つくばエクスプレス(常磐新線)で採用した
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(2) I‑341. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). その計測値で管理した.主桁合成性能および床版によ る荷重分配の確認として主桁直上載荷を行った.軌道 上の載荷では,設計荷重相当の荷重を載荷し,主桁の 健全性の確認を行った.載荷の手順を表-1 に示す. 表-1 載荷手順. 載荷ケース 載荷 1 載荷 2 載荷 3 載荷 4. 写真-1 PCU形桁架設状況. 4.載荷試験. 載荷方法 載荷位置 主桁直上 片側 2 主桁 〃 全主桁 軌道位置 片側軌道 〃 両軌道. 載荷荷重 Pmax=260kN (1 桁当り). Pmax=1,088kN (1 軌道当り). 4-3 試験結果. 4-1 試験の目的. 主桁上載荷において各主桁とも計算値と比較して変. 実橋での静的載荷試験において確認する事項を下記. 位量は若干小さな値を示し概ね一致する結果となった. (図-5 参照)載荷荷重は,載荷 1 から載荷 2 へ荷重載. に示す. a.合成桁としての性能確認. 荷位置が変更したときの挙動が計算結果と同様なもの. b.床版による荷重分配効果の確認. を示している.この結果より,主桁の断面性能および. c.設計荷重時相当載荷レベルにおける主桁の健全性. 荷重分配が現行の設計計算手法で問題ないことが確認. の確認. された.軌道上載荷では, (図-6 参照)設計荷重内に. 以上の確認を目的として主桁直上(図-3 参照)およ. おいて弾性計算結果を上回ることがなく安全性が確認. び軌道上(図-4 参照)での 2 種類の試験を行なった.. された.最大荷重時での主桁底面部のひび割れ幅は, 0.04mm 以下と小さく, 許容ひび割れ幅以下であった. 荷重−支間中央変位関係 G2桁 1000. 800. 800. 600. 600. 荷重(kN). 荷重(kN). 荷重−支間中央変位関係 G1桁 1000. 400. 0 0.000. 2.000. 4.000. 400 計算値. 計算値 実測値. 200. 200 0 0.000. 6.000. 実測値 2.000. 4.000. 6.000. 変位(mm). 変位(mm). 図-5 荷重−支間中央鉛直変位の関係(主桁上載荷) 図-3 主桁上載荷. 荷重−支間中央相対変位関係 G2桁. 荷重−支間中央相対変位関係 G1桁. 2500. 2500 2000 荷重(kN). 荷重(kN). 2000 1500 1000 計算値 実測値. 500 0 0.000. 1500 1000 計算値 実測値. 500 0 0.000 2.000 4.000 6.000. 5.000. 10.000. 8.000 10.000 12.000 14.000. 15.000. 変位(mm). 変位(mm). 図-6 荷重−支間中央鉛直変位の関係(軌道上載荷). 5.まとめ PCU形桁は,従来のRC桁と比較して架設現場に おける作業の省力化が図られ施工性の改善及び安全性. 図-4 軌道上載荷. の向上を可能にした.また,実橋における載荷試験の. 4-2 試験方法 着目断面は,支間中央断面とした.載荷荷重により 発生する曲げモーメントが設計曲げモーメントと同じ 値となるように,支間中央部 2 箇所に荷重を集中載荷 した.載荷荷重は,ロードセルを各載荷位置に配置し,. ‑682‑. 結果,解析手法の妥当性等が検証できた. 参 考 文 献 1) 三瀬あゆこ他:PCU 型桁合成床版載荷実験,土木学会 第 54 回年 次学術講演会 平成 11 年 9 月 2) 柿崎孝夫他:PRC 鉄道 U 形コンポ橋の実験,プレストレストコンク リート協会 第 10 回シンポジウム論文集,平成 12 年 10 月.
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