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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:ADL維持向上等体制加算と病院経営-加算点数の実態調査と分析-

専攻領域名:保健医療学研究科医療マネジメント領域 氏名:安田耕平

内容要旨(両端揃え、1200字以内)

【背景】2014年に急性期病棟における療法士の病棟専従配置に対して、日常生活活動(Activities of Daily Living:以下ADL)維持向上等体制加算が新設されたが、届出医療機関は4.9%にとどまり、普 及しているとは言い難い。届け出しない理由に減収になることがアンケート結果で第1位に挙げられ ているが、届出施設での加算点数に関して検討した報告はない。

【目的】ADL維持向上等体制加算の病院経営への影響を明らかにすることを目的に、算定施設での 実態調査と分析をおこない、比較検討した。

【方法】対象は、201512月から201611月までの1年間に、ADL維持向上等体制加算の対 象として病棟専従理学療法士を配置した病棟(専従病棟)1,558 例と、後に病棟専従理学療法士の配 置を検討しているシミュレーション病棟(SIM病棟)1,140例。ADL維持向上等体制加算は、全入院 患者に入院後14日以内180点が入院基本料に加算され、加算対象外となる日数は、入院後15 以上の入院日数、医師から指示があった疾患別リハビリテーション開始後の日数、病棟専従理学療法 士の非勤務日数である。入院延べ日数から加算除外日数を引いて、加算点数を算出。対象病棟での疾 患別リハビリテーション点数と合わせて患者カルテから後方視的に抽出し、比較検討した。

【結果】専従病棟とSIM病棟でそれぞれ、入院延べ日数、12,996日と12,076日。15日以上の入院 日数、2,084日と2,842日、疾患別リハビリテーション日数、1,356日と595日、病棟専従理学療法 士非勤務日数、1,772日と1,926が算出された。加算日数は、7,784日と6,713日が算出され、加算単 独の年間点数は 622,720 点と 537,040 点。疾患別リハビリテーションの合計点数は、135,080 点と

72,860 点。ADL 維持向上等体制加算と疾患別リハビリテーション総合計点数は、専従病棟 757,800

点、SIM病棟609,900点で、専従病棟が147,900点多かった。

【考察】ADL維持向上等体制加算に準ずる病棟専従理学療法士の配置は、早期リハビリテーション の促進と予防リハビリテーションの提供とチーム医療の強化によって、同等程度の入院延べ日数から、

専従病棟でADL維持向上等体制加算とリハビリテーション関連の取得点数の合計が、年間約15万点 多く得られた。ADL維持向上等体制加算に準ずる病棟専従理学療法士の配置は、リハビリテーション 関連点数の増加や診療の質の向上が期待でき、専従理学療法士の人数や非勤務日数、リハビリテーシ ョンの運用が同様な病院では、経済的に優位な点が認められる。

【倫理審査】昭和大学保健医療学部倫理委員会承認番号432号および公立昭和病院倫理委員会承認 番号REC-146で承認。

参照

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