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まとめ

ドキュメント内 Microsoft Word - 表紙・目次_170404 (ページ 169-197)

第2章では生活道路における交通事故の発生状況や、第10次交通安全基本計画における視点や講じ ようとする施策、及び近年社会的に大きく報道された交通事故について整理し、生活道路の交通安全確 保のための対策が必要だと考えられる課題を、大きく4つのカテゴリー(高齢者に関する課題、子供に 関する課題、交通環境に関わる課題、社会的な課題)で整理した。

上記の整理結果をもとに、第3章の全国の自治体を対象としたアンケート調査では、課題として想定 される12 の項目を設定し、それぞれの項目に対する課題としての認識や対策の実施状況、具体の取組 内容について調査を行った。

結果として、12の項目は多くの自治体で課題として認識されており、今後対策を推進していくことが 必要と考えられることから、第4章では12 の項目、及びその他の課題として複数の自治体から回答が あったものや少数ではあるものの特徴的な課題について、対応する取組事例をアンケート結果及びイン ターネット等で収集し、好事例として整理した。

好事例から得られた事業別のポイントを以下に整理する。

■ソフト対策

○交通安全教室・講習会

・交通安全講話やDVD 鑑賞等の座学だけでなく、【事例 3】や【事例10】のように歩行者(自転 車)シミュレータを用いたり、【事例2】のように夜間における歩行者の視認性や反射材の効果を 体験してもらうなど、体験型の交通安全教室を実施することで、より参加者の理解を深めること ができる。

・子供向けの交通安全教室では、【事例10】のようにスケアード・ストレイトによる事故の再現や、

自転車安全教室における実技講習などの体験を通して学習すること、また、【事例17】のように 教室の終了後に学校や家庭で再度話し合う機会を持つことで子供たちの理解を深めることがで きる。

○交通安全グッズ・冊子の配布・作成

・反射材等の交通安全グッズは、実際に使用してもらうことが重要であり、【事例5】のように配布 するだけでなく、その場で使用方法を説明したり、着用してもらうことで利用率を高めることが できると考えられる。

・また、【事例3】のように配布する反射材の形を工夫したり、対象とする年齢層に合わせた、デザ イン性の高い交通安全グッズを配布することにより、さらに利用率を高めることができる。

○街頭や施設での広報活動/見守り活動

・【事例3】では小中学生の下校時の見守り活動に、高齢者の方々にボランティアとして積極的に参

加してもらうことで高齢者自身の交通安全意識の向上に繋がっていると報告されており、啓発活 動に参加してもらうことで当事者意識をもってもらい、市民全体の交通安全に対する意識を高め ることができると考えられる。

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■ハード対策

○対策必要箇所の抽出

・地域住民や警察、学校・保護者・PTA等との連携により、対象エリア内で交通安全上危険な箇所 やその要因についての情報を共有し、何が効果的な対策であるか、何が実現可能な対策であるか を共に検討していくことが重要となる。

・事故発生箇所以外にも、インターネット上で公開されている自動車の急挙動発生箇所情報や、【事

例11】のように国土交通省が提供するETC2.0データを活用することで、より効率的・効果的に

対策必要箇所の把握や対策の立案、効果の把握を行うことができると考えられる。

・また、【事例8】では児童を対象とした通学路の危険箇所の調査も実施しており、子供の視点を取

り入れることで大人では気付かない危険性を発見するとともに、子供自身の交通安全への意識を 高めることができると考えられる。

○対策内容の検討、対策の実施

・交通規制やハンプ等の物理的デバイスの設置といった警察や道路管理者が実施する対策以外にも、

【事例 1】のようにヒヤリハット地図の作成や路面標示・のぼり旗の設置等を住民と協働で行う

ことにより、地域の中の危険箇所がどこであるかを共有し、注意喚起を行うことができる。

・【事例12】では警察との連携により、自治体だけでは難しいカーナビへの交通注意情報の表示を 実施している。また【事例14】では、警察や道路管理者との協議の経過を住民の方々と共有する ことにより住民の方々が当初希望していた対策が実施できないということもスムーズに受け入 れられたと報告されており、地域住民や関係機関との情報共有の重要性が感じられる。

○地域住民との連携

・【事例8】では通学路対策にあたって保護者を対象としてウェブサイトを活用した調査を実施し、

保護者の方々から好評を得ている。【事例11】では、地域住民の特徴(昼間働いている現役世代 が多い地域)に合わせて住民への説明の方法や会議の開催回数、意思決定方法を工夫するなど、

地域の方々に参加してもらうための工夫が見られる。

・また、【事例 13】では、ゾーン30 の導入及び標識・看板の設置、カラー舗装を実施し、供用開 始にあたってはセレモニーを実施することで地域住民への周知を図っている。

・【事例9】では市民・企業・行政が共同で出資する基金を設置し、子供を事件・事故から守るため

の取組の原資としている。予め期間を5年間に設定して資金を集めており、短期間で多くの対策 を実施する際のひとつの手段となる。

※交通規制の実施、歩道や路側帯・防護柵の整備、自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整 備、車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置、見やすく分かりやすい道路標識・道路標示の整 備、生活道路への進入車両対策等を含む。

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第5章では、アンケート結果から取組実施にあたって直面した問題・課題として多く挙げられた5つ の事項(対策の必要箇所や地域のニーズの把握、自宅にこもりがちな方への周知徹底、必要な予算の確 保、関係者間の調整・協力体制の構築、成果・効果の把握や評価)について、アンケートにおける回答 内容やインターネット等から収集した取組事例をもとに、各問題・課題に対応する事例や工夫点を整理 した。

生活道路は地域住民が日常的に利用する道路であり、地域住民の方々に身近な交通事故の危険性につ いて認識してもらい、当事者意識を持って取組に参加してもらうことが重要となる。地域住民や警察、

学校その他関係機関と協力し、ハード対策・ソフト対策ともに継続して実施し、市民一人ひとりの交通 安全に対する意識を向上させていくことが重要であると考えられる。

■巻末資料

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1. 生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の施策に関するアンケート調査票

■生活道路の交通安全確保のための対策に関するアンケートご協力のお願い 本調査は、パシフィックコンサルタンツ(株)が国土交通省から「生活道路の交通安全確保に関する 地方自治体等の施策の実態調査業務」の委託を受けて実施させて頂くものです。

本調査では、生活道路の交通安全確保のために各地方自治体等で取り組んでおられる対策の実態や傾 向、対策を実施する上での課題や国への要望等を把握するとともに、好事例等の整理・分析を行い、そ の結果を皆様にフィードバックすることで、国として各自治体の取組を後押しし、生活道路の交通安全 対策の促進を図ることを目的としています。

皆様方から頂くご回答の一つ一つが、生活道路の交通安全の実現にとって極めて有用なものとなるこ とから、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

~ はじめに ~

○ 交通安全対策事業の実施部署が複数にまたがる場合には、関連部署間で連携して頂きご回答をお願 いします。

○ 本アンケートは、大きく分けて以下の6つのセクションから構成されています。

Ⅰ.貴自治体について

Ⅱ.貴自治体における交通安全計画について

Ⅲ.貴自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について

Ⅳ.生活道路の交通安全対策に関する国への要望について

Ⅴ.貴自治体における生活道路の交通安全対策に関する資料等について(情報提供のお願い)

Ⅵ.貴自治体が関わっていない取組について

○ アンケート調査の結果は厳重な取扱いを徹底するほか、回答内容について、無断で個別の自治体名 を公表することはありません。

○ この調査に関するお問い合わせは、下記までお願い致します。

パシフィックコンサルタンツ株式会社 交通政策部(担当:****)

Tel:**-****-****(月曜~金曜日 10時~12時、および13時~17時)

e-mail:**************@*******.jp

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