新学習指導要領の理念を踏まえた学校づくり
著者 鹿児島大学教育学部附属小学校
ファイル(説明) 研究同人 複式教育 特別活動
総合的な学習の時間 外国語活動
道徳 体育科 家庭科 図画工作科 音楽科 生活科 理科 算数科 社会科 国語科
研究の成果と課題
−学校づくりの構想
−子どもの育成 研究主題設定の立場 ...
URL http://hdl.handle.net/10232/14945
I 研究主題設定の立場 ( 1
研 究 の 背 景(1) 新学習指導要領の理念
今回の学習指導要領の改訂は 図lのように整理できるD 改訂の基本方針
教育基本法等で明確と 11 知識 ・技能の習得と思 11 道徳教育や体育などの なった教育の理念を踏ま 11考力 ・判断力 ・表現力等 11充実により,豊かな心や え 「生きる力」を育成 J
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の育成のバランスを重視 Jl
健やかな体を育成言語活動 の充実
理数教育 の充実
教育内容の主な改善事項 伝統や文化に関 11
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董徳教育 する教育の充実l
川コ充実【図1 学習指導要領改訂の概要】
授業時数の増加
[体験活動 1[外国語教 の充実
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育の充実今回の改訂でも「生きる力
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の育成が改めて強調された。すなわち,知・徳、 ・体の バランスのとれた子どもの育成が求められているととらえられるO これは,よりよい 人格の形成を目指す学校教育において,子どもが自らのもつ可能性を最大限に発揮し ながら自己の実現を図っていくためには,そのどれもが充実していることが重要であ ることを改めて示唆しているととらえられるO また,確かな学力の育成に当たっても,基礎的 ・基本的な知識・技能の習得と,それらを活用して課題を解決するために必要 な思考力,判断力,表現力等の育成の双方が重要であり,これらのバランスが重視さ れているO そのため,知識 ‑技能の活用を図る学習の充実や総合的な学習の時間を中 心として行われる探究活動の質的な充実が求められているとともに,すべての教育活 動において言語に関する能力の育成が求められているO
各学校においては,新学習指導要領の理念の具現化が図られなければならないが,
その際は,学校全体として組織的に取り組むとともに,目標に立ち返った計画 (Plan)
→実行 (Do)→評価 (Check)→改善 (Action)を絶えず行っていくことが大切で あるO 次代を担う子どもたちにとって 「生きる力」をはぐくむ学校とはどのようにあ るべきなのか考え,その具現化に向けて具体的に取り組んでいく必要があるO
(2) 研究の歩み
わたしたちは,前研究シ リーズ「自ら学 び 続 け る 授 業 の 創 造
J
(H18~20) において,図 2のように,確かな学力を 「関心・
意 欲 ・態 度
J I
思 考 力 ・判 断力 ‑表現力」「知識・理解 ・技能」の三観点からとらえ た。そして,これらをより関連付けながら 発揮させるための学習内容や指導方法につ いて研究してきた。特に昨年度は,学習意
欲の高まりを重視し,情意面と認知面の高 【図2 自ら学び続ける子どもの姿】
まりを一体としてとらえた授業創造を目指してきた。その結果,子どもが学ぶ価値を 実感しながら学習に取り組んだり,学んだことを日常生活で生かそうとしたりする姿 が見られるようになってきた。
そこで,新学習指導要領の理念の具現化に当たっては,このようなバランスのとれ た学力を育成するための授業創造の考え方を踏襲するとともに,本校の教育のあるべ き姿を再構築することによって,研究の視点を具体化していきたい。
( 2
研 究 の 方 向学校全体の在り方を見極めていくためには まずは 本校の教育理念や新学習指導要領 の理念を踏まえ,本校の教育課題を明らかにする必要があると考えた。そこで,教職員や 保護者による学校評価や道徳性調査 諸学力 ・体力調査を基に知 ・徳 ・体の観点から教育 課題を明らかにした。そして,本来子どもはどのような存在であるととらえるのか,わた したちの基本的な子ども観を再確認し 本校が目指す教育の方向として新たな学校教育目 標を設定した。これらをまとめたものが図3であるD
確かな学力
読み取ったことや学んだ ことを根拠にした論理的な 思考力の育成
伝え合う方法の習得と学 び合うよさの実感
学ぶ喜び弔楽しさのより 一層の実感
新学習指導要領の理念
・
「生きる力Jの育成 .バランスのとれた学 力の育成
‑時代の要請を踏まえ た教育内容の改善
送整貰課題についての詳細は,次頁 [資料]参照 本校の教育課題
豊かな』心
相手の立場に立って考え,行 動することの価値や喜びの実感 異質な開(異年齢集団等) におけるよりよい自己の発揮の 仕方の術専
多様な体験を通した豊かな感 怯特占り強さの酒養
健やかな体 バランスのとれた体 力や基礎的な運動技能 の育成
規則正しい生活や望 ましい食習慣の定着
健康安全への意識の 高揚
子どもは,本来
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もっと分かりたい,もっとできるように なりたしリr
学校や学級,社会の中でもっと自分の力を発揮 し,よりよい人間関係を築きたしリといった自己実現への願 いをもち,そのために,思し1や考えを巡らせながら前首嵩呉 を繰り返し,日々成長を遂げていくことのできる存在である。本校が目指す教育の方向 、
一人一人の子どもがもっ無限の可能性を開花させてし1くには
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もっとし1し1自分になりたし¥Jr
も っと自分の力を発揮したしリとしりた自己実現への原品、を引き出し,認め,支援していく必要が ある。そして,それらの夢や目標の実現に向けて,共に磨き高め合う関係づくりを築いていくことをより一層重視してして必要がある。
そこで,わたしたちは,多くの仲間と切瑳琢磨し合う中で,夢を膨らませたり,より高い目標 を設定したりしながら,個々に内在する限りない可能性を自ら切り拓いていくことのできる心豊 かでたくましい子どもを育てていきたい。
学校教育目標
夢や目標をもち,共にみがき高め合う子どもの育成
[校訓]まことの子,ちからの子,のぞみの子
【図3 研究の方向】
そこで,このような学校教育目標を具現化するために,研究主題を 「夢や目標をもち,
共にみがき高め合う子どもの育成 新学習指導要領の理念を踏まえた学校づくり
" " ' J
とし,研究を推進していくことにした。
‑2‑
本校の教育理念 O 校訓
〈 子 ど も の 実 態 }
│確かな学力の育成の側面から 三>
本 校 の 特 質 児童獅句千 名のブ覗樹交 校区が広く 通学に公共交 通機関を利用 まことの子
ちからの子 のぞみの子
O
基醐↑句・基 材 ザ 成 城・技能は,概ね定着してし百五・
知識・技能鶴庁たな品可題場面〈括用する力問斗づまて払・
問題を自ら見出し主{柏に解決はうとする意欲や,考えO
現行学校教 育目標たことを表現し学び合おうとする意欲に訟もゑ
│豊かな心の育成の側面から 三 > 新 糊 発 や 教育実習,総 合的な学習の 時間等の*'学
との連携
「自他共に,心 豊かにたくまし く生きる子ども の育成J
O
好奇心旺盛で同教的な活動に積極的に取り組む子とも や生き物骨大切にしようとする子段が多川・
あいさつやすナー,働くことの犬切さを理拍手してしもが,実 践化することが難L1;¥子ともが夕、ゆめをもっ子 考える子 やさしし1子 ねばりづよ
・
異年齢集団等で自己表現の苦苧旨子どもが多川 悔やがな体ぬ清勝働組陥ゆる 》複式激育に ついても研究
O
戸外ての遊びや活動伝好む子ともが多く,竹馬や一輪車 の練習に友達と共に粘り強く取り組む子民が多しも備妻者の教 育への関,心が 高く, PTA 活動も充実 し午
じようぶな子
・
運動意欲には訟もり基礎自句な体力が全榊句に低下傾 向にある。討乙 疲れやれ午ともが増えてし志i
時 代 の 要 請l
O
改正教育基材去 知 ・徳 ・体のバランスO
改正学校教育法基礎的・基本的な知識・技能,思考力
・判断力 ・表現力等及び学習意欲の調和 的な育成
O 学習指導要領改訂の趣旨
「生きる力Jの育成
知識 ・技能の習得と思考力 ・判断力 ・ 表現力等の育成のバランスの雷見
道徳教育や体育などの充実による豊か な心や健やかな体の育成
県や市の重点施策 O 鹿児島県の重記長施策
‑体験活動等の推進 ・基礎 ・基本の定着
・特色ある開州た学校づくり ・耕哉員の資質向上
O 鹿児島市の亘劫瞭
‑心をはぐくむ教育併鎚・倒生と能力を伸ばす教育併鎚
・ 鯨・安全の充実 ・{謝される報づくり併髄
ト‑→一一一
ト一一+一一一
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教 師 の 願 いl
衡尋しk'f両哉・技能をね兄に応じて活 用したり応用したりしながら, 自らが見 出した陪躍を主榊句,協同的に解決でき る子ども
友達との学び合いを大切にし,友達の 考えを自分の考えに生かす子ども
他者の立場に立って考え,千子宮訪する思 いやりと実践力のある子ども
自然や音楽美術作品などに親しみ,
よさや美しさを感じる劇生豊かな子ども 自己の目標に向かつて粘り強く取り組 む,心身共にたくましい子ども
」 保 護 者 の 願 い )
菊廷学習キ読書,手伝いに進んで取り 組む子ども
思いやりの心をもち,自分の思し中考え をしっかりと伝えることがて理る子とも
自分が決めたことに粘り強く取り組む ことができる子ども
[ 3
研 究 の 計 画 ) 学校づくりに当たっては,全職員が学校としての目指す方向を共有し, 計画的, 組 織的 に取り組んでいくことが大切であると考えるOそこで,研究初年度となる本年度は まず,全教育活動の指針となる目指す子どもの姿 や,その具現化を図る学校, 学級,教師の在り方について明確にすることにした。そして,
その具現化を図るための学校づくりの視点を設定した。学校づくりの視点の設定に当たっ ては,まず,授業時数増加への対応や学校生活にゆとりと充実をもたらす観点から二学期 制の導入や校時表の改善など学校のライフスタ イルの見直しを図ることにした。そして,
新学習指導要領に対応した教育課程の創造を目指す観点から, 今回の改訂で重視された教 育内容について重点化して研究を進めることにした。その際は 各内容ごとに研究班を組 織し,研究の視点を明確にした。それを受けて,各教科等部においても学習指導要領改訂 の趣旨を踏まえたカ リキュラム創造を目指すことによって,学校教育目標の具現化を図る ことにしfこ。
【表1 年次研究計画】
研究内容
O
新学習指導要領の理念を踏まえた学校づくりの基本的な考え方と構想「目指す学校の姿 目指す 学級の姿 目指す教師の姿 本校の教育課題
の明確化 目指す子ども像の設定 (学校教育目標の設定) 研究年度
新 学 習 指 導 要 領 告 年
次
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学校づくりの視点の設定
学校のライフスタイノレの見 直 し (二学期制の導入.校時表の改善等) 新学習指導要領の理念を踏まえた教育内容の充実
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年 次 (H21)
移 行 期 一年次回年次問四 間
‑新しいカリキュラムの実証,評価,改善
・全単元3 題材の授業プラン完成
.A弘の研究について方向性の見極め
※二学期制については,平成21年度より実施し,年次的に評価・改善を図っていく予定である。
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