• 検索結果がありません。

     冠 動 脈 バ イ パ ス 術 後 の 心 機 能 改 善 の 予 測)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "     冠 動 脈 バ イ パ ス 術 後 の 心 機 能 改 善 の 予 測)"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

博 士 ( 医 学 ) 川 畑    恵

     学位論文題名

  Prediction of functional recovery after coronary bypass surgery uslngquantitatiVegatedmyOCardia     perfuSionSPECT

     (定量的心拍同期SPECT を用いた,

     冠 動 脈 バ イ パ ス 術 後 の 心 機 能 改 善 の 予 測)

学位論文内容の要旨

安静時のTc−99m tetrofosniinの心筋血流画像を用いた心筋viabilityの評価は、11−201 TIC1の画像やF‑18

fluorodeoxyglucose positron emlssl曲tomoダaphy(FDGPEDと同様の結果を得ることができるとされている。

現在 は、定 量的心拍 同期SPECT (QGS)を用 いて、血 流と局 所の機 能を同時に解析することが可能である。

そこで 、本研 究は、QGSにより 自動的 に算出 される局 所指標 である血流(%uptake)、壁運動(wM)、壁厚変

化率(WT)の、冠 動脈パ イバス 術後の 壁運動の改善の予測における有用性を検討した。

対象は 冠動脈 バイバ ス術を 予定さ れた患 者56名( 男性38名 、女性18名)。 平均年 齢は65歳 であった。

心筋梗 塞の既 往を有 する症例 が37例 含まれて いた。Tc‑99m tetrofosminを用いた安静時心拍同期SPECTを

冠動脈 バイバ ス術前 と術後3ケ月に行った。

解析は左室心筋を9領域に分割して行った。中隔は、解析の対象から除外した。各領域のo/ouptake、WM、

WTはQく掩 を用い て自動 的に算 出した 。また 、各領域 のwall motion scoreをQGSのシネ・モニドを用いて

視覚的に判定し、4段階評価した(0: normalー3:akinesia)。このうち、術前の壁運動の低下が著しく、且つ

バ イバス グラフ トが開 存して いた77領 域(wall motion scoreが2と3の領域)について術後の壁運動の変化

を検 討した 。術後の壁運動改善は、wall motlonscoreが1以上改善することと定義した。

77領 域のう ち、56領 域で術 後に壁 運動が 改善し 、21領域 では改 善しなかった。%uptakeの壁運動改善予

‑ 542

(2)

測の ROC曲 線のArea under the curve (AUC)は0.77であ った 。WTのAUCは0.92で 、%uptakeに比べて有 意 に 高 か っ た 。 WMのAUCは0.60で、%uptake、WTに 比べ て、 有意 に低 か った 。

それそれのROC曲線から求めたれる最適なcutoff値は、%uptakeが50%、WTが10%、WMが1.5mmで

あった。これらのcutoff値を用いてf析すると、o/ouptakeのsensitivityは86%、specificityは67%であった。

WTのsensitivity. specificityはそれそれ95%、81%で、'70uptakeに比べて、有意ではなぃが、高い傾向を示 した 。 WMは 、そ れ それ75%、43%で、%uptake、WTに 比べ て、 有意 に 低か った 。

wrは、壁厚と心筋への薬剤の 集積のカウントの変化から 算出される。病理学的に、心 筋の壁厚とviable な心筋の量は相関 するとされている。また、カ ウントの変化は、相対的な値であるために、o/ouptakeに比 べて 吸収 やノ イズの 影響を受けにくい。そのため 、wrはo/ouptakeに比べて、 術後の壁運動改善の予測に より 有 用で あっ たと 考え ら れた 。WMの低下は、 虚血の領域と壊死瘢痕の領域 の双方で起こりうる。その ため 、術 後の 変 化の 予測 にWMは有 用ではなかっ たと考えられた。

以上 からQGSで求められる 壁厚変化率の指標は、血流 や壁運動の指標よりも有用で あり、壁厚変化率が 保たれて いる領域は、血流が低下して いても、冠動脈バイバス術 後に壁運動が改善する可能性があること が示唆された。

543

(3)

学位論文審査の要旨

     ゛   学位論文題名

  Prediction of functional recovery after coronary bypass surgery uslngquantitatiVegatedmyOCardia     perf ・usionSPECT

. ( 定量 的心 拍同期 . SPECT を用 いた , 冠動脈/ ヾイパス術後の心機能改善の予測)

  安静時のTc‑99m tetrofosminの心筋血流画像を用いた心筋viabilityの評価は、Tl‑201 TIC1の画像やF―18 fluorodeoxyglucose positron emlssion tomography (FDG PET)と同様の結果を得ることができるとされている。

現 在は、 定量的 心拍同 期SPECT (QGS)を 用いて 、血流 と局所 の機能 を同時 に解析することが可能である。

そ こで、 本研究 は、QGSに より自 動的に 算出さ れる局 所指標である血流('/ouptake)、壁運動(WND、壁厚変 化 率(WT)の 、 冠 動 脈 バ イ バ ス 術 後 の 壁 運 動 の 改 善 の 予 測 に お け る 有 用 性 を 検 討 し た 。   対象は 冠動脈バ イパス 術を予定された患者56名(男性38名、女性18名)。Tc−99m tetrofosminを用いた 安静時心拍同期SPECTを冠動脈バイバス術前と術後3ケ月に行った。

  解 析 は左 室 心 筋 を9領 域に 分 割 し て行 っ た 。 各領 域 の%uptake、WM、WTはQGSを 用いて 自動的 に算出 し た。また、各領域のwall motion scoreをQGSのシネ・モードを用いて視覚的に判定し、4段階評価した(0:

normal―3:akinesia)。このうち、術前の壁運動の低下が著しく、且つバイバスグラフトが開存していた77 領 域(wall motion scoreが2と3の領域 )につい て術後 の壁運動の変化を検討した。術後の壁運動改善は、

wall motion scoreが1以上改善することと定義した。  .

  77領域の うち、56領域で 術後に壁運動が改善し、21領域では改善しなかった。o/ouptakeの壁運動改善予 測 のROC曲 線 のArea under the curve (AUC)は0.77であ っ た 。WTのAUCは0.92で 、%uptakeに比 べて有 意に高かった。WMのAUCは0.60で、%uptake、WTに比べて、有意に低かった。

  そ れ それ のROC曲 線か ら 求 め たれ る 最 適 なcutoff値 は 、%uptakeが500'/o、WTが10%¥ WMが1.5mmで あった。これらのcutoff値を用いて解析すると、%uptakeのsensitivityは86%、specificityは67%であった。

544 ‑

男 秀

顕 良

和 慶

   

宮 安

北 玉

(4)

WTのsensitivityヽspecifi・cityはそれそれ95%、81%で、%uptakeに比べて、有意ではないが、高い傾向を示 し た 。WMは 、 そ れ そ れ75%、 43% で 、 o/ouptake、WTに 比 べ て 、 有 意 に 低 か っ た 。   WTは 、壁 厚と 心筋 への 薬 剤の 集積 のカ ウン ト の変化から算出され る。心筋の壁厚とviableな 心筋の量 は相 関 する とさ れて いる 。また、カウン トの変化は、相対的な値で あるために、%uptakeに比べ て吸収や ノイ ズ の影 響を 受け にく い。そのため、wrはo/ouptakeに比べて、術 後の壁運動改善の予測によ り有用で あっ た と考 えら れた 。WMの 低下 は、 虚血 の領 域 と壊死瘢痕の領域の 双方で起こりうる。そのた め、術後 の変化の予測にWMは 有用ではなかったと考えら れた。

  以 上 からQGSで 求 めら れる壁厚変化率 の指標は、血流や壁運動の指 標よりも有用であり、壁厚 変化率が 保たれている 領域は、血流が低下してい ても、冠動脈バイバス術後に 壁運動が改善する可能性が あること が示唆された。

  発表後、副査安田 教授から現在のviability判 定のゴールドスタンダード である11ciの画像との比較、今 後のTc・99m心筋血 流製剤のviability判定にお ける位置付けについて、副査北畠教授からドブタミン負荷エ コーとの比較、パイ パスの閉塞した領域での壁運動改善の有無について、主査宮坂教授からwall thickening の算出方法について 、血流とwall thickeningの 核医学的な相違について、副査玉木教授から他のviability の検 査 で用 いら れて いるMRIやエ コ ー、CTと の相 違について、今後 の核医学検査によるviability評価の 将来性につい て質問がなされた。これら に対し申請者は、今回の結果 と過去の文献を引用し、概 ね適切に 回答した。

  この論文は、心筋viabilityの判定において、Tc一99m心筋血流製剤による画像を心拍同期させて撮像し求 められる局所の指標 であるwall thickeningが、 従来用いられてきた血流の 指標よりも有用であることを明 らかにした点で高く 評価され、審査員一同tよ、 これらの成果を高く評価し 、大学院過程における研鑽や取 得 単 位 な ど も 併 せ 申 請 者 が 博 士 ( 医 学 ) の 学 位を 受け るの に 十分 な資 格を 有す る もの と判 定し た 。

545

参照

関連したドキュメント

2 に示す

Increase TOA groupsignificantdifferenceDecrease TOA groupsignificantdifference (Pre) (Post)

[r]

[r]

[r]

[r]

Well to Tank は生産(採掘)、輸送、製造(精製)時の CO 2 排出量、Tank to Wheel は燃焼時 の CO

入院後経過 ;下肢痛,皮膚の網状皮斑,末梢動 脈触知可能より Bl ue Toe症候群と診断しプロス タグランジン製剤の静脈内投与を開始した.第