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駒澤大学佛教学部論集 29 002石井 修道・小川 隆「『禅源諸詮集都序』の訳注研究(八)」

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Academic year: 2021

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(1)

)     凡 例   一 、 凡 例 は 『 駒 沢 大

五 十 四 号 に

  ず る 。     禅 源 諸 詮 集 都

目 次 〔 一 〕 裴 休 の 序 巻   上 ( 目 次

略 )       〜 〔 二 〇 〕 ( 以 上 『

要 』

五 十 三

) 〔 二 〕

〔 二 五 〕 ( 以 上 『 紀 要 』

五 十 四

) 〔 二 六 〕 〜 〔 二 九 〕 ( 以 上 『

二 十 七

) 〔 三 〇 〕

〔 三 二 〕 ( 以 上 『 紀 要 』

五 十 五

) 巻

 

下 〔 三 三 〕

 

空 宗 と

の 相 違

      駒 澤 大 學 佛 教 學 部 論 集 第 二 十 九 號   卒 成 十 年 十 月 〔 三 四 〕 〔 三 五 〕 〔 三 六 〕 〔 三 七 〕 〔 三 八 〕 〔 三 九 〕 〔 四

〕 〔 四 一 〕 〔 四 二 〕 〔 四 三 〕 〔 四 四 〕 〔 四 五 〕 〔 四 六 〕        

 

 

 

       

 

 

 

 

 

 

法 と

違 性 と 心 の

性 の

智 と 知 の

と 無 我 の

理 の あ ら わ し

 

  消 極 性 と

と 体 の 相

と 三 諦 の

違 三

説 の

の 有 無 に つ い て の 相 違

の 三 宗 は

に お い て は 一 第 二

八 号 )                    

 

    つ で あ る ( 以 上 『 論

教 の 二 の

逐 機 の

と 化

頓 漸 の

々 な

( 以 上 『 紀 要 』

六 号 )                    

 

      一 七

(2)

〔 四 七 〕 〔 四 八 〕 〔 四 九 〕 〔 五 〇 〕 〔 五 一 〕 〔 五 二 〕 〔 五 三 〕 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 一 真 心 体 こ そ

源 で あ る 仏 が

い た 本 意 仏 の

意 と 三

の 教

の 衆 生

と の 関 係              

 

  す が た

い の 過

の 相

1

 

 

( 以 上

り へ の 道

り と 迷 い の

を 図 示 す る 理 由     〔 四 七 〕         然 此 文 意 、 雖

詮 、

逹 磨 一

法 通 體 、 諸

又 各 不 同

爲 一 藏 都 成 理

至 於 悟

修 證 門                      

 

 

始 終 周 圓 。

叙 之 文

盡                      

 

  其

血 脉 連

緒 。 欲

  メ   ボ 末

先 須 推

上 三 種 頓 説 漸

、                                            

所 詮 之 法 、

來 、 今 至 何

。 7 曳 百 夙 羽 霓 # 日 愉 巾 兌 ↓ h 寿 人 オ ヨ 恥 ド 岳 可 可 甘 け o   卩 」 丶 〕 彡、 弔 暮 言 窮 言

] 差 フ 傷

f

萼   皀 フ 藏

終 本

、 一

然 明 了 。 且

教 法

來 者 、

從 世

、 展

至 於 當

人 之

人 之 目 。 其            

亦 只

依 → 眞 心 體

縁 流

展 轉 遍 一 切

、 遍 」 切 衆 生

心 「

心 体 こ そ 教 法 の 根 源 で あ る 〔 五 四 〕 〔 五 五 〕 〔 五 六 〕 〔 五 七 〕 〔 五 八 〕 〔 五 九 〕 一 八

り と 迷 い の 図 式

り と 迷 い の 図 式 に よ っ て 反 省

覚 す べ き こ と

の 心 が ま え む す び 日 む す び 口

  然 る に 此 の 文 の 意 は 、

詮 を 叙 す る の み な り と

の 一

の 是 れ 仏 法     イ                                                                               よ の 通 体 な る に 、

の 所 述 の 又 た

々 同 じ か ら ざ る に

り て

め て 一 蔵 と 為       す す む   ハ ヨ   し て

べ て 理

具 足 を 成 じ 、 悟 解

に 至 っ て も 、

た 始 終 周 円 な ら し む 。     の つ ぶ つ ハ る ビ   う   故 に 叙 ぶ る 所 の 文 は 、 須 ら く

さ に 其 の 意 を 尽 く し 、 血 脈 を し て

し 、

ら し む べ し 。

末 の 倫

を 見 ん と 欲 せ ば

ら く 此 れ よ り 上 の 三

   ビ レ                           も   い ず                     い ず こ

の 法 の 本 と

れ よ り 来 り 、 今 ま 何 処 に 至 る や と を

す べ し 。 又 た 須 ら く

い で 諸 仏 の 此 の

け る

と 何 れ の

な る や を 観 ず べ し 。 即 ち 大 蔵

の 始

本 末 一 時 に 洞 然 と し て

了 な ら ん 。 且 ら く 教 法 の 何 れ よ り

る                

 

   

 

   

 

   

 

    ア                   き   や を 推

す れ ば 本 と 世 尊 の 一

よ り

し 、 展 転 し て 当

の 人 の

の 人 の 目 に 至 れ る も の な り 。

の 所 説 の 義 も 亦 た 只 だ

れ 凡 聖 の 所 依 の 一 真 心

よ り

し て

し 、 展 転 し て 一 切 処 に

じ 、 一 切

生 の 身 心 の

ぜ る も の な り 。 た                                                                                                                                 ロ   ロ

々 の

心 に

い て

め て 如 理 に 思

せ ば 、 即 ち 如

是 に 顕

せ ん 。       ハ む く 『 華 厳 』 に 云 く 「 如 是 如 是 に 思 惟 せ ば 、 如 是 如 是 に 顕 現 す 」 と V 。

(3)

心 靜

理 思

現 。 媾 讖

脱 田 心 惟

* 意 日 本 意 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 文

1

ー ナ シ ( 弘 ) 目 頓 漸 ( 明 ) 。 * 緒

11

序 ( 弘 ) 。 * 倫

11

綸 ( 明 ) 。 * 緒 11 序 ( 弘 ) 。 * 詮 目 論 ( 弘 ) 。 * 今 至 11 見 在 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 大 11 一 大 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 了

11

了 也 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 只 凵 祗 ( 弘 ) 。 * 遍

11

褊 ( 明 ) 。 * 現 凵 現 也 ( 弘 ) ( 明 ) 。                                       こ と ば   そ も そ も 、 こ の 文 の 意 図 は 、 た だ 禅 宗 の 詮 を 述 べ る こ と に の み あ る 。 だ が 、

磨 の 一

は 仏 法 全 体 の 共 通 の 本

で あ る が し か し ( そ れ に も と

く )

述 は 、 各 々 に 異 な っ て い る の で そ れ ら を こ こ に

め て 一

と し 、 そ れ に よ っ て 理 と

と の 具 足 を す べ て 成 就 さ せ 、 さ ら に

解 と 修 証 の す じ み ち に つ い て も

め か ら 終 り ま で を す べ て 円 満 な ら し め ん と す る の で あ る 。 そ れ 故 こ こ に 記

す る 文 は 、

部 ま で そ れ ら の

え を 尽 く し そ の 血 す じ の 流 れ を た や さ

と 枝

と の

を あ ら し め る も の で な け れ ば な ら な い 。 そ こ で 、

の 順

よ う と す る な ら ば 先 づ 上 の 三 種 の 頓 と

教 中 に 論 ず る と こ ろ の 教 え と が 、

ど こ か ら

て 、

ど こ へ

く の か を

す る べ き で あ る 。 そ し て 諸 仏 が こ の 教 え を

い た 意 図 は

何 で あ っ た の か 、 よ く よ く あ お ぎ み て

す る べ き で あ る 。 さ す れ ば 、 大

経 の 始

末 は 、 一 気 に か ら り と 明 了 と な る で あ ろ う 。 さ て 、 な ら ば 教 法 が ど こ か ら

た の か と い う こ と を

し て み る と 、 そ れ は 本

尊 の 一

心 の

体 よ り 流 れ

次 々 に

わ っ て そ の 当

の 人 の

の 人 の 目 に

し た も の で あ り 、 ま た そ こ に

か れ る

も 、 や は り た だ 凡 ・ 聖 す べ て の 人 の よ り ど こ ろ で あ る 一

心 の

よ り 縁 に

っ て 流 れ

々 に 伝 わ っ て 一 切 の 処 に

し 、 一 切 の 衆 生 の 身 心 の う ち に 遍

し た も の に

な ら な い の で あ る 。 た だ 各 お の

ら の 心 で

を 静 め て 、 理 の ま ま に 思 惟 し さ え す る                                                                       あ り の ま ま                     あ り の ま ま な ら ば 、 そ れ は あ り あ り と 、 あ り の ま ま に

現 し て く る で あ ろ う 〈 『 『 華 厳 経 』 に 「 如 是 如 是 に 思 惟 す る な ら ば 、 如 是 如 是 に 顕 現 す る 」 と 言 っ て い る 〉 。 (

1

∀   仏 法 の 通 体 11 『 宗 鏡 録 』 巻 二 八 に 「 此 の 一 心 法 界 は 是 れ 諸 経 の 通 体 な る が 故 に 、   り 流 出 せ し 所 な り 」 ( 大 正 四 八

五 八 〇

b

> と あ る 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ∀ ( 石 井 ・ 小 川 ) 如 来 の 説 く 所 の 十 二 分 教 は 親 し く 大 悲 心 の 中 よ 一 九

(4)

『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 一 〇 (

2

)   理 事 具 足

11

四 五 段 の 注 (

27

) に 法 蔵 の 『 探 玄 記 』 巻 「 の 新 十 玄 を 掲 げ た が 、 そ の 第 → の 同 時 具 足 相 応 門 は さ ら に 十 義 具 足 に 開 か   れ 一 、 教 義 具 足、 二 、 理 事、 三 境 智 行 位 五 、 因 果 、 六 、 依 正 体 用、 八 人 法 九、 逆 順 、 十 応 感 の 具 足 と さ れ   る ( 大 正 三 五

i

= 二

b

) 。 智 儼 の 『 捜 玄 記 』 巻 上 の 十 玄 門 の 第 一 の 同 時 具 足 相 応 門 の 十 義 具 足 の 二 も 理 事 具 足 と す る ( 同

一 五

b

) 。                                                                   た め   理 と 事 は 『 演 義 鈔 』 巻 一 に 「 今 ま 且 く 理 事 二 門 に 約 す れ ば 理 は 真 諦 な る が 為 に 真 と 為 し 、 事 は 俗 諦 な る が 為 に 妄 と 為 す 」 ( 大 正 三   六

b

) と あ る よ う に 、 理 を 普 遍 的 な 真 理 と し 、 事 を 差 別 的 な 現 象 と 解 す る の が 一 般 で こ こ で も そ の よ う に

し て よ か ろ う 。 (

3

∀   悟 解 修 証

11

『 華 厳 経 疏 』 巻 四 六 に 「 深 信 と は 聞 慧 の 始 め 、 悟 解 と は 聞 慧 の 終 り 」 ( 大 正 三 五

八 五 三 a ) と あ る 。 こ こ で は 四 六 段   お よ び 注 (

2

) よ り 、 悟 を 証 悟 解 を 解 悟 と 解 す る の が 適 当 で あ ろ う 。 修 証 と は 、 修 行 と 証 悟 の こ と で あ る 。 (

4

)   血 脈 凵 血 の 流 れ 。 禅 宗 で 師 か ら 弟 子 へ と 法 が 伝 わ る の を 血 す じ の 流 れ に た と え る 。 『 菩 提 達 摩 南 宗 定 是 非 論 』 の 独 孤 沛 の 序 に 、 「 後   に 『 師 資 血 脈 伝 』 一 巻 有 り 亦 た 世 に 流 行 す 」 ( 楊 曽 文 編 校 本 → 七 頁 ) と い い 、 柳 田 聖 山 氏 の 『 初 期 禅 宗 史 書 の 研 究 』 ( 前 掲 書 一 八 六   頁 ) に 「 此 が 恐 ら く 石 井 本 『 神 会 語 録 』 の 六 代 伝 に 外 な ら ぬ 」 と す る 。 ま た 『 歴 代 法 宝 記 』 の 別 名 を 『 師 資 血 脈 伝 』 と も い い 、 達 磨   の 『 少 室 六 門 』 の 一 つ に 『 血 脈 論 』 が あ り 最 澄 は 『 内 証 仏 法 相 承 血 脈 譜 並 序 』 を 著 わ す 。 (

5

) 緒 け 朝 鮮 本 は 「 緒 」 を 「 序 」 に 作 る 。 意 は 同 じ 。 (

6

)   上 の 三 種 の 頓 説

11

四 六 段 に 「 人 に 就 い て 教 授 方 便 の 頓 漸 と 根 性 悟 入 の 頓 漸 と 発 意 修 行 の 頓 漸 」 の 三 種 に 分 け る 説 も あ る が 、   そ の 前 文 は 「 教 に 就 い て 化 儀 の 頓 漸 と 応 機 の 頓 漸 と 有 り 」 と 述 べ て い る の で 三 種 の 分 類 で は な い 。 こ こ は 、 四 五 段 に 「 三 種 の 教 の             い ず 中 に お い て 、 何 れ が 頓 、 何 れ が 漸 な り や 」 の 問 を 設 け て 、 三 種 の 教 ( 密 意 依 性 説 相 教 ・ 密 意 破 相 顕 性 教 ・ 顕 示 真 心 即 性 教 ) に す べ て   頓 説 漸 説 が あ る と す る 宗 密 の 説 を さ す と 解 す る の が よ か ろ う 。 (

7

)   世 尊 の 一 真 心 体 … … i 宗 密 が 『 起 信 論 』 に よ っ て 説 く 一 心 の 解 釈 は 既 に 一 七 段 に 出 て い る 。 そ の 根 源 性 を 認 め 、 す べ て が そ こ か   ら 派 出 し そ こ に 還 源 す る と 主 張 す る と こ ろ に 特 色 を も つ 。 『 宗 鏡 録 』 巻 三 六 ( 大 正 四 八

六 二 七

b

) に こ こ を 次 の よ う に 引 用 す る 。 「 此   の 教 法 の 本 と 世 尊 の 一 真 心 体 よ り 流 出 し 亦 た 只 だ 是 れ 凡 聖 の 所 依 の 一 真 心 体 よ り 随 縁 し て 流 出 し 、 展 転 し て 一 切 処 と ] 切 衆 生 の   身 心 の 中 に 遍 じ た る を 以 て 只 だ 各 々 の 自 心 に 於 い て 念 を 静 め て 如 理 に 思 惟 せ ば、 即 ち 如 是 如 是 に 顕 現 せ ん 」 。 (

8

)   展 転

H

次 々 に 伝 わ っ て 行 く こ と 。 六 十 巻 『 華 厳 経 』 巻 一 六 の 十 迥 向 品 に コ 切 衆 生 を し て 賢 聖 地 を 得 て 如 来 の 法 を 以 て 展 転 し て 相 い 教 え し む 」 ( 大 正 九

五 〇 三

b

) と あ り 、 そ の 箇 所 を 八 十 巻 『 華 厳 経 』 巻 二 六 で は 「 願 く は → 切 衆 生 を し て 速 か に 聖

に 入 り 、 能

(5)

  く 仏 法 を 以 て 次 第 に 開 誘 せ し め ん こ と を 」 ( 大 正 「

OI

一 四 〇 a ) と あ る 。                                                                                 も (

9

)   但 だ 各 々 の 自 心 … … −ー 『 宗 鏡 録 』 巻 四 一 ( 大 正 四 八

六 五 七 c ) に 同 様 の 表 現 が あ る 。 「 但 し 自 ら

し く 到 ら ば 、 頓 に 絶 学 の 門 に                       は じ め                                 ヘ   ヘ       ヘ   ヘ   ヘ   ヘ   ヘ   マ   あ   モ   ヘ               ヘ   ヘ   ヘ   ヘ           ヘ       ェ   ヘ   ヘ   ヘ       入 り 唯 だ 発 明 に 在 り て 方 て 無 為 の 旨 に 達 す 。 若 し 能 く 如 是 如 是 に 理 に 入 り て 思 惟 せ ば 、 則 ち 能 く 如 是 如 是 に 了 然 と し て 顕 現 し 、 自 然 に 二 際 冥 合 し 物 我 差 無 く 万 境 に 契 う に 虚 玄 を 以 て し 一 心 の 憺 怕 を 同 じ く せ ん 。 皆 な 空 に 依 り て 立 ち 、 一 を 抱 き て 生 ず る な り 」 。 (

10

)   『 華 厳 』 に … … 凵 『 華 厳 経 』 巻 七 九 の 入 法 界 品 を 抜 萃 し 最 後 に 「 爾 の 時 弥 勒 菩 薩 摩 訶 薩 、 即 ち 神 力 を 摂 し 楼 閣 の 中 に 入 り 、     は じ                                                                                         た 指 を 弾 き て 声 を 作 し 善 財 に 告 げ て 言 く 、 『 善 男 子 よ 起 て 。 法 性 は 是 の 如 し 。 此 は 是 れ 菩 薩 の 諸 法 智 の 因 縁 聚 集 の 現 ず る 所 の 相 を 知   る 。 是 の 如 き の 自 性 は 、 幻 の 如 く

の 如 く 、 影 の 如 く 像 の 如 く 悉 く 成 就 せ ず 。 ( 中 略 ) 善 男 子 よ 。 譬 え ば 幻 師 の 諸 の 幻 事 を 作 す が 如       よ                                                                                                                                                                                                                                                     ま   く 従 り て 来 る 所 無 く 、 至 り て 去 る 所 無 し 。 来 去 無 し と 雖 も 幻 力 を 以 て の 故 に 分 明 に 見 る 可 し 。 彼 の 荘 厳

も 亦 復 た 是 の 如 し 。 従   り て 来 る 所 無 く 亦 た 去 る 所 も 無 し 。 来 去 無 き と 雖 も 、 然 も 慣 習 不 可 思 議 の 幻 智 力 を 以 て の 故 に 、 及 び 往 昔 の 大 題 力 に 由 る が 故 に 、   ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     へ   是 の 如 く 顕 現 す 」 ( 大 正 一 〇

1

四 三 七 C 〜 四 三 八 a ) の 文 を 引 用 し て 『 宗 鏡 録 』 巻 三 八 ( 同

六 四 一 a ) に 次 の よ う に 言 う 。 「 如 是 自 性 如 幻 如 夢 如 影 如 像、 悉 不 成 就 と は 、 総 上 の 一 切 不 思 議 の 無 辺 の 仏 事 境 界 は 、 真 如 の 性 の 法 爾 と し て 随 縁 せ る を 以 て 随 縁 す と   い え ど                                                                                               ご と   雖 即 も 、 法 爾 と し て 性 に 帰 す る な り 。 随 縁 す る を 以 て の 時 は 有 る が 似 く に 顕 現 し て 幻 法 を 看 る 如 く 有 ら ず し て 而 も 有 り 、 猶 お 夢                                           ご と                                                                           ご と 境 を 観 ず る ご と く 、 見 ず し て 而 も 見 、 水 中 の 影 の 若 く 出 る に あ ら ず 入 る に あ ら ず 鏡 裏 の 像 の 似 く 内 に あ ら ず 外 に あ ら ざ る な り 。 無 性 の 随 縁 な る を 以 て の 故 に 理 と し て 成 就 せ ず 。 随 縁 の 無 性 な る を 以 て の 故 に 事 と し て 成 就 せ ず 。 若 し 理 事 成 ら ざ れ ば 、 即 ち 一 切 法 は                                         ヘ       ヘ     へ     も     ヘ     ヘ     へ   倶 に 成 ら ず 。 故 に 悉 く 成 就 せ ず と 云 う 。 但 だ 如 是 如 是 に 顕 現 し、 如 是 如 是 に 証 知 せ ば 了 了 分 明 に し て 還 っ て 宗 鏡 に 同 じ く 、 光 光   渉 入 し て 影 影 相 い 含 ま ん 」 。 〔 四 八 〕   仏 が 経 を 説 い た 本 意 (

1

)   次 觀 佛 説

本 意

自 云 、

意 唯

一 大 事 因

、 出 現 於 世 。                               ] 大

令 衆 生

知 見 、 悟 佛 知                                           ハ ユ ね  

に 仏 の

意 を 観 ず れ ば 、

ら 云 く 、 「 我 が 本 意 は

だ 一

事 因 縁 の

の み の

に 、

現 す 。 一 大 事 と は 、

生 を し て 仏

見 を

き 仏 知

り 、                                             あ ら ゆ 乃 至 仏 知 見 の 道 に 入 ら し め ん と 欲 す る な り 。 故 に

る 所

は 、 常 に 一

な り 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 一 =

(6)

『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 )

、 乃 至 入

知 見 道 。

、 常

。 唯 以

見 示

生 。 癩 。

若 二

三 。 三

。 雖 以

數 方

便

譬 喩

而 爲

生 演 説 諸 法 、

法 皆

。 故

菩 提 樹

正 覺

           

乃 至

一 切

生 皆 般         ホ                         オ

。 騨 畷 鉱 町 醗 齬

見 一

恚 癡 諸

來 身 智

染 汚 、 徳 相

生 而 不 具

如 來

慧 。

著 而 不

教 以 聖

妄 想 、

、 得 見

廣 大

生 、

稱 於 大

法 界 、 敷 演 嵩 丁 団

冬 生 曳 卩

ぎ 司 董 い 帯 巨 卜 。 主                     匚 1 κ 司 匚 F 痂 レ 歪 [ 「 ノ                                 4 」 ノ 一 巳 F

[ 「 μ 一 コ 一 」 薛 μ   一 /

t

                  !一

劫 與

種 善 根 、 曾 得 我 於 劫

、                               ボ                 ボ 以 四

受 者 、 跡 勝 澱 .   始 見 我 身 瀬 麟 缸 躯

所 説 、 臘 % 華

信 受 、 入 如

慧 、                 メ                           ま 乃 至 逝 多 林

子 噸

三 昧 、 大 衆

證 法 界 。 二 二

だ 仏 の 知 見 を 以 て 示 し て

生 を 悟 ら し む る な り 〈 云 云 〉 。

し く は 二 、

し                                                 ま く は 三 な る も の

る こ と

し 。 三 世 十 方 の 諸 仏 の

た 是 の 如 し 。 無 量 無

便 、

喩 の 言 詞 を 以 て 、 衆 生 の 為 に

を 演

す と 雖 も 、 是 の 法 は

な 一 仏 乗 の 為 な る が

な り 」 と 。 故 に 我 れ 菩

下 に 於 い て 初 め て 正

ぜ し 時 、

ね く

生 の 正

る を

、 乃 至 普 ね く 一 切

生 の 皆 な 般 涅

す る を 見 た り         コ い               ま か つ こ く < 『 華 厳 』 に 云 く 、 「 仏 は 摩 竭 国 の 菩 提 場 の 中 に 在 り て 、 始 め て 正 覚 を 成 ず る や 其 の 地 は                                                           ヨ サ 堅 固 に し て 金 剛 の 所 成 な り 。 其 の 菩 提 樹 は 高 広 厳 顕 た り 」 と 。 出 現 品 に 云 く 、 「 如 来 は 正 覚 を 成 ぜ し 時 、 普 ね く 衆 生 の 悉 く 正 覚 を 成 ず る を 見 る 云 云 」 〉 。

ね く 一 切

生 を

る に 、 貪 恚 痴 の 諸 の 煩

の 中 に 、 如

身 智

り て 、

く 、

し 〈 『 如 来 蔵     ハ ィ   経 』 に 云 云 〉 、 一 衆 生 と し て 如

慧 を 具

せ ざ る は 無 し 。

著 を 以 て 而 し て 証

せ ざ る の み 。

教 う る に 聖

を 以 て し て 、 其 れ を し て

れ 、

ら 身 中 に 於 い て 、 如

慧 の

れ の

く に し て

な る こ と 無 き を

る                                         ヨ   を 得 せ し め ん と

し 〈 此 れ は 是 れ 『 華 厳 』 出 現 品 の 本 文 な り 。 唯 だ 当 の 字 を 改 め て 欲 の                             き                                   ア リ 字 と 為 せ る の み 語 勢 を 順 ぜ し む る な り 。 『 法 華 』 に も 亦 た 云 く 、 「 我 れ 本 と 誓 願 を 立 て て 、                                                                     か く 一 切

を し て 我 れ の 如 く 等 し く し て 異 な る こ と 無 か ら し め ん と 欲 す る な り 」 と 〉 、 遂 て 此               ピ                                                     か の れ

の 衆 生 の

に 、 菩

場 に

い て 、

法 界 に

う て

の 因 華 を 敷 演 し 以                                                                   の つ て

性 を 厳 っ て 、 万 徳 の

果 を 成 ぜ し む 。

に 我 れ と 同 じ く 善

え 、

                                                                        め つ て 我 れ を 劫

、 四

法 を 以 て 摂 受 せ ら れ し 者

ら ば 〈 亦 た 妙 厳 品 の 文 な               冖 10 〕           ひ ん し ん ざ ん ま い ( 11 } る し や な し ん   〔 12 ) り 〉 、 始 め て 我 が

〈 頻 呻 三 昧 の 盧 舎 那 身 な り 〉 、

が 所 説 を 聞 く や く 上 の 『 華 厳 』       ハ ド                                                       せ い た り ん     け へ を 説 く な り V 即 ち

受 し て 、

来 の 慧 に 入 り 、 乃 至 、

に て 、

子 噸

三 昧 に 入 れ ば 、

な 法 界 を 証 せ ん 。

(7)

2

) 除 先 修

者 、 綿

ボ       ホ 百 聲 聞 如 聾 如 盲 不 見 佛 境 界 不 聞 圓 融 法 是 也 。 次 云 我 今 亦 令 得 聞 此 經 入 於 佛 慧 即 直 至 四 十 年 後 於 法 華

耀

及 溺

縮 爲 作 生 長 利 益 所 謂 二 乘 隨 於 無 爲 廣 大 深 坑 及 壊 善 根 非 器 衆 生 溺 大 邪 見 貪 愛 之 水 然 亦 於 彼 曾 無 厭 捨 釋 日 即 華 嚴 所 説 學 小 乘 者 法 華 會 中 還 得 授 記 及         ホ                           ホ 不 在 此 會 亦 轉 令 與 授 記 此 是 不 厭 捨 也                     (

3

 

如 是 衆 生 諸

、 著

、 難 可

脱 、

於 三 七 日

是 事                              

謗 不 信 故 疾 入

。 若 以 小 乘 化 、 乃 至 於 一 人

墮 慳

、         進 退

爲 。 尋

所 行 方 便 力 方 知 過 去 諸 佛 皆 以

乘 誘 引 、 然 後 令 入 究           ボ 竟 一

所 得

。 作 是 思

十 方

皆 現 、

、                       善

迦 文

一 之 導

、 得 是 無 上                                                       法 、

諸 一 切 佛

用 方 便

。 我 聞 所 慰                                           喩 、

順 諸 佛 意

、 方 始

波 羅 奈 國                                             お                                     セ     先 よ り

し て 小

を 学 す る

〈 仏 は 法 華 の 会 に 在 り て 説 く 、 昔、 華 厳 の 会 の 中 に 在 り て 五 百 の 声 聞 は 聾 の 如 く 盲 の 如 く に し て 、 仏 の 境 界 を 見 ず 円 融 の 法 を 聞 か ざ り き と は 是 れ な り 。 次 に 云 く 「 我 れ は 今 ま 亦 た 此 の 経 を 聞 い て 仏 慧 に 入 る こ と を 得 せ し め ん 」 と 。                                             ヨ                         な   即 ち 直 に 四 十 年 の 後 に 至 り て 法 華 の 会 の 中 に 於 い て 皆 な 授 記 を 得 る も の 是 れ な り 〉 、 及                                         り へ び

愛 の

等 に

る る

く な り 〈 出 現 品 に 云 く 、 「 如 来 の 智 慧 は 唯 だ 二 処 に 於 い て の み 利 益 を 生 長 す る こ と を 為 作 す る こ と 能 わ ず 。 謂 う 所 の 二 乗 の 無 為 広 大 の 深 坑 に 堕 せ る と 、 及 び 善 根 を 壊 せ し 非 器 の 衆 生 の 大 邪 見 貪 愛 の 水 に 溺 る る と な り 。 然 れ ど も 亦 た 彼 に 於 い て も 曽 つ て 厭 捨 す る こ と 無 し 」 と 。 釈 し て 曰 く 、 即 ち 華 厳 に 説 く 所 の 小 乗 を 学 す る 者 は 、 法 華 の 会 の 中 に て 還 つ て 授 記 を 得 及 び 此 の 会 に 在 ら ざ る も、 亦 た 転 じ て

記 を 与 え し む 。             お  此 は 是 れ 厭 捨 せ ざ る な り 〉 。                 ハ れ                                                   め し い                       が   た  

き の 衆 生 は

の 根 の

に し て

ら れ て 、

可 け れ ば                                                                 ぬ  

れ は 三 七 日 に

い て 是 く の

き の

を 思

し た り 。

れ に し て

し 但 だ

                                                                  す み や か

を 讃 ず る の み な ら ば 彼 は 即 ち 苦 海 に 没

謗 し て 信 ぜ ざ る が 故 に 、

に 悪                           ヨ                                                                               け ん

に 入 ら ん 。 若 し 小

を 以 て 化 す る こ と 、 乃 至 } 人 に 於 い て な る も 、

れ は

ど ん                                                                                     つ                     ま  

に 堕 す れ ば 、 此 の

は 不 可 と 為 し

も 退 も

す こ と

し 。 尋 い で

去 の

                        は じ ぜ し 所 の 方

便

力 を

い て

め て 過

の 諸

な 小 乗 を 以 て 誘

し 、 然 し て

の 一 乗 に 入 ら し め し を 知 れ り 。 故 に 云 く 、

れ 今 ま

る 所 の

も 、 亦 た

に 三                 ア し

を 説 く べ し と 。 是 の 思 惟 を 作 せ し 時 、 十 方 の

皆 な 現 じ 、 梵

も て

れ を

し た も う

い 哉 、

よ 、

一 の

と し て 、 是 の

を 得 た り 、 諸 の 一

の 仏 に 随 い て 、 而 し て 方 便 力 を 用 い た も う と 。

れ 慰 喩 す る 所 を 聞 き て 、 諸 仏 の

に   ハ ゐ                       は じ め               は   ら   な                                     お ロ                 き よ う ち ん に よ 随 順 せ し が

に 、

て 彼 の

羅 奈 国 に

き 、 四

の 法

を 転 じ て 、

の 五 人 を 度 し 、

に 諸 処 よ り 乃 至

万 た り 〈 羊 車 の 如 し 〉 。 亦 た 縁 覚 を

む る

に 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 二

(8)

『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 )

四 諦 法 輪 、

等 五 人 、 漸 漸

乃 至

。 蜘 讐 車

、 説 十 二 因 縁 畝 漉 車

爲 求 大

、 説 六 波 羅

説 甚 深

羅 蜜 、 淘 汰 如 上 聲

、 進 趣 諸 小

、 橄 騨 縢 に 罐 憶 破 漸

見 其 根 熟 、 遂 於 靈

山 、

示 如 來

見 、 並

提 記

儲 胤 .

示 三

法 身 平

乘 道 、 乃 至

尸 那 城 娑

                                          樹 問 、 作 大

子 吼 顯 示

、 決

説 言 、 一 切

性 、

有 心

當 作 佛 究 竟 涅

我 淨 、

            ボ             ホ 秘

海 會 師 子

大 衆 噸

、 更 無

蕉 臨 氈

、   七 ヨ コ 」

尸 乙 、  

日 苛

  ] 」 嵩 宜 、 力 五 二 4     ♪ 匡 」 ト し F 左 曽 三 ロ       ニ ノ

F ε 一 つ       r し 乍 〃 E エ ノ

、 入 大 寂

、   返

還 源 、

方 三

佛 、 常

照 也 。 二 四                   ろ く し や は

二 因

き く

鹿

車 の 如 し V 、

た 大

む る

に は 、 六

き こ し や                                                                   れ   〈 牛 車 の 如 し 。 此 れ よ り 上 は 皆 な 第 一 の 密 意 依 性 説 相 教 に 当 る 。 此 れ よ り 上 の 三 車 は 是 れ 火                      

 

   

 

  ま                                           タ 宅 の 中 に て 指 し 出 し て 門 外 に 在 り と 云 え る も の に し て 、 以 て 権 教 の 三 乗 に

う、 云 云 〉

に 又 た 為 に

深 の 般

波 羅 蜜 を

上 の 声

汰 し て

々 の 小

に 進   ( 30                                                 一 讃 〕                                                                 か く 趣 せ し め 〈 此 れ は 第 二 の 密 意 破 相 顕 性 教 に 当 る 〉 、

に 其 の 根 の 熟 す る を 見 て

て り よ う び ゆ せ ん                                                                     ぼ だ い         れ             く き よ う い ち 霊 鷲

い て

の 知

示 し て 、

ね く 皆 な 大

授 し A 究 竟 一 じ よ う             し   く ど う       び や く こ し や     ね         ご ん き よ う                ハ ね  乗 に し て 四 衢 道 中 の 白 牛 車 の 如 し 。 権 教 の 牛 車 の 実 教 の 白 牛 の → 乗 と 同 じ か ら ざ る こ             ま ロ と 、 三 十 本 の 経 論 に 並 び に 皆 な 文 有 る な り V 、 三

の 法 身 の 平

に し て 、 一 乗

に 入 る             め                             く し な じ よ う   さ ら じ ゆ       ハ が   こ と を 顕 示 し 、 乃 至 滅 度 せ ん と

す る に

尸 那 城 の 娑 羅

に 在 り て 、 大                      

 

   

 

   

 

   

 

                        あ ら ゆ

吼 を 作 し 、

住 法 を 顕 示 し 、 決

し て

い て 、 一 切 衆 生 に 皆 な

り 、 凡 是 る                      

 

  ま ソ                       へ が   心

る も の は 定 ん で 当 に 作 仏 し て 、 涅 槃 の

を 究 竟 す べ し と

い て 、

          ぜ                                                                                     は じ め 密

に 安 住 せ し め た り 〈 『 法 華 經 』 は 且 ら く 三 乗 を 収 め 、 『 涅 槃 経 』 に 至 り て 方 て 普 ね     ハ の                                                                         ね                           け ご ん か い え く 六 道 を 収 む 権 を 会 し て 実 に 入 る は 、 須 ら く

次 な る べ き が 故 な り 〉 。 即 ち

呻 と 大

頓 証 と 更 に 別 異 無 し く 『 法 華 』 と 『 涅 槃 』 と は 是 れ 漸 教 の 中 の 終 極 に し                      

 

   

 

お     す                                   あ ロ て 、 『 華 厳 』 の 頓 教 と 深 浅 異 な る こ と 無 く 都 べ て 第 三 の 顕 示 真 心 即 性 教 と 為 す な り V 。

れ 既 に 応 に 度 す べ き 者

ら ば 、 皆 な 已 に

す る こ と を

ざ り し

に             た め                                         お り 15 、 巳 に 為 に

に 度 を 得 る

し た り 。

に 双 樹 の 問 に 於 い て 、

に 入                      

 

   

 

   

 

   

 

                          ホ   り 、 本 に 返 り 源 に 還 り て 、 十 方 三

の 一

仏 と

に 法 界 に 住 し 、

常 照 た り 。 * 悟 佛 知 見 凵 ナ シ ( 弘 ) ( 明 ∀ 。 * 〈 云 云 V ” ナ シ ( 明 ) 。 * 時 目 ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 衆 門 一 切 衆 〔 弘 ) ( 明 ) 。 * 成 11 皆 成 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 嚴 〉

(9)

1

1

1

lll

1

1

馨難

l

ll

1

ll

ll

鬘羅

1

                                                                              わ   (

1

 

次 に

が 経 を

い た

意 を

る と 、 世

の よ う に

わ れ て い る の で あ る 。 「

が 本 来 の

的 は 、 た だ 一 大

、 そ の た め に こ そ こ の

現 し た の だ 。 こ こ で い う 「 大 事 と は 、

生 に 仏 の 知

か せ 、

の 知 見 を

ら せ 、 さ ら に 仏 の

に 入 ら せ よ う と い う こ と で あ る 。 そ れ

の あ ら ゆ る

は 、 常 に こ の }

な の で あ っ て た だ

生 に 示 し 悟 ら せ る の み な の で あ る 〈 云 云 〉 。 そ れ 以 外 の 第 二 と か

三 と か い う

い の で あ る 。 三 世

え も 、 ま た

で あ る 。

数 の 方 便 や 種 々 の 因 縁 ・

喩 の 言

で 、

生 の 為 に

え を

べ は す る が そ れ ら の

え は 全 て 一

乗 の

の も の な の で あ る 」 と 。 そ れ 故 に ( 『

』 に

の よ う に も 言 わ れ る の で あ る ) 「 仏 は 菩

樹 下 で

め て 正 し い

          わ れ り を

た 時 、 仏 は

生 が 皆 な 正 し い 覚 り を

る の を

ね く 見 、 さ ら に 一 切

生 が 皆 な

し て い る の を

ね く 見 た 」 〈 『 華 厳 経 』 に い わ く 「 仏 が 摩 竭 国 の 菩 提 場 の 中 で 正 し い 覚 り を 得 ら れ る や、 そ の 地 は 堅 固 で あ り 金 剛 で 出 来 て い て そ の 菩 提 樹 は 高 く 大 き く 荘 厳 さ れ て 輝 い て い た 」 。 出 現 品 に い わ く 、 「 如 来 が 正 し い 覚 り を 得 ら れ た 時 全 て の 衆 生 が 正 し い 覚 り を 得 る の を 見 た 」 云 云 〉 、 そ し て 、 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 二 五

(10)

      『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 〉 ( 石 井 ・ 小 川 )                                             二 六                                           か ら だ

生 が 、

の 煩 悩 の 中 で 、 如

慧 を 備 え 、

に 汚 染 さ れ る こ と

相 を 具

し て い る の を

ね く 見 」 た の で あ る と 〈 『 如 来 蔵 経 』 に い う 〉 。 つ ま り 「 如

慧 を 具 え な い

生 は } 人 と し て い な い 。 た だ 妄

こ し

い に 執

す         さ と                                                       わ れ る た め に 証 る こ と が で き な い だ け で あ る 。 仏 は 聖 道 を

え て そ れ ら の 衆 生 に 永 遠 に

相 を

れ さ せ 、

ら の

の 中 に 如

の 広 大 な 智 慧 が あ り 、

と 同 じ で あ る こ と を 見 さ せ よ う と 望 む の で あ る 」 〈 『 華 厳 経 』 出 現 品 の 本 文 で あ る 。 た だ 原 文 の 「 当 」 の 字 を 「 欲 」                                               わ れ の 字 に 改 め た 。 語

を 調 え た の で あ る 。 『 法 華 経 』 に も 「 仏 は 本 よ り 誓 願 を 立 て 一 切 衆 生 が 仏 と 等 し く な り 全 く 異 な る こ と の 無 い よ う に さ せ よ う と 望 む 」 と あ る V 。   「 こ う し て こ れ ら の 衆 生 の 為 に 、 菩

で 広 大 な る 法 界 と 一 つ と な り 、 万

の 因

を 敷 き

げ て も っ て

性 を 荘

し 、 万 徳                                                           わ れ                                                   わ れ の

果 を

さ せ よ う と す る の で あ る 。 」 「 も し

遠 の

に お い て

と 同 じ く 善 根 を

え 、 か つ て

て 、 四 摂 法 〔 布 施 ・

・ 同 事 ) の

え で

け 入 れ た 者 が い れ ば 」 〈 こ れ も 妙 厳 品 の 文 で あ る 〉 、 「

め て

が 身 を 見 〈 頻 呻 三 昧 の                 わ 盧 舎 那 身 で あ る 〉 、 仏 が

く や く 上 の 『 華 厳 経 』 を 説 い た の で あ る V 、

な 信 じ き っ て 如

慧 に 入 」 り 、 「 さ ら に は 逝

                                                          さ と に お い て

が 師 子

に 入 る に 及 ん で 、 大

が 皆 な 法 界 を 証 っ た の で あ る 」 。   (

2

 

し か し 「 先 に

習 し て 小

ぶ 者 〈 仏 が 『 法 華 経 』 の 説 会 で 説 い た 語 で あ る 。 そ の 昔 『 華 厳 経 』 の 説 会 に お い て 、 五 百 人                                                                                                             わ れ の 声 聞 は あ た か も 聾 盲 の ご と く 、 仏 の 境 界 が 見 え ず 、 円 融 の 法 が 聞 こ え な か っ た 。 こ の 人 た ち が そ れ で あ る 。 次 に 同 じ く 『 経 』 に 、 「 仏 は 今 ま た、 こ の 経 を

い て 仏 の 知 慧 に 入 る こ と が で き る よ う に さ せ よ う 」 と も 言 わ れ て い る 。 つ ま り 四 十 年 後 に 至 っ て 、 『 法 華 経 』 の 説 会 で そ ろ っ て 授 記 を 得 た そ の も の 達 が そ れ で あ る 〉 や

の 水 等 に 溺 れ る

は 除 く < 出 現 品 に 、 「 如 来 の

慧 は 、 た だ 二 つ の 場 合 に お い て の み そ の 利 益 を 発 揮 す る こ と が で き な い 。 そ れ は 二 乗 の 人 が 「 無 為 」 と い う 広 大 な 探 坑 に 堕 ち た 場 合 と 、 善 根 を 破 壊 し た 非 器 の 衆 生 が 大 邪 見 ・ 貪 愛 の 水 に 溺 れ た 場 合 と で あ る 。 だ が そ れ で も 彼 ろ を 厭 い 見 捨 て る こ と は 決 し て 無 い 」 と

っ て い る 。 そ れ を 解 釈 し て 言 う 、 『 華 厳 経 』 に 言 う と こ ろ の 小 乗 を 学 ぶ 者 が 『 法 華 経 』 で は 還 っ て 授 記 を 得 て お り 、 さ ら に こ の 説 会 に い な か っ た 者 に も め ぐ り め ぐ っ て 授 記 が 与 え ら れ て い る 。 こ の こ と を こ こ で 「 厭 い 見 捨 て な い 」 と 言 っ て い る の で あ る 〉 」 。                                 に ぶ                             お ろ か       く ら                                                             わ れ     さ ん し ち   (

3

 

「 こ の よ う な 衆 生 は 、

根 は

く 、 快

に 執

し 、

さ に 眩 ま さ れ て 、

脱 す る こ と が

な の で 仏 は 三 七 日 の

に 、 次 の よ う に 思

し た 。 『 も し 専 ら

の み を 讃 嘆 す る な ら ば

生 は 苦 の 世 界 に 没 し 仏 乗 を

し て そ れ を 信 じ な い 為 に 、 す                                                                                     わ れ ぐ に 悪 道 に 入 る で あ ろ う 。 ま た も し

乗 の 教 え で 教 化 す れ ば 、 た と え 一 人 の 為 で あ っ て も

は 慳 貪 に 堕 ち て 、 そ れ も

(11)

だ と 思 わ れ る 。

も 退 も

し い 。 そ こ で 過 去 の 仏 が 行 わ れ た

便

を 思 い 返 し て よ う や く

仏 が

な ま

え                                                                       わ れ で

そ の 上 で 究 竟 の 一 乗 に 入 ら さ れ た こ と が 判 っ た の で あ る 。 そ れ 故 に 仏 も

っ た

三 乗 の 教 え と し て

く が                 わ れ                                                                                                             わ れ                 さ と よ い で あ ろ う 』 と 。 仏 が こ の よ う に 思

し た 時

の 諸

が 皆 な 現 わ れ

を 慰 さ め

し て

わ れ た 、 『 な ん と す ば ら し い こ と か 。

尼 仏 よ 第 } の 導 師 と し て 、 こ の

上 法 を

ら れ な が ら 、 一 切 の

に 随 っ て 方 便 力 を 用 い ら れ る と は 』 。 わ れ                                                                                                                                                                     き よ う ち ん に よ

は 慰 さ め

す そ の 声 を

い て 、 そ こ で

の 意 に

順 し て 、

め て 波 羅 奈 国 に 往 き 、 四 諦 の

じ て 、

の 五 人                   し だ い を

そ こ か ら

に あ ら ゆ る

で こ れ を

き 、 つ い に は

万 人 に 及 ん だ の で あ る 〈 羊 車 の よ う な 教 え で あ る 〉 。 そ し て

を                                                                                                         こ し や

め る

の 為 に 十 二 因

を 説 き く 鹿 車 の よ う な 教 え で あ る V 、 ま た 大 乗 を 求 め る

の 為 に 六 波 羅 蜜 を 説 い た の で あ る 〈

車 の よ う な 教 え で あ る 。 以 上 は 皆 な 第 「 の 密 意 依 性 説 相 教 に

当 す る 。 こ の 三 車 は 皆 な 火 宅 の 中 に あ っ て 、 「 そ れ ら が

外 に 在 る 」 と 指 し 示 し た だ け の も の で あ る 。 こ れ に よ っ て 権 教 の 三 乗 に 喩 え て い る の で あ る 云 々 〉 。   そ の 後 の あ い だ で 、 更 に 甚 深 な る 般 若 波 羅

を 説 き 、 上 に

べ た

聞 を 淘 汰 し て

々 の 小

め さ せ 〈 こ れ は

二 の 密 意 破 相 顕 性 教 に 相 当 す る 〉 漸 々 に そ の

根 の 成 熟 す る の を

か く し て 霊 鷲 山 で

見 を 開 示 し 、 す べ て の

に 大

の 授                                     だ い び や く ご し や

え 〈 こ の 究 竟 の 一 乗 は 四 衢 道 の 中 の 大 白 牛 車 の よ う な 教 え で あ る 。 権 教 の 牛 車 ( 大 乗 ∀ と 実 教 の 大 白 牛 車 の 一 乗 と が 同 じ で な い こ と に つ い て は 、 三 卜 部 の 経 論 そ れ ぞ れ に 明 文 が 存 す る 〉

に お い て 平

で あ り 、 と も に 一

の 道 に 入 る も の で あ る こ と を 明 ら か に 示 し た の で あ る 。       わ れ  

に 仏 が 滅

し よ う と す る 時 に

ん で 、

尸 那 城 の

羅 双

の 間 に お い て 、 大 獅 子 吼 の 説 法 を 行 い 、 如

わ                                                         も し

の こ と を

い て 「 一 切

生 は

を も ち 」 、 「 心 を

つ あ ら ゆ る も の は 必

仏 す る 」 、 「 涅 槃 を

め れ ば

・ 浄 の 四

が あ る 」 と

っ た 。 か く し て 「

な の 人 々 を 秘 密

に 安 住 さ せ た の で あ る 」 〈 『 法 華 経 』 は さ し あ た り 三 乗 を 収 斂 し、 『 涅 槃 経 』 に 至 っ て 始 め て 六 道 す べ て を 収 斂 し た の で あ る 。 権 教 を 実 教 に 帰 入 す る こ と は 、 漸 次 の こ と で な け れ ば な ら な い か ら で あ る 〉 。                                                                         さ と こ れ は 、 『

厳 経 』 の 説 会 に お い て 仏 が

子 頻

三 昧 に 入 ら れ た

衆 が

に 証 っ た の と 全 く 異 な る 所 が な い く 『 法 華 経 』 と 『 涅 槃 経 』 と は 漸 教 の 中 の 究 極 で あ っ て そ れ は 「 華 厳 経 』 の 頓 教 と 深 浅 に お い て 異 な る 所 が 無 い 。 こ れ ら は 全 て 第 三 の 顕 示 真 心 即

教 な の で あ る V 。   わ れ             わ た  

る べ き

は す べ て

わ り 、 ま だ

っ て い な い 者 に も 、 す で に 度 る こ と の で き る

っ て や っ た 。 そ れ

『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 八 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 二 七

参照

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