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巻頭言

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Academic year: 2021

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

巻頭言

著者 中川 望

雑誌名 文学研究

巻 1

ページ 1‑1

発行年 1955‑07‑21

URL http://hdl.handle.net/10105/8874

(2)

︼九五四年十一月二十四日国語国文研究会か発足して以来︑久しく待望せられていた︑機関誌﹁文学研究﹂が創刊

せられるはこびとなったことはなにものにも代えがたい啓びである︒

わが国語国文研究会は学内に於ける︑日本文学︑国語学︑国語教育等を研究するものが︑−つの研究級織の中に組

み入れられることによって他の研究者とも密接な関係を保ち︑誇義の面に於いても︑請銃に演習に研究者各自の不幸

な徒労と偏向とを救い︑又祖先の遺した偉大なる文学遺産をよりよく聴承.し︑新なる文学を創り出す重大な任務が顔

せられているのである︒

発足以来七ケ月の歩みをかえりみますに︑永頓先生を迎えての﹁民族文学について﹂の講演会をはじめとして︑数

回に及ぶ読替会︑文学論の輪読会︑卒業論文の発表会等︑毎週水曜日に集って多彩な活動が続けられて来たのである︒

このような時にあたって我々の研究をまとめて発表するような槻開法のないことは致命的であり︑・我々の最も遺憾と

していたことであるが︑全会員の強い︑決意と協力によって︑急速に実現されたことは︑全会員と共に︑大いなる尊び

とする︒これを機会として︑お互に意見を述べ︑枇判し合って︑更に一段の飛躍を希望したい︒それには種々の困難

な障官にl直面するであらう︒しかしわれわれは若さと情熟を傾け︑会員が協力し︑努力に努力を重ね︑理憩と真澄を

探求しなければならない︒そして︑やがては努力の結果がむくいられ︑よりー層発展することを信じてうたがわない︒

最後に心から勧支援くださった︑先生方や先輩方に感謝すると共に︑今後ともわれわれの国語国文研究会の歩み行

く道を吸い気特で見守ってくださることを切望する次針です︒       ︵文 科一三 ︶

一一1−

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