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生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査

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第3章 地方自治体や地域の企業・住民・団体等による生活道路の交通安全に関する施策・取組や抱え

1. 生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査

(1) 実施概要 1) 実施の目的

全国の地方自治体を対象とするアンケート調査を実施し、自治体における生活道路の交通安全確 保に関する施策や取組、抱えている課題等について現状を把握するとともに、具体的な対策や実施 する上での工夫点等の事例整理を行う。

2) アンケート実施概要 ■調査方法:webアンケート

■調査対象:全国都道府県、市区町村(1,788自治体)

■調査時期:平成28年12月19日(月)~平成29年1月20日(金)

■有効回答数:1,104サンプル

図 3-1 自治体規模別の回答状況

3) アンケートの構成

アンケートは以下の6つのセクションによる構成とした。

Ⅰ.自治体について(人口等の基本情報)

Ⅱ.自治体における交通安全計画について

Ⅲ.自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について

Ⅳ.生活道路の交通安全対策に関する国への要望について

Ⅴ.自治体における生活道路の交通安全対策に関する資料等について(情報提供のお願い)

Ⅵ.自治体が関わっていない取組について

なお、「Ⅲ.自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について」では、

前章で整理した生活道路に関する交通安全上の課題を基に、対策が必要だと考えられる課題として 13の項目を設け、それぞれに対する課題としての認識や対策の実施状況、具体の取組内容について 回答してもらう構成とした。

アンケート調査票は参考資料として巻末に掲載する。

回答自治体数 母数 回答率

1万人未満 269 510 53%

1万人以上5万人未満 423 688 61%

5万人以上10万人未満 177 260 68%

10万人以上30万人未満 136 199 68%

30万人以上50万人未満 39 49 80%

50万人以上 24 35 69%

36 47 77%

1,104 1,788 62%

合計 市区町村

都道府県

人口規模

33 4) 結果概要

① 自治体における交通安全計画について

・「計画を策定済で今後も更新予定」と回答した自治体が約4割、「策定中」もしくは「策定する かどうかを検討中」が約2割、「計画を策定する予定なし」が約3割となっている。

・市区町村においては、人口規模が小さくなるほど、策定済の割合は減少している。

・「策定済」「策定中」もしくは「検討中」の交通安全計画においては、約8割の自治体が生活道 路の交通安全対策に関する記載があると回答。

② 自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について ア) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題と対策の実施状況

・9割以上の自治体が何らかの交通安全上の課題を認識しており、「課題があり、対策を実施・

もしくは計画している」項目としては、「子供の登校・下校時におけるもの」が最も多く約8 割、次いで「歩行中の高齢者が関係するもの」「高齢ドライバーが関係するもの」「飲酒運転 によるもの」がそれぞれ約6割となっている。

・「課題があるが、対策は未実施」の項目としては、「認知症高齢者の徘徊中に発生するもの」

「携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの」「後期高齢者が関係するもの」がそ れぞれ約3割と多くなっている。

イ) 課題を認識したきっかけ

・全体では「関係機関からの情報」により課題を認識している割合が高いが、高齢者に関係す る課題では「交通事故の発生」の割合が高い。また、交通環境の変化や放置自転車など、地 域の交通環境に関わるものは「住民からのご意見」の割合が高い。

ウ) 課題を認識しているが、対策を実施できていない理由・原因

・「人材や予算の不足」や「検討中」「対策が難しい/効果的な対策が分からない」等の意見が 多く挙げられた。

・課題別では、高齢ドライバーに関する課題では「免許返納を促進したいが代替交通手段がな い」、子供の登下校に関する課題では「歩道のない(狭い)道路が多く、対策が難しい」等 の地域の状況に関わる理由が挙げられた。また、飲酒運転や携帯電話等の使用中に発生する 課題については「啓発活動は実施しているが、それ以上の効果的な対策がわからない」等の 意見が挙がった。

エ) 過去 3 年間に実施している対策について

・対象地域は住宅地が多く、取組内容としては、「交通安全教室・講習会」「交通安全グッズの 作成・配布」「街頭や施設での広報活動」が多く実施されている。

・子供の登下校や、通過交通の自動車、交通環境の変化に関する課題については、ソフト対策・

ハード対策ともに幅広く実施されている。

・自治体が取組を実施する際の連携相手は警察がもっとも多く、次いで地域組織や交通安全協 会、学校・PTAなどが多い。

34 オ) 取組実施の成果・効果

・取組の成果・効果は、全体では「交通安全に対する意識の高まり」が最も多く、次いで「交 通事故の減少」が多い。また、交通規制や歩道の整備等のハード対策では「生活道路を走行 する自動車の速度低下」に対する評価が高い。

カ) 取組実施にあたって直面した問題・課題

・「成果が出るまでに時間がかかる」「成果の適正な評価が困難」の割合が高く、実施している 対策の効果把握について課題を感じている自治体が多い。また、「自宅にひきこもりがちな 方への周知徹底が難しい」「予算を十分に確保できない」等の割合も高くなっている。

③ 生活道路の交通安全対策に関する国への要望

・国への要望では「知識・ノウハウの提供」の割合が高い。また、「国の制度の整備や改善等」

の具体については、「都市部と地方部それぞれの情勢を踏まえた対策の打ち出し」などの意見 が挙げられた。

・その他の要望としては、ハード整備や、事故に関するデータベースの作成、ビッグデータ活用 方法等の提示に関する意見が挙げられている。

35

(2) アンケート調査結果

1) 交通安全計画の策定状況(問 3-1、3-2)

・全体では、「計画を策定済で今後も更新予定」と回答した自治体が約4割、「策定中」もしくは「策 定するかどうかを検討中」が約2割、「計画を策定する予定なし」が約3割となっている。

・自治体規模別に見ると、市区町村においても、人口50万人以上では約9割、人口30~50万人規 模では約 6割の自治体で計画が策定されており、人口規模が小さくなるほど、策定済の割合は減 少している。

図 3-2 交通安全計画の策定状況(全体)

図 3-3 交通安全計画の策定状況(自治体規模別)

計画を策定済で 今後も更新予定

42%

計画を策定済だが次 回更新する予定なし

2%

計画を策定中 計画を策定するかど 12%

うかを検討中 8%

計画を策定す る予定なし

34%

その他 2%

29%

41%

41%

46%

56%

83%

94%

3%

2%

1%

1%

0%

0%

3%

8%

11%

15%

25%

13%

13%

3%

11%

10%

6%

6%

49%

35%

36%

21%

15%

1%

2%

1%

1%

15%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1万人未満(n=269) 1万人以上5万人未満(n=423) 5万人以上10万人未満(n=177) 10万人以上30万人未満(n=136)

30万人以上50万人未満(n=39) 50万人以上(n=24)

都道府県(n=36)

(人

計画を策定済で今後も更新予定 計画を策定済だが次回更新する予定なし 計画を策定中

計画を策定するかどうかを検討中 計画を策定する予定なし その他

(n=1,104)

36

・「策定済」「策定中」もしくは「検討中」の交通安全計画において、生活道路の安全対策に関する 記載が「ある」と回答した自治体が約8割であった。

・自治体規模別に見ると、いずれの規模の自治体においても約7割以上が「記載あり」と回答して いる。

図 3-4 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無(全体)

図 3-5 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無(自治体規模別)

記述あり 84%

記述なし 16%

67%

83%

89%

90%

96%

100%

100%

33%

17%

11%

10%

4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1万人未満(n=135)

1万人以上5万人未満(n=268)

5万人以上10万人未満(n=111)

10万人以上30万人未満(n=106)

30万人以上50万人未満(n=27)

50万人以上(n=23)

都道府県(n=36)

(人

記述あり 記述なし

(n=706)

37

2) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題(問 4-1、4-2、問 5)

・ひとつも「課題あり」を選択しなかった自治体は約1割であり、9割以上が何らかの課題を認識 している。

・「課題があり、対策を実施・もしくは計画している」課題としては、「子供の登校・下校時におけ るもの」が最も多く約8割、次いで「歩行中の高齢者が関係するもの」「高齢ドライバーが関係す るもの」「飲酒運転によるもの」がそれぞれ約6割となっている。

・「課題があるが、対策は未実施」の課題としては、「認知症高齢者の徘徊中に発生するもの」「携 帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの」「後期高齢者が関係するもの」がそれぞれ約3 割と多くなっている。

・また、「子供の登校・下校におけるもの」については、「課題があるが、対策は未実施」の割合が 他の項目に比べて低く(約1割)、多くの自治体で取組が実施されている。

① 生活道路における交通安全上の課題の認識や対策実施状況(全体)

図 3-6 課題の認識状況 1つ以上課題あり

93%

1つも課題なし 7%

(n=1,104)

38

図 3-7 生活道路における課題及び対策実施の有無(全体)

■「その他」の主な内容

・冬季の道路環境の変化によるもの

・冬季の降雪や、除排雪に伴う道路脇の堆雪による危険箇所への対応

・年代に関わらず、自転車利用に関係するもの

・夕暮れ時~夜間にかけて発生するもの

・外国人居住者に対する安全教育

・外国人観光客による交通事故 他

62%

60%

47%

47%

16%

76%

56%

38%

56%

41%

36%

40%

9%

18%

21%

22%

26%

33%

9%

15%

28%

14%

22%

17%

13%

4%

21%

18%

30%

28%

51%

15%

29%

34%

29%

37%

47%

47%

87%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

歩行中の高齢者が関係するもの

高齢ドライバーが関係するもの

自転車乗用中の高齢者が関係するもの

後期高齢者が関係するもの

認知症高齢者の徘徊中に発生するもの

子供の登校・下校時におけるもの

自転車乗用中の子供が関係するもの

携帯電話・スマートフォンの使用中に発生するもの

飲酒運転によるもの

通過交通の自動車によるもの 通行規制の変更や新たな道路の開通など、

交通環境が変化した場所で発生するもの 放置自転車や違法駐車が関係するもの

その他

課題があり、対策を実施・もしくは計画している 課題があるが、対策は未実施 課題なし (n=1,104)

ドキュメント内 Microsoft Word - 表紙・目次_170404 (ページ 36-77)

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