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木ねじ、ボルトおよび釘による木質部材接合の剛性 に関する研究

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(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

木ねじ、ボルトおよび釘による木質部材接合の剛性 に関する研究

藤元, 嘉安

https://doi.org/10.11501/3147926

出版情報:Kyushu University, 1998, 博士(農学), 論文博士 バージョン:

権利関係:

(2)
(3)

木ねじ、ボノレトおよび釘による 木 質 部 材 接 合 の 剛 性 に 関 す る 研 究

藤 元 嘉 安

(4)

目 次

db

1 . 研 究 の 目 的

2. 研 究 の 概 要 4 

3. 既 往 の 研 究 7 

第 1章 木 ね じ に よ る 面 材 相 互 の 端 面 接 合 13 

第 1節 L型 接 合 モ デ、ル の 接 合 性 能 に 及 ぼ す 13  各 種 接 合 条 件 の 影 響

1 . 木 ね じ の ね じ 込 み ト ル ク と 引 抜 き 抵 抗 14 

1.1実 験 方 法 14 

1.2案 内 穴 寸 法 と ね じ 込 み ト ル ク 及 び 引 抜 き 抵 抗 15  と の 関 係

1. 3 引 抜 き 抵 抗 と ね じ 寸 法 、 案 内 穴 径 比 と の 関 係 15  1. 4 ね じ 込 み ト ル ク と 引 抜 き 抵 抗 と の 関 係 17  2. 組 立 て 部 材 の 曲 げ 剛 性 と 破 壊 強 度 18 

2.1実 験 方 法 18 

2.2岡JI性 係 数 20 

2.3木 ね じ の 接 合 条 件 に よ る 剛 性 と 強 度 21 

2.4ねじ込み式ナットによる岡JI性 と 強 度 23 

2.5接 着 剤 併 用 の 効 果 25  2.6繰 返 し 負 荷 に 対 す る 岡JI性 と 強 度 25 

3. 摘 要 26 

4. 図 表 28 

第 2節 T型 接 合 モ デ ル に よ る 接 合 部 の 変 形 挙 動 と 58  端 面 処 理 の 効 果

1 . 棚 板に お け る 変 形 挙 動 58 

1.1実 験 方 法 58 

1.2棚 板 の 変 形 60 

1.3棚 板 の ひ ず み 分 布 61 

(5)

1.4木ねじの変形 64  2.木 ね じ の ね じ 込 み に よ る 棚 板 内 部 結 合 力 低 減 に 64 

対 す る 端 面 処 理 に よ る 抑 制 効 果

2.1実 験 方 法 64 

2.2案 内 穴 及 び 木 ね じ の ね じ 込 み に よ る 棚 板 内 部 結 合 力 66  低 減

2.3棚 板 内 部 結 合 力 低 減 に 対 す る 端 面 処 理 に よ る 抑 制 効 果 67  3. 曲 げ に 対 す る 棚 板 端 面 処 理 の 効 果 67 

3.1実 験 方 法 67 

3.2静 的曲 げ 強 度 に 対する棚 板 端 面 処 理 の 効 果 68  3.3繰 返 し 曲 げ に 対 す る 棚 板 端 面 処 理 の 効 果 69 

4. 摘 要 73 

5. 図 表 76 

第 3節 T型 接 合 モ デ ル で の 振 動 法 に よ る 接 合 剛 性 の 109  非 破 壊 的 評 価

1 .岡IJ性 係 数 の 評 価 方 法 109 

2. 実 験 方 法 113 

3. 静 的 曲 げ 試 験 に お け る 荷 重 一 た わ み 曲 線 115  4. 繰 返 し 負 荷 前 に お け る 剛 性 係 数 115  5. 繰 返 し 負 荷 に 伴 う 岡JI性 の 変 化 116 

6. 摘 要 117 

7.図 表 118 

第 4節 H型接合モデノレでの振動法による接合同JI性 の 122  非 破 壊 的 評 価

1 .岡JI性 係 数 の 評 価 方 法 122 

2.実 験 方 法 125 

3.負 荷 に 伴 う 棚 板 の 荷 重 点 た わ み と 剛 性 係 数(ks)の 変 化 127  4. 静 的 試 験 に よ る 剛 性 係 数(ks)と 振 動 試 験 に よ る 128 

剛 性 係 数(kv)との関係

5. 接 合 部 剛 性 と 構 造 体 と し て の 強 度 と の 関 係 129 

(6)

6. 摘 要 131 

7. 図 表 132 

5

H

型 接 合 モ デ ル に お け る

AE

発 生 挙 動 146 

1. 実 験 方 法 146 

2. 強 度 及 び 剛 性 147 

3 .   A E

発 生 挙 動 148 

4 .   A E

発 生 と 応 力 と の 関 係 149 

5 .   A E

パラメータ 150 

6. 摘 要 150 

7.図 表 152 

6節 H型 接 合 モ デ ル の 繰 返し衝 撃 曲 げ に よ る 疲 労 165 

1 . 実 験 方 法 165 

2. 衝 撃 負 荷 に 対 す る 変 形 挙 動 166 

3.岡IJ性 係 数 の 評 価 方 法 168 

4.破 壊ま で の 衝 撃 負 荷 繰 返 し 数 170 

5. 衝 撃 曲 げ 繰 返 し に 伴 う 変 形 挙 動 の 推 移 170  6.衝撃 曲 げ 繰 返 し に 伴 う 岡IJ性 の 推 移 173 

7. 摘 要 174 

8. 図 表 175 

2

章 ボ、ノレト・ナットによる木材相互の接合 195  第 1節 ボ ル ト 接 合 部 の 締 付 力 の 発 現 と そ の 緩 和 挙 動 195 

1 . 実 験 方 法 195 

2. ボ ル ト 締 付 け 過 程 に お け る 軸 力 と 部 材 内 の ひ ず み 197  分 布 の 発 現

3. 緩 和 過 程 に お け る ボ ル ト 軸 力 と 部 材 内 の ひ ず み 分 199  布 の 変 化

4. 緩 和 挙 動 に 及 ぼ す 座 金 寸 法 の 影 響 202 

5. 摘 要 207 

6. 図 表 209 

(7)

2 ボ ル ト 接 合 部 の 緩和 挙 動 に 及 ぼ す 木 材 の 吸 脱 湿 229  の影響

1 . 実 験 方 法 229 

2. 木 材 の 初 期 含 水 率 の 影 響 230 

3. 繰 返 し 湿 度 変化の 影 響 232 

4. 摘 要 234 

5. 図表 235 

第 3 ボ ル ト 接 合 部 の 2面 せ ん断 試 験 に お け る 疲 労 挙 動 241 

1 . 実 験 方 法 242 

2. 静 的 負 荷 に お け る す べ り 挙 動 243 

3. 破 壊 形 態 の 観 察 244 

4. す べ り 挙 動 に 対 す る 座 金 の 締 付 け 作 用 245  5. 負 荷 繰 返 し に 伴 う す べ り 量 の 推 移 246 

6. 摘 要 248 

7. 図表 250 

第4節 面 圧 試 験 に よ る 疲 労 限 度 の 推 定 266 

1 . エ ネ ル ギ 損 失 指 標 Hc/U2 266 

2.実 験 方 法 267 

3. 負 荷 に 伴 う ひ ず み の 分 布 269 

4.応 力 一 ひ ず み ダ イ ア グ ラ ム に 基 づ く エ ネ ル ギ 損 失 270  5.応 力 一 め り 込 み 量 に 基 づ く エ ネ ル ギ 損 失 271 

6. エネノレギ損失と疲労特性 272 

7. 摘 要 273 

8.図表 275 

3

章 耐 力 壁 の 基 本 構 造 要 素 と し て の 釘 に よ る 290  木材と面材との接合

第 1節 繰 返 し 荷 重 漸 増 試 験 に お け る すべ り挙動 1 . 実 験 方 法

290  290 

(8)

2. 荷 重 と す べ り 変 位 量 と の 関 係 292  3. 荷 重 と 永 久 す べ り 変 位 量 と の 関 係 293 

4. 荷重とエネノレギ損失量との関係 293 

5. 摘 要 294 

6. 図 表 296 

第 2節 面 材 と 軸 材 の 釘 接 合 部 に お け る 衝 撃 疲 労 挙 動 303 

1 . 実 験 方 法 303 

2. 衝 撃 負 荷 繰 返 し に 伴 う 永 久 す べ り 変 位 量 の 推 移 304 

3. 疲 労 速 度 305 

4. 衝 撃 負 荷 繰 返 し に 伴 う 最 大 す べ り 変 位 量 及 び 加 速 度 307  の 推 移

5. 釘 の 変 形 様 態 308 

6. 摘 要 309 

7. 図 表 311 

第 3節 各 種 衝 撃 力 レ ベ ル で の 衝 撃 疲 労 挙 動 322 

1. 実 験 方 法 322 

2. 破 壊 ま で の 衝 撃 負 荷 繰 返 し 数 323 

3. 衝 撃 負 荷 繰 返 し に 伴 う 永 久 す べ り 変 位 量 の 推 移 323 

4. 疲 労 速 度 324 

5. 衝 撃 負 荷 繰 返 し に 伴 う 最 大 す べ り 変 位 量 及 び 加 速 度 325  の 推 移

6. 釘 の 変 形 様 態 326 

7. 摘 要 327 

8.図 表 329 

y.IL.' 括 337 

調

t

百字 346 

引 用 及 び 参 考 文 献 347 

(9)
(10)

. 研 究 の 目 的

木製家具及び木造住宅等の木質構造物において、最終耐力、岡iJ性等の強 度 的 性 質 は 、 部 材 と し て 用 い ら れ て い る 木 材 及 び 木 質 材 料 の 強 度 的 性 質 だ け で は な く 、 木 材 あ る い は 木 質 材 料 同 士 、 ま た 木 材 と 木 質 材 料 と の 接 合 部 の強 度 的 性 能 に も 大 き く 依 存 す る 88)こ と は 周 知 の 事 実 で あ る。木 材 及 び 木 質 材 料 が 構 造 部 材 と し て 用 い ら れ る 場 合 、 そ の 両 端 あ る い は 周 辺 の 支 持 条 件 は 、 一 般 的 に は 、 単 純 支 持 と 固 定 支 持 の 中 間 的 状 態 い わ ゆ る 弾 性 支 持 状 態にある 79)c こ の た め 、 と く に 木 質 構 造 物 の 非 線 形 的 変 形 特 性 、 荷 重 履 歴 特 性 は お お む ね 接 合 部 の 変 形 、 履 歴 特 性 に 支 配 さ れ て い る 48)と言われてい

木 質 構 造 に お い て 利 用 さ れ る 接 合 方 法 に は 大 き く 分 け て 、 木 材 同 士 の 飯 合 に よ る 接 合 、 接 着 剤 に よ る 接 合 、 及 び 接 合 具 に よ る 接 合 の 3つ の 方 法 が あるc この中で、とくに、接合具による接合の中で釘、ボノレト等を用いて 部 材 を 接 合 す る 方 法 は 、 接 合 部 の 加 工 の 精 度 や 技 術 に よ ら ず 、 ほ ぼ 一 定 の 安 定 し た 接 合 性 能 を 確 保 で き 、 さ ら に 、 端 的 に 言 え ば 接 合 具 1個 あ た り の 強 度 性 能 に 基 づ く 構 造 計 算 に よ り 接 合 部 を 任 意 に 設 計 す る こ と が 可 能 で あ る。こ れ に 対 し 、 木 材 同 士 の 飯 合 に よ る 接 合 は 、 古 来 よ り 木 製 の 器 具 、 家 具 及 び 木 造 建 築 に お け る 継 手 や 仕 口 等 の 例 の よ う に、接 合 部 は 簡 潔 で 美 し く、工芸的な趣を持つ場合もあるが、加工が複雑で高い精度が要求され、

接 合 部 の 強 度 性 能 は 加 工 精 度 に 大 き く 依 存 す る と い う 短 所 を 有 し て い る。 ま た 、 接 着 接 合 は 一 般 に 施 工 上 接 着 剤 硬化待 ち 時 間 を 要 し 、 環 境 条 件 に も 敏 感 で 、 一 般 の 木 造 建 築 の 現 場 で は 品 質 管 理 が難 しく 、これまでは、他の

2種 類 の 接 合 法 ほ ど構造 的 な 用 途 に は 活用 さ れ て い な い。このため、接合 具による接合、とくに「釘、ボノレト 、木 ね じ 接 合 」 は 簡 便 で 実 績 の あ る 接 合 方 法 と し て 、 小 規 模 木 構 造 か ら 大 規 模 木 構 造 に 至 る ま で 木 構 造 に お け

(11)

る接合の大半を占めている 76)

接 合 具 に よ る 接 合 で は 、 本 来 、 木 材 あ る い は 木 質 材 料 が 持 つ 外 力 に 対 す る変形の非線 形 性 に 加 え 、 接 合 さ れ る 木 材 及 び 木 質 材 料 と 接 合 具 と の 強 度 的 な 性 質 の 大 き な 違 い に よ り 、 外 力 に よ り 木 材 と 接 合 具 と の 接 触 面 に お い て 局 部 的 な 応 力 集 中 が 生 じ 、 負 荷 に よ る 接 合 具 の 木 材 へ の め り 込 み 等 、 特 異 な 変 形 挙 動 を 示 す た め 、 接 合 部 の 非 線 形 的 変 形 挙 動 は 他 の 2つ の 接 合 方 法 に 比 べ 非 常 に 複 雑 で あ る。こうしたことから、木材の釘、ボノレト、木ね じ 接 合 に つ い て は、 弾 性 床 上の梁理 論 41)47)及 び 有 限 要 素 法 等 61)109)を利用 した接合部におけ る接合具とその周 辺 材 部 の 変 形 挙 動 解 析 や 、 接 合 部 の 非 線形性を考慮、した構造体の解析が数多く試みられている 16)21)31 )34)ρ)94)。し か し な が ら、このよ う な 理 論 解 析 に 基 づ く 計 算 方 法 を 接 合 部 変 形 特 性 の 評 価に適 用 し 、 合 理 的 な 接 合 部 設 計 方 法 を 確 立 し て い く た め に は 、 基 礎 方 程 入 や 境 界 条 件の設定 、 計 算 上 必 要 な 各 種 基 礎 定 数 の 測 定 方 法 等 に 関 し 、 検 討 す べ き 多 く の 課 題 が 残 さ れ て い る。

そ れ ら の 中 の 1つ に 、 繰 返 し 負 荷 あ る い は 衝 撃 負 荷 な ら び に 繰 返 し 衝 撃 負 荷 に 対 す る 接 合 部 の 応 答 挙 動 、 履 歴 特 性 に 関 す る 問 題 が 挙 げ ら れ る 。 木 材 は 元 来 弾 塑 性 材 料 あ る い は 粘 弾 性 材 料 と し て 考 え ら れ て い る よ う に 、 そ れ ほ ど 大 き く な い 外 力 に 対 し 塑 性 変 形 を 示 し た り 、 接 合 部 に お け る 部 材 同 士の緊結力が締付け後の時間の経過に伴い、緩和する挙動を示したりする。

ま た 、 温 度 、 湿 度 等 周 囲 の 環 境 条 件 の 変 動 に 伴 い 木 材 あ る い は 接 合 金 具 が 膨 張 収 縮 等 の 変 形 を 起 こ す こ と に よ り 、 接 合 部 の 状 態 が 変 移 す る た め 、 接 合 部 の 性 能 評 価 に お い て は 、 接 合 条 件 及 び 荷 重 条 件 に加えて使用条件等、

様 々 な 因 子 が 及 ぼ す 影 響 に つ い て 基 礎 資 料 を 収 集 し 、 系 統 的 に 整 理 し て い く必要がある。

な お 、 近 年 、 地 球 規 模 で の 森 林 資 源 情 勢 か ら 、 各 種 の 木 質 材 料 が 面 材 料

‑2 ‑

(12)

あ る い は 軸 材 料 と し て 開 発 さ れ 、 そ の 用 途 が 拡 充 さ れ つ つ あ り 、 こ の 傾 向 は 今 後 さ ら に 強 ま る も の と 予 測 さ れ て い る。そ の よ う な 木 質 材 料 と 木 材 や 異 種 材 料 開 あ る い は 木 質 材 料 相 互 間 の 接 合 に よ っ て 木 質 構 造 体 が 構 成 さ れ 、 建 築 、 家 具 及 び 梱 包 構 造 体 等 と し て 、 一 層 の 用 途 開 発 が 期 待 さ れ て い る。し か し 、 木 材 の 小 片 や 繊 維 で 構 成 さ れ る 木 質 材 料 の 接 合 部 は 、 動 的 負 荷 、 と く に 繰 返 し 衝 撃 力 に 対 し て 弛 緩 し や す く 、 岡JI性 の 低 減 が 顕 著 に 現 れ る こ と が 一 般 に 知 ら れ て い る。 し た が っ て 、 そ う し た 現 象 を 系 統 的 に 解 明 し て 、 木 質 材 料 の 接 合 部 の 適 正 な 疲 労 強 度 設 計 の 基 礎 資 料 を 得 る こ と が 強

く要請されている。

そ こ で 、 本 研 究 で は 、 現 在 の 木 質 構 造 の 主 要 な 接 合 方 法 で あ る 木 ね じ 、 ボノレト及び釘を用いた木質材料同士、木材同士及び木材と木質材料の接合 部 を 各 種 の 典 型 的 な 単 純 接 合 モ デ ル と し て 設 定 し た。そ し て 一 連 の 静 的 及 び 衝 撃 試 験 を 行 っ て 、 そ れ ら のA E検 出 に よ る 接 合 部 の 微 小 破 壊 進 展 、 軟 X線 写 真 撮 影 に よ る 接 合 具 の 変 形 様 態 の 観 察 、 ひ ず み ゲ ー ジ に よ る 接 合 部 各 部 位 に お け る 変 形 挙 動 や 衝 撃 負 荷 瞬 時 の 変 形 ひ ず み 発 現 の 様 相 、 そ し て 加 速 度 計 に よ る 加 速 度 パ ル ス 等 の 衝 撃 応 答 挙 動 を 計 測 し た。また、そうし た 負 荷 の 繰 返 し に 伴 う 変 形 の 推 移 や 剛 性 変 移 の 履 歴 特 性 に つ い て 、 繰 返 し の 負 荷 レ ベ ル に 依 存 し た エ ネ ル ギ 損 失 量 と 変 形 量 と の 関 係 等 を 求 め 、 基 本 的 な 疲 労 機 構 を 明 ら か に し た 。 そ し て 、 木 質 材 料 の 種 類 や 接 合 条 件 等 に 対 する接合部疲労挙動の依存性について追求した。

さ ら に 、 木 質 材 料 の 接 合 部 の 性 能 は 使 用 条 件 下 に お い て 経 時 的 に 変 化 す る こ と が 知 ら れ て お り 、 現 場 で 施 工 さ れ 使 用 状 態 に あ る 木 質 構 造 体 に お け る 接 合 部 の 剛 性 を 評 価 す る こ と は 非 常 に 重 要 な こ と で あ る が 、 そ の 評 価 は 甚だ困難である。そ こ で 、 こ の 研 究 の 一 部 で は 、 構 造 体 に 取 り 込 ま れ た 状 態 に お け る 接 合 部 の 剛 性 評 価 の 方 法 と し て 、 振 動 試 験 に よ る 評 価 方 法 の 可

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能性について検討した。

研 究 の 概 要

本 研 究 で は 、 汎 用 さ れ て い る 典 型 的 な 各 種 の 木 質 ボ ー ド 構 造 体 の 基 本 的 か 構 成 要 素 と し て の 接 合 部 モ デ ル に つ い て 、 静 的 あ る い は 衝 撃 荷 重 に 対 す る接合具の変形様態及び部材の変形挙動に基づく接合部の剛性低減機構、

さ ら に 、 そ れ ら の 負 荷 の 繰 返 し に 伴 う 疲 労 進 展 過 程 を 解 明 す る こ と を 目 的 とした。こ こ に 、 本 研 究 で の 検 討 内 容 を 順 を 追 っ て 概 説 す る。

第 1章 で は 、 木 質 材 料 相 互 の 接 合 部 の 典 型 的 な 例 と し て 、 パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド 同 士 を 木 ね じ を 用 い て 直 角 に 接 合 し た 接 合 モ デ ル の 接 合 性 能 に つ い て検討した。

その第 1節では、まず、パーティクルボード同士の木ねじ接合において、

案内穴の寸法と木ねじのねじ込みトノレク及び引抜き抵抗との関係について 検 討 す る と と も に 、 木 ね じ 、 ね じ 込 み 式 ナ ッ ト 、 接 着 剤 及 び 木 ね じ ・ 接 着 剤 併 用 等 に よ る 各 種 形 式 の 接 合 部 に つ い て 、 最 も 単 純 な L型 接 合 モ デ ル を 設 定 し て 、 静 的 あ る い は 繰 返 し 曲 げ 荷 重 に 対 す る 強 度 及 び 剛 性 が 各 種 接 合 条 件 に よ っ て 受 け る 影 響 に つ い て 検 討 し た。

第2節 で は 、 木 ね じ に よ る パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド 同 士 のT型接合モデノレの 棚 板 が 静 的 曲 げ 荷 重 を 受 け た 際 の 接 合 部 の 挙 動 に つ い て 明 ら か に し た 。 す な わ ち 、 ひ ず み ゲ ー ジ 法 、 軟 X線 撮 影 法 等 に よ る 棚 板 各 部 の 変 形 挙 動 の 解 析 、 部 材 ( 棚 板 ) 端 面 へ の 木 ね じ の ね じ 込 み 深 さ が 部 材 の 内 部 結 合 力 ( は く 離 強 さ ) の 低 減 に 及 ぼ す 影 響 の 究 明 、 さ ら に は 内 部 結 合 力 低 減 を 抑 制 す るための簡単な端面処理方法とその効果について検討を行った。

第 3節 で は 、 木 ね じ に よ り パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド 同 士 を 接 合 し た 1つの接 合部を持つT型 接 合 構 造 体 に つ い て 、 弾 性 支 持 ( 半 剛 節 ) に よ る 片 持 梁 モ

‑4 ‑

(14)

デノレを適用し、静的曲げ試験により得られた岡JI性 と 、 振 動 試 験 に よ り 得 ら れた剛性とを比較し、主に疲労過程における岡JI性 の 推 移 に 関 し て 、 両 者の 適合性を検討した。

第4節 で は、より実用的な問題として、パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド で 構 成 さ れ た両端に接合部を有する H型 接 合 モデルを設 定 し て 、 接 合 条 件 を 変 化 さ せ た 場 合 の 接 合 部 剛 性 に つ い て 、 イ ン パ ル ス 加 振 に よ る 振 動 法 で の 接 合 部 同JI性 の 非 破 壊 的 評 価 の 有 用 性 に つ い て 検 討 し た。さらに、 棚 板の変形挙動 を調べることによ り、接合部剛性と接合モデルの構造全体としての強度と の関係 に つ い て 検 討 し たc

第 5節 で は 、 第 4節 の 場 合 と 同 様 の H型接合モデノレの静的試験におい て 、 負 荷 に 伴 う 接 合 部 あ る い は棚 板 の 微 小 破 壊 進 展 挙 動 と 接 合 部 剛 性 の 推 移 と の 関 係 に つ い て 明 ら か に す る た め に 、 木 ね じ 寸 法 等 の 接 合 条 件 と 岡JI性 との関 係 、 な ら び に 負 荷 に 伴 う 接 合 部 や 荷 重 点 等 の 微 小 破 壊 の 発 現 を 示 す アコースティック ・エ ミ ッ シ ョ ン (AE) の 発 生 挙 動 に つ い て 検 討 し た。 第6節では、接合部の岡JI性 を 木 ね じ の ね じ 込 み 深 さ の 程 度 に よ り 変 化 さ せた H型 接 合 モ デ ル を 用 い 、 棚 板 中 央 に 衝 撃 荷 重 を加 え た 際 の 棚 板 中 央の たわみや、 棚 板 の 材 軸 方 向 に お け る ひ ず み 分 布 等 を 求 め て 、 衝 撃 応 答 性 に つ い て 検 討 す る と と も に 、 そ れ を 基 に し て 、 繰 返 し 衝 撃 負 荷 に 伴 う 応 答 性 の変 移 に つ い て 検 討 し た。

第 2章 で は 、 木 材 同 士 の 金 具 接 合 の 典 型 的 な 例 と し て、ボノレ ト・ナ ット を 用 い た 接 合 モ デ ル を 各 種 条 件 で 設 定 し、ボノレ ト軸 力 の 緩 和 挙 動 な ら び に ボルト接合部の 2面 せ ん 断 に お け る 変 形 挙 動 及 び 繰 返 し 負 荷 に 対 す る 接 合

性 能 の 変 移 に つ い て 検 討 し た。

その第 1節として、木材のボノレト接合におけるボルト軸力ならびにその 設定に伴う木質部材 内 の ひ ずみ分布の発現及びそれらの経 時 的 変 化 に 対 し

‑5 ‑

(15)

て、締付け時の初期ボ、ルト軸力及び座金寸法が及ぼす影響について検討を 行った。

第2節 で は 、 環 境 条 件 の 変 動 に 伴 う 木 材 の 吸 脱 湿 に よ る 膨 張 ・ 収 縮 挙 動 が ボ ル ト 接 合 に お け る ボル ト 軸 力 の 緩 和 挙 動 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 し

第3節 で は 、 圧 縮 型 の 2面 せ ん 断 試 験 体 を 用 い 、 繰 返 し 負 荷 に 伴 う 木 質 部 材 ボ ル ト 接 合 部 の 変 形 挙 動 の 推 移 に 対 す る 、 と く に 主 材 と 側 材 の 厚 さ 構 成比や繰返し荷重レベルが及ぼす影響について検討した。

第4節 で は 、 繰 返 し 負 荷 に 伴 う ボ ル ト 接 合 部 の 変 形 挙 動 に は 、 ボ ル ト と そ の 穴 の 材 面 間 で 生 じ る 面 圧 に よ る 材 の 圧 潰 変 形 が 大 き な 影 響 を 及 ぼ す こ と を 明 ら か に す る 中 で 、 ボ ル ト 接 合 部 の 繰 返 し 面 圧 負 荷 に 伴 う ひ ず み の エ ネノレギ損失と応力との関係、ならびにめり込み量のエネルギ損失と応力と の関係について、部材の厚さ、樹種及びボルト径が及ぼす影響を検討した。

第3章 で は 、 木 材 と 木 質 材 料 と の 接 合 部 の 典 型 的 な 例 と し て 、 せ ん 断 耐 力壁における主材(枠材)と側材(面材)との釘接合部モデルを設定して、

衝 撃 負 荷 及 び そ の 繰 返 し に よ る 接 合 部 の 圧 縮 型 1面 せ ん 断 に お け る 部 材 問 ずれ 変 形 や 材 内 に お け る 釘 の 屈 曲 変 形 様 態 等 に つ い て 検 討 し た。

まず、第 1節 で は 、 木 材 で あ る 主 材 ( 枠 材 ) の 両 側 に 側 材 ( 面 材 ) と し て 各 種 の 木 質 ボ ー ド を 釘 を 用 い て 接 合 し た 圧 縮 型 の 1面 せ ん 断 試 験 体 に つ い て 、 静 的 せ ん 断 試 験 及 び 同 じ く 段 階 的 負 荷 に よ る せ ん 断 試 験 を 行 い 、 釘 接 合 部 の 基 本 的 な 荷 重 ー す べ り 量 関 係 を 検 討 し た。

第 2節 で は 、 落 錘 式 の 繰 返 し 衝 撃 せ ん 断 に 伴 う 釘 接 合 部 の 弛 緩 に 伴 う 剛 性 低 減 、 す な わ ち 疲 労 進 展 過 程 を 明 ら か に し 、 と く に 木 質 ボ ー ド ( 面 材 ) の種類、厚さに対する依存性について検討した。

第3節では、釘接合の力学的挙動に与える影響の程度によって衝撃力(衝

‑6 ‑

(16)

撃エネルギ)を 3レベルに類別 し、それぞれ の レ ベ ル での衝 撃 負 荷 繰 返 し

に伴う部 材 問 の す べ り 挙 動 の 推 移 を 明 ら か に し 、 と く に 側 材 の 種 類 に よ る 影響も追究した。

3. 既 往 の 研 究

我が国における木質構造における接合部に関する初期の研究としては、

釘 の 引 抜 き 抵 抗 に 関 す る 研 究 が 挙 げ ら れ 、 例 え ば 森 ら(1932)72)、 あ る い は 辻 井(1944)108)等 に よ っ て 釘 の 引 抜 き 抵 抗 と 木 材 の 樹 種 特 性 や 基 礎 的 性 質 と の関係が明らかにされ、さらに、継田(1956/14),115)に よ り 木 材 に お け る 釘 の 衝 撃 引 抜 き 抵 抗 に 関 す る 研 究 も 行 わ れ た。その後、 1970年代後半までは、

接 合 に つ い て は ほ と ん ど が 釘 に 関 す る 研 究 で あ り 、 継 田 ら(1970,1976)116)1 η1 こよる釘の打込みによる木材の割れ及び引抜き抵抗に関する研究、野口ら (1961)7ηに よ る 釘 の 静 的 引 抜 き 抵 抗 に お け る 釘 身 に つ け た 溝 の 効 果 に 関 す る研究、徳田(1977,1978)96),灼によるソフテックスを用いた釘せん断変形の 測定や、木材の含水率変動が釘の引抜き抵抗に及ぼす影響に関する研究、

また、海老原ら(1978)18)に よ る 現 場 接 着 へ の 釘 打 ち の 応 用 に 関 す る 研 究 等 が見られるが 研 究 報 告 の 数 は さ ほ ど 多 く は な い。

接 合 に 関 す る 研 究 が 活 発 に 行 わ れ る よ う に な る の は 、 1970年 代 半 ば 以 降、メタルプレート ボノレト及びドリフトピン等、大規模木構造に利用さ れ る 接 合 具 に 関 す る 研 究 が 始 め ら れ る よ う に な っ て か ら で あ る。従 来 は 家 具 構 造 あ る い は そ れ ほ ど 強 度 を 必 要 と し な い 構 造 に お け る 接 合 と し て 主 に 用いられてきた釘接合に関しでも、 1974年 の 枠 組 み 壁 構 法 ( ツ ー パ イ プ ォ ー 構 法 ) の 本 格 的 導 入 以 降 、 耐 力 壁 や 木 質 床 等 の 構 造 要 素 に お け る 釘 接 合 部 の 強 度 特 性 に 関 す る 研 究 、 ま た 釘 接 合 部 を 含 む 構 造 要 素 の 変 形 特 性 等 に関する研究が行われるようになった。

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(17)

1970年 半 ば 以 降 の 釘 接 合 部 の 基 礎 的 研 究 と し て は 、 徳 田

(1977 ̲1997)96)98)99)100)105)106)が 釘 の 打 込 み に よ り 生 じ る 木 材 の 割 れ を 軟 X線 を 用 い 定 量 的 に 測 定 し 、 釘 の 打 込 み 方 法 あ る い は 釘 の 先 端 形 状 が 割 れ に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 一 連 の 研 究 を 行 う と と も に 、 小 型 ロ ー ド セ ノ レ を 埋 め 込 ん だ模 型 釘 に よ る 側 圧 測 定 や 円 孔 め り 込 み 試 験 に お け る 側 圧 測 定 を 行 い 、 釘

の引 抜 き 抵 抗 の 発 生 機 構 に 関 す る 研 究 を 行 っ て い る。

釘 接 合 部 の 強 度 性 能 に 関 す る 研 究 と し て は 、 振 動 、 衝 撃 及 び 繰 返 し 荷 重 等の動 的 荷 重 に 対 す る 変 形 挙 動 、 長 期 荷 重 に よ る ク リ ー プ 、 ま た そ れ ら の 挙 動 に 対 す る 使 用 環 境 の 影 響 等 、 実 用 的 な ら び に 応 用 的 研 究 に 移 行 し て い るc 例 え ば 、 動 的 荷 重 に 関 し て は 、 Gromalaら(1985)33)、Soltisら(1985)87)、 張ら(1993)57)は 釘 接 合 部 の 繰 返 し せ ん 断 荷 重 に 対 す る 性 能 に つ い て 面 材 料 と し て 数 種 の 木 質 材 料 を 用 い た 場 合 に つ い て 検 討 し て い る 。徳 田 (1987)101)102)は 両 振 り 繰 返 し 変 形 に 対 す る 釘 接 合 部 の 疲 労 特 性 を 明 ら か に し 、 釘 打 ち 壁 パ ネ ノ レ の 疲 労 寿 命 の 推 定 を 行 っ て い る 。若 島 ・ 平 井 (1993 ‑1997) 118)119)121)は 静 的 正 負 繰 返 し 負 荷 試 験 や 弾 性 床 上 の 梁 理 論 に よ る 解 析 を 基 に 、 木 材 と 合 板 の 釘 接 合 部 の 履 歴 特 性 に 関 す る 研 究 を 展 開 し て い る。浅田・又木(1991̲1995)9)11)12)は 木 質 床 あ る い は 耐 力 壁 を 対 象 と し 、 衝 撃 負 荷 に 対 す る 変 形 応 答 挙 動 や そ の 繰 返 し 負 荷 に 伴 う 変 形 を 一 連 の 研 究 に お い て 明 ら か に し て い る 。Ahamed・神谷(1996)1)は 釘 接 合 部 に ヒ ス テ リ シ ス モ デ ル を 適 用 し て 面 材 張 り 耐 力 壁 の 地 震 応 答 の パ タ ー ン を 解 析 し て い

ま た 、 長 期 荷 重 ま た は 使 用 環 境 に 関 し て は 、 例 え ば 、 張 ら(1989,1993i6)バ )

は 釘 接 合 部 の 長 期 荷 重 に よ る せ ん 断 ク リ ー プ 及 び 釘 の 引 抜 け に つ いて 、 粘 弾 性 モ デ ル を 用 い 変 形 挙 動 及 び 強 度 の 推 定 を 行 っ て い る 。洪 ・ 有 馬 (19931995)51)52)は 集 成 材 や

LVL

で の 釘 接 合 部 の 湿 度 変 動 下 に お け る ク リ ー

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(18)

プ挙 動 に つ い て 研 究 を 行 っ て い る。また、張ら(1997)125)は 構 造 用 木 質 面 材 と木材との釘接合部における劣化促進試験を行い、 Chowら 13)14)は 釘 の せ ん 断 強 度 や 引 抜 き 抵 抗 に 及 ぼ す 劣 化 促 進 処 理 の 影 響 に つ い て 明 ら か に し て いる。さらに 、 今 村 ら(1984,1985)54)55)は 鉄 網 モ ル タ ル 壁 や 下 見 板 張 り 外 壁

こおける釘の劣 化 度 の 経 年 変 化 に つ い て 調 査 し て い る。

釘 接 合 部 を 有 す る 構 造 用 耐 力 壁 に 関 し て は 、 安 藤 ・杉 山(1980)6)が 合 板 を釘打ちしたストレスト ・スキン ・パネ ル の 曲 げ 性 状 に つ い て 試 験 し 、 秦

・佐 々 木(19871988)35)36)が 釘 打 ちパネノレのせん断変形と釘点の力伝達挙動 とついて解析し、平嶋(1981)50)が 釘 打 ち 面 材 張 り 耐 力 壁 の せ ん 断 変 形 式 の 誘 導 を 行っている。ま た 、 木 質 床 に 関 し て は Foschi(1985)25)が せ ん 断 耐 力 に関する実験を行い、 Loferski(1989)69)が 床 の 回 転 変 形 に 関 す る 実 験 を 行 つ ている。

つ ぎ に 、 構 造 解 析 に 関 し て は 、 平 井(1987))45)46)が 釘 打 ち 合 板 ガ セ ッ ト 接 合 工 法 に お け る 接 合 部 の 変 形 性 能 や 同 工 法 に よ る 木 造 門 型 及 び 山 形 ラ ー メンの変 形 性 能 、 神 谷 ら(1988)59)0)がネイノレプレートを用いた平行弦及び 屋根トラスの曲げ性能、小松(1990)66)67)が 鋼 板 添 板 釘 打 ち 接 合 の 変 形 特 性 と耐力、杉山 ・徳田(1990)89)90)が ウ ェ ブ 合 板 を 釘 打 ち し た 木 質 ボ ッ ク ス ビ ームの設計、辻野 110)113)が釘着片面パネノレ、 2層 釘 着 梁、釘着 す か し 柱 及 び 釘 着 合 板 ガ セ ッ ト 接 合 部 を 有 す る 木 造 フ レ ー ム の 有 限 要 素 法 を 用 い た 弾 性 あ る い は 非 線 形 の 変 形 解 析 、 ま た 、 杉 山 ・松本(1993̲1994)91)92)93)が 多 数 の 開 口 を 持 つ 合 板 釘 打 ち 張 り 耐 力 壁 の せ ん 断耐力の略 算 法 に つい て 、 数 多

くの研究が展開されてきている。

なお、 Foschi(1974)24)、中谷ら 74)、Hune3)、Roodら86)、平井ら 37)は 釘 接 合 部 の 変 形 耐 力 性 能 を 弾 性 床 上 の 梁 理 論 あ る い は そ の 理 論 か ら 誘 導 さ れ る 岡JI

性 方 程 式 を 用 い て 解 析 す る 際 に 必 要 と な る 釘 の 面 圧 性 能 に つ い て 調 べ る た

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(19)

め 、 平 滑 な 木 材 面 に 釘 を め り 込 ま せ る 面 圧 試 験 や 薄 い 木 材 試 験 片 に 釘 を 打 込 み 2面 せ ん 断 負 荷 を 加 え る 面 圧 試 験 を 行 っ て い る 。 さ ら に 、 若 島 ・平井 (1996)120)は 釘 の 打 込 み に よ る 釘 周 辺 部 の 初 期 面 圧 応 力 状 態 が 面 圧 性 能 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 を加 え て い る。

木 材 の ボ ル ト 及 び ド リ フ ト ピ ン 接 合 部 に つ い て は 、 平 井 (1982‑1984 )38)39)40)2)が 面 圧 試 験 と 弾 性 床 上 の 梁 理 論 に 関 す る 一 連 の 研 究 を 通して 木 材 の ボ ル ト 及 び ド リ フ ト ピ ン 接 合 部 の 許 容 耐 力 の あ り 方 に つ い て 論じて お り 、 川 元 ら(1993)61)は ヨ ー ロ ッ パ 型 降 伏 理 論 を 用 い 、 ド リ フ ト ピ ン接合 部 の 木 材 の 繊 維 方 向 に 直 交 す る 方 向 の せ ん 断 耐 力 を 算 出 し て い る。 そ の 他 、 ボ ル ト あ る い は ド リ フ ト ピ ン に 関 す る 研 究 で は 、 楊 ら(1991)123)124)  の木材接着集成におけるボ、ノレトクランプ圧締の場合の圧締圧力の材 長 方 向 分 布 の 有 限 要 素 法 に よ る 解 析 、 ま た 、 大 熊 ・武田(1989)81)82)の

LVL

中 空 柱 と 軸 ボ ル ト を 用 い た軸 組 壁 体の せ ん 断 性 能 に つ い て の 研 究 等 が 見 受 け ら れるc

主 に 木 質 家 具 構 造 に お い て 用 い ら れ る 木 ね じ については、 Eckelmanら ( 1984̲1989)19)‑22)が 木 ね じ の 引 抜 き 強 さ や 、 横 荷 重 に 対 す る 強 度 性 能 等 に つ い て 木 材 の 比 重 等 の 性 質 及 び 木 ね じ の 寸 法 や ね じ 込 み 条 件 を 関 数 と す る 実 験 式 を 得 て お り 、 さ ら に 、 こ れ ら の 実 験 式 か ら 接 合 部 の 強 度 を 推 定 し 、 有 限 要 素 法 を 用 い た 構 造 計 算 に 至 る 一連 の 研 究 を 展 開 し て い る。また、

Didriksson(1974)17)は 、 木 ね じ の ね じ 込 み に よ る パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド の は く 離 強 さ の 低 減 に つ い て 、 藤 元 ・森(1983)26)は 木 ね じ を 用 い たパ ー テ ィ ク ル ボ ー ド の 接 合 に 関 し 、 木 ね じ の ね じ 込 み ト ル ク と 引 抜 き 抵 抗 と の 関 係 、 及 び 接 合 部 の 静的 あ る い は 繰 返 し 負 荷 に 対 す る 性 能 が 接 合 条 件 に よ っ て 受 け る 影 響 つ い て 明 ら か に し て い る。なお、木ねじの特殊な形態、の 1っ と し て 考 え ら れ る イ ン サ ー ト ナ ッ ト に つ い て 、 赤 松 (1984)2)や Eckelman

10‑

(20)

( 1984‑1989)23)が 、 そ の 強 度 性 能 等 に つ い て 研 究 を 行 っ て い る。

ま た 、 家 具 構 造 よ り 大 き な 建 築 等 木 質 構 造 に お い て も 、 ラ グ ス ク リ ュ ー で 代 表 さ れ る よ う に 木 ね じ 接 合 が 用 い ら れ る よ う に な り 、 赤 松 ら ( 1990‑1992)3) 5)が 側 板 に 鋼 板 を 用 い た 木 ね じ 接 合 部 の せ ん 断 性 能 に 及 ぼ す ねじ保持力、木ねじの変形あるいは接合条件の影響について明らかにし、

徳田ら(1989)103)104)や McLain(1997) 70)が ラ グ ス ク リ ュ ー の 引 抜 き 抵 抗 や せ ん

断耐力に関する研究も行っているc

以上のように、木質部材の接合に関する既往の研究を辿ってみると、 1970

年 代 以 降 、 ボ ル ト 及 び ド リ フ ト ピ ン 等 の 中 ・大規模木質構造における接合 具 に 関 す る 研 究 の 増 加 が 顕 著 で あ り 、 ま た 、 以 前 は 主 に 家 具 構 造 に お け る 接 合 に 用 い ら れ て い た 釘 、 木 ね じ に 関 す る 研 究 も 、 中 ・大規模木質構造を

対象として行われている場合が多くなってきている。

ボ ル ト 及 び ド リ フ ト ピ ン 接 合 に 関 す る 研 究 に お い て 顕 著 に 見 ら れ る よ う に 、 接 合 に 関 す る 研 究 の 多 く が 接 合 具 の 変 形 解 析 及 び 耐 力 解 析 に 傾 注 し つ つあるように思われる。計 測 や 解 析 法 の 高 度 化 と と も に 、 コ ン ピ ュ ー タ の 発 達 に よ り 複 雑 で 膨 大 な 量 の 計 算 を 比 較 的 簡 便 に 行 う こ と が 可 能 に な っ た ことが一因と考えられる。 し か し な が ら 、 こ の よ う な 解 析 に お い て は 、 い く つ か の 定 数 あ る い は 係 数 を 設 定 す る 必 要 が あ り 、 多 種 多 様 に わ た る 接 合 方 法 あ る い は 接 合 条 件 に 関 す る 基 礎 デ ー タ を 得 る た め の 研 究 も 忘 れ ら れ で はならない。

釘 接 合 に 関 し て は 、 古 く よ り 研 究 が 行 わ れ 、 基 本 的 な 性 質 を は じ め と し て 、 動 的 荷 重 、 長 期 荷 重 に 対 す る 強 度 特 性 、 弾 性 床 上 の 梁 理 論 に よ る 変 形 解 析 等 、 広 範 に わ た る 研 究 が な さ れ て い る 。 し か し な が ら 、 木 ね じ ゃ 、 ボ ル ト 及 び ド リ フ ト ピ ン 接 合 に 関 し て は 、 動的 荷 重 、 長 期 荷 重 に 対 す る 接 合 部 の 変 形 応 答 性 や 履 歴 特 性 に 関 す る 資 料 が 甚 だ 不 足 し て い る と 言 わ れ て い

‑11  ‑

(21)

c

また、 被 接 合 材 で あ る 木 材 及 び 面 材 料 が 、 昨 今 の 環 境 ・資 源 情 勢 を 背 景 として 、 多 種の木 質 材 料 に 代 替 さ れ よ う と し て い る こ と か ら 、 新 規 の 木 質 材 料 か ら 成 る 構 造 体 の 基 本 的 な 構 成 要 素 で あ る 接 合 部 の 性 能 に 関 す る 研 究 への取 組 み も 、 関 連 分 野 か ら 強 く 要 請 さ れ て い る。

12‑

(22)

第 1 章 木 ね じ に よ る 面 材 相 互 の 端 面 接 合

(23)

1章 1節 L型 接 合 モ デ ル の 接 合 性 能 に 及 ぼ す 各 種 接 合 条 件 の 影 響

木製家具の部材接合には、 一般 に だ ぼ 、 釘 、 木 ね じ な ど が 用 い ら れ て い るc こ れ ら の 中 で 、 だ ぼ や 釘 に つ い て は 以 前 か ら か な り 研 究 が な さ れ て お り、それらの引抜き抵抗及び接合部の強度あるいは岡JI性 な ど 接 合 性 能 に 関 する数多くの報告 32)7)がなされている。 しかし、木ねじについては、その 引抜き抵抗に関する研究 78)が ほ と ん ど で あ り 、 実 際 に 組 立 て ら れ た 構 造 体 での接合性能の評価を行った研究は乏しい。

そこで、本研究 26)で は 、 木 ね じ に よ る 木 質 部 材 の 接 合 性 能 を 評 価 す る た め の 基 礎 資 料 を 得 る 目 的 か ら 、 近 年 、 家 具 部 材 と し て 使 用 量 が 急 増 し つ つ あるパーティクルボードを用い、最も単純な場合として、 棚板 と 側 板 を L 型 に 接 合 し た 試 験 体 に つ い て 、 接 合 部 の 静 的 曲 げ 試 験 及 び 繰 返 し 曲 げ 試 験

を行った。このようにボード端面に木ねじをねじ込むような接合方法は、

と く に パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド は 厚 さ 方 向 の 引 張 り に 対 す る 強 度 性 能 が 劣 る こ と か ら 、 構 造 的 に は 好 ま し く な く 、 通 常 、 あ ま り 採 用 さ れ て い な い。 しか しながら、このような接合形態の強度特性を把握し改善をはかることは、

ノミー テ ィ ク ル ボ ー ド の よ り 有 効 な 用 途 拡 大 に お い て 意 義 あ る こ と と 考 え ら れる。

ま た 、 最 近 、 ノ ッ ク ダ ウ ン 方 式 の 家 具 が 普 及 し つ つ あ る が、その接合用 金 具 の 一 種 で あ る ね じ 込 み 式 ナ ッ ト を 用 い て 接 合 し た 場 合 や 、 ノ ッ ク ダ ウ ン 方 式 と は 逆 の 立 場 と し て 、 木 ね じ と 接 着 剤 と を 併 用 し て 接 合 し た 場 合 に ついても実験を行った。

な お 、 こ れ ま で に も 木 材 に つ い て 、 木 ね じ の 引 抜 き 抵 抗 や 締 結 作 業 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ す ね じ 込 み ト ル ク と 案 内 穴 寸 法 と の 関 係 に つ い て の 研 究78)

がなされているが パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド で の 報 告 は 少 な い。そこで、本報 で は 、 組 立 て 部 材 の 曲 げ 試 験 に 先 立 ち 、 パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド の 案 内 穴 の 寸

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(24)

法 と 木 ね じ の ね じ 込 み ト ノ レ ク 及 び 引 抜 き 抵 抗 と の 関 係 に つ い て 実 験 を 行 つ た。

1 . 木 ね じ の ね じ 込 み ト ル ク と 引 扱 き 抵 抗

1. 1実 験 方 法

供 試 材 に は 、 市 販 の 厚 さ 20mm、3層 構 造 のパーティクノレボード(密度 O.71g/cm3 (表面層 097gjcm3、 内 層 O.57g/cm3

)、 合 水 率 9.5010) を 用 い た。 試 験 片 の 寸 法 は 、 縦 50mm X横 50mmと し 、 そ の 端 面 あ る い は 板 面 に 各 種 寸 法 の 案 内 穴 を あ け 、 木 ね じ を ね じ 込 ん だ。

供試木ねじには、 JIS B 1112 ( 十 字 穴 付 き 木 ね じ ) に 規 定 す る ス テ ン レ ス 製 の さ ら 木 ね じ の 直 径 、 長 さ 各 3種 を 用 い た。そ の 寸 法 及 び ボ ー ド へ の ね じ 込 み 深 さ を 表 1 .1.1に示す。端 面 へ の ね じ 込 み は 、 後 述 の 組 立 て 部 材 の曲 げ 試 験 に お け る 棚 板 部 へ の ね じ 込 み 深 さ と 等 し く な る よ う に 、 木 ね じ の全 長 か ら 板 厚 20mmを引し¥た深さとした。板 面 へ の ね じ 込 み 深 さ に つ い て は 、 板 厚 と 等 し く 20m mとした。

本 実 験 で 使 用 し た 案 内 穴 の 直 径 と 、 そ の 木 ね じ の 呼 び 径 に 対 す る 比 ( 案 内 穴 径 比 ) 、 及 び 案 内 穴 の 深 さ と 、 その木 ね じ の ね じ 込 み 深 さ に 対 す る 比 (案内穴深さ比)をそれぞれ表1.1.2,1.1.3に示す。端 面 ね じ 込 み で は 、 案 内 穴 径 比 、 案 内 穴 深 さ 比 と も に 変 化 さ せ て 実 験 を 行 っ た が 、 板 面 ね じ 込 み で は 、 ね じ の 先 端 が 厚 さ 20m mの ボ ー ド か ら 完 全 に 突 き 出 る よ う に ね じ 込 み 、 案 内 穴 深 さ 比 を 1 .0と し 、 案 内 穴 径 比 だ け を 変 化 さ せ て 実 験 を 行 つ

︒た

木 ね じ の ね じ 込 み が 試 験 片 に 対 し 垂 直 に な る よ う に 、 ボ ー ノ レ 盤 の 主軸 チ ャック を 利 用 し た。ま た 、 そ の 主 軸 の 下 降 量 を 示 す 目 盛 り に よ っ て ね じ 込 み 深 さ を 規 制 し た。所定の深さまでねじ込んだのち、トノレクドライパー(東

日製作所、40FTD) に よ り ね じ 込 み ト ル ク を測 定 した。

‑14 ‑

(25)

上 述 し た 各 木 ね じ 接 合 試 験 体 に つ い て 、 恒 温 恒 湿 室 (20 C、65010 RH)  こ24時 間 以 上 放 置 したのち 、 イ ン ス ト ロ ン 型 強 度 試 験 機 ( 東 洋 ボーノレ ド ワイン製、 STM‑F‑1000) を 用 い 、 速 度 2mmJminで 引 抜 き 試 験 を 行 っ た。 試験に用 いた 治 具 を 図 1.1.1に 示 す。治 具 の 下 方 は 試 験 機 の ムー ビ ン グ ヘ ッドに、上 方 は ロ ー ド セ ル に接 続 さ れ て い る。ロ ー ド セ ル に よ り 測 定 さ れ た最大 荷 重 を も って 引 抜 き 抵 抗 と し た。

1 . 2案 内 穴 寸 法 と ね じ 込 み ト ル ク 及 び 引 扱 き 抵 抗 と の 関 係

案 内 穴 寸 法 に よ る 木 ね じ の ね じ 込 み ト ル ク 及 び 引 抜 き 抵 抗 の 変 化 の 一 例 として、図1.1.2に 直 径 4.5mm、長さ 50m mの 木 ね じ を ボ ー ド 端 面 に 30m m ね じ 込 ん だ 場 合 の 結果 を 示 す。案 内 穴 深 さ 比 が 大 き い と き は 、 案 内 穴 径 比 が 0.6 '""‑‑'  0.7以 上 に な る と ね じ 込 み ト ルク 、 引 抜 き 抵 抗 と も に 急 激 に 減 少 するが、案内穴深さ比 が 小 さ い と き は 、 案 内 穴 径 比 に よ る ね じ 込 み ト ル ク 、 引 抜 き 抵 抗 と も に 変 化 は あ ま り 認 め ら れ な か っ た 。 こ の こ と は、 い ず れの 木 ね じ 寸 法 に つ い て も 同 様 で あ っ た が 、 寸 法 の 大 き な も の ほ ど 案 内 穴 径 比

こよ る 変 化が著 しかった。

1 . 3引 抜 き 抵 抗 と ね じ 寸 法 、 案 内 穴 径 比 と の 関 係

木 ね じ の 引 抜 き 抵 抗 Re、 ん が 木 ね じ の 直 径 D1/2 に 比 例 す る と い う

Eckelmarli9)の 研 究 結 果 に よ れ ば 、 次 の 実 験 式 が 導 び か れ る。 Re =ke‑D l/2( L ‑ D/3)ρ 2

RI KfD1/2 0 ρ 2  

ここで、、

(1.1.1)  (1.1.2) 

Re

, 

Ri:パーティ ク ル ボ ー ド 端 面 及 び 板 面 か ら の そ れ ぞ れ の 木 ね じ 引 抜 き抵抗 (kgf)

Ke, Kf:端 面 及び 板面 か ら の そ れ ぞ れ の引 抜 き 関 係 式 の 係 数

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(26)

D:木ねじの直径 (cm)

L:木ねじのねじ込み深さ (cm)

ρ :パー テ ィ ク ル ボ ー ド の 密 度 (g/cm3)

ボ ー ド 端 面 に お け る 引 抜 き 抵 抗 ん と 木 ね じ の 直 径 D1/2 との関係を図 1.1.3(a)に示す。同様にボード板面における場合を図1.1.3(b)に 示 す。いず れの図も、ある特定の案内深さ ・案 内 穴 径 比 の 組 合 せ 毎 に 示 さ れ る も の の 一例 で あ る が 、 案 内 深 さ 比 あ る い は 案 内 穴 径 比 が と く に 小 さ い 場 合 を 除 い

たほとんどの場合で 、 図 に 示 さ れ る よ う に 、 引 抜 き 抵 抗 と 木 ね じ の 直 径 の 1/2乗 と は 比 例 関 係 に あ る こ と が 確 認 さ れ た。そこで、式(1.1.1) 及 び 式

(1.1.2) への当てはめを試 み 係 数 Ke

Kfを算出した。

式(1.1.1) において、 (DI3) は 木 ね じ 先 端 の テ ー パ ー に よ る 有 効 ね じ 込 み深さの滅 少 量 ( 先 端 効 果 ) を 示 す が 、 式 (1.1.2) で は 、 木 ね じ 先 端 が ボ ー ド か ら 完 全 に 突 き 出 る よ う に ね じ 込 ん で 実 験 を 行 っ た た め 、 こ れ を 除 去 した。 密度は、端面からの引抜きについてはパーティクノレボード内層部の 気 乾 密 度 (0.57g/cm3

)を 、 板 面 か ら の 引 抜 き に つ い て は ボ ー ド 全 体 と し て の気乾 密 度 (0.71g/cm3

) を用いた。

図 1.1.4(a)に求めた Keの値と案内穴径比 αとの関係を示す。案内穴深さ 比が 0.27及 び 0.28の よ う に 案 内 穴 深 さ が ね じ 込 み 深 さ に 対 し て 小 さ い 場 合は、案内穴径比による Keの変動がほとんどないため、図示していない。 また、直径が 6.2mmの 木 ね じ に つ い て も 、 ね じ 込 み 時 に ボ ー ド が 破 壊 し 極 端 な 強 度 低 下 を 示 し たので図示 していない。Keの値の αに関する 2次 回帰を求めると次式が得られる。

Ke 

285 ‑ 500 (α ‑ 0.50)  (1.1.3)  同様に、板面からの引抜きについても、 Kfの値と αとの関係は図1.1.4(b) こ示すように 2次 曲 線 と し て 見 な す こ と が で き る の で 、 回 帰 を 行 い 次 式 を 得た。なお、直径が 6.2mmの 木 ね じについては、 と く に 案 内 穴 径 比 が 小

‑16 ‑

(27)

さ い 場 合 に 、 ね じ 込 み 時 に ボ ー ド の ね じ 込 み 反 対 面 に 破 壊 が 生 じ 、 強 度 低 下を示したので図示していない。

Kf= 310 ‑ 340 0.55)

式 (1.1.3)、(1.1.4)より式(1.1.1)、(1.1.2) は

となる。

Re {28 5 ‑ 500・(α‑O. 50) 2112(L ‑D / 3 )・ ρ 2

Rr {31 0 ‑ 340(α‑0.55) 21/2L.ρ 2

(1.1.4) 

(1.1.5)  (1.1.6) 

上式より、 パー テ ィ ク ル ボ ー ド の 木 ね じ 引 抜 き に お い て 、 端 面 、 板 面 の いずれの場合でも、案内穴径比 αが 0.5付 近 で 最 大の 引 抜 き 抵 抗 が 得 ら れ ることが分かる。 し か し 、 そ の 条 件 で は ね じ 込 み ト ル ク が 非 常 に 大 き く な り、ね じ込 み が 容 易 に 行 い 得 な い た め 、 実 用 的 に は 、 比 較 的 小 さ な ト ル ク でもね じ込みが容易で、しかも比較的に高い引抜き抵抗が得られるよう 0.6 '"''  0.7の案内穴径比を用いた方が効果的である。

1 . 4ね じ 込 み ト ル ク と 引 抜 き 抵 抗 と の 関 係 ノ

ぐー テ ィ ク ル ボ ー ド 端 面 に 各 種 寸 法 の 木 ね じ を ね じ 込 ん だ 場 合 の ね じ 込 みトルクと引抜き抵抗との関係を図1.1.5(a)に示す。直 径 を 一 定 と し 、 ね じ 込 み 深 さ を 変 化 さ せ た 場 合 は 、 ね じ 込 み 深 さ の 増 大 に 伴 い ね じ 込 み ト ル ク、引抜き抵抗ともに増加し、両者は高い相 関 関 係 を 持った。これに対し、

ね じ 込 み 深 さ を 一 定 と し 直 径 を 変 化 さ せ た 場 合 は、直径の増 加に 伴 い ね じ 込 み ト ル ク は 増 加 し た が 、 引 抜 き 抵 抗 の 増加 は 比 較 的 少な か っ た 。 こ の こ と は 、 木 ね じ を 板 面 に ね じ 込 ん だ 場 合 に も 同 様 の こ と が 認 め ら れ た (図 1.1.5(b))。

直 径 が 大 き く な る と 木 ね じ の 円 筒 部 と パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド と の 接触 面 積 が増加し、また、接触 面 から木ねじ中心までの距離が増加することにより、

ねじ込みトルクは木ねじ直径の増大に伴い指数的に増加した。これに対し、

‑17 ‑

(28)

直 径 が 大 き な 木 ね じ ほ ど 、 ね じ山相互 の 間 隔 ( ピ ッ チ ) が 大 き く 単 位 ね じ 込み深 さ 当 り の ね じ 山 数 が 減 少 す る た め 、 引 抜 き 抵 抗 は 木 ね じ 直 径 に 比 例

し て は 増 大 し な い も の と 考 え ら れ る。

よ り 大 き な 引 抜 き 抵 抗 を 得 よ う と す る 場 合、ねじ 直 径 を 増加 さ せ て も ね じ込 み に 必 要 な ト ル ク が 大 き く な り 、 か え っ て 作 業 能 率 が 悪 く な る ば か り で あ る の で 、 直 径 の 小 さ な 木 ね じ を 用 い 、 ね じ 込 み 深 さ を 大 き く し た 方 が よ り 効 果 的 で あ る と 言 え る。

組 立 て 部 材 の 曲 げ 剛 性 と 破 壊 強 度

2. 1実 験 方 法 2. 1. 1試 験 片

供 試 材 に は 、 市 販 の 厚 さ 20mm、3層 構 造 の パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド ( 密 度 0.79

g 1

cm(表面層 1036cm3、 内 層 O.68g/cm3

)、 含 水 率 10.3010) を 用 い た。 まず、 910m m

L820mmの ボ ー ド か ら 、 ボ ー ド の 長 手 方向 と 試 験 片の 長 手 方 向 と が 同 じ に な る よ う に 、 幅 90mm、 長 さ 350mmに 木 取 り し 、 た わ み の 理 論 値 計 算 に 必 要 な曲げ ヤ ン グ 係 数 を 測 定 し た。曲げヤング係数測定は、

イ ン ス ト ロ ン 型 強 度 試 験 機 を 用 い、スパ ン 300mm、 た わ み 速 度 2mm/min で行った。

次に、 試 験 片 を 長 さ と 150mmに 切 断 し 、 そ れらをそれ ぞ れ 側 板 、 柵 板 として、 側 板の 板 面 と棚 板 の 端 面 と が 接 合 面 と な る よ う に L型 に 組 立 て

︒た

木ねじによる接合では、

n s

B  1112 ( 十 字 穴 付 き 木 ね じ ) に 規 定 す る ス テンレス製の さ ら 木 ね じ を用 い た。倶JI板 で の 案 内 穴 径 比 及 び 案 内 穴 深 さ 比 は そ れ ぞ れ 0.89 1.0とした。棚 板 で の 案 内 穴 径 比 、 案 内 穴 深 さ 比 は 、 前 項 の 基 礎 実 験 の 結 果 よ り 、 ね じ 込 み ト ノ レ ク が 比 較 的 小 さ く 、 し か も 引 抜 き 抵抗の比較的大きい条件として、表1.1.4に示すように、案内穴径比約 0.67、

18‑

(29)

深さ比約 0.83を 用 い た。ね じ 込 み ト ル ク に つ い て は 、 あ ら か じ め ね じ を 完 全 に ね じ 込 ん だ 場 合 の ね じ 込 み ト ル ク を 測 定 し て お き 、 そ の 値 を 基 準 に

してねじ込みを行った。

ね じ 込 み 式 ナ ッ ト は ム ラ コ シ 精 工 製 で あ り 、 そ の 形 状 を 図 1.1.6に 示 す。 D、E、H タ イ プ は ナ ッ ト を 棚 板 に ね じ 込 む 方 式 の も の で あ る が 、 Eタイ

プは D タイ プ の 座 の 部 分 が な い も の で あ り、 H タ イ プ は 側 板 に も ナット が は め 込 ま れ る タ イ プ で あ る。Aタイ プ はナ ッ ト を 圧 入 す る 方 式 の も の で ある。図 に お い て 、 数 字 は 棚 板 へ の ね じ 込 み 深 さ(mm)を 示 し て い る。H タイプは側 板 へ は め 込 ま れ る 長 さ が 7mmで あ る た め 、 全 長 か ら そ の 値 を 引し¥た長さが棚板へのねじ込み深さとなる。JRNタ イ プ は 差 込 み ね じ 方 式 で あ る の で 、 棚 板 端 面 か ら ナ ッ ト の 棚 板 端 面 よ り 最 も 離 れ た 所 ま で の 距 離 を ね じ 込 み 深 さ と し て い る。ナットのねじ込みトノレクを表 1.1.5に示 す。A タイプは約 20mm/mimで 圧 入 し た。い ず れ の ナ ッ ト も 内 側 に 雌 ね じ が 切 っ て あ り 、 そ こ へ 直 径 6m mのコインボノレト (JCKタ イ プ ) を ね じ 込 む こ と に よ り 緊 結 を 行 う 。 こ の と き の ね じ 込 み ト ル ク は す べ て の ナ ッ ト に 対 し 50kgf' cmとした。

接 着 剤 に よ る 接 合 及 び 木 ね じ ・接 着 剤 併 用 に よ る 接 合 に お い て は 、 棚 板 端 面 と 側 板 板 面 と の 接 合 面 に 接 着 剤 を 塗 布 し た 。 接 着 剤 は エ ポ キ シ 樹 脂 接 着斉]1 (Chiba  Geigy社Araldite Standard、主斉JI、硬化斉Ij等重量混合)、及び水 性 ビ ニ ル ウ レ タ ン 樹 脂 接 着 剤 ( 大 鹿 振 興 社 PI‑120、主剤 100部に 対 し 硬 化 剤 15部 混 合 ) を 用 い た。両 者 と も 塗 布 量 を 300g/m2と し 、 ハ タ ガ ネ で ず れ な い 程 度 に 軽 く 圧 締 し て 接 着 を 行 っ た。前 者 で は 推 積 時 間 0分 、 圧 締 時 間 15時 間 以 上 と し 、 後 者 で は 堆 積 時 間 10分 、 圧 締 時 間 2~ 3時間 とした。

試 験 片 は す べ て 組 立 て 後 1週 間 以 上養 生 し 実 験 を 行 っ た。 2.  1.  2実 験 装 置

静的曲げ試験は、オノレゼ、ン型強度試験機を用い、図1.1.7に示すように、

‑19 ‑

(30)

側板の下面を固定し棚板の接合面から 12cm離 れ た と こ ろ に 曲 げ 荷 重 を た わみ速度 2.50'"'‑'  2.97mm/minで 負 荷 す る こ と に よ り 行 っ た。

繰返し曲げ試験に用いた疲労試験機を図1.1.8に示す。本 試 験 機 は 片 持 梁型式で、ピストン①の運動 に よ り 先 端 に 重 錘 ② を 付 し た 片 持 梁 ③ を 上 下 させ、片持梁に連結するワイヤー④によ り試験体⑤に一 定 荷 重 を 繰 返 し 載

荷する方式のものである。ま た 、 本 試 験 機 は 自 動 的 に 荷 重 を 一 定 に 保 持 す る こ と が 困 難 で あ る た め 、 一 定 時 間 毎 に ⑥ の ハ ン ド ル で、試 験 体 支 持 台 ⑦ を 上 下 さ せ る こ と に よ り 、 ③ の 片 持 梁 上 に 置 い た 水 準 器 に よ り 片 持 梁 が 水 平 な位置で荷重が加わるように調節 を 行 っ た。繰 返 し 周 期 は 50c.p.mとした。 2.  1.  3測定方法と測定項目

静 的 試 験 で は 、 荷 重 ヘ ッ ド の 下 降 距 離 に よ り た わ み を 、 ロ ー ド セ ル に よ り荷重を測定し、荷重点における荷重ーたわみ曲線から角度変化に関する 剛性を求めたc

疲 労 試 験 で は 、 荷 重 一 破 壊 繰 返 し 数 の 関 係 を 求 め る と と も に 、 片 持 梁 式 の変位測定ビームによりたわみを測定し、繰返し数と岡JI性 と の 関 係 を 求 め

︒た

22JI性係数

そ れ ぞ れ の 接 合 方 法 に よ る 組 立 て 部 材 の 曲 げ 荷 重 に 対 す る 剛 性 を 評 価 す るため、Rinkefeil and  Wienert84)の 研 究 報 告 を 参 考 に し 、 以 下 に 示 す よ う に 理論的に誘導した計算式からの岡JI性 値 を 用 い た。

図1.1.9(a) に 示 す ラ ー メ ン に つ い て は 、 こ れ を B点で切断して、先端に 集中荷重 Pを受ける片持梁 BC(同図(b)) と、先端に曲げモーメント

(M

=  p .

l) を 受 け る 片 持 梁 AB(同図(c)) に置き換えることができる。する と点 Cのたわみ Wcは、梁 BCの剛体としての回転によるもの(l・

e

b)と、 片持梁としてのたわみ Wとの和からなり、次式で表される。

‑20 ‑

(31)

ここで

Wc = 1

B

b +  

W =

竺ヱ・

E.I  f

十三:乙

3.E.

p . p  

‑一一一

3α)  3.E.J 

E:

試 験 片 の 曲 げ 弾 性 係 数

( k g f / c m

2) J:試 験 片 の 断 面 2次 モ ー メ ン ト (cm4)

(1.1. 7) 

実 際 に は 、 接 合 部 は 完 全 な 剛 で は な く 、 接 合 部 の 角 度 が 変 化 す る た め 、 点 C に お け る た わ み は 理 論 値 よ り 大 き く な る。す な わ ち 、 た わ み の 測 定 値 W'cと 理 論 値 Wcと の 差 (6Wc W'c ‑ Wc) が 接 合 部 の 角 度 変 化 に 相 当する。そ こ で 、 接 合 部 の 単 位 角 度 変 化 当 り に 要 す る 曲 げ モ ー メ ン ト に よ

り 角 度 剛 性 係 数 Sを 定 義 し た。

角 度 変 化 ム B=tan6B= Wc/lで あ る か ら 、 角 度 剛 性 係 数Sは p

Z 2

s= 

ーで‑;;‑

( k g f .  c m / r a d i a n )  

Wc 

あるし¥は、 ‑ p.γ 

s  = 

~ TT;  H ) A  

( k g f .  

cmr ) 

Wγ180

(1.1.8) 

(1.1.8') 

本研究では、式(1.1.8')を用い、 fは 接 合 面 か ら 荷 重 点 ま で の 距 離 (12cm)、α は 固 定 端 か ら 木 ね じ 中 心 ま で の 距 離 (l1.5cm)と し 、 比 較 値 と し て 荷 重 10kgf に お け る 角 度 剛 性 係 数 を 求 め 、 そ れ ぞ れ の 方 法 に よ る 接 合 部 の 岡JI性 の 評 価 を 試 み た。

2. 3木 ね じ の 接 合 条 件 に よ る 剛 性 と 強 度

2. 3. 1木 ね じ の 位 置 、 個 数 及 び 試 験 片 幅 の 影 響

直 径 4.5mm、 長 さ 50mmの木ねじを用い、図1.1.10 に 示 す 木 ね じ の 配 置 (本数 ・間 隔 ・位 置 ) 及 び 試 験 片 の 幅 の 影 響 に 関 す る 実 験 を 行 っ た。

木 ね じ の 本 数 を 変 化 さ せ た 場 合 の 結 果 を 図 1.1.11に 示 す。試 験 片 幅 90mm

‑21 ‑

(32)

に 対 し て 、 木 ね じ が 3本 の と き に 破 壊 荷 重 が 最 大 と な っ た。そ れ 以 上 の 本 数 で は 木 ね じ 間 隔 が 狭 く な り 、 ま た 、 パ ー テ ィ ク ル ボ ー ド の 断 面 の 内 部 欠 損 部 が 増 し て 内 部 結 合 力 が 低 下 し棚 板 端 面 が 割 れや す く な る た め 、 破 壊 荷 重 は 逆 に 減 少 し た。こ れ に 対 し 、 角 度剛 性 は 木 ね じ数の 増加 に 伴 い 直 線 的 に増加した。試 験 片 の 破 壊 形 態 を 観 察 し た 結 果 、 木 ね じ が 多 い と き は 、 棚 板端面の害JIれ が 著 し く 、 木 ね じ の 変 形 が 少 な か っ た が 、 逆 に 、 木 ね じ が 少

ないときには、棚板の害iJれが少なく木ねじの変形が大きくなった。とのこ

と か ら 、 木 ね じ の 増 加 に 伴 い 木 ね じ l個 当 り の 負 担 力が 減 少 し 、 木 ね じ の 変 形 が 小 さ く な る た め 角 度 剛 性 が 増加す る と 考 え ら れ る。ま た 、 木 ね じ 数 の増 加 に 伴 う 引 抜 き 抵 抗 の 増 加 も 角 度 剛 性 の 増 加 に 寄 与 し て い る と 考 え ら

れる。

木 ね じ の 位 置 ( 木 ね じ 間 隔 ) に 関 す る 実験 結 果 を 図 1.1.12に 示 す。 木 ね じ間隔が 1.5cmと 非 常 に 狭 い と き に 破 壊 荷 重 、 岡JI性 と も に や や 低 い 値 を 示 す ほ か は 、 両 者 と も 木 ね じ 間 隔 に 関 係 な く ほ ぼ 一 定 の 値 を 示 し た。棚 板 端 面の害JIれ 、 木 ね じ の 変 形 と も 木 ね じ 間 隔 に よ る 差 は ほ と ん ど な く 、 木 ね じ

の位置は極端でない限り破壊荷重、岡Ij性に影響しないことが分かる。

試験片の幅に関する結果を図1.1.13に 示 す。試 験 片 幅 が 6cmのときは、

棚 板 端 面 の 割 れ が 大 き く 、 破 壊 荷 重 、 角 度 剛 性 と も に 低 い 値 を 示 し た 。 幅 が 9cm以 上 では 、 破 壊 荷 重 は ほ ぼ一定 の 値 を 示 し た が 角 度 剛 性 は 低 下 し たc 試 験 片 幅 が 大 き く な る に つ れ て 木 ね じ の 変 形 が 大 き く な っ て い る こ と か ら 、 試 験 片 幅 の 増 加 に 伴 い 木 ね じ が 変 形 し や す く な り 、岡JI性 が 低 下 す る

も の と 考 え ら れ る。 2. 3. 2木 ね じ 寸 法 の 影 響

直径 4.5mmの 木 ね じ 3本 を 用 い た 場 合 の 木 ね じ の 長 さ と 破 壊 荷 重 及 び 角度剛性との関係を図1.1.14~こ示す 本実験において、接合部の性能に関 し木ねじの棚 板 端 面 に ね じ 込 ま れ た 部 分 が 重 要 と な る た め、 棚 板へ の ね じ

‑22 ‑

(33)

込 み 深 さ に つ い て 考 察 を 行 っ た。

破壊荷重はねじ込み深さの増加に伴い対数的に増加するが、これに対し、

角 剛 性 は ね じ 込 み 深 さ 30mmの と き に 最 大 と な り 、 ね じ 込 み 深 さ 43mmで は 逆 に 低 い 値 を 示 し た。この理由は、徳田 96)の く ぎ の せ ん 断 に よ る 変 形 に つ い て の 研 究 結 果 を 参 考 に し て 、 次 の よ う に 推 察 で き る。ね じ 込 み 深 さ が 短 い 場 合 は 、 変 形 エ ネ ル ギ ー が 木 ね じ 全 体 に 分 散 さ れ 、 ね じ 込 み 表 面 で の 変 形 が お さ え ら れ る た め 、 棚 板 端 面 付 近 で の 変 形 量 が 小 さ く な る。逆に、

ね じ 込 み 深 さ が 長 い 場 合 は 、 ね じ の ボ ー ド 内 部 に あ る 部 分 の 変 形 が 小 さ い ため 、 棚 板 端 面 付 近 で の 木 ね じ の 変 形 量 が 大 き く な る。こ の た め 、 ね じ 込 み 深 さ の 増 加 に 伴 い 木 ね じ は 曲 が り や す く な り 、 引 抜 き 抵 抗 の 増 加 と の 関 連 か ら 岡 I j 性 が 最 大 と な る よ う な ね じ 込 み 深 さ の 値 が 存 在 す る と 考 え ら れ る。ま た 、 ね じ 込 み 深 さ の 増 加 に 伴 い 棚 板 端 面 の 割 れ が 大 き く な り 、 強 度 は あ る 一 定 の ね じ 込 み 深 さ 以 上 で は 増 加 の 割 合 が 滅 少 し た。

木ねじの直径と破壊荷重及び剛性との関係を図1.1.15に 示 す。試 験 片 の 厚 さ が 一 定 で あ っ た た め 、 木 ね じ の 直 径 が 増 す に つ れ 棚 板 端 面 が 割 れ や す く 破 壊 荷 重 が 減 少 す る 傾 向 を 示 し た。ま た 、 木 ね じ 直 径 の 増加に 伴 い 木 ね じ の 曲 げ に 対 す る 抵 抗 が 大 き く て 変 形 し に く く な り 岡JI性 は 高 く な る が 、 直 径 が 過 度 に 大 き く な っ て も 、 棚 板 端 面 が 損 傷 し や す く な る た め、岡JI性 の 増 加 は 認 め ら れ な く な っ た。

2. 4ね じ 込 み 式 ナ ッ ト に よ る 剛 性 と 強 度

ね じ 込 み 式 ナ ッ ト 2個を 用 い て 接 合 し た 場 合 の 、 ナ ッ ト の 型 式 に よ る 差 異 を 、 木 ね じ ( 直 径 5.1mm, ね じ 込 み 深 さ 30mm) 3本 の 場 合 を あ わ せ て 図1.1.16に 示 す。図 に お い て 、 破 壊 荷 重 及 び 角 度剛性係数ともに、 測定 値 を接合具の個数 及 び ね じ 込 み 深 さ で 除 し て、単 位 ね じ 込 み 深 さ (1cm) 当 た り の 値 に 換 算 し て 示 し て い る。圧 入 式 の A タ イ プ は 圧 入 す る 時 に ボ ー

3

参照

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