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生活道路の交通安全確保に関する好事例

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第4章 生活道路の交通安全確保に関する好事例

2. 生活道路の交通安全確保に関する好事例

「高齢者に関する課題」「子供に関する課題」「交通環境に関わる課題」「社会的な課題」「その他」の5つのグループごとに、前項に示した抽出方法に従って抽出した事例の一覧を以下に整理する。

「その他」では他の自治体においても課題と認識されている可能性が高いと考えられる課題として「高齢者や子供に特化せず、自転車利用に関する課題」、特徴的な課題として「外国人の交通事故や交通ルールに関する課題」「冬 季の道路環境の変化に関する課題」について対策事例を調査・整理した。

アンケート結果からは18の事例を抽出し、個別に整理を行った。また「携帯電話・スマートフォンの使用中に発生する課題」及び「冬季の道路環境の変化に関するもの」についてはアンケート結果からは具体的な取組事例が抽 出できなかったため、参考としてインターネット等により収集した事例や対応策を掲載する。

表 4-1 好事例一覧

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

歩行者/自転車 1 交通死亡事故ワースト緊急対策事業 三重県松阪市

歩行者/自転車/ドライバー 2 ナイトスクール 鹿児島県喜界町

歩行者/自転車/ドライバー 3 高齢者交通安全教室 石川県津幡町

ドライバー 4 ドライブレコーダーを使用した安全運転教室 栃木県

歩行者/自転車/ドライバー 5 高齢者交通安全啓発事業 福井県あわら市 ・交通安全グッズの事例

自転車 6 「大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の施行 大阪府

歩行者/自転車/ドライバー 7 オール津久見で進める交通安全 大分県津久見市

登下校中 8 つくば市における通学路交通安全社会実験

~速度抑制等による通学路交通安全対策を実施~ 茨城県つくば市 ・ライジングボラードの社会実験事例

・国の技術基準に基づいたハンプの設置事例

登下校中 9 子ども安心安全基金~虹色ファンド~ 埼玉県東松山市

自転車 10 八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例の施行に伴う事業

の実施 埼玉県八潮市

通過交通の自動車 11 生活道路の安全対策 大阪府高槻市

通過交通の自動車 12 カーナビによる交通注意情報の提供 奈良県五條市

通過交通の自動車 13 ゾーン30の設定 奈良県大和郡山市

交通環境の変化 14 住宅地の拡大に伴うT字道路の延長部分の交通安全対策 北海道遠軽町

放置自転車 15 放置自転車指導撤去返還事業 兵庫県加古川市

飲酒運転 16 大崎栗原地区統一飲酒運転根絶キャンペーン 宮城県美里町

携帯電話・スマートフォン操作に

関するもの

・スマホアプリを活用した交通事故低減プロジェクト事例

・児童による啓発チラシの配布事例 自転車利用関するもの(高齢者

や子どもに特化しない) 17 子ども及び保護者への重点的な自転車安全利用啓発 東京都世田谷区 ・独自の自転車通行環境整備ガイドラインの策定事例 外国人の交通事故や交通ルー

ルに関するもの 18 交通安全看板の設置 北海道中富良野町 ・外国人自転車交通安全教室の実施事例

・外国人自転車利用者向け注意喚起看板の設置事例 冬季の道路環境の変化に関す

るもの ・積雪地域におけるハンプやシケイン設置の考え方

その他関連する参考事例等

その他

成果・効果

子供に関する課題

交通環境に関わる課題

社会的な課題 対応する生活道路の

交通安全上の 課題

対象 No

事業内容

事業名称 実施自治体

高齢者に関する課題

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(1) 高齢者に関する課題に対する取組事例

【事例1】交通死亡事故ワースト緊急対策事業(三重県松阪市)

事業分類 交通安全教室・講習会/交通安全グッズ・冊子の作成・配布/その他の取組 対策の効果 ヒヤリハットの減少/交通安全に対する意識の高まり

概要:自治会毎にヒヤリハット地図を作成するとともに、危険箇所を認識させるための路面標示シー トやのぼり旗を設置。

実施自治体:三重県松阪市(取組実施主体:松阪市/自治会)

自治体面積 (平成 29 年 2 月)

市町村人口 (平成 29 年 2 月)

世帯数 (平成 29 年 2 月)

624Km2 166,491 人 72,501 世帯

1.取組内容

(1) 取組の背景と目的

・平成 22 年に松阪市の交通事故死者数が全国の人口 10 万人以上の都市でワースト 1 位となった ことから、緊急対策事業を実施することとなった。

・市民一人ひとりが自ら安全で安心な「交通事故のない松阪市」を構築する意識の醸成を図るため、

幅広い年齢層に効果的で効率的な広報啓発活動を行うとともに、学校、自治会、住民協議会およ び関係団体などとの連携による市民の自主的かつ、主体的な交通安全活動を促進していく必要が ある。

・また、全死者数に占める高齢者の割合が高いことから、交通安全教育を受ける機会が少ない高齢 者の交通安全教育と、夜光反射材の着用率を高めていくことが求められている。

図 年別の交通事故死者数と全国ワースト順位(取組開始前の推移)

図 年齢層別の死者数割合(H18~22 の合計)

1 66

7 1

5 7

48

7 13

1 0 10 20 30 40 50 60 70

0 5 10 15 20 25 30

H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

年別

子ども, 0人

高齢者, 44人 その他, 34人

※ワースト順位とは、全国の 人口10万人以上の都市で、

その都市の交通事故死者数 を人口で割り、順位を算出し たもの。

資料:松阪市提供資料より

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(2) 実施内容 1)実施内容

市内445自治会を対象に交差点等の危険箇所を掲載したヒヤリハット地図の作成(作成後は 集会所等へ掲示)、危険箇所へ向けた路面標示シートの設置(国道、県道以外)、高齢者を対象と した交通安全教室開催等を実施した。

① ヒヤリハット地図の作成(住民全体を対象として実施)

各地域で危険箇所をピックアップしてもらい、ヒヤリハット地図を作成することで、地域住民 でその情報を共有し、交通安全意識の高揚を図る。地図の作成は自治会が主体となって実施し ており、作成方法や内容は各自治会により異なる。

② 路面標示シートの設置

各地域で飛び出しが多い箇所や細い路地などに、歩行者・自転車に向けた注意喚起の路面標示 シート(市で作成し、配布)を地域住民に設置してもらい、危険箇所である認識を高め、交通 事故防止を図る。

設置箇所は、ヒヤリハット地図等を参考に、各自治会で決定している。

③ のぼり旗の設置

地域の危険箇所を含め、交通安全のぼり旗(市で作成し、配布)を地域住民に設置してもらう ことにより、視覚から交通安全を訴える。

④ 高齢者を対象とした交通安全教室の開催

地域高齢者を対象に交通安全教室を開催するとともに、反射リストバンドを手渡し、交通安全 意識の高揚と反射材着用を促す。

2)特徴や工夫点

・ヒヤリハット地図の作成や路面標示シートの設置等を住民とともに実施し、危険箇所への認識 を持ってもらえるよう工夫している。

(3) 連携・協力先機関 地域組織(自治会)

(4) 事業体制(平成 26 年度の場合)

事業費 6,647 千円 ※ 本事業担当職員数 3 人

※事業費の主な項目は自治会への委託費(100 自治会)、路面標示シート(2,400 枚)、プライマ―

(下地材、240 缶)、コンパクト LED ライト(4,000 個)、のぼり旗(1,200 枚)、のぼり旗用 ポール(1,200 本)

2.取組の成果・効果

(1) 実績

・5年間(平成 23 年度~27 年度)で松阪市内445自治会にヒヤリハット地図、のぼり旗、路面 標示シートの設置依頼及び交通安全教室の開催を順次依頼。

・交通安全教室開催回数は延べ 317 回(延べ参加人数 12,053 人)

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(2) 成果・効果

・路面標示シート(とまれ)により、地域の交差点における子どもの飛び出しが減少している。

・地域住民に路面標示シート・のぼり旗の設置を依頼したことにより、路面標示シート・のぼり旗の 管理など、継続的に地域で交通安全対策に取組む意識が高まっている。

3.取組における課題・留意点と工夫点

(1) 課題・留意点

・事業年度に交通安全教室を開催した地域でも、対象年度以降は交通安全教室の開催依頼が少ない。

・対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい。

(2) 今後の課題・展望

・事業完了以降も、要望がある自治会には路面標示シートやのぼり旗を支給することによって、

地域での交通安全活動を支援していく。

4.取組の状況

【設置しているのぼり旗と路面標示】

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