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脾梗塞を合併したサイトメガロウイルスによる伝染性単核症

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脾梗塞を合併したサイトメガロウイルスによる伝染性単核症

川崎市立川崎病院感染症内科

細 田 智 弘 坂 本 光 男

(平成 28 年 5 月 12 日受付)

(平成 28 年 7 月 11 日受理)

Key words : splenic infarction, cytomegalovirus, infectious mononucleosis

急 性 サ イ ト メ ガ ロ ウ イ ル ス(cytomegalovirus;

CMV)感染症に伴う伝染性単核症様症候群(cyto- megalovirus-associated infectious mononucleosis-like syndrome;CMV-IM)は日常診療で遭遇することの 多い疾患である.しかし Epstein-Barr virus(EBV)

による伝染性単核症に比して咽頭痛や頸部リンパ節腫 大,脾腫などの所見に乏しく,肝逸脱酵素の上昇も軽 度にとどまり,発熱が主体となることも多い1).その ため,血液検査や画像検査など,他疾患の鑑別を目的 とした検査を行うこともしばしばある.

伝染性単核症では脾破裂や脾梗塞の合併はまれとさ れるが2),脾梗塞の鑑別診断には骨髄増殖性疾患や悪 性リンパ腫,感染性心内膜炎,マラリア等と並んで,

著明な脾腫を認める状況や CMV 感染症も挙げられて いる3)

CMV-IM の脾梗塞合併例は少数ながら報告されて いる4).しかし頻度が少なく様々な臨床経過をとるた め,抗凝固療法や抗ウイルス療法など治療法に一定の 見解がない.今回我々は,免疫正常・凝固正常例にお ける CMV-IM で,脾梗塞を偶発的に診断し,経過中 に悪化した腹痛に対して抗凝固療法を行い,症状の軽 快を認めた症例を経験した.

患者:48 歳,日本人男性.

主訴:発熱,心窩部痛.

既往歴:高血圧(健康診断で指摘されたが通院歴な し).

アレルギー:アトピー性皮膚炎.

内服薬:なし.

生活歴:喫煙は 1 日 10 本 27 年.飲酒は機会飲酒.

職業は会社員.妻・子供 2 人と同居しておりペット飼 育歴なし.同性間性的接触歴なし.

家族歴:なし.

輸血歴:なし.

現病歴:入院 28 日前に出張のためインドネシアに 渡航し,同日現地女性と性的接触があった.現地では 生野菜や氷の摂取はあったが,動物接触歴や山林河川 の散策歴はなかった.入院 23 日前に帰国した.入院 7 日前に悪寒と 38℃ 台の発熱,頭痛が出現し,市販 の感冒薬で経過観察していた.入院 3 日前に泥状便を 認めた.入院 2 日前に四肢・体幹の紅斑と食後の心窩 部痛を認めた.輸入感染症の疑いで当院を紹介・受診 し,入院した.

入院時現症:身長 157cm,体重 62kg.体温 37.9℃,

心拍数 112 回/分,血圧 152/102mmHg,呼吸数 27 回/

分,SpO2 95%(室内気).咽頭の発赤・腫脹や頸部リ ンパ節腫脹はなかった.右上腹部が軽度膨隆し Mur- phy sign を認めた.圧痛は心窩部よりも右季肋部に 強かった.肝脾叩打痛は陰性だった.体幹,前腕に退 色傾向のある紅斑がみられた.

入院時検査所見(Table 1):白血球の上昇と異型リ ンパ球の出現を認めた.肝逸脱酵素,LDH の上昇を 認めた.凝固異常はなく,ギムザ染色ではマラリア原 虫は見られなかった.便培養検査は陰性であった.胸 部 X 線写真では右横隔膜の軽度上昇を認めた.

入院後経過(Fig. 1):約 4 週間前の新規パートナー との性交歴,異型リンパ球の出現,肝逸脱酵素の上昇 から CMV や EBV,Human Immunodeficiency Virus

(HIV)の急性感染症を疑い,アセトアミノフェンに よる対症療法のみで経過観察した.入院後徐々に発熱 は改善したが,腹痛は遷延し,左季肋部や心窩部など に移動することもあった.肝膿瘍や悪性リンパ腫の鑑

別刷請求先:(〒210―0013)神奈川県川崎市川崎区新川 通 12―1

川崎市立川崎病院感染症内科 細田 智弘

(2)

Fig. 1 Clinical course Table 1 Laboratory findings

Hematology Coagulation

WBC 13,940 /μL PT-INR 1.01

Neu 54.0 % APTT 25.9 Sec

Eo 2.5 % Fib 318.0 mg/dL

Lym 23.0 % FDP 8.8μg/mL

Atyp. Lym 9.0 % Protein C activity 88 %

RBC 429×104/μL Protein S antigen 70 %

Hb 13.4 g/dL Immunology

Ht 39.6 % CRP 3.50 mg/dL

PLT 19.8×104/μL MPO-ANCA <1.0 U/mL

Biochemistry PR3-ANCA <1.0 U/mL

TP 6.3 g/dL Antinuclear antibody ×40

Alb 3.4 g/dL Anti-CL β2GPI antibody <1.2 U/mL

T-Bil 0.5 mg/dL Anti-CL antibody <8 U/mL

AST 59 IU/L Lupus anticoagulant 1.2

ALT 80 IU/L Infection

LDH 602 IU/L CMV-IgM (index) 5.02 (+)

ALP 322 IU/L CMV-IgG (EIA levels) 4.0 (+)

γGTP 80 IU/L CMV-DNA PCR 110 copies/mL

BUN 7 mg/dL EBNA ×10

Cr 0.7 mg/dL EB VCA-IgM ×<10

Na 140 mEq/L EB VCA-IgG ×20

K 3.3 mEq/L HIV Ag/Ab (−)

Cl 103 mEq/L Tb-IGRA (−)

sIL2R 1,130 U/mL Toxoplasma IgM (−)

Ferritin 641 ng/mL Toxoplasma IgG (−)

sIL-2R,  soluble  interleukin-2  receptor;  MPO-ANCA,  myeloperoxidase-antineutrophilic  cyto- plasmic antibody; PR3-ANCA, proteinase 3-antineutrophilic cytoplasmic antibody; CL, cardio- lipin; GPI, glycoprotein I; CMV, cytomegalovirus; EBNA, Epstein-Barr virus nuclear antigen; 

EB, Epstein-Barr virus; VCA, viral capsid antigen; Tb-IGRA, Interferon-Gamma release assay  for Mycobacterium tuberculosis

別のために,第 4 病日に頸部から骨盤までの造影 CT を施行し,脾臓の腫大と部分的な造影欠損を認め,脾 梗塞と診断した(Fig. 2a,2b,2c).肺塞栓症や脾静 脈血栓等はみられなかった.脾梗塞の鑑別として感染

性心内膜炎,悪性リンパ腫,全身性エリテマトーデス,

抗リン脂質抗体症候群,血管炎,プロテイン C や S の欠損をはじめとした凝固異常の合併を挙げた.血液 培養は陰性,経胸壁心エコーでの疣贅はみられず,他

(3)

Fig. 2 a, b, c: Contrast enhanced computed tomography performed on the 4th day  after admission

A  computed  tomography  examination  show  splenomegaly  with  multiple  wedge- shaped splenic infarctions.

a

a bb

c c

の検査異常もみられなかった(Table 1).上下部内視 鏡検査では,胃体中部大弯側にひだの発赤や肥厚を認 めたが,同部位の病理組織診では悪性リンパ腫はみら れなかった.CMV-IgM 抗体陽性,IgG 陽性(抗体価 4.0IU)に加えて,第 8 病日の血液検査で血中 CMV- DNA PCR 110copies/mL であったことから,CMV-IM に伴う脾梗塞と診断した.無治療で経過観察したが,

第 8 病日に異型リンパ球の上昇と,腹痛の増強が見ら れたため未分画ヘパリン(ボーラス投与 50 単位/kg,

維持量 16 単位/kg/時)の投与を行い,APTT 60〜85 秒(コントロール値の 1.5〜2.5 倍)を目標に調整した.

未分画ヘパリンを開始後に症状は軽快し,第 12 病日 に退院した.退院後はアスピリンの内服を行った.4 週間後の造影 CT では脾腫大・造影欠損部位ともに消 失していたためアスピリンは中止した.なお 4 週間後 の抗 HIV 抗原・抗体検査は陰性で,CMV-IgM 抗体 は陽性,CMV-IgG 抗体価は 10.5IU であった.

本例は,CMV-IM に脾梗塞を合併し,症状の遷延・

悪化に対して抗凝固療法を行った症例である.

CMV 感染に血栓症が合併する機序はいまだ不明確 であるが,CMV が感染した内皮細胞に血小板や白血 球を吸着させて第 X 因子を活性化させる,第 VIII 因 子の循環量を増加させる,一時的に抗カルジオリピン 抗体や抗カルジオリピン・β2GPI 複合体抗体などの抗 リン脂質抗体の産生を増加させるなどの仮説が有力で あ る4).さ ら に CMV が IL-1βや IL-6,TNF-α,そ の 他の炎症性サイトカインの増加や,プロテイン S 活 性の抑制に影響するなどの仮説もある5).現段階では これらの 1 つ以上の機序によって CMV 感染時に血栓 症が合併するとされており,抗リン脂質抗体症候群な どの基礎疾患やプロテイン S 欠損症などの先天性の 凝固障害を背景とする患者に血栓症が合併しやすいと 考えるのが自然である.しかし,入院を要した CMV- IM の 97 例をまとめた報告では,血栓症合併率は 6.4%

で,免疫異常のない症例が 65.9% であった4).また免 疫正常者の CMV-IM,39 例に合併した血栓症をまと めた別の報告では,明らかな先天性及び後天性の凝固

(4)

異常を伴わない症例が 34.3% を占めていた6).よって,

確かに血栓症は CMV-IM の合併症として多くはない が,本例のように免疫異常や凝固異常といった血栓症 のリスクを有さない患者にも生じうる合併症であると いえる.本例は,入院時から CMV などウイルス感染 を疑い対症療法のみを行ったが,腹痛が遷延したため,

肝膿瘍などの他の疾患を鑑別する目的で造影 CT を施 行し,偶発的に脾梗塞の診断にいたった.合併する脾 腫や左側腹部痛に対して腹部エコーを行うことはしば しばあるが,CMV-IM 自体が自然軽快するため,造 影 CT は施行しないことが多い.よって,潜在的には 上記の先行研究よりも多くの症例で血栓症が合併して いる可能性があり,日常診療における CMV-IM の頻 度を考慮すると,血栓症合併例の絶対数は少なくない と考える.

CMV-IM に合併する血栓症の中で,脾梗塞は 12.4%

を占め,深部静脈血栓症・肺塞栓症,脾静脈血栓症に つづいて 3 番目に多いとされている4).血栓症を合併 した CMV-IM の治療法については一定の見解はない.

CMV-IM に血栓症を合併した報告を集計したメタア ナリシスでは,症例の大部分で抗凝固薬を投与されて いたが,脾梗塞合併例への投与は 12 例中 2 例のみで あった.また投与期間は 20 日間から 9 カ月とばらつ きが大きく,投与期間の根拠が明記された症例は少な かったとされている4).抗凝固薬の有用性は明らかで はないが,前述のように CMV-IM の血栓形成の機序 が,一過性の抗リン脂質抗体の産生増加やプロテイン S 活性の抑制と関連するとすれば,抗凝固薬の投与は 有用かもしれない.また同報告では免疫不全者で血栓 症を合併した CMV-IM では,ガンシクロビルなどの 抗ウイルス薬を投与した症例が多かった一方で,免疫 正常者では抗ウイルス薬の投与を要することなく治癒 した症例が多かったとされている4).一般に免疫正常 者の CMV-IM は自然治癒するため,血栓症を合併し た CMV-IM 症例に対する抗ウイルス薬の有用性は不 明である.しかし,免疫正常者の CMV-IM における 脾梗塞合併例で,抗ウイルス薬や抗凝固薬の投与にも かかわらず,経過中に病状が悪化して脾摘を要した症 例の報告もあり,症例によって転帰は様々である7).本 例は脾梗塞診断後も抗ウイルス薬や抗凝固薬の投与を 行わずに経過観察を行っていたが,対症療法による発 熱の改善に反して異型リンパ球の漸増と腹痛の増強が 生じた.その時点では HIV 感染症やステロイドの長 期使用などの免疫不全を示唆する病歴・検査所見はな かったが,抗リン脂質抗体を含めて先天性・後天性の 凝固障害の合併の有無は不明であったため,まず抗凝 固療法を行った.抗凝固療法開始後に腹痛や異型リン パ球数の改善を認めたが,これらの変化と治療介入と

の因果関係は不明である.全例で治療介入を要するわ けではないが,少なくとも遷延する腹痛や異型リンパ 球数の悪化を認める症例ではより慎重な経過観察を要 すると考える.

本症例の限界として,CMV-IM の診断根拠と,他 の凝固異常の除外の 2 点が挙げられる.本例では血中 CMV-DNA PCR 陽性を根拠に CMV-IM と診断した が,CMV-IgM は急性期のみでなく 4 週間後も陽性で,

またペア血清での IgG 抗体価の上昇も軽度であった.

CMV-IgM は CMV 感染症に対する感度は高いが,初 感染時のみでなく再感染時にも上昇することや,一部 の症例では数カ月から数年間持続的に陽性になること が知られており,特異度が低いとされている8).この ため,特に初感染か否かが重要になる妊婦では,初感 染時に特異的に検出される IgG avidity の検査を行 い,胎児の先天性サイトメガロウイルス感染症の評価 に重要であるとされている.本例では IgG avidity の 測定は行っておらず,4 週間の経過では IgM の陰転 化に至っていないため,さらに長期的な経過観察が必 要である.また凝固異常については,全身性エリテマ トーデス,血管炎などの膠原病,抗リン脂質抗体症候 群,プロテイン C,S 欠損など主な疾患のスクリーニ ングのみである.たとえば免疫正常者における血栓症 を合併した CMV 感染症のイスラエルからの報告で は,背景となる先天性の凝固障害で最も多かったのは 第 V 因子 Leiden 変異であったとされる6).ただしこ れまで第 V 因子 Leiden 変異は日本人では報告されて いない9).また日本人の有病率が高いとされている高 ホモシスチン血症は血栓症の誘発因子であることが知 られている10)11).高ホモシスチン血症は新生児マスス クリーニングで診断される先天性以外に,加齢やビタ ミン B6,B12,葉酸の欠乏等で後天的にも生じると される11).本例では特に既往歴や血液検査における大 球性貧血など,高ホモシスチン血症を疑う病歴や所見 はみられなかったものの,血中ホモシスチン濃度の測 定は行っていないため,鑑別は十分でない.

CMV-IM は頻度の高い疾患であり,免疫異常や凝 固異常を伴わない症例でも脾梗塞などの血栓症を生じ るため,血栓合併例は既報よりも多い可能性がある.

治療方法は一定しないが,CMV-IM に伴う脾梗塞は 時に重篤な経過をとりうるため,臨床経過によっては 抗凝固療法も検討される.

利益相反自己申告:申告すべきものなし.

本論文の要旨は第 12 回日本病院総合診療医学会学 術集会総会で発表した.

文 献

1)Benette JE, Dolin R, Blaser ML:Mandell, Douglas, and Bennettʼs Principles and Practice

(5)

of Infectious Diseases(8th edition). Elsevier- Saunders, Philadelphia, 2015;p. 1738―53.

2)Farley DR, Zietlow SP, Bannon MP, Farnell MB:Spontaneous rupture of the spleen due to infectious mononucleos. Mayo Clin Proc 1992;

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3)Hunt DP, Thabet A, Rosenberg ES:Case re- cords of the Massachusetts General Hospital.

Case 29-2010. A 29-year-old woman with fever and abdominal pain. N Engl J Med 2010;363:

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4)Justo D, Finn T, Atzmony L, Guy N, Steinvil A:Thrombosis associated with acute cy- tomegalovirus infection : a meta-analysis. Eur J Intern Med 2011;22:195―9.

5)Protopapa MN, Velissaris D, Mougiou A, Siagkris D:Cytomegalovirus-associated splenic infarcts in an adult immune-competent man : a case report and review of the literature. J Med Case Rep 2014;8:85.

6)Atzmony L, Grosfeld A, Saar N, Justo D:Inher- ited and acquired predispositions for thrombosis in immunocompetent patients with cytomegalovirus-associated thrombosis. Eur J

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7)Ofotokun I, Carlson C, Gitlin SD, Elta G, Single- ton TP, Markovitz DM:Acute cytomegalovirus infection complicated by vascular thrombosis : a case report. Clin Infect Dis 2001;32:983―6.

8)Harry E:Prince, Mary Lapé-Nixon. Role of Cy- tomegalovirus (CMV) IgG Avidity Testing in Di- agnosing Primary CMV Infection during Preg- nancy. Clin Vaccine Immunol 2014;21:1377―

84.

9)Ro A, Hara M, Takada A:The factor V Leiden mutation and the prothrombin G20210A muta- tion was not found in Japanese patients with pulmonary thromboembolism. Thromb Haemost 1999;82:1769.

10)Nishio H, Lee MJ, Fujii M, Kario K, Kayaba K, Shimada K,etal.:A common mutation in meth- ylenetetrahydrofolate reductase gene among the Japanese population. Jpn J Hum Genet 1996;41:247―51.

11)Clarke R, Daly L, Robinson K, Naughten E, Ca- halane S, Fowler B,etal.:Hyperhomocysteine- mia : an independent risk factor for vascular dis- ease. N Engl J Med 1991;324:1149―55.

Splenic Infarctions Caused by Acute Cytomegalovirus Infection:A Case Report Tomohiro HOSODA & Mitsuo SAKAMOTO

Department of Infectious Disease, Kawasaki Municipal Kawasaki Hospital

We report a 48-year-old healthy man who presented with a 1-week history of fever and epigastric pain.

He had traveled to Indonesia and had been in sexual contact with a local woman 4 weeks prior to admis- sion. His peripheral blood film showed atypical reactive lymphocytes. A serological test for cytomegalovirus IgM was positive and the quantitative cytomegalovirus DNA level was 1.1×102copies/mL, whereas Epstein- Barr virus IgM, HIV antigen and antibody tests were negative. He was diagnosed as having an acute cy- tomegalovirus infection and was treated with acetaminophen. However, his clinical symptoms deteriorated on the 4th day after admission and a computed tomography examination showed splenomegaly with wedge- shaped splenic infarctions. Blood culture, antinuclear antibodies, antineutrophilic cytoplasmic antibodies, anti- cardiolipin antibodies, and lupus anticoagulant tests were negative. The protein C and protein S activities were normal. He was diagnosed as having a splenic infarction caused by an acute cytomegalovirus infec- tion, and intravenous heparin administration was performed. On day 12, his symptoms had improved and he was discharged. Splenic infarctions caused by acute cytomegalovirus infection can develop in immunocom- petent patients without any coagulation disorder. The possibility of splenic infarctions should be considered in patients with acute cytomegalovirus infection, especially those experiencing a worsening of abdominal pain.

〔J.J.A. Inf. D. 90:814〜818, 2016〕

Fig. 1 Clinical course Table 1 Laboratory findings
Fig. 2 a, b, c: Contrast enhanced computed tomography performed on the 4th day  after admission

参照

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