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ドイツ産業連関分析論

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(1)

ドイツ産業連関分析論

著者 良永 康平

発行年 2001‑03‑31

URL http://hdl.handle.net/10112/00020468

(2)

第 1 編:沿革と作成方法をめぐって

(3)

1 .

はじめに

第 1 章:ドイツの産業連関表

ーその沿革と作成方法一

ドイツの産業連関表作成事情は、他の産業連関表作成諸国と違って多少複雑である。それは、

中央官庁である連邦統計局

( S t a t i s t i s c h e sB u n d e s a m t )

だけが公式の産業連関表を作成・公表 するのではなく、民間の経済研究所も独自の産業連関表の作成・分析に携わっており、公表し てきたからである。しかも、それら民間研究所の産業連関表が、かつては連邦統計局の産業連 関表を拡充・補完する役割を果たしてきた。したがって、これらの民間研究所の産業連関表も 含めるならば、日本と同様に

6 0

年代から産業連関表のデータを入手することができる。とはい え、民間の産業連関表は必ずしも定期的には作成されておらず、また連邦統計局の産業連関表 とも比較可能とは限らない。さらに、付加価値税の導入に伴う産業連関表特性の大きな変更や、

統ードイツの出現による対象地域の変更、作成の基本となってきた

ESA

(ヨーロッパ統合経済 計算)の改訂等、さまざまな状況の変化が輪をかけて、産業連関表の作成事情をわかりづらく

している。

そこで本章では、まず第

2

節で、こうしたドイツ独自の産業連関表作成の沿革を簡単に概観 する。ドイツの産業連関表を利用するには、まずその作成事情をある程度理解していなければ ならない。さもないと、比較不可能な年度や作成機関の産業連関表を比較する誤りを犯しかね ないからである。

3

節では、国連新

SNA

方式をカスタマイズした、ドイツ連邦統計局流の産業連関表の作成 方法を紹介・検討する。日本でも、総務庁以下

1 1

省庁が共同で作成している産業連関表の他に、

経済企画庁が

SNA

産業連関表として独自のものを作成しているが1)、それでは日本の

SNA

産業連関表との根本的相違は何であろうか。こうした点にも触れつつ、ドイツの作成方法の特 徴を検討しよう。

最後に第

4

節:付録として、ドイツでも作成されている地域産業連関表について、簡単に触

1)

この産業連関表は国民経済計算と比較可能であり、作成が比較的容易であるために速報性もあるこ とから、景気分析等に用いられている。ドイツでもこの作成方法に移行して以降は、従来よりも公 表が早くなっている。

‑ 3  ‑

(4)

れておく。日本ではほとんど知られていないが、ドイツでも地域産業連関表が作成されている。

ただし日本のように、すべての地域で定期的には作成されてはいないが、たとえば本書第

9

章 で試みているように、地域特性を考察・比較する上では、まずドイツのどの地域で地域産業連 関表が作成されているかを知っておく必要がある。

2 .  

ドイツ産業連関表の沿革

ドイツの産業連関表は、かつて次の

4

機関によって作成されてきた。

・公式ベース・・・連邦統計局

( S t a t i s t i s c h e sB u n d e s a m t )  

・民間ベース

…ドイツ経済研究所

(DIW;  D e u t s c h e s  I n s t i t u t  f l i r  W i r t s c h a f t s f o r s c h u n g ,  B e r l i n )   l f o

経済研究所

( I f oI n s t i t u t  f l i r  W i r t s c h a f t s f o r s c h u n g ,  M l i n c h e n )  

RWI

経済研究所

( R h e i n i s c h e s ‑ W e s t f a l i s c h e s   I n s t i t u t   f l i r   W i r t s c h a f t s f o r s c h u n g ,   E s s e n )  

1‑1

に沿ってその作成史を、

1 0

年ごとにみていくことにする。

50

年代】

まず

1950

年代は、連邦統計局、民間研究所とも基礎的・原理的研究は開始していたが、統計 の不備等もあって、まだ産業連関表を作成・公表するまでには達していない。その原因には、

奇跡の経済復興

( W i r t s c h a f t s w u n d e r )

が始まっていたとはいえ当時は未だ戦後の混乱期であ り、ベルリンやザール地方が連邦共和国に返還されていなかったという事情もある。しかし

w .

K r e l l e

G.Z e i t e l

といった学者達が、個人的に試作したものを公表している2)

Z e i t e l

の場合 は、間接税の効果の分析がその目的であった。

60

年代】・・く民間研究所から始動>

1960

年代に入り、

5 0

年代の

W.K r e l l e

の産業連関表が刺激になって、

RWI

を除く各研究機 関が正式に研究を開始する3)

60

年代後半になって、実際に産業連関表を作成・公表したのは、

I f o

DIW

とである。

I f o

は旧西ドイツでは初めて、コンピュータを使って

5,000に及ぶ商品の 2 )   K r e l l e   ( 1 9 5 9 ) ,   Z e i t e l   ( 1 9 5 9 )参照。

3 )

この初期の事情については、

K r e n g e l ( 1 9 7 9 ) ,   S t 1 i g l i n   ( 1 9 6 8 )等を参照。

(5)

1‑ 1 

:ドイツの産業連関表一覧(全国表)

対象年

I i [ : [ ; ; 鹿 ]

延長表の存在

/ / : /   :  / [ [ : : ー / 喜 f [l " :  : 

生産者価格

‑ ‑ ‑ ‑ 0 ‑ ‑ ― 禰 軍 蓑 ぽ 内 奎 百 弱 胴 了 じ ー が 罫

r

だ44部門表で対応

蚕遍匿極ご互極蚕―:¥,志

I

舌憂藝豆國蚕蓮鄭

生産者価格 単独で公表された後に、

1978 1

市場価格

‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ― 懸 羹 渥 息 璧 蘭 贔 籍 森 逼 蓮

1

‑‑‑‑‑」註ゑ腿.益卒公痙封柱立峰

生産者価格 単独で公表された後に、

1978 1

紐表として改訂されている。

至 頁 資 こ こ l

蓋ミ了垂蜀輯藍匡径配

攣眉:聾置瓢轟 t 区 苓 :

-~---_告崖煮麟.卑5ー逗幽圏稜益謡一善~---

連邦統計局

1 9 9 6   5 8  

生産者価格

旧菜ドイツの産菓蓮関表

(MPS)

を蓮邦

噌屡着麗罪― i

寧 嘩

I . 言 言 酉 著 酉 梧 ― ‑

・統計局の作成方法で星漠Kヱ喪.住感s•一•

‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑

1 9 9 4  

‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 9

生産者陣―‑‑‑‑‑‑

4

年に

8 6 ‑ 8 8 ‑ 9 0 の 梧 麟 筵 羞 : : : : : : : :

1 9 9 7  

‑‑‑‑‑‑‑§g‑‑‑‑‑‑‑r‑

_阻酉_

E

立 蘊 疇 麟 曝 春

‑o‑‑‑‑

5 9  

I  IR 

4 9  

5 1  

1 2  

1 9 9 5  

-る---gg_---•=

こ こ こ : : 翡 登 : こ こ こ こ ! 聖 : 頸

1 9 9 9   5 8  

生産

i n ( 1 9 8 2 )

R e i c h ,U ‑ P . ,  S t a g l i n ,  R . ,  ( 1 9 9 5 )

等を

‑5‑

(6)

統計から、商品ベースの産業連関表を試作した4)。一方

DIW

も産業連関表を作成・公表し始め たが、当初は、旧西ドイツ本国のものと旧西ベルリンのものとが分割して作成された5)。この 産業連関表は通常の商品

x

商品表ではなく、産業

X

産業表である6)。ただし産業とはいっても 統計資料の入手上、事実上は企業

( U n t e r n e h m e n )

を単位として用いている。同一企業内で

2

つ以上の生産活動が営まれている場合は、重点原則(

S c h w e r p u n k t p r i n z i p )

により、主たる生 産活動に基づき分類される。また

DIW

表は基本的には市場連関表であり、原則として市場に現 れたものを対象としている。したがって企業内流通等は考慮されないため、国内生産額は市場 での取引を主な対象とした国民経済計算と、商業部門を除いてほぼ一致している。価格評価方 法も、生産者価格ではなく市場価格

( M a r k t p r e i s e )

を用いている。ここで市場価格とは、購入 者価格から商業マージンを差し引いたもの

( A n s c h a f f u n g p r e i sa b z l i g l i c h  H a n d e l s p a n n e )

で あり、これは生産者価格(工場渡し価格)に、出荷時点で価格に含められる工場から市場まで の初期運送コストを加えたもの

( A n s c h a f f u n g s p r e i sz u z l i g l i c h  d e r  i n   Rechnung g e s t e l l t e n   A u s g a n g s ‑ f r a c h t e n )

でもあり、ドイツの国民経済計算で用いられてきた価格概念である。この ために、マクロ計量経済モデル等との接続が容易であり、以降しばしば

DIW

表が計量モデルに 用いられることとなった。

連邦統計局はこの時期まだ独自の産業連関表の作成に着手はしておらず、主として

EC

統計 局

( E u r o s t a t;  S t a t i s t i c a l  O f f i c e  o f  t h e  European C o m m u n i t i e s )

のヨーロッパ統一規格の産 業連関表作成に、資料送付という形で協力していたに過ぎない7)。一国の中央統計局が

70

年代 に入るまで産業連関表を公表しないという例はほとんどないし、あまりにも遅いというべきで あるが、その背景には、このような

EC

関係の仕事との重複・ニ重負担はできるだけ避けたいと いう意固と、当時の連邦政府

(CDU)

が未だ、産業連関分析に基づく政策策定に疑念を抱いて いたことが挙げられる。たとえば、当時から

DIW

で作成に携わってきた

S t a g l i n

博士は、筆者 の質問状に対して次のように回答している。

"Das S t a t i s t i s c h e  Bundesamt h a t  s o  s p a t  m i t  d e r  E r s t e l l u n g  und V e r t i f f e n t l i c h u n g   von l n p u t ‑ O u t p u t ‑ T a b e l l e n  b e g o n n e n ,  w e i l  d i e  I n p u t ‑ O u t p u t ‑ A n a l y s e  a l s  e i n  m i t  

4)  G e h r i g   ( 1 9 6 9 )

参照。

5)  K r e n g e l   ( 1 9 6 9 ) ,   S t a g l i n   &  W e s s e l s   ( 1 9 6 9 ) ,   W e i [ 3 h u h n   ( 1 9 7 1 )参照。

6)  DIW

表の特性については、良永

( 1 9 8 7 )

を参照。

7)  EC

統計局

( E u r o s t a t )

の初期の産業連関表については、

B a r t e l s ( 1 9 6 4 ) ,   S c h m a c h e r   ( 1 9 6 4 ) .  

E u r o s t a t   ( 1 9 6 4 )   ( 1 9 6 5 ) ,   S t a g l i n   ( 1 9 8 0 )   ( 1 9 8 2 )

を参照。

(7)

den L e i t b i l d e r n  d e s  m a r k t w i r t s c h a f t l i c h e n  Systems n i c h t  v e r e i n b a r e s  P l a n u n g s  

‑ i n s t r u m e n t  von d e r  d a m a l i g e n  R e g i e r u n g  a b g e l e h n t  wurde. Dadurch haben d a s   DIW  und d a s  l f o ‑I n s t i t u t  m i t  d e r  E r s t e l l u n g  von l n p u t ‑ O u t p u t ‑ T a b e l l e n   f r 曲 e ra l s   d a s  S t a t i s t i s c h e s  Bundesamt b e g o n n e n . "  

(連邦統計局が産業連関表の作成・公表を遅く開始したのは、当時の政府が産業連関分析を、

市場経済システムの規範とは調和しない計画道具であるとして、認めなかったためである。

したがって、

DIW

I f o

研究所が連邦統計局よりも早く産業連関表の作成に着手すること となった。)

その連邦統計局自身も

1 9 6 5

年表は作成し、ようやく

1 9 7 2

年に公表した。内生

4 9

部門のこの 産業連関表は、たとえば副産物処理

(ESA

方式)をみればわかるように、作成方法は全く

EC

統計局の方針にしたがったものである8)。以降ドイツでは、

DIW

の市場連関表に対して、連邦 統計局等の産業連関表は生産連関表と呼ばれてきた。

7 0

年代】・・く官民ともに本格化>

その後

1 9 7 0

年代に入って、産業連関表の作成及びそれを用いた分析が本格化する。

DIW

5 4

年から

4 5

年の間隔の、西ベルリンも含んだ産業連関表を公表した。一方連邦統計局も、

毎年産業連関表を作成する等種々の計画は持っていたが9)

7 0

年表が実際に公表されたのは

7 7

年である。この

7 0

年表は、内生

6 0

部門の初めての本格的産業連関表である。

I f o

は、

6 0

年 代にはいくつかの産業連関表を作成したものの、

7 0

年に入り連邦統計局がほぽ同じ類型の産業 連関表を作成し始めたことから、以後は連関表そのものの作成は中止し、連邦統計局との連携 のもとに、エネルギー表の作成や構造報告にもっぱら中心を置くようになる1(1)

7 0

年代後半に は、

RWI

も産業連関表を公表するようになるが、これは内生

4 9

部門の延長表

( 1 9 6 2 , . . . , ̲ , 1 9 7 5

年) で、基準年には

7 0

年の連邦統計局表を用いている"はこのように

7 0

年全体を通して、各研究 機関の産業連関表が出揃い、それらの特徴・性格も、連邦統計局は商品ベースの基本表、

RWI

は商品ベースの延長表、

DIW

は産業ベース産業連関表、といった具合に明確化していく。また

7 0

年代の石油ショックに始まる構造不況も、産業連関分析に密接な影響を与えることになる。

8)

副産物処理の

ESA

方式については、本書第

2

章を参照。

9 )

この事情については

Mai( 1 9 7 3 )

を参照。

1 0 )   B e u t e l   ( 1 9 8 4 )

を参照。

1 1 )   K o r t h a u s   &  R e t t i g   ( 1 9 7 9 )

を参照。

‑7‑

(8)

この時期、高度成長からの構造変化

( S t r u k t u r v e r a n d e r u n g e n )

が強く意識され始め、特に

1977

年には、政府が

5

大 研 究 所 を は じ め 各 研 究 機 関 に 対 し て 、 構 造 報 告

( S t r u k t u r b e r i c h t ‑ e r s t a t t u n g )

を要請したことから、産業連関表の再検討、再作成、及びそれらに基づく産業連関 分析が盛んになり、主に

8 0

年代にその結果が公表され始める12)。

80

年代】・・く定着・制度化>

以上の

70

年代の動きを背景に、

80

年代には数多くの産業連関表が公表されてきた。まず連邦 統計局は、

7 7

年に国民経済計算体系の変更をしたために、

1 9 7 0

年表を再作成し、続けて

1974

年 表、

1 9 7 5

年表を公表した。しかしこれらの産業連関表は、

1 9 6 8

年に導入された付加価値税

(VAT)

をそのまま取引に含めたグロス表であり、今日ではほとんど使われていない13)。その 後、作成方法の見直しが行われ、従来の投入法による作成方法から、国連の新

SNA

方式を援用 し、独自にシステム化した導出モデル

( U b e r l e i t u n g s m o d e l l )

を構築した14)。83年に公表され た

78

年表、

84

年に公表された

8 0

年表はこのシステムによって作成されている。この

78

年表よ り、

VAT

を取り除いたネット表となり、以降それが一般化してゆく。

DIW

も、構造分析用に

34

部門表を作成したのをはじめ、産業連関分析を用いた数多くの構造報告を、

70

年代後半より 発表している15)。また、

7 0

年代に産業連関表の作成を中止していた

I f o

も、連邦統計局の要請

を受けて、

62

年表、

64

年表を、連邦統計局の

70‑74‑75

年表との接続が可能なように再作成 した16)。そして

RWI

も、

6 0

年から

80

年までの延長表を、公表している17)。このように

80

年 代には、各機関の連携も深まっている。たとえば、連邦統計局と

DIW

研究所は、産業連関表の 作成方法、特に

BaseTable  (U

表と

V

表)から市場連関表と生産連関表への転換方法をめぐっ て、活発な議論を展開したのも、その流れの反映といえる18)。また、

DIW

S r n g l i n

博士を中 心として

80

年代後半、図らずも時代の先取り的に、旧東欧諸国で作成されていた

MPS

方式の

1 2 )

日本でこの事情を説明したものに浜砂

( 1 9 9 3 ) ( 1 9 9 5 )

がある。

1 3 )   VAT

をネット化した産業連関表で

7 0

年代を分析するには、

S t a t i s t i s c h e sBundesamt  ( 1 9 8 9 )

の 内生

1 2

部門延長表を用いるか、

E u r o s t a t ( 1 9 8 3 )

の7

5

年表を用いるしかない。

1 4 )   Stahmer  ( 1 9 7 9 )   ( 1 9 8 2 )   ( 1 9 8 4 )

S t a g l i n ( 1 9 8 4 )

を参照。

1 5 )   3 4

部門表は

D e u t s c h e sI n s t i t u t  f i l r  W i r t s c h a f t s f o r s c h u n g   ( 1 9 8 1 )

に掲載されている。構造報告は

DIW

RWI

I f o

HWWA

ハンブルク経済研究所、キール世界経済研究所の

5

大研究所(当時)

がそれぞれ発表している。日本では浜砂(前掲)が詳しく紹介・検討している。

1 6 )   B o n h 5 f f e r   ( 1 9 8 2 )

を参照。

1 7 )   H i l l e b r a n d   ( 1 9 8 2 )

にその予定が書かれている。

1 8 )   R e i c h ,  

U‑P., 

S t a g l i n ,  R . ,  S t a h m e r ,  C .   ( 1 9 9 5 )

がその

1

つの成果である。

(9)

産業連関表と

SNA

方式の産業連関表とは、どのように異なっており、どのように比較可能であ るか、という検討も行われた19)。これも、ドイツ本国での産業連関表作成システムの完成によっ て、近隣にまで目をやる余裕が出てきたことを反映する動きであった。

9 0

年代】・・く新展開>

9 0

年代は、ドイツ産業連関論の歴史においても、実にさまざまな展開があった

1 0

年間であ る。まず

1989

年にはベルリンの壁が開かれ、旧東ドイツの崩壊が始まり、

1990

年にはドイツ再 統ーが実現した。領土の拡大に伴い、統計も旧東ドイツ領を含めた統一ドイツを対象とするこ とが必要となった。産業連関表も然りである。ところが、そもそも旧東ドイツ末期はどのよう な状況であったかがわからないと、どのような国家と再統一し、統一ドイツとしてスタートす るのかもわからないため、旧東ドイツで最後に作成された

1987

年表を、連邦統計局表の特性に 合わせて再作成するという困難な作業からスタートせざるを得なかった。これには

80

年代末期 の研究も役立つことになるが、もともと旧東ドイツの産業連関表は

SNA

ESA

とは異なる

MPS

で作成されており、サービスに関するデータも貧弱であり、その推計から行わざるを得な かった。こうして

1987

年表が旧東西ドイツ別々に作成され、公表された20)。これらの研究をも とに、

1991

年表からは、統一ドイツを対象として産業連関表が作成・公表されている21)。DIW も、東側と西側の

1991

年地域間産業連関表を試作し、公表している22)

さらに、

9 0

年代は環境の時代となり、国民経済計算のサテライト・システムとして環境・経 済統合計算

(SEEA)

が検討されてきた。国連統計局にドイツを代表してアドバイザーとして参 加したのが、ドイツ連邦統計局の

Stahmer

博士である23)。環境先進国ドイツでも、

80

年代から 環境統計の整備が始まり、独自の体系(環境経済計算:

U m w e l t w i r t s c h a f t l i c h eGesamtrech‑

n u n g e n )

が構築されていたが、そのなかでいかにドイツ版

SEEA

を実現するかが議論されてき た。

9 0

年代には、日本のように実際にエコ

GDP

が試算されることはなかったが、その準備作業 のなかで、物的(物量)勘定の充実が図られた。それを集約するものとして、さまざまな物的 バランスシートも作成され、そして物的産業連関表

(PIOT;  P h y s i s c h e  I n p u t ‑ O u t p u t  T a b e l l e )   1 9 )   S t a g l i n   ( 1 9 8 6 )

B o d a ,G .  & S t a g l i n ,   R .   ( 1 9 9 0 )

等が公表されている。

2 0 )   L u d w i g ,  U. & S t a g l i n ,  R .   ( 1 9 9 3 )

にはその作成事情が紹介され、

L u d w i g ,U . ,  S t a g l i n ,  R .  & 

S t a h m e r ,  C .   ( 1 9 9 6 )

にその具体的成果が公表されている。

2 1 )   S t a t i s t i s c h e s  Bundesamt  ( 1 9 9 5 )

を参照。

2 2 )   F i l i p ‑ K o h n ,  R .  & S t a g l i n ,   R .   ( 1 9 9 4 ) ,   F i l i p ‑ K o h n ,  R .  & S t a g l i n ,  R .   ( 1 9 9 4 )

を参照。

2 3 )

シュターマーによる

SEEA

の解説は多いが、たとえば

S t a h m e r ( 1 9 9 2 )

を参照されたい。

‑9‑

(10)

も試作・公表されている24)。この物的産業連関表は、原材料や生産物だけではなく、水や酸素 や廃棄物までのあらゆる物質を含むもので、それによって質量保存則から、総投入量=総産出 量という行和・列和バランスが成り立っている。

最新の動向は、

95ESA

への

EU

各国の対応が始まっていることである。従来は各国とも

ESA

に準拠はしていても、産業分類や作成方法から異なっていることも多く、そのままでは必 ずしも比較可能ではなかった。それを比較可能なように再作成し、

EC

標準産業連関表として公 表していたのが

EC

統計局である。しかし

95ESA

からは、各国とも統一した産業分類のもと で、定期的に産業連関表を作成・公表することが求められている。さらに価格評価も、従来ま ちまちだったものを、基本価格を中心にすることが決められている25)。ドイツも

9 5

年表を、

9 5 ESA

に対応して再作成する予定になっており、以降

1 9 9 8

年表、

2 0 0 0

年表といった順に作成予 定が公表されている。

3 .  

ドイツ産業連関表の作成方法

連邦統計局は、

7 8

年表作成を契機に、従来行っていた直接法

( d i r e k t eMethode)

、すなわち 商品投入統計

(W a r e n e i n g a n g s t a  t i s t i k )

等を参考にして、産業連関表に数値を直接書き込んで いく方法から、投入表と産出表からモデル的に産業連関表を導く新

SNA

方式に移行した。

74‑

7 5

年表作成時にも移行が検討されたが、付加価値部門の導出に参考にされたにすぎず、正式に 新

SNA

方式が用いられるようになったのは、付加価値税のネット化を中心とした

8 2

年国民経 済計算体系改訂後の、

7 8

年表作成時からである。

ところで、新

SNA

方式に移行したといっても、ドイツ連邦統計局は導出モデル

( U b e r l e i t ‑ u n g s m o d e l l )

と呼んで若干のエ夫をしている。以下では導出モデルといわれている方法を、そ れによって実際に作成されている

9 3

年表を例に挙げつつ考察しよう26)。

まず、全体の変換システムを図にすると、次の図

1‑1

のようになる。

国民経済計算等諸統計によって、最初に

2

つの基本表である投入表(表

1‑ 2)と産出表(表 1‑3 )

が作成される。各産業がどのような商品を投入したかを示すのが投入表であり、各産

2 4 )   K u h n ,  M., R a d e m a c h e r ,  W., S t a h m e r ,  C .   ( 1 9 9 7 )

(邦訳:良永康平訳「環境の経済計算ード イツにおける新展開ー』ミネルヴァ書房,

2 0 0 0

年)を参照。

2 5 )   B l e s e s ,  P .  u . a .   ( 1 9 9 9 )

に概要と今後の予定が書かれている。

2 6 )

一連のシュターマーによる解説

S t a h m e r( 1 9 7 9 )   ( 1 9 8 2 )   ( 1 9 8 3 )   ( 1 9 8 4 ) 及び S t a t i s t i s c h e sB u n ‑

d e s a m t  ( 1 9 9 7 )

を参考にしている。

(11)

1‑ 1 

:導出モデル

( U b e r l e i t u n g s m o d e l l )

の変換システム 国民生産物勘定

S o c i a l p r o d u k t s ‑ b e r e c h n u n  

国民生産物勘定 概念に基づく投入

・産出表の作成

(表

1 -2•3)

↓ 

業がどのような商品を産出し たかを示すのが産出表(各産 業の生産プログラム)である。

ただし、連邦統計局が投入表 という時は、表

1‑ 2

のよう に付加価値•最終需要部分を 含んでおり、産出表という時 は、表

1‑3

のように国内生 産額だけではなく輸入額も含んでいる。しかし、この段階は未だ産業連関表の概念からは隔たっ ている。すなわち、市場連関概念に則っており、生産連関表作成のための産業連関概念ではな い。産業連関表作成のためのベース

2

表(投入表・産出表)を作成するためには、たとえば、

市場には現れてこないが生産には関与している部門内流通・企業内流通

( f i r m e n i n t e r n eL i e f e r ‑ ungen)

を導入したり、商業活動をネットで記載

(Nettoverbuchungder H a n d e l s t a t i g k e i t )

、 すなわち各財貨・サービスに含まれる商業・運輸マージンを取り除き、各購入者が商業・運輸 部門よりサービスを提供されるという形に変更しなくてはならない。こうして出来上がるのが、

産業連関概念に基づいた投入表(表

1‑4

)と産出表(表

1‑5)

である。

ところで表1‑6は、新SNA方式で通常説明に用いられる表であるが、この表を用いて説明 すると、投入表は通常

U

表、産出表は

V

表に限定されるが、ドイツ連邦統計局の投入表は、

u ,

F ,   Q,  V a d ,   X

からなり、

U

F

は輸入を含んでいる。また産出表は、

V, I m ,   Q‑1(Q

の転 置)から構成され、表1‑6とは異なり転置されている。すなわち、商品

x

産業のU表に対し て、通常

V

表は産業

X

商品であるが、ドイツの場合は

V

表も商品

x

産業である。

産業連関表概念に基づく投入表・産出表(表

1‑4

及び表

1‑5)

を、国民生産物勘定概念 に基づく投入表・産出表(表

1‑2

及び表

1‑3 )

と比較すると、投入表の最終需要部門、付 加価値部門ではほとんど変化がないが、

U

表部分が大きく変わっていることに気付く。しかし これには、商業部門のネット表記による減少と、内部流通付加による投入・産出額増加の他に、

評価方法の変更も作用している。表

1‑2

では、生産額(第

1 9

行)が市場価格で評価されてい たが、表

1‑4

では、生産額は生産者価格で、すなわち商業マージンと輸送コストを控除し、

さらに付加価値税を控除して評価してある。一方総需要(第

2 0

列)は、表

1‑2

と同様に、購 入者価格(含.控除不能付加価値税)で評価している。表

1‑5

は表

1‑3

に比べて、

V

表部

‑11‑

(12)

1 ‑ 2  :  1993

年投入表(商品

x

産業;国民生産物勘定概念) 2 I 3 I 4 

:.叫 L

(単位:100DM)

目且且五 l│ !勺 I

建;業

1, :: It 翌

1gii│

と;『

h;

;贋

h;;;│

日;ぅ I

t17B118

出しぃ:叶総:要

1農林水 2エネルギー•水・鉱業2431  3化学・石油・土石緩品9101  4鉄銅・非鉄金属・金属製品1125 1991 10653 31540 53028 27242  5一餓・情報・輸送機械2035 6850 8316 3335  6遣気・粗蜜機械•EBM製品756 5768 8464  7木材・紙・皮革・繊維製品 8食料品・飲料・タバコ9279  9建設業14205701  10商業・運輸・通信粟2252 3969 13218  11その他の営利サービス5381 20093 55439 14633 75730 48314 31933 34416 54932  12 サービス649 1735 3489 997 3894  1339280 14減価伍却14950 15生産税ー補助金 16雇用者所得1445047810 

3846 74 1041  117343  5971 43779  142390 

143  14928 6234 4276  5779 30103 24449 19336 10448  985 966  169 9665  3438  3568 

35  161694 17825  2774 43350 81766 6574 4487 26001  6866 66655 7668 18753 713 6837  156 1010  1432 3290  5978 9377 

144 4828 62418  470  1888  6882 

6076 4891  1695  2485  591 57553  2148  7536 1509  8829 5687 109823  j̲!Bl̲ 23493 1~ 965881 141360 589025  90709  170630  266OO 301480  24928 9318 29822 18024 12152 11257 82300 394690 1740 39890  6930 15890 54314 ‑898  38330 90:

108480 

1620 963 

193 11152 73828  2370 17091  2338  189410  ‑5632 10726 13728 39723  94020 93640 

125090 68140 42660 

111 108983  1023 29338 15164 11768  30966 38963 81540 335055  202224  168739  209741  133769  136830 304240 

10189 2446  1212  10070 19394  21639 23153  36759 10452 376060  39083 99611 492846  6816 42225 22355 501 370635  9796  21808  448842  8593 67948 168810  194258│ 39136  2572511 58529  734101  4781 214135  453689  391471 

158116  290  135893  109237  230544  288558  102146  122211 2075861 93478 6075  150820 197120 228700 1752430 701250 50901 4655490│ 1797590 

0 658 ‑1500 68211 451151 239373  0 0 ‑1021 32741 807821 318033  0 1428 1033 1245211 2830981 1017197  0 10461 1123 389981 468721 263007  0 198991 ‑2953 2289501 5588811 1012570  0 89905 4548 1172801 3209881 712439  0 14923 ‑4235 503181 2915501 667610  0 0 ‑9772 311991 3099851 802831  0 359017 0 14841 3665761 468722  0 ‑12130 ‑42 385231 1198291 327415  0 24458 111 268881 6402621 1730949  631680 1511 0 9941 7246941 866254  831680 889220 ̲ -121111_~ 187720 48310 52867 67562  198290 439750 

277820  459590  906220  75590 260930 489180  stisches Bundeamt(l 997). 130610 213600 151840  '8290373580 244840 290760 426990 2192180 1607470 

昌 ニ 410=

1 ‑ 3  :  1993

年産出表(商品

x

産業;国民生産物勘定概念)

こヽ~業

1 2 3 4 5 6 7 I 8 I 9 I 10 I 11 I 12 13 14 15 16 17 18  展水産林業

1エ水ネ・店鉱業— 1翌化学饂翡品 1鉄翡翡銅 1悶一般機闘械 I!電!気機!塁械 1翡木材翡・紙 I

食g

g

│ 

建設粟

I!

商信

E

l

i

の̲他ビ;の

│¢想

輸(税腿漉総供給購入者付加(価総購供入格給者) 産業計価格への し)(13+14) 圃整価値税 1凪林水産業72984 

゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜

2293 

0 122319 1273 0 198869 34182 233051 2760 3562 239373  2エネルギー•水・鉱業0 242006 6229 501 138 21 75 31 

18419 

98 0 267518 38272 305790 2511 9732 318033  3化学•石油•土石製品

1333 

454485 878 2328 4524 4036 657 6726 38005655 0 860652 112808 973460 18741 24996 1017197  4鉄銅・非鉄金属・金属誤品

1 9659 119885 11390 2000 36 

3 79390 

0 222364 34258 256622 5194 1191 263007  5一般・情報・輸送機械190 563 1443 3194 578394 15204 448 8 2222 248438 502 0 848606 132671 981277 7292 24001 1012570  6電気・精密機械•EBM緩品

2304 

2389 3651 6428 344345 1007 33 3787 221355 297 0 585596 98074 683670 6848 21921 712439  7木材・紙・皮革・繊維製品

4 3437 56 682 1170 235144 878 98 295204 4891 0 541564 86086 627650 9812 30148 667610  8食料品・飲料・タパコ327 

752 1 

8 170 283351 0 431009 8915 0 724533 42685 767218 10225 25388 802831  9762 5596 1858 270 1102 1838 329 159 411651 6025 

1920 

431510 2426 433936 

34786 468722  10商業・運輸・逼信業661 1274 297 243 622 647 156 45 419 357236 

0 361600 23645 385245 ‑63383 5553 327415  11その他の営利サービス666 7849 8631 1931 9206 3823 3439 3305 2084 32755 1585839 0 1659528 37559 1697087 

33762 

1730849  12非堂illlサービス

゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜

0 862410 862410 1774 864164 

2070 866254  13中圃投入計75590 260930 489180 130610 808290 373580 244840 290760 426990 2192180 1607470 8643'lO 7564750 644440 8209190 0 217110 8426300 

(単位:100OM)

(13)

1 ‑ 4  :  1993

年投入表(商品

x

産業;産業連関表概念) (単位:100DM) 1121314 5 6 7 8 

, 

10 11 12 13 14 15 I 16 I 17 I 18 19 20  こ業農水産林業

1水:tネ・店鉱業— I化型学閉製翡品 1鉄塁翡鋼 1巳一般塁機械 t| 電g問気機翡械 1猛木材翡・紙 I食!料~!

建設業

1

商,信!業

I

そ!の→他

g

│$想中間

g

終消

:I

百→

1 『定資 :1: 旦 I

輸出最鍵総醤要福要計需要計 1農林水産業8556 74 1041 35 143 144 4828 60816 111 1391 9252 2446 88837 38566 

658 ‑1953 6435 43706 132543  2エネルギー・水・鉱業2431 46052 41786 16427 6324 4292 6779 5056 1023 12478 15082 11768 169498 58529 

゜ ゜

‑1039 

3270 60760 230258  3化学•石油・土石簸品9101 5336 124941 6145 30104 24504 19730 10460 80123 27102 26732 38963 403241 156116 

1426 

1178 123313 282033 685274  4鉄銅・非鉄金属・金鼠製品1125 1991 6080 64705 50032 29002 1695 193 11152 4348 1212 478 172013 290 

10461 

1041 36904 48696 220709  5一緞・情報・輸送機械2035 6849 8316 3335 113173 16014 2485 2370 16290 21024 9689 19394 220974 135893 0 198991 ‑2525 224405 556764 777738  6電気・精密機械•EBM製品756 5709 6473 2445 43358 44031 6574 4487 24430 8285 23231 23153 192932 109237 

89905 

4653 114246 318041 510973  7木材・紙・皮革・繊維謡品985 965 9668 715 6837 6873 60818 6889 18766 12987 42527 10452 178482 230544 

14923 

‑4465 49713 290715 469197  8食料品・飲料・タバコ9279 169 3438 156 1010 470 591 48692 501 3181 33801 9961 111249 289128 

゜ ゜

‑9490 

30388 310026 421275  91420 5701 3568 1432 3290 1886 2148 1509 9796 6816 42225 22355 102146 6075 0 359017 

1484 

366576 468722  10商業・運輸・通信業2252 2513 9498 4800 8376 6588 6876 8289 5687 48647 21808 12227 137561 93478 0 ‑12130 

38'187 

119835 257396  11その他の営利サーピス5381 20093 55439 14633 75730 48314 31933 34416 54932 117496 446235 167305 1071907 589025 

24458 

26561 

640044 1711951  12』ヒ営利サービス649 1735 3489 997 3894 1620 963 2338 2113 3481 23493 96588 141360 90709 631680 1511 

994 724894 866254  13中間楼入11t43970 97187 273737 115825 342271 183738 145420 185515 224924 267236 695287 415090 2990200 1797590 631680 669220 ‑12600 656200 3762090 6752290  1414950 26600 24926 9318 29822 16024 12152 11257 8593 67948 168810 28960 419360  15生産税ー補助金

16雇用者所得14450 47810 108480 39890 189410 125090 68140 42660 136830 304240 277820 419810 1774630 

13 17令~摯・11t窟翫楓6930 15890 514‑898 ‑5632 10726 13728 39723 52867 67562 459590 470 715270  18付加価値計(市場価格)36330 90300 187720 48310 213600 151840 94020 93640 198290 439750 906220 449240 2909260  19国内生産額80300 187487 461457 164135 555871 335578 239440 279155 423214 706986 1601507 864330 5899460  表

1 ‑ 5  :  1993

年産出表(商品

x

産業;産業連関表概念) (単位:100DM) 1 I 2 I 3 I 4 I 5 I 6 I 7 I 8 I 9 I 10 I 11 I 12 13 14 15 16 17 18  三業儡水産林業│匹水・鉱業

‑1

化百学翡製翡品

1

鉄翡翡銅

1

塁一塁餓機械

51

電塁気機翡械

1

翡木材翡・紙

I

食;料:;

建設業

|〗商信:業|そ$の_他ピ~の I:

輸入総供給購入者付加総供給 産業計(税腿渡(13+14) 価格への価値税(価購入格者) し)調監 1/lll林水産業77694 

゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜

69 155 

77918 33343 111261 17720 3562 132543  2エネルギー•水・鉱業0 169174 3847 2000 228 37 778 196 

822 

0 177082 38250 215332 5194 9732 230258  3化学・石油•土石製品

655 421585 1244 2329 4579 4430 669 3837 2973 7 0 442308 111745 554053 106225 24996 685274  4鉄銅・非鉄金属・金属製品

1 3134 150736 6252 3760 36 

3 655 

164577 'l4082 198659 20859 1191 220709  5‑llli.情報・輸送機械190 559 1443 3194 514750 12950 448 912 19635 33 0 554122 130554 684676 69061 24001 777738  6電気・精密機械•EBM製品

2149 

2398 3250 6436 295366 1007 33 1218 4745 1849 0 318451 95147 413598 75454 21921 510973  7木材・紙・皮革・繊維製品

1 3440 58 682 1177 223520 55 111 1379 10637 0 241060 85251 326311 112738 30148 469197  8食料品・飲病・タパコ327 

752 1 

8 170 266374 

3686 2139 0 275457 42156 317613 78274 25388 421275  9762 5596 1858 270 1102 1838 329 159 411651 6025 

1920 

431510 2426 433936 

34786 468722  10鹿業・運輪・通信業661 1503 14389 1451 14886 12040 5283 6356 3398 657808 4172 0 721927 23651 745578 ‑493735 5553 257396  11その他の営利サービス666 7849 8631 1931 9206 3823 3439 3305 2084 9189 1582515 0 1632638 37341 1669979 8210 33762 1711951  12非営却サービス

゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜

0 862410 862410 1774 864184 

2070 866254  13中間投入計80300 187487 461457 164135 555871 335578 239440 279155 423214 706986 1601507 864330 5899460 635720 6535180 0 217110 6752290 

(14)

分が生産者価格で評価されてお り、この生産者価格から購入者 価 格 評 価 で の 総 供 給 へ の 変 換 は 第

1 4

列で輸入を付加した後 に、第

1 6

列で行われている。こ うして

Q

とQ‑1はともに購入 者価格で評価してあり、数値上 等しくなる。購入者価格での数

商 品 産 業 付加価値 生 産 額 輸 入 総 供 給

1‑ 6

:新

SNA

方式の概念図

商 品 産 業 最 終 需 要 総 需 要

Vad  X  I m  

Q

値は当然のことながら、商業マージンと運賃を含んでおり、最終段階での生産者価格での表記 の時は、これらのサービスは、商業等の部門にまとめられねばならない。

ここから商品

X

商品表を導出するためには、表

1‑4

の第

1 • 3

象限の列部門を産業から商 品へと変換しなくてはならないが、この方法は、ほぼ新

SNA

方式で行われる。ただし連邦統計 局の場合は、以下でみるように、各投入種類ごと(財及び付加価値投入)に分けて、すなわち 第

1

象限から第

3

象限にかけて、各行ごと(各商品や付加価値項目ごとに)変換する点に特徴 がある。

この変換は、次の

3

段階に分けて行われる。

1.いくつかの商品あるいは付加価値については、何の商品生産に投入されるか、明確に商品 と関連させることができる。連邦統計局はその例として、補助金を挙げている2;)。これらの 商品については、モデル的に変換するのではなく、まず前もって、変換後に作成される表に 書き込んでおく。

2 .

残りのデータは、新

SNA

商品技術仮定 、すなわち商品はどの産業で生産されようとも、

その商品に関する限り投入構造は等しい、という仮定によって変換される。各投入種類(各 行)ごとに、この仮定のもとに、次の表1‑7(第K商品のケース)を作成する。

1‑ 7

は、行方向にみれば、ある商品

i

を全体として

X

単位生産するために、各産業で 必要な第

k

商品の投入であり、列方向にみれば、それぞれの産業で諸商品生産に必要とされ る第

k

商品量である。ここで注意しなくてはならないのは、投入係数ak)が、各産業を通して 等しく (行方向に等しく)とられていることである。これこそが、商品技術仮定である。す なわちどの産業で生産されようとも

j

商品を生産する限りは、そのために単位あたりに必要

2 7 )   Stahmer, C .   ( 1 9 8 2 )

を参照。

(15)

K

商品の量は一定であるとする仮定である。

1‑7

:各産業における各商品生産のための第

k

商品の投入

産 業 2 

ak J V lJ  ak I V 12 

. . . . . . . . .  

ak JV 11  a

X 1

ak 2 V 21  aK 2 V22 

. . . . . . . . .  

ak 11  ak 2 X 2 

. . . . . . . . .  

a V,II  ak11 V,, 2  ........・  aK9,  v, ak11  X,, 

Uk/  Uk2  .........  U

四:投入表第 1

3

象限

(U 表及び付加価値部分)の K 行 j 列要素

(j

産業に投入される

K

商品量あるいは付加価値額)

X; :第 i 商品部門の生産額

仰:産業連関表第 k 行の投入係数;未知数(最終的に求まる)

(j

商品

1

単位の生産に必要な

K

商品量)

V;j

:産出表 V 表部分の第 i 行 j 列要素

(j

産業で産出される i 商品量)

1‑7

を列方向にみると、

Uk J =  ak I VII十 ・ak9tv,I l 

Uk11 =akl V J、,十..…• •…•・・・・・・・ak9IV,191 

これをマトリックス表示すると、

" ︑

"  

. .. .

. . 

"  

>•V

. 

. .  

.... 

~...~

. . J  

. . . . . .  

"  

 

v

>

 

' ヽ

︑ ̀ '

. .  . .  . . 

ーk a 

︑ .

︳ ︳

,

︑ ̀ '  

. .  . . 

ーk u ︵ 

あるいは、

uk=ak 

V ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ( 1 )  

(ただし、

Uk

:投入表の U 表及び付加価値部分の第

k

行 、

ak

:求める産業連関表第

k

行の投入係 数 、

V

:産出表

V

表部分)

したがって、産業連関表の投入係数は次の通り求められる。

‑15‑

(16)

ak= U k   v ‑ 1 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .  

(2)  また、産出表

V

表部分

V

の構成比を計算し、その逆行列

(D‑l)

を用いれば、次のよう に産業連関表の数値を直接求めることもできる。

いま、産出表の行係数(ある商品は、各産業でどのような割合で産出されるかを表す構成 比)行列を

D

(nxn) とし、各商品生産額の対角行列を

S

(nXn) とすれば、明らかに、

=SD ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ( 3 )  

したがって、求める産業連関表第

1 • 3

象限第

k

行Xkは、

‑ S  

‑ s ‑ S  

ーー

︱  

‑ s

>

D  

k k k  

a u u  

=  

k x 

((2)式より)

((3)式より)

14K• D‑l 

ふ =

U k D‑ 1  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ( 4 )  

ただしこのようにして導出される産業連関表数値は、競争輸入(輸入を含んだ数値)であ り、しかも連邦統計局の場合、表

1‑4

と表

1‑5

より求めるため、購入者価格評価である。

ところでこの第

2

段階の方法は、基本的には商品技術仮定による新

SNA

方式であるが、商 品ごとに変換している点に特徴がある。商品ごとにではなく、全商品を一度に変換するとす れば、 (2)式が、

A=uv‑1 

となり、通常の新

SNA

方式の変換式になる28)。しかし商品ごとに変換することによって、あ る商品については第

1

段階により直接書き込みをしたり、別の商品については新

SNA

商品 技術仮定によって、モデル的に導出したりできるわけである。

3 .

以上、直接値を書き込む第

1

段階と、モデル的に導出する第

2

段階によって、暫定的な商 品

x

商品の産業連関表が出来上がる。ただしこの段階ではまだ購入者価格評価である。この 暫定表では、確かに列部門が産業から商品に変換されてはいるが、未だ修正が必要である。

この修正を行うのが第

3

段階である。

この第

3

段階での修正は、商品技術仮定の一般的仮定が成り立ちそうにないような特定の商 品について必要であり、特に、モデル的に導出した結果がマイナス値となるような箇所につい

2 8 )

とはいえ通常の新

SNA

方式の説明では、

V

表は産業X商品で定義されていることが多いため、

A=UV'‑1 

('は転置行列)である。

(17)

ては再点検が必要となる。商品投入統計等を中心としたここまでの投入法に代わってここで登 場するのが、コモディティー・フロー法を中心とした産出法である。

ドイツにおいても、約

3 , 0 0 0

種類に及ぶ各財貨ごとに、それがどのような内生部門

( 5 8

部門)

や最終需要に販売されているかが詳細に調査・記録されている。完全なコモディティー・フロー ではないが、産出法と呼ばれるこの

3 , 0 0 0

財貨

X58

生産部門の表の行を部門統合すれば、もう 一つの産業連関表が出来上がる。ここで

2

つの産業連関表のすり合わせが必要となる。すなわ ち、商品投入統計等をもとに投入表と産出表を作成し、それから新

SNA

方式に類似した導出モ デルによって作成された産業連関表(投入法)と、コモ法から作成される産業連関表(産出法)

との調整である。その際、前者(投入法)は投入構造の把握に優れているとされ、したがって 中間投入計(行)は前者のものを用い、また後者は産出構造の把握に優れているとされ、した がって中間需要計(列)は後者のものを用いて調整が行われている。この過程で、導出モデル によってマイナス値が出た箇所についても、マイナス値が生じることのない産出法からの産業 連関表を参照しつつ、投入表と産出表に戻って再検討と修正を行い、再度導出モデル計算を実 行する。こうしてマイナス値が出なくなり、産出法からの産業連関表とも照らし合わせてもっ

ともらしい数値が出るまで、イタレーションを繰り返している29)

以上の結果として、表

1‑8

の購入者価格表が最終的に出来上がる。本来ならば、投入表・

産出表から導出モデル(新

SNA

方式)で商品

x

商品を求める際には、生産者価格評価で行った 方が精度が高い可能性もあるが、導出の段階まで購入者価格評価で行われているのは、このよ うに導出後に購入者価格評価の産出法(コモ法)を参照しつつ修正するためである。

1‑ 8

の第

2 1

行・

2 2

行は、産出表(表

1‑5)

の第

16 17

列を移行したものである。こ れを付加するのは、表

1‑8

の生産額は生産者価格で求められているのに対して、行和が購入 者価格で控除不能付加価値税を含んでいるので、行和と列和を等しくするために必要だからで ある30)。さらに、産出表(表

1‑5)

1 4

列の輸入も表

1‑ 8

の第

2 0

行に移行する。こうし て、行和と列和が等しくなるように調整されている。

一番最後の段階で、控除不能付加価値税を含む購入者価格表から、控除不能付加価値税を差

2 9 ) 渡辺源次郎 ( 1 9 9 1 )

氏の「一部推測を含めていえば、旧西ドイツでは公表

V

表をそのまま使うので はなく、修正を加えた

V表を計算に用いていると思われる」 ( p . 3 6 )

という見解は、したがってあ る意味では正しいが、不十分な推測でもある。

3 0 )

日本の購入者価格の産業連関表では、最終需要部門の後で流通マージンを控除して、行和と列和を 等しくしている。

‑17‑

(18)

1 ‑ 8  :  1993

年産業連関表(購入者価格) 直:100DM) 1 2 3 4 5 6 7 8 

, 

10 11 12 13 14 15 16 

" 

18 19 20  こミし品水農産林業

1

エ水ネ・紆鉱業

化学蔑品 鉄非金鉄属金腿銅属品情輸一般報送機機機械械械

1

精電EB密気M機機製械械品皮木革材盟・紙食料品

I

運商輸業その他の サ非ー営ビ利11ll 最民絡消間最政緯消府形固定費本在変盈終 石油錮製飲料建設業 サ営ービ利盤要計輸出盤要計総盤要 土石品繊維製品タパコ逼但業 1殿林水産業8559 33 664 13 27 69 4947 62649 67 326 9037 2446 88837 38566 

658 ‑1953 6435 43706 132543  2エネルギー•水・鉱業2424 49351 40777 15448 5923 3838 6447 4962 1032 12116 15415 11785 169498 58529 

゜ ゜

‑1039 

3270 60760 230258  3化学・石油•土石製品8900 4180 129572 5979 30231 23191 19247 10330 83184 23513 26327 38587 403241 156116 

1426 

1178 123313 282033 685274  4鉄鋼・非鉄金属・金属製品1085 1692 4460 67905 51546 28819 1471 176 11488 1838 1113 422 172013 290 

10461 

1041 36904 48696 220709  5一般・情報・翰送機械1914 6675 7998 2624 120986 13956 2420 2345 16553 16508 9870 19325 220974 135893 0 198991 ‑2525 224405 556764 777738  6電気・精窓機械•EBM襲品691 5222 5964 2029 45340 45588 6652 4544 24833 5731 23270 23068 192932 109237 

89905 

4853 114246 318041 510973  7木材・紙・皮革・繊維製品935 441 8950 605 6609 6555 64173 6911 19214 12563 41142 10384 178482 2引万44

14923 

‑4465 49713 290715 469197  8食料品・飲料・タバコ9215 71 3030 45 338 208 419 49966 132 2142 35723 9960 111249 289128 

゜ ゜

‑9490 

30388 310026 421275  91387 5583 2928 1347 3021 1587 2055 1281 10340 6260 44080 22297 102146 6075 0 359017 

1484 

366576 468722  10商業・運輸・通信業2152 2226 8663 5179 7532 5980 6805 8235 5553 51101 21930 12205 137561 93478 0 ‑12130 

38487 

119835 257396  11その他の営利サービス4929 17866 52507 14251 74751 45625 31878 331055728 122432 451364 167046 1071907 589025 

24458 

26561 

641711951  12乖堂泊1サービス631 1641 3267 940 3891 1443 878 2274 2180 3258 24381 96576 141360 90709 631880 1511 

994 724894 866254  13中間柑入計42822 94981 268780 116365 350195 176839 147392 187203 230302 257788 703452 414081 2990200 1797590 631680 689220 ‑12600 656200 3762090 6752290  1414843 26731 23545 9318 28901 14937 12162 10753 8385 68785 172083 28917 419360  15生産税ー補助金99870  16雇用者所得13904 46901 103873 38315 184248 120523 68614 39867 139207 321344 278888 419188 1774630 出所)StatistischesBundeamt(l 997)  17令業・財産所鶴6349 8469 46110 579 ‑9222 6152 12892 37834 53616 74010 478237 244 715270  18付加価値計(市場価格)35096 82101 173528 48212 203927 141812 93668 88254 201208 464139 929186 448329 2909260  19国内生産翻77918 177082 442308 164577 554122 318451 241080 275457 431510 721927 1632838 862410 5899460  2033343 38250 111745 34082 130554 95147 85251 42156 2426 23651 37341 1774 635720  21騰入者価格への移行1772D 5194 106225 20859 69061 75454 112738 78274 0 ‑493735 8210 

゜ ゜

22控除不能付加価値税3562 9732 24996 1191 24001 21921 30148 25388 34786 5553 33762 2070 217110  23132543230258 685274 220709 777738 510973 469197 421275 468722 257396 1711951 866254 6752290 

(19)

1 ‑ 9  :  1993

年産業連関表(生産者価格)

1 ご孔竺丘 0│ !麟蘊編圏立 00│ 建;:]旦戸 I ;ミ I ビ I 竺 I ミ;;:丘五:生:五竺:

2エネルギー・水・鉱業2204 47971 39717 14720 5920 3828 6430 4842 1024 12014 14662 103321 1636641 50163  3化学・石油•土石製品7551 3740 115379 5165 26408 20458 16871 8993 69469 20154 21164 197981 3351501 97774  4鉄銅・非鉄金属・金属製品1030 1345 3916 63464 44355 24806 1338 158 9995 1476 1051 3401 1532741 142  5一般・情報・輸送機械1807 6141 7260 2399 109449 11666 2217 2228 15310 14526 7609 149381 1955501 98900  6電気・精密機械•EBM製品607 4555 5084 1744 39214 39542 5657 3807 21221 4722 19109 171731 1624351 59815  7木材・紙・皮革・繊維錮品844 398 7903 541 5720 5749 56096 6295 15752 11548 38023 83381 1572071 113067 

│19

8食料品・飲料・タバコ7668  9建設業

I

1387  10商業・運輸・通但業6072  57 2783 36 268 164 366 44128 101 1769 30341 77741 954551 203131  5583 2928 1347 3021 1567 2055 1281 10340 6077 42964 19550 98100│ 5614  5663 27523 11762 37284 21998 19448 23811 29151 58664 38690 329591 3130251 354388 

0 ‑1431 29361 516681 215332  0 1217 1512 1184001 2189031 554053  0 9344 867 350321 453851 198659  0 172624 ‑2716 2203181 4891261 684676  0 77536 4625 1091871 2511631 413598  0 12871 ‑4440 476061 1691041 326311  0 0 ‑9486 28513  0 328738 0 1484  0 18322 0 59843  222158  335836  432553 

317613  433936  745578  11その他の営利サービスI4926 17857 52454 14234 74638 45553 31841 33486 55693 121059 443126 1599161 10556931 564719 0 23078  12 K サーピス631 1641 3267 940 3891 1443 878 2274 2180 3258 24284 965761 1412631 88736 631680 1511 0 264

811669979 0 994 722921 8641

冒]〗 l2:/〗//[〗;〗:///: :  :[  />;:; :[I〗Iぞ: :::三::コ

出所)StatistischesBundeamt(1997) 

(20)

し引いた生産者価格表(表

1‑9 )

への変換が行われる。具体的には、まず表

1‑8

の第

1 2

象限(内生部門十最終需要部門)から控除不能付加価値税を抜き、控除不能付加価値税はその 表記欄である表

1‑ 9

の第

1 4

行に移す。次に、商業・運輸を除く各行から、商業マージン・輸 送コストを控除し、第

1 0

行の商業・運輸部門に加えてから、第

1 2

象限を表

1‑9

へと移動 する。表

1‑9

は表

1‑8

に比較して、商業の行は増加しているが、サービス部門の例外を除 いて他の行は軒並み減少している。もちろん生産者価格に変換したためである。しかし以上の 操作を行った後も、控除不能付加価値税を含む中間投入計の第

1 5

行は表

1‑8

の第

1 3

行と全 く変わりがないことに注意。こうして生産者価格評価の産業連関表(表

1‑9)

が完成する。

以上が、ドイツ連邦統計局が、国連新

SNA

方式を工夫して、産業連関表を作成している方法 である。基本的には、商品技術仮定に基づく新

SNA

方式と全く変わりないと評価できるであろ う。しかし、財貨・サービスのフローだけではなく、付加価値項目も導出モデルで産業から商 品ベースに変換している点や、すでにわかっているデータ・情報はできるだけ利用するように している点、さらにマイナス値出現の際のイタレーテイプな解消法などの特徴もみられる。通 常、商品技術仮定に基づいて変換する際には、必ずといってよいほどV表部分の逆行列にマイ ナス値が現れ、その結果、投入係数行列である

A

行列にもマイナス値が生じる。マイナス値が 出ないようにするためには、商品技術仮定を回避してマイナス値の出ない産業技術仮定を採用 するか31)、商品技術仮定を採用するにしても何らかの工夫が必要となる。日本の経済企画庁が 作成している

SNA

産業連関表の場合は、産業技術仮定で計算した投入係数行列も別途用意し ておき、商品技術仮定でマイナスの出た産業の投入係数を入れ換えるという「自慢の一手」•32) を 採用している。商品技術仮定を採用するとして、ドイツ方式と日本方式のどちらが優れている のか、さらに改善の余地はないのか、あるいはもっと優れた別の方法があるのか、最近はあま

りこの種の議論はなされなくなっているが33)、重要な問題の

1

つであることは確かである。

4 .

付録:ドイツの地域産業連関表

日本ではほとんど知られていないが、ヨーロッパでもあらゆる地域で地域産業連関表が作成 されている。ただ公表されることが少なく、また予算の関係で、日本のように定期的には作成

3 1 )

アメリカ商務省が産業技術仮定を使う背景には、間違いなくこの問題が関与している。

3 2 ) 渡辺 ( 1 9 9 1 )p . 3 8 参照。

3 3 )

日本であまり議論されない理由は、日本のメインとなる産業連関表基本表が新

SNA

方式ではな く、直接法によって作成されているためであろう。

表 2 ‑ 1 : 日独共通産業連関表作成のための組み換え方法( 3 ) 21 .道路輸送 ( 2 3 .  H e r s t e l l u n g  von StraBenfahrzeu 匹 n) 351101 乗用車 352101  トラック・バス・その他の自動車 353101 二輪自動車 354101  自動車車体 354102  自動車用内燃機関・同部分品 354103 自動車部品 362901  自転車 362909 その他の輸送機械 851510 自動車修理 22
表 2 ‑ 1 : 日独共通産業連関表作成のための組み換え方法 ( 5 ) 44. その他の運 ( 4 8 .  L e i s t u n g e n  des s o n s t i g e n  V e r k e h r s )  7 1 2 1 0 1 バス 712102  ハイヤー・タクシー 7 1 2 2 0 1   道路貨物輸送 712202 通運 7 1 5 1 0 1 航空輸送 7 1 6 1 0 1   倉庫 7 1 7 9 0 1 道路輸送施設提供 717905 航空付帯サービス(産

参照

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