• 検索結果がありません。

Microsoft Word - 表紙・目次_170404

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Microsoft Word - 表紙・目次_170404"

Copied!
197
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の

施策の実態調査

報告書

平成 29 年 3 月

(2)
(3)

目次

第1章 調査の目的等 ... 1 1. 調査の目的 ... 1 2. 意見交換会の開催概要 ... 1 第2章 生活道路に関する交通事故の分析・整理及び傾向把握 ... 3 1. 交通事故全体の発生状況 ... 3 (1) 交通事故発生件数、死者数、負傷者数の推移 ... 3 (2) 年齢層別の死者数・死傷者数 ... 4 (3) 状態別の死者数・死傷者数 ... 6 (4) 諸外国における交通事故発生状況 ... 7 2. 生活道路における交通事故発生状況 ... 8 (1) 車道幅員別の交通事故発生状況 ... 8 (2) 自宅付近における交通事故発生状況 ... 19 3. 生活道路に関する交通安全上の課題の整理 ... 24 (1) 交通事故の発生状況より ... 24 (2) 第 10 次交通安全基本計画における視点より ... 26 (3) 社会的に大きく報道された事故等 ... 29 (4) 生活道路の交通安全上の課題の整理 ... 31 第3章 地方自治体や地域の企業・住民・団体等による生活道路の交通安全に関する施策・取組や抱え ている課題、その他国の交通安全対策への要望等に関する調査 ... 32 1. 生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査 ... 32 (1) 実施概要 ... 32 1) 実施の目的 ... 32 2) アンケート実施概要 ... 32 3) アンケートの構成 ... 32 4) 結果概要 ... 33 (2) アンケート調査結果 ... 35 1) 交通安全計画の策定状況(問 3-1、3-2) ... 35 2) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題(問 4-1、4-2、問 5) ... 37 3) 過去 3 年間に実施している対策(問 6-1、6-2③) ... 46 4) 取組実施の成果・効果(問 6-7、6-8) ... 57 5) 取組実施にあたっての課題(問 6-9) ... 67 6) 生活道路の交通安全対策に関する国への要望(問 7) ... 72 第4章 生活道路の交通安全確保に関する好事例 ... 73 1. 好事例の抽出 ... 73 2. 生活道路の交通安全確保に関する好事例 ... 75 (1) 高齢者に関する課題に対する取組事例 ... 76 (2) 子供に関する課題に対する取組事例 ... 108

(4)

(3) 交通環境に関わる課題に対する取組事例 ... 126 (4) 社会的な課題に対する取組事例 ... 141 (5) その他の取組事例 ... 144 第5章 地方自治体の抱える主要な課題への対応案の検討 ... 154 1. 地方自治体の抱える課題 ... 154 2. 主要な課題への対応事例等 ... 155 (1) 対策の必要箇所や地域のニーズの把握 ... 155 (2) 自宅にこもりがちな方への周知徹底 ... 161 (3) 必要な予算の確保 ... 162 (4) 関係者間の調整、協力体制の構築 ... 162 (5) 成果・効果の把握や評価 ... 163 第6章 まとめ ... 165 巻末資料(アンケート調査票及び一部集計結果)

(5)

1

第1章 調査の目的等

1. 調査の目的

我が国の交通死亡事故件数全体のうち、生活道路における死亡事故の発生割合はやや増加傾向にあり、 生活道路における死亡事故件数は、増減しながら変動しており安定した減少傾向にはなっていない。ま た、交通事故死者数を状態別で見ると、歩行中・自転車乗用中の死者数の割合は全体の約半分を占め、 主な欧米諸国と比較して2~3 倍となっている。 このような状況から、平成28 年 3 月に制定された第 10 次交通安全基本計画においても歩行者や自転 車が多く通行する生活道路における安全の一層の確保が重要とされており、今後、交通事故死者数を減 少させていくためには、交通事故の発生地域、場所、形態等を分析し、よりきめ細かな対策を効果的か つ効率的に実施していく必要がある。 このため、本調査は、現在の地方自治体や地域住民等による生活道路の交通安全対策の実態を把握、 分析するとともに好事例を集約し、関係省庁及び地方自治体と共有することにより、生活道路における 効果的かつ効率的な交通安全対策の実施を推進することを目的とする。

2. 意見交換会の開催概要

下記の参加者からなる意見交換会を実施し、意見を伺いながら作業を進めた。 (有識者) 久保田 尚 埼玉大学大学院理工学研究科 教授 西田 泰 公益財団法人 交通事故総合分析センター 研究部 特別研究員兼研究第一課長 福島 恵一 世田谷区土木部交通安全自転車課 交通安全自転車担当係長 松浦 常夫 実践女子大学人間社会学部 教授 ※50 音順 (関係機関) 中川 誠 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付 参事官(交通安全対策担当)付 交通安全企画調査専門職 勝又 憲彦 警察庁交通局交通規制課 課長補佐 中村 徹平 文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課 課長補佐 西村 大司 国土交通省総合政策局総務課交通安全対策室 室長 竹下 卓宏 国土交通省道路局環境安全課道路交通安全対策室 課長補佐 秋山 岳彦 国土交通省自動車局安全政策課安全監理室 専門官 ※第1 回意見交換会(平成 28 年 12 月 1 日)時点。敬称略。 (事務局) 国土交通省総合政策局総務課交通安全対策室 パシフィックコンサルタンツ株式会社

(6)

2 <検討事項> ・生活道路に関する交通事故の分析・整理及び傾向把握について ・生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の施策に関するアンケート調査について ・生活道路の交通安全対策好事例について <スケジュール> ・第1 回 平成 28 年 12 月 1 日(木) ・第2 回 平成 29 年 2 月 22 日(水) <アンケート調査> 調査遂行の過程において、全国の自治体を対象とした「生活道路の交通安全確保に関する地方自治 体等の施策に関するアンケート調査」を実施した。 【調査概要】 ・実施期間:平成28 年 12 月 19 日(月)~平成 29 年 1 月 20 日(金) ・調査対象:全国の都道府県、市区町村(東京都特別区を含む)1,788 自治体 ・有効回答数:1,104 サンプル 調査内容及び結果については第3 章に掲載する。 ■本調査における生活道路の定義等について 「生活道路」の明確な定義はないが、本調査においては「主として地域住民の日常生活に利用さ れる道路で、自動車の通行よりも歩行者・自転車の安全確保が優先されるべき道路」とする。 交通事故データについては、便宜上「車道幅員5.5m 未満の道路」を生活道路としてデータの整 理・分析を行い、補足として自宅からの距離別の交通事故発生状況等のデータによる分析も実施す る。また、アンケート調査及びその他事例調査、好事例の選定を行う上では、「生活道路」を場所 で限定せず、交通事故全体の発生状況及び生活道路で多く発生している交通事故の当事者や要因に 着目して広く事例収集を行うものとする。

(7)

3

第2章 生活道路に関する交通事故の分析・整理及び傾向把握

1. 交通事故全体の発生状況

(1) 交通事故発生件数、死者数、負傷者数の推移 道路交通事故死者数は、昭和20 年代後半以降、とりわけ昭和 30 年代から 40 年代半ばにかけ著し く増加し、昭和45 年のピーク時には 16,765 人に達した。その後、減少に転じ、昭和 54 年には 8,466 人となったものの、再び増加に転じ、平成4 年に 11,452 人となり、二度目のピークを迎えた。 以降は、長期的には減少傾向にあり、平成27 年中の死者数は 4,117 人(前年比+4 人)で 15 年ぶ りに増加に転じたものの、翌28 年には 3,904 人(前年比-213 人)となり、昭和 24 年以来 67 年ぶり の3 千人台となった。 負傷者数は平成28 年には 618,853 人となり、平成 16 年のピーク時(118 万 3,617 人)の約半数ま で減少している。 図 2-1 交通事故発生件数、死者数、負傷者数の長期推移 ※昭和 34 年までは、軽微な被害事故(8 日未満の負傷、2 万円以下の物的損害)は含まない。 ※昭和 40 年までの件数は、物損事故を含む。 ※昭和 46 年以前は、沖縄県を含まない。 資料)平成28 年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について(警察庁交通局)より作成 0 20 40 60 80 100 120 140 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 昭和25 30 35 40 45 50 55 60 平成2 7 12 17 22 27年 事 故 件 数 ・負 傷 者 数 (万 件 ・ 万 人 ) 死 者 数 (人 ) 死者数 負傷者数 交通事故発生件数

(8)

4 (2) 年齢層別の死者数・死傷者数 年齢層別の死者数を見ると、65 歳以上の高齢者が最も多く、全死者数の半数以上を占めている。 死傷者数では、20 代~40 代が多く、それぞれ全体の約 2 割を占めている。 図 2-2 年齢層別死者数の推移 図 2-3 年齢層別死傷者数の推移 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 死 者 数 (人 ) 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上 0 50 100 150 200 250 300 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 死 傷 者 数 (千 人 ) 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上

(9)

5 平成27 年における年齢層別の死者数割合を見ると、65 歳以上の高齢者が最も多く、全死者数の 半数以上を占めている。また、65 歳以上について状態別の内訳を見ると、歩行中が半数を占めてい る。 図 2-4 年齢層別の死者数割合(H27) 図 2-5 年齢層別の死傷者数割合(H27) 図 2-6 状態別死者数割合(65 歳以上、H27) 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 15歳以下 2% 16~19歳 4% 20~29歳 7% 30~39歳 7% 40~49歳 9% 50~59歳 10% 60~64歳 7% 65歳以上 54% 15歳以下 7% 16~19歳 5% 20~29歳 18% 30~39歳 18% 40~49歳 18% 50~59歳 13% 60~64歳 6% 65歳以上 15% 自動車乗車中 28% 二輪車乗車 中 2% 原付乗車中 5% 自転車乗用中 17% 歩行中 48%

(10)

6 (3) 状態別の死者数・死傷者数 状態別の死傷者数の推移を見ると、平成 20 年以降歩行中の死者数が自動車乗車中を上回って最 も多くなっており、平成27 年では死者数全体の約 4 割を占めている。 死傷者数では、自動車乗車中が最も多く、次いで自転車乗用中、二輪車乗車中が多い。 図 2-7 状態別交通事故死者数の推移 図 2-8 状態別交通事故死傷者数の推移 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 死 者 数 (人 ) 自動車乗車中 二輪車乗車中 自転車乗用中 歩行中 その他 0 100 200 300 400 500 600 700 800 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 死 傷 者 数 (千 人 ) 自動車乗車中 二輪車乗車中 自転車乗用中 歩行中 その他

(11)

7 (4) 諸外国における交通事故発生状況 交通事故死者数を欧米諸国と比較すると、日本は歩行中・自転車乗用中の占める割合が高く、人口 あたりの歩行中及び自転車乗用中の死者数は、先進国の中でも最下位となっている。 図 2-9 主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(H26) 資料)平成28 年交通安全白書(内閣府) 図 2-10 人口 10 万人あたり死者数(歩行中・自転車乗用中、H26) ※死者数は30 日死者数。

資料)交通事故死者数:Road Safety Annual Report 2016(IRTAD) 人口:Demographic Yearbook 2014(United Nations)

1.4 1.6 1.0 0.6 0.8 0.8 0.7 0.6 0.2 0.5 0.5 0.2 0.2 0.2 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 日本 アメリカ イタリア ドイツ カナダ フランス イギリス 歩行者 自転車乗用中 0.9 1.0 1.0 1.1 1.4 1.8 2.0 (人) 51.5

(12)

8

2. 生活道路における交通事故発生状況

(1) 車道幅員別の交通事故発生状況 1) 死亡事故・死傷事故件数の推移 車道幅員別の死亡事故件数を見ると、幹線道路(幅員 5.5m 以上の道路)の事故件数は減少傾向 にあるが、生活道路(幅員 5.5m 未満の道路)は増減しながら変動しており、安定した減少傾向に はない。 死傷事故件数は、幹線道路、生活道路ともに減少傾向にあり、5.5m 未満が占める割合は死亡事 故・死傷事故ともに大きな変化は見られない。 図 2-11 車道幅員別の死亡事故件数 図 2-12 車道幅員別の死傷事故件数 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 887 890 771 782 749 679 700 707 619 668 5,236 4,719 4,265 4,022 4,016 3,833 3,558 3,509 3,325 3,269 14.4% 15.8% 15.2% 16.2% 15.6% 14.9% 16.3% 16.5% 15.4% 16.6% 13% 14% 15% 16% 17% 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 5.5 m 未 満 が 占 め る 割 合 死 亡 事 故 件 数 (件 ) 5.5m未満 5.5m以上 その他の道路 5.5m未満が占める割合 198 211 193 183 181 172 163 152 138 126 667 598 550 530 520 496 478 452 412 387 22.3% 25.3% 25.2% 24.8% 25.0% 24.8% 24.4% 24.1% 24.0% 23.6% 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 0 200 400 600 800 1,000 平成18 19 20 21 22 23 24 25 26 27年 5.5 m 未 満 が 占 め る 割 合 死 傷 事 故 件 数 (千 件 ) 5.5m未満 5.5m以上 その他の道路 5.5m未満が占める割合

(13)

9 2) 状態別死傷者数の割合 状態別に見ると、幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて、死者数では原付と自転 車、死傷者数では歩行者と自転車の占める割合が高い。 図 2-13 車道幅員別状態別死者数の割合(H27) 図 2-14 車道幅員別状態別死傷者数の割合(H27) 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 28% 33% 7% 12% 11% 5% 23% 12% 30% 38% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他 53% 71% 5% 5% 8% 5% 24% 12% 10% 7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他

(14)

10 3) 年齢層別死傷者数の割合 年齢層別の死傷者数を見ると、15 歳以下の子供と、65 歳以上の高齢者は他の年齢層に比べて幅 員5.5m 未満の道路における死者/死傷者の占める割合が高い。 図 2-15 年齢層別・車道幅員別死者数割合(H27) 図 2-16 年齢層別・車道幅員別死傷者数構成比(H27) 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 29% 7% 10% 10% 11% 15% 18% 21% 20% 71% 93% 90% 90% 89% 85% 82% 79% 80% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 5.5m未満 5.5m以上 32% 29% 22% 21% 21% 21% 22% 25% 29% 68% 71% 78% 79% 79% 79% 78% 75% 71% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 5.5m未満 5.5m以上

(15)

11 年齢層別死者数を状態別に見ると、幅員5.5m 未満/以上ともに、子供と高齢者は歩行者・自転 車の占める割合が他の年齢層に比べて高い。 また、幅員5.5m 以上の道路では、16 歳以上の年齢層では年齢が上がるにつれて自転車・歩行者 の割合が増加しているのに対し、5.5m 未満では、ほとんどの年齢層で歩行者・自転車が 4 割以上 を占めている。 図 2-17 年齢層別・状態別死者数割合(車道幅員 5.5m 未満、H27) 図 2-18 年齢層別・状態別死者数割合(車道幅員 5.5m 以上、H27) 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 15% 40% 27% 26% 15% 32% 31% 35% 26% 5% 23% 19% 27% 13% 8% 3% 5% 40% 7% 7% 15% 10% 10% 13% 9% 15% 10% 23% 11% 15% 24% 19% 23% 27% 60% 20% 37% 29% 21% 29% 25% 34% 2% 1% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他 34% 39% 43% 37% 36% 39% 36% 32% 25% 4% 31% 27% 31% 28% 19% 11% 3% 2% 9% 6% 4% 4% 5% 3% 6% 3% 24% 12% 6% 7% 7% 9% 17% 16% 14% 36% 9% 18% 20% 25% 28% 34% 43% 56% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他

(16)

12 年齢層別死傷者数を状態別に見ると、幅員5.5m 未満/以上ともに、死者数と同様に子供と高齢 者では歩行者・自転車の占める割合が高い。 また、30 代以上では、年齢層が上がるにつれて、歩行者・自転車の占める割合が高くなっている。 図 2-19 年齢層別・状態別死傷者数割合(車道幅員 5.5m 未満、H27) 図 2-20 年齢層別・状態別死傷者数割合(車道幅員 5.5m 以上、H27) 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 29% 21% 58% 66% 64% 60% 57% 49% 36% 7% 7% 6% 7% 6% 3% 16% 10% 6% 6% 8% 10% 11% 10% 50% 52% 19% 15% 16% 18% 20% 25% 29% 21% 4% 6% 6% 7% 9% 10% 13% 24% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他 53% 37% 71% 79% 78% 77% 75% 67% 49% 11% 8% 6% 6% 5% 3% 14% 7% 4% 4% 4% 5% 6% 6% 30% 34% 10% 8% 8% 8% 10% 14% 20% 17% 5% 4% 4% 4% 6% 7% 11% 24% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15歳以下 16~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 自動車 自動二輪 原付 自転車 歩行者 その他

(17)

13 4) 事故類型別事故件数の割合 事故類型別の交通事故件数を見ると、幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて車両 相互の出会い頭事故や、車両単独の路外逸脱事故の占める割合が高い。 図 2-21 車道幅員別・事故類型別死亡事故件数の割合(幅員 5.5m 未満、H27) 図 2-22 車道幅員別・事故類型別死亡事故件数の割合(幅員 5.5m 以上、H27) 資料)(公財)交通事故相総合分析センターの集計結果より作成 人対車両 29% 車両相互 35% 車両単独 33% 列車 3% 対背面通行中 5% 横断歩道横断中 5% その他横断中 9% その他 10% 正面衝突 3% 追突 1% 出会い頭 28% 右折時 1% その他 2% 電柱・標識 3% 防護柵等 2% その他工作物 5% 路外逸脱 18% 転倒 2% その他 3% 人対車両 38% 車両相互 40% 車両単独 21% 列車 1% 対背面通行中 3% 横断歩道横断中 10% その他横断中 20% その他 6% 正面衝突 11% 追突 6% 出会い頭 12% 右折時 6% 左折時 1% その他 5% 電柱・標識 4% 防護柵等 6% その他工作物 5% 駐車車両 1% 路外逸脱 3% 転倒 2%

(18)

14 5) 法令違反別事故件数の割合 第一当事者(車両等)の法令違反別交通事故件数を見ると、幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以 上に比べて一時不停止や安全不確認の割合が高くなっている。また、死亡事故では操作不適の割合 も高くなっている。 図 2-23 車道幅員別・法令違反別の死亡事故件数割合(1 当車両等、H27) 図 2-24 車道幅員別・法令違反別の死傷事故件数割合(1 当車両等、H27) ※車両等には自動車、二輪車、自転車を含む。 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 1% 6% 5% 4% 4% 8% 11% 3% 20% 11% 10% 17% 8% 13% 2% 2% 14% 9% 23% 25% 3% 2% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 5.5m未満 5.5m以上 信号無視 交差点安全進行違反 歩行者妨害 一時不停止 操作不適 漫然運転 脇見運転 動静不注視 安全不確認 その他 違反不明 2% 4% 10% 5% 2% 3% 10% 3% 5% 7% 5% 10% 9% 19% 9% 13% 36% 26% 12% 11% 0% 0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 信号無視 交差点安全進行違反 歩行者妨害 一時不停止 操作不適 漫然運転 脇見運転 動静不注視 安全不確認 その他 違反不明

(19)

15 第一当事者(歩行者)の法令違反別交通事故件数を見ると、死亡事故では、幅員5.5m 未満/以 上ともに信号無視の占める割合が高い。また、死傷事故では、5.5m 以上に比べて、5.5m 未満では 飛び出しの割合が高くなっている。 図 2-25 車道幅員別・法令違反別の死亡事故件数割合(1 当歩行者、H27) 図 2-26 車道幅員別・法令違反別の死傷事故件数割合(1 当歩行者、H27) 資料)(公財)交通事故総合分析センターの集計結果より作成 45% 57% 13% 21% 8% 10% 1% 34% 10% 1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 信号無視 横断方法等違反 酩酊・徘徊 飛出し その他 違反不明 20% 41% 16% 28% 2% 2% 49% 21% 14% 8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 信号無視 横断方法等違反 酩酊・徘徊 飛出し その他 違反不明

(20)

16 6) 昼夜別の死傷事故件数割合 幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べ昼間に発生する事故の割合が高くなっている。 図 2-27 車道幅員別・昼夜別の死傷事故件数割合(H27) 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 64% 47% 36% 53% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 夜 昼 78% 70% 22% 30% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m未満 5.5m以上 H27 夜 昼 死亡事故 死傷事故

(21)

17 7) 道路形状別の死亡事故件数割合 幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上に比べて死亡・死傷事故ともに、信号なし交差点が占める 割合が高い。 図 2-28 幅員別・道路形状別の死亡事故件数割合(H27) 図 2-29 幅員別・道路形状別の死傷事故件数割合(H27) 資料)交通事故統計年報 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成 7% 19% 38% 15% 13% 14% 40% 51% 3% 1% 5.5m未満 5.5m以上 0% 20% 40% 60% 80% 100% 交差点(信号あり) 交差点(信号なし) 交差点付近 単路 踏切 その他 10% 19% 49% 16% 9% 18% 32% 47% 5.5m未満 5.5m以上 0% 20% 40% 60% 80% 100% 交差点(信号あり) 交差点(信号なし) 交差点付近 単路 踏切 その他

(22)

18 交差点部における事故について幅員別にみると、死亡事故の約 4 割が生活道路に関わる事故(1 当側、2 当側いずれかの幅員が 5.5m 未満の交差点における事故)であり、1 当側が 5.5~13m、2 当側が5.5m 未満の交差点における事故が占める割合が高い。 図 2-30 交差点幅員別(1 当側×2 当側)死亡事故件数割合(H27) 図 2-31 交差点幅員別(1 当側×2 当側)死傷事故件数割合(H27) 資料)交通統計 平成27 年版((公財)交通事故総合分析センター)より作成

小×小

9%

小×中

10%

小×大

2%

中×小

16%

中×中

32%

中×大

7%

大×小

4%

大×中

13%

大×大

7%

小×小

18%

小×中

15%

小×大

3%

中×小

10%

中×中

35%

中×大

5%

大×小

3%

大×中

6%

大×大

6%

小=5.5m 未満 中=5.5m 以上 大=13.0m 以上 1 当側 2 当側 生活道路に 関わる事故 41% 48%

(23)

19 (2) 自宅付近における交通事故発生状況 1) 歩行者の事故 歩行者の自宅からの距離別死者数の推移を見ると、自宅から500m 以下の範囲における死者数 が半数以上を占めている。また、年齢層別では、65 歳以上の高齢者、特に 75 歳以上において 500m 以下の死者数が多くなっている。 図 2-32 自宅からの距離別の死者数(歩行中、H27) 図 2-33 年齢層別・自宅からの距離別死者数(歩行中、H27) 資料)事故統計データ((公財)交通事故総合分析センター)より作成 1,101 994 968 981 976 895 894 814 849

50%

55%

60%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

(人

500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能 500m以下割合 6 17 36 53 30 158 512 54 115 15 66 95 0 200 400 600 800 1,000 15歳以下 16~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 死 者 数 (人 ) 500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能

(24)

20 歩行中の死傷者数は減少傾向にあり、自宅から500m 以下が占める割合も減少傾向にある。 年齢層別では、65 歳以上の高齢者と、15 歳以下の子供で 500m 以下の死傷者数が多い。 図 2-34 自宅からの距離別の死傷者数(歩行中、H27) 図 2-35 年齢層別・自宅からの距離別の死傷者数(歩行中、H27) 資料)事故統計データ((公財)交通事故総合分析センター)より作成 33 31 30 29 27 26 24 22 21

25%

30%

35%

40%

45%

50%

0

10

20

30

40

50

60

70

80

H19

H20

H21

H22

H23

H24

H25

H26

H27

(千

500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能 500m以下割合 48 12 8 16 20 20 12 33 55 16 7 9 11 10 6 17 19 9 7 8 7 10 11 12 20 14 28 29 24 12 22 15 0 20 40 60 80 100 120 15歳以下 16~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 死 傷 者 数 (百 人 ) 500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能

(25)

21 2) 自転車の事故 自宅からの距離別の自転車乗用中死者数の推移を見ると、自宅から500m 以下の範囲における 死者が3~4 割程度を占めている。また、年齢層別では、歩行中と同様に 65 歳以上の高齢者、75 歳以上で500m 以下の死者数が多い。 図 2-36 自宅からの距離別の死者数(自転車乗用中、H27) 図 2-37 年齢層別・自宅からの距離別の死者数(自転車乗用中、H27) 資料)事故統計データ((公財)交通事故総合分析センター)より作成 321 251 255 201 224 204 214 179 199

25%

30%

35%

40%

45%

0

100

200

300

400

500

600

700

800

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

(人

500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能 500m以下割合 2 15 43 105 2 35 51 1 16 11 19 45 6 13 13 12 34 39 0 50 100 150 200 250 300 15歳以下 16~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 死 者 数 (人 ) 年齢層別・自宅からの距離別死者数(自転車、H27) 500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能

(26)

22 自転車乗用中の死傷者数は減少傾向にあり、自宅から500m 以下が占める割合も減少傾向にあ る。年齢層別では、15 歳以下の子供で 500m 以下の死傷者数が最も多く、次いで 16~24 歳の若 年層、65 歳以上の高齢者となっている。 図 2-38 自宅からの距離別の死傷者数(自転車乗用中、H27) 図 2-39 年齢層別・自宅からの距離別の死傷者数(歩行中、H27) 資料)事故統計データ((公財)交通事故総合分析センター)より作成 60 55 50 47 43 38 34 30 27

25%

30%

35%

40%

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

(千

500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能 500m以下割合 58 44 13 25 28 21 12 35 33 38 49 14 25 27 12 29 24 27 47 13 24 24 18 9 22 16 25 72 21 34 34 24 11 20 0 50 100 150 200 250 15歳以下 16~24歳 25~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65-74歳 75歳以上 死 傷 者 数 (百 人 ) 500m以下 500-1km以下 1-2km以下 2km超過 調査不能

(27)

23 3) 事故類型別 自宅から500m 以下の範囲における死亡事故を類型別に見ると、歩行者では横断中、自転車乗用 中では車両との出会い頭の事故が多い。 図 2-40 自宅から 500m 以内の死亡事故の類型(左:歩行中、右:自転車乗用中) 資料)生活道路における物理的デバイス等検討委員会資料(国土交通省) 歩行中 自転車乗用中

(28)

24

3. 生活道路に関する交通安全上の課題の整理

生活道路の交通安全に関する施策や取組の調査を行うにあたり、交通事故の発生状況や、第 10 次交 通安全基本計画(中央交通安全対策会議、平成28 年 3 月)における視点等を踏まえ、今後対策を推進 してく必要があると考えられる生活道路の交通安全上の課題を整理した。 なお、交通事故の発生状況は全国的な傾向に基づいたものであり、必ずしも全ての地域にあてはまる ものではなく、施策や取組の実施にあたっては各地域の交通環境や事故の発生状況等の実態を踏まえた 検討が必要であると考えらえる。 (1) 交通事故の発生状況より 交通事故発生状況について、全国的な傾向としては以下の点が挙げられる。 表 2-1 道路交通事故全体の発生状況 カテゴリー 特徴や傾向 事故発生状況の推移 ・死者数は昭和 54 年以降長期的には減少傾向にあり、平成 27 年中の死者数 は4,117 人(前年比+4 人)で 15 年ぶりに増加に転じたものの、翌 28 年に は3,904 人(前年比-213 人)となり、昭和 24 年以来 67 年ぶりの 3 千人台 となった。 年齢別 ・死者数では 65 歳以上の高齢者が半数以上を占めており、内訳では歩行中の 死者が半数を占める。 ・死傷者数では、20~40 代が多く、それぞれ全体の約 2 割を占めている。 状態別 ・歩行中の死者数が最も多く、平成27 年は全体の約 4 割を占めている。 ・死傷者数では、自動車乗車中が最も多く、次いで自転車乗用中、二輪車乗車 中が多い。 ・欧米諸国と比較すると、日本は歩行中・自転車乗用中が全死者数に占める割 合が高い。 表 2-2 生活道路における交通事故発生状況 カテゴリー 特徴や傾向 事故発生状況の推移 ・死亡事故件数は、幅員 5.5m 以上の道路では減少傾向にあるが、5.5m 未満 の道路では増減を繰り返しており、安定的な減少傾向にはない。 ・死傷事故件数は、いずれも減少傾向にある。 年齢層別 ・15 歳以下の子供と 65 歳以上の高齢者は、他の年齢層に比べて幅員 5.5m 未 満の道路における死傷者の割合が高い(2~3 割)。 ・状態別では、死者/死傷者ともに子供と高齢者は歩行者・自転車の占める割 合が高い。また、死者数では幅員5.5m 以上では年齢層が高いほうが歩行者・ 自転車の占める割合が高いのに対し、5.5m 未満では、ほとんどの年齢層で 歩行者・自転車が4割以上を占めている。 状態別 ・幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて歩行者・自転車・原 付の占める割合が高い。

(29)

25 カテゴリー 特徴や傾向 事故類型別 ・幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて車両相互の出会い頭 事故や車両単独の路外逸脱事故が占める割合が高い。 第一当事者 法令違反別 (1 当車両等) ・幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて、死亡/死傷事故と もに一時不停止や安全不確認の割合が高い。 (1 当歩行者) ・死亡事故では幅員5.5m 未満/以上の道路ともに信号無視の占める割合が高 い。また、5.5m 未満における死傷事故では、飛び出しの割合が高くなって いる。 時間帯別 ・幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて、昼間に発生する事 故の割合が高い。 道路形状別 ・幅員5.5m 未満の道路では、5.5m 以上の道路に比べて、信号なし交差点、 が占める割合が高い。 ・交差点部における死亡事故のうち約4 割が生活道路に関わるものであり、中 でも 1 当側が幅員 5.5~13m、2 当側が 5.5m 未満の交差点の占める割合が高 い。 自宅付近の事故 ・歩行中では、自宅から 500m 以内の死者数が半数以上を占め、さらに年齢層 別に見ると、65 歳以上(特に 75 歳以上)の高齢者が多い。死傷者数では高 齢者に加え、15 歳以下の子供が多い。 ・自転車乗用中では、自宅から 500m 以内の死者数が 3~4 割程度を占め、年齢 層別に見ると、歩行者同様 65 歳以上(特に 75 歳以上)の高齢者が多い。 死傷者数では高齢者に加え、15 歳以下の子供や 16~24 歳の若年層が多くな っている。 ・自宅から500m 以内の死亡事故では、歩行者では横断中、自転車では出会い 頭の占める割合が高い。

(30)

26 (2) 第10 次交通安全基本計画における視点より 第10 次交通安全基本計画(中央交通安全対策会議、平成 28 年 3 月)では、「道路交通の安全」の 中で、「交通事故による被害を減らすために重点的に対応すべき対象」のひとつとして「生活道路に おける安全確保」が挙げられている。 図 2-41 「道路交通の安全」の体系 資料:第10 次交通安全基本計画(中央交通安全対策会議)

(31)

27 「生活道路における安全確保」では、事故発生状況等を踏まえた上で生活道路における安全の一層 の確保が重要であるとし、各地域における道路交通事情等を十分に踏まえ、各地域に応じた生活道路 を対象として以下のような対策を一層推進する必要があるとされている。 ・自動車の速度抑制を図るための道路交通環境の整備 ・交通指導取締りの強化 ・安全な走行方法の普及 ・幹線道路を走行すべき自動車が生活道路へ流入することを防止するための幹線道路における交 通安全対策及び交通流の円滑化 等 資料:第10 次交通安全基本計画(中央交通安全対策会議)

(32)

28 また、講じようとする施策として、「道路交通環境の整備」において以下の施策が挙げられている。 ※主な部分のみ抜粋。 (1)生活道路等における人優先の安全・安心な歩行空間の整備 ア 生活道路における交通安全対策の推進 科学的データや、地域の顕在化したニーズ等に基づき抽出した交通事故の多いエリアにおいて、 国、自治体、地域住民等が連携し、徹底した通過交通の排除や車両速度の抑制等のゾーン対策に 取り組み、子供や高齢者等が安心して通行できる道路空間の確保を図る。(以下省略) イ 通学路等における交通安全の確保 通学路における交通安全を確保するため、定期的な合同点検の実施や対策の改善・充実等の継 続的な取組を支援するとともに、道路交通実態に応じ、警察、教育委員会、学校、道路管理者等 の関係機関が連携し、ハード・ソフトの両面から必要な対策を推進する。(以下省略) ウ 高齢者、障害者等の安全に資する歩行空間等の整備 (ア)高齢者や障害者等を含め全ての人が安全に安心して参加し活動できる社会を実現するため、 駅、公共施設、福祉施設、病院等の周辺を中心に平坦性が確保された幅の広い歩道等を積極 的に整備する。(以下省略) (イ)横断歩道、バス停留所付近の違法駐車等の悪質性、危険性、迷惑性の高い駐車違反に対する 取締りを強化するとともに、高齢者、障害者等の円滑な移動を阻害する要因となっている歩 道や視覚障害者誘導用ブロック上等の自動二輪車等の違法駐車についても、放置自転車等の 撤去を行う市町村と連携を図りつつ積極的な取締りを推進する。 (4)交通安全施設等の整備事業の推進 イ 歩行者・自転車対策及び生活道路対策の推進 生活道路において人優先の考えの下、「ゾーン30」等の車両速度の抑制、通過交通の抑制・排 除等の面的かつ総合的な交通事故対策を推進するとともに、少子高齢社会の進展を踏まえ、歩行 空間のバリアフリー化及び通学路における安全・安心な歩行空間の確保を図る。 また、自転車利用環境の整備、無電柱化の推進、安全上課題のある踏切の対策等による歩行者・ 自転車の安全な通行空間の確保を図る。

(33)

29 (3) 社会的に大きく報道された事故等 近年発生した交通事故のうち、報道等で大きく取り上げられたものについては、社会的な課題とし て、生活道路/幹線道路を問わず対策の必要性が認識されていると考えられる。 1) 通学路の事故 平成24 年 4 月に京都府亀岡市で発生した、登下校中の児童等の列に自動車が突入する事故を始 め、登下校中の児童等が死傷する事故が連続して発生したことを受け、文部科学省、国土交通省、 警察庁により通学路の緊急合同点検が実施された。 緊急合同点検では危険箇所・対策必要箇所の抽出、対策の策定、実施が行われ、その後も市町村 ごとに通学路交通安全プログラムが策定され、PDCA サイクルに基づいた継続的な取組が実施され ている。 表 2-3 平成 24 年に発生した通学中の児童が巻き込まれた事故の例 時期 場所 事故内容 平成24年 4 月 京都府亀岡市 府道において、集団登校中の児童の列に無免許運転の軽自動車が 突っ込み、3 名が死亡、7 名が重軽傷。 千葉県館山市 県道において、バス停でバスを待っていた児童らに軽自動車が突 っ込み、1 名が死亡。 5 月 大阪府大阪市 府道において、歩道を歩いていた児童の列に軽自動車が突っ込 み、1 名が死亡。 2) 高齢ドライバーによる事故 交通事故の総件数に占める高齢運転者関与事故の構成率は増加傾向にある。 平成28 年秋頃から、高齢ドライバーによる事故が連続して発生し、平成 28 年 11 月 15 日には「高 齢運転者による交通事故防止対策に関する関係閣僚会議」が開催され、11 月 24 日には関係省庁局 長級を構成員とする「高齢運転者交通事故防止ワーキングチーム」も設置された。 表 2-4 平成 28 年に発生した高齢ドライバーによる事故の例 時期 場所 事故内容 平成28年 10 月 神奈川県横浜市 87 歳男性が運転していた軽トラックが集団登校中の小学生の列 に突っ込み、6 歳の男児が死亡、7 人が重軽傷。 11 月 栃木県下野市 病院構内で84 歳男性の乗用車がバス停に突っ込み、女性が死亡、 2 人が怪我。 東京都立川市 医療センターの駐車場において、83 歳の女性が運転する乗用車 が歩道に突っ込み2 名が死亡。 東京都板橋区 86 歳男性の運転する乗用車がコンビニに突っ込み、2 人が怪我。

(34)

30 図 2-42 高齢運転者が関与した交通事故発生状況 ※高齢運転者とは、原付以上(特殊車を含む。)を運転している65 歳以上の者をいう。 資料)警察庁HP(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/koreijiko.html) 3) 運転中の携帯電話やスマートフォン操作が原因となった事故等 平成28 年 10 月に愛知県でスマートフォンを用いてゲームアプリを操作しながら運転していたト ラックに小学生がはねられ死亡した。愛知県では同年8 月にもゲームアプリの操作が原因の事故が 発生しており、こうした事故の防止を喫緊の課題とし、県知事が国に対し車両運転中の「ながらス マホ」対策強化に関する要請活動を行った。 また、11 月には貸切バスの運転者が運転中にスマートフォンを用いてゲームアプリを操作する事 案が発生。事故には至らなかったものの、事態を受け、国土交通省は事業者団体に乗務中の携帯電 話による通話やスマートフォン操作の禁止の徹底を図るよう通知を行った。

(35)

31 (4) 生活道路の交通安全上の課題の整理 ■交通事故の発生状況より ・生活道路における事故発生状況を年齢層別に見ると、子供や高齢者の事故が多く、特に歩行中・自 転車乗用中の事故が多い。 ・幹線道路と比較して、年齢層に関わらず歩行中・自転乗用中死者の割合が高い。 ・事故類型では車両単独や出会い頭事故(車両相互)が多く、1 当の法令違反では一時不停止や安全 不確認の割合が高い。 ・道路形状別では、幹線道路と比較して信号なし交差点の占める割合が高い。また、交差点部におけ る死亡事故では、幅員 5.5~13m(幹線/補助幹線道路)と 5.5m 未満(生活道路)の交差する交 差点における事故の割合が高い。 ・時間帯別では夜間よりも昼間に多く事故が発生。 ■第10 次交通安全基本計画における視点より ○推進すべき対策 ・自動車の速度抑制を図るための道路交通環境の整備 ・交通指導取締りの強化 ・安全な走行方法の普及 ・幹線道路を走行すべき自動車が生活道路へ流入することを防止するための幹線道路における交 通安全対策及び交通流の円滑化 等 ○具体の施策 ・徹底した通過交通の排除や車両速度の抑制等のゾーン対策 ・通学路等における交通安全の確保 ・高齢者、障害者等の安全に資する歩行空間等の整備(歩道等の積極的整備、駐車車両対策、放 置自転車対策 等) ・「ゾーン30」等の車両速度の抑制、通過交通の抑制・排除等の面的かつ総合的な交通事故対策 ・歩行空間のバリアフリー化及び通学路における安全・安心な歩行空間の確保 ■社会的に問題となっている課題(マスコミで大きく報道されたもの等)より ・通学路の事故 ・高齢ドライバーの事故 ・運転中の携帯電話やスマートフォン操作が原因となった事故 ■生活道路の交通安全確保のための対策が必要だと考えられる課題 ○高齢者に関する課題(特に歩行中・運転中・自転車乗用中) ○子供に関する課題(特に登下校中・自転車乗用中) ○交通環境に関わる課題(通過交通・放置自転車・違法駐車) ○社会的な課題(携帯電話やスマートフォン操作による事故 等)

(36)

32

第3章 地方自治体や地域の企業・住民・団体等による生活道路の交通安全に

関する施策・取組や抱えている課題、その他国の交通安全対策への要

望等に関する調査

1. 生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査

(1) 実施概要 1) 実施の目的 全国の地方自治体を対象とするアンケート調査を実施し、自治体における生活道路の交通安全確 保に関する施策や取組、抱えている課題等について現状を把握するとともに、具体的な対策や実施 する上での工夫点等の事例整理を行う。 2) アンケート実施概要 ■調査方法:web アンケート ■調査対象:全国都道府県、市区町村(1,788 自治体) ■調査時期:平成28 年 12 月 19 日(月)~平成 29 年 1 月 20 日(金) ■有効回答数:1,104 サンプル 図 3-1 自治体規模別の回答状況 3) アンケートの構成 アンケートは以下の6 つのセクションによる構成とした。 Ⅰ.自治体について(人口等の基本情報) Ⅱ.自治体における交通安全計画について Ⅲ.自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について Ⅳ.生活道路の交通安全対策に関する国への要望について Ⅴ.自治体における生活道路の交通安全対策に関する資料等について(情報提供のお願い) Ⅵ.自治体が関わっていない取組について なお、「Ⅲ.自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について」では、 前章で整理した生活道路に関する交通安全上の課題を基に、対策が必要だと考えられる課題として 13 の項目を設け、それぞれに対する課題としての認識や対策の実施状況、具体の取組内容について 回答してもらう構成とした。 アンケート調査票は参考資料として巻末に掲載する。 回答自治体数 母数 回答率 1万人未満 269 510 53% 1万人以上5万人未満 423 688 61% 5万人以上10万人未満 177 260 68% 10万人以上30万人未満 136 199 68% 30万人以上50万人未満 39 49 80% 50万人以上 24 35 69% 36 47 77% 1,104 1,788 62% 合計 市区町村 都道府県 人口規模

(37)

33 4) 結果概要 ① 自治体における交通安全計画について ・「計画を策定済で今後も更新予定」と回答した自治体が約4 割、「策定中」もしくは「策定する かどうかを検討中」が約2 割、「計画を策定する予定なし」が約 3 割となっている。 ・市区町村においては、人口規模が小さくなるほど、策定済の割合は減少している。 ・「策定済」「策定中」もしくは「検討中」の交通安全計画においては、約8 割の自治体が生活道 路の交通安全対策に関する記載があると回答。 ② 自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について ア) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題と対策の実施状況 ・9 割以上の自治体が何らかの交通安全上の課題を認識しており、「課題があり、対策を実施・ もしくは計画している」項目としては、「子供の登校・下校時におけるもの」が最も多く約8 割、次いで「歩行中の高齢者が関係するもの」「高齢ドライバーが関係するもの」「飲酒運転 によるもの」がそれぞれ約6 割となっている。 ・「課題があるが、対策は未実施」の項目としては、「認知症高齢者の徘徊中に発生するもの」 「携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの」「後期高齢者が関係するもの」がそ れぞれ約3 割と多くなっている。 イ) 課題を認識したきっかけ ・全体では「関係機関からの情報」により課題を認識している割合が高いが、高齢者に関係す る課題では「交通事故の発生」の割合が高い。また、交通環境の変化や放置自転車など、地 域の交通環境に関わるものは「住民からのご意見」の割合が高い。 ウ) 課題を認識しているが、対策を実施できていない理由・原因 ・「人材や予算の不足」や「検討中」「対策が難しい/効果的な対策が分からない」等の意見が 多く挙げられた。 ・課題別では、高齢ドライバーに関する課題では「免許返納を促進したいが代替交通手段がな い」、子供の登下校に関する課題では「歩道のない(狭い)道路が多く、対策が難しい」等 の地域の状況に関わる理由が挙げられた。また、飲酒運転や携帯電話等の使用中に発生する 課題については「啓発活動は実施しているが、それ以上の効果的な対策がわからない」等の 意見が挙がった。 エ) 過去 3 年間に実施している対策について ・対象地域は住宅地が多く、取組内容としては、「交通安全教室・講習会」「交通安全グッズの 作成・配布」「街頭や施設での広報活動」が多く実施されている。 ・子供の登下校や、通過交通の自動車、交通環境の変化に関する課題については、ソフト対策・ ハード対策ともに幅広く実施されている。 ・自治体が取組を実施する際の連携相手は警察がもっとも多く、次いで地域組織や交通安全協 会、学校・PTA などが多い。

(38)

34 オ) 取組実施の成果・効果 ・取組の成果・効果は、全体では「交通安全に対する意識の高まり」が最も多く、次いで「交 通事故の減少」が多い。また、交通規制や歩道の整備等のハード対策では「生活道路を走行 する自動車の速度低下」に対する評価が高い。 カ) 取組実施にあたって直面した問題・課題 ・「成果が出るまでに時間がかかる」「成果の適正な評価が困難」の割合が高く、実施している 対策の効果把握について課題を感じている自治体が多い。また、「自宅にひきこもりがちな 方への周知徹底が難しい」「予算を十分に確保できない」等の割合も高くなっている。 ③ 生活道路の交通安全対策に関する国への要望 ・国への要望では「知識・ノウハウの提供」の割合が高い。また、「国の制度の整備や改善等」 の具体については、「都市部と地方部それぞれの情勢を踏まえた対策の打ち出し」などの意見 が挙げられた。 ・その他の要望としては、ハード整備や、事故に関するデータベースの作成、ビッグデータ活用 方法等の提示に関する意見が挙げられている。

(39)

35 (2) アンケート調査結果 1) 交通安全計画の策定状況(問 3-1、3-2) ・全体では、「計画を策定済で今後も更新予定」と回答した自治体が約4 割、「策定中」もしくは「策 定するかどうかを検討中」が約2 割、「計画を策定する予定なし」が約 3 割となっている。 ・自治体規模別に見ると、市区町村においても、人口50 万人以上では約 9 割、人口 30~50 万人規 模では約 6 割の自治体で計画が策定されており、人口規模が小さくなるほど、策定済の割合は減 少している。 図 3-2 交通安全計画の策定状況(全体) 図 3-3 交通安全計画の策定状況(自治体規模別) 計画を策定済で 今後も更新予定 42% 計画を策定済だが次 回更新する予定なし 2% 計画を策定中 12% 計画を策定するかど うかを検討中 8% 計画を策定す る予定なし 34% その他 2% 29% 41% 41% 46% 56% 83% 94% 3% 2% 1% 1% 0% 0% 3% 8% 11% 15% 25% 13% 13% 3% 11% 10% 6% 6% 49% 35% 36% 21% 15% 1% 2% 1% 1% 15% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1万人未満(n=269) 1万人以上5万人未満(n=423) 5万人以上10万人未満(n=177) 10万人以上30万人未満(n=136) 30万人以上50万人未満(n=39) 50万人以上(n=24) 都道府県(n=36) 市 区 町 村 (人 口 規 模 別 ) 計画を策定済で今後も更新予定 計画を策定済だが次回更新する予定なし 計画を策定中 計画を策定するかどうかを検討中 計画を策定する予定なし その他 (n=1,104)

(40)

36 ・「策定済」「策定中」もしくは「検討中」の交通安全計画において、生活道路の安全対策に関する 記載が「ある」と回答した自治体が約8 割であった。 ・自治体規模別に見ると、いずれの規模の自治体においても約7 割以上が「記載あり」と回答して いる。 図 3-4 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無(全体) 図 3-5 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無(自治体規模別) 記述あり 84% 記述なし 16% 67% 83% 89% 90% 96% 100% 100% 33% 17% 11% 10% 4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1万人未満(n=135) 1万人以上5万人未満(n=268) 5万人以上10万人未満(n=111) 10万人以上30万人未満(n=106) 30万人以上50万人未満(n=27) 50万人以上(n=23) 都道府県(n=36) 市 区 町 村 (人 口 規 模 別 ) 記述あり 記述なし (n=706)

(41)

37 2) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題(問 4-1、4-2、問 5) ・ひとつも「課題あり」を選択しなかった自治体は約1 割であり、9 割以上が何らかの課題を認識 している。 ・「課題があり、対策を実施・もしくは計画している」課題としては、「子供の登校・下校時におけ るもの」が最も多く約8 割、次いで「歩行中の高齢者が関係するもの」「高齢ドライバーが関係す るもの」「飲酒運転によるもの」がそれぞれ約6 割となっている。 ・「課題があるが、対策は未実施」の課題としては、「認知症高齢者の徘徊中に発生するもの」「携 帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの」「後期高齢者が関係するもの」がそれぞれ約3 割と多くなっている。 ・また、「子供の登校・下校におけるもの」については、「課題があるが、対策は未実施」の割合が 他の項目に比べて低く(約1 割)、多くの自治体で取組が実施されている。 ① 生活道路における交通安全上の課題の認識や対策実施状況(全体) 図 3-6 課題の認識状況 1つ以上課題あり 93% 1つも課題なし 7% (n=1,104)

(42)

38 図 3-7 生活道路における課題及び対策実施の有無(全体) ■「その他」の主な内容 ・冬季の道路環境の変化によるもの ・冬季の降雪や、除排雪に伴う道路脇の堆雪による危険箇所への対応 ・年代に関わらず、自転車利用に関係するもの ・夕暮れ時~夜間にかけて発生するもの ・外国人居住者に対する安全教育 ・外国人観光客による交通事故 他 62% 60% 47% 47% 16% 76% 56% 38% 56% 41% 36% 40% 9% 18% 21% 22% 26% 33% 9% 15% 28% 14% 22% 17% 13% 4% 21% 18% 30% 28% 51% 15% 29% 34% 29% 37% 47% 47% 87% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの 高齢ドライバーが関係するもの 自転車乗用中の高齢者が関係するもの 後期高齢者が関係するもの 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 子供の登校・下校時におけるもの 自転車乗用中の子供が関係するもの 携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの 飲酒運転によるもの 通過交通の自動車によるもの 通行規制の変更や新たな道路の開通など、 交通環境が変化した場所で発生するもの 放置自転車や違法駐車が関係するもの その他 課題があり、対策を実施・もしくは計画している 課題があるが、対策は未実施 課題なし (n=1,104)

(43)

39 ② 生活道路における交通安全上の課題を認識したきっかけ ・「歩行中の高齢者が関係するもの」「放置自転車や違法駐車が関係するもの」以外の項目では、「関 係機関からの情報」により課題を認識している割合が最も高い。 ・高齢者が関係する課題については、他の項目と比べて「交通事故の発生」から課題を認識した割 合が高くなっている。 ・「交通環境の変化により発生するもの」や「放置自転車や違法駐車が関係するもの」など、地域 の交通環境に関係するものは、他の項目に比べて「住民からのご意見」の割合が高い。 ・「その他」のきっかけとしては、全国的な傾向や交通事故に関する報道や、日々の業務やパトロ ールの中で把握している等の意見が挙げられた。 図 3-8 交通安全上の課題を認識したきっかけ 61% 53% 46% 46% 20% 26% 27% 20% 32% 31% 23% 10% 35% 48% 55% 59% 58% 67% 72% 70% 74% 75% 53% 59% 52% 49% 16% 14% 16% 15% 17% 35% 23% 18% 9% 36% 44% 54% 39% 4% 6% 5% 5% 9% 5% 5% 8% 5% 5% 5% 8% 17% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの(n=875) 高齢ドライバーが関係するもの(n=900) 自転車乗用中の高齢者が関係するもの(n=770) 後期高齢者が関係するもの(n=800) 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの(n=543) 子供の登校・下校時におけるもの(n=934) 自転車乗用中の子供が関係するもの(n=783) 携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの(n=730) 飲酒運転によるもの(n=780) 通過交通の自動車によるもの(n=692) 通行規制の変更や新たな道路の開通など、 交通環境が変化した場所で発生するもの(n=587) 放置自転車や違法駐車が関係するもの(n=587) その他(n=141) 交通事故の発生 関係機関(警察や学校等)からの情報 住民からのご意見 その他(具体に)

(44)

40 ■「その他のきっかけ」の主な内容 1.歩行中の高齢者が関係するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・特に課題となる事象は発生していないが、未然防止の取組として啓発活動等を実施している。 ・高齢化が進展しており、今後大きな課題となることが懸念されるため。 ・日常やパトロール時において、事故に繋がりそうな場面を目撃したため。 等 2.高齢ドライバーが関係するもの ・全国で高齢ドライバーが加害者となる事故が多く発生していることを受けて、課題として認識し ている。 ・交通災害共済の見舞金請求が増加しており、関連する事故が多く発生していると考えられるため。 ・事故等は発生していないが、自治体内の高齢者の割合が非常に高いことや、運転免許の自主返納 が少ないことから、今後対策が必要であると考えられる。 等 3.自転車乗用中の高齢者が関係するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・町内パトロール等により危険箇所を把握している。 ・交通災害共済の見舞金請求が増加しており、関連する事故が多く発生していると考えられるため。 ・日常において自転車利用者のマナーの悪さを目撃しているため。 等 4.後期高齢者が関係するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・日常生活において危険を感じることがあるため。 ・自治体内の高齢者の割合が非常に高く、今後後期高齢者が当事者となる事故が発生する可能性が あると考えられるため。 等 5.認知症高齢者の徘徊中に発生するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・現時点では問題は発生していないが、高齢化の進行等を踏まえ、今後事故が発生する可能性があ ると考えている。 ・自治体内で徘徊している方がいるとの情報が時々あり、交通事故への心配も生じている。 等 6.子供の登校・下校時におけるもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・公安委員会、教育委員会、道路管理者等で実施している通学路の定期点検により認識した。 ・毎年、PTA からの要望を聴取している中で、危険箇所等の指摘を受けている。 ・日常やパトロール時において、事故に繋がりそうな場面を目撃したため。 ・自身が運転者として危険を感じる箇所がある。 等

(45)

41 7.自転車乗用中の子供が関係するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・自転車利用者が多く、事故防止のための啓発活動の必要性を感じているため。 ・特に課題となる事象は発生していないが、未然防止の取組として啓発活動等を実施している。 ・ヘルメット未着用の自転車利用者が多く、対策が必要である。 等 8.携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・日常において、歩きスマホや運転中の使用を目撃しているため。 ・道路交通法の改正により、違反を繰り返す自転車の運転者に対して自転車運転者講習の受講が義 務づけられたため、自転車利用者への啓発が必要であると考えられる。 ・事故等は発生していないが、担当者主観により課題があると感じる。 等 9.飲酒運転によるもの ・全国的な交通事故発生状況や、テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している。 ・事故発生の有無にかかわらず、検挙者がいる以上、ゼロを目指すことが課題であるため。 ・特に課題となる事象は発生していないが、未然防止の取組として啓発活動等を実施している。 ・自治体の交通安全計画に盛り込まれているため。 等 10.通過交通の自動車によるもの ・特に課題となる事象は発生していないが、未然防止の取組として啓発活動等を実施している。 ・国道が自治体内を通っており、通過車両が多いため、対策の必要性を感じている。 ・大型車両の交通が多いため。 ・ゾーン30 の取組を推進していく上で、課題として認識している。 等 11.通行規制の変更や新たな道路の開通など、交通環境が変化した場所で発生するもの ・現状の交通量を踏まえ、将来的に事故が発生する可能性があると考えられるため。 ・現在、有料道路建設中であり、交通量の増加が見込まれるため。 ・現地確認により、事故発生の危険性があると認識した。 等 12.放置自転車や違法駐車が関係するもの ・日々の業務や、市職員によるパトロールにおいて、放置自転車等の発生を確認しているため。 ・放置自転車や違法駐車の現状により課題があると認識している。 等 13.その他 ・新幹線開業による観光客の増加や、それに伴いレンタカーを使用した際の交通事故の発生が予測 されるため。 ・国土交通省から生活道路対策を求められているため。 ・道路脇などに草木が茂って、見通しが悪くなっている箇所を発見したとき。 等

(46)

42 ③ 課題を認識しているが、対策を実施できていない理由・要因 ・「人材や予算の不足」が最も多く、次いで「検討中/関係機関と協議中」、「対策が難しい/効果 的な対策が分からない」等の意見が多い結果となった。 ・また「対策を実施しているが十分ではない/効果が出ない」、「リスクは認識しているが、緊急度 が低い」など、啓発等は実施しているが根本的な対策を実施できない、或いは他の(緊急度の高 い)事業を優先して実施する必要があり対応できていない等の意見が挙げられた。 図 3-9 課題を認識しているが、対策を実施できていない理由・要因 19% 12% 4% 4% 5% 13% 8% 9% 3% 1% 4% 2% 19% 0% 10% 20% 30% 40% 人材や予算の不足 検討中/関係機関と協議中 高齢者の代替交通手段の確保が困難 全体的な対策は行っているが、特化した対策は行っていない 情報がない/実態を把握しきれていない 対策が難しい/効果的な対策が分からない リスクは認識しているが、事故の発生がなく、緊急度が低い 対策を実施しているが、十分ではない/効果が出ない 他の機関(他の自治体・国・警察等)で実施もしくは要請中 他の事業の進捗待ち 関係機関との調整が必要 道路構造に関わる大規模な対策が必要 その他 (n=318) ※複数回答

(47)

43 ■課題別の対策を実施できない要因(事例) 1.歩行中の高齢者が関係するもの ・生涯学習講座などを中心とした交通安全教室を開催しているものの、全ての高齢者をカバーして いるとは言えない。地域コミュニティーに参加をしない高齢者が事故に遭う場合が多く、それら の高齢者に対し、どのようにアプローチして行くかが課題となっている。 2.高齢ドライバーが関係するもの ・認知機能の衰えに起因する事故多発事例により高齢ドライバーに対する免許証の返納の動きがあ るが、過疎化が極端に進行した地方においては、代替交通手段が限られるため、そのような対策 はとれない。 ・高齢ドライバーへの交通安全教育という点での周知は図っているものの、免許返納事業等を現在 検討中であり対策は未実施である。 ・免許返納者に対する支援制度などは予算面の課題があり実施が難しい。 3.自転車乗用中の高齢者が関係するもの ・高齢者で自転車に乗っている方の把握が難しく、安全教室等を開催しても参加者が少ない。 ・交通安全教育を行っているものの依然として交通事故が発生しており、効果的な対策を検討して いる。 4.後期高齢者が関係するもの ・「後期高齢者」というように対象を絞った啓発は実施しておらず、「高齢者」として啓発を実施し ている。 ・後期高齢者の把握、接点等の機会が少なく、対策を実施することが困難であるため。 5.認知症高齢者の徘徊中に発生するもの ・高齢者対策は行っているが、認知症に特化した対策は行っていない。 ・市の事業として、認知症高齢者がいる世帯にGPS の貸出や、高齢者みまもりネットワーク事業 により500 以上の事業所等とともに地域ぐるみで認知症高齢者の見守りを行っているが、大きな 交通事故が起きていないため、交通安全に限った対策は未実施である。 ・認知症高齢者の把握も含め、具体的に有効な対策が不明なため。 6.子供の登校・下校時におけるもの ・設備、施設などのハード部分よりも、人的要因(ソフト)部分でモラルの向上がなかなか進まな いことが多いため。 ・少額予算で対策できる対策については、すぐに実施しているが、通学路の拡幅などの対策につい ては、財源確保が困難なため根本的な対策に至っていない。 ・道路が狭く、グリーンベルトなどの対策ができていない。

参照

関連したドキュメント

2.シニア層に対する活躍支援 (3) 目標と課題認識 ○ 戦力として期待する一方で、さまざまな課題も・・・

児童について一緒に考えることが解決への糸口 になるのではないか。④保護者への対応も難し

目標を、子どもと教師のオリエンテーションでいくつかの文節に分け」、学習課題としている。例

本事業は、内航海運業界にとって今後の大きな課題となる地球温暖化対策としての省エ

 工学の目的は社会における課題の解決で す。現代社会の課題は複雑化し、柔軟、再構

 筆記試験は与えられた課題に対して、時間 内に回答 しなければなりません。時間内に答 え を出すことは働 くことと 同様です。 だから分からな い問題は後回しでもいいので

今回のアンケート結果では、本学の教育の根幹をなす事柄として、

進展メカニズム の理解に重要な (優先順位が高い)