや違いがあるかな?」. −136−. 4時 間 目. 俳句. 3時 間 目 ︻ 本時 ︼. 数え方 ) 無 事す三雲キさの音数( B孝三暑皐蚕主審から. ○お気を こ入りの作品を選ぶ. ○情景を思い浮かべる. 2時 間 目. 二響年生蔓誓塾二ふ‘“ 脂融 臥の[ 〉 観 っ 腸 ソ』. .声建雷こ 義 芸 o五ふ 隻 茎 は 数(数え方) 岬 釆しけ o季釜 ‐ ,ヨ ア ‐ ’′ 装 一。 ・ ” の誉 “. 、. 【言葉を豊かを こする】. 【言葉を豊科 する】 ∼ 回:L−・ ム… 三年窯罫醤 ^けよフ 兄つ 』.
(11) . 豊繕麹 . 葉 . . に 咽句 時1. ︿本. 藍. . . 闘. 園. 4ふ. 牲. 冨. 句. 緋. ︵ 〇. 牲. 俳句・短歌の言葉に注目することで,限られた音数の中で情景や′ふ清が表現されていることに気 付き,想像を膨らませて作品を音読することができる。. 学習過程 − つかむ − 考える −. 俳句のヒミツ②を 見 つ け よ. 練り合う − まとめる. 7 3.
(12) . 3年 生 は、俳 句 作 品 の 一部 が白 抜 き にな っている言 葉 を 、残 り の. 四、授業の実際 短歌カルタを作って遊ぶために、本時では作品の表現として 俳句 ・ の言葉に着 目し、情景を想像しながら音読する授業を展開した。 言葉から予想し自由に自分なりの作品を完成させ、絵と言葉で作 品について説明をする。自力解決後の交流を通して、言葉が 一文字 でも変わると作品の意味が大きく変わるということに気づくことが できた。 4年 生 は、短 歌 作 品 の 一部 が 白 抜 き にな っている言 葉 を 、残 り の. 言葉や作品の解説から予想し、作者になりきって言葉を考えていく。 一部の言葉を入れるために作品全体を捉え、解説から情景を想像 し、言 葉 を 探 していった。自 力 解 決 後 の交 流 を 通 して、三 十 一音 と. いう限られた音数の中で豊かな想像をかき立てる表現としての言 葉 がたく さ んあるということに気づくことができ た。 最 後 のまとめでは、3年 生 ・ 4年 生 が互いの学 習 の振 り 返 りを 発 表 し合 い、﹁ 俳句 ・ 短 歌 のど ちら の作 品 も 、短 い言 葉 の中 で、想 像 を ふ くらませて読 むことができ る。﹂ということを学 んだ授 業 であ った。. 授業反省. ﹁ 何 が 入 る のかな ?﹂﹁ これを 入 れてみよう 。﹂﹁ 他 の五 音 ・ 七音 は. 作品の 一部を括弧書きにし、言葉を抜いたものを児童に提示した ・ 際の反応を見ると、自然と言葉に着 日する様子が見受けられた。 どうなっている?﹂ とつぶやきながら自然と指を折りながら作品 な るほ の音 を 数 え 、言葉 と 向き 合 っていた。答 え の写真 を 見ると ﹁ ど !﹂﹁ や っぱり !﹂と の声 が聞 こえた。児 童 の そうだ ったのか!﹂﹁. じた。. 手立てになっていると感 知的好奇心をゆさぶる、良い教材提示 ・. ・ 児童は慣れない環境の中ではあったが、一生懸命課題に取り組ん. でいた。多 く の人 に注 目さ れ るという こと で、﹁ 自 由 な 発 想 ﹂より も﹁ 間 違 え てはいけ な い﹂と 焦 っている様 子が見 ら れ、俳 句 の答 え も 似 通 ったも のにな った。そ のため、展 開 の途 中 で指 導 案 上 の展 開 を 一部 入れ替 え、交 流 前 に写真 の答 えを 先 に出 した。そ のこと で、 交 流 に視 点 が生 まれ、まとめへの気 付 き につながること にな った。 一方 、3年 生 の展 開 を 入れ かえ たこと で、4年 生 の間 接 指 導 のタ イ ミングにず れが生 じた。4年 生 は、ほぼ 児 童 だけ で交 流 を 進 め ることができていたが、授 業 者 のわたりが遅 れたタイムロスが最 後 の手立 て日 の時 間 の確 保ができない状 況を 作 ってしま った。授 業 は、. 最後まで進められたが複式授業の難しさを改めて感じた。. 138−.
(13) . 一時 間 目 二時 間 目 三年 生. せみの逮鞭べ濯べど凋≧遥廠鱗鞭 簾 鰯 離灘. 二時 間 目 四年 生. 馨れの “ぶぇ い1 つ ,. 激 距 離 霊 園膿 慶ん − 罰を.
(14) . . 三時間目. . 粋 」 . 時間目 四年生 一. 四時間目. −140−.
(15) . いく と いう 手 立 てが有 効 であ ると わ かった。特 に、全 国 から の実. 五、成果と課題 ○授業実践を し 、﹁ し、生活や社会の 通 て 語 我 が 国 の 言 文 を 化 享 受 中で活用し、継承・ 発展させようとする態度﹂ が児童の姿から見 受けることができた。これは、発達段階及び学びの系統を踏まえ た確かで豊かな言語活動の設定において、地域素材や児童 の生 活経験を基盤に教材研究 ・ 学習材を発掘 ・ 収集 ・ 選定 ・ 活用して. づけ る手 立 てにな ることが 共 通 理解 と して共 有 でき た。また 、教. 践交流を通して、教材開発=学習者と伝統的な言語文化を近 材の開発 ・ 実践を行う場合は、必ずカリキュラムに位置付けるよ うなまとめが必要である。活用後には、次年度以降にも改良して 実践出来るように教材 ・ 教具の引き継ぎが重要になる。 資料・ ○ −単位時間の授業作りにおいては、表現としての言葉に着目する ことで新 たな 見方 ・ 考 え方 を 働 かせ、深い学 びにつながるというこ. な 手立 てであ った。. とが明らかになった。そして、作品の言葉を括弧抜きにし言葉に 注 目できるようにするなど間接指導 の充実を図る上でも、有効. ◎授業実践を通して、本領域において児童が言葉と主体的に関わ るには、手立て 日が重要なことが明確になった反面、伝統的な言 語文化に対する地域素材を活かした実践事例、先行研究が少な いという現状がある。今後も北海道 ・ 釧路における教材開発を 行い、釧路に住む児童がより身 近に感じることができる学習材 を発掘する必要がある。また、教材研究を進めていく上で、内容 の盛り込みすぎや発達段階を超えた指導に陥る場合も想定さ れる。そのため、より中学校との連携、また高等学校での古典教 育まで視野に入れた小学校段階での伝統的な言語文化にふれる 教育の在り方を模索していくことが重要である。. おわりに. 二学期の最後に学級で国語の授業に関するアンケートを行った。 対象児童は、茶内第 一小学校中学年、三年生三名、四年生四名で. あ る。アンケ ートの最 初 の項 目内 容 は、. ○国語の学習は好きか 単元が好きか ○どのような学習内容 ・. という も のであ る。 アンケー トの結 果 、五名 の児 童 が国 語 の学 習が好 き と答 え、二名. の児童は普通と答えた。また、学習内容は、五名が伝統領域の単元、 二名が読むこと領域の単元を好きと答えた。 昨年度 のアンケ→ト結果では、圧倒的に読むこと領域を好む児 童が多かった中、今年度は伝統領域に興味関心が向くという結果. と な った。 また、自 由 記述 欄 には、以 下 のような 記述 があ った。 ・ 最 初 は、興味 が少 ししかな かったけ ど、勉 強 を してみた興味 がわい てきた。そう したら、カルタが上 手くな った。 学 習 が終 わ った後 も 、五 ・ ・ 七 ・五 で考 え たり 、数 えたり す ること が あ る。 るよう にな った。. ・ 俳句や短歌の楽しさがわかった。身 の回りの物で俳句と短歌を作. ・ 自分でも俳句や短歌ができることがわかった。最初は、何とも思っ. てな かったけど 、勉 強 が終 わ ったら 、俳 句 と短 歌 はすご いと 思 った。 ・ 勉 強 を してみて、興味 を持 って楽 しくな った。カルタはなぜ 、作 ら れ たのか知 りたいと 思 った。好 きな短 歌 が増 えた。 ・ 最 初 は、楽 しいだけだ ったけど、勉 強 してみて楽 しいだけじゃなく 、. 短歌の意味ももっと知りたくなった。. 4 1.
(16) . ・一番 好 きな 札 の意 味 が知 れて良 かった。今 までは、普 通 に面白 いと 思 っていたけど、勉 強 を してから 、も っと 面白 くな って、カルタの歴 史 を 詳 しく知 りたいと 思 った。カルタがも っと 強 くなりたい。 短 歌 の学 習 で 一番 好きだ ったこと は、お気 に入り の そして、俳 句 ・ 作 品 でカルタを作 ることであ った。各 時 間 の中 で、学 んだことがより. 思考が活 理解 ・ 技能 ・ の意欲となったようである。知識・ カルタ作りへ 動と結びついた言語活動となったことが児童の振り返りから感じ取 小学校中学年の発達段階において、伝統的な言語文化領域の学. ることができた。 楽 しい﹂﹁ 次 はこう も っと 知 りたい﹂﹁ 習 を 行 う とき、先 ず は、学 習 が ﹁ しかけ ﹂が 必 要となる。﹁ したい﹂という意 欲 を 持 つことができ る ﹁ 好 きこそ物 の上 手なれ﹂という 言 葉 も あ るよう に、小学 校 段 階 では、. 索 していきたい。. 児童が伝統的な言語文化に対して意欲的に学べる、そして好きにな れる授業作りが大切だと考える。そのような授業をこれからも模. ︵ や まだ さと し/ 浜 中 町立 茶 内 第 一小学 校 ︶. して描 き 入 れる。︶. お気に入りの作品でのカルタ作り 読み札には作品を、取り札には、 ︵ 短歌は七音 ・ 七音を書き、その作品の情景などを想像 俳句は五音 ・. 年 度 末 までにどんどん増 や していく ︶ ︵ 最 後 は全 員 でカルタ取 り ・. 142−.
(17) . ︽ 注釈︾ −坪内稔典著﹃ 坪内稔典の俳句の授業﹄ 禁明書房 命Oー 1項 O︶ 坪内氏は、本書は授業において言葉の楽しさを体験する試み。 より正確に言えば、俳句を媒介にして、子どもたちと丁 々発止. のや りと りをしようとしたも のを まと めたも のであると 述 べてい る。. −﹄の中 で、本 書 は、NOO 平成 ーぬ年 ︶帥月定 年 退官 を 迎 え る N年 ︵. N浜中町立茶内第 一小学校 全校児童20名 学級数5︵ 通常学 特 2 級3・ 支 学 ︶ 別 援 級 w 長崎 ・ 琉球3大学連携研究 ﹁ 鹿児島 ・ 複式学級指導法﹂ 編集委員 会 編﹃ 複式学級指導法 −単式学級内の学力差に対応した現場 の工夫にも役立つ指導法 −﹄ 東京教学社 命ooel頁 ぬ有馬氏は、﹃へ き地 ・ 複式教育の基礎的研究 −社会科を中心に. に際し、これまでに書いたへ 複式教育関係の主な論文等を き地・ 整理・ 総覧して、自分なりの研究の到達点と課題を把握し、今後. ・ 同 上 帥帆頁. の踏 み台 にしよう としたも のであ ると述 べている。 帆同 上 ”O頁 の同 上 ”①頁. れていた。本 書 は、昭 和 45年 に出版 さ れたも のであり、当 時 の複. の笹沼氏は・北海道十勝の複式校から北海道立教育研究所に長期 研修員として来られ、複式学習指導の専門的な研究に取り組ま. 式学級指導について書かれたものである。. の同 上 ーO頁 ー o同 上 ー ー頁 − −同 上 ー ー頁. 鰯 長崎 ・ 鹿児島 ・ 琉球3大学連携研究 ﹁ 複式学級指導法﹂ 編集委 複式学級指導法ー単式学級内の学力差に対応した現 員会 編﹃ 場の工夫にも役立つ指導法ー﹄東京教学社 命OOの︶3頁 − 帥 長崎 ・ 琉球3大学連携研究 ﹁ 鹿児島 ・ 複式学級指導法﹂ 編集委 員会 編﹃ 複式学級指導法ー単式学級内の学力差に対応した現 場の工夫にも役立つ指導法ー﹄ 東京教学社 命OO①︶ 3項. ー. 3 4 1 ー.
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