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特集「人をみる」の発行に寄せて

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 47. No. SIG 9(CVIM 14). 情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディア. June 2006. 特集「人をみる」の発行に寄せて 村. 上. 和. 人†. 島. 田. 伸. 敬††. 渡辺. 弥 寿 夫†††. 1. は じ め に. 再利用技術,人体内部の計測・診断技術,計測した人. より使いやすい機械を目指して,従来から機械を知. 以下,それらの概要について紹介する.. 体形状の応用技術の総合論文を各 1 件ずつ掲載した. 鳥脇氏による展望論文「人を『みる』コンピュータ・. 能化する技術開発が行われてきたが,近年,人間と協 調する,あるいは人間と空間を共有する機械の実現が. ビジョン技術−総論」では,人を「みる」ことに係る. 急速に望まれるようになってきた.これにともない,. 情報処理と,それに何らかの関わりを持つ CV 技術に. 人間そのものがコンピュータビジョン(CV)の対象 として必要不可欠なものとなり,いかに人を「みる」 かが大変重要視されている.. 関して,従来の発展の経過と最近の動向を概観してい ただいた.まず,人のどのような側面に注目するかに ついて整理していただいた.次いで,人をみるための. 一言で人を対象とするといっても,人の行動を検知. 基になる画像情報とそれを「みる」ための支援技術に. する,人の意図を理解する,外見の形状や姿勢を計測. ついて説明していただいた.最後に,ロボット・ビジョ. する,顔を認識する,人体内部の様子を調べる,など. ン,個人のポジショニング,3 次元環境の生成,個人. 様々な視点が存在する.また,応用分野も,セキュリ. の認証,スポーツ・ビジョン,医用画像処理,文化財. ティ,福祉,計測,インタフェース,医療など多岐に. 調査,行動記録など,人を「みる」技術の幅広い応用. わたっている.そのため,人を対象とした CV は非常. 事例を紹介していただいた.. に多様であり,セグメンテーションや 3 次元再構成,. 林,羽下,関,笹川氏による総合論文「映像監視に. 識別など個々の CV 技術をより発展させていく良い土. おける人物位置行動の検出技術」は,様々な監視領域. 壌となっている.. に存在する人物の位置と行動の検出技術について述べ. このような背景のもと,コンピュータビジョンとイ. たものである.人物の監視において,位置検出が重要. メージメディア研究会では,スケールの大きさを 1 つ. か行動検出が重要かを基に目的別にアプローチを変え. の切り口として,招待講演・オーガナイズドセッショ. る手法であり,それらを実現するための背景差分,ブ. ン・テーマ関連投稿合わせて 13 件の講演からなる「人. ロックマッチングによるフロー検出,相関計算,統計. をみる」テーマセッションを 2005 年 3 月に開催した.. 処理,アクティブカメラによる追跡手法など,筆者の. 本特集は,このテーマセッションにおける発表論文の. 一連の研究で構築してきた諸技術が小域行動検出,大. 完成度を高め,特集として発刊するものである.. 域位置検出,大域行動検出としてまとめられている. 山本氏による総合論文「インバースアニメーション:. 2. 採録論文の概要. 映像からの動作の計測・認識・再利用」では,映像か. 本特集では,人をみるコンピュータビジョン技術に. ら動作を測定・認識し,さらに映像制作などで動作を. 関する最新の話題として,これまでの技術の経過と現. 再利用することのできる一貫した方式が提案されてい. 在あるいは今後の動向について総論的に見渡す展望論. る.動作を表現・記述するための多関節モデル,蓄積. 文 1 件,人物位置行動の検出技術,動作の計測・認識・. された動作データに基づく信頼性のある認識,豊かな 映像表現などについて筆者の一連の研究がまとめられ. † 愛知県立大学情報科学部情報システム学科 Department of Information Systems, Faculty of Information Science and Technology, Aichi Prefectural University †† 立命館大学情報理工学部知能情報学科 Department of Human and Computer Intelligence, College of Information Science and Engineering, Ritsumeikan University ††† 金沢工業大学工学部情報工学科 Department of Information and Computer Science, College of Engineering, Kanazawa Institute of Technology. ている. 鳥脇,目加田氏による総合論文「人体内部の計測と 診断」では,主に医学において人体を「みる」ために 用いられる技術とそれらに関連する話題が解説されて いる.主な医用画像とそれらの歴史的経緯を皮切りに, 最近脚光を浴びている画像に対するコンピュータ支援 診断,仮想化された人体と仮想化内視鏡システム,コ ンピュータ外科における CV 応用など,医用画像処理 i.

(2) ii. 情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディア. の分野の最近の話題がサーベイ的にまとめられている. 持丸氏による総合論文「オンデマンド着装品のため. June 2006. 通して,人物位置行動の検出,動作の計測・認識,人 体内部の計測・診断,計測した人体形状の応用など,. の Human Statistics based Vision」では,店頭で顧. 人をみる多様な技術の流れ・動向をうかがい知ること. 客個人の人体形状を計測し,適合するサイズの着装品. ができる特集になった.これらは人をみる事例として. を推奨し販売するオンデマンド着装品ビジネスの実現. 広く読者の参考になると思われる.. に向けての,人体形状の計測,解剖学的なモデル化,. 最後に本特集の編集にあたり,貴重な研究成果をご. 統計処理,形状に基づく製品設計に関する研究成果が. 投稿いただいた著者の方々,タイトなスケジュールに. 述べられている.また,統計モデルに基づく人体形状. もかかわらず査読に協力いただいた編集委員ならびに. 計測技術,形状と感性の統計モデルから製品を身につ. 査読者の皆様,オーガナイズドセッションの企画およ. けたときに与える印象を推定する技術についても紹介. び運営に協力いただいた CVIM 研究会運営委員なら. されている.. びに迅速かつ適切にとりまとめ作業をしていただいた. 3. お わ り に 以上述べたように,本特集の展望論文と総合論文を. CVIM 事務局の中澤様,学会事務局の渡辺様に深く感 謝する..

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