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って添加し、30℃恒温・静置条件で培養した

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅲ‑372. 原位置微生物機能を活用した有害金属の固定化方法の検討(その1)ウレアーゼ活性試験 (株)竹中工務店 技術研究所. 正会員 ○奥田 信康. (株)竹中土木 技術・生産本部. 正会員. 田邉 康太. 富山県立大学. 正会員. 畠. 1.はじめに. 俊郎. って添加し、30℃恒温・静置条件で培養した。その中. 2011 年 3 月 11 日の東北地方太平洋沖地震で発生し. から、所定時間ごとに培養液の一部を採取し、尿素分. た津波により、約 1000 万 t の津波堆積物が発生した。. 解試験およびカルシウム消費率試験に用いた。. これらは、処理後に沈下地盤の埋立や堤防修復等にお. 2.3 尿素分解試験. ける地盤材料として有効利用される計画である。しか. ウレアーゼは、尿素をアンモニアと炭酸イオンに加. し、津波堆積物の一部には砒素等の有害金属が含まれ. 水分解し、電気伝導度を上昇させる。微生物によるウ. るため、再利用時には処理が必要となる。. レアーゼ活性を評価するために、加水分解による電気. そこで、ウレアーゼ産出能を持つ微生物を活用した. 伝導度の上昇速度を計測した。試験の手順は、尿素 1.5. 有害金属の固定化方法に着目し、最終的には原位置に. mol/L 水溶液 40 ml に菌体培養液 10 ml を加え、スター. 生息する微生物の中からウレアーゼ産出能を持つ微生. ラーにて 120 rpm で撹拌し、電気伝導度計(Milwaukee. 物群を活性化させ、そこに必要最小限の尿素やカルシ. 製,C66 型)にて 2 分ごとの電気伝導度を測定し、培養. ウム塩等を添加することで、有害金属の固定化(地下. 時間ごとの EC 変化率(mS/cm/min)を求めた 1)。また、. 水への溶出抑制)の達成を目標として検討を行った。. 菌体培養液の代わりに、市販のウレアーゼを添加し、. 本報では、ウレアーゼ産出能微生物のウレアーゼ活. 微生物由来のウレアーゼと市販のウレアーゼの比較を. 性の発現状況を把握するために、室内試験にて尿素分. 行った。. 解試験およびカルシウム消費率試験を実施し、培養開. 2.4 カルシウム消費率試験 尿素および CaCl2 の濃度を 0.15 mol/L、0.30 mol/L の. 始後のウレアーゼ活性の変化を確認した結果を示す。 なお、本研究は、独立行政法人科学技術振興機構の. 固化溶液(培地組成:尿素および CaCl2 0.15 or 0.30. 復興促進プログラム(マッチング促進) 「原位置微生物. mol/L , Nutrient Broth 3.0g/L , NH4Cl 10g/L , NaHCO3. 機能を活用した有害津波堆積物の地盤構造物への有効. 2.12g/L)に培養開始 7 日後の菌体培養液を容量比 20% ,. 活用」の一部として実施したものである。. 2% , 0.2% , 0%(菌体なし)の 4 条件で添加し、カルシ. 2.試験方法. ウム消費率の評価を行った。20℃恒温・静置条件にて. 2.1 用いた材料. 24 , 48 , 144 時間経過後に採水し、0.45μm メンブレン. ウレアーゼ産出能微生物:Bacillus pasuteurii(最適. フィルターでろ過後の溶存したカルシウム濃度を測定. pH9 ,ATCC11859) 、尿素・塩化カルシウム・培地用試. し、初期濃度からの減少比率を求め、これを反応によ. 薬、 :和光純薬等の研究用試薬、市販ウレアーゼ(ナタ. るカルシウム消費率とみなした。. 豆製) :純正化学株式会社を使用. 3.試験結果. 2.2 培養方法. 3.1 尿素分解速度. 培養には ATCC の 1376 Bacillus pasteurii NH4-YE 培地. 市販のウレアーゼ酵素の濃度と EC 変化率との関係. (YeastExtract 20g , (NH4)2SO4 10g , 0.13M Tris buffer. を図 1 に示す。ウレアーゼ濃度と EC 変化率の良好な関. (pH=9.0)1L)を用いた。滅菌した 500ml 容量ガラス瓶. 係式が得られ、EC 変化率の結果からウレアーゼ活性を. に蒸気圧滅菌後の NH4-YE 培地 300ml を入れ、継体培. 定量的に求められることが確認できた。. 養したマスタープレートから白金耳で菌体をすくい取. 培養時間(72 から 480 時間)における EC 変化率の. キーワード ウレアーゼ産出能微生物 ,ウレアーゼ活性評価方法 ,カルシウム消費率 連絡先. 〒270-1395 千葉県印西市大塚 1-5-1 (株)竹中工務店 技術研究所 TEL 0476-77-1265. ‑743‑.

(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅲ‑372. 測定結果を図 2 に示す。3 回の実験結果、実験期間中の. 影響であると推定される。以上の結果より、菌体培養. EC 変化率は 240 時間頃にやや低い値を示す場合もある. 液濃度 0.2%の条件でも 144 時間で 0.3 mol/L のカルシウ. が概ね一定の範囲にあり、平均 0.014 mS/cm/min(CV. ムイオンの 75%を消費されることから、尿素とカルシ. 値 33%)であった。図 1 から、平均値は市販のウレア. ウムイオンの反応促進にはごく少量の菌体を添加する. ーゼ濃度 490 mg/L に相当すると推定される。この結果. ことで十分であるという可能性が見出された。. を踏まえ、各種試験に用いる場合は培養時間 168~336. 4.おわりに 本 報 で は 、 ウ レ ア ー ゼ 産 出 能 を 有 す る Bacillus. 時間(7~14 日)であれば、ウレアーゼ活性に大きな変 化はないとして、試験に供した。. pasteurii を対象に、菌体培養液のウレアーゼ活性の確認. 3.2 カルシウム消費率. 方法と活性発現期間を確認し、カルシウムとの反応促. 初期の塩化カルシウム濃度に対するカルシウム消費. 進に必要な菌体培養液濃度の検討を行った。本成果に. 率の時間変化を図 3、図 4 に示す。培養液添加率 20%. より、今後の有害金属固定化試験において、微生物活. では 24 時間後には全量が消費され、2%では 48 時間後. 性を一定範囲に揃えることが可能となり、実験の再現. に 83%(0.15 mol/L)、61%(0.30 mo l/L)が、0.2%では 48. 性を向上しうることが期待される。また、操作の簡単. 時間後に 42%(0.15 mol/L , 0.30 mol/L とも)が消費され、. な電気伝導度計によりウレアーゼ活性を評価する方法. 菌体培養液濃度とカルシウム消費量が正比例する関係. を整備したことから、今後、他の微生物や適用現場に. にあることがわかった。0%(菌体なし)での 20%、30%. おいてもウレアーゼ活性の評価が容易に実現できると. の減少は、固化溶液に含まれる炭酸水素カルシウムの. 思われる。 0.03. 0.07. EC変 化 率 ( m S/cm/min). E C 変 化 率 (m S /c m / m in ). 0.08. 0.06 0.05. y = 7.9E-05x8.4E-01 R² = 9.8E-01. 0.04 0.03 0.02 0.01 0.00. 0.025 run1. 0.02. run2. 0.015. run3 平均. 0.01. -σ. 0.005. +σ. 0. 0. 500. 1000. 1500. 2000. 2500. 3000. 3500. 0. 96. 100% 80% 60%. 0% 0.2%. 40%. 2% 20%. 20% 0% 48. 96. 288. 384. 480. 576. 図2 菌体培養時間と EC 変化率 カ ル シ ウ ム 消 費 率 ( 初 期 濃 度 0.30mol/L). カ ル シ ウ ム 消 費 率 ( 初 期 濃 度 0.15mol/L). 図1 市販ウレアーゼの EC 変化率. 0. 192. 培 養 時 間 ( h). ウ レ ア ー ゼ 濃 度 (m g/ L). 100% 80% 60%. 0% 0.2%. 40%. 2% 20%. 20% 0%. 144. 0. 経 過 時 間 ( h). 48. 96. 144. 経 過 時 間 ( h). 図3 カルシウム消費率(初期濃度 0.15 mol/L) 図4 カルシウム消費率(初期濃度 0.30 mol/L) 参考文献 1) 横山珠美・畠俊郎(2012) :ウレアーゼ産出能を持つ微生物によるビーチロック形成促進効果に関する検証, 土木学会第 67 回年次学術講演会梗概集,Ⅲ-064,pp.127-128. ‑744‑.

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