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JAIST Repository: ソフトウェアアカウンタビリティ実現のためのGORAと法理論の利用に関する報告

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

ソフトウェアアカウンタビリティ実現のためのGORAと

法理論の利用に関する報告

Author(s)

杉森, 隼人; 落水, 浩一郎

Citation

Research report (School of Information Science,

Japan Advanced Institute of Science and

Technology), IS-RR-2007-005: 1-35

Issue Date

2007-03-28

Type

Technical Report

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/8439

Rights

Description

リサーチレポート(北陸先端科学技術大学院大学情報

(2)

ソ フ トウ ェア ア カ ウ ン タ ビ リテ ィ実 現 の た め の

GORAと

法 理 論 の 利 用 に 関 す る報 告

杉 森 隼 人,落 水 浩 一 郎 2007年3月28日 IS-RR-2007-005 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 情 報 科 学 研 究 科 923-1292石 川 県 能 美 市 旭 台1-1 {hayasugi,ochimizu}@jaist.ac.jp

(3)

概 要

近 年 、 社 会 の あ ら ゆ る場 面 で 情 報 シ ス テ ム が 利 用 され て い る 。 これ ら情 報 シ ス テ ム に は 、 国 や 学 校 な ど の 組 織 が 定 め る 規 則 を 仕 様 とす る も の が あ る 。 規 則 を仕 様 とす る情 報 シ ス テ ム を 利 用 す る に あ た っ て 、 シ ス テ ム が 行 っ た 判 断 や 行 為 に つ い て 、 利 害 関 係 者 が い く っ か の タ イ プ の 質 問 を 持 つ こ と が あ る。 本 研 究 で は 、 利 用 者 か らの 質 問 の う ち 、 「こ の 行 為 は な ぜ 義 務 と され て い る の か 」 と い う質 問 に対 し、 情 報 シ ス テ ム が 答 え る 、 とい っ た 環 境 を 作 る こ と を 目標 とす る 。 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 、 及 び 、 法 理 論 の 考 え 方 を利 用 して 、 規 則 の 制 定 目的 と 規 則 と の 対 応 情 報 を 管 理 す る デ ー タ ベ ー ス を 設 計 す る。 ま た 、JAISTの 履 修 規 則 の 設 計 例 を示 す。

(4)

目 次

1は じ め に 1.1背 景.... 1.1.121世 紀COEプ ロ グ ラ ム 「検 証 進 化 可 能 電 子 社 会 」 に つ い て 1.1.2ソ フ ト ウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ に つ い て.... 1.1.3ソ フ ト ウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ 実 現 の 概 要. 1.2本 稿 の 対 象 1.3本 稿 の 構 成... 2ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 と 法 理 論 の 概 要 、 及 び そ の 利 用 2.1ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析... 2.1.1ゴ ー ル 木..._... 2.1.2要 求 開 発 ・ 管 理 に お け る ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 の 位 置 づ け 2.1.3ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 の 利 用... 2.2法 理 論... 2.2.1指 令... 2.2.2性 質 決 定... 2.2.3授 権... 2.2.4活 動...D... 2.2.5法 理 論 の 利 用.._... 2.3階 層 間 の 対 応 付 け... 2.3.1ゴ ー ル と 指 令 機 能 と の 対 応. 2.3.2ゴ ー ル と 授 権 機 能 と の 対 応... 3各 階 層 の 要 素 と そ れ ぞ れ の 対 応 の 情 報 を 管 理 す る デ ー タ ベ ー ス の 設 計 3.1個 別 の 情 報.._..._.1..._... 3.2ア ー フ ル...◎... 3.2.1業 務 目 標 テ ー ブ ル... 3.2.2規 則 要 求 テ ー ブ ル...,... 3.2.3義 務 規 範 テ ー ブ ル... 3.2.4性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル.. 3.2.5権 限 規 範 テ ー ブ ル..._...,... 3.3各 テ ー ブ ル 問 の リ レ ー シ ョ ン... 4JAISTの 履 修 規 則 設 計 例 4.1ト ッ プ レ ベ ル の ゴ ー ル...。... 4.2ゴ0ル の 分 解 と 規 則 の 定 義...。... 4.2.1多 眼 的 人 材 の 育 成... 1 1 1 1 2 3 3 5 5 5 5 6 7 7 7 S 8 9 9 9 9 11 11 12 12 12 12 12 12 12 16 16 16 16 一

(5)

4.2.2 4.2.3 4.2.4 4.2.5 修 了 生 の 品 質 保 証... 学 生 中 心 の 教 育.. 修 士 研 究 に お け る 先 端 性 の 維 持. 種 々 の 分 野 か らの 学 生 の 受 け 入 れ 5デ ー タ ベ ー ス 利 用 例 5.1MicrosoftAccess上 の リ レ ー シ ョ ン. 5.2ク エ リ. 5.2.1義 務 規 範 に 対 応 す る 規 則 要 求 、 5.2.2権 限 規 範 に 対 応 す る 規 則 要 求 、 5.3検 索 例.. 及 び 上 位 の ゴー ル を 検 索 す る クエ リ 及 び 上 位 の ゴー ル を 検 索 す る クエ リ 18 22 24 27 28 28 28 28 30 31 6評 価 32

7今

後の課題

33 8ま と め 34

(6)

図 目 次

1複 数 の 利 害 関 係 者 が 持 つ セ マ ン テ ィ ク ス の 階 層. 2対 象 と す る 階 層... 3ゴ ー ル 木. 4命 令 ・禁 止 と 許 可 ・免 除 の 関 係... 5法 理 論 に お け る 活 動 6対 応 付 け の 方 針.. 7作 成 し た テ ー ブ ル と リ レ ー シ ョ ン(業 務 目標 は 自 身 と 多 対 多 の 関 係) 8設 計 し た デ ー タ ベ ー ス の ス キ ー マ.... 9目 標 の 分 解 と 規 則 要 求(1) 10目 標 の 分 解 と 規 則 要 求(2) 11目 標 の 分 解 と 規 則 要 求(3) 12目 標 の 分 解 と 規 則 要 求(4) 13MicrosoftAccess上 の テ ー ブ ル と リ レー シ ョ ン. 2 3 6 7 8 10 14 15 17 19 23 25 29

(7)

1は

じめ に

1.1背 景 近 年 、 社 会 の あ ら ゆ る 場 面 で シ ス テ ム の 電 子 化 が 進 ん で い る 。 そ れ ら情 報 シ ス テ ム に は 、 国 や 企 業 、 学 校 な どの 組 織 が 定 め る 規 則 を 仕 様 とす る もの が あ る。 規 則 を 仕 様 と す る情 報 シ ス テ ム の 利 用 者 は 、 シ ス テ ム の 判 断 に 従 っ て 、 税 金 を 納 め た り、履 修 す る授 業 を選 択 した りす る。 こ の 判 断 は 、 利 用 者 に と っ て 重 要 な も の で あ る こ と が 多 い た め 、 規 則 を 仕 様 とす る情 報 シ ス テ ム は 、 特 に 安 心 して 利 用 で き る こ とが 求 め ら れ る 。 1.1.121世 紀COEプ ロ グ ラ ム 「検 証 進 化 可 能 電 子 社 会 」 に つ い て JAISTに お け る21世 紀COEプ ロ グ ラ ム 「検 証 進 化 可 能 電 子 社 会 」[11で は 、 規 則 を 仕 様 とす る シ ス テ ム を 、Law-De丘ned情 報 シ ス テ ム と呼 び 、組 織 に 所 属 す る 人 々 の 生 活 に 深 く関 わ るLaw-Defined情 報 シ ス テ ム に つ い て 、 これ を 安 心 して 利 用 で き る環 境 の 実 現 を 目 指 して い る。 [11に お い て 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム が 満 た す べ き 安 心 性 要 件 が 以 下 の よ うに 提 案 され た 。 ● 正 当 性

●進化容易性

● セ キ ュ リテ ィ ● ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ ● 耐 故 障 性 1.1.2ソ フ トウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リテ ィ に つ い て 落 水 研 究 室 に お い て 、 上 記 の 安 心 性 要 件 の う ち 、 ア カ ウ ン タ ビ リテ ィ、 及 び 、進 化 容 易 性 に つ い て 、 そ の 理 論 と実 現 方 法 の 開 発 が 取 り組 ま れ て お り[2][3]、こ の うち 、 ソ フ トウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リテ ィ が 以 下 の よ う に 定 義 され た 。 「Law-Defined情 報 シ ス テ ム が 、 行 っ た 行 為 や 判 断 に 関 して 、 そ の シ ス テ ム の複 数 の 利 害 関係 者 が 持 つ 質 問 に 対 して 、 納 得 す る よ うに 説 明 し う る こ と」 複 数 の 利 害 関係 者 は 、 規 則 の 制 定 者 、 規 則 に 従 う者 、 規 則 に つ い て 検 討 ・変 更 す る 者 、 シ ス テ ム 設 計 者 な ど を 含 む 。 規 則 の 制 定 者 は 、組 織 が 掲 げ る 目標 や 要 求 に 沿 っ て 、 規 則 を ま とめ 、 文 書 化 し、 示 す こ と で 、 人 の 行 動 を 制 限 し た り活 性化 した りす る 。

(8)

一 規 則 を作 る人が 意 図 し、理 解 し、表 現 した世 界 規則群 Law-Defined情 報 シ ス テ ム へ の 要 求 図1:複 数 の 利 害 関 係 者 が 持 つ セ マ ン テ ィ ク ス の 階 層 こ こで 、 規 則 に 従 う者 や 、 規 則 に つ い て 検 討 ・変 更 す る者 は 、 規 則 の 制 定 理 由 に 興 味 を 持 っ 場 合 が あ る。 規 則 に 従 う者 は 、 自 らの 行 動 に 関 係 す る規 則 に よ っ て 、 望 ん で い る行 為 を 禁 止 さ れ た り、 ま た は 望 ま な い 行 為 を 命 令 され た りす る 場 合 な ど に 、 そ の 規 則 が ど の よ うな 理 由 に よ っ て 制 定 され た の か 、 と い っ た こ と を 知 りた い 場 合 が あ る。 ま た 、社 会 の 環 境 や 組 織 の 目標 が 変 わ る 、 も し く は 新 た な 要 求 の 発 生 な ど に よ っ て 、規 則 が 変 更 され る こ とが あ る が 、 そ の 場 合 に 、 現 行 の 規 則 の制 定 者 が い な い 、 或 い は 、 制 定 理 由 に 関 す る情 報 が 失 わ れ て い て 、 必 要 な 規 則 の 変 更 が 遅 れ る 、 と い っ た こ とが 考 え ら れ る。 つ ま り、 これ ら の 規 則 に従 う者 や 、規 則 に つ い て 検 討 ・変 更 す る者 か ら の 質 問 の 一 部 は 、 現 行 の 規 則 が どの よ うに し て 制 定 され た の か 、 とい っ た こ とに 関 す る も の で あ る と考 え ら れ る 。 規 則 の 制 定 者 は 、 直 接 的 に訊 か れ れ ば 、 そ の よ うな 質 問 に 答 え る こ と は で き る が 、 制 定 理 由 に 関 す る情 報 を シ ス テ ム で 管 理 し、 必 要 に応 じ て 他 の 者 が 取 り 出せ る環 境 で あ る こ と が 、 よ り良 い と考 え られ る。 シ ス テ ム 開 発 者 が 持 つ 質 問 は 、 規 則 と機 能 要 求 に 関 す る も の で あ る。 シ ス テ ム 開 発 者 は 、規 則 に従 っ て 要 求 を 定 義 す るが 、 規 則 が 変 更 され た 場 合 に 、 変 更 され た 規 則 が ど の機 能 要 求 に 影 響 して い る か 、 と い っ た こ と を解 明 で き る と、 シ ス テ ム の 変 更 ・進 化 が 容 易 に な る と考 え られ る。 1.1.3ソ フ トウ ェア ア カ ウ ン タ ビ リテ ィ 実 現 の 概 要 [2]で は 、 これ らの 利 害 関 係 者 が 持 つ セ マ ンテ ィック ス を階 層 化 し、 そ れ ぞ れ の 要 素 の 相 互 関 係 の 情 報 を管 理 す る こ と が 提 案 され た 。 規 則 の 制 定 者 に よ る制 定 の 理 由 や 意 図 に 関 す る 情 報 、 規 則 に 従 う者 が 実 際 に 関 わ る情 報(つ ま りは 規 則 の 内 容 そ の も の)、 そ して 、 シ ス テ ム 開 発 者 に よ る機 能 要 求 、 とい っ た 階 層 で あ る[図11。 ま た 、[2]で は 、規 則 の 制 定 目的 の表 現 に は 、ゴ ー ル 指 向要 求 分 析(GORA,GoalOriented RequirementsAnalysis)に お け る ゴ ー ル 木 を 、 規 則 の 表 現 に は 法 理 論 を 、 そ れ ぞ れ 用 い

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繭 組 織 が 示 した 目標 とそ の 部 分 目標 (ゴー ル 木 に よる表 現) 規 則 (法 理 論 による表現) 図2:対 象 とす る 階 層 る こ と が 提 案 され て い る。 規 則 の 制 定 者 、 及 び 、 シ ス テ ム 設 計 者 に よ っ て ま と め られ た こ れ ら の 相 互 関 係 の 情 報 を 、 管 理 し、 必 要 に 応 じて 取 り出 す こ と の で き る環 境 を 作 る こ とで 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム が 、 規 則 に 従 う者 か ら の 質 問 の 一 部 に答 え る こ と 、 規 則 の 検 討 ・変 更 を 支 援 す る こ と、Law-Defined情 報 シ ス テ ム の機 能 要 求 の 変 更 を 支 援 す る こ と な どが 可 能 で あ る と考 え られ る。

1.2本

稿 の 対 象

本 稿 で は 、 規 則 に 従 う者 、 ま た は 、 規 則 を 検 討 ・変 更 し た い者 か らの 、 「こ の 規 則 は な ぜ 制 定 され た の か?」 と い っ た 質 問 に 、 シ ス テ ム 自身 が 答 え る 、 と い う環 境 を 実 現 す る た め に 、 規 則 の 制 定 目 的 と規 則 につ い て 、 表 現 、 管 理 す る方 法 に つ い て 、 検 討 、 及 び 実 践 を行 っ た 。 規 則 の 制 定 目的 の 表 現 、 及 び 、 規 則 の 表 現 に つ い て は 、 図 に 従 い 、 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 と法 理 論 の 考 え方 を 用 い た[図2]。 ま た 、 規 則 の 制 定 目的 と規 則 の 関 連 に っ い て 、 上 記 の 質 問 に 答 え られ る よ うな 対 応 付 け を 、検 討 した 。 そ し て 、 こ れ ら の 情 報 を 管 理 す る デ ー タベ ー ス の ス キ ー マ の 設 計 を行 っ た 。 ま た 、 事 例 と して 、JASITの 履 修 規 則 に っ い て 、 ゴー ル 指 向 要 求 分 析 を 用 い て 設 計 、及 び 、 法 理 論 の 考 え 方 に 従 っ て 表 現 した 場 合 の 例 を 示 し、 こ の 情 報 を デ ー タ ベ ー ス で 管 理 す る こ とで 、 上 記 の 質 問 に 答 え る た め に 必 要 と な る 情 報 を 取 り出 せ る こ と を 確 か め た 。 尚 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム の 機 能 と して 、 ユ ー ザ か らの 質 問 を 受 け 付 け て 答 え る 、 と い っ た 機 能 を付 加 す る 際 に 、 こ の デ ー タベ ー ス を 利 用 す る こ と を想 定 して い る。

1.3本

稿 の 構 成

本 稿 の構 成 は 以 下 で あ る 。 ・2節 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 と法 理 論 の 概 要 、 及 び そ の 利 用 規 則 の制 定 目的 と規 則 の 表 現 で 利 用 す る 、 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 と 、 法 理 論 に つ い て 、 そ の 説 明 と用 い る 理 由 、 利 用 方 法 を 述 べ る 。

(10)

・3節 各 階 層 の 要 素 と そ れ ぞ れ の 対 応 の 情 報 を 保 持 す る デ ー タ ベ ー ス の 設 計 ゴー ル 指 向 要 求 分 析 に お け る ゴー ル と 法 理 論 に お け る各 種 規 範 を 管 理 す る テ ー ブ ル と、 そ れ ぞ れ の リ レー シ ョ ン を設 計 す る 。 ●4節JAISTの 履 修 規 則 設 計 例 2節 に 基 づ い て 、JAISTの 履 修 規 則 の 設 計 を 行 っ た 例 を示 す 。 ・5節 デ ー タ ベ ー ス 利 用 例 4節 で 設 計 し た 履 修 規 則 に 関 す る情 報 を 、3節 で 設 計 した デ ー タベ0ス で 管 理 した 例 に つ い て 示 す 。 ・6節 評 価 設 計 し た デ ー タベ ー ス に つ い て 、 評 価 す る。 ●7節 今 後 の 課 題 本 稿 で 述 べ た も の の 他 に デ ー タ ベ ー ス で 管 理 す る と 良 い と考 え る 情 報 に つ い て 述 べ る。 ・8節 ま とめ 本 研 究 に つ い て ま と め る。

(11)

2ゴ

ー ル 指 向要 求 分 析 と法 理 論 の 概 要 、 及 び そ の 利 用

ゴー ル 指 向 要 求 分 析 に お け る ゴ ー ル 木 に よ り、組 織 が 示 す 目標 とそ れ を 解 釈 し た 内 容 に つ い て 表 現 し、 法 理 論 に よ り、 規 則 を 表 現 す る 。 2.1ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 は 、 ソ フ トウ ェ ア 工 学 に お け る 、 要 求 開 発 ・管 理 に 関 わ る手 法 で あ る 。 ゴ ー ル 指 向 の 手 法 で は 、組 織 やVザ が 望 む 状 態 を ゴー ル と し、 そ れ を 中 心 と して 業 務 分 析 や 要 求 定 義 な ど を 行 う。 ゴ ー ル 指 向 に お い て 基 本 と な る の は 、 あ る ゴ ー ル に 対 して 、 そ れ を 「ど の よ う に して (How)」 実 現 す る の か 、 とい う検 討 を 行 う こ と に よ っ て 、 よ り具 体 的 な サ ブ ゴー ル を導 出 す る こ と、 及 び 、 あ る ゴー ル に 対 して 、 そ れ は 「な ぜ(Why)」 必 要 で あ る の か 、 と質 問 す る こ とに よ っ て 、 よ り上 位 の ゴー ル を 抽 出 す る こ と に あ る 。 こ の 上 位 ・下 位 の ゴー ル の 関係 は ゴー ル 木 に よ っ て モ デ ル 化 され る。 十 分 に 分 解 さ れ た サ ブ ゴ ー ル は 、 そ の ま ま 要 求 で あ る とみ な す こ と が で き る。 要 求 と は 、 ソ フ トウ ェ ア 開 発 に お い て は 、 シ ス テ ム が 満 た す べ き様 態 や 能 力 の こ と で あ る 。 2.1.1ゴ ー ル 木 ゴー ル 木 は 、 ゴ ー ル とサ ブ ゴ0ル の 関 係 を 、 目的 一手 段 で あ る と して 、 ツ リー 構 造 、 ま た は 、 非 循 環 有 向 グ ラ フ と して 表 現 した も の で あ る。 サ ブ ゴ ー ル か ら見 る と、 ゴ ー ル は 目 的 で あ り、 ゴ ー ル か ら見 る と、 サ ブ ゴ ー ル は 自身 を 実 現 す る 手 段 で あ る[図3]。 2.1.2要 求 開 発 ・管 理 に お け る ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 の 位 置 づ け 要 求 開 発 ・管 理 に お い て は 、 シ ス テ ム の 要 求 を 定 義 す る に あ た っ て 、 要 求 の 抽 出 、 記 述 、 妥 当 性 の 確 認 、 検 討 、 変 更 管 理 な ど の プ ロ セ ス が あ る[8]。 ゴー ル 指 向 の コ ン セ プ ト は 、 抽 出 、 記 述 、 検 討 、 変 更 管 理 に お い て 特 に 重 要 で あ る。 ソ フ トウ ェ ア 開 発 の プ ロ ジ ェ ク トに お い て 、 通 常 、 シ ス テ ム が 実 現 す べ き機 能 を 設 計 ・ 開 発 す る こ と の 他 に 、 品 質 が 良 い こ と 、 コ ス トが 予 算 内 で あ る こ と 、期 限 ま で に 仕 上 げ る こ と、 な ど が 求 め られ る。 しか し、 これ らプ ロ ジ ェ ク トへ の 要 求 は 、 互 い に 相 反 す る場 合 が あ る。 例 え ば 、 期 限 ま で に 仕 上 げ る に は も っ と 人 を 雇 う必 要 が あ る が 、 そ れ で は 予 算 を 超 え て しま う、 と い っ た 場 合 で あ る。 そ こ で 、 シ ス テ ム 要 求 の う ち 、 どれ が 特 に 重 要 で 、 どれ が あ ま り重 要 で な い か を 検 討 し、 需 要 に 応 じて 実 現 しな い シ ス テ ム 要 求 を 選 び 出 す 、 と い っ た こ と が 行 わ れ る[81。

(12)

コ ー ル ゴ ー ル

サ ブゴール

サ ブゴール

サ ブゴール

サ ブゴー ル

サ ブサ ブゴー ル

サ ブサ ブゴー ル

図3:ゴ ー ル 木 こ こ に お い て 、 要 求 の トレー サ ビ リテ ィ が 求 め られ る。 つ ま り、 あ る要 求 に 対 し て 、 そ の 要 求 が ど の よ うな 目的 で 定 義 され た か を 調 べ る こ と が 可 能 で あ る 、 と い っ た こ とが 求 め られ る。 この トレー サ ビ リテ ィ に よ り、 シ ス テ ム 設 計 者 、 及 び 、 発 注 元 の 担 当者 に 、 元 来 の 目的 とシ ス テ ム 要 求 と の 対 応 が 示 され る。 シ ス テ ム 設 計 者 と担 当 者 は 、 こ の 情 報 を 元 に 協 議 し、 実 現 す る シ ス テ ム 要 求 を 選 択 し、 合 意 を 得 る。 こ の トレー サ ビ リテ ィ を 実 現 す る手 法 の 一 つ が 、 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 で あ る。 ゴー ル 木 に よ り、 ゴ ー ル か ら シ ス テ ム 要 求 へ の 分 解 の 過 程 に 関 す る 情 報(つ ま りは 、 サ ブ ゴ ー ル と そ の 関 連)を 保 持 して お き 、 必 要 に応 じて 取 り出 す こ と で 、 トレ0サ ビ リテ ィ が 実 現 され る 。 2.1.3ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 の 利 用 規 則 を制 定 す る 際 の 、 組 織 の 目標 と そ の解 釈 の 過 程 を 、 ゴー ル 木 に よ っ て 表 現 す る。 こ の 場 合 、 分 解 され た 最 下 位 の サ ブ ゴ ー ル は 、 規 則 へ の 要 求 とな る。 こ の 要 求 を 、 法 理 論 に よ る 規 範 の 機 能 と対 応 付 け る 。 ゴ ー ル を デ ー タベ ー ス で の テ ー ブ ル の ひ と つ と し、 テ ー ブ ル 間 を 目的 一手 段 の 関 係 と し て リ レー シ ョン を 作 る。

(13)

許 可され ている行為

命 令されている行為 選 択 自由な行 為 禁 止され ている行 為 -免除 されている行 為 図4:命 令 ・禁 止 と許 可 ・免 除 の 関 係 2.2法 理 論 エ ッ ク ホ フ に よ る 法 理pa[4]で は 、 社 会 に お け る法 を 、 規 範 と活 動 と を 要 素 に 持 つ シ ス テ ム で あ る と捉 え て い る。 規 範 は 、 社 会 集 団 に お い て 、 所 属 す る 人 の 行 動 や 判 断 の 基 準 で あ る 。 法 理 論 で は 、 規 範 の 持 つ 機 能 を 以 下 の 三 つ の タイ プ に分 類 して い る。 ・指 令 ・性 質 決 定 ・授 権 2.2.1指 令 指 令 は 、 人 の 行 動 を感 化 す る機 能 で あ る。 こ こ で 、感 化 と は 、 あ る一 定 の 方 向 に 心 理 的 に 向 け させ る こ と で あ る。 例 え ば 、 「所 得 税 を 納 め な くて は い け な い 」 「他 人 の 物 を 盗 ん で は な ら な い 」 「卒 業 ま で に 一 定 の 単 位 を 修 得 しな け れ ば な ら な い 」 と い っ た 言 語 表 現 に こ の タ イ プ の 規 範 の 機 能 が含 ま れ る 。 指 令 の 機 能 を 持 つ 規 範 は 義 務 規 範 と 呼 ば れ る。 義 務 規 範 は 、 命 令 、 禁 止 、許 可 、 免 除 の 四 つ の 下 位 グ ル ー プ を 持 つ 。 命 令 、 禁 止 は 、 そ れ ぞ れ 、 し な くて は い け な い こ と、 して は い け な い こ と で あ り、許 可 、免 除 は 、 そ れ ぞ れ 命 令 と禁 止 の 反 対 の 意 味 で あ る[図4]。 2.2.2性 質 決 定 性 質 決 定 は 、 あ る 現 象(人 や 物 、 関係 、 状 態 な ど)が 、 どの カ テ ゴ リー に 入 る か を 示 す 機 能 で あ る。 あ る 人 物 が成 人 と い うカ テ ゴ リ に入 る 、 人 と人 の 関 係 に つ い て 夫 婦 や 親 族 な ど と名 づ け る 、一 定 以 上 の 長 さ を 持 っ た 刃 物 は 凶器 で あ る 、 凶 器 に よ っ て 人 を傷 つ け よ う と した 行 為 は 殺 人 未 遂 に あ た る 、 な ど で あ る。 性 質 決 定 の 機 能 を 持 つ 規 範 は 性 質 決 定 規 範 と呼 ば れ る。

(14)

問題

デ ー タ

熟 慮 プロセス

立場

理 由付 け

図5:法 理 論 に お け る活 動 性 質 決 定 規 範 に よ っ て 、 誰 が 一 定 の カ テ ゴ リに 入 る か が 示 され 、 義 務 規 範 に よ っ て 、 そ の カ テ ゴ リに 入 る人 が す べ き(ま た は 、 す べ き で は な い)行 為 が 示 され る。 ま た 、 そ の 行 為 に よ っ て 成 され た 状 態 が 、 ど の カ テ ゴ リに 入 る か も性 質 決 定 規 範 に よ っ て 示 され る。 2.2.3授 権 授 権 は 、 指 令 、 性 質 決 定 、 ま た は 新 た な権 限 を 人 に 付 与 す る権 限 を、 人 や 組 織 に 付 与 す る機 能 で あ る。 例 え ば 、 ス ポ ー ツ の サ ッカ ー に お い て 、 審 判 に 、 あ る行 為 を オ フ サ イ ドで あ る と認 定 した り、ル ー ル 違 反 を した 選 手 に レ ッ ドカ ー ドを 示 す こ とで 退 場 を命 令 した り す る 権 限 を与 え る こ と が 、 授 権 に あ た る 。 授 権 の 機 能 を持 つ 規 範 は 、 権 限 規 範 と 呼 ば れ る 。 義 務 規 範 の 場 合 と 同様 に 、性 質 決 定 規 範 に よ っ て 、誰 が 一 定 の カ テ ゴ リに 入 る か が 示 さ れ 、 権 限 規 範 に よ っ て 、 そ の カ テ ゴ リに 入 る 人 が 持 つ 権 限 が 示 さ れ る。 2.2.4活 動 活 動 は 、 問 題 とデ ー タ を 入 力 と し、 内 部 で 熟 慮 が 行 わ れ 、 出 力 は 問 題 に 対 す る 立 場 と理 由 付 け で あ る よ うな 、 部 分 の シ ス テ ム で あ る[図5]。 国 家 に お け る 活 動 は 、 日本 の 場 合 で は 、 立 法 、 司 法 、 行 政 に 当 た る 。 立 法 は 、 規 則 を 制 定 す る 活 動 で あ る 。 こ の 場 合 、 入 力 と し て の 問 題 は 、 「飲 酒 運 転 に よ る 事 故 が 増 え て い るが 、 減 らす に は ど うす れ ば よい か 」 と い っ た よ うな 抽 象 的 な 問 題 で あ り、 こ こ で の デ ー タ は 、 「どの 程 度 事 故 が 増 え て い る の か 」 「現 在 の 制 裁 は 有 効 か 」 「どの 程 度 の飲 酒 が 事 故 に繋 が る の か 」 と い っ た も の で あ る。 こ れ ら を 元 に 、 議 会 な どで 熟 慮 が 行 わ れ 、 出 力 と して 、 「一 定 の 検 査 に よ り飲 酒 運 転 と認 定 され た 場 合 は 、 最 大30万 円 の罰 金 に 処 す べ き で あ る 」 とい う立 場 が 新 た な 規 則 と し て 示 され 、 熟 慮 の 過 程 が 理 由付 け と し て 示 され る。 司 法 は 、 具 体 的 な紛 争 や 訴 訟 に 対 し、裁 判 に よ り立 場 を示 す 活 動 で あ る。 こ の 場 合 、 入 力 と し て の 問 題 は 、 「あ る 人 物 が 他 人 を 傷 つ け た が 、 そ れ は 殺 人 未 遂 に あ た る か 」 とい う 具 体 的 な 問 題 で あ り、 こ こ で の デ ー タ は 、 実 際 に あ っ た 行 為 や 動 機 な ど で あ る。 これ ら を 元 に 、 裁 判 の 場 で 熟 慮 が 行 わ れ 、 出 力 と し て 、 立 場 と理 由 付 け が 示 され る。

(15)

騨 行 政 は 、 国 が 法 に 基 づ い て 行 う活 動 の うち 、 立 法 と司 法 を 除 い た も の で あ る。 警 察 に よ る 治 安 維 持 、道 路 建 設 、 外 務 、 財 務 な ど様 々 あ る。 行 政 も具 体 的 な 問題 に つ い て 立 場 を示 す 活 動 で あ る が 、 司 法 との 違 い は 、 訴 訟 な どが あ っ た 場 合 に 裁 判 所 が 受 動 的 に 対 応 す る の に 対 し、 行 政 で は 能 動 的 に 現 実 の 問題 に つ い て 活 動 す る 、 と捉 え る こ とが で き る 。 2.2.5法 理 論 の 利 用 法 理 論 に よ り分 類 され た 規 範 そ れ ぞ れ の 機 能 を 、 ゴー ル 指 向 要 求 分 析 に よ っ て 定 義 され た 要 求 と対 応 付 け す る(次 節)。 ま た 、 規 範 の機 能 は 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム の機 能 要 求 と対 応 させ る こ と も で き る と考 え て い る。 つ ま り、 義 務 規 範 に つ い て 、 指 令 を 出 力 す る機 能 や 、 「な ぜ こ の 行 為 は 命 令 され て い る の か?」 と い っ た 質 問 を 、 受 け付 け 、 回 答 す る 、 と い っ た 機 能 な ど との 対 応 付 け で あ る。 ま た は 、 権 限 規 範 に つ い て 、誰 か に命 令 した り、 あ る 行 為 が 遂 行 され た こ と を 認 定 した 場 合 な ど に 、 そ れ を 入 力 す る 、 と い っ た 機 能 と の 対 応 付 け で あ る。

2.3階

層 間 の 対 応 付 け

ゴー ル 木 の 末 端 の 規 則 へ の 要 求 と、 指令 機 能 、

授権機能 とを対応 付ける。

2.3.1ゴ ー ル と 指 令 機 能 と の 対 応 ゴ ー ル に よ っ て 示 され る 状 態 に な る た め に 、 ど の よ うな 人 が 、 どの よ うな 行 為 を す る必 要 が あ る か 、 ま た は 、 ど の よ うな 人 が そ の 行 為 を す べ き か 、 と い う観 点 か ら対 応 が わ か る よ うに 、 関 連 付 け を 行 う。 つ ま り、 あ る(要 求 され て い る)状 態 に な る た め の プ ロ セ ス に 関 与 す る 人 の 行 為 を 、 義 務 規 範 に よ っ て 感 化 し、 ま た 、 ど の よ うな 人 が そ の 行 為 を す べ き 人 の カ テ ゴ リ に入 る か を 、 性 質 決 定 規 範 に よ っ て 規 定 す る 。 例 え ば 、 国 に よ っ て 「可 燃 ゴ ミは 焼 却 場 で 処 理 され る 」 と い う要 求 が 示 され た 場 合 を考 え る。 これ に 関 与 す る 人 、 ま た は組 織 は 、 ゴ ミを 分 別 して 出 す 人 、 集 配 所 か ら焼 却 場 へ 運 ぶ 業 者 、 焼 却 場 の 運 営 者 、 な ど が 考 え られ る。 そ れ ぞ れ の タ イ プ に含 ま れ る人 を 、 性 質 決 定 規 範 に よ っ て 規 定 し、 ま た 、 そ れ ぞ れ に 対 して 、 「ゴ ミは 分 別 し て 出 さ な け れ ば な らな い 」 「ゴ ミ を 焼 却 場 へ 運 ば な け れ ば な ら な い 」 「運 ば れ て き た ゴ ミ を 焼 却 し な け れ ば な ら な い 」 と い う内 容 の 指 令 を示 す こ と に よ っ て 、 「可 燃 ゴ ミは 焼 却 場 で 処 理 され る 」 と い う ゴー ル が 達 成 され る[図6]、 と い う対 応 で あ る。 2.3.2ゴ ー ル と 授 権 機 能 と の 対 応 ゴ ー ル に よ って 示 され る 状 態 に な る た め の プ ロセ ス の うち 、 一 定 の 行 為 が あ った こ と を 判 断 す る こ と に 、 特 別 な 能 力 や 知 識 が 必 要 で あ る場 合 に 、性 質 決 定 す る権 限 を 与 え る 権 限 規 範 と、 ゴ ー ル と を 対 応 付 け す る 。

(16)

コー ル= 可 燃 ゴミは 焼 却 場 で処 分 され る

謙 圃

市民

麟葱

指 令= 運 ばれ た ゴミを 焼 却 処 分 しな けれ ば な らな い

収集業者

焼却場

図6:対 応 付 け の 方 針 ま た 、 ゴ ー ル に よ っ て 示 され る 状 態 に な る た め の プ ロセ ス に 関 わ る行 為 を 、 他 人 に 命 令 す る 権 限 を 与 え る 権 限 規 範 と、 ゴー ル と を 対 応 付 け す る 。

自分または

(17)

3各

階 層 の 要 素 とそれ ぞれ の 対 応 の 情報 を管 理 す る デー タ

ベー ス の設 計

3.1個

別 の 情 報

前 章 ま で の 検 討 に よ り、 デ ー タベ ー ス で 管 理 す る 情 報 に つ い て 、 以 下 の も の を 個 別 で あ る と した 。 ・ 業 務 目標 ・ 規 則 要 求

・義務規範

・ 権 限 規 範 ・ 性 質 決 定 規 範 業 務 目標 は 、 ゴー ル 木 に お け る ゴ ー ル 、 ま た は サ ブ ゴ ー ル の 内 容 で あ る。 ゴ ー ル とサ ブ ゴ ー ル を 目的/手 段 と し て 関 連 させ る こ と に よ り、 あ る ゴー ル が ど の サ ブ ゴ ー ル に よ っ て 実 現 され て い る か 、 ま た は 、 サ ブ ゴ ー ル が 定 義 され た 目的 と して の ゴー ル は どの よ うな 内 容 で あ る か 、 と い っ た 情 報 を取 り 出 す こ と が で き る。 規 則 要 求 は 、 ゴー ル 木 に お け る 末 端 の サ ブ ゴー ル で あ る 。 同 じ く、 業 務 目標 と 目的/手 段 と して 関 連 させ る 。 こ れ を特 別 に 規 則 要 求 と した の は 、 義 務 規 範 や 権 限 規 範 に 関 連 させ る た め と、 こ の 規 則 要 求 に よ っ て 表 現 され る状 態 が 、 あ る 行 為 に つ い て 、 そ れ が 遂 行 され た か を 判 断 す る 基 準 に な る と考 え た た め で あ る 。 つ ま り、 規 則 要 求 に よ っ て 表 現 され る 状 態 に な る た め に 、 規 則 に 従 う者 に 行 為 が 指 令 され て い る 、 と い う捉 え 方 を して い る の で 、 行 為 の 遂 行 を 判 断 す る に は 、 こ の 規 則 要 求 が 表 現 す る状 態 を 、 シ ス テ ム な どが 観 測 で き る よ うに す る必 要 が あ る 、 と考 え た 。 シ ス テ ム 要 求 と の 対 応 の 詳 細 は 検 討 を 要 す る た め 、 本 研 究 で は 、 規 則 要 求 は 、 状 態 の 内 容 の み と した 。 義 務 規 範 は 、 規 則 に 従 う者 に指 令 され て い る行 為 と、 ど の カ テ ゴ リの 人 間 に 指 令 され て い る の か 、 及 び 、 そ の 様 態(命 令 、 禁 止 、 許 可 、 免 除)の 内 容 で あ る。 権 限 規 範 は 、 規 則 に 従 う者 に 与 え られ る権 限 と 、 ど の カ テ ゴ リの 人 間 に 権 限 が 付 与 され て い る か の 内 容 で あ る 。 規 則 要 求 と義 務 規 範 、 及 び 、 規 則 要 求 と 権 限 規 範 を 、 目的/手 段 と して 関 連 させ る こ と に よ り、 あ る 規 則 要 求 が 、 ど の 義 務 規 範 、 権 限 規 範 に よ っ て 実 現 され る か 、及 び 、 義 務 と され る行 為 や 、人 に 与 え られ る権 限 に っ い て 、 どの よ うな 規 則 要 求 に基 づ い て 規 定 され た の か 、 とい っ た 情 報 を 取 り出 す こ と が で き る。 更 に 、 この 規 則 要 求 か ら辿 っ て 、 どの よ う な 業 務 目標 の 元 で 規 則 要 求 が 定 義 され た か 、 と い っ た 情 報 も取 り 出 す こ と が で き る。 性 質 決 定 規 範 は 、 カ テ ゴ リの 名 称 と 、 ど の よ うな 人 や 物 、状 態 が 、 そ の カ テ ゴ リ に 入 る か 、 と い っ た 内 容 で あ る。 義 務 規 範 や 権 限 規 範 で 示 され る 人 物 の カ テ ゴ リに お い て 、 そ の カ テ ゴ リに 入 る 人 物 の 条 件 を 示 す 。

(18)

3.2テ ー ブ ル 前 節 の 方 針 で 、 テ ー ブ ル を決 定 した 。 業 務 目標 テ ー ブ ル 、 及 び 、 規 則 要 求 テ ー ブ ル で 、 規 則 の 目標 の 階 層 の 情 報 を 管 理 す る 。 義 務 規 範 テ ー ブ ル 、権 限 規 範 テ ー ブ ル 、 性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル で 、 規 則 の 階 層 の 情 報 を 管 理 す る 。 3.2.1業 務 目 標 テ ー ブル ゴ ー ル 木 に お け る ゴー ル の 内 容 で あ る。 3.2.2規 則 要 求 テ ー ブル ゴ ー ル 木 の 末 端 で あ り、 組 織 に 所 属 す る 者 の 行 為 、 ま た は そ の組 み 合 わ せ に よ っ て 、 な る べ き状 態 を 示 す 。 3.2.3義 務 規 範 テ ー ブ ル ど の カ テ ゴ リ の 人 間 に 、 どの よ うな 行 為 が 指 令 され て い る か 、 と い っ た 内 容 で あ る 。 主 体 、 様 相 、 行 為 の 属 性 を 持 つ 。 3.2.4性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル あ る カ テ ゴ リに 入 る 現 象(人 物 、 状 態 な ど)が どの よ うな も の で あ る か 、 と い っ た 内 容 で あ る。 カ テ ゴ リ名 、 カ テ ゴ リ内 容 の 属 性 を 持 つ 。 3.2.5権 限 規 範 テ ー ブ ル ど の カ テ ゴ リの 人 物 に 、 ど の よ うな こ と に影 響 を 与 え る権 限 が あ る か 、 と い った 内 容 で あ る 。 主 体 、 権 限 対 象 の 属 性 を持 つ 。 3.3各 テ ー ブ ル 間 の リ レ ー シ ョ ン ● 業 務 目標 テ ー ブ ル ー業 務 目標 テ ー ブ ル(多 対 多) 目的 一手 段 の 関係 で あ る。

(19)

一 ● 業 務 目標 テ ー ブ ル ー規 則 要 求 テ ー ブ ル(多 対 多) 目的 一手 段 の 関 係 で あ る。 ・ 規 則 要 求 テ ー ブ ル ー義 務 規 範 テ ー ブ ル(多 対 多) 目的 一手 段 の 関 係 で あ る。 ・ 規 則 要 求 テ ー ブ ル ー権 限 規 範 テ ー ブ ル(多 対 多) 目 的 一手 段 の 関 係 で あ る。 ・ 義 務 規 範 テ ー ブ ル ー性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル(多 対1) 内 容 一主 体 の 関係 で あ る 。 ・ 権 限 規 範 テ ー ブ ル ー性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル(多 対1) 内 容 一主 体 の 関 係 で あ る。 これ ら の リ レー シ ョ ン は[図7]で あ る 。 ま た 、 デ ー タベ ー ス の ス キ ー マ を[図8]に 示 す 。

(20)

図7 業 務 目 標 テ ー ブ ル 規 則 要 求 テ ー ブ ル ・業 務 目 標ID**・ 規 則 要 求ID ・内 容 ・要 求 内 容 */1 * *

鞠 灘「 驚 鱒

** 11 ・性 質 決 定 規 範ID ・カ テ ゴ リ名 ・内 容 性 質 決 定 規 範 テ ー ブ ル 作 成 し た テ ー ブ ル と リ レー シ ョ ン(業 務 目標 は 自身 と多 対 多 の 関 係) 騨

(21)

業 務 目 標(業 務 目標ID,目 標 内 容) 業 務 目 標 間 リ ン ク(業 務 目 標 間 リ ン クID,目 的,手 段) 規 則 要 求(規 則 要 求lD,要 求 内 容) 業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク(業 務 目標 一規 則 要 求lD,目 的,手 段) 義 務 規 範(義 務lD,主 体,義 務 様 相,行 為 内 容) 規 則 要 求 一義 務 規 範 リ ン ク(規 則 要 求 一義 務 規 範lD,目 的,手 段) 権 限 規 範(権 限ID,主 体,権 限 内 容) 規 則 要 求 一権 限 規 範 リ ン ク(規 則 要 求 一義 務 規 範ID,目 的,手 段) 性 質 決 定 規 範(性 質 決 定ID,カ テ ゴ リ名,内 容) 図8:設 計 した デ ー タ ベ ー ス の ス キ ー マ

(22)

4JAISTの

履 修 規 則 設 計 例

事 例 と して 、JASITの 履 修 規 則 に つ い て 、 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 を 用 い て 設 計 、 及 び 、 法 理 論 の 考 え 方 に従 っ て 表 現 した 場 合 の 例 を 示 す 。 4.1ト ッ プ レ ベ ル の ゴ ー ル JAISTが 設 立 され た 当 初 、 ・ 多 眼 的 人 材 の 育 成 ・ 修 了 生 の 品 質 保 証 ・ 学 生 中心 の 教 育 ● 修 士 研 究 に お け る先 端 性 の 維 持 ・ 種 々 の 分 野 か らの 学 生 の 受 け入 れ とい っ た 目標 が 掲 げ られ 、 これ を 元 に 、 当 時 の 教 員 に よ っ て 履 修 規 則 が 制 定 さ れ た 。 本 稿 で は 、 こ の 目標 を トッ プ レベ ル の ゴ ー ル と し、 教 員 に 助 言 を 頂 い て 分 解 を行 い 、規 則 を 定 義 した 。

4.2ゴ

ー ル の 分 解 と規 則 の 定 義

本稿で設計 した ゴール の分解 、及び、対応す る規則は以下のよ うにな る。

4.2.1多 眼 的 人 材 の 育 成 この ゴー ル の 展 開 は 以 下 の よ うに な る(ゴ ー ル 木 は 図9)。 尚 、 ボ ー ル ド文 字 の サ ブ ゴー ル は 規 則 へ の 要 求 で あ り、 規 範 の 機 能 と対 応 して い る(以 下 同 様)。 ・ 特 定 の 分 野 に 偏 らず 、 バ ラ ン ス の 取 れ た 総 合 力 を要 請 す る 一5分 野 の 講 義 科 目 の 設 定 一 学 生 は 修 了 ま で に4分 野 以 上 修 得 し て い る 一 本 来 の 分 野 と は 別 の 分 野 で 研 究 させ る *学 生 は 修 了 ま で に 副 テ ー マ を 終 了 して い る *副 テ ー マ 終 了 を認 定 す る 者 を 規 定

(23)

多眼的人材の育成

特 定の 分野 に偏 らず 、

バ ランスの 取れ た総合 力を

養 成 する

5分 野 の講 義 科 目

本来の研究分野とは

別の分野で

研究させる

修 了までに

副テーマを終 了 している

副テー マ終了を

認 定する者を規定

修 了までに

分 野 以上を修 得 してい

図9:目 標 の 分 解 と規 則 要 求(1)

(24)

一 特 定 の 分 野 に 偏 らず 、 バ ラ ン ス の 取 れ た 総 合 力 を 要 請 す る 、 と い う ゴー ル の 達 成 の た め に 、5分 野 の 講 義 科 目の 設 定 、 及 び 、 学 生 に本 来 の 分 野 と は 別 の 分 野 で研 究 させ る 、 と い うサ ブ ゴー ル を設 定 した 。 ま た 、 分 野 に 関 し て 、5分 野 を設 定 す る だ け で な く、 学 生 は 修 了 ま で に4分 野 以 上 を修 得 して い る 、 と い うサ ブ ゴー ル を設 定 す る こ とで 、総 合 力 を要 請 す る 、 と い う上 位 の ゴー ル を 達 成 して い る。 本 来 の 分 野 と は 別 の 分 野 で 研 究 させ る 、 とい うゴ ー ル の 達 成 の た め に 、 学 生 は 修 了 ま で に 副 テ ー マ を 終 了 して い る 、 とい うサ ブ ゴ ー ル を 設 定 した 。 そ し て 、 副 テ ー マ の 研 究 に よっ て 、 総 合 力 が 要 請 され る こ とを 保 証 す る た め に 、 判 断 す る 能 力 が あ る者(副 テ ー マ 教 員)に 、 副 テ ー マ 終 了 を認 定 す る権 限 を 与 え る 、 とい う こ と を 規 定 す る サ ブ ゴ ー ル を設 定 して い る。 規 範 の 機 能 と の 対 応 は 以 下 の よ うに な る 。 ● 学 生 は 修 了 ま で に4分 野 以 上 修 得 して い る

義務規範

主体

博 士前期課程 学生

義務様相 命令

行為内容 導入 ・基幹 ・専門講義科 目か ら4分 野以上の修得

・ 学 生 は 修 了 ま で に 副 テ ー マ を 修 了 して い る

義務規範

主体

博士前期課程 学生

義務様相 命令

行為内容 副テーマの終了

・ 副 テ ー マ 終 了 を認 定 す る者 を 規 定 権 限 規 範 主 体 副 テ ー マ 指 導 教 員 権 限 内 容 副 テ.__.マ終 了 の 認 定 4.2.2修 了 生 の 品 質 保 証 こ の ゴー ル の 展 開 は 以 下 の よ う に な る (ゴ ー ル 木 は 図10)。

・高度の専門知識 を体得 した人材 の育成

一 コ ー ス ワ ー ク の 重 視 *学 生 は 終 了 ま で に 一 定 の 単 位 を 修 得 して い る

(25)

/ -- -_ 修 了生 の 品 質保証 修 了までに 一 定 の単 位を修 得 している 終 了までに 副テーマを終 了している 高 度 の専 門 知識を体得 した 人材 の養 成 』 修 了までに 主テーマを終 了している コー スワークの 重視 修 了までに 特論 を修得 している 点数 制 による評価 授 業 評価 す る者 を親 定 研究 計 画書 の 複 数 教 員 による審 査 碍 噛を評 価 する考 を親定 体 系 的カリキュラム 研究 開始 までに 研 究 計画 提 案書 を提 出 してい クォータ制 シラバ スの整 備 講 義 の階 層 化 導入 講 義の 開講

基幹講 の開講 二)

専門講 の醗

二)

先端講 の際

二)

図10:目 標 の 分 解 と規 則 要 求(2) 一

(26)

r *学 生 は 終 了 ま で に 副 テ ー マ を終 了 して い る *学 生 は 終 了 ま で に 主 テ ー マ を終 了 して い る *学 生 は 終 了 ま で に 特 論 を 修 得 し て い る 一 点 数 制 に よ る評 価 *授 業 を 評 価 す る 者 を 規 定 *特 論 を 評 価 す る 者 を 規 定 一 研 究 計 画 書 の 複 数 教 員 に よ る 審 査 *学 生 は 研 究 開 始 ま で に 研 究 計 画 書 を 提 出 して い る 一 体 系 的 カ リキ ュ ラ ム *ク ォ ー タ制 *シ ラ バ ス の 整 備 *講 義 の 階 層 化 ・導 入 講 義 の 開 講 基 幹 講 義 の 開 講 専 門 講 義 の 開 講 先 端 講 義 の 開 講 高 度 の 専 門知 識 を体 得 した 人 材 の 育 成 の た め に 、 コ ー ス ワ ー ク の 重 視 、 点 数 制 に よ る 評 価 、 研 究 計 画 書 の 複 数 教 員 に よ る審 査 、 体 系 的 カ リキ ュ ラ ム 、 と い っ た サ ブ ゴー ル を 設 定 した 。 コー ス ワ ー ク の 重 視 で は 、 一 定 の 単 位 の 修 得 、 副 テ ー マ 、 主 テ ー マ の研 究 を行 う、 と い っ た こ と を 設 定 して い る 。 体 系 的 カ リキ ュ ラ ム に 関 して 、 ク ォ ー タ 制 は 、 授 業 の 開 講 期 間 を3ヶ 月 と し、1年 度 で 4期 の 授 業 を 行 う制 度 で あ る。 ま た 、 講 義 を 導 入 か ら先 端 ま で 階 層 化 す る こ と で 、 初 歩 的 な 知 識 か ら専 門 的 な 知 識 ま で を 体 得 す る こ と が で き る よ うに な っ て い る。 規 範 の機 能 と の 対 応 は 以 下 の よ うに な る 。 ● 学 生 は 修 了 ま で に 一 定 の 単 位 を 修 得 して い る

義務規範

主体

博 士前期課程学生

義務様相 命令

行為内容 共通 ・導入 ・基幹 ・専 門講義科 目か ら10科 目20単 位 以上の修得

● 学 生 は 修 了 ま で に 一 定 の 単 位 を修 得 して い る

義務規範

(27)

主体

博士前期課程学生

義務様相 命令

行為内容 導入 ・期 間 ・専門講義科 目か ら8科 目16単 位 以上 の修得

・学生は修 了まで に一定 の単位 を修得 してい る

義務規範

主体

博士前期課程学生

義務様相 命令

行為内容 基幹 ・専 門講義科 目か ら5科 目10単 位以上の修得

・学生 は修 了までに主テーマ を終了 している

義務規範

主体

博士前期課程学生

義務様相 命令

行為 内容 主テーマにつ いて研究 を行 い、最終試験 に合格す る(研 修 の修得)

・学生 は修了までに副テーマを終了 している

義務規範

主体

博士前期課程学生

義務様相 命令

行為内容 副テーマの終 了

●学生は修了までに特論 を修得 してい る

義務規範

主体

博士前期課程 学生

義務様相 命令

行為内容 特論 の修得

・学生は研究開始までに研究計画書 を提出 している

義務規範

主体

博士前期課程 学生

義 務 様相 命 令

行為内容 研 究計画書 の提出

●学生 は研究 開始までに研究計画書を提 出 してい る

(28)

-一

義務規範

主体

主テーマ開始要件 を見た していない学生

義務様相 禁止

行為 内容 主テーマの開始

性 質 決 定 規 範 カ テ ゴ リ 主 テ ー マ 開 始 要 件 を 見 た して い な い 学 生 内 容4分 野6科 目以 上 の 修 得 、研 究 計 画 提 案 書 の 提 出 、副 テ ー マ の 終 了 の い ず れ か を 遂 行 し て い な い 学 生 学 生 は 研 究 開始 ま で に研 究 計 画 書 を提 出 して い る 、 と い うゴ ー ル の 達 成 の た め に 、 学 生 に研 究 計 画 書 の 提 出 を命 令 し、 且 つ 、 主 テ0マ 開 始 要 件 を 満 た し て い な い 学 生 に 、 主 テ ー マ を 開 始 す る こ と を 禁 止 し て い る。 ま た 、 主 テ ー マ 開 始 要 件 を 満 た し て い な い 学 生 と は 、 4分 野6科 目以 上 の 修 得 、研 究 計 画 提 案 書 の 提 出 、 副 テ ー マ の 終 了 の い ず れ か を 遂 行 して い な い 学 生 で あ る、 と性 質 決 定 して い る。 4.2.3学 生 中 心 の 教 育 こ の ゴ ー ル の 展 開 は 以 下 の よ う に な る[図11と 同 じ]。 ● オ フ ィ ス ア ワ ー ● 学 生 に よ る 予 習 ・復 習 一 シ ラ バ ス 整 備 一 講 義 の ビデ オ 録 画 ・ 少 人 数 教 育 一 基 幹 講 義 の 年2回 開 講 ・ 学 生 自身 に よ る 進 度 の 確 認 一 様 々 な チ ェッ ク ポ イ ン トに よ る進 度 認 定 *学 生 は 副 テ ー マ を 開 始 す る ま で に2科 目 以 上 修 得 して い る *学 生 は 主 テ ー マ 開 始 ま で に 、 副 テ ー マ 終 了 、 研 究 計 画 書 審 査 、 及 び4分 野 6科 目 以 上 修 得 が 済 ん で い る *中 間 審 査 会 *最 終 審 査 会

(29)

ぐ}野一

オ フィスアワー 学 生 による予 習 ・復 習 シラバス整 備 講 義 の ビデオ 録 画 少 人数 教 育 基幹 講義 の 年2回 開講 学 生 自身 による 進 度 の 確認 々 なチェックポ イントによ 進 度 認定 授 業 評価 アンケー ト 授 業評 価 アンケー トの 提 出 図11:目 標 の 分 解 と規 則 要 求(3) 2科 目以上 修 得 後 に 副テー マ開 始 副 テーマ終 了、 研 究 計 画 書 審 査 、及 び 4分 野6科 目 以上 修 得 後に 主 テーマ開 始 23 駒

(30)

一 ・ 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト ー 学 生 に よ っ て 授 業 評 価 ア ン ケ ー トが 提 出 され る 学 生 中 心 の 教 育 の た め に 、 オ フ ィ ス ア ワ ー 、 学 生 に よ る 予 習 ・復 習 、 少 人 数 教 育 、 学 生 自身 に よ る 進 度 の 確 認 、授 業 評 価 ア ン ケ ー ト、 と い っ た サ ブ ゴー ル を設 定 して い る 。 オ フ ィス ア ワ ー は 、15時 限 の 講 義 以 外 に 、 教 員 が 学 生 か らの 質 問 を 受 け 付 け る、 とい っ た こ と を行 う時 間 を 設 け る制 度 で あ る。 学 生 に よ る 予 習 ・復 習 を支 援 す る た め に 、 事 前 に 授 業 内 容 を確 認 で き る シ ラ バ ス を 整 備 し 、 後 に 講 義 内 容 を 確 認 で き る ビデ オ 録 画 を行 っ て い る 。 少 人 数 教 育 の 実 現 の た め に 、基 幹 講 義 に つ い て 、 同 じ内 容 の 講 義 を 年2回 開 講 して い る。 学 生 自身 に よ る進 度 の確 認 の た め に 、様 々 な チ ェッ ク ポ イ ン トに よ る進 度 認 定 を行 っ て い る。 チ ェック ポ イ ン トは 、 副 テ ー マ 開 始 、 主 テ ー マ 開 始 、 中 間 審 査 、最 終 審 査 な どで あ る。 規 範 の 機 能 と の 対 応 は 以 下 に な る。

・学生は副テーマ開始 までに2科 目以上修得 している

義務規範

主体

副テーマ開始要件 を満 た していない学生

義務様相 禁止

行為 内容 副テーマ開始

● 学生 は副テーマ 開始までに2科 目以上修得 してい る

性 質決定規範

カテゴ リ 副テーマ開始要件 を満た していない学生

内容2科

目以上を修得 していない学生

・学生によって授業評価 ア ンケー トが提出 され る

義務規範

主体

博 士前期課程 学生

義務様相 命令

行為内容 授 業評価ア ンケー トの提 出

4.2.4修 士 研 究 に お け る 先 端 性 の 維 持 こ の ゴー ル の 展 開 は 以 下 の よ うに な る(ゴ ー ル 木 は 図12)。

●最先端設備 の充実

(31)

修 士研 究における 先 端性 の維持 最先端 設備 の充実 研究 開始 までに 研究計 画提案 書を提 出 してい Topレ ベル の教 員層 砺究叢 随書 の認 定 研究 計画書 の 複 数教員 による審査 中間審 査を受 ける 中間 審査会 申闘審 査に轟ける謬価 最 終審 査会 最終 審査 を受 ける 種 々の分野 からの 学 生の 受け入れ 最整 審 査韮二ゐ珪る…睾舗 面接 による選 抜 接の 合穣を認定する考 を 規建 講 義 の階層 化 図12:目 標 の 分 解 と規 則 要 求(4) 25

(32)

・Topレ ベルの教員層

●研究計画書の複数教員 による審査

一 研究計画書 を認定する者 を規定

・ 中間審査会

一 学生 は研究の途 中で中間審査 を受 けている

一 中間審査における評価 をす る者 を規定

・最終審査会

一 学生は研究の最後 に最終審査 を受けている

一 最終審査 における評価 をする者 を規定

修士研 究における先端 性の維持 のために、最先端設備の充実、Topレ ベル の教員層 、研

究計画書 の複数員 による審査、研究 について中間、最終の二回の審査を行 う、 といったサ

ブゴールを設定 している。

規範 の機能 との対応 は以下 のよ うになる。

・研究計画書 を認 定す る者 を規 定

権限規範

主体

主指導教員

権限内容 研究計画 の内容が十分で ある、 と主指導教員 の立場か ら認定

権限規範

主体

副指導教員

権限内容 研究計画 の内容が十分 である、 と副指導教員 の立場か ら認定

権限規範

主体

副テーマ指導教員

権限内容 研究計画 の内容が十分 である、 と副テーマ指導教員 の立場か ら認 定

・ 中間審査にお ける評価 をす る者 を規定

権 限規範

主体

修士論文審査員

権 限内容 中間審査にお ける評価

・最終審査 にお ける評価 をす る者 を規定

(33)

戸 権 限 規 範 主 体 修 士 論 文 審 査 員 権 限 内 容 最 終 審 査 に お け る 評 価 4.2.5種 々 の 分 野 か ら の 学 生 の 受 け 入 れ こ の ゴ ー ル の 展 開 は 以 下 の よ うに な る(ゴ ー ル 木 は 図12)。 ● 面 接 に よ る選 抜 一 面 接 の 合 格 を 認 定 す る 者 を 規 定 ・ 講 義 の 階 層 化 一 導 入 講 義 の 開 講 一 基 幹 講 義 の 開 講 一 専 門 講 義 の 開 講 一 先 端 講 義 の 開 講 種 々 の 分 野 か ら の 学 生 の 受 け 入 れ の た め に 、 筆 記 試 験 で は な く 、 面 接 に よ る選 抜 を行 う。 ま た 、 初 歩 的 な も の か ら順 序 良 く知 識 を得 られ る よ うにす る た め に 、 講 義 の 階 層 化 を 行 う。 規 範 の 機 能 と の 対 応 は 以 下 の よ うに な る 。 ・ 面 接 の 合 格 を認 定 す る 者 を規 定 権 限 規 範 主 体 面 接 担 当 教 員 権 限 内 容 面 接 の 合 格 を認 定

(34)

騨 5デ ー タ ベ ー ス 利 用 例 デ ー タベ ー ス 管 理 ソ フ トで あ るMicrosoftAccess[9]を 用 い て 、3節 で 設 計 した ス キ ー一 マ を 持 つ デ ー タベ ー ス を 作 成 し た 。 本 節 で は 、4節 で 設 計 した 履 修 規 則 に つ い て 、 デ ー タ ベ ー ス で 管 理 し た 例 を示 す 。 5.1MicrosoftAccess上 の リ レ ー シ ョ ン Accessで 作 成 し た テ ー ブ ル と リ レ ー シ ョ ン は 図13に な る 。 (属性 は 省 い て い る) 5.2ク エ リ Accessの クエ リ作 成 ウ ィ ザ ー ドを 用 い て 、 義 務 規 範 、 権 限 規 範 そ れ ぞ れ に 関 連 して い る規 則 要 求 、 及 び 、 そ の 上 位 の ゴ ー ル を 検 索 す る ク エ リ を 作 成 し た 。 5.2.1義 務 規 範 に 対 応 す る規 則 要 求 、

及 び上位の ゴール を検索するクエ リ

義 務 規 範 テ ー ブ ル か ら ゴー ル を 検 索 す る ク エ リは 以 下 の よ うな も の に な る 。 SELECT 義 務 規 範.主 体, 義 務 規 範.種 類, 義 務 規 範.行 為 内 容, 規 則 要 求.要 求 内 容, 業 務 目標.目 標 内 容, 業 務 目標.1.目 標 内 容, 業 務 目標 一2.目標 内 容 FROM 業 務 目標AS業 務 目標.2 RIGHTJOIN((業 務 目標AS業 務 目標.1 RIGHTJOIN((業 務 目標 INNERJOIN(((義 務 規 範 INNERJOIN[規 則 要 求 一義 務 規 範 リ ン ク1 0N義 務 規 範.義 務ID=[規 則 要 求 一義 務 規 範 リ ン ク].手 段) INNERJOIN規 則 要 求 ON[規 則 要 求 一義 務 規 範 リ ン ク].目 的=規 則 要 求.規 則 要 求ID) INNERJOIN[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク1 0N規 則 要 求.規 則 要 求ID=[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク].手 段)

(35)

[

テーブル

業務 目標

ー 一 2 1 * *

業務 目標一

規 則要 求

リンク

業務 目標 間リンク

* 1

]

[

規則 要求

テーブル

1 1 * *

規 則要 求一

権 限規 範

リンク

*

規 則要 求一

義務 規範

リンク

* 1

権 限規範

テーブル

1 *

義務規範

テーブル

* 1 1

性 質決定規 範

テーブル

図13:MicrosoftAccess上 の テ ー ブ ル と リ レ ー シ ョ ン

(36)

ON業 務 目標.要 求ID=[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク].目 的) LEFTJOIN業 務 要 求 間 リ ン ク ON業 務 目標.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.手 段) ON業 務 目 標 一1.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.目 的) LEFTJOIN業 務 要 求 間 リ ン クAS業 務 要 求 間 リ ン ク.1 0N業 務 目 標.1.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.1.手 段) ON業 務 目標.2.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.1.目 的; 5.2.2権 限 規 範 に 対 応 す る規 則 要 求 、 及 び 上 位 の ゴ ー ル を 検 索 す る ク エ リ 権 限 規 範 か ら ゴ ー ル を 検 索 す る ク エ リは 以 下 の よ うな も の に な る。 SELECT 権 限 規 範.主 体, 権 限 規 範.権 限 内 容, 規 則 要 求.要 求 内 容, 業 務 目標.目 標 内 容, 業 務 目標.1.目 標 内 容, 業 務 目標 一2.目標 内 容 FROM 業 務 目標AS業 務 目標 一2 RIGHTJOIN((業 務 目標AS業 務 目標.1 RIGHTJOIN((業 務 目標 INNERJOIN(((権 限 規 範 INNERJOIN[規 則 要 求 権 限 規 範 リ ン ク1 0N権 限 規 範.権 限ID=[規 則 要 求 一権 限 規 範 リ ン ク].手 段) INNERJOIN規 則 要 求 ON[規 則 要 求 一権 限 規 範 リン ク】.目的=規 則 要 求.規 則 要 求ID) INNERJOIN[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク 】 ON規 則 要 求.規 則 要 求ID=[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク].手 段) ON業 務 目標.要 求ID=[業 務 目標 一規 則 要 求 リ ン ク].目 的) LEFTJOIN業 務 要 求 問 リン ク ON業 務 目標.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.手 段) ON業 務 目標.1.要 求ID=業 務 要 求 間 リ ン ク.目 的) LEFTJOIN業 務 要 求 間 リ ン クAS業 務 要 求 問 リ ン ク ー1 0N業 務 目標 一1.要求ID=業 務 要 求 問 リ ン ク.1.手 段) ON業 務 目標 一2.要求ID=業 務 要 求 問 リ ン ク_1.目 的;

(37)

5.3検 索 例 ク エ リに よ っ て 、 例 え ば 以 下 の 情 報 を 検 索 す る こ とが で き た 。

主体

博士前期課程学生

義務様相 命令

行為内容 導入 ・専 門 ・基幹講義科 目か ら4分 野以上の修得

要求内容 学生は修 了までに4分 野以上 を修得 してい る

目標内容 特定の分野 に偏 らず、バ ランス の取れた総合力 を養成す る

目標内容 多眼的人材 の育成

これ は 、 以 下 の よ うな 意 味 に な る。 「[博士 前 期 課 程 学 生]に は 、[導 入 ・専 門 ・基 幹 講 義 科 目 か ら4分 野 以 上 の 修 得]を す る こ と が[命 令]さ れ て い る が 、 こ れ は 、[学 生 は 修 了 ま で に4分 野 以 上 を 修 得 して い る]と い う要 求 の た め で あ る。 ま た 、 こ の 要 求 は 、[特 定 の 分 野 に 偏 らず 、 バ ラ ン ス の 取 れ た 総 合 力 を要 請 す る]と い う 目標 を 実 現 す る た め で あ り、 更 に これ は 、[多 眼 的 人 材 の 育 成]と い う 目標 を 実 現 す る た め で あ る」

主体

副指導教員

権限内容 研 究計画書の内容 が十分である、 と副指 導教員の立場か ら認定

要求内容 研究計画書 を認 定す る者 を規定

目標内容 研究計画書 の複数教員 による審査

目標内容 高度の専門知識を体得 した人材 の育成

目標内容 修了生の品質保証

これ は 、 以 下 の よ うな 意 味 に な る。 「[副指 導 教 員]に は 、[研 究 計 画 書 の 内 容 が 十 分 で あ る 、 と副 指 導 教 員 の 立 場 か ら認 定] をす る 権 限 が 付 与 され て い る が 、 これ は 、[研 究 計 画 書 を認 定 す る者 を 規 定]と い う要 求 の た め で あ る。 ま た 、 こ の 要 求 は 、[研 究 計 画 書 の 複 数 教 員 に よ る 審 査]と い う 目標 を実 現 す る た め で あ り、 これ は 、[多 眼 的 人 材 の 育 成]と い う 目標 を 実 現 す る た め で あ り、 更 に こ れ は 、[修 了 生 の 品 質 保 証1と い う 目標 を 実 現 す る た め で あ る 」

(38)

6評

5節 よ り、 義 務 と され て い る行 為 、 ま た は 、 人 に 付 与 され て い る権 限 に つ い て 、 そ の 制 定 目的 を 質 問 され た 場 合 に 、 デ ー タ ベ ー ス か ら、元 とな っ て い る ゴ ー ル を 検 索 す る こ と が 可 能 で あ る こ とが 確 か め られ た 。 こ の ゴ ー ル の 情 報 を利 用 す れ ば 、 規 則 に 従 う者 や 規 則 を検 討 ・変 更 す る者 か らの 質 問 の 一 部 に 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム が 回 答 す る こ と が で き る。 ま た 、 他 の 質 問 と して 、 1.あ る 行 為 が 義 務 と され て い る が 、 科 され る の か? 2.規 則 が 変 更 さ れ た が 、 そ れ を遂 行 しな か っ た 場 合 は 、 どの よ うな 制 裁 が そ れ に よ っ て ど の よ うな 目標 に 影 響 が 出 た の か? とい っ た も の が 考 え られ る。 1に 関 して は 、 デ ー タ ベ ー ス を 利 用 して 、 一 部 答 え る こ と が 出 来 る。 例 え ば 、 設 計 した JAISTの 履 修 規 則 に お い て 、 人 物 カ テ ゴ リ 「主 テ ー マ 開 始 要 件 を 満 た して い な い 学 生 」 に は 「主 テ ー マ を 開 始 す る こ と」 を 「禁 止 」 し て お り、 ま た そ の人 物 カ テ ゴ リは 、 「4分野6 科 目以 上 の 修 得 、 研 究 計 画 提 案 書 の 提 出 、 副 テ ー マ の 終 了 の い ず れ か を 遂 行 して い な い 」 と い う条 件 に な っ て い る。 現 時 点 で は 、 性 質 決 定 規 範 の 内 容 は テ キ ス トで 書 か れ て い る だ け の も の で あ る た め 、 質 問 に 答 え る た め に は 、 デ ー タベ ー ス を利 用 す るLaw-Defined情 報 シ ス テ ム で パ タ ー ンマ ッチ ン グ な ど の 操 作 をす る必 要 が あ る。 1に 関 して 、 規 範 間 の 因 果 関 係 の 情 報 を管 理 で き る よ うに す る こ とで 、 よ り広 範 な 質 問 に 対 応 す る こ とが 可 能 で あ る と 考 え られ る 。 2の 質 問 に は 、 ま だ 答 え る こ と が で き な い 。 これ は 、本 研 究 の デ ー タベ ー ス の 設 計 で は 、 規 則 の 制 定 者 か らの 入 力 の み を 考 え て い た た め で あ る。 質 問 に 答 え る た め に は 、 規 則 が 変 更 され た 場 合 に も、 変 更 し た 者 が 、 変 更 理 由や 、影 響 が 出 た 目標 な ど の 情 報 を 管 理 で き る よ うに す る 必 要 が あ る。 ま た 、 よ り高 度 な 質 問 と し て 、 ・ あ る 行 為 を 一 定 の カ テ ゴ リ の 人 物 に 命 令 し て い る が 、 ど の 程 度 困 難 で あ る の か? ・ ま た は 、 主 体 に と っ て 、 あ る の か? どれ く ら い 避 け よ う とす る そ れ は 行 為 の 主 体 に と っ て 、 (や りた く な い と思 う)

行為 で

・ 義 務 違 反 に対 して 制 裁 を科 して い る が 、

その制裁 は妥 当であるのか?

と い っ た も の も 考 え られ る。 これ らに は 、規 則 を施 行 した 後 の 実 績 デ ー タ を デ ー タ ベ ー ス で 管 理 で き る よ う に す る こ と で 、 回 答 で き る。 例 え ば 、 義 務 規 範 に 、 困 難 な 度 合 い 、避 け よ う とす る 度 合 い な ど を パ ラ メ タ と して 付 加 す る 、 とい っ た 方 法 が 考 え られ る 。

(39)

7今

後の課 題

次 の 課 題 が 残 され た 。 規 範 とLaw-Defined情 報 シ ス テ ム の 機 能 要 求 との 対 応 本 研 究 で 表 現 した 規 則 を 、Law-Defined情 報 シ ス テ ム の 仕 様 と し て 利 用 す る た め に 、 規 範 と機 能 要 求 と の 対 応 を検 討 す る必 要 が あ る。 義 務 規 範 と の 対 応 と して は 、 例 え ば 、 命 令 され て い る行 為 に つ い て 「こ の 行 為 は 既 に 遂 行 し て い る か を確 認 す る 」 と い う機 能 要 求 と対 応 させ る 、 と い っ た も の が 考 え られ る。 ま た は 、 権 限 規 範 と の 対 応 と して は 、 あ る 行 為 の 遂 行 を認 定 す る権 限 に つ い て 「行 為 の 遂 行 を認 定 した こ と を入 力 す る 」 「認 定 す る権 限 の な い者 に は 入 力 させ な い 」 と い っ た 機 能 要 求 と対 応 させ る 、 と い っ た も の が 考 え ら れ る 。 因 果 関 係 の 表 現 命 令 さ れ て い る 行 為 を 遂 行 しな か っ た 場 合 や 、 禁 止 さ れ て い る 行 為 を し た 場 合 に 、 ど の よ うサ ン ク シ ョ ン が 科 され る か 、 とい っ た こ と を調 べ る こ とが で き る よ うに 、 規 範 間 の 因 果 関 係 を表 現 す る 方 針 に つ い て ま と め る 必 要 が あ る。 法 理 論 に よ る と、 因 果 関係 に つ い て は 、 「事 実 と事 実 の 間 に 関 連 が あ る 」 と い っ た 視 点 や 、 「あ る 規 範 が 適 用 され た こ と と、 そ れ に よ っ て 次 に適 用 され るべ き 規 範 が 決 定 され る こ と と の 間 に 関 連 が あ る 」 と い っ た 視 点 な ど か ら 、 捉 え る こ と が で き る。 ど の よ う な 表 現 を 用 い る か は 検 討 を 要 す る。 規 則 の 検 討 に 有 効 と な る 情 報 の 付 加6節 で 述 べ た とお り、 質 問 と して 、 「あ る 行 為 に つ い て 、 どの 程 度 遂 行 困 難 で あ る の か?」 「義 務 違 反 を し た 場 合 の 制 裁 は 有 効 で あ る の か?」 と い っ た 質 問 に 答 え る た め に 、 行 為 の 困 難 の 度 合 い や 、 制 裁 の 有 効 性 な ど の 情 報 を デ ー タ ベ ー ス で 管 理 で き る よ うに す る こ と は 有 用 で あ る と考 え られ る。 変 更 管 理 規 則 に 関 す る 質 問 と して 、 「規 則 が 変 更 され た が 、 そ れ は どの よ うな 理 由 に よ っ て な の か?」 「変 更 され た 規 則 に つ い て 、 ど の よ うな 目標 に 影 響 が 出 た の か?」 と い っ た 質 問 に 答 え る た め に 、 規 則 が 変 更 され た 場 合 に 、 ど の よ うな 変 更 が あ った か 、 ま た は 、 な ぜ 変 更 され た の か 、 と い っ た 情 報 を デ ー タベ0ス で 管 理 す る こ とが で き る よ うに す る 必 要 が あ る。

(40)

....

8ま

と め

本 研 究 は 、 規 則 の 制 定 目的 と規 則 、 そ れ ぞ れ の 対 応 を表 現 す る方 法 につ い て 、 検 討 ・実 践 し、 そ の 情 報 を デ ー タ ベ ー ス で 管 理 す る こ と を 課 題 と した 。 こ れ に よ っ て 、 規 則 を 仕 様 とす る情 報 シ ス テ ム の 複 数 の 利 害 関 係 者 が 持 つ 質 問 に 、 デ ー タ ベ ー ス を利 用 す る こ と で 、 シ ス テ ム 自身 が 答 え る 、 と い う環 境 を 一 部 作 る こ と を 目指 し た 。 規 則 の 制 定 目的 の 表 現 は 、 ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 に お け る ゴ ー ル 木 を 用 い た 。 ま た 、 規 則 の 表 現 に は 法 理 論 を用 い た 。 ゴー ル を 分 解 し、 具 体 的 な 規 則 を導 き 出す こ と、 及 び 、 法 理 論 に よ る 規 範 の 分 類 は 、 規 則 の 設 計 に お い て 有 用 で あ る こ と を示 した 。 ま た 、規 則 を 導 出 した 過 程 の 情 報 を 管 理 す る こ と は 、 質 問 に 回 答 す る 際 に 有 効 で あ る こ と を 示 し た 。

(41)

騨 参 考 文 献 [1]片 山 卓 也:"検 証 進 化 可 能 電 子 社 会 一情 報 科 学 に よ る安 心 な 電 子 社 会 の 実 現 一",特集21 世 紀 卓 越 した 情 報 研 究 拠 点 プ ロ グ ラ ム の 目指 す 研 究(後 編),情 報 処 理 電 子,Vol.46 No.5,pp.516-521,2005. [21落 水 浩 一 郎:"ソ フ ト ウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ に 関 す る 基 礎 考 察" [3]落 水 浩 一 郎:"ソ フ ト ウ ェ ア ア カ ウ ン タ ビ リ テ ィ の 定 義 に つ い て",電 子 情 報 通 信 学 会 ソ フ ト ウ ェ ア サ イ エ ン ス 研 究 会,信 学 技 報SS2006-33,pp.49-54,2006.08. [4]T.Eckhoff,N.K.Sundby:法 シ ス テ ム,ミ ネ ル ヴ ァ 書 房 [5】PericlesLoucopoulos,VassilosKarakostas:要 求 定 義 工 学 入 門,共 立 出 版 株 式 会 社 (3章 で 目 的 ・ 目 標 分 析 と し て ゴ ー ル 指 向 に 関 す る こ と が 書 か れ て い る) [6]山 本 修 一 郎:要 求 工 学, http://www.bcm.co.jp/site/youkyu/index.html (ゴ ー ル 分 析 に 関 す る 項 目 が あ る) [7]海 谷 治 彦:ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 法, http://ka,iya.cs.shinshu-u.ac.jp/2004/gora/ (配 布 資 料 に ゴ ー ル 指 向 要 求 分 析 の 説 明 が あ る) [8]渡 部 洋 子:「 要 求 工 学 」 の エ ッ セ ン ス を 吸 収 す る, http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20051020/223121/ [9]Microsoft:Access, http://office.microsoft.com/ja-jp/access/default.aspx

参照

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