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2 軸荷重を受ける主桁・横桁接合部の疲労強度

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Academic year: 2022

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(1)I‑654. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 2 軸荷重を受ける主桁・横桁接合部の疲労強度 法政大学 学生員○平山. 繁幸. 法政大学 正会員 森. 猛. 主桁ウェブ. 9mm. 1.はじめに 従来、I 断面多主桁橋梁の主桁・横桁接合部の疲労強度は、面 外ガセット継手を用いた 1 軸疲労試験によって検討されている。 700mm. しかし、この部分は主桁ウェブ応力と横桁フランジ応力が作用す. 横桁フランジ. る 2 軸応力状態となることが多いため、そのような条件下で疲労 強度を求める必要がある。また、このような研究が行われていな. 9mm. 345.5mm. 120mm. 120mm. い理由の 1 つに、2 軸疲労試験システムを構築することが難しか. 図 1 試験体の形状と寸法. ったことが挙げられる。本研究では、2 軸応力状態を再現する疲 労試験システムを構築する。さらに、このシステムを利用した疲 労試験と有限要素応力解析を行い、2 軸荷重を受ける主桁・横桁 接合部の疲労強度を明らかにする。 2.2 軸疲労試験システムの構築 試験体の形状及び寸法を図 1 に示す。試験体は主桁ウェブと横 桁フランジの接合部を模擬したものである。試験体の製作は、主 桁ウェブ中央にガス切断で矩形の穴を設け、横桁フランジを差し 込み仮付けした後、 CO2 溶接法による完全溶け込み溶接で行った。. 写真 1 2 軸疲労試験機. 供試鋼材は板厚 9mm の SM490Y である。 2 軸疲労試験機を写真 1 に示す。この試験機は、台座の上に 2. 1000 900. ムにはそれぞれ 1 つのアクチュエータが設置されており、試験体 をこれらのフレームに取り付けることで 2 軸の疲労試験を行うこ とが可能となる。昨年度も同様なテーマで発表した。そこでは、. ひずみ範囲 (μ). つの独立した試験フレームを設置したものである。2 つのフレー. 800 700 600. 試験機に板バネを挿入し、それによって主桁ウェブと横桁フラン. 500. ジの左右の軸力差をなくすようにした。しかし、完全に軸力差を. 400. なくすことはできなかった。そこで、純粋な 2 軸応力状態で疲労 試験を行うために、台座とフレームの間にベアリングを設置した。 戴荷に伴い試験フレームが動いた際、試験体に慣性力が働き、予. 南面–西側 南面–東側 北面–東側 北面–西側. 300. 0. 0.5. 1. 1.5. 2. 2.5. 3. 3.5. 周波数 (Hz). 図 2 ひずみ測定結果. 期せぬひずみが作用する恐れがある。この影響を調べるために、 試験体にひずみゲージを貼付し、試験機の繰返し速度を変化させてひずみ測定を行った。その際、主桁ウェ ブ側と横桁フランジ側に 100MPa の応力範囲を同位相で与えた。ひずみ測定結果を図 2 に示す。周波数の低 い領域でのひずみ範囲は、周波数が 0 の静的戴荷の場合とほぼ一致しており、周波数によってひずみ範囲が 大きく変化する様子も見られない。 3.疲労試験 先に述べた疲労試験システムを利用して疲労試験を行った。この試験は、主桁ウェブ側の応力範囲を 100MPa で一定として、横桁フランジ側の応力範囲を主桁ウェブ側の 0、0.5、1.0、1.5 倍(以後、2 軸応力 キーワード:疲労強度 主桁・横桁接合部 2 軸応力比 2 軸荷重 連絡先:〒184-8584 東京都小金井市梶野町 3-7-2 法政大学工学部 電話番号 ‑1307‑. 042-387-6279.

(2) I‑654. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 表1. 亀裂発生位置. 試験体No. 2軸応力比 亀裂発生面 破断位置 10 1.0 南面 西側 12 1.0 南面 西側 13 1.0 両面 西側 15 0.5 北面 東側 16 0.5 北面 東側 17 0.5 南面 西側 18 1.5 南面 西側 19 1.5 南面 西側 20 1.5 南面 西側. 北面−東側 南面−東側. 北面−西側. 南面−西側. 1.1. 3 C等級. 6. E等級. 2軸応力比 1 2軸応力比 0.5 2軸応力比 0 2軸応力比 –0.5 2軸応力比 –1. 2.5. 2. F等級 1.5. 試験結果 平均値. 1.05. 応力増加係数α. 10. D等級. 応力/公称応力. 疲労寿命 (cycle). 推定線. α=0.047β+1. 1. 0.95. G等級 0. 0.5. 1. 1.5. 2軸応力比. 図3. 疲労試験結果. 1. 1. 10. 溶接止端からの距離 (mm). 図 4 長手方向の応力分布. 0.9. –1. –0.5. 0. 0.5. 1. 2軸応力比β. 図 5 応力増加係数−2 軸応力比. 比と呼ぶ)とした 4 つの条件で行った。繰返し速度は前章で示した結果から 1.25Hz とした。疲労亀裂は全 ての試験体において主桁ウェブ側溶接止端部から発生し、破断に至った。破断面を観察した結果、表 1 に示 すように 2 軸応力比 0.5、1.0、1.5 の条件で疲労試験を行った試験体 9 体の内、6 体が南面(アクチュエー タ側) 、2 体が北面(固定端)、残り 1 体は両面から亀裂が発生していた。疲労試験より得られた疲労寿命と 2 軸応力比の関係を図 3 に示す。疲労寿命は 2 軸応力状態で明らかに低下している。例えば、2 軸応力比 0 の場合、疲労寿命は 200 万回程度であるのに対し、1.5 になると疲労寿命は約 60 万回と 1/3 以下に低下し た。図中で横に引いた破線は、日本鋼構造協会の疲労設計指針(JSSC 指針)で規定されている各強度等級 の応力範囲 100MPa に対する疲労寿命を示している。2 軸応力比を 0 から 1.5 に変化させることで強度等級 は E 等級から G 等級に低下している。 4.応力解析 疲労亀裂の起点となる主桁ウェブ側溶接止端部近傍の応力性状を調べる目的で、8 節点固体要素(最小要 素寸法 0.2mm)を用いて三次元有限要素応力解析を行った。解析対象は疲労試験に用いた十字試験体である。 主桁ウェブ中央で求めた長手方向の応力分布を図 4 に示す。各 2 軸応力比での応力分布はほぼ平行となって おり、2 軸応力比 0(1 軸応力状態)での応力分布にある値を乗じることにより各 2 軸応力比での応力分布が 求められることになる。この値を応力増加係数αと呼ぶ。この応力増加係数を溶接止端から板厚の 0.3 倍離 れた位置の応力を基に求めた。 応力増加係数αと 2 軸応力比βの関係を図 5 に示す。 両者は線形関係にあり、 図中の式で表すことができる。ここで得られた応力増加係数から JSSC 指針を利用して求めた疲労寿命−2 軸応力比関係を図 3 中に破線で示す。応力増加係数より推定した疲労寿命は疲労試験結果と大きく異なって いる。このように、2 軸荷重による疲労寿命の低下は応力増加係数だけでは説明できない。このことは、応 力の 2 軸性により疲労強度が低下していることを意味している。 5.まとめ 主桁・横桁接合部の疲労強度は、横桁フランジからの応力によって主桁ウェブの応力が上昇することと、 応力の 2 軸性により低下する。. ‑1308‑.

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