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<シンポジウム1-4>脳血管障害:基礎と臨床の最前線脳血管障害の臨床最前線―血管内治療の進歩

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Academic year: 2021

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48:899

<シンポジウム 1―4>脳血管障害:基礎と臨床の最前線

脳血管障害の臨床最前線―血管内治療の進歩

坂井 信幸

1)3)

足立 秀光

1)

山上

2)

坂井 千秋

3)

今村 博敏

1)

菊池 晴彦

1) (臨床神経,48:899, 2008) Key words:脳血管障害,血管内治療,ステント,PTA,コイル 脳卒中(Brain Attack)に対する治療は,rt-PA 静注療法に 代表される内科治療,破裂脳動脈瘤 clipping や脳内血腫除去 術に代表される外科手術に,近年急速にカテーテルインター ベンション(血管内治療)が加わり,大きく変貌を遂げつつあ る.脳血管障害に対する血管内治療の進歩と今後の展望につ いて発表する. 1)クモ膜下出血(SAH):破裂脳動脈瘤に対しては,micor-surgery の導入により飛躍的に治療成績が向上し,根治治療 をおこないえた SAH 患者の社会復帰率は 50% を越え,家庭 復帰をふくめると(mRS2 以下)約 70% となっている.血管 内治療は,1990 年に米国で離脱型コイルが開発され,わが国 には 10 年前に血管内治療が本格的に導入された.機器器材の 進歩により根治治療の適応が拡大し,さらに総合成績が向上 した結果,2002 年には欧州から開頭術との比較試験で血管内 治療の優位性が報告されるまでになった.小生がまとめてい る国内の集積データ(RESAT)でも良好な成績がえられてお り,まだ血管内治療の適用率が 20% 程度にとどまっているわ が国でも,今後血管内治療の果たす役割が増すことは確実で ある.血管内治療の適応と成績をさらに向上することが期待 され臨床試験が始まっている脳動脈瘤塞栓術支援用ステント も紹介する. 2)脳梗塞:心原性塞栓に対する局所線溶療法は,rt-PA 静注療法の認可の直前におこなわれた MELT-Japan で社会 復帰率(mRS1 以下)が有意に高いことが示された.アテロー ム血栓症をふくめ急性脳血管閉塞に対する再開通療法への期 待は大きく,すでにバルーン血管形成術やステント留置術が 導入され一定の成果をあげている.血栓溶解,機械的血管開通 に加えて,頭蓋外はもとより頭蓋内血管の血栓を吸引回収す る試みも始まっている. 3)頸部頸動脈狭窄症:生活習慣の変化により患者数が増 加の一途をたどる動脈硬化性病変の代表として頸部頸動脈狭 窄症があげられる.脳梗塞の原因疾患として,また内膜剝離術 という外科手術の対象として重要な疾患であるが,ステント 留置術(CAS)が低侵襲治療として大きく発展を遂げた.遠 位塞栓防止器材の開発改良,粥腫の性状の診断に基づく病態 に併せた治療戦略などにより,カテーテル治療の成績はます ます向上することが確実視されている.2008 年 4 月に保険償 還が開始されたフィルタープロテクションをもちいる CAS の現状と今後を紹介する. 1) 神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科,脳卒中センター〔〒650―0046 神戸市中央区港島中町 4―6〕 2) 同 神経内科,脳卒中センター 3) 先端医療センター脳血管内治療科 (受付日:2008 年 5 月 16 日)

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