塩化ビニル樹脂の熱分解及びその加工
金型材料の研究+
乾 忠孝・細川邦典
Study on Heat−Decomposition of Vinyl Chloride Resin,
)
and Materials of its Manufacturing Mold.
Result of the study on heat−decomposition of Vinyl chloride resin, and materials of its manufacturing mold are as follows:
(1)Vinyl chlcride resin begins to decompose at 130〜140°C.(Here are some differences depending on samples), and rapidly decomposes at 220〜240°C. It produces much HCI gas,
water and paraffin, so that materials of its manufacturing mold should be such as resist hydro−chloric acid.
(2)ln dil. HC・・q・(志一;N), n・lu・・er Ni−pl・・ing, m…11i・Ni・nd Cu・・e・f n・b1・p…n・i・1・
But Cu is susceptible to corrosion・
(3)In the atmosphere of heat−decomposition of vinyl chloride resin, hard Cr・plating cracks are proportional to the time of treatment. After a week the plating layer begins to peal off,
and after 2 weeks rusting starts over the whole surface. Stainless−stee1(18−8)offers pitting corrosion after 70 days.
(4)In the atmosphere of heat・decomposition of vinyl chloride resin, metallic Ni and Ni−Plating are not corrosible.
(5)No−1uster Ni−plating is better than luster Ni−plating, but pin−holes should be strictly avoided.
1 緒
言塩化ビニルはRegnault(1)によって発見され 成形、融着縫製の最終加工を行って商品とする。
て以来各国で研究、工業化され、我が国でも懸濁 この一次加工金型には従来クロムメッキが用いら 重合法が1951年に取り入れられてから品質が著 れていたが、その腐蝕が激しく・金型材料の解決
しく向・ヒし、量的にも質的にも著しく発展してき が問題になっていた。我々はこの耐蝕材料を得る ている。塩化ビニルのmonomerは接着剤、塗 目的をもって本実験に着手した。実、験は第1段階 料などに用いられ、polymerは粉末、粒状で加 に於てpolymerの安定性と温度の関係及び市販 工業者はこれに可塑剤、安定剤、着色剤などを加 品の品質を調べ、第2段階に於てpolymerの熱 えて、カレンダー加工、押出加工、射出成形加工 分解雰囲気中に於ける各種金属の腐蝕状況を調 などを行い成形晶とする。これを一次加工と称 べ、これに耐える材料の検討を行ったのでここに し、更に成形品を印刷したり、接着したり、真空 報告する。
+)昭和37年4月日本金属学会春季講演会において講演
(1)Regnault:間中、山h下共著フ゜ラスチツクP37昭35・
皿 塩化ビニル樹脂の熱分解 2.測定装置及び実験方法
一般に塩化ビニル樹脂は加熱すると軟化し、更 HCIガス発生量の測定装置は第1図の如くで に高温に加熱すると分解を起す。分解に際しては ある。
HCIガスの発生(2)が考えられこれが加工金型 実験方法は第1図の電気炉を所定の温度に保っ の腐蝕の主原因をなすものと考えられる。それで た後試料を挿入し、密封して窒素ガスを送る。窒 市販塩化ビニル樹脂5種類につき、加熱温度、時 素ガスは30%二苛性カリ水溶液で洗液し塩化カル 間とHClガス発生量の関係を測定し、同時に色 シウムで乾燥して送入する。窒素ガスの流速は 及び形状の変化を見ながら熱分解の状況を調査し 40∨50cc/分である。燃焼管より出たHCIガス た。 を含んだ窒素ガスはα1N苛性ソーダ規定液を通
1.試料 してHCIガスだけ吸収せしめた。尚最後部でア
Al純塩化ビニル樹脂で白色粉末である。A社 スピレーターで引き管内の圧を若二F小さくした。
製品 消費された苛性ソーダは硫酸で逆滴定してHCl B:純塩化ビニル樹脂で白色の微粉末、乳化重 のガス量を求め、塩素イオンの確認方法として 1
合品で重合度1800、ペースト用である。 匝Nの硝酸銀溶液を添加して塩化銀の自色沈澱の B社製品 量を見た。
C:純塩化ビニル樹脂で白色粉末、懸濁重合品
で重合度1200、_般用、C社製品。 3・ 実 験 経 過 D:立方体、灰色の塩化ビニル、C社製品であ イ・色調及び形状の変化
る。 加熱温度による塩化ビニル樹脂の色及び形状の E:板状・成型品・灰色・ドリルで孔をあけ切 変化は第1表の如くである。
り屑を使用。市販品。 白色粉末試料A,B,Cは多少の相異はあるが、
130〜140°Cから変色が始まり、150°C前後で淡
一 DL− ._ 絶ないし艶から繊になり・21・°cを超える
。。 。 といずれも黒色となり、硬化し、脆化する。この
り 髪 際A・Cには特に著しい膨脹力過るが・Bは膨脹
30%KOII %6。・。膨 しない。 D,Eは前三者に比し変色及び変形の様相
・ CaCl・ が異っている。 特にDは熔融が始っても変色し ない。Eでは試料相互の附着も起らない。。1。,t,。 fし_,、 ロ・加熱による重量減少及びHClガス発生量 (s、mpl。、 プ〜 塩化ビニル樹脂の加熱による重量減少量及び塩
,1_。隠。, 化水素ガス発生量の測定結果は第2図、第3図の 一→ 如くである。生成する塩化水素ガスについては滴定後に硝酸 銀溶液により塩素イオンを分析するに苛性ソーダ 規定液の消費はすべて塩化水素によるものと見倣
ハ.塩化水素以外の分解生成物
o.1N・N。oH 。mpty fl。、k 30%Koll 210°C以上の温度で30分間電気炉中で加熱す
第1図 実験装置 ると電気炉外のガラス管中に水滴及びかなりの量
(2) ビニル樹脂(水谷・加藤共著)p83昭35.
第1表 塩化ビニル樹脂の熱による色及び形状の変化
(表は所定温度に30分間保持した後に観察した結果)
、〜
̲_ 、、\\ 試料記号 I l
、、
A ; B C D E
、
チ熱温度(C。)\\\
! …
120 白色粉末
マ化なし
{
註F粉末 i白色粉末変化なし i変化なし 灰色立方体
マ化なし
灰色切屑
マ化なし130
薄 燈 色 〃 i 〃 i〃 〃
140
淡 橋 色ュし融着する ト
W 紅 色1 〃 1 〃 〃150 P60
〃
普@ 色
籍・㌔齢淡紅色桃 色幡紅程
〃〃 〃〃170
〃灰 紅 色 1 〃
〃 〃180
〃 〃 { 〃 1 〃 〃190
黄 褐 色ナ 化
赤褐螂褐 色l i
〃 〃
200
〃褐 色i黒 褐 色
〃表面稽々褐色
210 Q20
黒 色
c脹する
@〃
〃 1 〃 黒色 固化(あ1 〃まり膨脹しない)
表面梢々
P熔 融1 〃
〃
D 褐 色
230 Q40 Q50 Q60
〃 ! [ } : l i
黒 色〃 1熔融膨脹する
V 〃
@ …〃 〃 i
V [ 〃
@ |
下部熔融
ヴ??@〃 l l 〃戟@ 色
普@褐 色
@〃
丁400
蓼 量(mg)
↑一
20〔戊
100
,
250
, 1 芹
△_一_一__B 3 1,1
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三三 1!1 ㍉
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ロ _一 _E ・ 1
日 11 1/〃
ノノ
ザ ・ r ,ノレ〆 ・
ユ50 20〔1 250 300 150 200 25{〕 300
_→,、温庭(℃) 一→職(℃〉
第2図 試料Igについての重量減少 第3図 試料lgについてのHCI発生量
のパラフィン状物質を生成する。 熱分解生成物のHCIガス及び水分によると考え
4.考察 られる・そうすると従来使用されてし るク≡メ
塩化ビニ嚥分解幽・ついて1ま楡の説が蕊㌶㌘鷲鑓三罐㌶;
あるが・ラジカル分解で塩化水素ガスを多謝る は噸鰍と喘に耐塩酸性が必要である。それ ことについては馴がないようで・°・1〜°・2% で稀醜水瀧中にお1ナる舗金属の蹴を調 塩化螺灘脱すると艶ないし糸工色を呈し硬 査し、更に期条件に近し、試験として、加熱炉中 に分解が勘と絶ないし鮨を呈するようにな 略醗属を塩化ビニル樹脂と共に入れ、そ礪
ロ ニワ
蝕状況を調査した。
塩化ビニル樹脂の塩化水素ガスが発生する加熱
温度については試料によって差があり、特に試料 1・試 料
Dの熱分解は著しく異り、塩化水素発生に至る分 亜鉛板・アルミニウム板(99・5%以上)・
解温度が他の試料より40^.50・Cも高い。このこ アルミニウム合金3S(Mn 1・2%)・52S(Mg
とは加丁の際の金型の腐蝕に当然密接な関係をも 2・5%・CrO・25%)・
つものにして、事実この樹脂を使用している工場 炭素鋼(CO・3%)・同上クロムメッキ(0・005 では金型の腐蝕が非常に少い。この原因としては mm)・
monomerよりの重合に際し、トリエチル棚素の 同上無光沢ニッケルメッキ(0・005 mm)・同ヒ 如き試薬を加えラジカルの重合で塩素原子の配列 光沢ニッケルメッキ(0・005mm)・
がd,1交互にあるpolymerを生成するためであ 18−8不誘鋼・
ると説明されているが、詳細は明らかでない。 ニッケル板.銅板 塩化水素ガス以外の分解生成物については、試 、
㌫ζ㌶盤㌶㌫曇㌶1.鷲㌃塩=液_;⊥』{酸
を来していることは第2図の如くである。これを 水溶液(15°C及び60°C)中に浸漬し・時間経 第3図と比較すると230。C位まではHCIガス 過による電位の変化を測定し、 lld時に金属膓く面及 発生量と略々一致し、殆んどHCIガスであるこ び液の変化の状況を観察する。
とが判る。230°Cを超えると重量減少が著しく大 ロ.加熟炉に一定量の塩化ビニル樹脂をボート きく、百合物の分解が起り炭化水素などのガスの に入れその上に試料金属を置いたボートを挿入し 飛散が考えられる。実際加熱炉外のガラス管中に て30−60分間加熱する。この操作を1日1回行っ
白色のアルコール可溶性のパラフィンと推定され て引出して翌日まで室内に放置し、顕微鏡で観察 る物質が析出し、同時に水分の附着があった。 し、1週間毎に腐蝕量及び侵蝕度を測定する。
要するに塩化ビニル樹脂はある温度以上に加熱 3.実験経過
せられると分解し・金型腐蝕の主原因は分解して イ.稀塩酸中の腐蝕 生成した塩化水素及び水分であると考えられる。 1 1 −106N及び50 N稀塩酸水溶液中に於ける各種金 冊 塩化ビニル樹脂の熱分解雰囲気 属の電位変化は第4・5図の如くである・
中に於ける各種金属の腐蝕 電位変化によってその金属の腐蝕傾向を幾らか 知ることができるが、更に腐蝕の概況は次の如く 豆の実験より塩化ビニル樹脂はある温度以上に である。
熱せられると分解して、HCIガス及び水分を発生
することが判った。ところが熱分解限界温度と加 金属亜鉛
工瀧搬近しているために、時}・は分解温度で 論一NHC1轍判・於ては浸漬2田よ渡面
加工を行うこともある。従って加工金型の腐蝕は に気泡が見られ、くもってくる。4日目には表面
ふ
慢 o.1 、 ハ、
D二1:ガ ハ 慧でs§
庖一〇.5 1」一∩.6 −0.7 −0.8 −0.9 −1.0
−11
,・− 」,十 一一ド@ 、 1 A2
1x、→ Fe
,へA ノ 、…』Zn
1 1
何れも略々同様な腐蝕を起す。一而N及び50Nl ぷ鯨 HCI溶液中で馴の経過蜘・表面の光沢が減
・縦沢 少し、HCIの濃度が増加するにつれて腐蝕は激
しくなり、電位は.卑となる。
l Crメノキ
銅
1 試験試料中では最高の一定の電位を示したが、
1週間で表面は青紫色になり、溶液は淡青色に着
0123456789 12345678g 色し、同時に青白色沈澱を多量生成してきた。
一→日 数 一→[ド数
鉄にクロムメッキ
第4図 N/IOOHCI水溶液中に於ける各種金属 1 1
の恥変化(室温) πN及翻]HC畷液(15°C)中では鋸踊
屯 0・2
/1 ∫ 0・1
V O・o
コエ 対_o.2
エ
目一〇・3 水一〇・4 竃一〇.5 極一〇.6−0.7
−O,8
−o.9
−1.0
−1.1
( ♂り
トぐ カ や ぴ ぽしヨし
・こ_…一・一一一N1
ペ ロぬベへ
㌔・一一ll:鷲::全ご☆
ノ支ひ3S,52S
〜 一・㌔←一一・\一ゲ ・・Z1ユ
々貴な電位を示し、』π面N溶液中では1週間後で 1
も変化なかった。56N溶液中、15°Cでは1週間
・哩卿 後には界面に赤誘を生じた・6°°Cでは㌍でメ パ、,烈 NIメキ ッキの剥離が起り鉄素地を露出した。 IoN HC1
̲≡1劉 (・5・C)溶液中では電位は一α7一α8Vを示し鉄
1 °会@ w−Nら,キ よりも明らかに卑であった。
ルガこ
1 榊・・_一㌧ 沖 c「メッキ 金属ニッケル
、織磁脚る. 各種灘のHC1鰍中で光沢を㈱し、略々
…一一… 認 …様の電位を示し、腐蝕が認められなかった。
無光沢ニッケルメッキ
1234≡ll L 12345工ll数 i無光沢ニッケルメッキは各溶液FPで純ニッケル 第5図N50 HCI水溶液に於ける各種金属の より梢々高い略々一様の電位を示した・また表面 電位変化 に何等の変化も認められなかった。
光沢ニッケルメッキ
が白色の腐蝕生成物で覆われはじめ電位が高くな 各種濃度のHCl溶液中での電位は無光沢ニッ ってくる。しかしこの生成物はやがて剥離しても ケルメッキに比しかなり低く、卑であった。そし
と醜な電位を示すようになる.抽HCI瀧中 て4開から部分的に光沢鉄った。
(15。C)では表面生成物の剥離が速く、電位の変 勿論ニッケルメッキは光沢の有無に関らず針孔
化が少い.、;。N轍中より梢碑な甑を示 が多数ある場合には鑑同じ電位を示し・針孔か す・』Cl(6・°C)醐では水素ガスの発らの発}しかったので・針ZLのない二・ケ・レ
生が著しく、溶解が速い。IoN(15°C)でも同様 メッキでなければならない・
に溶解が速い・ 不鋳鋼(18−8)
鉄 、;σNHCI(室温)瀧中では光沢1ま齢結
・;・NHCI(室温)溶酬・於て1ま3日目から了・・実験期間中の電位の変イヒが竺つた・
黒色の錆を生じ、7日日には溶液が褐色に着色 56N HCI(室温)溶液中でも一定電位を示さず・
してくる.』HCI(・5・C)に於ては2日で界 ・週間後には浸漬部分の光沢は減少した。液温が
面⊇・赤錆姓じ・』Cl(・5°C)}6・°Cの許きは電位は著しく卑になっア・・Hrlの
では浸漬すれば直に発誘が始まり、電位は一〇.53 濃度をIoN(15°C)とすると2日で光沢が消失 Vである。 し、浸漬初期電位も一〇.52Vで著しく卑であっ 純アルミニウム及びアルミ合金(3S,52S) た。
ロ.塩化ビニル熱分解雰囲気中の各種金属の腐
ロ 蝕 牌
ユ
イの予備実験によりニッケル及びニッケルメッ 10疏 キが腐蝕され難いことが見当がついたので、実用条件になるべく近づけた状態で更に検討すること 50
とした。
a. 腐食減量及び侵食度
電気炉を190°Cに保ち、ボートに塩化ビニル 12 3 4 56」.論削?10
樹脂(商品名Vinika 300を使用)を入れ、その第7図 日数と侵蝕度との関係(第6図の縦軸
上に試験試料(5×20×0・1cm)をおき1時間加 を侵蝕度に直す)熱する。炉より取出し室内に放置する。この操作
を毎日繰返し、1週間毎に重量減少量を測定し、 たって赤鋳を生じた・ニッケルメッキは14日後で 図示したのが第6図である。 も発誘が見られず、表面は平滑であった。
㎡亟
6100
「困
食500
;1・1
↓400
29亘
二;300 い
ご200 100
0
c.腐蝕面の顕微鏡写真
z, 不誘鋼(18−8)、クロムメッキ、ニッケルメッ キ材料を毎日1露間つつ塩化ビニル樹脂と加熱し て室内に放置したものの顕微鏡写真は次頁の如く
である。
x18・8
: 袖 IV実験考察
ら コ
1234一ヒ6r−8孝li? ・』HCI}・於て蹴変化の最も大きし・
一一週 ものは亜鉛であるが、これは塩酸が稀薄であるた 第6図塩化ビニール樹脂熱分解中に於ける各 めに亜鉛表面で生成した塩化亜鉛が加水分解を起
種金属(Ni・18・8・Z・・C・・AL 3S・52S) して、これが酸化物となって表面に附着し、この
の腐蝕試験ものは剥離し易く、極を離れるために一1.03Vか 第6図で判る様に亜鉛は時間の経過と共に腐食 ら一〇・2Vの間の種々の電位を示すものと思われ 減量は直線的に増加し全面腐蝕を起す。ニッケル る1
を除く他の金属は何れも一一定時間経過すると腐食 56N HClになると塩化亜鉛は加水分解を起し の進行が速くなり特に不銃鋼(18−8)に於てこ 難くなるために塩化亜鉛の溶解が容易になり亜鉛 の傾向が著しい。また不鋳鋼には5〜6週間経過 の電位は一1・03V一定を示すことに至る。
後から著しいpit corrosionが認められた。 一般に金属は塩酸溶液中で最初の間は不同が多 次に腐食減量を次式により侵食度に換算したも く定電位になり難い。特に不鋳鋼(18−8)はそ のが第7図である。 の傾向が著しく・塩素イオン存在の酸性溶液中で
平均侵蝕度一一単嚇 ー麓噸廻:7鎌麗叢鑑撒㌦巖二:;
b.窒素気流中で加熱した場合 方に移行する。ただしニッケル及びニッケルメッ 乾燥窒素気流中でaと同様の加熱処理をし大気 キは電位が一定である。
中に放置した場合と空気中で加熱し大気中に放置 ニッケルのほか銅も比較的貴な電位を示すが、
した場合との比較実験を行った。その結果窒素ガ 実際には溶液が青色となって銅が溶解して居り、
ス申で加熱しても空気中で加熱しても殆んど差異 電位試験と腐食現象が一致しない。
がなく、例えば何れの場合でもクロムメッキは5 塩酸溶液中における腐食と温度との関係につい 日目から一・部に赤鋳を生じ、14日後には全面にわ ては、ニッケルメッキ、クロムメッキ、18−8不
各種材料の腐食試料(220倍顕微鏡写真)
(1) 18−8・不鋳鋼 塩化ビニール樹脂と190℃で1時間/El
腐食前
14El後 70「1後
. ピッテインク
(2)硬質クロム、メッキ 塩化ビニール樹脂と190℃て1時間/口
腐 fΣ 1狛 14「}そ麦
≧」 縛警・・∪言メ
灘縦蠣
ご 1繊遮
剥離
(3)ニッケル・メッキ 塩化ビニール樹脂と190℃で1時間/日 (5)ニッケル、メッキ
r針孔のあるもの)腐食前 14日後 、良好なもの)腐食前
〜
慧
人4 二・ソケル、メッキ
塩化ビニール樹脂と190℃で1時間/日
良好なも0ブ国 五 前 14日後麟欝繊灘 褻1職1響
欝鑑:、麟麟一、 界,縦∴蕊、柴
燃灘礁 灘織・ 鳳のイ品
、 。 塩化ビニーノし樹脂と190℃で1時間/口
14日後
銃鋼を15°cと60°Cに於て比較したが、18一一8 V総括
禰鋼は雛の上昇につれて著しく離力潮こな 。)塩化ビニル樹脂は試料によって相齢ある
i㌫騰継竃簗1竃;:蔽㌶霊臨舞∵
るが、6。・Cでは虻碑になり、数日でメ。キ フイン轍出する・従って塩化ビニル加工鯉は
、 耐塩酸性であることが必要である。層が剥離し鉄素地が露出する。これはクロムメッ 1 1
キの微小の割れから螺材ンが拡散し腐蝕する (2)硫酸鰍(而〜5・N)中では無響ニ
ッケルメッキ、ニッケル、銅が貴な電位を那した
ためであると思われる。
二。ケル及びニッケルメ。キは割れがなく遭 が・銅は獺上腐蝕が著しカ〉った・ニッケルメッ
素力沙けれ砒鮪安定で、温贈こよって罐 キ・二・ケルは噛岨好で㌘つた・
位差が殆んどない。 (3)塩化ビニル樹脂熱分解期知」1に於ては二
塩化ビニル熱分解雰囲気中に於て1ま、ニッケ,レ ッケル及び二・ケルメ・キが耐蝕性脇良好であ 及び二。ケルメ。キ(針孔なし)が最も安定であ つた・
る.蹄はグラフの示す如く全面離が起り、孔 (4)熱分解囲気中ではイi史質如ムメ・キは時
間と共にひび割れが鮮明になり、更に1週間後に 食は認められない。銅は電位試験では安定なるにも関らず、この雰臨中では腐蝕欲きく、大体 はその紛からメッキ剥離が起り・14日後には全
亜鉛に似璃蝕傾向を示した.・8_8、52S等の 酢鰯があった・禰鋼(18−8)は7°確に
合金は孔食曙しい.これは部分的1酎着し端 は全面にわたって著い 孔食が発生した・酸及び水が編鯛に沿って侵蝕したためであろ (5)二・ケルメッキでは無光沢二・ケルメ・キ
. の方が耐蝕性良好であった。ただし針孔は絶対に
つ。
最後に光沢ニッケルメッキと無光沢ニッケルメ ッキの比較であるが、光沢ニッケルメッキは無光 沢ニッケルメッキに比し著しく電位が卑で、また 熱分解雰囲気中でも早く光沢が消失して腐蝕が認 められたが、これは光沢剤の悪影響のためであろ
う。