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二字の漢語における連濁・半濁音化について(二〇一二年度卒業論文要旨集)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 二字の漢語における連濁・半濁音化について(二〇一二年度卒業論文要旨 集). Author(s). 桜井, 渉. Citation. 札幌国語研究, 18: 76-76. Issue Date. 2013. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7601. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 二字の漢語における連濁・半濁音化について 国語学第二研究室 九四三八 桜井 渉. 中世末期から近世初期における動詞音便形の原形との 共存について. たが、それ以外の変化もみられた。. 考えた。バ行音からパ行音へと変化していく漢語が最も多かっ. れる漢語を考察していくと、その変化には様々な形式があると. た。そして、時代の変遷とともに、音が変化していると考えら. と比較して考察したところ、時代による読み方の違いがみられ. ないだろうかと推測した。また、対象の漢語を他の様々な辞書. よって、後接する漢字の字音には変化しやすい音があるのでは. について偏りが発生していた。そこで、撥音に後接する漢字に. 『日本国語大辞典』に記載がある二字の漢語は、後接する漢 字によって、ハ行音、バ行音、パ行音のどの音に変化するのか. は何なのかを明らかにすることを目的とした。. 重要であり、同じ話し手でも、その立場によって音便形を用い. 原形とで共存している例がある。話し手と聞き手との関係性が. そ の 結 果、 文 体 に よ っ て の 使 い 分 け が あ る と い う こ と が 分 かった。会話文では音便形、地の文では原形という使い分けが. 子を扱った。. 話し言葉を反映していると考えられる仮名草子、狂言、御伽草. とどのように共存していたかを調査した。研究の対象としては、. そこで、範囲を中世末期から近世初期に限定して、口頭語で はほぼ定着していた動詞の音便形が、当時の文献資料では原形. んどないと言える。. い。つまり、動詞の音便全体として研究されているものはほと. 本研究の目的は、動詞の音便形が原形とどのように共存して いたかを明らかにすることである。先行研究では、活用の行別. 国語学第二研究室 九四四八 柴田 翔. 本研究では、二字の漢語における連濁、半濁音化の規則性に ついて明確な結論を出すことはできなかった。しかし、様々な. るか、原形を用いるかに違いがあるのだと言える。さらに、丁. 本研究は、二字の漢語において、撥音に後接する漢字のハ行 音が連濁や半濁音化する要因、またはハ行音のままである要因. 辞書の比較により、撥音に後接する漢字の字音の読み方が変化. 見られた。また、文体だけではなく、会話文の中でも音便形と. に音便がどう現れるかという点に着目しているものが非常に多. することと、 時代の変遷は密接に結びついていると判断できた。. 寧な表現では音便形が避けられる傾向も見受けられた。その一. 方で、丁寧な表現を用いながら嘲る場面では音便形が多く用い られる傾向が見受けられた。. 以上のような使い分けがあることが本研究で明らかになった。. - 76 -.

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