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図 1: 操作法の概要 2. この製品の使用法 2. 1 実験開始前に サンプル材料 細胞培地またはセルフリーの培養上澄 アッセイ用の試薬は細胞にダ メージを与えないので 直接細胞培養プレートに加えることができます サンプルを直接試験しないときは LDH 活性の測定の前に 250 g の遠心で 細胞

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1. 製品内容 試験回数  Cat. No. 4 744 926は96ウェルプレートで400回、384ウェルプレート で600回  Cat. No. 4 744 934は96ウェルプレートで2000回、384ウェルプレー トで8000回 キット内容 ボトル ラベル 内容 / 機能 A) Cat. No. 4744926 400回 B) Cat. No. 4744934 2000回   青キャップ 触媒 ・A) ボトル、凍結乾燥、安定化 B) 5ボトル、凍結乾燥、安定化 ・ジアフォラーゼ /NAD +ミクスチャー ・反応混合液用触媒 2 赤キャップ 色素溶液 ・A) ボトル、45 ml B) 5ボトル、各45 ml ・ヨードテトラゾリウム クロライド(NT) と乳酸ナトリウム ・色素反応混合液 3 白キャップ 溶解液 ・A) ボトル、3 ml B) 5ボトル、各3 ml ・細胞溶解用、調製済み 4 緑キャップ 停止液 ・A) ボトル、25 ml B) 5ボトル、各25 ml ・LDH 反応停止用、調製済み 保存と安定性  キットは-5 ~-20℃でラベルに示される期限まで安定です。 キット構成品の安定性  凍結乾燥品(ボトル)は2 ~ 8℃で安定です。  再懸濁した触媒溶液、色素溶液(ボトル2)、溶解液(ボトル3)と停止 液(ボトル4)の安定性は以下の通りです: ・2 ~ 8℃で4週間 ・5℃~ 20℃で2日間 ・長期保存(3ヶ月まで)は、凍結保存してください。 ・3回までの凍結融解は性能に顕著な影響を与えません。しかしなが らボトル2の色素溶液に沈殿が見られたときには、37℃で少なくと も時間、溶液を振とうします。それでも残る沈殿は性能に影響し ません。製品の凍結により沈殿が生じますので、凍結融解を繰り返 すことは避けてください。 追加の器具と必要な試薬 ・37℃インキュベーター ・マイクロプレート(ELSA)リーダー →490-492nm で測定ができること。リファレンス波長を使用する場合 は、600nm 以上のリファレンスフィルターを選んでください。 ・顕微鏡 ・ヘモサイトメーター ・マルチチャンネルピペッター(00μl) ・滅菌ピペットチップ ・細胞介在性の溶解測定や細胞毒性を持つ成分の分析には、滅菌済み

細胞傷害性検出キット

plus

(LDH) 

Cytotoxicity Detection Kit

plus

(LDH)

傷害を受けた細胞の細胞質から放出された、乳酸脱水素酵素(LDH)活性の測定に基づく、細胞死と細胞溶解のハイスループット比色定量法で す。

Cat. No. 4 744 926 96ウェルプレートで 400回 / 384ウェルプレートで1600回

Cat. No. 4 744 934 96ウェルプレートで2000回 / 384ウェルプレートで8000回

Ver. 5.0

で組織培養グレードの96ウェルあるいは384ウェルのマイクロプレ ート ・アッセイ培地(%の FCS あるいは%のウシ血清アルブミンを含む 培地など) →ヒトや動物血清は様々な量の LDH を含んでおり、バックグランド の上昇の原因となります。それゆえ、アッセイの感度を増加させる ためには、低濃度の血清か%のウシ血清アルブミンの存在下で測 定を行います。 ・LDH スタンダード溶液(0.05 U/ml、セクション2.を参照) →相対的な細胞傷害性の率や吸光度ではなく、U/ml での放出 LDH 活性を計算する場合には、リファレンススタンダードとして適切な LDH 調製品を使用してください。 →アッセイ培地と LDH スタンダードはキットに含まれませんが、他 の必要なすべての試薬が含まれます。 アプリケーション 細胞傷害性検出キットplusは、損傷を受けた細胞から放出された LDH 活性を測定することに基づき、細胞傷害性 / 溶解性を定量する ための正確で迅速、簡便な比色定量法です。本キットは96ウェルや 384ウェルフォーマットのハイスループットな定量に最適です。細胞 膜の損傷を起こした様々なin vitro 細胞システムに使用できます。 このアッセイはまた、増殖アッセイの最終で存在する細胞の総数を 測定するためにも使用できます。 アプリケーションの例: ・食品、化粧品、医薬品企業での環境および医学的研究における化学 品の潜在的な細胞傷害性の測定 ・メディエーターを介した細胞溶解性の測定 ・細胞傷害性 T リンパ球(CTL)やナチュラルキラー(NK)細胞、リン フォカイン活性化キラー(LAK)細胞、単球により誘導された細胞 傷害性の検出と定量 → LDH 放出アッセイと[5Cr]放出アッセイは、NK 細胞を含むマウ スやヒトの様々なエフェクター・標的細胞システムにおける細胞介 在性細胞傷害性のモニターに使用した時、良い相関を見せます。 ・抗体介在性の細胞傷害(ADCC)と補体介在性細胞傷害性の測定 ・バイオリアクター中の細胞死の測定 →培養培地中へ放出された細胞質 LDH 酵素活性を測定することで、 バイオリアクターでの培養間の細胞死を正確に評価します。 アッセイ時間 標準的なアッセイ時間:5分間 最長のアッセイ時間:低細胞数(00個 / ウェル以下)で30分間まで

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図1: 操作法の概要 2. この製品の使用法 2. 1 実験開始前に サンプル材料 細胞培地またはセルフリーの培養上澄。アッセイ用の試薬は細胞にダ メージを与えないので、直接細胞培養プレートに加えることができます。 サンプルを直接試験しないときは、LDH 活性の測定の前に、250× g の遠心で、細胞を除去します。 →遠心後、セルフリーの培養上澄は2~8℃で数日間、LDH 活性の損 失なく保存することができます。 ワーキング溶液の調製 内  容 再溶解 / 調製 保存と安定性 触 媒( ボ ト ル、 青 キ ャップ) 凍結乾燥品を ml の再蒸留 水に溶解し、十分に混合し ます。 ・2~8℃で4週間 ・5℃~ 20℃で2日間 ・-5~-25℃で3ヶ月間 は安定 反 応 混 合 液 00テスト用:使用前に250μl の再懸濁したボトル溶液に .25 ml のボトル2溶液を加 え混合します。 400テスト用:使用前にボト ル2溶液の全量(45 ml)に、 ml の再懸濁したボトル溶液 を加え混合します。 ボトル2の色素溶液に沈殿が 見られたときには、37℃で少 なくとも時間、溶液を振とう します。それでも残る沈殿は 性能に影響しません。 製品の凍結により沈殿が生じ ますので、凍結融解を繰り返 使用直前に調製します。反 応混合液は保存できませ ん。 コントロール  細胞傷害性の割合を計算するために、各実験ステップで以下の3種 類のコントロールを加えてください: ・バックグランドコントロール:アッセイ培地中に含まれる LDH 活 性を測定します。 →このコントロールで得られる吸光度を、他のすべての吸光度から引 き算します。 ・低コントロール:未処理の正常細胞から放出される LDH 活性を測 定します(自発的な LDH 放出)。 ・高コントロール:細胞中の放出可能な LDH 活性を測定します(最 大 LDH 放出)。 →このコントロールを行うとき、最大 LDH 放出を正確に推測するた めに正しい時間でサンプルに溶解試薬を加えなければなりません。 コントロール細胞は細胞毒性を持つ成分に曝露されている間も増殖 していますので、曝露のはじめにライシス溶液を加えたとき、トー タルの LDH を低く見積もることになります。また、37℃での LDH の半減期は約9時間なので、曝露のはじめにライシス溶液を加えた とき、高コントロール中の LDH 活性は大きく低下します。それゆ え、高コントロールへの溶解試薬の添加は常に曝露期間の最後にし ます。 以下の(オプションの)2種類のコントロールが有用です: ・物質コントロール :試験基質に含まれる LDH 活性を測定します。 細胞介在性細胞傷害性のアッセイにおいて、このコントロールはエ フェクター細胞から放出される LDH 活性に関する情報を提供しま す(エフェクター細胞コントロール)。(セクション3.3を参照) ・物質コントロール :試験物質それ自身が LDH 活性測定に干渉す るかどうかを測定します このコントロールを行うために:光学的に透明な96ウェルプレート中 の各コントロールサンプル(三重測定)に、試験物質を含む50μl の アッセイ培地を添加します。次に、50μl/ ウェルの LDH スタンダ ード溶液(0.05 U/ml)を加えます。最後に、00μl/ ウェルの反応混 合液を加えます。 表1:コントロールの概要 ウェ ル の 内容 バックグ ランドコ ントロー ル 低コント ロール 高コント ロール 物質コン トロール I 物質コン トロール II 実験サン プル セルフリ ー培養培 地 00μl 50μl 50μl - - - 細胞 - 50μl 50μl - - 50μl 溶 解 バッ ファー - - 5μl - - - 培地で希 釈した試 験物質あ るいはエ フェ ク タ ー細胞 - - - 00μl 50μl 50μl LDH スタ ン ダー ド 溶液 - - - - 50μl - 細胞毒性物質への曝露の最後に添加します。 →バックグランド、低および高コントロールは各実験で行います。 コントロールによる計算 A. 細胞傷害性のパーセントを測定するために、三重測定サンプルと コントロールの平均吸光度を計算し、そこからバックグランドコン トロールから得られた吸光度を引き算します。次に、次式で計算し

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細胞傷害性(%)= 実測値-低コントロール ×00 高コントロール-低コントロール B. 細胞介在性の細胞傷害性のパーセントを測定するために、三重測 定サンプルとコントロールの平均吸光度を計算し、そこからバックグ ランドコントロールから得られた吸光度を引き算します。次に、次式 で得られた値を置き換えます: 細胞傷害性(%)= (エフェクター:標的細胞ミックス- エフェクター細胞コントロール)- 低コントロール ×00 高コントロール-低コントロール 2. 2 アッセイにおける至適な細胞濃度の測定 →異なる細胞タイプは異なる量の LDH を含んでいます。それゆえ、 それぞれの特殊な細胞タイプで常に初期実験を行い、適切な細胞濃 度を決定します。一般的に、この至適な細胞濃度は低コントロール と高コントロールの差異を最大にするようにし、この濃度を以下の 実験に使用します。 ほとんどの細胞株での至適細胞濃度は(0.25-)×04細胞 /00μl ア ッセイ(=(0.25-)×05細胞 /ml)です。 操作法(96ウェルプレート用) →この操作法を384ウェルプレートに適合させるためには、ステップ2 -4の00μ l/ ウェルの代わりに25μ l/ ウェルを使用します(ステッ プ2では25μ l のアッセイ培地を384ウェルプレートに加えます)。 操作法の概要は図1をご覧ください。 ステップ アクション  ・細胞をアッセイ培地で洗浄します。 ・アッセイ培地で細胞濃度を2×06個 / ウェルに調製し ます。 2 96ウェルプレートの各ウェルに00μl のアッセイ培地を 添加します。 3 ・マルチチャンネルピペットを用いて細胞の2倍希釈系 列を準備します。各希釈物を6ウェルずつ用意します。 注:希釈後は、各ウェルの最終容量は00μl でなければ なりません。バックグランドコントロールとして使用 する細胞を含まないウェルを少なくとも3ウェル用意 します。 ・各細胞希釈物に対して:  -低コントロールを3ウェル(自発的な LDH 放出)  -高コントロールを3ウェル(最大 LDH 放出) 注:各コントロールの概要は、セクション2.をご覧く ださい。 4 プレートをインキュベーター内でインキュベートします (37℃、5% CO2、湿度90%)。 注:ここでのインキュベーション時間は、最終のアッセ イで使用するインキュベーション時間と同じでなければ なりません。 5 ・ステップ3で指示された高コントロール細胞希釈物に 対して、5μ l の溶解液を加えます(384ウェルプレー トには.5μ l を加えます)。 ・更に5分間インキュベートします。 注:溶解中にプレートを振とうすることで、特に接着細 胞や細胞塊でのプロセスが早まります。 6 LDH 活性を測定するために、00μl の反応ミックス(用 時調製)を96ウェルプレートの各ウェルに加え、多い細 胞数の場合は5-0分間、低い細胞数(00個 / ウェルま で)の場合は30分間まで室温でインキュベートします (384ウェルプレートの場合は25μl/ ウェルの反応ミック スを使用します)。 注:このインキュベーションの間、プレートを遮光しま す((A)の図をご覧ください)。 7 ・50μl の停止溶液を96ウェルプレートの各ウェルに添 加します(384ウェルには2.5μl を使用します)。 ・プレートを0秒間振とうします((B)の図をご覧くだ さい)。 8 ELSA リーダーを使用して490あるいは492nm の吸光度 (フィルターに応じて)を測定します。 注:リファレンス波長は600nm 以上とします((C)の図 をご覧ください)。 9 アッセイにおける至適な細胞濃度を決定します(高コン トロールおよび低コントロールの差が最大となる濃度)。 結 果 図2:384および96ウェルプレート中での細胞数と、細胞傷害性検出キットplus で得られた492nm の吸光度との直線的相関関係。 U 937細胞を上記の通りにマイクロプレート中で希釈し、図に表示した 細胞濃度を得ます。その後の LDH 放出(コントロール)を測定するために 培地を加え、最大 LDH 放出活性(溶解)を測定するために溶解試薬を加え ます。LDH の反応は15分間行います。 グラフ A は384ウェルプレート、グラフ B は96ウェルプレートで得られ た値を示しています。384ウェルプレートでは100個以下 / ウェル、96 ウェルプレートでは500個以下 / ウェルの細胞からの LDH 放出を測定す ることができます。インキュベーションを長くすることでより感度を増 加させることができます。 細胞数と高コントロールでの LDH シグナル強度(溶解細胞からの最大 LDH 放出)には直線的相関関係があります。 図2A:384ウェルプレート 図2B:96ウェルプレート 2. 3 可溶性物質の細胞傷害性の測定 操作法(96ウェルプレート用) 注:この操作法を384ウェルプレートで行う場合、ステップ-3の細 胞とアッセイ培地を/4量とします(ステップにおいて、25μl の細胞 / ウェルで開始し2.5μl の培地に再懸濁します)。

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ステップ アクション  ・予備実験(セクション2.2)で決定した細胞濃度まで細 胞を増殖させます。 ・96ウェルプレートのウェル中に50μl の細胞懸濁液を 分注します。 注:実験条件を三重測定するための十分な細胞を含むウ ェルと、ステップ4に記載された2種類のコントロールの ためのウェルを準備します。 2 細胞をアッセイ培地で洗浄します。 3 ・実験の直前に、アッセイ培地中で試験物質(メディエ ーター、細胞溶解、細胞傷害性薬剤)の希釈系列を調 製するために、別のマイクロプレートを使用します。 ・50μ l の試験物質の希釈系列を、50μ l の細胞を含む ウェル(ステップで調製したマイクロプレート)に加 えます。 注:すべての実験は三重測定を行います。 4 同じプレート上で以下のコントロールの三重測定を行い ます コントロール 各ウェルに加えるもの バックグランドコントロー ル 00μl のアッセイ培地のみ 低コントロール 50μl の細胞懸濁液と50μl のアッセイ培地 高コントロール 50μl の細胞懸濁液と50μl のアッセイ培地 物質コントロール  50μl の試験物質(実験で用 いる最高の濃度)と50μl の アッセイ培地 物質コントロール  50μl の試験物質(実験で用 いる最高の濃度)と50μl の LDH スタンダード溶液 注:各コントロールの目的はセクション2.を参照して ください。 5 細胞をインキュベーター内でインキュベートします(37 ℃、5% CO2、湿度90%)。 注:実験により、適切なインキュベーション時間は2- 24時間です。 6 ・高コントロールサンプル(ステップ4より)を含む各 ウェルに、5μ l の溶解液を加えます(384ウェルには .5μ l/ ウェル)。 ・更に5分インキュベートします。 注:プレートの振とうは溶解のプロセスを促進します。 7 LDH 活性を測定するために、00μl の反応混合液(用時 調製)を96ウェルプレートの各ウェルに加え、室温で30 分間までインキュベートします(図A 参照)(384ウェル プレートには25μl 加えます)。 注:インキュベーションの間、プレートを遮光します。 8 ・50μ l の停止溶液を96ウェルプレートの各ウェルに加 えます(図B 参照)(384ウェルプレートには2.5μ l 加 えます)。 ・プレートを0秒間振とうします。 9 490nm か492nm(リーダーのフィルターによる)でのサ ンプルの吸光度を測定するために ELSA リーダーを使 用します(図(C)を参照)。 注:リファレンス波長は600nm 以上にします。 0 各サンプルの細胞傷害性パーセントを計算します(セク ション2.に従う)。 結 果  以下の結果(図3と4)は浮遊細胞株(U 937) と接着細胞株(WEH 図3:U 937細胞株におけるアクチノマイシン D の細胞傷害活性の測定。U937 細胞を96ウェルプレートに10000細胞 / ウェルの密度で新鮮な培地に播 種しました。異なる濃度のアクチノマイシン D を培養細胞に加え、16 時間インキュベートしました。細胞傷害性を細胞傷害性検出キットPLUS (LDH)で測定しました。同じ処理をした別のセットのコントロールウェ ルで細胞増殖試薬 WST-1を使用して細胞増殖を測定しました。これらの 結果は、両方のタイプのアッセイで同様の IC50値を示しました。 図4:接着 WEHI 164細胞における TNF-αの細胞傷害性の測定。96ウェルプ レートのウェル当り50000個の WEHI 164細胞を含む細胞培養物を新し い培地で洗浄し、1μg/ml のアクチノマイシン D で3時間プレインキュベ ーションしました。その後、様々な量の TNF- αをウェルに加え、プレー トを16時間インキュベートしました。培養細胞への細胞傷害性を細胞傷 害性検出キットPLUS (LDH)で測定しました。同じ処理をした別のセット のコントロールウェルで細胞増殖試薬 WST-1を使用して細胞増殖を測定 しました。これらの結果は、両方のタイプのアッセイで同様の IC50値を 示しました。 2. 4 細胞増殖の測定 注:細胞増殖を測定するために細胞傷害性検出キットPLUS (LDH)が 使用できます。細胞を増殖させ、実験の終わりにキット内の細胞溶解 試薬を加えることで、細胞を溶解します。トータルの放出 LDH を反 応ミックスで測定します。このケースでは低コントロールも高コント ロールも必要としません。 操作法(96ウェル用) 注:384ウェルへの適用はセクション2.2と2.3をご覧ください。 ステップ アクション  ・96ウェル組織培養プレートのウェル中に、アッセイ培 地に懸濁された細胞サンプル(00μl/ ウェル)を分注 します。 ・望みの密度まで細胞を増殖させます。 2 アッセイ培地で細胞を洗浄します。 3 細胞を含む各ウェルに、細胞増殖に効果を持つか試した い物質を含むアッセイ培地を50μl 加えます。 注:すべての実験は三重測定で行います。

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4 同じプレートで以下のコントロールの三重測定を行いま す。 注:各コントロールの概要はセクション2.をご覧くだ さい。 コントロール 各ウェルに加えるもの バックグランドコントロール 00μl のアッセイ培地 物質コントロール  50μl の試験物質(実験で使 用される最大濃度)と50μl のアッセイ培地 物質コントロール  50μl の試験物質(実験で使 用される最大濃度)と50μl の LDH スタンダード溶液 5 使用する細胞と条件に適切な時間、細胞をインキュベー ター(37℃、5% CO2、湿度90%)中でインキュベートし ます。 6 ・5μl の溶解溶液を細胞を含む各ウェルに加えます。 ・プレートを更に5分間インキュベートします。 注:溶解の間にプレートを振とうすることで、特に接着 細胞や凝集しやすい細胞において、プロセスの時間 を短縮できます。 7 LDH 活性を測定するために、00μl の反応混合液(用時 調製)をウェルに加え、5~25℃で30分間インキュベー トします(図. A 参照)。 注:このインキュベーションの間、プレートを遮光します。 8 ・50μ l の停止溶液を各ウェルに加えます。 ・プレートを0秒間振とうします(図. B 参照)。 9 ELSA リーダーを使用して、490nm または492nm の吸 光度を測定します(図(C)を参照)。 注:リファレンス波長は600nm 以上にします。 0 各サンプルの細胞傷害性パーセントを計算します(セク ション2.に従う)。 結 果  図2A と2B(セクション2.2)は、溶解細胞コントロール中の細胞数が LDH のシグナル強度に比例していることを示しています。 2. 5 細胞介在性細胞傷害性の測定 実験のセットアップ(96ウェルプレートでのサンプル調製) →すべての試験は三重測定します。 バックグランド コントロール 標的細胞 低コントロール 標的細胞 高コントロール ブランク エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率7) エフェクター細 胞コントロール (混合比率用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率7用) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率2) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率8) エフェクター細 胞コントロール (混合比率2用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率8用) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率3) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率9) エフェクター細 胞コントロール (混合比率3用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率9用) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率4) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率0) エフェクター細 胞コントロール (混合比率4用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率0用) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率5) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率) エフェクター細 胞コントロール (混合比率5用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率用) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率6) エフェクター- 標的細胞ミック ス(比率2) エフェクター細 胞コントロール (混合比率6用) エフェクター細 胞コントロール (混合比率2用) 操作法(96ウェル用) 注:384ウェルへの適用はセクション2.2と2.3をご覧ください。 ステップ アクション  滅菌96ウェル組織培養プレート中で、エフェクター細胞 (NK 細胞、LAK 細胞、CTL)の希釈系列を適切な培地 中で作成します(各希釈物の最終液量は50μl) 注:すべてのサンプルは三重測定を行います。 2 ・標的細胞をアッセイ培地で洗浄します。 ・予備実験(セクション2.2)で決定した至適濃度の2倍ま で標的細胞を希釈します。 3 エフェクター細胞の希釈物を含む各ウェルに、50μl の 標的細胞懸濁液を加えます(エフェクター-標的細胞ミ ックス)。 注:実験のセットアップは、前の表をご参照ください。 4 同じプレート上で、以下のコントロールの三重測定を行 います。 注:各コントロールの概要はセクション2.をご覧くだ さい。 コントロール 各ウェルに加える バックグランドコントロール 00μl のアッセイ培地 低コントロール 50μl の標的細胞と50μl の アッセイ培地 高コントロール 50μl の標的細胞と50μl の アッセイ培地 物質コントロール  50μl の アッ セ イ 培 地 と 50μl のエフェクター細胞 物質コントロール  50μl の試験物質(実験で使 用する最大濃度)と50μl の LDH スタンダード溶液 →アッセイに用いた各エフェクター細胞濃度において自 発的な LDH 放出を常に測定します。実験のセットア ップは前の表をご覧ください。 5 使用する細胞と条件に適切な時間、細胞をインキュベー ター(37℃、5% CO2、湿度90%)中でインキュベートし ます。 6 ・5μ l の溶解溶液を細胞を含む各ウェルに加えます。 ・プレートを更に5分間インキュベートします。 注:溶解の間にプレートを振とうすることで、特に接着 細胞や凝集しやすい細胞において、プロセスの時間を短 縮できます。 7 LDH 活性を測定するために、00μl の反応混合液(用時 調製)をウェルに加え、5~25℃で30分間インキュベー トします(図. A 参照) 注:このインキュベーションの間、プレートを遮光しま す。 8 ・50μl の停止溶液を各ウェルに加えます。 ・プレートを0秒間振とうします(図. B 参照)。 9 ELSA リーダーを使用して、490nm または492nm の吸 光度を測定します(図.C を参照)。 注:リファレンス波長は600nm 以上にします。 0 各サンプルの細胞傷害性パーセントを計算します(セク ション2.)。

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3. トラブルシューティング 現  象 考えられる原因 推奨 発色反応が弱い 細胞濃度が低すぎる 細胞濃度を再調製します。 物質かアッセイ培地が LDH 活性を阻害して いる ・LDH 活性を阻害する化学 成分用に、物質あるいは / およびアッセイ培地を テストするために物質コ ントロール (セクション 2.)を使用します。 ・ピルビン酸を含む培養培 地を使用しないこと。 低コントロール の 発 色 反 応 が 強い 細胞濃度が高すぎる 細胞濃度を再調製します。 物質かアッセイ培地が LDH 活性を持っている LDH 活性を持つ化学成分用 に、物質あるいは / および アッセイ培地をテストする ために物質コントロール  (セクション2.)を使用しま す。 アッセイに使用した細 胞の劣悪な条件のため 高い自然放出が起こっ ている 培養条件をチェックします。 たとえ短いインキュベーシ ョン時間でも、ある種の細 胞は無血清では生存できま せん。血清濃度を-5%に 増加します。 発色反応は強い が吸光度は低い バックグランドが高い バックグランドが高いと計 算により吸光度が低くなり ます。 物質かアッセイ培地が LDH 活性を持っている LDH 活性を持つ化学成分用 に、物質あるいは / および アッセイ培地をテストする ために物質コントロール  (セクション2.)を使用しま す。 エフェクターコ ントロール細胞 で高い発色反応 を示す 不適切な分離や培養条 件によるエフェクター 細胞の劣悪な条件 ・細胞培養条件を改善しま す。 ・密度勾配遠心により死細 胞を生エフェクター細胞 から分離します。 4.この製品の追加情報 作用機序  細胞死は、古典的には原形質膜の損傷の定量化により評価されます。 細胞死の精密な測定における、高感度で、定量性があり、信頼性があ る全自動的な方法への必要性が、細胞の生体活性の定量化に対する数 種類の標準的なアッセイの開発を導きました。  乳酸脱水素酵素(LDH)は全ての細胞に存在する、安定な原形質酵 素です。これは原形質膜の損傷により、細胞培養上澄に速やかに放出 されます。細胞傷害性検出キットPLUS(LDH)の使用により、LDH 活 性は培養上澄中で、 回の時間ポイントで簡単に測定できます。適切 な停止液が細胞の透明性を高めるため、このアッセイは多数の細胞が ウェル内に含まれるとしても、培養プレート中で直接、簡単に LDH を測定できます。マイクロプレートリーダー(ELSA リーダー)の使 用により、多数サンプルの同時測定が可能になります。反応を停止す ることによりアッセイ条件が明確に定義されます。試験は放射性同位 元素を使用しないため安全です。本キットの他の利点としては操作ス テップがより少なくすみ、移送や遠心、前標識のステップが要らない ので、ハイスループットに最適であることです。 試験原理  細胞上澄をセルフリーで採取し、キットの反応混合液とインキュ +に還元されます。次のステップで、触媒(ジアフォラーゼ)が H/H +を NADH/H +からテトラゾリウム塩 NT に転移し、フォルマザ ンに還元します(図 5)。 図5:放出された LDH の測定。最初のステップで、放出された乳酸脱水素酵素 (LDH)が乳酸をピルビン酸に酸化することで、NAD +を NADH + /H + に還元します。第2の酵素反応で、酸素は触媒により NADH + /H +から 黄色のテトラゾリウム塩 INT に転移されます。  死細胞や細胞膜が損傷した細胞の量が増えると、培養上清中の LDH 活性が上昇します。上清中の酵素活性量の増加は、限られた時 間内で形成されるフォルマザン量と強く相関します。それゆえ、この アッセイ間での発色量は溶解した細胞数と比例します。形成された フォルマザン色素は水溶性で500nm 付近に幅広い吸収を持ちますが、 フォルマザン塩である NT はこの付近には顕著な吸収を示しません (図6)。 図6:細胞傷害性検出キットPLUS(LDH)のワーキング溶液の吸収スペクトラム。 キットの反応ミックスには RPMI 1640と1% BSA が加えられ、吸収スペ クトラムは LDH の存在(---)および不在(….)下で測定されました。 感 度  使用する個々の細胞タイプに応じて、ほとんどの実験では(0.2-2) ×04細胞 / ウェルで十分です。 試験への干渉要因 ・内因性の LDH 活性が血清や試験物質に見られる場合があります(セ クション2.を参照)。 ・細胞介在性細胞傷害性アッセイでは、損傷を受けたエフェクター細 胞から放出された LDH がアッセイ結果に干渉します(セクション 2.と3.3を参照)。 ・LDH やジアフォラーゼの酵素活性を阻害する物質はアッセイに干 渉します。適切なコントロールを作成してください(セクション2. 参照)。 ・ピルビン酸は LDH 反応の阻害剤で、ある種の培養培地(DMEM、 Ham F2、scove など)に含まれます。

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参考文献

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参照

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