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第7章 保守

D.2 MSCSを使用する場合

MSCSが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視する方法 について説明します。

MSCSは、異常検出時またはフェールオーバ完了時に、イベントログへ以下の メッセージが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッセージに 対して、イベント監視の条件定義で設定を行ってください。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機 能編”を参照してください。

発生時期 リソース名 種別 メッセージテキスト 異常検出時 ClusSvc

(※)

警告 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタ ノード“yyyy”との通信に失敗しました。

フ ェ ー ル オ ーバ完了時

ClusSvc

(※)

情報 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタ ノード“yyyy”との通信を(再)確立しま した。

※:Windows Server 2003でのリソース名です。

Systemwalker技術情報ホームページで提供しているSystemwalkerテンプレ ートを適用することで、重要なMSCSのメッセージ、およびフェールオーバのメ ッセージ自動的に設定し、MSCSの異常、フェールオーバを監視することができ ます。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager 入門ガイド イベント監視編”、およびSystemwalkerテンプレートに添 付されているreadmeを参照してください。

必要に応じて、システム管理者にメールで通知するなどのアクションを設定 してください。アクションの設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

A.1 旧版から移行時の注意事項

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付録A 旧版からの移行

旧版(Systemwalker Centric Manager V11.0L10以前)の運用管理サーバを クラスタシステムとして、運用している場合のバージョンアップ手順を説明し ます。SystemWalker/CentricMGR EE V5.0L30以前の運用管理サーバをバージョ ンアップする場合は、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイ ド”を参照してください。

バージョンアップは、以下の手順で行います。

1. バージョンアップの準備 2. 旧版データの退避 3. 環境削除

4. クラスタサービスの削除 5. バージョンアップ

6. クラスタアプリケーションの作成 7. 利用機能別に必要な作業

A.1 旧版から移行時の注意事項

旧版から移行するときの注意事項について説明します。

移行作業時の注意事項

運用管理サーバの環境作成の開始から移入作業が完了するまでの間は、

Systemwalkerのサービスを起動しないでください。

サービスを起動した場合、構成情報が更新される可能性があります。構成情 報が更新された場合、移行するデータが完全に反映されなかったり、一時的に 予期しないエラーメッセージが出力されることがあります。

このような場合、以下の手順で移入作業を再度実行してください。

1. Systemwalkerのすべてのサービスを停止します。

2. 運用管理サーバの環境を削除します。

削除方法については、“付録B.1 運用環境の削除”を参照してくださ い。

3. コンピュータの再起動を行います。

4. 運用管理サーバ環境の作成

“A.5 バージョンアップ”を、再度実行してください。

付録A 旧版からの移行

他社のデータベースを使用する場合

他社のデータベースを使用している場合は、付録Aの手順で各データベース は退避/復元されません。データベースの移行を行う必要はありませんが、移 行中のトラブルに備え、バックアップしておくことをお薦めします。退避/復 元方法については、それぞれのデータベースのマニュアルを参照してください。

A.2 バージョンアップの準備

旧版データを退避する前に、以下の作業を実施してください。

ポリシーの配付

[Systemwalkerコンソール]を起動し、[ポリシーの配付状況]画面でポリシー の配付状況を確認します。未配付のポリシーがある場合はプライマリノードか ら配付します。

アプリケーション管理機能のポリシーが未配付の場合、プライマリノードお よびセカンダリノードでポリシーを配付します。

運用管理クライアントの移行

旧版の[Systemwalkerコンソール システム監視]、およびSystemwalkerコン ソール 業務監視]を使用している場合、プライマリノードで、Systemwalkerコ ンソールに移行する作業が必要です。

作業の詳細は、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”

を参照してください。

運用管理サーバのバージョンアップを行う場合、運用管理クライアン トもバージョンアップする必要があります。

A.3 旧版データの退避

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A.3 旧版データの退避

旧 版 で 、 ク ラ ス タ シ ス テ ム と し て 運 用 し て い る 運 用 管 理 サ ー バ を 、 Systemwalker Centric Manager V12.0L10に、バージョンアップする場合の旧 データの退避手順を以下に説明します。

A.3.1 旧版データの退避手順

以下の手順で、データを移出します。データの移出は、プライマリノードと セカンダリノードで、それぞれ行ってください。

1. Centric Manager用クラスタサービスを停止します。

停止方法については、“6.1.2 クラスタシステム上の運用管理サーバ を停止する”を参照してください。

2. 共有ディスクをオンライン化します。

詳細については、“3.4.2 共有ディスクのオンライン化”を参照して ください。

3. Systemwalker Centric Manager V12.0L10のCD-ROMをCD-ROM装置にセッ トし、[運用データの移出]を選択します。

→[運用環境保守ウィザード]ウィンドウが表示されます。

4. [次へ]ボタンをクリックします。

→[実施する処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。

付録A 旧版からの移行

5. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

- [実施する処理]

“運用環境の退避”を指定します。

- [退避データ格納先]

バックアップデータの格納先を指定します。

→[退避方法の選択]ダイアログボックスが表示されます。

A.3 旧版データの退避

101 6. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

- [退避方法]

“すべての機能の運用データを退避する”を指定します。

→[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。

7. [設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

→[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。

付録A 旧版からの移行

8. [処理完了]ダイアログボックスが表示されます。

[完了]ボタンをクリックします。

9. 共有ディスクをオフライン化します。

詳細については、“3.4.4 共有ディスクのオフライン化”を参照して ください。

10. ヘルプデスクのWeb画面をカスタマイズしている場合は、退避します。

詳細は“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”

を参照してください。

A.4 環境削除

旧版のSystemwalker Centric Managerを削除します。

削除手順の詳細については、“付録B.1 運用環境の削除”を参照してくださ い。

A.5 クラスタサービスの削除

SafeCLUSTERを使用する場合、クラスタ運用管理ビューから、クラスタサー ビスを削除します。

削除方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

A.6 バージョンアップ

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A.6 バージョンアップ

Systemwalker Centric Manager V12.0L10にバージョンアップします。バー ジョンアップの手順については、“Systemwalker Centric Manager バージョン アップガイド”を参照してください。

IPアドレスとホスト名が異なるサーバに復元する場合は、“付録C.2 IPアド レス/ホスト名を変更する”を参照してください。

インストール後、以下の手順で旧版データを復元してください。

A.6.1 プライマリノード

Systemwalker Centric Manager V12.0L10のプライマリノードを、以下の手 順で復元します。

1. Systemwalker Centric Manager V12.0L10にバージョンアップします。

インストール方法については、“Systemwalker Centric Manager バー ジョンアップガイド”を参照してください。

2. 共有ディスクをオンラインにします。

詳細については、“3.4.2 共有ディスクのオンライン化”を参照して ください。

3. [ ス タ ー ト ] メ ニ ュ ー か ら [ プ ロ グ ラ ム ]-[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。

→[運用環境保守ウィザード]ウィンドウが表示されます。

付録A 旧版からの移行

4. [次へ]ボタンをクリックします。

→[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。

A.6 バージョンアップ

105 5. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

- [実施する処理]

“運用環境の復元”を指定します。

- [退避データ格納先]

バックアップデータの格納先を指定します。

→[運用形態の設定]ダイアログボックスが表示されます。

[SafeCLUSTERを使用する場合]

付録A 旧版からの移行

[MSCSを使用する場合]

6. 以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

[SafeCLUSTERを使用する場合]

設定する項目 説明

運用形態 “クラスタ運用(Fujitsu SafeCLUSTER-プ ライマリノード)”を指定します。

共有DISKのドライブ 名

共有ディスク上に設定したパーティション のドライブ名を指定します。

論理IPアドレス Systemwalker Centric Manager用サービス で、使用する論理IPアドレスを指定します。

サブネットマスク 運用管理サーバにあるネットワークのサブ ネットマスクを指定します。

論理ホスト名 論理IPアドレスに対するネットワークのホ スト名を指定します。

[MSCSを使用する場合]

設定する項目 説明

運用形態 “ ク ラ ス タ 運 用 ( Microsoft(R) Cluster Server-プライマリノード)”を指定します。

論理IPアドレス Systemwalker Centric Manager用グループ の仮想アドレスとして任意のIPアドレスを 指定します。すでに使用されているIPアド レスは指定しないでください。

サブネットマスク 運用管理サーバのあるネットワークのサブ ネットマスクを指定します。

論理ホスト名 Systemwalker Centric Manager用グループ のネットワーク名として任意の名前を指定 します。すでに使用されているネットワー

A.6 バージョンアップ

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設定する項目 説明

ク名は指定しないでください。

クラスタ名 MSCSのセットアップ時に設定したクラスタ 名を指定します。

外部接続用ネットワ ーク名

MSCSのセットアップ時に設定した外部通信 用ネットワークを指定します。

物理ディスクリソー ス名

共有ディスクとして使用する物理ディスク リソース名を指定します。クラスタシステ ムに登録したQuorumディスク用のリソース は指定しないでください。

→[各種データベース作成情報の入力]ダイアログボックスが表示さ れます。

7. フレームワークデータベースを作成するために必要な、以下の項目を指 定します。

- [対象データベース]

“フレームワーク”を指定します。

- [管理ドメイン名]

運用管理クライアントから運用管理サーバに接続するための識 別名として使用されます。管理ドメイン名は、128byte以内の英 数字で指定します。日本語および空白文字は指定できません。

- [DBサイズ設定]ボタン

作成するフレームワークデータベースの容量を指定します。

- 以下の項目のファイル格納先を指定します。ファイル格納先には、

共有ディスクとして指定したドライブ上のディレクトリを指定 する必要があります。