本研究所の紀要『言語と文化』第28号をお届けします。 本号には研究論文6篇、研究ノートと実践報告各1篇の計8篇を掲載 しています。まずは、投稿して下さった方々、そして査読を担当してく ださった方々には心より厚く御礼を申し上げます。 本研究所では、本年度も研究員による学際的・国際的な共同研究およ び個別研究を進める一方、3年前より始めた「日中韓言語・文化に関す る国際学術シンポジウム」と交流協定に基づく北京外国語大学博士課程 学生を準研究員として受け入れる事業の推進に取り組みました。第3回 となる今年度の「日中韓言語・文化に関する国際学術シンポジウム」は、 会場を北京外国語大学に移して、10月16、17日二日間の日程で北京外 国語大学、韓国日本言語文化学会との共催で開催しました。参加した大 学の数は昨年までの5大学から、本学を含む日本の4大学、地元中国の 4大学・機関、韓国日本言語文化学会に所属する14大学へと大幅に増え、 本学野島正也学長の第一講演をはじめ、基調報告3件、分科会発表56 件があり、韓国の仁川日報によって報じられるなど、国際的な反響があ りました。本研究所で始められたシンポジウムはこのように大きな国際 的な広がりを迎えられたことは誠に喜ばしいことです。協定校から準研 究員を受け入れる事業が三期目を迎え、順調に推移しています。本号の 掲載論文には、研究員の個人研究・共同研究の成果と並んで、協定校か ら受け入れた準研究員の論考も含まれています。また、本研究所の親組 織である言語文化研究科は、近年北京大学日本語MTIセンター(翻訳・ 通訳大学院)との教育交流を積極的に進めており、本号掲載の研究ノー トはその成果の一端です。付属研究所として親組織と一体となって、国 際交流を推進できたことは、大いに喜びとしたいものです。 本号も多くの投稿がありましたが、厳正な審査の結果、掲載にいたら なかったものがありました。査読制度を取り入れている以上、学術雑誌 としての水準を維持するためには、やむを得ないことです。これからも 学術雑誌として、さらに多くの研究成果を送り出したく、多くのご投稿 を期待しつつ、巻頭の言とします。 平成28年3月 言 語 文 化 研 究 所 所長 蒋 垂 東
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