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クラスタシステム運用時の注意事項

第6章 運用

6.3 クラスタシステム運用時の注意事項

クラスタシステム運用時の注意事項を以下に示します。

クラスタシステム運用時には、物理ホスト名をノード名としてください。

運用管理サーバをクラスタシステム上で動作させているときは、以下の 機能は利用できません。

- プライマリノード、セカンダリノードで発生したイベントの監視 を相互に監視

- 運用管理サーバ上で動作するアプリケーションの監視/管理 - セカンダリノード(待機系)へのアプリケーション管理/サーバ

性能監視ポリシーの配付

クラスタシステムを監視する場合の注意

クラスタシステムが、起動、停止またはフェールオーバしたときに、両 ノードに論理インタフェースが検出される場合があります。この場合は、

クラスタシステムに対して、再度ノード検出またはノード状態表示を実 施してください。

論理インタフェースが常に停止状態で通知される場合は、クラスタ運用 管理ビューで、状態を確認し、対処してください。

WWWサーバに関する注意事項

Systemwalker Centric Managerのクラスタシステム運用時では、WWWサーバ へ論理IPアドレスを通してアクセスを行います。このため、WWWサーバへ物理 IPアドレスを使って運用する場合は、WWWサーバへ複数のIPアドレスからアク セスできるように設定する必要があります。設定方法については、使用するWWW サーバの説明書を参照してください。なお、Interstage Application Server を使用する場合は、以下の注意が必要です。

Interstage Application Serverの場合

複数のIPアドレスの設定ができないため、WWWサーバでは論理IPアド レスを使用するように設定してください。この場合、物理IPアドレスを 使ってWWWサーバへアクセスすることはできません。

運用管理クライアント起動時の注意点

運用管理クライアントでSystemwalkerコンソールを起動したときに指定す る接続先のホスト名には、Systemwalker Centric Manager用グループのネット ワーク名を指定してください。なお、事前に運用管理クライアントのhostsフ ァイルには、プライマリノード、セカンダリノード、およびSystemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名の定義を行ってください。

6.3 クラスタシステム運用時の注意事項

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ノード検出時の注意事項

検出モードを“高速”にした場合、論理インタフェースを持つノードの論理 IPアドレスを独立したノードとして、検出することがあります。その場合は、

独立して検出されたノードを削除し、検出対象を“既存ノードの更新”として、

ノード検出を実施してください。

なお、検出モードに“確実”または“カスタム”を選択し、“ARPテーブルを 参照する”のチェックを外した場合は、本現象は発生しません。

切替え発生時の注意点

以下に切り替え発生時の注意について説明します。

Systemwalkerコンソールの運用に関する注意事項

フェールオーバが発生した場合、[Systemwalkerコンソール]は、“サーバと の通信に失敗しました”、“Systemwalkerコンソールが終了しました”、“構成 情報のアクセスに失敗しました”という旨のメッセージボックスを出力します。

これらのメッセージボックスを出力したままの状態で、運用管理サーバのサ ービスの自動切り替えが行われた場合、クラスタ共有ディスクの所有権も変更 となり、[Systemwalkerコンソール]の終了に失敗する場合があります。

また、以下の条件でフェールオーバが発生したとき、以後の処理の場合に、

異常を発生するときがあります。その場合は、Systemwalker Centric Manager のサービスを再起動したあと、[Systemwalkerコンソール]を再起動してくださ い。

ツリー切替え中 ツリー削除中 フォルダ削除中

ルートフォルダ配下を監視中

ローカルユーザでログインした場合、フェールオーバまたはフェールバック が発生すると、“ログインしたユーザは参照権以上の権限がありません。再ロ グインしてください。”という旨のメッセージが出力されることがあります。

この場合、Systemwalker Webコンソールにログインし直してください。

なお、Systemwalker Webコンソールのログイン画面で指定したユーザは、以 下の順に検索されます。

ローカルコンピュータ ドメイン

信頼関係のあるドメイン

(ローカルコンピュータとドメイン上に同じ名前のユーザが存在する場合 は、ローカルコンピュータのユーザでログインします。)

クラスタシステム運用時は、ドメインユーザでのご使用をお薦めします。

第6章 運用

インターネットサーバ管理に関する注意事項

運用管理サーバでクラスタ運用中にポリシー配付を行う場合に、フェールオ ーバまたはフェールバックが発生すると、インターネットサーバ管理エージェ ントのリソース起動が正しく行われない場合があります。この場合、フェール オーバまたはフェールバックの処理が完了後、以下の方法で復旧してください。

インターネットサーバ管理が「オフライン」になっている場合 クラスタアドミニストレータを使用して、サービスをオンラインにし てください。

インターネットサーバ管理が「オンライン待ち」になっている場合 以下のコマンドを実行してください。

cluster.exe res "Centric Manager MpNsAgt" /on /wait

ポリシー配付時の注意事項

運用管理サーバ自身にポリシー配付する場合、ポリシーを適用するタイミン グは、[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]を選択してください。

[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]を選択してポリシーを 配付した場合は、クラスタ運用管理ビューを起動し、サービスビューでCentric Manager用クラスタサービスを再起動してください。

資源配付に関する注意事項

クラスタシステム上で資源配付を使用する場合、以下の点に注意してくださ い。

運用管理サーバに接続する運用管理クライアント、部門管理サーバ、お よび業務サーバの通知スケジュールの通知あて先は、論理IPアドレスを 指定してください。

運用管理サーバ自身に資源を適用することはできません。

運用管理サーバの物理IPアドレスに対して、配付操作を行った場合、処 理が失敗します。

資源配付の管理ファイルは、自動的に共有ディスク上に作成されますが、

ユーザが別の場所に管理ファイルを設定する場合は、必ず共有ディスク 上のパスを設定してください。

パッケージのレコーディングはできません。運用管理クライアントから 実施してください。

運用管理サーバ自身のインベントリ情報の収集はできません。

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簡易インベントリ管理に関する注意事項

簡易インベントリ管理機能で運用管理サーバ自身のインベントリ情報を収 集する場合、インベントリ情報の通知先には、Systemwalker Centric Manager 用グループのネットワーク名またはIPドレスを指定してください。

インベントリ情報の通知先の設定は、[デスクトップ管理クライアント 動作 環境設定]ダイアログボックスの[サーバ環境]タブの接続サーバで指定します。

アプリケーション管理に関する注意事項

クラスタシステム上でアプリケーション管理を使用する場合、以下の点に注 意してください。

アプリケーション管理のポリシーを設定する場合、プライマリノード、

セカンダリノードそれぞれにポリシーを配付してください。

運用管理サーバがクラスタ運用している場合、セカンダリノード上のア プリケーション管理は動作しません。

ヘルプデスクに関する注意事項

クラスタシステム上でヘルプデスクを使用する場合、以下の点に注意してく ださい。

ヘルプデスクの設定(ODBCの設定、ヘルプデスククライアント設定、オ プション定義)は、プライマリノードおよびセカンダリノードで実施し てください。

ウィルス監視連携に関する注意事項

ウィルス監視を行う場合、Windows98のクライアントで警報の送信先に運用 管理サーバを指定しないでください。運用管理サーバを指定した場合、ウィル ス監視の監視イベントが出力されない場合があります。

警報の送信先は、部門管理サーバまたは業務サーバを指定してください。

なお、警報の送信先の指定方法は、以下のとおりです。

VirusScan for Windows 95/98:

[ネットワーク警報の送信の設定]で送信先を指定します。

Systemwalker Operation Managerと共存する場合の注意事項

運用管理サーバにSystemwalker Operation Managerをインストールした場合、

以下の点に注意してください。

Systemwalker Operation Managerの自動運用支援(イベントアクション機能) は、Systemwalker Centric Managerの機能として動作し、システム監視と一緒 にフェールオーバするため、片方のノードでしか動作しません。

第6章 運用

セキュリティ情報に関する注意事項

セキュリティ情報とは、ロールに所属するユーザに関する情報、またはツリ ーに対するアクセス権に関する情報のことです。

以下の設定で、フェールオーバ時、画面のアクセス権の定義情報が、セカン ダリノードに引き継がれます。

プライマリノード、セカンダリノードでOSのアカウント(ユーザ、グル ープ)情報を同一にします。

プライマリノードで、画面のアクセス権を定義します。

画面のアクセス権の定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使 用 手 引 書 監 視 機 能 編 ” お よ び “ Systemwalker Centric Manager 資源配付機能編”を参照してください。

Systemwalker Centric Managerを使用するOSアカウント(ユーザ、グループ) が、プライマリノード、セカンダリノードで同一となっていない場合などに、

ノードの切り替え時に、イベントログに以下のような警告メッセージが出力さ れることがあります。

リストア(移行)できなかったアクセス権情報があります。詳細は、XXXX(=ファイ ル名)を参照してください。

上記メッセージが出力された場合は、詳細情報を参照して原因を取り除き、

Administratorsグループに所属するユーザで以下の手順を行い、切り替え発生 前の運用系のセキュリティ情報を移行してください。

1. ノードの切替えの運用系ノードで、定義情報を抽出します。

2. 以下のコマンドを実行します。

dmmkbat -d –f ファイル名

指定するファイルの拡張子は、batにしてください。抽出した情報は、

指定したバッチファイルに出力されます。

3. 運用系に切り替わったノードに、バッチファイルを転送します。

バッチファイルの転送先は、任意のディレクトリを使用してください。

4. 運用系に切り替わったノードで、転送したバッチファイルを実行します。

バッチファイルは、Administratorsグループに所属するユーザで実行 してください。