clustered Data ONTAP
®8.3
論理ストレージ管理ガイド
ネットアップ株式会社
目次
論理ストレージとは ... 8
ボリュームの機能 ... 9
FlexVolとは ... 9 FlexVolで利用できる機能 ... 9 FlexVol機能の違い ... 10 Infinite Volumeとは ... 11 Infinite Volumeで利用できる機能 ... 11 FlexVolとInfinite Volumeの比較 ... 12 FlexVolとInfinite Volumeでのアグリゲートの共有 ... 13 セキュリティ形式がデータ アクセスに与える影響 ... 14 従来のoplockおよびoplockリースでのクライアント パフォーマンスの向上 ... 14 システム ボリュームとは ... 14FlexVolの使用 ... 16
FlexVolとSVMの連携 ... 16 FlexVolに関連付けるアグリゲートの選択に対するSVMの影響 ... 16 SVMが保持できるFlexVol数の制限方法 ... 16 SVMがFlexVolの言語に及ぼす影響 ... 17 ボリューム ジャンクションの使用に関するルール ... 17 スペース管理機能の使用方法 ... 17 Data ONTAPでのシンプロビジョニングの利用方法 ... 18 ボリュームのプロビジョニング オプション ... 20 推奨されるボリュームとファイルまたはLUNの設定の組み合わせ ... 21 環境に適したボリュームとLUNの設定の組み合わせ ... 25 ファイルおよびLUNのスペース リザベーションの仕組み ... 25 FlexVolのボリューム ギャランティの動作 ... 26 フラクショナル リザーブの設定に関する考慮事項 ... 29 ボリュームがフルになったときにスペースを自動的に確保するための 設定 ... 31 ボリュームのサイズを自動的に拡張および縮小するための設定 ... 32 FlexVolのスペース不足アラートと過剰割り当てアラートへの対処方法 ... 34 アグリゲートのスペース不足アラートと過剰割り当てアラートへの対処 方法 ... 36 ボリュームまたはアグリゲートのスペース使用量を判定する方法 ... 38 FlexVol内のスペースの作成方法 ... 48 アグリゲート内のスペースを確保する方法 ... 49 ファイルおよびディレクトリの容量を変更する際の注意事項および考慮事項 ... 50 FlexVolに許可される最大ファイル数の変更に関する考慮事項 ... 50 FlexVolの最大ディレクトリ サイズの増加に関する注意事項 ... 51 Flash Poolアグリゲートのキャッシング ポリシーの機能 ... 51 ノードのルート ボリュームとルート アグリゲートに関するルール ... 53 FlexVolの基本管理 ... 53FlexVolの作成 ... 53 FlexVolの削除 ... 54 ストレージQoSを使用したFlexVolへのI/Oパフォーマンス制御および監 視 ... 54 ファイルまたはinodeの使用量の表示 ... 55 FlexVolの管理用コマンド ... 56 スペース情報を表示するコマンド ... 56 ボリュームの移動とコピー(クラスタ管理者のみ) ... 57 FlexVolの移動 ... 57 ボリュームの移動用コマンド ... 57 ボリュームを移動する際の考慮事項と推奨事項 ... 58 SAN環境でのボリューム移動に関する要件 ... 59 ボリュームの移動 ... 60 ボリュームをコピーする方法 ... 61 FlexCloneボリュームを使用したFlexVolの効率的なコピーの作成 ... 61 FlexCloneボリュームについて ... 61 FlexCloneボリュームと共有Snapshotコピー ... 63 Volume SnapMirrorレプリケーションとFlexCloneボリュームの併用 ... 63 SnapMirrorのソース ボリュームまたはデスティネーション ボリューム からFlexCloneボリュームを作成する際の考慮事項 ... 63 親ボリュームからのFlexCloneボリュームのスプリットの仕組み ... 64 FlexCloneボリュームとLUN ... 64 データ保護FlexCloneボリュームの概要 ... 65 FlexCloneボリュームの作成 ... 65 親ボリュームからのFlexCloneボリュームのスプリット ... 66 FlexCloneボリュームの使用スペースの判断 ... 67 FlexCloneファイルとFlexClone LUNによるファイルとLUNの効率的なコピー 作成 ... 68 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの利点 ... 68 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの仕組み ... 68 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNを使用する場合の考慮事項 ... 70 スペースが最適化されたFlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの 作成例 ... 71 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの作成や削除に使用できるノ ード容量をスプリット負荷から判断する方法 ... 72 FlexCloneファイルまたはFlexClone LUNの作成 ... 72 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの作成や削除に使用できるノ ード容量の表示 ... 73 FlexCloneファイルとFlexClone LUNによるスペース削減の表示 ... 74 FlexCloneファイルおよびFlexClone LUNの削除方法 ... 75 FlexVolがFlexCloneファイルおよびFlexClone LUNから空きスペースを 自動再生する仕組み ... 75 FlexCloneファイルの削除の設定用コマンド ... 78 FlexCloneファイルとFlexClone LUNでサポートされる機能 ... 79 qtreeを使用したFlexVolのパーティショニング ... 82
qtreeを使用する状況 ... 82 qtreeとFlexVolの相違点 ... 82 qtreeのジャンクション パスの取得 ... 83 qtree名の制限 ... 84 ミラーでのqtreeの機能 ... 84 ディレクトリのqtreeへの変換 ... 84 qtreeの管理用コマンド ... 86 クォータを使用したリソース使用量の制限または追跡 ... 86 クォータの使用目的 ... 86 クォータ プロセスの概要 ... 87 クォータ ルール、クォータ ポリシー、およびクォータとは ... 88 クォータのターゲットと種類 ... 89 特殊なクォータ ... 90 クォータの適用方法 ... 94 クォータ ポリシーの割り当てに関する注意事項 ... 94 ユーザおよびグループでのクォータの処理 ... 95 qtreeでのクォータの処理 ... 99 qtreeの変更がクォータに与える影響 ... 101 クォータをアクティブ化する方法 ... 102 クォータ情報の表示方法 ... 105 クォータ レポートとUNIXクライアントで表示されるスペース使用量の 相違 ... 109 クォータ設定の例 ... 112 FlexVolを備えたSVMでのクォータの設定 ... 116 クォータ制限の変更(サイズ変更) ... 117 大幅な変更後のクォータの再初期化 ... 118 クォータのアップグレード ステータスの確認 ... 119 クォータ ルールとクォータ ポリシーを管理するためのコマンド ... 120 クォータをアクティブ化して変更するためのコマンド ... 121
重複排除とデータ圧縮機能によるストレージ効率の向上 ... 123
効率化処理の設定方法 ... 123 重複排除の設定 ... 123 重複排除の仕組み ... 123 重複排除メタデータとは ... 124 重複排除の使用に関するガイドライン ... 125 ボリュームの重複排除の有効化 ... 126 ボリュームの重複排除の無効化 ... 126 データ圧縮の設定 ... 127 データ圧縮機能の仕組み ... 127 データ圧縮時の圧縮不可能データの検出とシステム リソースの節約 ... 129All Flash FASプラットフォーム、HDDアグリゲート、およびFlash Poolア グリゲートでサポートされる設定 ... 129
ボリュームのデータ圧縮の有効化 ... 130
二次圧縮と適応圧縮の切り替え ... 131
ポリシーを使用したボリューム効率化処理の管理 ... 133 ボリューム効率化優先度を使用した効率化処理の優先順位付け ... 133 事前定義された効率化ポリシーの概要 ... 133 効率化処理を実行するボリューム効率化ポリシーの作成 ... 134 ボリュームへのボリューム効率化ポリシーの割り当て ... 134 ボリューム効率化ポリシーの変更 ... 135 ボリューム効率化ポリシーの表示 ... 135 ボリューム効率化ポリシーの割り当て解除 ... 136 ボリューム効率化ポリシーの削除 ... 136 ボリューム効率化処理の手動管理 ... 136 効率化処理の手動実行 ... 137 チェックポイントを使用した効率化処理の再開 ... 137 既存データに対する効率化処理の手動実行 ... 138 スケジュールを使用したボリューム効率化処理の管理 ... 139 新規データの量に応じた効率化処理の実行 ... 139 スケジュールを使用した効率化処理の実行 ... 140 ボリューム効率化処理の監視 ... 140 効率化処理のステータスの表示 ... 140 効率化によるスペース削減量の表示 ... 141 FlexVolの効率化に関する統計の表示 ... 141 ボリューム効率化処理の停止 ... 142 ボリュームからのスペース削減の取り消しに関する情報 ... 142 重複排除機能とData ONTAPの機能との相互運用性 ... 142 フラクショナル リザーブと重複排除の相互運用性 ... 143 Snapshotコピーと重複排除機能との相互運用性 ... 143 Volume SnapMirrorと重複排除機能との相互運用性 ... 144 SnapRestoreと重複排除機能との相互運用性 ... 144
OnCommand Unified Managerサーバと重複排除機能との相互運用性 . 144 重複排除機能とデータ圧縮機能との相互運用性 ... 145
FlexCloneボリュームと重複排除機能との相互運用性 ... 145
HAペアと重複排除機能との相互運用性 ... 145
DataMotion for Volumesと重複排除機能との相互運用性 ... 146
SnapVaultバックアップと重複排除機能との相互運用性 ... 146 仮想マシン アライメントと重複排除機能との相互運用性 ... 147 MetroCluster構成と重複排除機能との相互運用性 ... 147 データ圧縮機能とData ONTAPの機能との相互運用性 ... 147 フラクショナル リザーブとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 148 Snapshotコピーとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 148 Volume SnapMirrorとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 148 テープ バックアップとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 149 ボリュームベースSnapRestoreとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 149
Single File SnapRestoreとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 149
重複排除機能とデータ圧縮機能との相互運用性 ... 150
FlexCloneボリュームとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 150
HAペアとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 150
Flash Cacheカードとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 150
DataMotion for Volumesとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 150
Flash Poolアグリゲートとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 151 SnapVaultバックアップとデータ圧縮機能との相互運用性 ... 151 MetroCluster構成とデータ圧縮機能との相互運用性 ... 152
ストレージの制限 ... 153
著作権に関する情報 ... 155
商標に関する情報 ... 156
マニュアルの更新について ... 157
索引 ... 158
論理ストレージとは
論理ストレージとは、物理リソースに関連付けられていない、Data ONTAPによって提供されるスト レージ リソースのことです。
論理ストレージ リソースはStorage Virtual Machine(SVM、旧Vserver)に関連付けられていて、ディ スク、アレイLUN、アグリゲートなどの特定の物理ストレージ リソースには紐づけられていません。 論理ストレージ リソースには、すべての種類のボリュームとqtreeだけでなく、Snapshotコピー、重複 排除、圧縮、クォータなど、これらのリソースで使用できる機能および設定も含まれます。
SVMの詳細については、『clustered Data ONTAP システム アドミニストレーション ガイド(クラスタ
管理)』および『clustered Data ONTAPシステム アドミニストレーション ガイド(SVM管理)』を参照し てください。 関連コンセプト FlexVolの使用(16ページ) qtreeを使用したFlexVolのパーティショニング(82ページ) 重複排除とデータ圧縮機能によるストレージ効率の向上(123ページ) クォータを使用したリソース使用量の制限または追跡(86ページ)
ボリュームの機能
ボリュームとは、データを分割して管理するためのデータ コンテナのことです。ボリュームのタイプ や関連する機能について理解することで、ストレージ効率が高く、管理しやすいストレージ アーキ テクチャを設計することができます。 ボリュームは最上位の論理ストレージ オブジェクトです。物理ストレージ リソースで構成されるアグ リゲートとは異なり、ボリュームは完全に論理オブジェクトです。Data ONTAPには、FlexVolとInfinite Volumeという2種類のボリュームがあります。ボリュームに
は、FlexCloneボリューム、データ保護ミラー、負荷共有ミラーなどのバリエーションもありますが、 すべてのバリエーションが両方のタイプのボリュームでサポートされるわけではありません。Data
ONTAPの効率化機能である圧縮と重複排除は、どちらのタイプのボリュームでもサポートされま
す。
NAS環境ではボリュームにファイル システムが格納され、SAN環境ではLUNが格納されます。
ボリュームは1つのStorage Virtual Machine(SVM)に関連付けられます。SVMは、各種のクラスタ リソースを管理可能な1つのユニットに統合した仮想管理エンティティ(サーバ)です。ボリュームを 作成するときに、関連付けるSVMを指定します。ボリュームのタイプ(FlexVolまたはInfinite Volume)はSVMの属性で決まり、変更することはできません。 ボリュームには言語があります。ボリュームの言語によって、そのボリュームの ファイル名やデー タを表示するためにData ONTAPで使用される文字セットが 決まります。 ボリュームの言語は、デ フォルトではSVMの言語と同じになります。 ボリュームは、ディスクやRAIDグループなどの具体的なストレージ オブジェクトに直接関連付けら れているわけではなく、その物理ストレージは、関連付けられているアグリゲートによって決まりま す。クラスタ管理者がSVMに特定のアグリゲートを割り当てた場合、それらのアグリゲートだけが、 そのSVMに関連付けられたボリュームにストレージを提供できます。 これは、ボリュームの作成時 だけでなく、アグリゲート間でFlexVolのコピーや移動を行うときにも影響を及ぼします。
Infinite Volumeの詳細については、『Clustered Data ONTAP Infinite Volumes Management Guide』
を参照してください。
SVMの詳細については、『clustered Data ONTAP システム アドミニストレーション ガイド(クラスタ
管理)』を参照してください。
データ保護ミラーの詳細については、『clustered Data ONTAP データ保護ガイド』を参照してくださ い。
アグリゲート、ディスク、RAIDグループなど、物理ストレージ リソースの詳細については、 『clustered Data ONTAP物理ストレージ管理ガイド』を参照してください。
FlexVol
とは
FlexVolは、FlexVolを備えたStorage Virtual Machine(SVM)に関連付けられているデータ コンテナ
です。そのストレージは関連付けられている単一のアグリゲートから取得されます。このアグリゲ ートは、他のFlexVolまたはInfinite Volumeと共有されることがあります。FlexVolは、NAS環境での ファイル、またはSAN環境でのLUNの格納に使用できます。
FlexVol
で利用できる機能
FlexVolを使用すると、データを個別の管理可能なオブジェクトに分割して、そのデータのユーザの ニーズに合わせて各オブジェクトを設定することができます。 FlexVolを使用すると、次の操作を実行できます。 • FlexCloneテクノロジによるボリュームのクローンの迅速な作成(ボリューム全体の複製が不要)• 重複排除と圧縮によるボリュームのスペース要件削減 • データ保護用のボリュームのSnapshotコピーの作成 • クォータによる、ユーザ、グループ、またはqtreeがボリューム内で使用できるスペース容量の制 限 • qtreeによるボリュームのパーティショニング • 負荷共有ミラーの作成による複数のノード間での負荷の分散 • アグリゲート間およびストレージ システム間でのボリュームの移動 • Data ONTAPでサポートされる任意のファイル アクセス プロトコルによる、クライアント アクセス に対するボリュームへのアクセスの提供 • ボリュームがフルになった時点で追加のストレージが提供されるようにするためのボリューム の設定 • 現在使用可能な物理ストレージよりも容量が大きいシンプロビジョニング ボリュームの作成 関連コンセプト FlexCloneボリュームを使用したFlexVolの効率的なコピーの作成(61ページ) FlexCloneファイルとFlexClone LUNによるファイルとLUNの効率的なコピー作成(68ページ) 重複排除の設定(123ページ) データ圧縮の設定(127ページ) ボリュームの移動とコピー(クラスタ管理者のみ)(57ページ) 関連タスク ボリュームがフルになったときにスペースを自動的に確保するための設定(31ページ) ボリュームのサイズを自動的に拡張および縮小するための設定(32ページ)
FlexVol
機能の違い
さまざまなFlexVol機能の違いを理解することで、要件に適した機能を選択できるようになります。 次の表はFlexVol機能の違いについてまとめたものです。 機能 アクセス タイ プ(読み書き 可能または 読み取り専 用) 自動的にマウ ントされるか フル コピ ーと共有 ブロックの どちらか 場所 瞬時処理と長 時間実行処理 のどちらか FlexClone 親ボリューム と同じ ○ 共有ブロッ ク 同じアグリゲ ートとノード 瞬時 Snapshotコピ ー 読み取り専 用 ○ 共有ブロッ ク 同じアグリゲ ートとノード 瞬時 データ保護ミ ラー 読み取り専 用 × フル コピ ー 同じまたは別 のアグリゲー ト、同じまたは 別のノード、同 じまたは別の クラスタ 長時間実行処 理機能 アクセス タイ プ(読み書き 可能または 読み取り専 用) 自動的にマウ ントされるか フル コピ ーと共有 ブロックの どちらか 場所 瞬時処理と長 時間実行処理 のどちらか 負荷共有ミラ ー 読み取り専 用 × フル コピ ー 同じまたは別 のアグリゲー ト、同じまたは 別のノード 長時間実行処 理 移動 (DataMotion for Volumes) コピー元ボリ ュームと同じ ○ フル コピ ーし、その 後コピー 元を削除 別のアグリゲ ート、同じまた は別のノード 長時間実行処 理
データ保護ミラーを除き、これらのボリューム機能はすべて同じStorage Virtual Machine(SVM)内 で行われます(データ保護ミラーは複数のクラスタおよびSVMにわたる場合があります)。 長時間実行処理にかかる時間は、ボリュームのサイズによって異なります。たとえば、1TBのボリ ュームの移動には、数時間かかる可能性があります。 関連コンセプト FlexCloneボリュームを使用したFlexVolの効率的なコピーの作成(61ページ) ボリュームの移動とコピー(クラスタ管理者のみ)(57ページ)
Infinite Volume
とは
Infinite Volumeは、単一のボリュームで最大で20億のファイル、容量にして数十ペタバイトのデー タを格納可能な、スケーラブルなボリュームです。 Infinite Volumeを使用すると、数ペタバイトのデータを大規模な1つの論理エンティティで管理する ことができ、クライアントは数ペタバイトのデータをボリューム全体に対する1つのジャンクション パ スから取得できます。 Infinite Volumeは、複数のノードにまたがる複数のアグリゲートをストレージとして使用します。最 初は小規模な構成から始めて、アグリゲートにディスクを追加したり、使用するアグリゲートを増や したりすることで、無停止で拡張することができます。Infinite Volume
で利用できる機能
Infinite Volumeを使用すると、マルチプロトコル アクセス、ストレージ効率化テクノロジ、データ保護 機能をサポートする単一のボリュームに数ペタバイトのデータを格納できます。 Infinite Volumeでは、次のタスクを実行できます。 • 数ペタバイトのデータを、ジャンクション パスとネームスペースが1つの論理エンティティで管理 します。 • NFSv3、NFSv4.1、pNFS、CIFS(SMB 1.0)を使用して、このデータにマルチプロトコル アクセス を提供します。• 1つのクラスタ内にFlexVolを備えたStorage Virtual Machine(SVM)とInfinite Volumeを備えた Storage Virtual Machine(SVM)を複数作成することで、セキュアなマルチテナンシー環境を実
現します。
• シンプロビジョニングを使用して、使用可能な物理ストレージよりも大容量のInfinite Volumeを
• 重複排除と圧縮のテクノロジにより、ストレージ効率を最大化します。 • 目的別のストレージ クラスにグループ化することでストレージを最適化します。 • ファイル名、ファイル パス、ファイル所有者に基づくルールに従って、ファイルを最適なストレー ジ クラスに自動的に配置します。 • ボリュームのSnapshotコピーを作成して、データを保護します。 • 異なるクラスタ上にある2つのInfinite Volume間にデータ保護ミラー関係を作成し、必要な際に はデータをリストアします。 • マウントされたボリュームからCIFSまたはNFSでデータをテープにバックアップし、必要な際に はデータをリストアします。
• Infinite Volumeが使用するアグリゲートにディスクを追加するか、Infinite Volumeを備えたSVM
にアグリゲートを追加し、その後Infinite Volumeのサイズを変更することで、Infinite Volumeを 拡張します。
FlexVol
と
Infinite Volume
の比較
FlexVolとInfinite Volumeはどちらもデータ コンテナです。ただし、この2つには大きな違いがあるた め、違いを考慮したうえで、ストレージ アーキテクチャにどちらのタイプのボリュームを使用するか を決定する必要があります。 次の表に、FlexVolとInfinite Volumeの相違点と類似点を示します。 ボリュームの機能ま たは特徴
FlexVol Infinite Volume 注記
親エンティティ SVM(シングル ノー ド) SVM(複数ノード可) 関連付けられるア グリゲート数 1 複数 最大サイズ モデルごとに異なる 20PB FlexVolの最大サイズに ついては、Hardware Universeを参照してくださ い。 最小サイズ 20MB 使用するノード1つに つき約1.33TB Storage Virtual Machine(SVM)の 種類 FlexVolを備えた SVM Infinite Volumeを備え たSVM SVM 1つあたりの 最大数 モデルやプロトコル ごとに異なる 1 詳細については、 Hardware Universeを参照 してください。 ノード1つあたりの最 大数 モデルごとに異なる モデルごとに異なる 詳細については、 Hardware Universeを参照 してください。 SANプロトコルのサ ポート ○ × サポートされるファ イル アクセス プロト コル NFS、CIFS NFS、CIFS
ボリュームの機能ま たは特徴
FlexVol Infinite Volume 注記
重複排除 ○ ○ 圧縮 ○ ○ FlexCloneボリュー ム ○ × クォータ ○ × qtree ○ × シンプロビジョニン グ ○ ○ Snapshotコピー ○ ○ データ保護ミラー ○ ○ Infinite Volumeでは、クラ スタ間のミラーのみがサ ポートされます。 負荷共有ミラー ○ × ウィルス対策 ○ × テープ バックアップ ○ ○ Infinite Volumeでは、 NDMPではなく、NFSまた はCIFSを使用する必要 があります。 ボリュームのセキュ リティ形式 UNIX、NTFS、 mixed Unified 詳細については、
『clustered Data ONTAP ファイル アクセス管理ガ イド(CIFS)』または 『clustered Data ONTAP ファイル アクセス管理ガ イド(NFS)』を参照してく ださい。
Infinite Volumeの管理の詳細については、『Clustered Data ONTAP Infinite Volumes Management Guide』を参照してください。
関連参照情報
ストレージの制限(153ページ)
FlexVol
と
Infinite Volume
でのアグリゲートの共有
アグリゲートはクラスタ内の複数のボリュームで共有できます。各アグリゲートは、複数のFlexVol と、複数のInfinite Volumeのコンスティチュエントを同時に含むことができます。
Infinite Volumeを作成すると、そのコンスティチュエントが、Infinite Volumeを含むStorage Virtual Machine(SVM)に割り当てられているアグリゲートに配置されます。Infinite Volumeを備えたSVM にFlexVolを含むアグリゲートが含まれており、それらのアグリゲートがInfinite Volumeのホスト要 件を満たしている場合、すでにFlexVolを含むそれらのアグリゲートにInfinite Volumeのいくつかの コンスティチュエントが配置されることがあります。 同様に、FlexVolを作成する際に、Infinite Volumeですでに使用されているアグリゲートにその FlexVolを関連付けることができます。
次の図は、FlexVolとInfinite Volumeの両方を含む4ノード クラスタにおけるアグリゲートの共有を 示しています。Infinite VolumeはaggrA、aggrB、aggrC、aggrD、aggrE、およびaggrGを使用します が、そのうちのaggrB、aggrC、aggrGはすでにFlexVolにストレージを提供しています (わかりやすく するため、Infinite Volumeを構成する個々のコンスティチュエントは省略しています)。
セキュリティ形式がデータ
アクセスに与える影響
ストレージ システムの各ボリュームおよびqtreeには、セキュリティ形式が設定されています。セキ ュリティ形式は、ユーザを許可する際に使用されるボリュームのデータに対するアクセス権のタイ プを決定します。どのようなセキュリティ形式があるかを把握し、その設定のタイミングと場所、アク セス権への影響、ボリューム タイプによる違いなどについて理解しておく必要があります。セキュリティ形式の詳細については、『clustered Data ONTAP ファイル アクセス管理ガイド(CIFS)』
または『clustered Data ONTAP ファイル アクセス管理ガイド(NFS)』を参照してください。
従来の
oplock
および
oplock
リースでのクライアント
パフォーマンス
の向上
従来のoplock(便宜的ロック)とoplockリースでは、先読み、あと書き、ロックの各情報をSMBクライ アント側でキャッシングできるよう、特定のファイル共有シナリオでそのクライアントを有効にしま す。これによりクライアントは、目的のファイルへのアクセス要求をサーバに定期的に通知しなくて も、ファイルの読み書きを実行できます。この処理によって、ネットワーク トラフィックが軽減し、パ フォーマンスが向上します。 oplockリースはoplockを強化したもので、SMB 2.1以降のプロトコルで使用できます。oplockリース では、クライアントが、自身による複数のSMBオープンにおいてキャッシュ状態を取得、保持できま す。oplockリースは、Infinite Volumeを備えたStorage Virtual Machine(SVM)ではサポートされません。
詳細については、『clustered Data ONTAP ファイル アクセス管理ガイド(CIFS)』を参照してくださ い。
システム
ボリュームとは
システム ボリュームとは、ファイル サービスや監査ログのメタデータなど、特別なメタデータを格納 するFlexVolです。クラスタ内のストレージの使用をすべて把握できるように、システム ボリューム はクラスタ内で表示することができます。 システム ボリュームはクラスタ管理サーバ(管理SVM)によって所有され、ファイル サービスの監 査が有効になっている場合に自動的に作成されます。システム ボリュームに対して、volume showコマンドを使ってボリュームを表示することはできます が、それ以外のほとんどのボリューム用の処理は実行できません。たとえば、volume modifyコ マンドを使用してシステム ボリュームを変更することはできません。 次に、管理SVM上にある4個のシステム ボリュームの例を示します。これらのボリュームは、クラ スタ内でデータSVMのファイル サービスの監査が有効になっているときに自動的に作成されたも のです。
cluster1::> volume show -vserver cluster1
Vserver Volume Aggregate State Type Size Available Used% ---- -- -- ---- ---cluster1 MDV_aud_1d0131843d4811e296fc123478563412 aggr0 online RW 2GB 1.90GB 5% cluster1 MDV_aud_8be27f813d7311e296fc123478563412 root_vs0 online RW 2GB 1.90GB 5% cluster1 MDV_aud_9dc4ad503d7311e296fc123478563412 aggr1 online RW 2GB 1.90GB 5% cluster1 MDV_aud_a4b887ac3d7311e296fc123478563412 aggr2 online RW 2GB 1.90GB 5% 4 entries were displayed.
ファイル サービスの監査によるシステム ボリュームの使用方法の詳細については、『clustered
FlexVol
の使用
FlexVolのほとんどの管理タスクは、SVM管理者が実行できます。Storage Virtual Machine(SVM)
のルート ボリュームへのボリュームの昇格やボリュームの移動またはコピーなどのいくつかのタス クは、クラスタ管理者のみが実行できます。
FlexVol
と
SVM
の連携
FlexVolとStorage Virtual Machine(SVM)の相互連携の仕組みを理解することは、ストレージ アー
キテクチャの計画に不可欠です。
FlexVol
に関連付けるアグリゲートの選択に対する
SVM
の影響
FlexVolには、1つのStorage Virtual Machine(SVM)と、FlexVolにストレージを提供する1つのアグリ
ゲートが関連付けられます。SVMは、その設定方法に応じて、ボリュームに関連付けることができ るアグリゲートを制限できます。 FlexVolを作成するときには、どのSVMにボリュームを作成するか、またどのアグリゲートからその ボリュームがストレージを取得するかを指定します。作成したFlexVolのストレージは、すべてこの 関連付けられたアグリゲートから取得されます。 ボリュームのSVMに複数のアグリゲートが割り当てられている場合、SVM上のボリュームにストレ ージを提供できるのはそのうちの1つだけです。これにより、複数のSVMによる物理ストレージ リソ ースの不適切な共有を回避できます。この切り分けはマルチテナンシー環境で特に重要になりま す。スペース管理の設定方法によっては、複数のボリュームで同じアグリゲートを共有していると、 アグリゲートのスペースに制約がある場合に各ボリュームによる空きスペースの利用に影響する 可能性があります。アグリゲートの割り当て要件には、クラスタ管理者とSVM管理者の両方が従う 必要があります。 ボリューム移動処理とコピー処理はSVMのアグリゲート割り当てによる制約を受けないため、 SVMをそれぞれ別々のアグリゲートに配置する場合は、これらの処理の実行時にSVMのアグリ ゲート割り当てに違反しないように注意する必要があります。 そのボリュームのSVMに割り当てられているアグリゲートがない場合、クラスタ管理者はクラスタ 内の任意のアグリゲートを使用して新しいボリュームにストレージを提供できます。ただし、SVM管 理者はアグリゲートが割り当てられていないSVMにボリュームを作成できません。このため、SVM 管理者が特定のSVMのボリュームを作成できるようにするには、そのSVMにアグリゲートを割り 当てる必要があります。 SVMに割り当てられているアグリゲートを変更しても、既存のボリュームには反映されません。 そ のため、SVMに割り当てられたアグリゲートのリストから、そのSVMのボリュームに関連付けられ たアグリゲートを判断することはできません。 関連情報
clustered Data ONTAP 8.3 物理ストレージ管理ガイド
clustered Data ONTAP 8.3 システム アドミニストレーション ガイド
SVM
が保持できる
FlexVol
数の制限方法
FlexVolを備えたStorage Virtual Machine(SVM)のボリューム数を制限して、リソースの使用量を
制御したり、各SVMのボリューム数に対して設定された固有の制限を超過しないようにしたりする ことができます。
SVMあたりの最大ボリューム数は、SVMの-max-volumesパラメータで制御します。デフォルトで
SVMの最大ボリューム数は、SVMにアグリゲート リストが設定されている場合にのみ適用されま
す。この処理はSVM管理者とクラスタ管理者の両方に該当します。
SVM
が
FlexVol
の言語に及ぼす影響
Storage Virtual Machine(SVM)の言語によってFlexVolのデフォルトの言語が決まりますが、これ
はボリュームの作成時に上書きできます。SVMの言語を変更しても既存のFlexVolには影響しま せん。FlexVolの言語は変更できません。 FlexCloneボリュームのデフォルトの言語は、親ボリュームの言語です。
ボリューム
ジャンクションの使用に関するルール
ボリューム ジャンクションは、複数のボリュームを1つの論理ネームスペースにまとめて、NASクラ イアントにデータ アクセスを提供する方法です。ボリューム ジャンクションがどのように構成される かを理解しておけば、そのルールを理解して使用することができます。 NASクライアントからジャンクション経由でデータにアクセスする際、ジャンクションは通常のディレ クトリと同じように表示されます。ジャンクションは、ルートより下のマウントポイントにボリュームを マウントすると形成され、それを使用してファイルシステム ツリーが作成されます。ファイルシステ ム ツリーの最上位は常にルート ボリュームであり、スラッシュ(/)で表されます。ジャンクションは、 あるボリュームのディレクトリから別のボリュームのルート ディレクトリへの接合点になります。 • ジャンクション ポイントを指定せずにボリュームを作成することもできますが、ネームスペース 内のジャンクション ポイントにボリュームをマウントするまでは、ボリューム内のデータをエクス ポートしたり(NFS)、共有を作成したり(CIFS)することはできません。 • ボリュームを作成時にマウントしなかった場合は、作成後にマウントできます。 • ボリュームをジャンクション ポイントにマウントすることで、ネームスペースにいつでも新しいボ リュームを追加できます。 • マウント済みのボリュームをアンマウントできます。ただし、ボリュームのアンマウント中は、ボリ ュームのすべてのデータに対するNASクライアントからのアクセスが中断され、アンマウントす るボリュームの下にある子ジャンクション ポイントにマウントされているボリュームにもアクセス できなくなります。 • ジャンクション ポイントは、親ボリューム ジャンクションのすぐ下に作成することも、ボリューム 内のディレクトリに作成することもできます。たとえば、「vol3」というボリュームのジャンクションのパスは、/vol1/vol2/vol3や/vol1/
dir2/vol3でも、/dir1/dir2/vol3でもかまいません。 関連情報
clustered Data ONTAP 8.3 ファイル アクセス管理ガイド(NFS) clustered Data ONTAP 8.3 ファイル アクセス管理ガイド(CIFS)
スペース管理機能の使用方法
Data ONTAPのスペース管理機能を使用すると、ストレージのコストを抑えてデータの可用性を最 大限に高めることができます。 これには、ファイル、LUN、およびボリュームの設定オプションと、 空きスペースを使い切らないように処理が必要になったときに通知するアラームを使用します。 Data ONTAPでは、Snapshotコピーなどの強力なブロック共有テクノロジが採用されているため、ボ リュームやLUNに書き込まれているユーザ データのサイズよりも多くの空きスペースを確保する 必要があります。 必要な空きスペースの量は、アプリケーション環境やストレージの管理方法によ って異なります。次の設定オプションや機能を使用して、それぞれの環境におけるデータ可用性とストレージ利用率 の適切なバランスを維持できます。 • シンプロビジョニング Data ONTAPでは、さまざまな方法でストレージ オブジェクトをシンプロビジョニングできます。 • ボリュームのプロビジョニング オプション スペース使用量と書き込み保証の適度なバランスを保つボリューム プロビジョニング オプショ ンを選択できます。 • ファイルおよびLUNのスペース リザベーション ファイルまたはLUNの属性。当該オブジェクトに対する空きスペースの確保を可能にします。 • ボリューム ギャランティとフラクショナル リザーブ ボリューム属性。Data ONTAPでボリューム用にスペースを確保する方法を設定できます。 • フル ボリュームに自動的に空きスペースを確保 ボリュームの属性。ボリュームがフルに近づいたときにData ONTAPで自動的に空きスペース を確保することができます。 • ボリュームのオートサイズ アグリゲートの空きスペースがそのアグリゲートに関連付けられている特定のボリュームの空 きスペースよりも重要な場合は、不要なスペースをアグリゲートに戻すようにボリュームを設定 できます。 • スペース不足アラートと過剰割り当てアラート 空きスペースを使い切る前に対処できるように、ボリュームまたはアグリゲートがフルに近づい たときに通知するアラート。 • スペース使用量の管理 ボリュームおよびアグリゲートの使用済みスペースの状況を確認して対処する手段。 関連コンセプト FlexVolのボリューム ギャランティの動作(26ページ) ファイルおよびLUNのスペース リザベーションの仕組み(25ページ) フラクショナル リザーブの設定に関する考慮事項(29ページ) 関連タスク ボリュームがフルになったときにスペースを自動的に確保するための設定(31ページ)
Data ONTAP
でのシンプロビジョニングの利用方法
シンプロビジョニングを利用するようにストレージ オブジェクトを設定する方法と、設定後のオブジ ェクトの動作は、ストレージ オブジェクトの種類によって異なります。 シンプロビジョニングできるの は、ボリューム、ファイル、およびLUNです。 シンプロビジョニングボリュームとは シンプロビジョニング ボリュームとは、ストレージが事前に確保されないボリュームのことです。 ボ リュームのストレージは、必要になったときに割り当てられます。 シンプロビジョニングFlexVolを作成するには、そのギャランティをnoneに設定します。 ギャランティ がnoneの場合、ボリューム サイズはアグリゲート サイズによる制限を受けません。 すなわち、必 要に応じて、各ボリュームを包含アグリゲートよりも大きくできます。 アグリゲートから提供されるス トレージは、データがボリュームに書き込まれるときにのみ使用されます。シンプロビジョニングLUNとは LUNは、SANプロトコルを使用してストレージへのアクセスを提供する場合に使用するストレージ オブジェクトです。 「シンプロビジョニングLUN」の定義は、状況によって異なります。 T10 SCSI (SAN)標準で使用される定義と、ネットアップで従来から使用されていた定義は異なります。 SCSIシンプロビジョニングLUN T10 SCSI標準では、シンプロビジョニングLUNとフル プロビジョニングLUNの2つのタイプのLUN が定義されています。 Data ONTAPでは、どちらのタイプのT10標準LUNもサポートされます。 SCSIシンプロビジョニング(T10シンプロビジョニングとも呼ばれます)は、Data ONTAPで有効化さ
れる一連のSCSI機能です。 使用するSCSIホスト ソフトウェアが、これらのSCSI機能をサポートし ている必要があります。 SCSIシンプロビジョニングにより、ホスト アプリケーションはSCSI機能(ブ ロック環境でのLUNのスペース再生機能やスペース監視機能など)をサポートできるようになりま す。 ホスト ソフトウェアがSCSIシンプロビジョニングをサポートしている場合は、SCSIシンプロビジョニン グをスペース リザーブLUNおよびスペース リザーブなしのLUNと併用できるほか、任意のボリュ ーム プロビジョニング タイプと併用できます。 ホスト ソフトウェアが提供するSCSIシンプロビジョニ ング機能の詳細については、ホスト ソフトウェアのドキュメントを参照してください。
LUNに対してSCSIシンプロビジョニングを有効にするには、Data ONTAPのspace-allocation設
定を使用します。 ネットアップのシンプロビジョニング(スペースリザーブなしの)LUN ネットアップでは従来から、スペース リザベーションが無効になっているLUN(スペース リザーブな しのLUN)を「シンプロビジョニングLUN」と呼んでいました。 スペース リザーブなしのLUNには、シ ンプロビジョニング ボリュームと共通の重要な特性があります。それは、ストレージが作成時では なく使用時に割り当てられる点と、包含するストレージ オブジェクトをオーバーコミットできる点で す。 この設定では、「スペース リザーブなしのLUN」という用語が使用されます。
LUNでスペース リザベーションを設定するには、Data ONTAPのspace-reserve設定を使用しま
す。
スペース リザーブ ファイルまたはスペース リザーブなしのファイルも作成することができます。 た だし、一般にスペース リザーブなしのファイルがシンプロビジョニング ファイルと呼ばれることはあ りません。
関連情報
clustered Data ONTAP 8.3 SANアドミニストレーション ガイド
ストレージオブジェクトをオーバーコミットすることの意味 FlexVolまたはLUNに事前にストレージを割り当てない場合は、ストレージを供給するストレージ オ ブジェクトをオーバーコミットすることができます。 ストレージ オブジェクトをオーバーコミットすると ストレージ効率が向上しますが、スペース不足によって書き込みが失敗しないように空きスペース を能動的に監視する必要も生じます。 ストレージ オブジェクトがストレージを供給するオブジェクトの総量が、現在供給できる物理ストレ ージの量を超えている場合、そのストレージ オブジェクトはオーバーコミットされています。 たとえ ば、ボリューム ギャランティがnoneに設定された3つのFlexVolに100TBのアグリゲートが関連付け られているとします。 各FlexVolの公称サイズが40TBである場合は、アグリゲートがオーバーコミッ トされています。 各ボリュームの物理ストレージ要件が合計で100TBを超えなければ、各ボリュー ムは引き続きデータを受け取ることができます。 これは、ボリュームのボリューム ギャランティが noneである(ボリュームがシンプロビジョニングされている)場合にのみ可能となります。 すべての ボリュームのボリューム ギャランティがvolumeである場合は、3番目のボリュームを作成できませ ん。
同様に、スペース リザーブなしのLUNが複数含まれているボリュームはオーバーコミットできま す。 オブジェクトに事前にストレージを割り当てないことで、供給元ストレージ オブジェクトをオーバーコ ミットできるようになりますが、オーバーコミットする場合は、物理ストレージ リソースの供給を慎重 に管理して、空きスペースが不足しないようにする必要があります。 これはどの構成にも当てはま りますが、供給元ストレージ オブジェクトがオーバーコミットされている場合は、見かけ上すでに割 り当てられているスペースに書き込みを実行することで、空きスペースが不足する可能性がありま す。 シンプロビジョニングFlexVolを使用する場合の考慮事項 シンプロビジョニング ボリュームを、使用可能な容量よりも多くのストレージを提供できるように設 定できます。ただし、実際に使用されているストレージが、使用可能なストレージを超えていないこ とが条件となります。 シンプロビジョニング ボリュームの動作が、フル プロビジョニング ボリューム とどのように異なるかを理解しておく必要があります。 アグリゲートに関連付けられたボリュームで、そのアグリゲートで使用できる物理リソースよりも多 くのストレージが使用可能であると表示される場合、そのアグリゲートはオーバーコミットされてい ます。 アグリゲートがオーバーコミットされている場合、そのアグリゲートに含まれるボリューム内 のLUNまたはファイルへの書き込みは、書き込みに対応できる十分な空きスペースがないと失敗 することがあります。 アグリゲートをオーバーコミットした場合、利用可能なスペースを監視し、必要に応じてアグリゲー トにストレージを追加して、スペース不足による書き込みエラーを回避する必要があります。 アグリゲートは、複数のStorage Virtual Machine(SVM)に関連付けられたFlexVolにストレージを提 供できます。 マルチテナンシー環境で複数のシンプロビジョニングFlexVolがアグリゲートを共有し ている場合、1つのテナントのボリュームでデータが増加したときに、他のテナントで使用可能なア グリゲート スペースが少なくなることがあります。
関連情報
ネットアップ テクニカル レポート3965:『NetApp Thin Provisioning Deployment and Implementation Guide Data ONTAP 8.1 (7-Mode)』
ネットアップ テクニカル レポート3483:『NetAppのSANまたはIP SAN構成のエンタープライズ環 境におけるシンプロビジョニング』
ボリュームのプロビジョニング
オプション
Data ONTAPでは、基本的なボリューム プロビジョニング オプションとして、シックプロビジョニン グ、シンプロビジョニング、セミシックプロビジョニングの3つを提供しています。 各オプションでは、 ボリューム スペースおよびData ONTAPブロック共有テクノロジでのスペース要件がさまざまな方 法で管理されます。 これらのオプションの仕組みを理解することで、環境に最も適したオプションを 選択できるようになります。 ボリュームのシックプロビジョニング シックプロビジョニング ボリュームを作成すると、ボリューム内のブロックにいつでも書き込むこと ができるように、Data ONTAPがアグリゲートから十分なストレージを確保します。 シックプロビジョ ニングを利用するようにボリュームを設定した場合は、Data ONTAPのStorage Efficiency機能(圧 縮や重複排除など)をどれでも使用して、さらに大きなストレージ要件にも事前に対応できます。 ボリュームのシンプロビジョニング シンプロビジョニング ボリュームを作成する場合は、ボリューム作成時にData ONTAPで追加のス ペースが確保されません。 ボリュームにデータが書き込まれるときに、書き込み処理に対応する ために必要なストレージをアグリゲートから確保するようにボリュームが要求します。 シンプロビジ ョニング ボリュームを使用する場合はアグリゲートをオーバーコミットできますが、アグリゲートの 空きスペースが不足すると、必要なスペースをボリュームが確保できなくなる可能性があります。ボリュームのセミシックプロビジョニング セミシックプロビジョニングを利用するボリュームを作成すると、Data ONTAPはボリューム サイズ に相当するストレージ スペースをアグリゲートから確保します。 ブロック共有テクノロジでブロック が使用されているためにボリュームの空きスペースが不足している場合は、Data ONTAPがデータ 保護オブジェクト(Snapshotコピー、FlexCloneファイル、およびFlexClone LUN)を削除してそれらが 保持しているスペースを解放します。上書きに必要なスペースを確保できる速度でData ONTAPが データ保護オブジェクトを削除できる限り、書き込み処理は続行されます。 これは、「ベスト エフォ ート」の書き込み保証と呼ばれます。 セミシックプロビジョニングを使用するボリュームでは、Storage Efficiencyテクノロジ(重複排除や圧 縮など)を使用できません。 次の表に、3つのボリューム プロビジョニング オプションの主な違いをまとめます。 ボリューム プロビジョニ ング LUN / ファイル のスペース リザ ベーション 上書き 保護データ2 Storage Efficiency3 シック サポート 保証1 保証 サポート シン 効果なし なし 保証 サポート セミシック サポート ベスト エフォート1 ベスト エフォート サポート対象外 メモ 1. 上書きの保証またはベスト エフォートの上書き保証が行われるには、LUNまたはファイルでス ペース リザベーションが有効になっている必要があります。 2. 保護データには、Snapshotコピーおよび自動削除の対象とマークされたFlexCloneファイルと FlexClone LUN(バックアップ クローン)が含まれます。 3. Storage Efficiencyには、重複排除、圧縮、自動削除の対象とマークされていないFlexCloneファ
イルとFlexClone LUN(アクティブ クローン)、およびFlexCloneサブファイル(コピー オフロード に使用)が含まれます。
推奨されるボリュームとファイルまたは
LUN
の設定の組み合わせ
使用可能なFlexVolとファイルまたはLUNの設定の組み合わせは、使用するアプリケーションと管 理要件によって異なります。 これらの組み合わせのメリットとデメリットを理解しておくと、環境に適 したボリュームとLUNの設定の組み合わせを決定する際に役立ちます。 推奨されるボリュームとLUNの設定の組み合わせは次のとおりです。 • スペース リザーブ ファイルまたはスペース リザーブLUNとシック ボリューム プロビジョニング • スペース リザーブなしのファイルまたはスペース リザーブなしのLUNとシン ボリューム プロビ ジョニング • スペース リザーブ ファイルまたはスペース リザーブLUNとセミシック ボリューム プロビジョニン グ 上記のいずれかの設定の組み合わせとともに、LUNでSCSIシンプロビジョニングを使用すること ができます。 スペースリザーブファイルまたはスペースリザーブLUNとシックボリュームプロビジョニング メリット • スペース リザーブ ファイルでのすべての書き込み処理が保証されます。スペース不足のため に失敗することはありません。• ボリュームでのStorage Efficiencyテクノロジとデータ保護テクノロジに関する制限がありませ ん。 デメリットと制限 • シックプロビジョニング ボリュームをサポートするための十分なスペースをアグリゲートから事 前に確保しておく必要があります。 • LUN作成時に、LUNの2倍のサイズのスペースがボリュームから割り当てられます。 スペースリザーブなしのファイルまたはスペースリザーブなしのLUNとシンボリュームプロビジョ ニング メリット • ボリュームでのStorage Efficiencyテクノロジとデータ保護テクノロジに関する制限がありませ ん。 • スペースは使用時に初めて割り当てられます。 デメリットと制限 • 書き込み処理は保証されず、ボリュームの空きスペースが不足した場合は失敗することがあり ます。 • アグリゲートの空きスペースを効果的に管理して、空きスペースが不足しないようにする必要 があります。 スペースリザーブファイルまたはスペースリザーブLUNとセミシックボリュームプロビジョニング メリット 事前に確保されるスペースがシック ボリューム プロビジョニングの場合よりも少なく、ベスト エフォ ートの書き込み保証も提供されます。 デメリットと制限 • 書き込み処理が失敗する可能性があります。 このリスクは、ボリュームの空きスペースとデータの揮発性の適切なバランスを維持することで 軽減できます。 • データ保護オブジェクト(Snapshotコピー、FlexCloneファイル、FlexClone LUNなど)が常に保持 されるとは限りません。
• 自動的に削除できないData ONTAPのブロック共有Storage Efficiency機能(重複排除、圧縮、
ODX / コピー オフロードなど)は使用できません。 スペースリザーブファイルまたはスペースリザーブLUNとシックプロビジョニングボリュームを組み合 わせた場合の構成設定 このFlexVolとファイルまたはLUNの設定の組み合わせでは、Storage Efficiencyテクノロジを使用 できます。また、事前に十分なスペースが割り当てられるため、空きスペースを能動的に監視する 必要がありません。 シックプロビジョニングを使用するボリュームでスペース リザーブ ファイルまたはスペース リザー ブLUNを設定するには、次の設定が必要です。 ボリュームの設定 値 ギャランティ ボリューム フラクショナル リザー ブ 100
ボリュームの設定 値 Snapshotリザーブ 任意 Snapshotの自動削除 オプション 自動拡張 オプション。有効にした場合は、アグリゲートの空きスペースを能動的 に監視する必要があります。 ファイルまたはLUN の設定 値 スペース リザベーショ ン 有効 テクノロジに関する制限事項 なし その他の考慮事項 なし スペースリザーブなしのファイルまたはスペースリザーブなしのLUNとシンプロビジョニングボリューム を組み合わせた場合の構成設定 このFlexVolとファイルまたはLUNの設定の組み合わせでは、事前に割り当てられるストレージの 量が最小になりますが、スペース不足によるエラーを回避するために空きスペースを能動的に管 理する必要があります。 シンプロビジョニング ボリュームでスペース リザーブなしのファイルまたはスペース リザーブなし のLUNを設定するには、次の設定が必要です。 ボリュームの設定 値 ギャランティ なし フラクショナル リザー ブ 0 Snapshotリザーブ 任意 Snapshotの自動削除 オプション 自動拡張 オプション ファイルまたはLUN の設定 値 スペース リザベーショ ン 無効 テクノロジに関する制限事項 なし その他の考慮事項 ボリュームまたはアグリゲートのスペースが不足すると、ファイルまたはLUNへの書き込み処理が 失敗する場合があります。
ボリュームとアグリゲートの両方の空きスペースを能動的に監視しない場合は、ボリュームの自動 拡張を有効にして、ボリュームの最大サイズをアグリゲートのサイズに設定してください。 この設 定では、アグリゲートの空きスペースを能動的に監視する必要がありますが、ボリュームの空きス ペースを監視する必要はありません。 スペースリザーブファイルまたはスペースリザーブLUNとセミシックボリュームプロビジョニングを組み 合わせた場合の構成設定 このFlexVolとファイルまたはLUNの設定の組み合わせでは、フル プロビジョニングとの組み合わ せに比べて事前に割り当てるストレージが少なくて済みますが、ボリュームに使用できる効率化テ クノロジが制限されます。 この設定の組み合わせでは、上書きがベストエフォート ベースで行われ ます。 セミシック プロビジョニングを使用するボリュームでスペース リザーブLUNを設定するには、次の 設定が必要です。 ボリュームの設定 値 ギャランティ ボリューム フラクショナル リザー ブ 0 Snapshotリザーブ 0 Snapshotの自動削除 オン。この場合、コミットメント レベルをdestroyに設定し、削除リストにす べてのオブジェクトを追加し、トリガーをvolumeに設定し、すべての FlexClone LUNとFlexCloneファイルの自動削除を有効にします。 自動拡張 オプション。有効にした場合は、アグリゲートの空きスペースを能動的 に監視する必要があります。 ファイルまたはLUN の設定 値 スペース リザベーショ ン 有効 テクノロジに関する制限事項 この設定の組み合わせでは、次に示すボリュームのStorage Efficiencyテクノロジを使用できませ ん。 • 圧縮 • 重複排除 • ODXコピー オフロードとFlexCloneコピー オフロード • 自動削除の対象としてマークされていないFlexClone LUNとFlexCloneファイル(アクティブ クロ ーン) • FlexCloneサブファイル • ODX / コピー オフロード その他の考慮事項 この設定の組み合わせを使用する場合は、次の点を考慮する必要があります。 • 対象のLUNをサポートするボリュームのスペースが不足した場合は、保護データ(FlexClone LUN、FlexCloneファイル、およびSnapshotコピー)が削除されます。
• ボリュームの空きスペースが不足した場合は、書き込み処理がタイムアウトになって失敗する 可能性があります。
All Flash FASプラットフォームではデフォルトで圧縮が有効になります。 All Flash FASプラットフォ
ームのセミシック プロビジョニングを使用するボリュームに対しては、明示的に圧縮を無効にする 必要があります。
環境に適したボリュームと
LUN
の設定の組み合わせ
使用する環境に関するいくつかの基本的な質問に答えることで、環境に最も適したFlexVolとLUN の設定を決定できます。 タスク概要 LUNとボリュームの設定は、ストレージ利用率を最大限に高めるため、または書き込みを確実に 保証するために最適化することができます。 ストレージ利用率に関する要件、および空きスペース を監視して迅速に補充できるかどうかに基づいて、ご使用の環境に最も適した選択をする必要が あります。 手順 1. 次のデシジョン ツリーを使用して、環境に最も適したボリュームとLUNの設定の組み合わせを 決定してください。ファイルおよび
LUN
のスペース
リザベーションの仕組み
ファイルまたはLUNのスペース リザベーションを有効にすると、Data ONTAPでは、書き込み用に スペースが必要になったときではなく、そのファイルまたはLUNの作成時に必要なスペースがリザ ーブされます。 スペース リザベーションを無効にすると、現在ボリュームが提供可能なスペースよ りも多くのスペースをLUNに割り当てることで、LUNを含むボリュームをオーバーコミットできます。 スペース リザベーションはファイルまたはLUNの属性です。ストレージ システムのリブート、テイク オーバー、およびギブバックが発生しても、その値は変わりません。 スペース リザベーションは、 新しいLUNではデフォルトで有効になり、新しいファイルではデフォルトで無効になりますが、ファイ ルまたはLUNを作成するときにスペース リザベーションを有効または無効にすることが可能です。
LUNを作成したあとにスペース リザベーションの属性を変更する場合は、lun modifyコマンドを
使用します。 ファイルのスペース リザベーションの属性を変更するには、file reservationコマ
スペース リザベーションが有効になっているファイルまたはLUNがボリュームに1つ以上含まれて いる場合、空きスペースを必要とする処理(Snapshotコピーの作成など)でリザーブ スペースを使 用できなくなります。 リザーブされていない空きスペースが不足すると、これらの処理は失敗しま す。 ただし、スペース リザベーションが有効なファイルまたはLUNへの書き込みは、引き続き正常 に行われます。 任意の値のボリューム ギャランティが設定されたボリュームに含まれるファイルおよびLUNで、ス ペース リザベーションを有効にすることができます。 ただし、ボリューム ギャランティがnoneの場 合、そのボリュームに含まれているファイルまたはLUNではスペース リザベーションの効果があり ません。 例 500GBのボリュームに100GBのスペース リザーブLUNを作成すると、100GBのスペースが ただちに割り当てられて、ボリュームには400GBが残ります。 対照的に、LUNでスペース リ ザベーションが無効になっている場合、このLUNへの書き込みが発生するまで、ボリューム 内の500GBはすべて使用できます。
FlexVol
のボリューム
ギャランティの動作
ボリューム ギャランティ(スペース ギャランティとも呼ばれます)の設定により、ボリュームのスペー スを包含アグリゲートから割り当てる方法が決まります。ボリュームに対してスペースを事前に割り 当てるか、または事前割り当てを行わないオプションがあります。 ギャランティ設定はボリュームの属性です。 ギャランティは、新しいボリュームを作成するときに設定します。また、新しいギャランティ用の十分 な空きスペースがある場合、既存のボリュームのギャランティを変更することもできます。 ボリューム ギャランティは、 volume(デフォルト)、 none の2種類です。 • ギャランティ タイプをvolumeに指定すると、ボリュームの作成時に、アグリゲートのスペースが ボリューム全体に割り当てられます。そのスペースが実際にデータに使用されるかどうかは考 慮されません。 割り当てられたスペースは、同じアグリゲート内の別のボリュームに提供したり、割り当てたり することはできません。 • ギャランティを noneにすると、ボリュームで必要になったときにのみアグリゲートからスペース が割り当てられます。 このギャランティ タイプのボリュームで使用されるスペースの量は、ボリュームの初期サイズで 決まるのではなく、データが追加されるに従って増えていきます。ボリュームのデータが初期サ イズに達しないかぎり、スペースは未使用のままになります。 ギャランティがnoneに設定された ボリュームの最大サイズは、アグリゲートの空きスペースの量に制限されません。 そのため、 アグリゲートに関連付けられたすべてのボリュームの合計サイズがアグリゲートの空きスペー スの量を超えることがあります(ただし、実際に使用されるスペースはアグリゲートのサイズに よって制限されます)。 書き込みに対応できる十分なスペースが包含アグリゲートにない場合、そのボリュームに格納 されたLUNまたはファイル(スペースが予約されたLUNやファイルを含む)への書き込みが失 敗することがあります。 アグリゲート内のスペースが既存のボリュームのvolumeギャランティ用に割り当てられている場 合、実際にはまだ使用されていなくても、そのスペースはアグリゲート内で空きスペースとみなされ ません。 アグリゲートSnapshotコピーの作成や包含アグリゲートでの新しいボリュームの作成な ど、アグリゲートの空きスペースを消費する操作は、そのアグリゲートに十分な空きスペースがあ る場合にのみ行うことができます。これらの操作では、すでに別のボリュームに割り当てられてい るスペースは使用できません。 アグリゲートに空きスペースが残っていない場合、成功が保証される操作は、そのアグリゲート内 のスペースが事前に割り当てられているボリュームまたはファイルへの書き込みだけです。ギャランティはオンライン ボリュームについてのみ適用されます。 ボリュームをオフラインにした場 合、そのボリュームに対して割り当てられた未使用のスペースは、同じアグリゲート内の他のボリ ュームで使用可能になります。 ボリュームを再びオンラインにするときに、そのギャランティに対応 できるだけの十分なスペースがアグリゲートにないと、ボリュームはオフラインのままになります。 この場合、ボリュームを強制的にオンラインにする必要がありますが、その時点でボリュームのギ ャランティは無効になります。 関連コンセプト ボリューム フットプリントとは(45ページ) 関連情報
ネットアップ テクニカル レポート3965:『NetApp Thin Provisioning Deployment and Implementation Guide Data ONTAP 8.1 (7-Mode)』
ボリュームギャランティの有効化 FlexVolのギャランティが無効になっている場合、ボリュームはギャランティがnoneの場合と同様に 動作します。ギャランティが無効になっているボリュームがある場合、すみやかにそれらのボリュー ムの空き容量を増やし、状況に対処してください。 開始する前に FlexVolはオンラインである必要があります。 タスク概要 ギャランティが有効になっている場合、アグリゲート内のスペースが事前に割り当てられます。ギャ ランティが無効になっているボリュームでは、書き込みや削除など、スペースを必要とする操作が 許可されない可能性があります。ボリュームのギャランティが無効になっている場合、手動でボリュ ーム サイズを拡張するためには、ギャランティを有効に設定し直す必要があります。ギャランティ が無効で、自動拡張機能が有効になっているボリュームでは、引き続きサイズは自動的に拡張さ れます。 まずボリューム ギャランティのステータスを調べることも、調べずにギャランティを有効にすることも できます。ギャランティの有効化に失敗した場合、失敗の原因(通常はスペース不足)と、アグリゲ ート内に必要な空きスペースの容量が提示されます。ギャランティ タイプがnoneの場合、このギャ ランティ タイプにはスペースが割り当てられないため、無効にされることはありません。 手順
1. オプション: –fields、-space-guarantee、-space-guarantee-enabledの各パラメータを
指定してvolume showコマンドを使用することで、ボリューム ギャランティのステータスとギャラ
ンティ タイプを確認できます。
例
次の例のコマンドは、vs0という名前のStorage Virtual Machine(SVM)上にあるvol2というボリュ ームのギャランティのステータスを表示しています。ギャランティは無効(false)になっています。
cluster1::> volume show -vserver vs0 -volume vol2 -fields space-guarantee, space-guarantee-enabled
vserver volume space-guarantee space-guarantee-enabled --- --- --- ---vs0 vol2 volume false