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Systemwalker Centric Manager V12.0L10 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド Windows編

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(1)

Systemwalker

Centric Manager

V12.0L10

運用管理サーバ

クラスタ適用ガイド

Windows編

B1WN-5451-01Z2-00

(2)

まえがき

本書の目的

本書は、Systemwalker Centric Manager V12.0L10の運用管理サーバを、ク ラスタシステムを利用して高信頼化する場合の機能概要、導入方法および運用 方法について説明しています。

なお、本書は、Windows版を対象としています。

本書の読者

本書は、以下のクラスタを使用して、Systemwalker Centric Managerの運用 管理サーバを高信頼化し、運用管理作業の信頼性を向上させたい方を対象とし ています。

● SafeCLUSTER

● Microsoft® Cluster Server、またはMicrosoft® Cluster Service(以 降、MSCSと略しています。)

本書をお読みになる前に、“Systemwalker Centric Manager 解説書”をお読 みになり、Systemwalker Centric Managerの概要を理解しておくことが必要で す。 また、本書はネットワーク環境の構築、および使用するクラスタについて基 本的な知識がある読者を対象としています。

本書の構成

本書は、1章~7章および付録から構成されています。

第1章 概要

クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用の概要について 説明します。

第2章 環境

運用管理サーバをクラスタシステムにする場合の環境について説明します。

第3章 導入

運用管理サーバをクラスタシステム上に導入するための作業について説明 します。

第4章 利用機能別に必要な設定

運用管理サーバの各機能を使用する場合の設定について説明します。

第5章 サービスの設定

運用管理サーバの起動サービスをカスタマイズする方法について説明しま す。

(3)

ii

第6章 運用

クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用について説明し ます。

第7章 保守

クラスタシステム運用時のSystemwalker Centric Managerのバックアップ、 リストアについて説明します。

付録A 旧版からの移行

旧版から移行する作業について説明します。

付録B アンインストール

クラスタ運用を解除し、Systemwalker Centric Managerをアンインストール する方法について説明します。

付録C 運用環境の変更に対する設定

クラスタシステムの運用環境を変更する場合について説明します。

付録D クラスタが出力するメッセージ

クラスタが出力するメッセージを記述します。

本書の読み方

コマンドで使用する記号について

コマンドで使用している記号について以下に説明します。

記述例

[PARA={a |b |c |… }]

記号の意味

記 号 意 味 [ ] この記号で囲まれた項目を省略できることを示します。 { } この記号で囲まれた項目の中から、どれか1つを選択することを示します。 _ 省略可能記号“[ ] ”内の項目をすべて省略したときの省略値が、下線で示 された項目であることを示します。 | この記号を区切りとして並べられた項目の中から、どれか1つを選択するこ とを示します。 … この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します。

マニュアルの記号について

マニュアルでは以下の記号を使用しています。 特に注意が必要な事項を説明しています。

(4)

知っておくと便利な情報を説明しています。

対象となる記事について

括弧「()」で記述されている部分は、使用しているクラスタソフトウェアに 応じてお読みください。なお、括弧「()」で記述されていない部分は、本マニ ュアルを使用する、すべての方を対象としております。 ● (UNIX版)と記述されている場合 UNIX版のクラスタソフトウェアを使用している方を対象としていま す。 ● (Windows版)と記述されている場合 Windows版のクラスタソフトウェアを使用している方を対象としてい ます。 ● (MSCS)と記述されている場合 MSCSを使用している方を対象としています。 ● (PRIMECLUSTER)と記述されている場合 PRIMECLUSTERを使用している方を対象としています。 ● (SafeCLUSTER)と記述されている場合 SafeCLUSTERを使用している方を対象としています。 ● (Sun Cluster)と記述されている場合 Sun Clusterを使用している方を対象としています。

(5)

iv

注意事項

本 書 で は 、 Systemwalker Centric Manager の エ デ ィ シ ョ ン で 、 Standard Editionを“SE”、Enterprise Editionを“EE”、およびGlobal Enterprise Edition を“GEE”と省略していますので、各エディションを読み替えください。

略語表記について

● Microsoft® Windows Server™ 2003, Standard Edition、Microsoft® Windows Server™ 2003, Enterprise Edition 、 Microsoft® Windows Server™ 2003, Datacenter Edition お よ び Microsoft® Windows Server™ 2003, Web Editionを“Windows Server 2003”と略していま す。

● Microsoft® Windows® 2000 Professional operating system 、 Microsoft® Windows® 2000 Server operating systemおよびMicrosoft® Windows® 2000 Advanced Server operating systemを“Windows 2000” と略しています。

● Microsoft® Windows NT® Server network operating system Version 4.0、 Microsoft® Windows NT® Workstation operating system Version 4.0 を“Windows NT”と略しています。

● Microsoft® Windows® 98 operating system, Microsoft® Windows® 98 Second Editionを“Windows 98”と略しています。

● Microsoft® Windows® Millennium Editionを“Windows Me”と略して います。

● Microsoft® Windows® XP ProfessionalおよびMicrosoft® Windows® XP Home Editionを“Windows XP” と略しています。

● Windows NT®、Windows® 2000およびWindows Server 2003上で動作する Systemwalker Centric Managerを“Windows版 Systemwalker Centric Manager”または“Windows版”と略しています。

● Solaris™ Operating Environmentを“Solaris OE”と略しています。 ● Solaris™ Operating Environment上で動作するSystemwalker Centric

Manager を “ Solaris OE 版 Systemwalker Centric Manager ” ま た は “Solaris OE版”と略しています。

● Solaris™ Operating Environment、Linux上で動作するSystemwalker Centric Managerを“UNIX版Systemwalker Centric Manager”、またはUNIX 版と略しています。

輸出管理規制表記

当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が 含まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメ ントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となりま す。 平成17年 3月 平成17年 3月 初版

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商標について

APC、APCロゴ、PowerChute、Smart-UPS その他のAPC製品名は、American Power Conversion Corpの商標および登録商標です。 Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。 HP-UXは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。 MC/ServiceGuardは、Hewlett-Packard Companyの製品であり、著作権で保護 されています。 Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標ある いは商標です。

Microsoft、MS-DOS、Windows、Windows NT、Visual Basic、Windows Server、 ActiveSyncは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における 登録商標です。

Oracle、Oracle8i、Oracle9iは、米国オラクルの登録商標です。

Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Sun/Solaris/Java に関連する すべての商標およびロゴマークは、米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およ びその他の国における商標または登録商標です。

Symantec、Symantecロゴ、Norton AntiVirusは、SymantecCorporationの米 国における登録商標です。

Tcl/Tkは、カリフォルニア大学、サン・マイクロシステムズ社、Scriptics 社他が作成したフリーソフトです。

UNIX は、X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国およ び他の国における登録商標です。

VirusScanおよびNetShieldは、米国Network Associates社および関連会社の 商標または登録商標です。

その他の製品名は、各社の商標または登録商標です。

Microsoft Corporationのガイドラインに従って画面写真を使用しています。 Portions Copyright © Contributors to ISODE Project

Portions Copyright © 1983-1994 Novell,Inc., All Rights Reserved. JavaChart™ Copyright © 1996-1997 Visual Engineering,Inc.All Rights Reserved

HashJava GNU Library General Public License

All Rights Reserved,Copyright © 株式会社PFU 1995-2005 All Rights Reserved,Copyright © 富士通株式会社 1995-2005

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vi

目次

第1章 概要... 1 1.1 目的... 2 1.2 機能概要... 3 1.2.1 クラスタシステム環境で利用可能な機能 ... 3 1.2.2 運用管理サーバ間での機能 ... 5 第2章 環境... 9 2.1 システム構成 ... 10 第3章 導入... 13 3.1 導入手順... 14 3.2 設定情報一覧 ... 15 3.3 環境構築前の準備 ... 16 3.3.1 IPアドレスとホスト名の割り当て ... 16 3.3.2 共有ディスクの準備 ... 18 3.3.3 導入時に必要な情報一覧 ... 18 3.4 導入... 20

3.4.1 Systemwalker Centric Managerのインストール ... 20

3.4.2 共有ディスクのオンライン化 ... 20

3.4.3 クラスタのセットアップ(プライマリでの設定) ... 21

3.4.4 共有ディスクのオフライン化 ... 27

3.4.5 クラスタのセットアップ(セカンダリでの設定) ... 28

3.4.6 クラスタアプリケーションの作成 ... 34

3.4.7 Systemwalker Centric Managerの再起動 ... 35

3.4.8 Systemwalkerコンソールの設定と起動 ... 36 3.5 クラスタ運用環境構築時の注意事項 ... 39 第4章 利用機能別に必要な設定 ... 41 4.1 各機能で必要な設定 ... 42 4.1.1 環境構築後にデータベースを作成する場合 ... 42 4.1.2 イベント監視機能を使用する場合 ... 43 4.1.3 資源配付機能を使用する場合 ... 43 4.1.4 スローダウン監視機能を使用する場合 ... 43 4.1.5 セルフチェック機能を使用する場合 ... 43 4.1.6 サーバ性能監視機能を使用する場合 ... 44 4.1.7 待機系を監視する場合 ... 45 4.2 ポリシー定義の設定 ... 49 4.2.1 アプリケーション管理/サーバ性能監視のポリシー定義 ... 49 4.2.2 アプリケーション管理/サーバ性能監視以外のポリシー定義 ... 50 第5章 サービスの設定 ... 51 5.1 フェールオーバの設定 ... 52 5.1.1 サービスの起動を抑止する ... 52 5.1.2 サービスのプロセスを監視する ... 53 5.1.3 プロセス監視機能をカスタマイズする ... 54 5.2 デフォルト値 ... 58

(8)

5.2.1 デフォルトで起動するサービス一覧 ... 58 5.2.2 フェールオーバの設定値一覧 ... 59 5.3 プロセス一覧 ... 61 第6章 運用 ... 63 6.1 クラスタシステム上の運用管理サーバの起動/停止 ... 64 6.1.1 クラスタシステム上の運用管理サーバを起動する ... 64 6.1.2 クラスタシステム上の運用管理サーバを停止する ... 65 6.2 フェールオーバした場合 ... 66 6.2.1 フェールオーバした場合のメッセージ ... 66 6.2.2 運用管理クライアントの自動再接続 ... 66 6.2.3 フェールオーバした場合のエラーメッセージ ... 67 6.3 クラスタシステム運用時の注意事項 ... 68 第7章 保守 ... 73 7.1 バックアップ ... 74 7.1.1 全データをバックアップする ... 74 7.1.2 各種データベースをバックアップする ... 78 7.2 リストア ... 80 7.2.1 運用環境の削除 ... 80 7.2.2 全データをリストアする ... 80 7.2.3 各種データベースをリストアする ... 88 7.3 環境が壊れた場合の復旧 ... 91 7.3.1 プライマリが壊れた場合 ... 91 7.3.2 セカンダリが壊れた場合 ... 93 付録A 旧版からの移行 ... 97 A.1 旧版から移行時の注意事項 ... 97 A.2 バージョンアップの準備 ... 98 A.3 旧版データの退避 ... 99 A.3.1 旧版データの退避手順 ... 99 A.4 環境削除 ... 102 A.5 クラスタサービスの削除 ... 102 A.6 バージョンアップ ... 103 A.6.1 プライマリノード ... 103 A.6.2 セカンダリノード ... 110 A.7 クラスタアプリケーションの作成 ... 117

A.8 Systemwalker Centric Managerの再起動 ... 117

A.9 利用機能別に必要な作業 ... 118

付録B アンインストール ... 119

B.1 運用環境の削除 ... 119

B.1.1 セカンダリノード ... 119

B.1.2 プライマリノード ... 123

B.1.3 Systemwalker Centric Managerクラスタサービスの削除... 123

B.2 各種データベースの削除 ... 124

(9)

viii

C.1 データベースを拡張する ... 129

C.2 IPアドレス/ホスト名を変更する ... 130

C.2.1 Systemwalker Centric Managerの停止 ... 132

C.2.2 Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時) ... 132 C.2.3 バックアップ ... 132 C.2.4 クラスタシステムの解除 ... 132 C.2.5 IPアドレスとホスト名の変更 ... 132 C.2.6 hostsファイルまたはDNSの変更 ... 133 C.2.7 Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時) ... 133 C.2.8 クラスタシステムのリストア ... 133

C.2.9 Systemwalker Centric Managerの起動 ... 133

C.2.10論理ノードの変更 ... 134 C.2.11運用管理クライアントの接続先の変更 ... 134 C.2.12物理ノードの変更 ... 134 C.2.13各機能での設定 ... 136 C.3 アカウントを変更する ... 144 C.3.1 アカウントのパスワードを変更する ... 144 C.3.2 アカウントを変更する ... 144 C.3.3 Systemwalkerで保持しているアカウントのパスワードを変更する ... 145 C.3.4 Systemwalkerで保持しているアカウントを変更する ... 146 C.4 通信環境定義の「自ホスト名」の定義を変更する ... 147 付録D クラスタが出力するメッセージ ... 151 D.1 SafeCLUSTERを使用する場合 ... 151 D.2 MSCSを使用する場合 ... 152

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ファイル名:clm001.doc | 最終更新日時05/02/22 13:17

第1章 概要

本章では、クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用の概要 について説明します。

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第1章 概要

1.1 目的

クラスタシステムとは、サーバおよびサーバ上で稼働する業務の高可用性を 目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことで す。

Systemwalker Centric Manager運用管理サーバのクラスタシステムは、1:1 の運用待機をサポートしています。

1:1の運用待機とは、運用系が業務を稼働し、待機系として、1台がスタン バイしている形態です。運用系がダウンした場合、待機系が業務を引継ぐこと で、高信頼性を保証します。

Systemwalker Centric Manager運用管理サーバを、クラスタシステムで運用 するイメージ図を以下に示します。

クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしている ノードを待機系と呼んでいます。

本書では、運用系として使用するノードをプライマリ、障害時に業務を引き 継ぐためのノードをセカンダリと呼んでいます。

また、運用前などで、まだSystemwalker Centric Managerを導入していない 場合、最初に運用系として構築するノードをプライマリ、待機系として構築す

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1.2 機能概要 3

1.2 機能概要

クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用で、使用できる機 能について説明します。

1.2.1 クラスタシステム環境で利用可能な機能

クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用でも、通常の運用 と同様に機能を使用することができますが、使用する機能により設定が必要と なる場合、および機能に制限がある場合があります。 クラスタシステムを利用した運用管理サーバの高信頼運用では、使用できる 機能が以下の表のようになります。 機能 V12.0 L10 分類 対象 詳細項目 導入 運用管理サーバ クラスタセットアップ ○ クラスタノード検出 ○ 構成 フレームワ ーク 運用管理サーバ クラスタサービス検出 ○ 資源の受信 ○ 資源の中継(サーバ、クライ アント) ○ 資源の適用 ○ インベントリ収集 ○ ク ラ ス タ サ ー ビ ス 以 外で運用(物理ノード として運用) インベントリ通知 ○ 資源の受信 ○ 資源の中継(サーバ、クライ アント) ○ 資源の適用 △(*1) インベントリ収集 × 配付 運用形態 ク ラ ス タ サ ー ビ ス と して運用(論理ノード として運用) インベントリ通知 ○ OS/ ミ ド ル ウェア ローカルディスク イベント監視 △(*2) イベント監視 △(*2) ローカルディスク システム性能 しきい値監視 ○ イベント監視 △(*3) ハードウェ ア 共有ディスク システム性能 しきい値監視 ○ ノード状態監視 ○ ノード状態表示 ○ ノード状態監視(スクリプト) ○ 監視 ネットワー ク 物理IP 性能監視 ○

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第1章 概要 機能 V12.0 L10 分類 対象 詳細項目 論理IP 性能監視 ○ 未登録固定IPノードの接続検 知 ○ ノードの変 更監視 固定IPノードの削除/追加/ア ドレス変更の検知 ○ アプリケーション稼働監視 ○ イベント監視 △(*2) ロ ー カ ル ア プ リ ケ ー ション 性能監視 ○ アプリケーション稼働監視 ○ イベント監視 △(*2) アプリケー ション ク ラ ス タ 上 の ア プ リ ケーション 性能監視 ○ クラスタサ ービス 稼働状態監視 ○ クラスタソ フトウェア イベント監視 △(*2) リモートコマンド ○ リモート操作 ○ 対処の自動化 ○ 復旧操作 ローカルディスク リカバリフロー ○ リ カ バリ 障害管理 ヘルプデスク ○ ネットワーク性能情報の出力 ○ ア セ ス メ ント システムの 評価 監視イベント情報の出力 ○ カ ー ド セ キ ュ リ ティ カード セキュリテ ィ 運用管理サーバ IDカードセキュリティ × ○:使用可能 △:設定/制限あり使用可能 ×:使用不可能 (*1):共有ディスクだけに配付できます。 (*2):運用形態名は部門管理サーバの設定可能 (*3):部門管理サーバだけ設定可能 機能ごとの設定については、“4章 利用機能別に必要な設定”を参照してく ださい。それぞれの機能については、“Systemwalker Centric Manager 解説書” を参照してください。

(15)

1.2 機能概要

5

1.2.2 運用管理サーバ間での機能

Systemwalker Centric Managerでは、運用管理サーバ自身の監視、運用管理 サーバへ配付を行うことができます。

クラスタシステムを利用した場合、運用系、待機系でそれぞれ機能に制限が あります。

運用系から運用系自身に対して使用できる機能と、運用系から待機系に対し て使用できる機能を以下に示します。

それぞれの監視機能については、“Systemwalker Centric Manager 解説書” を参照してください。 機能名 運用系自身 運用系から見 た待機系の監 視/機能 説明 イベント監視 ◎ △ 運用系が発生するイベント を運用系で監視できます。 運 用 系 か ら 、 待 機 系 の Syslogで発生したイベント だけ監視することができま す。 ログファイル監視 × × 運用管理サーバではログフ ァイルの監視はできません (共有ディスク上のファイ ルも含む) ノード状態の監視 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。 ノードの状態の表示 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。 ノード検出 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。※1 HUB接続状態の表示 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。 MIB監視 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。 サーバ性能監視 〇 × ポリシーを運用系、待機系 でそれぞれ作成し、配付す ることで、運用系のサーバ 性能を運用系で監視できま す。 運用系から待機系のサーバ 性能は監視できません。 ネットワーク性能監視 ◎ × 運用系で運用系の論理イン タフェースのネットワーク 性能を監視できます。 運用系から待機系のネット ワーク性能を監視できませ ん。

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第1章 概要 機能名 運用系自身 運用系から見 た待機系の監 視/機能 説明 アプリケーション管理 ○ × ポリシーを運用系、待機系 でそれぞれ作成し、配付す ることで、運用系から運用 系のアプリケーションの稼 働状態、性能を管理できま す。 運用系から待機系のアプ リケーション管理の設定・ 配付、アプリケーション監 視はできません。 ポリシー配付 ◎ × 運用系で、運用系のポリシ ーを適用できます。 運用系から待機系のポリシ ーを配付、適用できません。 資源配付 × × クラスタシステムの運用管理サ ーバへは、資源配付はできません 強制配付 × × クラスタシステムの運用管理サ ーバへは、強制配付はできません 資源の適用 △ △ 共有ディスクへだけ資源の適用 ができます。 アプリケーション配付 × × クラスタシステムの運用管理サ ーバへは、アプリケーション配付 できません。 インベントリ収集 × × クラスタシステムの運用管理サ ーバからインベントリ情報を収 集することはできません。 リカバリフロー 〇 × リカバリフロー機能は、運用系で 使用します。 ヘルプデスク 〇 × ヘルプデスク機能は、運用系で使 用します。 デーモン起動抑止 〇 〇 使用しない機能の起動を抑止し ます。 保守情報収集ツール 〇 〇 トラブル時に保守情報を収集し ます。 運用系、待機系の両方で保守情報 を収集します。 収集時には、共有ディスクへのア クセスを取得してください。 プロセス監視 〇 〇 プロセスに異常が発生した場合 のフェールオーバ対象の機能を 指定できます。 セルフチェック × ◎ 運用系の異常は、運用系で 検知できません。 運用系から待機系のセルフ チェックができます。

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1.2 機能概要 7 機能名 運用系自身 運用系から見 た待機系の監 視/機能 説明 リモート操作 ◎ ◎ 通常と同じように使用すること ができます。 リモートコマンド ◎ × 運用系でリモートコマンドを使 用できます。運用系から待機系の リモートコマンドを実行できま せん。 スクリプト ◎ △ スクリプトを使用します。 待機系では、スクリプトの自動起 動は行われません。 運用形態名での運用 × × 運用管理サーバを運用形態名で 監視運用することはできません。 ◎:通常のシングル環境と同じように使用することができます。 ○:通常のシングル環境と同じように使用することができますが、クラスタ システム用の設定が必要です。 △:一部制限があります。 ×:使用できません。 ※1:条件により、論理インタフェースが独立したノードとして検出されま す。

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第2章 環境

本章では、クラスタシステムを利用したSystemwalker Centric Managerの運 用管理サーバの構成について説明します。

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第2章 環境

2.1 システム構成

運用管理サーバをクラスタシステムにした場合の構成図を以下に示します。 クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしている ノードを待機系と呼んでいます。 本書では、運用前などで、最初に運用系として構築するノードをプライマリ ノード、待機系として構築するノードをセカンダリノードと呼んでいます。

ソフトウェア条件

インストール種別に応じて、それぞれ必要なソフトウェアをインストールし てください。

運用管理サーバ(クラスタシステム)

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10 運用管理サーバ Windows

以下のクラスタソフトウェアのどちらかをイン ストールします。

SafeCLUSTER/Standard V1.1L10(別購入ソ フトウェア)

Microsoft® Cluster Server 、 ま た は Microsoft® Cluster Service(別購入ソ フトウェア)

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2.1 システム構成

11

運用管理クライアント

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Windows Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10 運 用 管 理 ク ラ イ アント

業務サーバ

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Windows Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10 Solaris OE Systemwalker Centric Manager SE/EE 12.0 Linux Systemwalker Centric Manager SE/EE V12.0L10

業務サーバ

運用形態

Systemwalker Centric Manager運用管理サーバでは、1:1の運用待機の運用 形態をサポートします。運用形態については、それぞれのクラスタソフトウェ アのマニュアルを参照してください。 クラスタシステム上に構築するプライマリノードおよびセカンダリノ ードは、同じ環境で構築します。バージョンレベルおよびOSが異なるも のでは構築できません。 配下になるサーバ(部門管理サーバ/業務サーバ)およびクライアント は、運用管理サーバと同じバージョンレベルか、それ以下のバージョン レベルで、構成してください。運用管理サーバより下のバージョンレベ ルで構成した場合は、機能制限(バージョンレベルに合わせて)があり ます。

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(23)

ファイル名:clm003.doc | 最終更新日時05/02/22 13:32

第3章 導入

本章では、運用管理サーバをクラスタシステム上に導入するための設定方法 について説明します。

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第3章 導入

3.1 導入手順

運用管理サーバをクラスタシステム上に導入する場合の手順を以下に示し ます。

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3.2 設定情報一覧

15

3.2 設定情報一覧

Systemwalker Centric Managerを導入する場合、必須/選択となる設定、お よびその設定をどのノードで実施するかについて説明します。 以下の表に示す、詳細な設定手順については、“3.3 環境構築前の準備”以 降を参照してください。 記載 場所 設定 必須/ 選択 設定を実施するノード 3.3.1 IPアドレスとホスト名の割り当て 必須 プライマリ、セカンダリ 3.3.2 共有ディスクの準備 必須 プライマリ、セカンダリ 3.4.1 Systemwalker Centric Managerのインス

トール 必須 プライマリ、セカンダリ 3.4.2 共有ディスクのオンライン化 必須 プライマリ 3.4.3 クラスタのセットアップ(プライマリで の設定) 必須 プライマリ 3.4.4 共有ディスクのオフライン化 (*1) プライマリ 3.4.5 クラスタのセットアップ(セカンダリで の設定) 必須 セカンダリ 3.4.6 クラスタアプリケーションの作成 (*1) プライマリ(*2) 3.4.7 Systemwalker Centric Managerの再起動 必須 プライマリ、セカンダリ

必須 運用管理クライアント 3.4.8 Systemwalkerコンソールの設定と起動 選択 プライマリ (*1)SafeCLUSTERを使用する場合、必須となります。 (*2)レジストリ情報の設定は、プライマリおよびセカンダリで行います。 以下の表に示す、詳細な設定手順については、“4章 利用機能別に必要な設 定”を参照してください。 記載 場所 設定 必須/ 選択 設定を実施するノード 4.1.1 環境構築後のデータベースの作成方法 選択 プライマリ(*1) 4.1.2 イベント監視機能を使用する場合 選択 部門管理サーバ、業務サ ーバ、クライアント 4.1.3 資源配付機能を使用する場合 選択 運用管理クライアント 4.1.4 スローダウン監視機能を使用する場合 選択 プライマリ、セカンダリ 4.1.5 セルフチェック機能を使用する場合 選択 プライマリ、セカンダリ 4.1.6 サーバ性能監視機能を使用する場合 選択 プライマリ、セカンダリ 4.1.7 待機系の監視 選択 プライマリ、セカンダリ 4.2.1 アプリケーション管理/サーバ性能監 視のポリシー定義 選択 運用管理クライアント 4.2.2 アプリケーション管理/サーバ性能監 視以外のポリシー定義 選択 運用管理クライアント (*1)ヘルプデスクデータベースを作成する場合、セカンダリでの操作が必要 となります。

(26)

第3章 導入

3.3 環境構築前の準備

クラスタシステム上に運用管理サーバを導入する前に必要な準備作業につ いて説明します。 なお、ここでは、クラスタソフトウェアはすでにインストールされているも のとします。

3.3.1 IPアドレスとホスト名の割り当て

クラスタシステムを構成するノードでは、それぞれ複数のIPアドレスおよび ホスト名を管理しています。IPアドレスおよびホスト名には、以下の種類があ ります。 パブリックネットワークに与えられたIPアドレス 各ノードのLANカードに対して、与えられたIPアドレスで、外部との 通信に使用します。 プライベートネットワークに与えられたIPアドレス 各ノードのLANカードに対して、与えられたIPアドレスで、ノード間 の通信に使用します。

Systemwalker Centric Manager用グループのIPアドレス(以降、論理IP アドレスと略しています。)

クラスタシステムで運用する時に、使用するネットワーク上でユニー クなIPアドレスを新規に割り当てます。

Systemwalker Centric Manager用のホスト名(以降、論理ホスト名と略 しています。)

Systemwalker Centric Manager用グループのIPアドレスが解決できる 名前です。DNSなどのネームサービスに登録することで、有効になりま す。

(27)

3.3 環境構築前の準備

17 IPアドレスの関係を、以下の図に示します。

クラスタシステムの場合は、複数のIPアドレスが同じホスト名を持つことに なります。そのため、Systemwalker Centric Managerによりシステムの運用管 理を行う場合、以下のようにIPアドレスとホスト名を割り当てます。 監視対象にクラスタシステムが存在する場合は、それを構成するノード が管理するすべてのIPアドレスについて、別々のホスト名を割り当てて ください。 パブリックネットワークのIPアドレスの1つに対しては、必ずノードの コンピュータ名をホスト名として割り当ててください。 IPアドレスとホスト名の割当ては、hostsファイルまたはDNSなどのネームサ ーバで行います。運用管理サーバ、および運用管理クライアントで、以下の設 定をしてください。

(28)

第3章 導入

運用管理サーバ

プライマリノードとセカンダリノードで、以下の作業を実施してください。 hostsファイルまたはDNSの設定

SafeCLUSTERを使用する場合

SafeCLUSTERを使用する場合、以下の作業も実施してください。 レジストリエディタが起動している場合は終了してください。 共有名“mpcminst”が存在しないことを確認してください。同一の共有 名が存在する場合、共有名を変更するか、この共有を使用していない場 合は共有を解除してください。

運用管理クライアント

hostsファイルまたはDNSの設定

3.3.2 共有ディスクの準備

共有ディスクに、必要なパーティション、および十分な空き容量があること を確認してください。

必要なハードウェア資源については、“Systemwalker Centric Manager 解説 書”を参照してください。

3.3.3 導入時に必要な情報一覧

クラスタシステムを構築するときに必要な情報を以下に示します。導入前に まとめておくことをお勧めします。 以下の情報は、SafeCLUSTER、MSCSのどちらを使用する場合も必要です。 必要な情報 説明

論理IPアドレス Systemwalker Centric Manager用サービス で、使用する論理IPアドレス。クラスタセ ットアップを行う時に使用します。 サブネットマスク 運用管理サーバが属するネットワークのサ ブネットマスク。クラスタセットアップを 行う時に使用します。 論理ホスト名 論理IPアドレスに対するネットワークのホ スト名。クラスタセットアップを行う時に 使用します。

(29)

3.3 環境構築前の準備 19

SafeCLUSTERを使用する場合

SafeCLUSTERを使用する場合、以下の情報が必要となります。 必要な情報 説明 共有のディスクドラ イブ名 ディスク上に設定したパーティションのド ライブ名。クラスタセットアップを行う時 に使用します。 引継ぎネットワーク 名 引継ぎIPを登録する時に使用する任意の名 前。 インターフェース 外部から接続できるIPアドレスが指定され ているインターフェイス名。引継ぎIPを登 録する時に使用します。 サービス名 クラスタサービスを登録する時に使用する 任意の名前。

MSCSを使用する場合

MSCSを使用する場合、以下の情報が必要となります。 必要な情報 説明 物理ディスクリソー ス名 共有ディスクとして使用する物理ディスク リソース名。クラスタセットアップを行う 時に使用します。 クラスタシステムに登録したQuorumディス ク用のリソースは使用できません。 クラスタ名 MSCSのセットアップ時に設定したクラスタ 名。クラスタセットアップを行う時に使用 します。 外部接続用ネットワ ーク名 MSCSのセットアップ時に設定した外部通信 用ネットワーク名。クラスタセットアップ を行う時に使用します。

(30)

第3章 導入

3.4 導入

運用管理サーバをクラスタシステム上に導入する設定について説明します。

3.4.1 Systemwalker Centric Managerのインストール

Systemwalker Centric Managerをクラスタ上へ構築する設定について説明し ます。構築する前に、運用管理サーバの環境を確認してください。詳細は、“3.3 環境構築前の準備”を参照してください。

インストール

プライ マリ ノ ード、 およ び セカン ダリ ノ ードに 、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバをインストールします。インストール方法については、 “Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

インストール後は、コンピュータを再起動するメッセージボックスが表示さ れます。[はい]ボタンをクリックし、コンピュータを再起動してください。 - コンピュータを再起動したあとに、[運用環境保守ウィザード]ウ ィンドウが表示されます。ここでは、[キャンセル]ボタンをクリ ックしてください。 - 共有ディスクにはインストールしないでください。

アカウント情報の設定

Systemwalker Centric Managerを使用するOSのアカウント(ユーザ、グルー プ)情報を、プライマリノード、セカンダリノードで同一にします。

3.4.2 共有ディスクのオンライン化

共有ディスクをオンラインにする手順を以下に示します。

SafeCLUSTERを使用する場合

SafeCLUSTERを使用する場合、以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオ ンラインにします。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照して ください。 cldisksetup -c on disk ※ diskはSafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定し ます。 例:cldisksetup -c on 0

(31)

3.4 導入 21

MSCSを使用する場合

MSCSを使用する場合、以下の共有ディスクの所有権を獲得します。 1. 以下のリソースが所属するグループの所有権を該当ノードで獲得しま す。獲得方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。 - Quorumディスク - Systemwalkerで使用する共有ディスク 所有権の獲得方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。 2. QuorumディスクとSystemwalkerで使用する共有ディスクをオンライン にします。

3.4.3 クラスタのセットアップ(プライマリでの設定)

Systemwalker Centric Managerをクラスタシステム上へ構築する設定につい て説明します。 運用環境保守ウィザードでは、他社DBにデータベースを作成することはでき ません。他社DBを使用する場合は、それぞれのマニュアルを参照してください。

クラスタのセットアップ

1. プライマリノードで共有ディスクをオンライン化します。 詳細については、“3.4.2 共有ディスクのオンライン化”を参照して ください。 2. [ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら [ プ ロ グ ラ ム ]-[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動します。運用環境が構築さ れていない場合、システムを起動してログオンすると自動的に起動され ます。 →[運用環境保守ウィザード]ウィンドウが表示されます。

(32)

第3章 導入 3. [次へ]ボタンをクリックします。 →[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。 4. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。 - [実施する処理] “運用環境の構築”を指定します。 →[運用形態の設定]ダイアログボックスが表示されます。

(33)

3.4 導入 23 [SafeCLUSTERを使用する場合] [MSCSを使用する場合] 5. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。 [SafeCLUSTERを使用する場合] 設定する項目 説明 運用形態 “クラスタ運用(Fujitsu SafeCLUSTER-プ ライマリノード)”を指定します。 共有のディスクドラ イブ名 ディスク上に設定したパーティションのド ライブ名を指定します。

論理IPアドレス Systemwalker Centric Manager用サービス で、使用する論理IPアドレスを指定します。

(34)

第3章 導入 設定する項目 説明 サブネットマスク 運用管理サーバにあるネットワークのサブ ネットマスクを指定します。 論理ホスト名 論理IPアドレスに対するネットワークのホ スト名を指定します。 [MSCSを使用する場合] 設定する項目 説明 運用形態 “ ク ラ ス タ 運 用 ( Microsoft(R) Cluster Server-プライマリノード)”を指定します。 物理ディスクリソー ス名 共有ディスクとして使用する物理ディスク リソース名を指定します。クラスタシステ ムに登録したQuorumディスク用のリソース は指定しないでください。

論理IPアドレス Systemwalker Centric Manager用グループ の仮想アドレスとして任意のIPアドレスを 指定します。すでに使用されているIPアド レスは指定しないでください。

サブネットマスク 運用管理サーバのあるネットワークのサブ ネットマスクを指定します。

論理ホスト名 Systemwalker Centric Manager用グループ のネットワーク名として任意の名前を指定 します。すでに使用されているネットワー ク名は指定しないでください。 クラスタ名 MSCSのセットアップ時に設定したクラスタ 名を指定します。 外部接続用ネットワ ーク名 MSCSのセットアップ時に設定した外部通信 用ネットワークを指定します。 →[各種データベース作成情報の入力]ダイアログボックスが表示さ れます。

(35)

3.4 導入 25 6. フレームワークデータベースを作成するために必要な、以下の項目を指 定します。 - [対象データベース] “フレームワーク”を指定します。 - [管理ドメイン名] 運用管理クライアントから運用管理サーバに接続するための識 別名として使用されます。管理ドメイン名は、128byte以内の英 数字で指定します。日本語および空白文字は指定できません。 - [DBサイズ設定]ボタン DBサイズ設定ボタンをクリックし、作成するフレームワークデー タベースの容量を指定します。 - 以下の項目のファイル格納先を指定します。ファイル格納先には、 共有ディスクとして指定したドライブ上のディレクトリを指定 する必要があります。 ‐ [データベースログファイル] ‐ [データベースディクショナリファイル] ‐ [リポジトリ/ログデータベース] 7. その他のデータベースを作成する場合には、各データベースの作成に必 要な情報の入力を行います。 [設定の対象]から作成したいデータベースを選択し、設定情報を入力 してください。各データベースの作成方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。 各データベースは、環境構築後も作成することができます。 環境構築後に作成する場合は、“4.1.1 環境構築後のデータベ ースの作成方法”を参照してください。 運用環境保守ウィザードでは、他社DBにデータベースを作成す ることはできません。他社DBを使用する場合は、それぞれのマニ ュアルを参照してください。 8. [次へ]ボタンをクリックします。 →[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。 以下にSafeCLUSTERの場合のダイアログボックスを表示します。

(36)

第3章 導入

9. [設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。 →[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。

10. [処理完了]ダイアログボックスが表示されます。 [完了]ボタンをクリックします。

(37)

3.4 導入 27 11. プライマリノードで共有ディスクをオフライン化します。 詳細については、“3.4.4 共有ディスクのオフライン化”を参照して ください。

3.4.4 共有ディスクのオフライン化

共有ディスクをオフラインにする手順を以下に示します。

SafeCLUSTERを使用する場合

プライマリノードで、以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオフライン にします。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。 cldisksetup -c off disk

※ diskはSafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定し ます。

例:cldisksetup -c off 0

MSCSを使用する場合

(38)

第3章 導入

3.4.5 クラスタのセットアップ(セカンダリでの設定)

クラスタのセットアップ

1. セカンダリノードで共有ディスクをオンライン化します。 詳細については、“3.4.2 共有ディスクのオンライン化”を参照して ください。

2. [Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動 します。運用環境が構築されていない場合、システムを起動してログオ ンすると自動的に起動されます。

(39)

3.4 導入 29 3. [次へ]ボタンをクリックします。 →[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。 4. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。 - [実施する処理] “運用形態の構築”を指定します。 →[運用形態の設定]ダイアログボックスが表示されます。 [SafeCLUSTERを使用する場合]

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第3章 導入 [MSCSを使用する場合] 5. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。 [SafeCLUSTERを使用する場合] 設定する項目 説明 [運用形態] “クラスタ運用(Fujitsu SafeCLUSTER-セ カンダリノード)”を指定します。 [ 共 有 デ ィ ス ク の ド ライブ名] “3.4.3 クラスタのセットアップ(プライ マリでの設定)”で指定した[共有ディスク のドライブ名]と、同一のドライブ名を指 定します。 [MSCSを使用する場合] 設定する項目 説明 [運用形態] “ ク ラ ス タ 運 用 ( Microsoft(R) Cluster Server-セカンダリノード)”を指定します。 [ 物 理 デ ィ ス ク リ ソ ース名] “3.4.3 クラスタのセットアップ(プライ マリでの設定)”で指定した[物理ディスク リソース名]と同一のリソースを選択しま す。 →[各種データベース作成情報の入力]ダイアログボックスが表示さ れます。

(41)

3.4 導入 31 6. 各データベースの設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。 →[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。 以下にSafeCLUSTERの場合のダイアログボックスを表示します。 7. [設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。 →[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。

(42)
(43)

3.4 導入 33 8. [処理完了]ダイアログボックスが表示されます。 [完了]ボタンをクリックします。 9. セカンダリノードで共有ディスクをオフライン化します。 詳細については、“3.4.4 共有ディスクのオフライン化”を参照して ください。 10. MSCSを使用している場合、以下のグループの所有権をプライマリノード へ移動させます。 - CentricManagerのグループ - Quorumディスクが属するグループ サービス起動停止および監視プロセスをカスタマイズすることがで きます。詳細は、“5章 サービスの設定”を参照してください。

(44)

第3章 導入

3.4.6 クラスタアプリケーションの作成

SafeCLUSTERを使用する場合、クラスタ環境の構築後に以下の作業が必要と なります。

SafeCLUSTERを使用する場合

引継ぎIPの登録

プライマリノードで、クラスタ運用設定メニューから、[引継ぎネットワー クの設定]を選択し、以下の項目を設定します。詳細は、SafeCLUSTERのマニュ アルを参照してください。 設定項目 設定内容 引継ぎネットワーク名 任意の名前

ノード設定 Systemwalker Centric Manager運用管理 サーバを導入するノード(2ノード) 引継ぎの種類 IP引継ぎ インターフェース 外部から接続できるIPアドレスが指定さ れているインターフェース 引継ぐネットワーク情報 IP:論理IPアドレス

クラスタサービスの登録

プライマリノードで、Centric Manager用クラスタサービスの登録と確認を 行います。 クラスタ運用設定メニューの[クラスタサービス設定]を選択し、以下の値で Centric Manager用クラスタサービスを登録します。登録方法については、 SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。 設定項目 設定内容 サービス名・運用形態 設定 クラスタサービス名:任意の名前 運用形態:Standby ノード設定 運用管理サーバを導入するノード(2ノード) クラスタサービスインスタンス初期運用状態の設定 プライマリノード:運用 セカンダリノード:待機 リソース設定 引継ぎネットワーク名で指定した引継ぎIPアドレス Systemwalker Centric Managerの共有資源、データベ ースが格納されている共有ディスク CMGRPROC、CMGRPMON(状態遷移プロシジャ) ア プ リ ケ ー シ ョ ン 起 動/停止優先度の設定 [利用アプリケーション]タブを選択し、CMGRPROCの値 をCMGRPMONより小さい値に設定 共 有 デ ィ ス ク 装 置 使 用種別設定 すべての共有ディスク装置を切替えディスクとして 使用する

(45)

3.4 導入

35

レジストリ情報の設定

プライマリノードとセカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。 コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。 claddregcprsc –n Centric Manager用クラスタサービス名

MSCSを使用する場合

クラスタアプリケーションを作成する必要はありません。

3.4.7 Systemwalker Centric Managerの再起動

SafeCLUSTERを使用する場合

1. プライマリノードとセカンダリノードで、コンピュータを再起動します。 2. フェールオーバします。セカンダリでCentric Managerが正しく起動で きる事を確認します。 3. フェールバックし、元の状態に戻します。 資源配付機能を使用する場合、SafeCLUSTERのポート番号(9399)と 競合します。以下のファイルの“drmshsc 9399/tcp”を使用していない ポート番号に変更してください。 Windowsディレクトリ\system32\drivers\etc\services 使 用 し て い る ポ ー ト 番 号 に つ い て は 、“ Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

MSCSを使用する場合

以下の手順で、Systemwalker Centric Managerを再起動します。 1. 共有ディスクの所有権獲得

以下のリソースが所属するグループの所有権を該当ノードで獲得し ます。 獲得方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

- Quorumディスク

- Systemwalkerで使用する共有ディスク 2. Systemwalker Centric Managerの再起動

プライマリノードとセカンダリノードで、以下のコマンドを実行し、 Systemwalker Centric Managerを停止します。

pcentricmgr

プライマリノードとセカンダリノードで、以下のコマンドを実行し、 Systemwalker Centric Managerを起動します。

(46)

第3章 導入 3. クラスタアドミニストレータで、Centric Manager のグループをオンラ インにします。 4. フェールオーバします。セカンダリでCentric Managerが正しく起動で きる事を確認します。 5. フェールバックし、元の状態に戻します。

3.4.8 Systemwalkerコンソールの設定と起動

運用管理クライアントの設定

1. hostsファイルに、以下のホスト名およびIPアドレスが登録されている ことを確認します。 - プライマリノードおよびセカンダリノードのIPアドレス - クラスタシステムの論理IPアドレス 2. [ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら [ プ ロ グ ラ ム ]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[Systemwalkerコンソールセットアップ]を選択 します。 →[Systemwalkerコンソールセットアップ]ダイアログボックスが表 示されます。 3. [運用管理サーバのホスト名]に、論理IPアドレスで設定したホスト名を 入力します。 4. [OK]ボタンをクリックします。

(47)

3.4 導入 37

Systemwalkerコンソールの設定

1. [ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら [ プ ロ グ ラ ム ]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[Systemwalkerコンソールセットアップ]を選択 します。 →[Systemwalkerコンソールセットアップ]ダイアログボックスが表 示されます。 2. 設定項目ツリーから[自動再接続]を選択します。 3. [Systemwalkerコンソール起動時の動作]で[常に自動再接続を行う]を 選択します。 4. [OK]ボタンをクリックします。 運用管理サーバで動作するSystemwalkerコンソールの設定は、プライマリノ ードで実施することで、セカンダリノードにも反映されます。セカンダリノー ドで設定する必要はありません。

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第3章 導入

Systemwalkerコンソールの起動

1. 運 用 管 理 ク ラ イ ア ン ト で 、 [ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら [ プ ロ グ ラ ム]-[Systemwalker Centric Manager]-[Systemwalkerコンソール]を選 択します。 →[Systemwalkerコンソール]が起動します。ツリーにクラスタフォル ダが作成され、プライマリノードおよびセカンダリノードが表示されま す。

ノードの検出

プ ラ イ マ リ ノ ー ド で 、 ノ ー ド を 検 出 し ま す 。 検 出 方 法 に つ い て は 、 “Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してくださ い。

(49)

3.5 クラスタ運用環境構築時の注意事項 39

3.5 クラスタ運用環境構築時の注意事項

クラスタセットアップに関する注意事項

クラスタセットアップがエラーで終了した場合は、必ず以下のどちらかの操 作を行ってください。 エラーの原因を取り除き、クラスタセットアップを再実行してください。 クラスタセットアップを中止する場合は、環境保守ウィザードで運用環 境の削除を実施してください。

運用形態名に関する注意事項

運用管理サーバを運用形態名で監視することはできません。

資源配付に関する注意事項

運用管理サーバをクラスタシステムで運用する形態で、資源配付のシステム 構成読み込み機能を使用する場合、システム構成読み込みを行うと、資源配付 のサーバ定義に運用管理サーバの物理IPアドレスがサーバ定義されることが あります。運用管理サーバの物理IPアドレスに対して、配付操作は行えないた め、そのサーバ定義を削除してください。

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ファイル名:clm004.doc | 最終更新日時05/02/22 13:26

第4章 利用機能別に必要な設定

(52)

第4章 利用機能別に必要な設定

4.1 各機能で必要な設定

各機能で必要な設定について説明をします。

4.1.1 環境構築後にデータベースを作成する場合

環境構築後に、データベースを追加作成する場合、以下の手順を実施します。 以下に手順を示します。 1. プライマリノードの環境を構築します。 詳細手順は、“3.4.3 クラスタのセットアップ(プライマリでの設定)” を参照してください。 2. ヘルプデスクデータベースを追加作成する場合、セカンダリノードの環 境を構築します。 詳細手順は、“3.4.5 クラスタのセットアップ(セカンダリでの設定)” を参照してください。

3. Systemwalker Centric Managerを起動します。

詳細手順は、“6.1.1 クラスタシステム上の運用管理サーバを起動す る”を参照してください。 環 境 構 築 後 に ヘ ル プ デ ス ク デ ー タ ベ ー ス を 作 成 し た 場 合 に は 、 Symfoware RDBの再起動が必要です。

環境設定

ヘルプデスク機能を利用する場合の環境設定を行います。 運用管理サーバにヘルプデスクデータベースを作成した場合、ODBCは以下の ように設定します。 運用管理サーバ上のODBCの設定 プライマリ、セカンダリノードで、それぞれパブリックネットワーク に与えられたホスト名またはIPアドレスを指定します。 運用管理サーバ以外のサーバ、クライアント上のODBCの設定 論理ホスト名または論理IPアドレスを指定します。

詳細は“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。 Systemwalker Webコンソール ヘルプデスク画面をカスタマイズする場合は、 プライマリノード、セカンダリノード両方で作業を行います。

詳細は“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照し てください。

(53)

4.1 各機能で必要な設定

43

4.1.2 イベント監視機能を使用する場合

クラスタシステム上に構築した運用管理サーバに、直接通知するそれぞれの 部門管理サーバ、業務サーバおよびクライアントで設定します。

イベント通知先には、クラスタに登録したSystemwalker Centric Manager用 グループの論理ホスト名または論理IPアドレスを指定してください。論理ホス ト名は、DNSなどのネームサーバまたはhostsファイルに定義されている必要が あります。

イベント通知先の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使 用手引書 監視機能編”を参照してください。

4.1.3 資源配付機能を使用する場合

運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、資源配付の適用結果スケ ジュールと適用結果通知先を設定します。[資源配付]ウィンドウで、ポリシー を作成、配付します。

通知先には、クラスタに登録したSystemwalker Centric Manager用グループ の論理ホスト名または論理IPアドレスを指定してください。論理ホスト名は、 DNSなどのネームサーバまたはhostsファイルに定義されている必要がありま す。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配 付機能編”を参照してください。

4.1.4 スローダウン監視機能を使用する場合

クラスタ環境で、スローダウン監視機能を使用する場合、プライマリノード およびセカンダリノードで設定を変更する必要があります。

設定の変更手順については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書” を参照してください。

4.1.5 セルフチェック機能を使用する場合

クラスタシステムでセルフチェック機能を使用する場合、以下のようにセル フチェックスクリプトを編集します。 監視元ホストの設定で、プライマリノード、セカンダリノードのホスト 名を空白で区切って指定してください。 運用系で監視を行う場合は、二重監視の設定をOFFにしてください。 プライマリノード、セカンダリノードの両方へ登録、またはポリシー配 付します。スクリプトは、クラスタシステム運用を判断し、クラスタシ ステム運用のノードで動作します。

(54)

第4章 利用機能別に必要な設定

設定方法の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照し てください。

4.1.6 サーバ性能監視機能を使用する場合

運用管理サーバでサーバ性能監視機能を使用する場合は、プライマリノード およびセカンダリノードの両方で、導入時に以下の設定を行ってください。 以下のファイルをすべて編集します。 Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ \mpwalker.dm\MpTrfExA\etc\exaOpapostJp.ini Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ \mpwalker.dm\MpTrfExA\etc\exaOpapostAs.ini 以下のように変更します。 [変更前] [common] Opapost=ON [変更後] [common] Opapost=OFF 以下のファイルを編集します。 Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ \mpwalker.dm\MpTrfExA\usr\TrapHost.ini 以下のように変更します。 [変更前] ;; TrapHost.ini [SnmpTrap] HostName1= HostName2= [変更後] ;; TrapHost.ini [SnmpTrap] HostName1=10.20.30.41 (*1) HostName2=10.20.30.42 (*2) *1: プライマリノードの物理IPアドレスを指定します。 *2: セカンダリノードの物理IPアドレスを指定します。

(55)

4.1 各機能で必要な設定 45

4.1.7 待機系を監視する場合

クラスタシステム上で運用管理サーバを運用する場合、プライマリノードで トラブル発生時には、自動切り換えされ、継続して運用できます。しかし、セ カンダリノードでトラブルが発生した場合、トラブル発生時にノードやサービ スの自動切り換えが正しく行われず、重要な業務の監視や管理の引き継ぎが行 われない可能性があります。そこで、本機能ではクラスタ構成にある運用管理 サーバで、プライマリノードからセカンダリノードの監視(イベントログを監 視)を実現し、継続された管理システムの運用を可能にします。 待機系を監視するには、以下の手順を実施します。 1. 監視対象待機系の定義 2. クラスタサービスの再起動

監視対象の待機系の定義

監視対象の待機系の定義では、監視対象とする待機系のホスト名の情報を定 義します。 プライマリノード、セカンダリノードの両方で、クラスタ関係にある互いの ノードを定義してください。 クラスタノード定義ファイルに、待機系のホスト名の情報を定義する手順を 以下に示します。 1. 以下のクラスタノード定義ファイルをエディタで開きます。 Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ \mpwalker.dm\mpopagt\etc\opaclshosts 2. クラスタノード定義ファイルに以下の定義を追加します。 NodeName SwHostName - NodeName 監視する待機系ノードのコンピュータ名を128バイト以内で指 定します。 - SwHostName 監視する待機系ノードの通信環境定義で指定した自ホスト名を 128バイト以内で指定します。

(56)

第4章 利用機能別に必要な設定 ‐ “DNS”を選択している場合 ドメインに登録してある場合は、ドメイン名も記述します。 ‐ “ホスト名”を選択している場合 ホスト名を記述します。 ‐ “ユーザ指定”を選択している場合 ここに指定してある名前をそのまま記述します。

自ホスト名

自ホスト名については、“付録C.4 通信環境定義の「自ホスト名」の 定義を変更する”を参照してください。 定義できる待機系は、1台です。 NodeNameとSwHostNameの間に、半角で空白またはタブを入力します。 定義は1行で記述します。SwHostNameの後ろは、「改行」を設定します。 行の先頭に“#”記号がある場合は、“#”記号から「改行」までがコメ ントになります。 1行の定義は512byte以内で記述します。 本定義ファイルに設定がない場合は、待機系監視機能は動作しません。 本定義ファイルにはデフォルト値の設定はありません。 本定義ファイルは、同一システムへのリストアの場合だけバックアップ /リストアの対象です。

定義例

以下のクラスタシステムの定義方法を示します。 ノードのコンピュータ名:NodeA、NodeB 通信環境定義の自ホスト名:“ホスト名”(NodeA、NodeB)

(57)

4.1 各機能で必要な設定 47 NodeAのクラスタノード定義ファイル NodeB NodeB これによって、NodeAが運用系で動作中の場合、待機中のNodeBから転 送されてくるメッセージを監視できます。 NodeBのクラスタノード定義ファイル NodeA NodeA これによって、NodeBが運用系で動作中の場合、待機中のNodeAから転 送されてくるメッセージを監視できます。

クラスタサービスの再起動

定義した内容を有効にするために、クラスタサービスを再起動します。再起 動方法は、各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

注意事項

待機系から転送されるメッセージは運用系で設定されたイベント監視 の条件定義に従って監視されます。ホスト名で条件を特定する場合は クラスタノード定義ファイルのSwHostNameとして定義したホスト名を 使用します。クラスタノード定義ファイルの詳細は、“監視対象の待機 系の定義”を参照してください。 プライマリノード-セカンダリノード間のLANが切断中に、発生したメ ッセージの転送は、リカバリ後、待機系のイベントログに格納されてい る範囲で監視ができます。 プライマリノード-セカンダリノード間の通信状態は、インテ リジェントサービスのノード状態の監視スクリプトを使用する ことにより監視ができます。 運用系の電源が切断されている間、待機系からメッセージの転送は、リ カバリ後、待機系のイベントログに格納されている範囲で監視ができま す。 待機系に対して、運用系からリモートコマンドなどの操作はできません。 操作は、待機系のSystemwalkerコンソールから操作してください。 待機系でブート時に発生するメッセージは、イベントログに通知される 範囲で監視ができます。 クラスタ関係にある両ノードに導入するソフトウェアは、同一にしてく ださい。 - 待機系にだけインストールされているアプリケーションが出力 するイベントは、運用系で正しく表示できません。 - 運用系と待機系でイベントログの種類および数が異なる場合、待 機系の監視はできません。

(58)

第4章 利用機能別に必要な設定 イベントログの数が、運用系より待機系の方が少ない場合、1 つのイベントで複数行のイベントが表示される可能性がありま す。イベントログの数が、運用系より待機系の方が多い場合は、 運用系に存在するイベントログだけ監視できます。 待機系監視を行っているシステムのコンピュータ名を運用中に変更し た場合、以下の期間に発生したメッセージは監視できません。 - コンピュータ名を変更する前に、Systemwalkerで監視した最後の メッセージの次に発生したメッセージから、コンピュータ名を変 更したあとに、Systemwalkerが最初に起動するまで 運用形態を「待機系監視を行わない」から「待機系監視を行う」に変更 した場合、および「待機系監視を行う」から「待機系監視を行わない」 に変更した場合、以下の期間に発生したメッセージは監視できません。 - 運用形態を変更する前に、Systemwalkerで監視した最後のメッセ ージの次に発生したメッセージから、運用形態を変更したあとに、 Systemwalkerが最初に起動するまで opfmt(メッセージ出力コマンド)は待機系監視環境の接続確認には使 用できません。 待機系監視の定義は、Systemwalkerのデータベースにプライマリノード、 セカンダリノードの両方が登録されている状態で行ってください。

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