imagingによる nifedipineの評価 武田三H蔀千葉奈緒子※
分校久志※※※
GatedbIoodpooI 虚血性心疾患に対する
清雰桝田昌之脈
j森本
功瀞※今堀恵美子瀞※
NifedipineはCa拮抗薬として虚血性心疾患の 治療に使用されるほか、末梢動脈拡張作用を有す るため減負荷療法としても有効である。今回は、
核医学検査法の平衡時法心拍同期心プールスキャ ンを用い、壁運動変化を中心にnifedipineの効果 を検討した。
〔対象と方法〕対象は正常(N)群14例,年令53
~84(平均72)歳、虚血`性心疾患(IHD)群16例
(心筋梗塞13例,狭心症3例),年令39-79(平 均65)歳である。NifedipinelOm9内服の前,後30 分に以下の装置,方法により観察した。γカメラ はGE社Maxicamera400AT,コンピュータはStar を使用し、99mTcRBC20mCiを静注し行った。
ECG2o1T1心筋SPECTにより心筋梗塞例での 梗塞部位決定を行った。心プール像からglobal ERregionalEFを求め、左室容積,一回拍出量 および心拍出量変化を求めた。なお、regionalEF はLAO30~45゜にて左室をupperseptal(US),lower septal(LS),apical(AP),lowerlateral(LL),upper lateral(UL)に分割し算出した。
〔結果〕平均血圧はN群,IHD群共に有意に 下降(N群98→92mmHglHD群96→87mmHg)
した(図1)。心拍数はIHD群のみ有意に増加
(N群65→68bpmIHD群60→64bpm)した。
GlobalEFはnifedipine投与前後共IHD群はN群 に比し有意に低値であった。Nifedipine投与によ り両群共増加したがIHD群のみ有意であった
(N群66→68%,IHD群52→55%)(図2)。
RegionalEFでは、N群においてAP,LLは72%
と高値で、UL,LSUSの順であった。両群の比 較では、nifedipine投与前はUL以外はIHD群が 有意に低値であった。投与後IHD群ではUSLL,
ULに、N群ではLLに有意な増加がみられた
(図3)。心筋梗塞例において、非梗塞部と梗塞 部のregionalEFを区別すると、非梗塞部EFは、
先に示したN群におけるのと同じく、AP,LLUL,
LS,USの順に低値となるが、いずれもN群より 低かった。さらに梗塞部EFは著しく低値であり、
14-43%を示し、どの部も非梗塞部EFに比し有 意差が認められた。Nifedipine投与により非梗塞 部はどの部も同じような増加を示したが、梗塞部 ではLSAPすなわち心尖部寄りは不変であり、
USULの心基部寄りはむしろ大きな増加を示し
た(図4)。その他の血行動態諸指標を示す(図 5)。Nifedipine投与後の値を前値にて除して表 わした。EDVはN群は有意に増加、IHD群はほ ぼ不変であった。ESVはN群はほぼ不変であり、
IHD群では有意でなかったが減少を示した。一 回拍出量は両群共増加したが、N群のみ有意差が みられた。心拍出量は両群共有意に増加した。
〔考按〕虚血性心疾患におけるnifedipineの影 響を正常例と比較し、また梗塞,非梗塞部の局所 機能への効果も検討した。GlobalEFがN群では 有意な増加を示さなかったのに対し、IHD群で は有意に増加したのは、N群ではEDVの増加が、
IHD群ではESVの減少がその主たる因子と考え られる。しかし、N群でのEDVの増加の機序は 不明であり、今後の検討を要する。IHD群での ESVの減少は心機能の改善と解釈されるが、
nifedipineの作用としてafterloadreductionのみ によらず、さらにantiischemiceffectが加わって いるものと推定される。心筋梗塞例において非梗 塞部位も正常例より動きが低下している傾向にあ ったが、対象が急性期ではなく陳旧性心筋梗塞例 であり、代償作用としての非梗塞領域の運動増加 はないものと考えられ、従来の我々の報告と一致 する。また梗塞が完成した部位での収縮性の増加 はみられず、USULでは梗塞例においても、同 部の梗塞の占める領域が心基部側であるため小さ いことにより、regionalEFの増加がみられたも のと考えた。
〔文献〕
(1)BosRLSerruysPWetal:Effectoflong-term oralnifedipinetherapyonleftventricularre‐
gionalfunctionatrestandduringsupinebicy cleexerciseEurHeartJ6:349,1985 (2)MoriKOnoeTetal:Hemodynamiceffects
ofconcomitantnitroglycerinointmentandnife dipinetreatmentinacutemyocardialinfarc‐
tionJapHeartJ23:739,1982
※辰口芳珠記念病院
※※同
※※※金沢大学
内科 放射線科
核医学科 7
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