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Academic year: 2021

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(1)

セッションⅡ

陳旧性心筋梗塞症例における99mTcpyrophosphate

(Tc-pYp)心筋スキャンのSPECTでの検討

立野育郎獣松下重人※※

例が17例と最も多かった。従来はequivocalと考 えられていたgradelldiffuseの内、3例(20%)

にSPECTでは心筋への異常集積が認められた。

逆にplanar像で陽`性所見であるgradellldiffuse と判定した9例中4例(44%)で、SPECT像は 心プール像のみしか検出されなかった。

罹患冠動脈数とTc-PYPSPECTの比較では、

1校病変の42%,2枝病変の50%,3枝病変の60

%に異常集積が確認され、多枝病変であるほど異 常の割合が高かった。壁運動異常を1:hypokinesis 以下,2:akinesiS3:dyskinesisの3群に分類 すると、1群ではTcPYPスキャンの心筋への異 常集積は認めなかった。2群では60%,3群では 71%の高率に異常集積を認めた(図3,4)。

4.結語

(1)OMI症例のTc-PYPSPECTは、従来のpl anar像でdiffuseな分布を示した場合に心プー ル像と心筋自体への異常集積とを鑑別するのに 有用である。

(2)心カテーテル検査の結果から、多枝病変例ほ どTc-PYPの心筋への異常集積の割合が高い と言える。

(3)壁運動異常が高度な症例ほどTc-PYPの心 筋への異常集積の割合が高く、hypokinesis例 では異常集積を認めなかった。

文献

1.多田明,他;99mTc-pYp急性心筋梗塞 スキャンにおけるsinglephotonECTの有用性。

核医学,19;1039-1041,1982.

2.CroftCHetal;Comparisonofleftventricul arfunctionandinfarctionsizeinpatientswith

andwithoutpersistentlypositive99mTcpyro‐

phosphatemyocardialscintigramsaftermyocar‐

dialinfarctionAmJ・Cardiol、53:421-428,

1984.

3.松下重人,他;|東|日性心筋梗塞症における 99m1TcPyrophosphate心筋スキャンの臨床的意 義。心臓18:263-270,1986

多田明瀞高仲強籔

1.はじめに

99mITcPyrophosphate(以下Tc-PYPと略)

スキャンは心筋梗塞の1場|′'2描画を目的とした検査 法であり、急性心筋梗塞(AMI)の検出に優れてい る。しかしながら一方では発症lか月以上経過し た陳旧姓心筋梗塞(OMI)症例でもTc-PYPスキ ャンで異常集積が認められる事は多くの報告が示 している。我々もOMI例におけるTc-PYPスキ ャンの異常集積は、多枝病変に多く、また予後不 良のサインであろうと報告してきた。Tc-PYP スキャンの撮像上の問題点としては、心プール像 と心筋自体への異常集積が不明瞭な例もあり、特 にgradelldiffuseの取り扱いが注目されている。

今回我々は、28例のOMI症例におけるTc-PYP スキャン(2時間像)のplanar像とSPECT像を 比較し、|可時に心カテーテル検査が行なわれた16 例に関して、罹患冠動脈数,壁運動異常の程度と Tc-PYPSPECT像の所見を比較検討したので報 告する。

2.対象と方法

対象は28例のOMIであり、内27例でplanar像 とSPECTを何時に撮像し、比較検討した。28例 中16例で左室造影,冠動脈造影が行なわれており、

その結果とTc-PYPSPECTの所見を検討した。

方法はTc-PYPl5mCiを静注2時間後に4方向 からplanar像を撮像し、直ちにSPECTを撮像し た。SPECT装置は烏津製ZLC-7500,60ステ ップ360゜回転し、1ステップ20秒で撮像した。

SPECT像の評価は視覚的に行ない。集積なし,

心プール像のみ,心プール像十心筋集積,心筋集 積の4段階に分類した。16例の心カテーテル検査 の結果は、罹患冠動脈数と壁連動異常の程度によ って分類した。すなわち、1校病変が7例,2校 4例,3校5例であった。壁連動異常では、1群 hypokinesis以下が4例,2群akinesis5例,3 群dyskinesis7例であった。

3.結果

OMI27例のplanar像とSPECT像の比較を図 2に示した。Planar像ではgradelldiffuseが15 例と最も多く、SPECT像では心プールのみの症

※国立金沢病院放射線科

※※同内科

13-

(2)

q図1我々のTc-PYPスキャンヘの取り組み方。

対象としてAMIとOMIがあり、方法論としては、

SPECTと24時間像がある。

心筋梗塞とTc-PYPスキャンの検討

AM

24時間像

SPECT

q図20M127例のTc-PYRplanar像とSPECT 像の比較。

OMI27例のTc-PYRplanar像とSPECT像の比較

q図3心カテーテル検査の催懲冠動脈数とTc- PYP,SPECT像の比較。

罹患冠動脈数とTc-PYRSPECT像

q図4心カテーテル検森の壁運動異常とTc-

PYRSPECT像の比較。

壁運動異常とTc-PYP,SPECT像

14-

参照

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